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ここのところ、 大江健三郎
の小説に、ちょっと、はまっています。昨年の秋ごろから、ほぼ10年ぶりの 大江作品
なのですが、一作づつ読み終えた時の印象が以前読んだ時と、なんだか大きく変化していることが驚きで、次は?次は?という感じで読み続けているさなかに訃報が伝えられました。3月のことです。
「そうか、死んじゃったのか?」 ノーベル賞受賞 のころの、いわゆる後期の作品はともかく、 1960年代 から 70年代 に出ていた 「大江健三郎全作品(第1期・第2期)全12巻」(新潮社) に収められた作品群は、ボクにとっては 「青春の読書」 の人だったわけですから、その作家の死が感慨深いのは、まあ、当然なのですが、亡くなった時に読んでいたのは 「静かな生活」(講談社) という 80年代 に書かれた作品でした。
「まあ、そんなもんだ。」とか思っていると 伊丹十三 が、その作品を映画化した 「静かな生活」 を やっていたので見ました。
「えっ?なに?」 という感じで違和感を感じたところは会話の中で聞こえてくる 声の音 でした。多分、 会話のテンポ と 声の音 が、いかにも、お芝居のテンポと映画の音の印象が強くて、小説を読んでいるときに思い浮かべているイメージと違うことに引っかかったのでしょうね。
「なぜ、このシーンがこんなふうに描かれるのだろう?」 というような疑問ばかり浮かんできて、素直に没入して面白がることはできませんでしたね。
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