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元町映画館
の前を通りがかると、映画を観るわけでもないのにカウンターにいるオネーさんやオニーさんに一声をかけたくなるのですが、再現するとこうなりますかね。
「客チャウデー、シネ・リーブル一いっとってん。あれ、おもろいで。今やってる台湾のやつ。みた?」 そういうふうにいうのがうれしくて、入ってくるいつもの老人。
「よその映画館の映画のネタ報告してどうすんねん、ここで見なさい!」 そんなふうに返事をしたいのを、客商売のつらいところ、 「ぐっ」 と、こらえて笑顔で応対してしまうものだから、結局またやってくる。
「これ、見ました?『阿賀に生きる』の時に出てた監督ですが。」 小森監督 が 「アートハウス」 の企画の解説役 で出ていたことを覚えていたらしく、翌日さっそく現れて、いつものように上機嫌をふりまいている。
「アッ、あの人か?ふーん。」
「今日は客やで。あんたがいうてくれたから、今日は泣きにきたんや。」 とは思ったが、もちろん口には出さない。何はともあれ、客が来るのはいいことだ。
「泣けるとかいうてないし」
東北の震災
で町全体が流された 陸前高田
で暮らす 阿部裕美
という女性に焦点を当て、
震災から6年9ヵ月の時間 を描いた作品 でした。
『空に聞く』 という題やけど、空って映っとったかな? 空を見上げるシーンは連凧というのでしょうか、小さな凧が連なって龍のような姿で空に舞い上がっていくのを見上げているシーンしかなかった気がします。
陸前高田に生きる人たち の 「こころ」 を、見事に映し出した傑作だったと思い至ったのでした。
ありがとう! でした(笑)。
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