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さあ、いよいよ! というか、待ちに待ったというか、まあ、そういう気分で駆け付けました。
書いておきたいことは二つです。 一つ は、ちょうど 50年前 に作られた 「ミツバチのささやき」 で 少女アナ を演じていた、 アナ・トレント という女優さんが、この映画では記憶を失った フリオ・アレナス という 男の 娘アナ として出演していたのですが、 彼女 がその 父親 と再会し、顔を合わせたときに
「私はアナよ」 という、 ミツバチのささやき のあの一言を、50年を隔ててささやくのですが、その 娘 の眼差しに、困惑の表情を浮かべる 老人 に、じっと見入った後、まさに 瞳をとじる シーンがあります。
なんにも浮かんでこない「現在」 に座っている自分に対する、そこはかとない自覚といってもいいかもしれません。
ボクは、なにをして、今日まで生きてきたんだろう? そんなふうにいってもいいかもしれない、自問のような感慨です。
「あなたは何をして生きてきたのか?」 と、静かに問いかけてくる迫力に目を瞠りました。おそらく、長く映画が撮れなかった エリセ 自身の中で、練りに練られてきたに違いないシーンなのだと思いましたが、
さすが、ビクトル・エリセ! と思わざるを得ないシーンでした。
「生きるとは、こういうことだ!」 という、なんだかとてつもなく 哀しい感慨 でした。
「あの時に帰ることはできないだろう」 という、だからこそ、激しく胸をうち、忘れられないシーンになるに違いないという、なんだか、確信めいたこの思いは、 20代、30代の頃のボク は持つことができなかったに違いないし、こうして、 今 、この作品に出逢えた よろこび も、この年齢になった今だからこそなのだという、うれしいような、悲しいような気持ちで映画を見終えたシーンでした。
アイデアの宝庫 のような作品で、言ってみたいことは山のようにありますが、どうせ、半端にしか語れない聞いた風なことをいうのはやめます。どこかで映画の専門家たちが語ることでしょう。
追記
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