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一緒に 100days100bookcovers
と題してFB上で本の紹介ごっこをしているお友達たちが
「いいよ!」 と噂し合っている映画、 ユホ・クオスマネン という フィンランド の監督の 「コンパートメントNo.6」 という作品を見ました。こんなに後味のいい作品は久しぶりでした。
「えっ?」と思ったシーンがありました。それは イリーナ のサロンに集まっていた人たちの誰かの発言でした。
「チャパーエフと空虚」 読んだ? ペレーヴィン というロシアの作家の 1990年代 の終わり頃の作品で、日本では
「ロシアの村上春樹」 とかのキャッチ・コピー付きで 群像社 というところから出版されていますが、確か映画にもなった作品です。
「買ったけど読んでいない・・・」 とかなんとかのぐずぐずで、
「そうか、そうか、ボクも買ったけど、読んでないわ(笑)。」と好感を持ったのですが、そこから、部屋のベッドにもぐりこんで寝ている ラウラ に覆いかぶさるように 「愛(?)」の行為 に及ぶ イリーナ とのシーンが、なかなか象徴的でしたね。
「列車は初めてか?」 とどのつまりは
「 何をしにどこに行く?」
「 何をやっている?」
「仕事は売春か?」 と、のたもうて、 ラウラ の下半身に手を差し入れんばかりです。
「タイタニックは見たか?」 イリーナ のサロンでは、 ロシアの村上春樹 が話題だったのですが、ここでは 「タイタニック」 です。時代はピッタリ符合しています。で、上段ベッドに立て籠もっている ラウラ は、今度は上から見下ろしていて、 男 のセリフにこう答えるのです。
「愛しているってどういうんだ」
「ハイスタ・ヴィットゥ」 字幕にどう出ていたか忘れましたが、要するに 「くそったれ!」 とか、まあ英語なら 「ファック・ユー!」 とかなのでしょうね。マア、映画好きならすぐにピンときそうですが、
「おっ、このセリフ、どこで、どう落とすねん?」 ですよね(笑)。
「馬鹿じゃないの!」 とは思うのですが、いいんですねえ(笑)。
「ああ、そうか!」でした。
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