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9月30日(金) 妻の振り見てわが振り直せ Yさんは妻の後始末に不満を持っていました。片付いていない部屋を見るたびに、〈もっときれいにしてほしい〉と心の中でつぶやいていました。 ある日、Yさん夫婦の息子が通う保育園で、保護者面談があった時のことです。日頃の息子は、使ったおもちゃを片付けず、家中を走り回っています。きっと保育園でも先生を困らせているのだろうと思っていました。 ところが先生から「まじめで、お片づけもできて、先の見通しも立てられるお子さんだから、今後の成長が楽しみですよ」と褒められたのです。 Yさんは、わが子を頼もしく感じるとともに、日頃いかに一面しか見ていなかったかと反省しました。 妻に対しても同様です。妻の一面だけを見て、責めていたのです。実際は、しっかり後始末をしていたからこそ、息子もまねをしていたのでしょう。 振り返ると、〈子供も妻も後始末が悪い〉と思いながら、自分は何もしていなかったことに気づいたYさん。今は率先して後始末を実行中です。 今日の心がけ◆自分の姿を見つめましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2016年09月30日
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9月29日(木) 虫の音 きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに 衣かたしき ひとりかも寝む これは藤原良経がきりぎりすを詠んだ、百人一首にある歌です。 「こおろぎが鳴いているなあ。霜が降りるような寒い夜、わたしは莚に衣を着たまま、片袖だけを敷いて、ひとり寂しく寝るんだなあ」という意味です。 同じように虫を詠みこんだ歌はたくさんあります。日本では古来から、秋の虫の音を心地よい音として愛してきました。西洋人は雑音として聞くといいます。 しかし、日本をこよなく愛した『怪談』の著者・小泉八雲は、ギリシャ生まれの西洋人ですが、「草ひばり」という雅な名を持つ小さな虫の鳴き声を「名状しがたい妙なる美しい音楽」として愛でていました。 また、『沈黙の春』の著者・レイチェル・カーソンはアメリカ人ですが、自ら名づけた「鈴ふり妖精」という虫の鳴き声を「妖精が手にした銀の鈴をふっているような、言葉では言い表わせない音」と表現しています。 八雲やカーソンのように、秋の夜は、虫たちの歌に耳を傾けたいものです。 今日の心がけ◆虫の声に気づく心の余裕を持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2016年09月29日
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9月28日(水) 分岐点 人は誰でも、好調な時期があれば、何をやってもうまくいかない時期もあります。「水戸黄門」の主題歌のように、楽あれば苦もあるのが人生です。 Mさんは、創業者である父親から会社を継承しました。傾きかけた事業を立て直すべく、必死に働きました。 しかし、父親の発言力が強く、なかなか思い通りに改革が進みません。父と対立し、次第にやる気を失っていきました。業績も好転しないままでした。 そんな状況の中、Mさんは、次のような言葉に触れたのです。「過去と相手は変えられないが、自分を改善し、未来を変えることはできる」 父の経営手法を否定し、会社を変えよう、社員を変えようとして、空回りしていたことに気づいたMさん。〈父の時代の積み重ねがあるから、今がある〉 〈変わるのは自分の方だ〉と思えた時、業績は少しずつ回復していったのです。 置かれている境遇をどう受け止めるかは人それぞれです。苦しい時期こそ、実は、人生の分岐点なのかもしれません。 今日の心がけ◆逆境での気づきを大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2016年09月28日
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9月27日(火) 時には刺激を Tさんの勤務する職場では、各部署ごとに朝礼を行なっています。 社内の朝礼委員からの提案で、月に四回、部署間で交流して朝礼を行なうことになりました。目的は、違う部署の朝礼の雰囲気を味わい、視野を広げ、良いところは自分の部署にも取り入れるためです。 「なぜ、わざわざそのようなことをするのか」という反対意見もありましたが、まずはやってみることになりました。 交流初日、部署の半数の人たちが、他部署の人と入れ替わります。Tさんも他部署の朝礼に参加しました。 すると、〈同じ社内でありながら、場所と人が変わるだけで、朝礼の雰囲気はこんなにも違うのだ〉という発見がありました。〈見られている〉という緊張感もありました。その刺激や緊張感は存外に心地よいものでした。 その日は一日、適度な緊張感を持って仕事に臨めたTさん。「時にはこのような刺激もあった方がよい」というのが、今のところの実感です。 今日の心がけ◆マンネリ打開の工夫をしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月27日
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9月26日(月) 軽快なアナウンス 所用で公共のバスを利用したAさん。運転手の軽快なアナウンスに、いつになく聞き入ってしまいました。 「最近、○○街道は、事故が多発しております。バスが急停車することがありますので、お立ちのお客様は、つり革や手すりにしっかりとおつかまりください」 「バスが発車してからの移動は危険です。お降りのお客様は、余裕を持って安全にお降りいただきますよう、お願いいたします。時間は充分にとりますので、足元にご注意の上、お降りください」 「ご乗車、ありがとうございました。この後もどうぞお気をつけて」 乗客の大半は高齢者です。バスの停車と発車のたびに、実に丁寧に語りかけるソフトなアナウンスは、聞いているこちらの心も優しくなるようです。Aさんは都会の喧騒の中で、一服の清涼剤を味わったような微笑ましさを感じました。 何よりも、バスの運転手自身が、自らのアナウンスを楽しんでいる様子です。ここに「場」を輝かせる人の大切な鍵が潜んでいるようでした。 今日の心がけ◆まず自分が仕事を楽しみましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月26日
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9月25日(日) 冷たい食べ物 Mさんは冷たい食べ物が苦手です。かつては冷えたビールやアイスクリームが大好物でしたが、お腹をこわしてしまうことがあったからです。また、体を冷やす食べ物の害について学んだことも、理由の一つでした。 ある日、友人と居酒屋に入ったMさん。いつものように、熱燗のお酒と温かい料理を選んで頼みました。 食後には、デザートとしてあんみつを頼みました。店にあるデザートの中で、他のものにはアイスクリームが入っているからです。 ところが、出てきたあんみつには、アイスクリームが載っていました。店員に聞くと、餡の量が少なくなったので、サービスでアイスを足したといいます。 〈それはサービスというより迷惑だな〉と思いながら、久しぶりに冷たいものを食べたMさん。お腹の調子は食後も良好でした。Mさんにとっては、先に温かい物を食べて、体が温まっていたことが良かったようです。 「冷たいものはダメ」という決めつけから、少し柔軟になったMさんです。 今日の心がけ◆体に合った食べ方を工夫しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月25日
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9月24日(土) 体が資本 Nさんは四十代を過ぎてから、体の重さを感じるようになっていました。その矢先に、健康診断で、メタボリックシンドロームとの結果が出たのです。 これまでは健康に気をつけるタイプではなかったNさん。自身の食生活を振り返ってみると、宴席が続いたり、自分の好きなものだけを食べたりして、栄養バランスが偏っていました。運動も、ほとんどしていませんでした。 自分の体を大切にしていなかったことを顧みて、Nさんは、食生活の改善に取り組みました。また、一日一時間は歩くように心がけ、休日は家族と体を動かすようになりました。そのお陰で、翌年の健康診断は、数値が改善されたのです。 昔から「体が資本」と言われます。仕事があっても、健康でなければ伸び伸びと働くことができません。 しかし、実際に、健康を意識して仕事をしている人はどれだけいるでしょうか。体を犠牲にして、無理を重ねていませんか。 自分の体にも投資をして、健康を維持したいものです。 今日の心がけ◆体があっての仕事だと自覚しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月24日
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9月23日(金) 最高齢スイマー 日本は世界有数の長寿国です。総務省統計局によると、日本の総人口は一億二六九六万人です。その中で九十歳以上が一九六万人、百歳以上が七万人です。 山口県の田布施町で暮らす長岡三重子さんは、大正三年生まれの現役スイマーです。二十五の世界記録、四十二の日本記録を保持し、百一歳の今も、普段のトレーニングで、一時間は泳ぎ続けます。 長岡さんは、元気に歳を重ねる心構えとして、「苦は、楽のため。つらいのは、よい薬」「記録を更新できれば幸福感を得られるから長生きできる。人は何の舞台でもいいから、達成する場面を持つといい」と語っています。 まず、明確な目標を掲げて、チャレンジする。それに向かって努力を怠らない。そのプロセスの中で、苦しいことがあっても、それを力に変えて乗り越えた達成感が幸福の源になるということです。 これは、年齢に関係なく、誰にでも当てはまるでしょう。百一歳の長岡さんに学びたいものです。 今日の心がけ◆達成感を活力にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2016年09月23日
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9月22日(木) 物の命 秋刀魚、鮭、梨、松茸など、秋の味覚を楽しめる季節となりました。 食事の前、私たちは、意識することなく「いただきます」と口にしたり、心の中でつぶやいたりします。「いただきます」という言葉の由来には諸説ありますが、自然の恵みへの感謝であることは間違いないようです。 そして、この感謝の気持ちは、「すべての物に命が宿っている」とみる、日本人古来の考え方が背景にあるのでしょう。 食べ物に限らず、私たちの生活は、物によって成り立っています。それらすべての物も、元をたどれば自然の恵みからできています。 物に命があるとみるか、単なる無機質な物とみるかは人それぞれです。ただ、命があるかのように大切に扱えば長持ちし、粗末に扱えば、すぐに壊れたり、役に立たなくなってしまうのが物の不思議です。 食前に「いただきます」と口にするのと同様に、普段使っている物も、〈よろしく頼むよ〉という思いを持って扱いたいものです。 今日の心がけ◆自然の恵みに思いを向けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2016年09月22日
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9月21日(水) 吸殻だらけの駐車場 今朝の店舗前の掃除当番は、A君とB君です。ほうきとちりとりを持って駐車場に行くと、タバコの吸殻が散乱していました。 その光景を見た瞬間、「ひどいなあ。喫煙コーナーに灰皿があるのに、マナーの悪い客ばかりだ」と、A君の口から愚痴が飛び出しました。 一方、B君は「たしかに君の言う通りだけど、昨日も大勢のお客様が来てくださったということだから。マナーの悪さはともかく、ありがたいと思って掃除を頑張ろうよ」と前向きです。 もし同じ場面に直面したならば、A君、B君、どちらの思いになるでしょうか。 物事を常に否定的に捉えていると、行動面でも消極的になり、自分の能力を十分に発揮できなくなります。肯定的に捉えることによって、そこから先の可能性も開花し、周囲に喜ばれる働きができるようになります。 マイナス面の裏側には、プラス面があるものです。一方向の見方にとどまらずに、一呼吸入れて、多方面から物事を見つめたいものです。 今日の心がけ◆物事を肯定的に捉えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。倫理法人会に入会すると毎月30冊送ってもらえます。ご希望があれば、活力朝礼のやりかたを指導してもらえます。(もちろん無料で)お問いあわせはお近くの倫理法人会まで
2016年09月21日
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10月10日(月) 二百勝の根底 今年の七月二十三日、プロ野球・広島東洋カープの黒田博樹投手が、日米通算二百勝を達成しました。四十一歳を迎えた現在に至るまで、たゆまぬ努力を続けた根底にあるのは「恐怖心」だったといいます。 「ずっと不安で野球を続けてきた、野球を終えるまで不安しかないと思う」と語る黒田投手。その恐怖心が並々ならぬ努力につながり、快挙に至ったのです。 私たちも、仕事で結果を求められたり、大勢の前でプレゼンテーションをするなど、プレッシャーを感じることも多いでしょう。 不安や心配を覚えるからこそ、事前にしっかりと練習や準備をして本番に臨むものです。その準備によって、さらに自分の能力が磨かれていくのです。 仕事に慣れてくると、不安や心配もなく業務に取り組めるようになる反面、事前の準備が疎かになりがちです。自分を磨く機会も減っていきます。 何年経っても仕事に対する恐怖心や緊張感を持ち合わせながら、万全の準備をして、目の前の仕事に臨みたいものです。 今日の心がけ◆よい緊張感を持ち続けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月20日
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10月 9日(日) 当たり前 「偉人の背後には偉大な母がいた」と言われます。福沢諭吉の母・お順は、どのような人にも分け隔てなく接する、情の深い優しい女性でした。 お順が時おり面倒を見ていたチエという若い女性がいました。頭には虱がたかり、異臭もするので、周囲の人は嫌がって近寄りません。しかしお順は、嫌な顔一つせず、チエの頭の虱を取ってあげていました。 虱取りを手伝わされていた諭吉は、嫌で仕方ありません。ある日、とうとう我慢ができず、「母上、胸が悪くなりました」と投げ出してしまいました。 お順は「情けない人ね」と諭吉を笑い、「私だって気持ちが良いとは思いませんよ。けれどもチエは自分でそれができないのですよ。できる人が、できない人のためにしてやる、それが当たり前だと思うんだけど」と諭したのです。 我に返った諭吉は「何ともなくなりました」と、手伝いを続けたのでした。 たとえ小さな事柄でも、困っている人やできない人に手を差し伸べる、思いやりの心を育んでいきたいものです。 今日の心がけ◆必要とする人へ手を差し伸べましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月20日
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10月 8日(土) マラソンコースのおじいさん Sさんは、仕事上の悩みを抱えています。自分を見つめ直したいという思いから、地元で行なわれる「高知龍馬マラソン」への出場を決めました。 練習コースを決めて、毎日走っていると、いつも一人のおじいさんを見かけます。おじいさんは、道端のゴミを黙々と拾っているのです。 ある日、「僕らのような若い者がせんといかんものを、毎日拾ってくれてありがとう」と声をかけると、おじいさんは「今日はタバコの吸殻やゴミは少ないき、だんだんきれいになりゆうが!」と、笑顔で応えてくれたのです。 「なんでゴミを捨てるんや」といった文句や愚痴ではなくて、町がきれいになってきたことを嬉しそうに語る姿に、Sさんは胸打たれました。 それに比べて自分は、職場でも愚痴ばかりです。前回初めて参加した高知龍馬マラソンは、ほとんど練習もしなかったため、完走できませんでした。 地域で、黙々とゴミを拾う人がいることに心洗われたSさん。練習で得た気づきを胸に、来年のマラソン大会での完走を誓っています。 今日の心がけ◆気づきを成長につなげましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月20日
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10月 7日(金) 心温か Aさんは気分を変えて仕事をするために、昼休みに喫茶店へ行きました。コーヒーを注文して待っていると、一人の男性客が目に入りました。 その男性は、コーヒーが運ばれて来るのが待ち遠しい様子です。嬉しそうに目を細め、サイフォンのコーヒーを見つめていました。 その姿を見ていると、Aさんの表情まで緩んできました。同時に、自分がいかに普段、無愛想な表情をしているのかと思ったのです。特に不機嫌なわけでもないのに、無愛想にしている自分がおかしく思えました。 顔の表情は自分では見えません。周りの人のために、表情はあるといってもいいでしょう。明るい表情の人が多い職場は、それだけ活気があるものです。表情だけでなく、明るい声も職場に活気を生み出します。 ほんのひと時の場面でしたが、Aさんは、温かい心を持つ人との触れ合いが、自分の心まで温かくすることを知りました。周りの人まで幸せにするような笑顔を目指して、Aさんは日々を過ごしています。 今日の心がけ◆明るい職場作りを目指しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2016年09月20日
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10月 6日(木) 思考回路を切り替える 十八歳のMさんは、今年の夏、森林づくりのボランティアに参加しました。 活動の初日、Mさんは十名の班の班長に指名されました。〈まわりは年上の人ばかりなのに、なぜ自分が?〉と、Mさんは不満に思いました。 その夜、Mさんは体調を崩してしまいました。〈班長なんてツイテない。ボランティアを勧めた親が悪い、あの人が悪い・・・〉と、憤懣やるかたないMさん。 そのうちにふと、〈両親は、こうやって誰かのせいにして甘えている私を見て、勧めたのかもしれない〉という思いが脳裏をかすめました。 参加の最終決断を下したのは、親ではなく自分です。〈すべて私が決めたこと。何でも他人のせいにする自分とは今日でお別れしよう〉と心に決めました。 すると、不思議なほど体調も回復し、最年少班長は、周囲が驚くほどリーダーらしさを身につけ、ひと回り大きくなって活動を終えました。 命じられた仕事ほど、人は責任転嫁しがちです。「最終決断したのは私」と思考回路を切り替えるところに、「私の成長」が待っているのです。 今日の心がけ◆「誰かのせい」という思考から脱しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2016年09月20日
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10月 5日(水) 人の振り見て 「他人の行動を見て、自分の振る舞いを省みて改めなさい」という意味のことわざに、「人の振り見て我が振り直せ」というものがあります。 ある人が仕事で失敗をして、上司に叱責されていました。取引先に届ける書類の送付が大幅に遅くなったのです。 Aさんは、その姿を見て〈なぜ早くできないのか、自分ならこういう失敗はしないぞ〉と、同僚の姿に対し、否定的な思いを抱きました。 一方、同じ場面を見ていたBさんは、〈自分にも同じようなところがあるかもしれない。気をつけて改めよう〉と思ったのです。 AさんとBさんの感じ方は、まさに正反対。その違いは、相手の姿の中に、自分自身の姿を見いだしているかどうかです。 仕事上で出会う様々な人を、自分に何かを示してくれる「先生」だと捉えると、日々の働きぶりや人づきあいの仕方も変わってくるのではないでしょうか。 お互いを師と敬い、切磋琢磨し合える職場を築いていきたいものです。 今日の心がけ◆周囲の人々から学びましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2016年09月20日
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10月 4日(火) やわらかな心配り あるゴルフ場で、キャディーと従業員の見事な連携により、お客様に大変喜ばれたエピソードを紹介しましょう。 ラウンド中、お客様が昼食の話をしていました。ここ数日、お腹の調子が悪いようで、「昼ごはんは、消化の良いものを食べたい。おじやなんかいいなあ」と、仲間に話していたのです。 キャディーとしては、特に気に留める必要のない話ですが、ふと「このお客様に消化の良いものを準備したい」と思いました。 そのキャディーは、クラブハウスのスタッフへ連絡しました。スタッフはレストランに連絡し、厨房の責任者に事情を説明しました。そして、注文があるかどうかはともかく、メニューにはない雑炊を出せる準備を進めたのです。 昼食時、レストランで「雑炊をご用意できますが、いかがいたしましょう」と尋ねると、お客様は雑炊を注文し、とても喜んだそうです。 そのお客様は、現在でもゴルフ場の常連として、プレーを楽しんでいます。 今日の心がけ◆サービスに機転を利かせましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月20日
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10月 3日(月) 着ない服 職場や家庭にある物を、使う頻度によって分けてみましょう。1毎日使う、2ときどき使う、3年に数回使う、4まったく使わないの四分割です。 最近、自宅の引越しをしたTさん。その際、わが家にある物を、この四つに分けてみました。すると、まったく使わない物が大量にあったのです。 たとえば洋服です。Tさんの家では、年に二回、夏物と冬物を入れ替えるのですが、次の衣替えになると、一度も着なかった服がたくさん出てきます。 「愛着がある」「高い服だから」「やせたら着る」「捨てるのはもったいない」と理由をつけては、着ない服がタンスと衣類箱を行ったり来たりしていたのです。これでは、服が服としての役割を果たしているとはいえません。 そこで、引越しを機に、必要な服や物だけを残し、使わない物は処分したり、リサイクルショップなどへ回しました。すると、残った物だけでも、まったく不便がなく、十分に生活できることがわかりました。 Tさんは今、物の整理と共に、無駄な物を買わないように努めています。 今日の心がけ◆物を活かしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月20日
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10月 2日(日) 秋の七草 日本の秋を代表する花といえば、どのような花が思い浮かびますか。 今から千二百年以上も前に編纂された『万葉集』に、山上億良が詠んだ「秋の七草」の歌が二首収録されています。まず一首目は、五七五七七の短歌です。 秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数うれば 七種の花 「および」は「指」のことで、「秋の野に咲く花を、指を折って数えてみれば、七種類の花」という意味の歌です。 続く二首目では、七種類の花が、五七五七七の旋頭歌の形で歌われます。 萩の花 尾花 葛花 なでしこの花 おみなえし また藤袴 朝顔の花 「尾花」はススキのことで、「朝顔」は桔梗のこととする説が有力です。『万葉集』の時代も現代も、日本人の花好きの心は変わらないようです。 さて、「秋の花を七つあげてください」と言われたら、皆さんは、何の花をあげるでしょうか? 今日の心がけ◆身近な草花に目を向けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。書店では売っていません。倫理法人会に入会すると毎月30冊もらえます。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は20日に、それまでに出来たぶんだけを掲載します。
2016年09月20日
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10月 1日(土) ありがとうボタン 東大阪市内の中小企業などで構成する「東大阪ブランド推進機構」が、市内の小学校を対象に「大切な誰かのために考えた発明品アイデア」を募集しました。 二百三十五件の応募の中から、優秀作の一つに選ばれたのが「ありがとうボタン」です。同市に住む、小学四年生女子からの応募作品でした。 アイデアが閃いたのは、母親が運転する車に乗っている時でした。道を譲ってもらった際に鳴らすお礼のクラクションの音が大き過ぎたり、相手に伝わらなかったりと、「ありがとう」を伝えるのが難しいと感じたことがきっかけでした。 このアイデアは、市内の嫌々な企業によるプロジェクトチームが、実際のクラクションにして、発案者の女子に贈呈しました。ボタンを押すと、ボワ~ンという柔らかい音と共に、ピンク色のスマイルマークが車の窓ガラスに光るものです。 東大阪市は町工場が集まる「モノづくりのまち」です。子供の目線から生まれた思いやりを、地域の特性を活かして形にするという取り組みは、これからの企業のあり方としても、大きなメッセージを発信しているようです。 今日の心がけ◆地域のためにできることを探りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2016年09月20日
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9月20日(火) メールボックス Bさんの職場では、社員一人ひとりが個人のメールアドレスを持っています。他に、部署ごとの代表アドレスも準備されています。 部署のメールは、それほど頻繁に確認されません。ある日、Bさんが部署のメールボックスを開くと、大量の迷惑メールが溜まっていました。 このことが気になったBさんは、後輩のMさんに「ちゃんと整理しておいて」と頼みました。すると彼女から、「Bさんが気づいたなら、Bさんがやってくださいよ」と言われてしまったのです。 言われてみれば、確かにその通りです。早速、メールボックスの整理に取りかかりました。そのうちに、迷惑メールのタイトルや文面から、これは女性に頼む仕事ではなかったと気づくことができたのです。 この一件から、Bさんは、自分が気づいたのなら、率先してやればいいと思うようになりました。また、人に仕事を頼む際の気配りができるようになりました。 やがて、Mさんからの言葉にも、気配りが添えられるようになったのです。 今日の心がけ◆仕事の頼み方を考えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月20日
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9月19日(月) 珍名さん 漢字で「一」と書いて、「にのまえ(二の前)」と読む名字の人がいるそうです。 では、次の名字は何と読むでしょうか。「九」「中」「隣」。それぞれ九さん(一字で九)、中さん(的の真ん中に当たり)、隣さん(隣は近し)と読むそうです。 こうした「珍名さん」を研究しているのが高信幸男さんです。高信さんは、珍しい名字の人がいると、実際に訪ねて、聞き取り調査を行なっています。 最初に訪ねたのは、和歌山県の小鳥遊さんでした。もとは「高梨」だったのが、先祖が明治初期に名前を登録する際、「タカが無しなら小鳥が遊べる」として「小鳥遊」で届けたことを聞き、その柔軟な発想に驚いたと言います。 「名字は土地の風土や文化に根ざしている。大切な日本の文化だ」と語る高信さん。これまでに実際に会った「珍名さん」は、何と千人を超えるそうです。 本日、九月十九日は名字の日です。一八七〇年のこの日、戸籍整理のため、一般市民も名字を持つことが許されたことが由来です。 今日は、名字のことを話してみませんか。思わぬ発見があるかもしれません。 今日の心がけ◆名前の由来を知りましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。(私自身が誤解していましたので、あえて申し添えます。宗教ではありません)
2016年09月19日
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9月18日(日) 蜀軍の任務 紀元前、中国の三国時代において、終生のライバルと呼ばれた蜀の諸葛亮孔明と魏の司馬慰仲達は、両国の軍師として、覇権を競いました。 晩年、病を患い死期を悟った孔明は、国の行く末を案し、部下に伝えました。「私が死んだ後、必ず仲達は大軍をもって攻め込んでくるいだろう。その際、決して喪には服さず、平時の如き心をもって各々の任務を全うしなさい」 孔明の死後、予想通り、仲達の軍が攻めてきました。蜀の軍は影武者を立て、生前の孔明に仕えるが如くの規律正しさで、魏の大軍と対峙したのです。 その影武者を見て、死んだはずの孔明がまだ生きていると勘違いした仲達は、全軍退却の指令を出し、命からがら自国に帰っていったといいます。 この話に由来するのが「死せる孔明 生ける仲達を走らす」という故事です。生前の功績が大きい人ほど、死してなお人々に影響を与えるという意味です。 この話が現代まで受け継がれているのは、後に残された蜀軍の見事な働きがあったからといえるでしょう。 今日の心がけ◆先師の期待に応える働きをしましょう。蜀(しょく)の諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)と魏(ぎ)の司馬慰仲達(しばいちゅうたつ)職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。書店では売っていません。倫理法人会に入会すると毎月30冊もらえます。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は20日に、それまでに出来たぶんだけを掲載します。楽天ブログはこちらhttp://plaza.rakuten.co.jp/monoski/
2016年09月18日
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9月17日(土) 向上心 「向上心」という言葉があります。「現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの、より高いものを目指して努力する心」という意味です。 一般的に人は、自己の成長を望み、「昨日よりも今日、今日よりも明日」と、より良くなるための努力を積み重ねます。 しかし、向上心が強過ぎるあまり、常に現状に満足できず、たえず不安になってしまう人もいます。向上心が仇となって、自信喪失、自己否定と自らを追い込んでしまう人もいるようです。 また、より高みを目指す過程で、ライバルの足を引っ張って自分を高めるようなことがあっては、本末転倒でしょう。 向上心を持つことは大切ですが、結果だけに固執してしまうと、時に「何のための努力なのか」という本質が見えなくなることがあります。 日頃から努力の目的と意義を確認しつつ、心のバランスを図りながら、自己成長につなげていきたいものです。 今日の心がけ◆健全な心で努力を重ねましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。楽天ブログはこちらhttp://plaza.rakuten.co.jp/monoski/
2016年09月17日
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9月16日(金) 喜んで取り組むには 小学校に上がった娘に、電話の使い方を教えようと思ったMさん。 まずは、電話に慣れさせるために、外出先から自宅の固定電話へ電話をかけ、娘には、発信者の確認画面に父親の名前が出たら受話器を取るように伝えました。 「うん、うん」と好奇心いっぱいに、娘は話を聞いていました。一度目の電話は上手に受け答えができ、その後は、「用事がなくても電話をかけてきてね」と、楽しみに持つようになりました。 電話に慣れるという目的は達成され、他にも、母親が留守の際の伝言の仕方や、知らない人からの電話への対応も、教えることができたのです。 子供の好奇心は「やってみたい」という能動的な姿勢となって表われます。それが、大人になるにつれて、受動的な「指示待ち」になったり、「やらされている」という感覚を持ってしまうものです。 同じ物事でも、子供の頃は喜んでやっていたことが、今では嫌々やっていることはありませんか。好奇心を持って、喜んで物事に取り組みたいものです。 今日の心がけ◆未知への好奇心を持ち続けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2016年09月16日
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9月15日(木) エチケットの基本 人とより良い関係を築いていく上で、基本となるものは何でしょう。 書籍で学ぶなどして、礼儀や行儀作法を身につけることは大事です。しかし、まずは健康に気を配り、良い体の状態を保ち続けることです。 たとえば、食事に誘われてレストランに行った時、それまでの不摂生のために、体調が急に悪くなったとしたらどうなるでしょう。 「すみません、お腹が痛くて、お料理は食べられません。あなた一人で食べてください」と言ったら、相手も気を遣って、楽しく食事をすることはできなくなるでしょう。 「エチケットの基本は健康にあり」と喝破したのは、小説家であり、名エッセイストであった山口瞳氏です。目上の人と会う約束をしたら、一週間くらい前から健康に留意し、風邪も引かないように用心すべきだと氏は述べています。 「健康であることは、自分のためであり、他人のためでもある」という言葉は、年齢を重ねるほど身にしみてくる真理でしょう。 今日の心がけ◆健康に留意しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2016年09月15日
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9月14日(水) 遅く起きた朝は 朝寝坊して遅刻をした苦い経験は、誰しも一度や二度はあるでしょう。 入社三年目のKさんは、ある日、寝坊をしてしまいました。慌てて会社に電話をしながらも、遅刻の言い訳や謝罪の言葉が頭の中をぐるぐると巡ります。職場が近づくほどに気が滅入ってきます。 いざ、会社に到着すると、誰にも見られないようにこっそりと入室し、忍び足で自分のデスクに着きました。すると上司が、フロア中に響くような明るい声で、「おはようございますっ」と挨拶をしてきたのです。 ビクッとして思わず立ち上がったKさんに、上司は、「遅刻は良くないが、もっと良くないのはコソコソすることだ」と告げました。 そして、「遅刻した時こそ、大きな声で挨拶しよう。そこから、いつも以上に元気よく働いて、遅れを挽回するんだ」と言ったのです。 寝坊したことよりも、それを隠そうとしていた自分が恥ずかしくなったKさん。気持ちを切り替えて、普段より明るく一日の業務に当たりました。 今日の心がけ◆失敗した時こそ元気を出しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。職場の教養を利用すると、活力ある朝礼をするのに役立ちます。
2016年09月14日
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9月13日(火) 一人ひとりが代表者 建設機械の製作に携わるY氏が、新卒社員として採用されたのは、昭和三十八年のことです。 今は七十歳を越えたY氏は、入社当時を振り返って、「エンジンには詳しいが変速機のことはわからない、ということは許されなかった」と語ります。会社の一部門に配属された新人でも、プロとしての※矜持を叩き込まれたといいます。 新人でも、時に会社の代表としての振る舞いが求められるのは、昔も今も変わらないでしょう。 日々の電話応対や受付などでの顧客対応においても、「自分は関係がないのでわからない」という態度や沈黙は、会社全体の印象や信用にも直結します。 会社名を名乗るからには、新人であっても、一人ひとりが会社の代表です。自社全体のことを知るのも、重要な仕事の一つです。 経営理念や事業方針、扱っている商品や技術情報等を把握することは、自分の動きに自信を生み、積極的な行動につながっていくでしょう。 今日の心がけ◆会社全体を把握しましょう※きょうじ 【矜持・矜恃】 自分の能力を信じていだく誇り。プライド。職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月13日
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9月12日(月) 挨拶が結ぶ 挨拶は、「人と人の心を結ぶ金の鎖」だといわれます。 乳製品を宅配する会社に勤めるA子さんは、いつも商品を届けているM工務店に好印象を持っていました。社員の人が皆、明るい挨拶をしてくれるからです。 ある日のこと、一人住まいの高齢の婦人から、相談を持ちかけられました。その婦人は、A子さんの訪問をいつも楽しみにしています。 「あなたにお願いがあるの。息子たちと一緒に住める家を建てたいのだけれど、どこかよい会社を知りませんか」 婦人からの相談に、まっ先に頭に浮かんだのがM工務店でした。そのことを伝えると、「すぐにでも紹介してほしい」ということでした。 その後、とんとん拍子に話が進み、本契約となったのです。A子さんは、工務店からも、婦人からも感謝されたのでした。 たかが挨拶、されど挨拶です。先手で明るい挨拶を心がけていると、思わぬ人の縁が結ばれるかもしれません。 今日の心がけ◆挨拶で人と人の心を結びましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月12日
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9月11日(日) ある青年 高齢者のKさんは最近虚しさを感じています。すでに現役を退き、日々やることもありません。車内で席を譲られるたびに、衰えを思い知らされるようです。 ある時、Kさんが駅の通路を歩いていると、大柄な青年とすれ違いました。その瞬間、Kさんは、コンクリートの床に転んでしまいました。 すれ違った青年は、手も貸してくれず、傍に突っ立っています。〈自分のような年寄りなど眼中にないのか〉と悔しさを噛み締めていると、青年の二メートルほど先に、白い杖が転がっていることに気がつきました。 どうやら、この杖に引っかかって転んだようです。青年は目が不自由だったのです。Kさんはやっとの思いで立ち上がり、杖を拾って、青年に手渡しました。 「申し訳ありませんでした。大丈夫でしたか?」と声をかけると、「ありがとうございます。こちらこそごめんなさい」と言って、青年は去っていきました。 自分は社会の中の弱者だと卑屈になっていたKさんですが、「まだできることはあるはず」と、久しぶりに前向きさが芽生えてきたのです。 今日の心がけ◆視野を広く持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。
2016年09月11日
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9月10日(土) 失敗の達人に学ぶ 子供の頃、「将来の夢」というテーマで作文を書いた人は多いでしょう。 夢を叶えることは、実際には難しいものです。道半ばで高めてしまった人も多いでしょう。中には、その挫折を引きずって、新しい挑戦に尻込みしてしまう人もいるかもしれません。 野球は「失敗のスポーツ」と呼ばれています。三割バッターが一流といわれるプロ野球選手は、失敗の達人ともいえます。一年前に百回十試合以上をこなす中で、ミスを引きずっていては、チャンスを活かせません。 失敗と上手につきあう秘訣を、日米のプロ野球で活躍した松井秀喜氏は「悔しさは胸にしまっておきます。コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます」と、著書で語っています。過ぎたことを後悔するよりも、「今、自分にできること」に集中することで、切り替えることができるのです。 失敗をしたことがない人は一人もいません。ミスと上手につきあい、今できることに全力を注いで、明るく朗らかに進みたいものです。 今日の心がけ◆今できることに全力を注ぎましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月10日
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9月 9日(金) 目につくもの 車を購入しようと思うと、街中を走る車に目が向くものです。 また、意中の車種が随分多く走っているように錯覚します。これまで気に留めなかった車の広告やコマーシャルが視界に飛び込んできます。 それまでも目にしていたはずなのに、自分の意識や心が変わったことで、目につくものが変わったのです。周囲が変わったわけではありません。 このことを職場に当てはめるとどうなるでしょう。毎日顔を合わせる同僚の、欠点ばかりが目につくことはありませんか。 それは、過去にあったマイナス面が先入観となって、〈この人は欠点が多い〉と思っているから目につくのかもしれません。 欠点ばかりに目が行くと、本来持ち合わせている良き点まで見えなくなります。夫婦関親子関係も同様でしょう。 より良いところを見つけると、その他の良いところにも目が行くようになるものです。欠点だって気にならなるかもしれません。 今日の心がけ◆良いところに目を向けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2016年09月09日
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9月 8日(木) 人事異動の受け止め方 Sさんは人事異動により、部署を変わることになりました。 新しい部署は、仕事内容が大幅に変わるだけでなく、少人数で多忙だということを聞いていました。 〈慣れない部署で、まだ入社三年目の自分がやっていけるだろうか〉と、不安を抱えたまま、転属の日が近づいてきました。 そんな時、入社以来面倒を見てくれていた先輩から、「人は与えられる仕事と、複雑な人間関係の中で成長するものだ。君ならできる」と激励を送られたのです。 この一言で、Sさんの気持ちが変わりました。〈仕事が多忙で少人数だということは、それだけやりがいがあるし、自分を成長させてくれる部署だ〉と、俄然、前向きな気持ちが湧いてきたのです。 新しい部署や慣れない仕事には、誰しも不安が募るものです。その変化をどう捉えるかは、人生の中でとても大切なことです。 捉え方一つで、仕事面を越えた自己成長にもつなげることができるでしょう。 今日の心がけ◆新しい環境を前向きに捉えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2016年09月08日
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9月 7日(水) 思い込み 中堅社員のMさんが、パソコンで、社内の検索システムにアクセスしようとした時のことです。 パスワードを入力してもエラーになって、アクセスができませんでした。何度も確認して入力しましたが、誤りが見当たりません。 そこへ若手の後輩が来て「それは数字の『1』ではなくて、アルファベットの小文字の『l』じゃないですか」と教えてくれました。 〈そんなはずはない〉と頑なに否定しましたが、よく見ると、数字の「1」と若干の違いがあることに気づきました。小文字の「l」で打ち直してみると、すんなりアクセスできたのです。 今までも自分の思い込みや勘違いにより、業務に支障をきたしていたことを改めて反省したMさんでした。 ちょっとした思い込みでも、仕事上の致命的なミスにつながることがあります。他人の言葉を、素直に聴くことがミスを減らす一歩となります。 今日の心がけ◆指摘を素直に受け止めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2016年09月07日
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9月 6日(火) されど十円 小銭入れの十円玉を見るたびに、K氏はある人を思い出します。あの時の、あの一言がありがたかったなあと、感謝の思いにかられるのです。 K氏はまだ駆け出しの頃、一人の男性と出会いました。ある日、公衆電話を使おうとすると、手元に電話代がありません。そこで近くにいたその人に、電話代の十円を借りたのです。 その後、何度となく顔を合わせる機会があったものの、返しそびれていました。〈たかが十円〉という気持ちがあったのも事実です。 ある時、会合の席上で、その人から「数週間前に貸した十円を未だに返してもらっていない」と請求されたのです。男性は続けてこう言いました。 「あなたはたかが十円と思っているかもしれませんが、小さなお金を大切にできない人は、大成することはできませんよ」 この一喝が心に深く刺さりました。K氏はこの日を境に、自らのだらしない生き方を変えようと決心したのです。 今日の心がけ◆小さいことほど大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月06日
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9月 5日(月) 朝の信号 「希望郷いわて国体」の水泳競技が四日から始まりました。今大会の参加選手から、四年後の東京オリンピック代表選手が生まれるのでしょう。 Eさんは朝の通勤途中、感心させられることがあります。ほとんど車の通らない時間帯に、赤信号を無視して横断する人も多い中、近所の私立高校の女子ソフトボール部員たちが、必ず信号を守っているのです。 ある日、顧問の先生と話す機会があり、その話をしてみました。 「学校の部活動では、能力や技だけではなく、ルールを守る力、その根底にあるフェアプレーの精神を学びます。誰も見ていないからといって、公共のルールを守れない者は、試合でもルールを守れないものです」 同校は、国体をはじめ全国大会出場の常連校です。生徒たちは勝利という目標に向かう中で、フェアプレーの精神も学んでいたことを知りました。 信号待ちをする彼女たちの姿を見るたびに、〈今日も頑張れよ〉と心の中で応援しているEさんです。 今日の心がけ◆公共の場のフェアプレーを徹底しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。日本各地にある倫理法人会では、毎週「モーニングセミナー」が開催されます。また毎月1回「経営者の集い」があります。モーニングセミナーも経営者の集いも、一般の方や社員に参加いただけます。いずれも経営のためだけでなく人生を豊かに過ごすための講演会です。(私自身が誤解していましたので、あえて申し添えます。宗教ではありません)
2016年09月05日
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9月 5日(月) 朝の信号 「希望郷いわて国体」の水泳競技が四日から始まりました。今大会の参加選手から、四年後の東京オリンピック代表選手が生まれるのでしょう。 Eさんは朝の通勤途中、感心させられることがあります。ほとんど車の通らない時間帯に、赤信号を無視して横断する人も多い中、近所の私立高校の女子ソフトボール部員たちが、必ず信号を守っているのです。 ある日、顧問の先生と話す機会があり、その話をしてみました。 「学校の部活動では、能力や技だけではなく、ルールを守る力、その根底にあるフェアプレーの精神を学びます。誰も見ていないからといって、公共のルールを守れない者は、試合でもルールを守れないものです」 同校は、国体をはじめ全国大会出場の常連校です。生徒たちは勝利という目標に向かう中で、フェアプレーの精神も学んでいたことを知りました。 信号待ちをする彼女たちの姿を見るたびに、〈今日も頑張れよ〉と心の中で応援しているEさんです。 今日の心がけ◆公共の場のフェアプレーを徹底しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月05日
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9月 4日(日) 心のエネルギー 一戦に「原動力」とは「物事の活動を起こすもとになる力」という意味です。 日々の仕事をきちんと進めていくためには、その原動力となるエネルギーを補給しなければなりません。たとえば食事です。食べることによってエネルギーが体に行き渡り、脳をはじめ、いろいろな働きや活動が促進されていくのです。 食事によるエネルギー補給が重要である一方、忘れてはならないのが、心のエネルギー補給でしょう。 心のエネルギーになるものとして、まず思い浮かぶのは、喜びや娯楽などです。また、自分が仕事に打ち込める環境をつくってくれる、周囲の配慮などを思い起こすことも効果があります。 駅までの送り迎えや手作り弁当、健康への配慮など、日々さりげなく受けている家族の愛情に思いを馳せるのも、心のエネルギーになるでしょう。家族の愛情は、豊かで穏やかな心を育み、仕事への気力が湧き起こる源にもなります。 心身の安定を図りつつ、日々の業務に、万全の状態で臨みたいものです。 今日の心がけ◆家族の愛情に思いを馳せましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。朝礼に利用すると、とても効果が高いと思います。
2016年09月04日
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9月 3日(土) 人のために 「何のために働くのか」と自分に問いかけた時、まず思い浮かぶのは、生活のため、利益のため、自己実現のためといった理由でしょう。加えて、「人の役に立ちたい」という気持ちもまた、誰しも持っているのではないでしょうか。 明治天皇の玄孫にあたる作家の竹田恒泰氏は、「日本の建国精神は『和』である」と指摘します。「和」とは「自分のことは後回しにする精神」で、「日本国民はその和の精神によって統合されている」と著書の中で述べています。 社内で辛い思いをしている同僚に手を差し伸べる。街中の階段で見かけたお年寄りの手助けをする。そうしたこと以外でも、「人のため、社会のため」という意識が一人ひとりの中に増えれば、私たちが元来持っている「和」の精神と相まって、社会はもっと住み良くなるでしょう。 自分の満足だけを求める働きは、いつか飽きがきます。人の喜びを分かち合うことで得られる喜びは、仕事への情熱を持続させます。 相手を思いやる「和」の精神を、仕事をする心の中心におきたいものです。 今日の心がけ◆和の心を持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月03日
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9月 2日(金) 感謝の反対は?「提灯を借りた恩は知れども天道の恩は忘れる」という諺があります。 闇夜に迷っている時に借りた提灯のありがたさは、いつまでも忘れないが、同じく光を与えてくれる太陽の恵みは、あまりに大きいので、かえってその恩義を忘れてしまうという意味です。 物に恵まれ、生活環境も充実している今日では、それが「当たり前」になってしまい、ありがたさをつい忘れてしまいそうになります。 社会人十年目のAさんは、「感謝の反対は当たり前の心」が口癖です。特に、後輩たちには毎日のように言っています。 そんなAさんが、ここ数年、実行していることがあります。それは「感謝の気持ちを積極的に言葉にすること」です。「ありがとうございます」「おかげさまで」「嬉しいです」と、心に思うだけではなく、声に出して伝えます。 人にはもちろん、当たり前のように身近に存在する物や自然にも、小さな声で感謝の言葉をかけているAさんです。 今日の心がけ◆「当たり前」のありがたさに目を向けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月02日
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10月 4日(火) やわらかな心配り あるゴルフ場で、キャディーと従業員の見事な連携により、お客様に大変喜ばれたエピソードを紹介しましょう。 ラウンド中、お客様が昼食の話をしていました。ここ数日、お腹の調子が悪いようで、「昼ごはんは、消化の良いものを食べたい。おじやなんかいいなあ」と、仲間に話していたのです。 キャディーとしては、特に気に留める必要のない話ですが、ふと「このお客様に消化の良いものを準備したい」と思いました。 そのキャディーは、クラブハウスのスタッフへ連絡しました。スタッフはレストランに連絡し、厨房の責任者に事情を説明しました。そして、注文があるかどうかはともかく、メニューにはない雑炊を出せる準備を進めたのです。 昼食時、レストランで「雑炊をご用意できますが、いかがいたしましょう」と尋ねると、お客様は雑炊を注文し、とても喜んだそうです。 そのお客様は、現在でもゴルフ場の常連として、プレーを楽しんでいます。 今日の心がけ◆サービスに機転を利かせましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月01日
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10月 3日(月) 着ない服 職場や家庭にある物を、使う頻度によって分けてみましょう。1毎日使う、2ときどき使う、3年に数回使う、4まったく使わないの四分割です。 最近、自宅の引越しをしたTさん。その際、わが家にある物を、この四つに分けてみました。すると、まったく使わない物が大量にあったのです。 たとえば洋服です。Tさんの家では、年に二回、夏物と冬物を入れ替えるのですが、次の衣替えになると、一度も着なかった服がたくさん出てきます。 「愛着がある」「高い服だから」「やせたら着る」「捨てるのはもったいない」と理由をつけては、着ない服がタンスと衣類箱を行ったり来たりしていたのです。これでは、服が服としての役割を果たしているとはいえません。 そこで、引越しを機に、必要な服や物だけを残し、使わない物は処分したり、リサイクルショップなどへ回しました。すると、残った物だけでも、まったく不便がなく、十分に生活できることがわかりました。 Tさんは今、物の整理と共に、無駄な物を買わないように努めています。 今日の心がけ◆物を活かしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月01日
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9月12日(月) 挨拶が結ぶ 挨拶は、「人と人の心を結ぶ金の鎖」だといわれます。 乳製品を宅配する会社に勤めるA子さんは、いつも商品を届けているM工務店に好印象を持っていました。社員の人が皆、明るい挨拶をしてくれるからです。 ある日のこと、一人住まいの高齢の婦人から、相談を持ちかけられました。その婦人は、A子さんの訪問をいつも楽しみにしています。 「あなたにお願いがあるの。息子たちと一緒に住める家を建てたいのだけれど、どこかよい会社を知りませんか」 婦人からの相談に、まっ先に頭に浮かんだのがM工務店でした。そのことを伝えると、「すぐにでも紹介してほしい」ということでした。 その後、とんとん拍子に話が進み、本契約となったのです。A子さんは、工務店からも、婦人からも感謝されたのでした。 たかが挨拶、されど挨拶です。先手で明るい挨拶を心がけていると、思わぬ人の縁が結ばれるかもしれません。 今日の心がけ◆挨拶で人と人の心を結びましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月01日
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9月11日(日) ある青年 高齢者のKさんは最近虚しさを感じています。すでに現役を退き、日々やることもありません。車内で席を譲られるたびに、衰えを思い知らされるようです。 ある時、Kさんが駅の通路を歩いていると、大柄な青年とすれ違いました。その瞬間、Kさんは、コンクリートの床に転んでしまいました。 すれ違った青年は、手も貸してくれず、傍に突っ立っています。〈自分のような年寄りなど眼中にないのか〉と悔しさを噛み締めていると、青年の二メートルほど先に、白い杖が転がっていることに気がつきました。 どうやら、この杖に引っかかって転んだようです。青年は目が不自由だったのです。Kさんはやっとの思いで立ち上がり、杖を拾って、青年に手渡しました。 「申し訳ありませんでした。大丈夫でしたか?」と声をかけると、「ありがとうございます。こちらこそごめんなさい」と言って、青年は去っていきました。 自分は社会の中の弱者だと卑屈になっていたKさんですが、「まだできることはあるはず」と、久しぶりに前向きさが芽生えてきたのです。 今日の心がけ◆視野を広く持ちましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月01日
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9月10日(土) 失敗の達人に学ぶ 子供の頃、「将来の夢」というテーマで作文を書いた人は多いでしょう。 夢を叶えることは、実際には難しいものです。道半ばで高めてしまった人も多いでしょう。中には、その挫折を引きずって、新しい挑戦に尻込みしてしまう人もいるかもしれません。 野球は「失敗のスポーツ」と呼ばれています。三割バッターが一流といわれるプロ野球選手は、失敗の達人ともいえます。一年前に百回十試合以上をこなす中で、ミスを引きずっていては、チャンスを活かせません。 失敗と上手につきあう秘訣を、日米のプロ野球で活躍した松井秀喜氏は「悔しさは胸にしまっておきます。コントロールできない過去よりも、変えていける未来にかけます」と、著書で語っています。過ぎたことを後悔するよりも、「今、自分にできること」に集中することで、切り替えることができるのです。 失敗をしたことがない人は一人もいません。ミスと上手につきあい、今できることに全力を注いで、明るく朗らかに進みたいものです。 今日の心がけ◆今できることに全力を注ぎましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。職場の教養は、毎日当日分を掲載しています。職場の教養を使うと、活力あふれる朝礼が出来ます。朝礼の準備などであらかじめ読みたい方のため、楽天ブログの当月の1日に、1か月分をまとめて掲載させていただきます。左のカレンダーから1日をクリックしてください。翌月分の職場の教養は入力が出来た分だけ、20日の日記にまとめて掲載します。
2016年09月01日
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9月 9日(金) 目につくもの 車を購入しようと思うと、街中を走る車に目が向くものです。 また、意中の車種が随分多く走っているように錯覚します。これまで気に留めなかった車の広告やコマーシャルが視界に飛び込んできます。 それまでも目にしていたはずなのに、自分の意識や心が変わったことで、目につくものが変わったのです。周囲が変わったわけではありません。 このことを職場に当てはめるとどうなるでしょう。毎日顔を合わせる同僚の、欠点ばかりが目につくことはありませんか。 それは、過去にあったマイナス面が先入観となって、〈この人は欠点が多い〉と思っているから目につくのかもしれません。 欠点ばかりに目が行くと、本来持ち合わせている良き点まで見えなくなります。夫婦関親子関係も同様でしょう。 より良いところを見つけると、その他の良いところにも目が行くようになるものです。欠点だって気にならなるかもしれません。 今日の心がけ◆良いところに目を向けましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。各地の倫理法人会では、毎週モーニングセミナーが開催されます。特定の宗教や政治にとらわれることなく、多面的な学びができるのが特徴です。
2016年09月01日
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9月 8日(木) 人事異動の受け止め方 Sさんは人事異動により、部署を変わることになりました。 新しい部署は、仕事内容が大幅に変わるだけでなく、少人数で多忙だということを聞いていました。 〈慣れない部署で、まだ入社三年目の自分がやっていけるだろうか〉と、不安を抱えたまま、転属の日が近づいてきました。 そんな時、入社以来面倒を見てくれていた先輩から、「人は与えられる仕事と、複雑な人間関係の中で成長するものだ。君ならできる」と激励を送られたのです。 この一言で、Sさんの気持ちが変わりました。〈仕事が多忙で少人数だということは、それだけやりがいがあるし、自分を成長させてくれる部署だ〉と、俄然、前向きな気持ちが湧いてきたのです。 新しい部署や慣れない仕事には、誰しも不安が募るものです。その変化をどう捉えるかは、人生の中でとても大切なことです。 捉え方一つで、仕事面を越えた自己成長にもつなげることができるでしょう。 今日の心がけ◆新しい環境を前向きに捉えましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。著作権は(一社)倫理研究所にあります。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。著作権に問題があることは承知していますが、倫理の普及に役立ち、かつO君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。以上の点をご理解いただき、文章の取り扱いには配慮をお願いします。
2016年09月01日
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9月 7日(水) 思い込み 中堅社員のMさんが、パソコンで、社内の検索システムにアクセスしようとした時のことです。 パスワードを入力してもエラーになって、アクセスができませんでした。何度も確認して入力しましたが、誤りが見当たりません。 そこへ若手の後輩が来て「それは数字の『1』ではなくて、アルファベットの小文字の『l』じゃないですか」と教えてくれました。 〈そんなはずはない〉と頑なに否定しましたが、よく見ると、数字の「1」と若干の違いがあることに気づきました。小文字の「l」で打ち直してみると、すんなりアクセスできたのです。 今までも自分の思い込みや勘違いにより、業務に支障をきたしていたことを改めて反省したMさんでした。 ちょっとした思い込みでも、仕事上の致命的なミスにつながることがあります。他人の言葉を、素直に聴くことがミスを減らす一歩となります。 今日の心がけ◆指摘を素直に受け止めましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所発行の月刊誌です。
2016年09月01日
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9月 6日(火) されど十円 小銭入れの十円玉を見るたびに、K氏はある人を思い出します。あの時の、あの一言がありがたかったなあと、感謝の思いにかられるのです。 K氏はまだ駆け出しの頃、一人の男性と出会いました。ある日、公衆電話を使おうとすると、手元に電話代がありません。そこで近くにいたその人に、電話代の十円を借りたのです。 その後、何度となく顔を合わせる機会があったものの、返しそびれていました。〈たかが十円〉という気持ちがあったのも事実です。 ある時、会合の席上で、その人から「数週間前に貸した十円を未だに返してもらっていない」と請求されたのです。男性は続けてこう言いました。 「あなたはたかが十円と思っているかもしれませんが、小さなお金を大切にできない人は、大成することはできませんよ」 この一喝が心に深く刺さりました。K氏はこの日を境に、自らのだらしない生き方を変えようと決心したのです。 今日の心がけ◆小さいことほど大切にしましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所が発行している月刊誌です。掲載しているこの文章は、知的障がいをもつ弊社のO君が、トレーニングのために入力してくれているものです。こうして発表の場がありますと彼の喜びにつながります。やりがいと喜びは継続の源泉になり、2001年5月から現在までずっと続いています。O君のやりがいに繋がっていることを勘案して公開しています。
2016年09月01日
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9月 5日(月) 朝の信号 「希望郷いわて国体」の水泳競技が四日から始まりました。今大会の参加選手から、四年後の東京オリンピック代表選手が生まれるのでしょう。 Eさんは朝の通勤途中、感心させられることがあります。ほとんど車の通らない時間帯に、赤信号を無視して横断する人も多い中、近所の私立高校の女子ソフトボール部員たちが、必ず信号を守っているのです。 ある日、顧問の先生と話す機会があり、その話をしてみました。 「学校の部活動では、能力や技だけではなく、ルールを守る力、その根底にあるフェアプレーの精神を学びます。誰も見ていないからといって、公共のルールを守れない者は、試合でもルールを守れないものです」 同校は、国体をはじめ全国大会出場の常連校です。生徒たちは勝利という目標に向かう中で、フェアプレーの精神も学んでいたことを知りました。 信号待ちをする彼女たちの姿を見るたびに、〈今日も頑張れよ〉と心の中で応援しているEさんです。 今日の心がけ◆公共の場のフェアプレーを徹底しましょう職場の教養は一般社団法人倫理研究所の月刊誌です。
2016年09月01日
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