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2025.04.23
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​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ パオラ・コルテッレージ「ドマーニ」元町映画館 元町映画館 で見てから、 3週間 たってしまいました。​
​​​「いいな!」​​​
​と感心した映画程、感想が書けないことが、このところの 徘徊老人 ですが、 主人公 の名前は デリア でした。 パオラ・コルテッレージ という、この 映画 監督 である女性が扮する 1946年 くらいの、 敗戦国イタリアのローマ で暮らす 主婦 です。
映画 の冒頭、 亭主 と二人で寝ていたベッドで 彼女 が目覚め、隣で、まあ、すでに目覚めていたらしい 亭主 「おはよう」 と声をかけると、 亭主 がいきなり 彼女 ビンタ をくらわします。​
​​ 「なんなんだ?」 ​​
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​​ ​​​​​​​​ 2025年 、極東の島国で 70歳を過ぎた老人
​啞然!​
​  とする シーン で始まりました。
 見たのは パオラ・コルテッレージ監督 イタリア映画「ドマーニ」 でした。​​​​​​​​
​​​​​​  画面 モノクロ で、描かれている 時代 1946年 くらい、 場所 ローマの下町 のようです。​​​​​​
​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 主人公 デリア は、今でいえば 訪問看護婦 のような仕事とか、 傘の修繕工場 とか、 洗濯屋さん とか、あれこれの パート仕事 で日銭を稼いで、 に帰ると寝たきりの 義父の介護 が待っていて、 稼いできたお金 没収 されてしまいます。 子供 も、 年頃の娘 を筆頭に、 わんぱく兄弟 の計 三人 がいて、​
​​ ちょっと大変ですね!(笑) ​​
​ というか、​笑ってますが、 笑えない境遇の中年女性 です。
 そこから 物語 が始まるのですが、そこまでの 描写 で、​
​​結構、納得の映像!​​
​ で、 白黒画面 ということもあって、​
​これって、1950年くらいのイタリア映画なのかな? ​​
​ とか思いながら、 最後のオチ には 拍手!拍手! で見終えました。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​​​​​ おそらく、​
​​​ 喜劇で行こう! ​​
 ​という目論見からでしょうね、 映画 のはじまりの頃に、
​彼女宛てに配達される一通の封書​
​  の意味を、後から思えば、見ているこっちに ミス・リード させようという魂胆の展開だったのですが、その目論見も笑い飛ばせるくらいに​
爽快な結末で、納得!、拍手!​
​でした。​​​​​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​  現在 という 歴的視点 の常識に従って、この 映画 で描かれている 彼女 夫や舅の振舞い を見るなら、誰でもが容易に批判できる 愚かな行為 、あまりに当たり前すぎて滑稽感さえ感じさせる 女性蔑視 ですが、 戦争に負けた国 の​
「男性的振舞いのダメさ=勝敗に関わらず戦場で戦ったという男性的自己陶酔に溺れ続け、女性たちに忍従を求める甘え」
とでもいうべき、おそらく、 当時の復員兵たち が当然視していたであろう、 時代的・歴史的視点 を思い浮かべて見るなら、この 映画 で、 製作者・監督 主人公デリア に求めさせた 女性の自立 という考え方の尊さが、単なる 男女平等思想 や、 教科書で習うフェミニズム思想 を越えた
​深さとリアル​
​  を持っているといえるのではないでしょうか。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​
​​​​​​​ まあ、そんな 感想 映画館 を出て、 チラシ とかで再確認するまで
古い作品だと思い込んでいました。​
 ​が、実は 2023年 に作られた、いわば 最新 の、だから コロナ騒ぎの全体主義の再来 を体験し、世界中のいたるところで ​「戦前的」社会風潮がひろがりはじめた今の映画​ ​なのだということに気づいて、もう一度、感心しました。​​​​​​​
​​​​​​​​  映画 の中で、 イタリア語がわからない駐留アメリカ兵 が、親切にしてくれた 彼女の名前 を聞いた返事の ​​​「急いでいるの!」​​​ ​という言葉を、 彼女の名前 だと思い込んで、
​​​ 「急いでいる女!」 ​​​
​と呼ぶのが、実は ネタばらし だったですが、 デリア が急いでいかなけれならない場所として選んだ、 あの場所 の意味を男女を問わず、もう一度、考え始める事態にボクたちは直面しているのではないでしょうか?​​​​​​​​
​​ それを、
笑いで問いかけてみせた、監督パオラ・コルテッレージに拍手!​
​ ですね。
 繰り返しになりますが 痛快で爽快な作品 でした。​​


監督・脚本 パオラ・コルテッレージ
製作 マリオ・ジャナーニ ロレンツォ・ガンガロッサ
脚本 フリオ・アンドレオッティ  ジュリア・カレンダ
撮影 ダビデ・レオーネ
美術 パオラ・コメンチーニ
衣装 アルベルト・モレッティ
編集 バレンティーナ・マリアーニ
音楽 レーレ・マルキテッリ
キャスト
パオラ・コルテッレージ(デリア 主婦) 
バレリオ・マスタンドレア(イヴァーノ 夫)
ジョルジョ・コランジェリ(義父)
ロマーナ・マッジョーラ・ベルガーノ(マルチェッラ 娘)
ビニーチョ・マルキオーニ(ニーノ 自動車整備士)
エマヌエラ・ファネッリ(マリーザ 市場の青果屋さん・友だち)
2023年・118分・G・イタリア
原題「C'e ancora domani」
2025・04・01・no051・元町映画館no295




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最終更新日  2025.04.23 10:29:52
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