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ある時、 サソリくん が川を渡ろうとして、水辺にいた カエルくん に頼みました。 この作品で、どなたが サソリくん で、誰が カエルくん だったのか、実は見終えた今でもよくわかっていません(笑)。
「もし、もし、カエルくん、向こう岸まで載せてっておくれ。」
「だめだよ。君は背負ったボクをきっと刺すでしょ。」
「いや、いや、心配いらないよ。君を刺したりしたら、ボクも溺れてしまうじゃないか。」
カエルくん は サソリくん を背負って川を渡り始めました。川の真ん中あたりで、 サソリくん は カエルくん を、やっぱり、刺してしました。
「君も溺れちゃうよ!どうして、刺したりしちゃったの?」
「仕方がなかったんだよ、これがぼくの性(さが)なんだよ。」
こうして カエルくん と サソリくん は一緒に沈んでいきましたとさ。
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