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2022.05.24
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​​ ​ブリュノ・デュモン「ジャネット ― l'enfance de Jeanne d'Arc」元町映画館
​​​ 予告編を見て 「なんだこれは?」 という感じで見に来ました。連休明けの 元町映画館 です。 ソフィア・ローレン 「ひまわり」 が行列だそうで、実にめでたいのですが、こっちは閑古鳥でした。 ブリュノ・デュモン という監督はもちろん知りません。で、映画が ​「ジャネット」、「ジャンヌ」​ の二部構成になっていることもよく知らないままやってきました。この日に見たのは 第1部「ジャネット」 でした。​​​
​​ チラシには、ちょっと怖い顔で映っていますが、実にあどけない羊飼いの少女 ジャネット( リーズ・ルプラ・プリュドム が牧場の空地で歌を歌います。 シャルル・ペギー という人の詩劇の詩らしいのですが、要するに 「信仰」のことば です。信仰心のない シマクマ君 「ふーん…」 という気分で聴いています。少女は高揚してくると歌いながら踊り始めて、頭を激しく前後させたり、側転したり、飛び跳ねたりします。​​
​ 友だちの少女や、叔父さんも登場します。修道女の二人組や、浮浪児の少年の兄弟の二人組も登場します。「おなかが空いた。」といってヨチヨチ歩く弟の姿なんて最高です。修道女の双子のような二人組も踊ったり歌ったりしますが、なんというか、筋立てのうまく運ばない小学校の学芸会に、中学生か、高校生のお姉さんがやってきて踊っている感じです。振り付けはシンプルで、踊るときの音楽はロック調で、まあ同じ所作の繰り返しです。​
​​​​  オルレアンの少女 、あの ジャンヌ・ダルク が、まだ羊飼いの少女だったころの物語なのです。だから、神様のお告げを聴くシーンもあります。林の中で ジャネット 三人の神様 に出会うのですが、なんだか、神様も出会いの場面もシュールでポカンとしてしまいました。​​​​
​​ 途中で、少女だった ジャネット は少し おねーさん に成長して、役者も変わります。神のお告げを聞いたからでしょうか、 ジャンヌ と呼ばれるようになって、いよいよ、出陣!というところで終わりました。​​ 音楽も踊りも、一風変わっていますがいやな感じではありません。ただ、テンポも展開も、勝手に見てくださいという印象で、見ている方はポカンとしていたら終わったという感じです。これが 第1部 だそうです。「 第2部 はどうするのか?」って?もちろん見に行きますよ(笑)なんだかんだ言ってますが、わからないままに、ちょっと誘惑的なのです。
​​ 子供の頃の ジャネット だった リーズ・ルプラ・プリュドム のたたずまいがとても良かったことは間違いありません、 ​拍手!​ です。
 この映画は、登場人物たちが、おそらくシロウトというか、俳優ではないようです。物語の筋立ては、編集によって、何とか成り立っていますが、映像は一つ一つのシーンが、それぞれ勝手に生き生きしている印象です。不思議な映画でした(笑)。​​


監督 ブリュノ・デュモン
原作 シャルル・ペギー
脚本 ブリュノ・デュモン
撮影 ギョーム・デフォンテーヌ
編集 ブリュノ・デュモン  バジル・ベルヒリ
音楽 Igorrr
振付 フィリップ・ドゥクフレ
キャスト
リーズ・ルプラ・プリュドム
ジャンヌ・ボワザン
リュシル・グーティエ

2017年・106分・フランス
原題「Jeannette, l'enfance de Jeanne d'Arc」
2022・05・16-no68・元町映画館no124
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最終更新日  2024.11.10 22:47:57
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