PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ

見ました。 82歳
の 宮崎駿
の、おそらく、最後の作品だろうという思いで見ました。 「君たちはどう生きるか」
です。ボクにとって、 宮崎駿
は、なんといっても腐海の果て、風の谷に降臨した 少女ナウシカの人
なのですが、その 宮崎駿
が、繰り返しですが、最後の仕事で 主人公に何を言わせるのだろう
というという、まあ、高齢とはいえ、元気に大きな仕事をなさっている方に、失礼極まりない興味でやってきた 109シネマズ・ハット
です。
で、物語の終盤、 冥界
に迷い込み、世界の崩壊を目の当たりにした 主人公真人
の叫びを聞きながら、涙が出ました。
「ぼくは、あっちの世界で、ともだちのアオサギと生きていく!」
物語は敗色漂う 1940年代の日本 を舞台にしています。主人公は物語の序盤、病院の火災のために母を失ってしまう小学生の 牧真人君 です。作品全体に、ある種の終末観が漂い続けていて、決して明るく夢のある物語とは言えないと思いましたが、 1945年 、敗戦の結果、軍需工場の経営者であった 牧一家 が疎開先のお屋敷から東京に帰る、その日に、お屋敷の玄関で両親に手を引かれて、腹違いの 兄の真人 を待っている 幼い少年の姿 が描かれていました。作品全体のなにげない ラストシーン です。
「あっ、この子、宮崎自身や!」
時代を画したアニメーション作家が、おそらく生涯最後となるであろう、長編作品の題名として選んだのが 「君たちはどう生きるか」
です。いったい誰に問いかけているのか定かではありません。しかし、作品を見れば感じるのではないでしょうか?
問いかけられているのは、今、この作品を見ているボク自身でした。
「ボクはこう生きてきた。君たちはどう生きるか?」
この作品について、あれこれ言う気は全くありません。ボクは納得でした。今更、 どう生きるか
と問われても困るのですが、なにはともあれ、見てよかった。やっぱり 宮崎駿
に拍手!です。どうか、長生きして、あれこれ、つべこべ、文句を言い続けてほしいものです(笑)。
監督 宮崎駿
原作 宮崎駿
脚本 宮崎駿
主題歌 米津玄師
製作 スタジオジブリ
2023年・124分・G・日本
2023・07・24・no93・109シネマズ・ハットno30
追記2024・03・25
アメリカの アカデミー賞
で 長編アニメ賞
とからしいですね。
よかった!よかった!
まあ、そういう感じですが、この映画って、他所の国の人、わかるんですかね?ボクは、現代日本の20代30代の人だって・・・という気がしたんですが、まずは好評でらしいですからね。
よかった!よかった!
でした(笑)。
望月智充「海がきこえる」キノシネマ神戸… 2025.07.22 コメント(1)
週刊 読書案内 養老孟司・宮崎駿「虫眼… 2023.07.08 コメント(3)
週刊 読書案内 宮崎駿・池澤夏樹 他「… 2023.06.07