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雪のうちに 春はきにけり うぐいすの 氷れる泪 いまやとくらむ 二条后
この本のよさは一首ごとにつけられた詳細な解説です。 「オモシロ国文学講義」
とでも言うべき綿密さで、これこそ読みどころですね。エッセイの達人の洒脱な文体で読み物として書かれている文章なので、どなたがお読みになっても、大丈夫だと思います。
うぐいすの泪ってわかる?うぐいすは鳴くでしょ、だから泪という連想になるのが和歌的想像力なの。 なんて調子で、際限がなくなる。もちろん本書に其の解説はありますから、「えっ?」と思われた方は、本書のほうでどうぞ。
じゃア、泣かない魚を相手にしてる芭蕉にこういう句がありますね。
行く春や 鳥啼き魚の 目は泪
彼はこの句を詠んで奥の細道の旅に出発したらしいけど、この句はどこがしゃれてるかわかりますか?
「なにっ? かもかのおっちゃん をご存じない? そりゃ、こまった。」 しかし、まあ、内容は超一流、且つ、用意周到。お世話になりました、ほんと。
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