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みなさん、「失敗」と聞くとどんな気持ちになりますか?恥ずかしい、隠したい、避けたい…。多くの人がそう思うのではないでしょうか。先日、本屋さんで目にとまった一冊があります。マシュー・サイド著『失敗の科学』。この本は、「失敗こそ最大の学びのチャンスだ」と説いています。航空機のブラックボックスのように、一つひとつの失敗を丁寧に解析し、次の改善につなげる。失敗を隠すのではなく、むしろ公開して共有する。そこから大きな進歩が生まれるのだと。一方で、私が取り組んでいる「伎芸『ぎげい』型おもてなし商売道」は、同じ失敗でも少し違った見方をします。現場での失敗や言い間違いを、そのまま「芸」として笑いに変えてしまう。お客様との会話の中で、ちょっとした失敗が「場を和ませるきっかけ」になることだって多いのです。背筋が寒くなるような失敗も、舞台に立つ役者のアドリブのように笑いへ転換できれば、それは大切な思い出になります。つまり、同じ「失敗」を扱いながらも、『失敗の科学』は“理性”で捉えて未来にす活かす。伎芸型おもてなし商売道は“感性”で受け止めて笑顔に変える。どちらも大切な学び方ですが、私はやっぱり「人の心が温かくなる失敗の活かし方」を選びたいと思います。みなさんは、どちらの「失敗の使い方」が自分らしいと思いますか?
2025.09.29
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「オーダーメイド型雇用人事制度」で実現する柔軟な働き方と企業の成長近年、多様な人材の確保と定着が企業にとって重要な課題となる中、平成6年4月にオリジナルで、私が考えたロコレディの「オーダーメイド型雇用人事制度」です。この制度は、従業員一人ひとりのライフステージや家庭事情に合わせて、勤務時間や勤務地、働き方を柔軟に設計するもの。単なる「正社員」と「パート」という従来の区分をなくし、全員を「社員」と位置づけることで、個人の能力を最大限に引き出すことを目指しています。導入で得られる主なメリット1. 採用力・応募間口の拡大「転勤なし」「所定外労働なし」といった、求職者が本当に知りたい就労条件を明確化して募集することで、応募へのハードルを大きく下げます。たとえば、通常の5〜6時間勤務と、繁忙日だけ7.5時間勤務を組み合わせる働き方など、具体的なモデルを提示することで、求職者は自身のライフスタイルに合った働き方を見つけやすくなります。これにより、企業はこれまでアプローチできなかった層(育児や介護と両立したい人、シニア層など)にもリーチできるようになります。2. 定着率・エンゲージメントの向上時間や場所の制約をなくすことで、従業員は仕事とプライベートを無理なく両立でき、結果として離職率の低下につながります。さらに、時間ではなく成果で評価する仕組み(成果連動型インセンティブなど)を導入することで、「短時間勤務だから評価されない」という不公平感を解消。誰もが公平に評価される環境は、社員のモチベーションとエンゲージメントを高めます。実際、短時間勤務から執行役員に昇進した社員が複数いるなど、実績に応じたキャリアアップも可能になっています。失敗大賞エントリー制度も、導入しています。失敗を公開することで、他スタッフの気づきや、自分自身の成長を確認することが出来ます。3. 生産性と売上の向上従業員の希望を丁寧にヒアリングし、適材適所の配置を徹底することは、個人のパフォーマンスを最大化し、店舗やチーム全体の生産性向上に直結します。たとえば、60代の社員を本人の希望に合う店長の下に再配置したところ、その店舗の売上が大きく伸びた事例があります。従業員が生き生きと働ける環境は、顧客満足度や売上にも良い影響を与えます。制度設計の成功ポイントこの制度を成功させるには、入社前の丁寧なコミュニケーションが不可欠です。初回面談で希望をすべて受け入れるのではなく、会社側の提案も提示しながら、お互いが納得できる働き方を見つけていく姿勢が重要です。また、入社後のミスマッチを防ぐために、体験就業(インターン)を導入するのも有効な手段です。配慮します。でも、遠慮はしません。最終選択権は、入社希望者が決めます。仕事に対する甘えは、ロコレディには、存在しません。ロコレディの「オーダー・メイド型雇用人事制度」は、単に個人の事情に配慮するだけでなく、企業の成長を同時に実現する先進的な人事戦略として考えました。これは、ジョブ型雇用や高齢者活躍推進といった、今後の日本社会で不可欠となる雇用改革とも親和性が高いアプローチです。自社の経営課題と向き合いながら、この柔軟な働き方を導入することは、優秀な人材の獲得・育成・定着につながり、持続的な企業成長の原動力と確信しています。ロコレディの勤続平均年数は、20年越えとなりました。リスキリング制度も導入検討しています。茨城県の担当部署にも相談しています。リスキリング推進企業として、茨城県のホームページにも、載っています。日々、進化しているのが、ロコレディオリジナル人事制度「オーダー・メイド型雇用人事制度」です。商標登録も、2024年11月に行いました。3年後、5年後あなた自身のために、ご検討くださいませ。
2025.09.28
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「旅の恥はかき捨て」という言葉、みなさんもご存知ですよね。知らない土地では、いつもの自分とは違う、少し大胆なことをしてしまっても、気にしなくていい。誰にも見られていないから、恥ずかしくない。そんな意味合いで使われます。けれど、私が働く「道の駅常総」では、ちょっと違うんです。ここに来る人たちは、まるでタガが外れたかのように、言いたいことを遠慮なく口にする。私のことは、ボクシングのサンドバッグか何かだと思っているみたいで、時にはグチや不満のシャワーを浴びせられることもあります。でも、不思議なことに、話し終わった後にはみんな笑顔でこう言うんです。「あー、スッキリした!楽しくおしゃべりできたよ!」その言葉を聞くたびに、胸の奥がじんわりと温かくなるのを感じます。言葉のシャワーを浴びているはずなのに、それが私にとって、かけがえのない学びの時間になっていることに気づくからです。出会いがくれる、心に刻まれる宝物この半年間を振り返ると、本当にたくさんのご縁をいただきました。道の駅常総だけじゃない。つくば市のわんわんランドや、街のイベント、スーパーの店頭、さらにはアパレル店舗まで。思いがけない場所で、様々な人たちと出会い、対話が生まれたんです。家族連れ、カップル、ご夫婦、地元の人、観光客…。話される内容は、介護の悩み、子育てや学校の問題、時には政治のことまで。どれも、その人の暮らしに根ざした「リアル」な話ばかり。その一つひとつが、私の心に深く刻まれる宝物になりました。「聞くこと」が、人と人をつなぐ糸になる接客というと、「物を売ること」が目的だと思われがちです。でも、私がこの半年で学んだのは、そうじゃない。「聞くこと」「受け止めること」こそが、本当の「おもてなし」なんだということです。愚痴や不満、笑い話、時には誰にも言えずに胸の内に秘めてきた真剣な思い。それらを受け止め、共感し、一緒に笑い合う。そうすると、お客様は心の中が軽くなり、また日常へと戻っていく。私はサンドバッグなんかじゃない。そうか、私は「糸」なんだ。お客様が残していく一つひとつの言葉が、人と人との心を結ぶ、細くても決して切れない「糸」になっていたんだ、そう気づいた時、目の前がにじんで、涙がこぼれそうになりました。旅の出会いは「宝物」「旅の恥はかき捨て」なんてとんでもない。「旅の出会いは宝物」だ。この半年間は、そう言葉を変えたくなるくらい、たくさんの学びと感動で満たされていました。道の駅で、街角で、アパレル店舗で。お客様が置いていってくれた言葉の数々は、まるで光る宝石のように、私の胸の中で今も輝き続けています。また新しい宝物に出会えることを楽しみに、私は今日も店頭に立っています。もしよかったら、あなたにとっての「旅の出会い」についてぜひ、ぜひ聞かせていただけませんか?
2025.09.24
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『笑倍の道 ― 羽富都史彰物語』第一章 剣道の家に生まれて1959年(昭和34年)10月24日、愛知県に誕生。剣道家の父から「気品と礼節」を叩き込まれた幼少期。竹刀の音、畳の匂い、父の厳しい声。幼心に「人を敬うこと」を学んだ記憶。第二章 新聞配達の朝焼け昭和53年、東海大学政治経済学部政治学科に進学。川崎市多摩区JR稲田堤駅付近で新聞配達。毎朝3時半に起床し420部を配達。雨に濡れながらも「ありがとう」と声をかけてくれる住人の笑顔。「働くとは、人に役立つこと」──心に刻まれる。第三章 東京スタイル入社昭和57年、卒業後に東京スタイルへ入社。百貨店の華やかな売場に立つ。モノは売れても、心が置き去りになる感覚。「商売とは何か」という疑問の芽生え。第四章 葛藤と学びバブル景気の兆し、急成長するアパレル業界。会社の数字至上主義と、自分の「人を大切にしたい」という気持ちのズレ。黒木亮『アパレル興亡』に堀川利幸として投影された日々。第五章 誘い昭和60年、つくば万博の年の夏。創業者・羽富正三との出会い。(運命的な出会い)「我が社に来ないか?」──そう声をかけられる。面接・面談は実に20回。自分の未来と真剣に向き合う時間だった。第六章 決断昭和62年10月、ついに東京スタイルを退職。小売業「ロコレディ」に転職。安定した大企業を去り、地方の企業で挑戦する決意。これが新しい人生の始まりだった。第七章 新たな家族平成元年5月、羽富京子氏と結婚。創業者・正三氏と節子夫人と養子縁組。「家族として生きる」決意と、新しい責任感。ロコレディの後継者としての道を歩み始める。第八章 嵐の時代2011年、東日本大震災。2015年、鬼怒川氾濫による6,000万円の被害。9度に及ぶ災害。(土浦店、つくば店、雨漏り災害)「心に折れない刀」を握りしめ、泥をかき出し再建。商売は人を支える力であることを再確認。第九章 「笑倍」の哲学商売は「笑売」から「笑倍」へ。人を笑顔にすることが目的。お客様、スタッフ、地域──笑顔は連鎖していく。「笑顔の数が、そのまま会社の価値になる」と確信。第十章 人を生かす制度づくり平成6年、「オーダー・メイド型雇用人事制度」を開発。50代〜70代の女性スタッフが、自分らしく働ける環境を整備。令和6年11月に商標登録。全国でも注目を集める取り組みに。第十一章 伎芸型おもてなし商売道(商標登録済)接客を「芸道」として昇華。お客様との会話も舞台の一幕。笑顔、拍手、物語づくり。電子書籍・講演で広げる「伎芸」の思想。第十二章 教育者としての歩み一般社団法人常総ごじやっぺ短期大学校を設立。経営者であると同時に教育者に。次世代に「人を大切にする商売」を伝える使命感。最終章 未来への誓い60歳を過ぎてもなお挑戦を続ける。「商売とは、人を笑顔にすること」──その答えは変わらない。これからも「笑倍の道」を歩み続ける。全て失敗から学び、気づきを頂く。ありがとう運動の実践継続
2025.09.16
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商品を擬人化すると、??? 擬人化とは、どういう意味か???それは、商品に魂を吹き込むことだと、私は、考えています。 すべて、生き物である。そのように、考えるようになったのです。 2007年9月5日の日経MJの記事を具体的に解説します。記事の内容は、表紙のブログをクリックしてください。 「商品を擬人化すると、売れる???」 キズ物を販売するという安易な発想では、ありません。誤解しないで、ください。お客様を騙して、販売するテクニックではありません。 モノを大切する心を、育てていきたい。 耳をケガしたネコの貯金箱のあの店の話ではなく、 今度は、他のお店で、コレに近いことが、おこったのです。 あるお店です。掃除中に、人形を落とした。 グチャグチャに、壊れた。 わが社は、キズ物販売店では、ありません。(誤解しないでくださいね) 雑貨、婦人服ブティック店のチェーン店です。 足の部分が、壊れて売りモノにならない。 でも、何とか、修繕しようと、ボンドを使って修理した。 POPにも、キズ物であることを明示しました。 耳をケガしたネコの貯金箱は、ほんの3、4ミリのキズ。 今度のお店でおきたのは、2,3センチどころか、 明らかに、売り物にならない。 足の部分5、7センチぐぐらいキズ物になった。 販売する気持ちは、ありませんでした。 店内の飾りモノとして、演出したかった。 卑しい心の売り(キズものを売る)ということではありません。 POPには、「私は、人形です。オリンピックを目指して、体操の練習をしていました。平均台がら、落ちて、足を負傷。 手術は、成功。 夢は、実現しませんでしたが、第2の目標で顔晴(がんば)ります。 こんな私ですが、お友達になってくれませんか???」とPOPに描きました。 すると、50歳代の主婦方がご来店。 「人形を2体ください。」とそのお客様。 女性スタッフ「1体は、不良品ですので、1体しかありません」と答えると 女性客が言います。「いいんです。怪我した人形も含めて、2体欲しいのです。」 もちろん、価格は定価です。 「欲しいのです。是非、売ってください。」と言われました。 「でも、1体は、不良品です。 失礼になりますから~。」と言うと、 「理由は、聞かないで下さい。ぜひ、売って下さい。 お願いします。 POP(墨字で描いた紙)も、ください。」と言われました。 その話しを運転中のわたしの携帯電話にかかってきました。 耳をケガしたネコの貯金箱のあの店の話しではなく、 他のお店でもこのような現象がおきてきたのです。 それ以来、私は、商品を擬人化して生き物と考えるようになりました。 参考になるでしょうか???
2025.09.14
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職場の女性を活かすヒットより、フィットした環境を整えています。オーダー・メイド型雇用人事制度は、オリジナルの人事制度です。
2025.09.11
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炭治郎の優しさに重ねる、私たちのおもてなし「鬼滅の刃」の炭治郎を見ていると、つい胸が熱くなります。家族を思い、仲間を支え、どんな逆境にも立ち向かう姿は、私たちの日常にも重なって見えるからです。炭治郎が妹を守ろうとする必死さと、どこか似た気持ちを感じませんか。「大切な人に少しでも元気でいてほしい」──そんな思いで作る一皿も、立派な“おもてなし”です。伎芸『ぎげい』型おもてなし商売道が大切にしているのも、まさにこの心です。お客様を「取引相手」ではなく「かけがえのない人」として迎える。そのとき必要なのは、特別なスキルよりも、炭治郎のように相手に寄り添う優しさなのです。炭治郎の強さは「型」を持っていることにもあります。水の呼吸の型を繰り返し磨きながら成長していく姿は、私たちの日常のおもてなしと同じ。笑顔で迎える、相手の言葉をきちんと受け止める、気づいたことをさりげなく声に出す──。そんな小さな積み重ねが、やがて人の心を動かす伎芸になります。そして何より心に響くのは、炭治郎の“共感力”です。敵である鬼にさえ、その悲しみを感じ取って涙を流します。私たちも、お客様の「今日は疲れているのかな」「少し不安そうだな」という空気を察することがあります。そのときにそっと声をかけられるかどうかが、もう一度会いたいと思っていただける分かれ道になるのです。炭治郎が刀で人を守るように、私たちは笑顔と物語で人の心を守ります。戦う相手は「鬼」ではなく、日々の孤独や疲れかもしれません。だからこそ、おもてなしは人を照らす小さな灯火になるのだと思います。地域に根付いたたちだからこそできる「寄り添い」があります。経験を積んだからこそ見える心の機微を、大切におもてなしへとつなげていきたいですね。いかがでしょうか?
2025.09.05
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