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2025.04.16
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​赤坂真理「愛と暴力の戦後とその後」(講談社現代新書)​ ​​ 今日の 読書案内 はコロナ騒ぎ始まるちょっと前に、題名が気になって 『東京プリズン』(河出文庫) とか ​​ 『箱の中の天皇』 (河出書房新社) を読んでいた、 赤坂真理 という人が、最近では珍しく、 日本 という社会の 「戦後」 という時代の 「歴史」と「社会」 を書こうとしている作家というふうに感じていましたが、その 赤坂真理 が書いた 評論・エッセイ で、今回、偶然、手に取った 「愛と暴力の戦後とその後」(講談社現代新書) が、その、まあ、面倒くさい題名からは、チョット想像できなかった面白さでしたので、という 案内 です。​​
赤坂真理 1964年生まれ だそうですから、ボクよりちょうど10才年少で、 2024年 還暦 です。
 で、この本は 2014年の新刊 ですから、10年前、 彼女 が50歳のときの論考です。
私の家には、何か隠されたことがある。
ごく小さなころから、そう感じていた。
でも、こういうことだったかもしれない。
―私の国には、何か隠されたことがある。
 ​まえがき の最後に書かれている、いわば本書のモチーフの吐露といったところです。
「昭和後期」 から 「平成」 にかけての社会で暮らす中で、​
​「なに、これ?なぜ、そうなの?」​
 ​という、ちょっと子供じみた問いの 社会学的 というか、 フィールドワーク的 というか、対象は 赤坂真理子 という ​少女の目​​ で見た 「ニホン」 です。
 始まりは 16歳 、その時、 少女 が立っていた場所は 「アメリカ」 です。​
遠いアメリカ
 十六歳のとき、自分の歴史がつながらなくなった。
 あまりの異物を、たったひとりで、突然見たからだと思う。処理しきれなかった。おそらくは。
 その異物の名をアメリカと言う。
 幼少期からの世界は、切れた。
 その後の世界は、前と同じではなくなった。
 世界はおそらく主観的だけではなく、客観的にも、変わってしまった。(P22)
​日本​ ​中学を卒業して、 アメリカ の高校に進学するという、まあ、その世代だからこその新しい体験が、​
​​ 「なに、これ?なぜ、そうなの?」 ​​
 ​に​
​「これはなんなの?」 ​​
​ が加わった 問い を生み、その問いの分析が始まります。分析しているのは 50歳の作家 ですが、たどられるのは 彼女 の、その当時の実感です。​
目次 は、こんな感じですね。
プロローグ 二つの川
第1章 母と沈黙と私
第2章 日本語はどこまで私たちのものか
第3章 消えた空き地とガキ大将
第4章 安保闘争とは何だったのか
第5章 一九八〇年の断絶
第6章 オウムはなぜ語りにくいか
第7章 この国を覆う閉塞感の正体
第8章 憲法を考える補助線
終 章 誰が犠牲になったのか
エピローグ まったく新しい物語のために
​  作家 として 「東京プリズン」 とか、 「箱の中の天皇」 といった作品を書くに至った 作家自身 「今」 の意識の背景にある世界の探索ですね。
 おそらく、 50歳 になった作家自身の中にある、​
​現代社会に対する「閉塞感」 ​​
​ がモチーフだと思いますが、すでに、 土管のころがる空き地 なんてなくなっているにもかかわらず、相変わらず
​​ドラえもんが活躍し続けていた日本!​​
 ​​ 戦後社会 で暮らすの中学生が、 ​​ ​​​
​​「昭和天皇は戦争犯罪人である」​​
​​​  という 論題 ディベート する アメリカの高校 へ飛び込んだ時から始まった、 ズレ というのでしょうか、 世界に対する違和感 というべきなのでしょうか、そこが、作家がこの論考で解き明かしたいキモだと思いました。
 まあ、それだけで、充分読みごたえがあると思いますが、 「あの頃」 日本とアメリカ という二つの社会を生きていた 少女の眼 によって描き直す、いわば 「個人史」 として描いているところが、学者さん的な歴史著述とは違います。
​​​  戦後 、​
​自身の アメリカ体験 を、それぞれの 思想的な基盤 として 考えた人
​ として、たとえばボクの記憶に浮かび上がってくるのは、 鶴見俊輔(1922生) 「北米体験再考」(岩波新書) 江藤淳(1932生) 「アメリカと私」(朝日新聞社・講談社文芸文庫) 、戦後生まれでは 加藤典洋(1947生・カナダ) 「アメリカの影」(講談社文芸文庫)・ 「敗戦後論』(ちくま学芸文庫 ) といった 哲学者 文芸批評家 の著作なのですが、 本書 赤坂真理(1964生) が、いちばん若い 加藤典洋 とさえ、 20歳以上も若い というところもボクにとっては面白さの理由でした。​​​







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最終更新日  2025.04.21 12:25:05
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Re:週刊 読書案内 赤坂真理「愛と暴力の戦後とその後」(講談社現代新書)(04/16)  
ミリオン さん
おはようございます。
嬉しいです。頑張って下さい。 (2025.06.28 11:59:38)

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