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「大学行ってみよか?」 六甲台 の正門前でタクシーを降りてからヒョコヒョコ歩いて 六甲ハイツ まで下りてきて、門から覗くと知らないビルがデーン、デーンと立っていて、ちょっと気後れしましたが、そのビルの向こうにありました。
40年ぶりの OB・OGたち
は玄関前で記念写真を撮ったりして、おおはしゃぎです。まあ、ボクもその一人なのですが、写真を撮ってもらいながら前に見えるのが 駐車場の車回しの二本の木立
でした。
背景に映っているビルには見覚えはありませんが、二本の立ち木(名前はわからない)は、あのころの姿のまま(そんなわけはない)変わらず立っていました。
ほんま、切り倒されんと、よう、立っとった! まあ、頭をなでてあげたい気分ですが、周りには 満開の躑躅 の生垣もあります。 農学部 の前です。
で、何の遠慮もなく校舎に入って、学科の読書室とか、資料室とか、教室とか、ウロウロしていると、ここの所あこがれている(?)芸術学の先生がドアを開けたまま講義をなさっていたりして、思わず写真を撮りそうでしたが、さすがに自重して、 裏庭
です。
学生のころ裏庭なんて入ったこともなかったのですが、 コブシの花
が満開で、ベンチがありました。
図書館
の前から南に出ると、 百年記念館
というのでしょうか、立派なホールが建っていました。
で、そのビルというか、建物の真ん中が吹き抜けになっていて、 六甲道から御影あたり
の街と海が見えます。ぽつんと立っている高層ビルが 阪神御影の駅前
あたりです。
百年記念館とかの南に、瀟洒な民家ふうの建物がありました。 山口誓子記念館
というと思いますが、俳人の 山口誓子
が住んでいた家を移築して保存しているようです。
海に出て木枯帰るところなし 山口誓子 まあ、高校の教科書にも載っている、こんな句の人ですが、 三高・東大 の人だったと思いますが、なんで 神戸大学 に記念館があるのかは知りません。
というわけで、無事、下山です。まあ、あのころは、毎日登山だったのですね。また会う日があればいいね
春水と 行くを止むれば 流れ去る 山口誓子じゃあ、またね。
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