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「シマクマさん!」 元町商店街 の手前の交差点で信号を待っていると、右手のほうから声がかかって振り向くと 「現代小説研究会」 とかで、30年来のお友達のYさんです。
「どこ行くの?」 とか、なんとかで、 元町商店街 の、結構な人混みもあっという間で、大丸の前までやってきました。
「映画。ボレロ見に。あなたは?」
「パルシネマ。」
「羅生門?」
「ううん、羅生門は昨日でオシマイ。今日から新しいの。」
「ああ、三宅唱だっけ?」
「そうそう」
「で、歩いて帰り道?」
「そうそう。」
「元町まで?」
「そうそう、行きは新開地まで阪急に乗るんだけど。」
「あのね、私、ガンなのね。」
「えっ?」
「29日、病院で医者と相談なのよ。」
「病院って、どこの?」
「中央市民。大きくなりかたが予想より早いんだって。」
「あー、そうなんだ。」
「だから、歩かないと、歩かないでしょ。」
「ああ、一人だと、歩かないね、きっと。」
「わたしね、コープさんで水買うんだけど、二本買って、一本づつ家まで運ぶの。コープさんまで往復して、お店の人に笑われてるわ。」
「え、そんなに重いの?」
「9月の会、会えるよね。」 というわけで別れました。
「うん、わからんけど、29日しだい。」
「じゃあね、映画行くわ。」
「うん、じゃあ、またね。」
ボレロの 作曲家ラヴェルの芸術的伝記映画 という趣でした。
「この映画、きっと女性の監督やな。」 なんの根拠もありませんが、見終えてすぐ、そんなふうに思いました。
そういえば、この映画で ラヴェル
を演じた ラファエル・ペルソナ
という男前の俳優さんは
アラン・ドロンの再来 とか言われていらっしゃる方ようですが、 アラン・ドロン が亡くなったそうですね。ボクには 「太陽がいっぱい」 の人でしたが、時代が変わっていくのを実感しますね。
あまりに露骨! というかに辟易しましたが、一方で、
「音楽は具象だ!」 と叫ぶ ラヴェル は印象的でした。
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