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SODEOKAさん
おすすめの 吉田秋生
の 『BANANA FISH』
のあとを、 KOBAYASIさん
はどんな本を選ぶのでしょうか。 『BANANA FISH』
のネタ元は サリンジャー
の 『バナナフィッシュにうってつけの日』
とのこと。それなら、次の舞台はアメリカか、帰還兵のトラウマというテーマも?とぼんやり思っていました。だから KOBAYASIさん
が 『キッチン』
を選ばれたのを見て
「んっ?なんで?」 と思ってしまいまいた。 「バナナ」 とか 「芭蕉」 とか、全然思いつかず。このところ頭が固くなってきているなあと、また思った次第です。ハハハ。
「橋」のそばに「亡くなった人」が現れる イメージです。
「橋」
は彼岸と此岸をつなぐものですが、このイメージは 「お能」
じゃないかと思ったのです。 能
では、舞台の正面左手にある廊下を 「橋掛かり」
といい、 主人公の亡霊
はこの 「橋掛かり」
から舞台に出てきます。源平の戦いで無残に散っていった若武者や、実らなかった恋に苦しみ死んでしまった恋人たちが、成仏できずに現れて、無念や執心を述べ、舞うことで思いを晴らそうとする作品がたくさんあります。ちょうどお盆なので、 お能
の話にします。
でも、本を紹介する前にもう少ししんぼうしてくださいね。 『ムーンライト・シャドウ』
と 能
の 『井筒』
にいくつかの似たところがあって気になったので、触れさせてくださいね。
世阿弥
の 『井筒』
は、 『伊勢物語』
を題材にして、恋人への恋慕を主題とした複式夢幻能です。簡単に内容紹介します。
――彼(ワキ)は無力ということをよく知っている。聴くことしかできないということを、身に沁みて知っている。 ワキ とは、 シテ が本心を語るに足る相手、ともに苦しむことのできる 「無力」の「力」 を持っていると、黙っていても、感じさせる力量が必要な役だというのですね。
――いつまでも浮かぶことができない魂の救済を求めて、再びこの世に出現するシテと、それをただ黙って受け止めることしかできない無力なワキ。その関係の中だからこそ、シテは残恨の思いをあるいは「語り」、あるいは「舞い」、そしてその行為を通して、最後には自分自身の力で、残恨の思いを昇華させていくことができるのだ。
――そんなワキは無力だが、幽霊はほかの人々には己の姿を見せないが、ただワキにだけその姿を見せて魂の救済を求める。
――換言すれば、無力なワキのみが異界と出会い、そしてシテの新たな生を生き直させる機会を得ると言える。さらに言葉を換えれば、ワキは無力だからこそ、異界と出会うことができるのだ
追記2024・02・02
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