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2024.02.09
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​コルム・バレード「コット、はじまりの夏」シネリーブル神戸​  明日から、プログラムが替わるというので、大慌てで見に行きました。 コルム・バレード という アイルランド の若い監督の 「コット、はじまりの夏」 です。期待は アイルランドの風景 と、 少女の眼差し でした。
​​ 大当たり! ​​
​  何だかくじにでも当たったようなことをいっていますが、期待を大きくうわまわる圧倒的ともいうべき作品でした。主役の 少女コット役の キャサリン・クリンチ が評判のようですが、 大型新人監督の登場ですね(笑)
​​​ ただ、感想は難しいですね。実は、上に貼った チラシの写真 はラスト・シーン直前のシーン、自宅に帰った 少女コット が駆けだしたシーンなのですが、見ている老人は ​​
​​ 「それで、コット、あんた、これからどうするの?」 ​​
​ ​ と涙しながら心の中で問いかけていた時のシーンです。​​​
​​​  彼女 は、小学校3年生くらいの少女ですが、彼女が、この後、だから、ラストシーンは、ほぼ、予想がついていたのですが、その後ですね、
​​ 「彼女はどうするのか?どうなるのか?」 ​​
​  と、もう、気が気じゃない気持ちになってしまった 69歳の老人 だったのでした。映画のなかの幼い登場人物に、何もしてやれないことを、まあ、こんなにハラハラさせていただいたのは、ひょっとしたら初めてかもしれませんね(笑)。​​​
​​​​​​ 日本の映画業界の人たちは、この作品に 「はじまりの夏」 なんていう題名をお付けになっているのですが、元々の題名は 「An Cailin Ciuin」 アイルランド語! ですが 英語 に直せば 「The Quiet Girl」 「沈黙の少女」 ですね。​​​​​​
​ お腹が空いても何も言えない家庭、姉たちも弟も両親もいるんですよ。それなのに、どこにも居場所がない暮らし。 9歳の少女 が何も云わず、涙も流さず、じっと、世界を見つめながら暮らす生活。想像できますか?​
​​​​ 夏休みだからでしょうね、口減らしとしか思えない理由で、自宅からは遠く離れた親戚夫婦の家に預けられて、初めてであった、見ず知らずの おばさん に、生まれて初めて 親切 にされた夜、 オネショ をしてしまう 9歳の少女 ですよ。​​​​
​​​​ その 少女 が、預けられた家で変わっていくんですよ。 彼女 を預かった 夫婦 彼女 と出会うことで悲しい隠し事から立ち直っていくんです。​​​​
​​ 無愛想な おじさん
​​​黙っていることは悪いことじゃない。​ ​​
​  とブッキラボウにいいながら、テーブルに一つビスケットを置いて行ってくれるんです。​​
​​​​​ 床掃除を手伝う 牛小屋 、玉ねぎをむく 台所 、おじさんと座る 夜の浜辺 、おばさんが選んでくれた新しい オシャレな洋服 、向こうに郵便受けのある美しい 並木道のかけっこ 。​​​​​
​​ で、 彼女
​​​​ 牛の赤ちゃんにはお母さんの牛乳をあげて、人間が粉ミルクを飲めばいい! ​​ ​​
​  っていえるようになるんです。​​
 でも、夏は終わるんです。別れが来るんです。最初に書いたラストシーンです。
​​​ 見ているだけの ​老人​ は、 少女 が、あの、どんな干ばつのときも枯れない 美しい井戸 でがあることを祈りながら、涙を流すんです。​​​ ​​​​​​​​​  セリフ はみんな アイルランド語 のようでした。家や、木立、草原、そして言葉も、みんな アイルランド映画 です。見たことを誰かに語りたくなる、出も語りながら涙がこぼれてしまうそんな作品でした。
 偶然ですが、1月の末から
​​ 「少女の眼差し」三連発! ​​

ビクトル・エリセ 「ミツバチのささやき」のアナ イサベル 「エル・スール」のエストレーリャ ですね。子どもの眼差しを、大人の勝手な解釈によって、あれこれいじらないで、静かに見入らせてくれる作品でした。​​​​​​​​​​
​​​​​​ これからも、 静かな映画 をつくり続けてほしいと期待させる若い監督の出現です。 出演者 にも、 監督 にも、 カメラマン にも、 音楽の方 にも、 拍手! ですね(笑)。​​​​​​
監督・脚本 コルム・バレード
原作 クレア・キーガン「The Quiet Girl」(英題)
撮影 ケイト・マッカラ
美術 エマ・ロウニー
衣装 ルイーズ・スタントン
編集 ジョン・マーフィ
音楽 スティーブン・レニックス
キャスト
キャサリン・クリンチ(コット)
キャリー・クロウリー(アイリン・キンセラ)
アンドリュー・ベネット(ショーン・キンセラ)
マイケル・パトリック(ダン)
2022年・95分・G・アイルランド
原題「An Cailin Ciuin」(アイルランド語)
2024・02・08・no017 ・シネリーブル神戸no221
​​​​​​追記 2024・02・09
 感想では、まあ、涙もろい年寄りでしたが、実は、この作品にはかなりラジカルな 「社会批判」 が根底に据えられていると思いますね。ネグレクトとか、蔓延する貧困に対する理解ですね。この監督は、ただの叙情映像の人ではありません。そこが、実は、最近の若い監督にあきたらないボクが期待できるところだと感じた大きな理由の一つですね。​​​​​​​


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最終更新日  2024.02.09 12:22:45
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