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ぼくはこの本の 「ことば」
の主である シモーヌ・ヴェイユ
という人について、ホントはよく知りません。
誘惑の一覧表(毎朝読むこと)
怠惰の誘惑(ずば抜けて強い)
時間の流れのまえで怖気づくな。しようと決意したことを延期するな。
内的生活の誘惑
現実に遭遇する困難以外にはかかわるな。感情にかんしては、現実の交流に対応す
るもの以外は、あるいは、霊感が与える契機として思考に吸収されるもの以外は、
自分自身にゆるすな。感情のなかで想像に拠るいっさいを切りすてよ。
献身の誘惑
主体・主観にかかわるいっさいを、外的な事物や人びとに従属させよ。しかし、
主体そのもの―すなわち判断―は従属させるな。他者には、おまえが同じ立場な
ら要求するだろう以上のことを、約束したり与えたりしてはならない。
支配の誘惑
退廃の誘惑
悪を増大させるような反応をもって悪に対処するな。《 初期の「カイエ」(1934)》
わたしはこれら五つの誘惑のどれからも自由ではないが、まったく克服できずにいる唯一の誘惑は怠惰である。二十五歳にもなってからでは遅きに失する。二十五か月で始めるべきだった。私の場合、怠惰はなによりもまず「時間」を考えたときの恐怖心を意味する―ある期日までにある義務をはたす、これが耐えられない(工場労働は気楽だった!)。 二十歳過ぎの女性の内省の言葉です。 67歳 の怠惰老人は、けた違いの 「人間」 に興味を持ってしまったようです。マア、しようがありません。ここから、彼女がどんな10年を生きるのか、まずは 冨原真弓さん による、 ヴェイユ思想 のダイジェスト版である 「ヴェイユの言葉」 に付き合ってみようと思います。
この怠惰こそが激しい後悔や絶望の源である。「時間」とは第一の限界、いや、さまざまな様態をとる唯一の限界なのだ。ならば、この限界をうけいれよ。この点で自分自身を鍛えねばならない。 《上記と同時期のカイエ》
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