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「ちょっと、あんたらねえら・・・」 なのですが、 「黒」 という色の、他の色との違いの うんちく に始まって、映画に、見ている人の常識をこバカにした態度が漂っているのですよね。そういえば、似たような音楽映画を見たような気がしますが、 「リアリティー」 とかいうセリフを連呼する こけおどし的・超絶能力の主人公 を造型する発想に、ある種の大衆蔑視を感じるのは、老人の僻みなのでしょうかね(笑)。 マンガ なら気にならないのですが、実写の映像には、そこに、たとえば、 高橋一生の顔 があるわけで、引っかかってしまうのですね。
もう、終わりかなと思っていると、あにはからんや、主人公のナレーション的な謎ときが延々と続いて、
「ああ、テレビやな…」
という、まあ、勝手な偏見に浸っていると、エンドロールで、 白石加代子 の名前に気づいて
「ああ、やっぱり、そうでしたか、お元気そうで何よりです(笑)」
と、こっそり手を叩いて、その後、音楽が 菊地成孔 だったことを発見して、まあ、ボクはこの人の音楽論(?)にはまったことがあるのですが、本でしか知らない人の音を初めて耳にしたのがうれしくて、
「うん、あんたの音はよかったで!」
とか何とかつぶやいていると、場内が明るくなりました。
こてこて作り上げた、現代映画に辟易して、20年前の単純素朴にカンドーしちゃってるのは、やっぱり年のせいですかね。なんだか、さびしい 新開地本通りの夕暮れ
でした。
秋ですねえぇ!
監督 渡辺一貴
原作 荒木飛呂彦
脚本 小林靖子
撮影 山本周平 田島茂
編集 鈴木翔
音楽 菊地成孔 新音楽制作工房
キャスト
高橋一生(岸辺露伴)
飯豊まりえ(泉京香)
長尾謙杜(岸辺露伴・青年期)
白石加代子(おばさん)
木村文乃(奈々瀬)
2023年・118分・G・日本
2023・10・23・no128・パルシネマno69
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