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「コロッケで笑って、出愛(であい)を深める」──道の駅は今日も舞台です 6月29日日曜日。道の駅常総にて、また一つ、心あたたまる“出愛”がありました。 「あなた、お笑い番組に出てましたよね?」 と、道の駅常総に立ち寄った通りすがりのお客様。 いえいえ、“お笑い芸人”ではなく、“伎芸型おもてなし人”でございます(笑)。テレビ東京の「街録で笑っちゃったよ」に出演したんです、と伝えると── 「あっ~、知ってる!」「インスタ見てますよ!」「フェイスブックもフォローしてます!」 SNSを通じて、こうしてリアルに声をかけていただける日が来るとは。いやはや、まるで“道の駅の赤いメガネ芸人”状態。 その日は、12人の大家族が3世代そろって車2台で来場され、キッチンカーの前が一気に“お祭り”状態に。「おやつにコロッケ!」と買ってくださり、「美味い!」と大絶賛。そしてその15分後、今度は別のご家族──車椅子の娘さんとご一緒の三人連れがいらっしゃいました。 すぐに、食べるわよ~。・・・と。すると、「晩御飯にしますね」と、なんとコロッケを4個追加でご購入。娘さんは20代半ばくらいでしょうか。にこやかにコロッケを見つめるその笑顔が、忘れられません。コロッケは、お腹だけでなく、心も満たしてくれるのだと、しみじみ思いました。 キッチンカーの魅力は、商品そのものだけではありません。そこには、一期一会の“会話”があり、“表情”があり、思いがけない“交流”があります。私は今、そんな場の力を活かした「キッチンカースクール」の開校を目指しています。 その構想を読んでくださった50代半ばのある社長様から、「羽富さん、これは小売サービス業全体に応用できる行動ガイドラインですよ」と言われました。 そうなんです。商いは“笑い”で倍になる、「笑倍(しょうばい)」の時代。 コロッケを揚げながら、私は今日もこの道の駅を“舞台”にしています。テレビに出てなくても、そこに“出愛”があれば、それで十分。 心とお腹を温める――そんな商いを、これからも続けていきたいと思います。
2025.06.30
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トシ坊、大臣になるか社長になるか──落ち着きのない子どもが輝く“伎芸型教育”のススメ 「トシ坊、お前は将来、大臣か?社長になるぞ!」 あの瞬間の教室のざわめきは、今も忘れられません。昭和40年代、名古屋市瑞穂区。小学2年生のある日、担任の杉本先生が言いました。「トシ坊、みんなの前で歌ってごらん」 私は、伊藤ゆかりさんの『小指の思い出』を歌いきり、ついでにバットマンのモノマネを披露。教室は大爆笑の渦に包まれました。「もう、止めろ!」と笑いながら、先生は私の頭をポンポンと撫でてくれたのです。そしてひと言。「お前は大臣か社長になるぞ」――この言葉は、その後の人生を導く“お守り”になりました。 私は1959年10月、名古屋で生まれ、18歳までそこで育ちました。小学5年生のときには、名古屋商工会議所主催の暗算検定試験で2級に合格。左利きでしたが、親に矯正され、文字や箸は右手で使えるようになりました。 しかし、絵の具の筆、野球のバット、テニス、卓球、コーヒーカップなど、自然な動作は今でも左。つまり私は、身体で表現する右脳型タイプだったのかもしれません。 そんな私は、「落ち着きがない」と言われることも多く、しょっちゅう先生に怒られては、廊下に立たされていました。けれど、よく笑い、よくしゃべり、まわりをなごませることだけは、子どもながらに得意でした。 この“笑いと場づくり”の原点が、今私が提唱している**「伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道」**の土台になっているのだと思います。 「伎芸型」とは、芸と心を融合させた、型にとらわれない“生きたおもてなし”。歌い、語り、動き、笑わせ、相手の心を動かす。これは、マニュアルや教科書では学べない、感性と人間力の世界です。まさに、“金太郎飴じゃない生き方”。 今の教育にこそ、この視点が必要だと感じています。子どもたち一人ひとりには、その子だけが持つ「芸(わざ)」があります。落ち着きがない子は、身体で表現する力を。おしゃべりな子には、空気を読む力が。それを封じず、活かしてあげることが、“人を幸せにする大人”を育てる道になるのではないでしょうか。 あの日、先生にほめられた“トシ坊”は、65歳を過ぎた今も、人を笑顔にする商いを実践しています。杉本先生、有難うございます。教育も、商売も、人生も――“型破り”こそが、道をひらく鍵なのかもしれませんね。 だから私は、今日もどこかで言います。「もう、止めろ!」って笑われるくらいが、ちょうどいいですね。
2025.06.27
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電子書籍『伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道』の巻末付録用原稿として、【巻末付録】令和の時代における「優しき鬼十則」昭和の仕事人たちがよく口にしていた「鬼十則」。特に広告代理店・電通の「鬼十則」は、今も経営者や職人の間で伝説的に語り継がれています。私も東京スタイル時代、この鬼十則を肌で感じながら働いてきました。一人で考え、一人で決断し、一人で責任を取る。それが当たり前の時代でした。けれど、令和の今──私が学び、実践してきた「伎芸型おもてなし商売道」は、まったく違う価値観を提示しています。「一人でやらない」「笑ってつながる」「共につくる」この時代に合った、**“やさしい鬼十則”**が必要ではないか。そんな思いで、以下の十則を記しました。これは単なる仕事論ではなく、**“人生と商いの道しるべ”**です。どうぞ心で読んでいただけたら嬉しく思います。【優しき鬼十則】──伎芸型おもてなし流・商い十訓一、仕事は“つくる”より、“共につくる”べし。昭和時代の電通の鬼十則では「仕事は自ら創るべきで、与えられるべきではない」とあります。けれど今の時代、一人で作る仕事に限界があることを、私たちは知っています。「共につくる」「お客様と育てる」商いこそが、これからの主流です。二、大きな夢で、小さな商いを深く愛せ。かつては「大きな仕事と取り組め、小さな仕事は己を小さくする」とされてきました。しかし、私はあえて逆を言いたい。小さな商いにこそ、人の温もりと笑顔が詰まっている。コロッケ1個に、クレープ1個に、洋服1枚に心を込めること。その“小ささ”が、地域を変える“大きな力”になります。三、困難は、笑って飛び込む舞台である。困難な仕事から逃げるな。これはどの時代でも共通の教えです。ただし、「顔をしかめて突っ込む」のではなく、「笑って受け止める」。それが伎芸型の戦い方。苦しい時こそ、ユーモアが力になる。それが私たちの“芸”であり、“商いの真骨頂”です。四、やると決めたら、心を離すな。「取り組んだら放すな、殺されても放すな」という昭和的な表現には、やや過激さもありました。令和では「命より大事な仕事」はありません。けれど、「関わった人の心を放さない」ことは大切です。お客様、スタッフ、取引先。その人たちが「また会い(愛)たい」と思ってくれる。それが本当の継続力です。五、アイデアは、現場の笑いの中から生まれる。まず現場の声を聞きましょう。アンケートより、会話。SNSのコメントより、現場のおばあちゃんのひとこと。笑いの中にこそ、本当のヒントが隠れています。六、数字を見るなとは言わない。だが、顔をもっと見よ。売上、利益、来店数。どれも大切です。けれど、その数字の裏にある「顔」こそ、もっと大切。お客様の笑顔。スタッフの疲れ顔。隣の店主の沈黙。“顔”を見て、察して、動く力。それが、商いのセンサーです。七、スピードより、間(ま)とリズムを感じよ。昭和は「スピード命」でした。けれど、令和の商いは「タイミング命」です。お客様との会話、商品を出すタイミング、ツッコミの間。**“早さ”ではなく“響き合い”**が求められます。八、体力ではなく、笑力(わらぢから)で乗り切れ。毎日立ちっぱなし、移動も多い。体力勝負の現場も多いですが、それ以上に必要なのが**「笑力」**です。疲れていても、笑っている人には、なぜか力が湧いてくる。笑顔は人を癒し、自分も救います。だから、笑倍人(しょうばいにん)は強いのです。九、報告は、数字だけでなく“報感”で。報告・連絡・相談は仕事の基本です。でも、「今週の売上〇〇円です」だけでは足りません。「今日はお客様とこんな話がありました」とか,「〇〇さんが子どもさんとご来店。美味しかったョ。また会いたいです。ーと言われました。“感じたこと”を共有する報告が、人と人を育てます。十、上司は、“任せて、見守って、笑って応援すべし”。昭和の上司は「背中で語る」タイプが多かった。でも今の時代は、「背中を押す人」が必要です。叱るより、気づかせる。命じるより、任せる。そして最後に笑って「大丈夫だよ」と言えるリーダーが、これからの時代のスタッフを育てます。(おわりに)これらの十則は、決して「指導マニュアル」ではありません。私が数十年かけて出会った人々、共に働いた仲間、そして支えてくれたお客様の声が、この言葉を育ててくれました。誰かのために働き、誰かと一緒に笑い、その繰り返しの中に「道」が生まれる──それが私の信じる「伎芸型おもてなし商売道」であり、昭和・平成・令和を生きる“商い人”へのエールです。あなたの心にも、この十則がそっと寄り添ってくれることを願って。株式会社ロコレディ代表取締役羽富 都史彰
2025.06.19
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「いらっしゃいませ」は禁句でしょうか!コロッケから生まれた“笑いの商売道”「いらっしゃいませ!」という言葉は、どこのお店でも聞き慣れたフレーズだ。だが、ロコレディのキッチンカーでは、この言葉は基本的には“禁句”としています。その代わりに聞こえてくるのは、「ありがとうございます!」「暑い中ようこそ!」──すでに“ご縁”が始まっているような、温かく包み込むような第一声にごだわっています。茨城県・道の駅常総に出店しているロコレディのキッチンカーは、ただの移動販売車ではない。出愛🟰であいの場これなのです。そこには、小さなステージのような空間が広がっています。赤いメガネをかけたおじさんが、マイクもスピーカーもないのに、なぜかお客様を笑わせている。「芸人さん?」「テレビの人?」そんな声が飛び交う。実はこの接客こそが、ロコレディ独自の“伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道”の原点なのです。「伎芸」とは、“技芸”に心を込めて届けること。商品を渡すのではなく、「笑い」「驚き」「会話」を通じて、お客様に“気持ち”まで渡すという商売のかたち。コロッケをきっかけに、初対面のお客様と会話が始まり、名前を覚え、再会を喜び合う。ときには行列を前に即興トーク、まるで落語や紙芝居のようなやり取りも。芸人さんから羽富さんはエピソードトークを実践していますね。ーと。これはもはや「販売」ではなく、「演芸」だ。しかし、それは単なるパフォーマンスではない。「また来たい」「孫に買ってく」と言われる接客の根底には、相手の心にそっと寄り添う“人情”がある。高齢のお客様も、いつの間にか笑顔になり、「昔の紙芝居屋さんみたい」と懐かしさをにじませる。それは、“商品”だけではなく“記憶”を持ち帰る体験。この映像を観たとき、商売とは何かを改めて考えさせられた。スピードでも、安さでも、派手さでもなく、「この人から買いたい」と思わせることが何よりの価値なのだと。ロコレディのキッチンカーは、今日も「ありがとうございます!」から始まる。そして、一つひとつの会話が、小さな奇跡のような“おもてなし”を紡いでいます。平日はアパレル業界と社長業の仕事をしています。引き続きよろしくお願い致します。#伎芸型おもてなし商売道#ロコレディ#キッチンカー#茨城県
2025.06.18
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「怒られても、感謝しかない」──昭和の現場から、いま第二の人生を歩むあなたへ 経済小説『アパレル興亡』(黒木亮・著)は、バブル期の日本アパレル業界を舞台に、現場の人間模様と業界の興亡を描いた作品です。実はその中に登場する「堀川利幸」という人物に、私自身の若き日の姿が投影されています。 私は昭和57年4月、東証一部上場K会社アパレルメーカー企業「東京スタイル」に入社しました。当時の東京スタイルは、経常利益100億円超、自己資本比率は70%を超える堅実な経営を誇っていました。しかしその裏側で、現場は“数字一辺倒”の厳しい世界。売上未達となれば怒鳴られ、時に手も出る。今では考えられないような叱責が日常でした。 けれど私は、そこに憎しみはありません。むしろ、深い感謝の気持ちを持っています。 怒号が飛び交う職場で、私は「社会人とは何か」「責任を持つとはどういうことか」を、身をもって学びました。それが、いまの私をつくっていると実感しています。 作品内(アパレル興亡…本)の堀川利幸が、泥臭くも誠実に地方百貨店の現場で奮闘する姿。売場づくりに夜を徹し、売れ残り商品を抱えて謝罪に頭を下げる場面。どれも、私が実際に経験した日々と重なって見えました。 現在、私は株式会社ロコレディで、2代目の経営を担っています。実は私は創業者ではありません。昭和60年の夏に創業者・羽富正三から声をかけていただき、約20回の面談を経て、昭和62年10月に転職しました。全くの“他人”として飛び込んだ会社で、今は「志」を引き継ぐ立場になりました。 アパレル事業のほか、キッチンカー、温熱・ヒーリングサービス、地域と連携したギフトショップなど、時代に合わせて事業を広げてきました。しかし根底にあるのは、“お客様との本音のふれあい”です。私はこれを「伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道」と呼んでいます。 売ることは、演じること。商品を舞台に、お客様と向き合う私たちは、まさに“演者”なのです。 さて、ここまで読んでくださった40代・50代・60代の皆さん。もし今、「もう若くない」「今さら転職なんて」と迷っているなら、私の言葉を信じてください。 経験には、価値があります。 怒られてきたこと、悩んできたこと、人の前に立って汗をかいてきたこと。そのすべてが、今の時代にこそ求められているのです。 昭和の厳しさは、時には、不適切でした。でも、そこには「本気の想い」がありました。その想いを、今の時代に合った“優しさ”に変えて伝えること。それが、これからの私たち世代の役割ではないでしょうか?いかがでしょうか? 私は今も胸を張って言えます。 「怒られても、感謝しかない」――そういう人生を歩めたことを、誇りに思っています。
2025.06.17
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① 共感型 → ② 感動型その理由をわかりやすく説明します🅰️【共感型】=「笑って、心をほぐす入口」笑いや「あるある話」で、お客様との距離を縮めるお客様が“この人、面白い!”“親しみやすい”と感じる相手の警戒心がほぐれ、会話に入りやすくなる 👉 これは“玄関のカギ”のような役割です。🅱️【感動型】=「心の奥に残す本命トーク」人生の出来事・感謝・感動を伝えることで“信頼”が深まるお客様の心に商品やサービスが“物語”として刻まれる「この人から買いたい」「また会いたい」と思ってもらえる 👉 これは“居間で語らう本音”に近い関係です。🎯なぜ「共感 → 感動」がベストなのか?順番効果共感 → 感動笑って心を開いた後だから、感動が届く感動 → 共感最初に重くなりすぎて、距離ができやすい🪷イメージとしては、伎芸のおもてなしと同じ【共感型】…前菜のように軽やかで楽しいトーク【感動型】…メインディッシュとして深い余韻を残す話最後に…もう一度軽く笑って終えると、完璧です(締めのデザートのように)今回のテレビ東京14日13時~14時15分の番組から、このような学びを得ました。参考にします。
2025.06.16
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「キッチンカー付近で感じた『おひねり』の心」 先日、道の駅常総での出来事が、私の心に深く刻まれました。ある日、20分近くも行列ができるほど賑わう中で、自分の番が来てもお客様がなかなか私のところを離れようとしません。話しかけてこられ、まるで漫談や落語のように会話を楽しんでいくのです。いや、もしかするとお客様ご自身が「愉しむ」時間を持っているのかもしれません。 この日は最高で50人近く並び、長時間お待たせしてしまったことに、正直「大反省」しました。サービス業に携わる者として、待ち時間の長さは決して許されることではありません。 しかし一方で、その行列の間に交わされる「おもてなしの対話」は、単なる販売行為を超えた心の交流の場となっていると感じました。お客様は商品を買いに来るだけでなく、その場で生まれる会話や笑いを楽しみにしているのかもしれません。私にとっては、お客様の笑顔や会話が何よりの報酬であり、まさに「伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道」が大切にする「おひねり」の精神そのものだと思います。 実際、お客様からはこんな言葉をいただきました。 「あなたの伎芸型おもてなしに感動した。だから御礼としてコロッケを購入する。まるで子どもの頃の紙芝居屋さんを思い出します」と言われました。 この言葉には、心が動いた体験の余韻が自然な感謝の行動に結びついていること、単なる売買や報酬の授受ではなく感動への返礼としての購入であること、そして懐かしさや温かい記憶の中に「おひねり」の文化が息づいていることが込められていて、とても胸に響きました。 「お駄賃」とは違い、「おひねり」は「ありがとう、心が動きました」という純粋な感謝の表現だと感じました。だからこそ、この商売道は単なるサービスではなく、お客様の心に「文化的な感動」と「記憶」を残す営みであると改めて感じました。 長時間お待たせすることは課題ですが、待ち時間の中にも心の交流という価値があることを大切にし、これからも「おひねり文化」を核に据えたおもてなしを続けていきたいと思います。
2025.06.11
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🌸レディースブティックで「客単価を自然に伸ばす」ための具体策 ① 「セットアップ提案」で“買う意味”を増やす ただ服を売るのではなく、「トータルコーディネートのご提案」で点数を増やします。 ✅ 具体例:カットソー+パンツ → 「これにストールを合わせると上品な抜け感になります」ワンピース → 「これ一枚でも素敵ですが、インナーをこのレーストップスにすると品が出ます」アクセサリー提案 → 「このピアスがあると顔周りが一段明るくなりますよ」 👉 “使い方”を教えてあげることが、提案の価値になります。②「お直し・お取り寄せ・お取り置き」で滞在時間を伸ばす 滞在時間が長いほど、購入点数は自然に伸びます。以下の仕掛けが有効です:「丈を少し詰められますよ」「肩幅調整できます」「お色違いをお取り寄せできます」「今は迷われても、1週間お取り置きできますよ」 👉 滞在時間=信頼構築時間と捉えましょう。③「今だけ」のストーリーで後押し(押し売り感なし)「このトップス、今週だけの限定入荷なんですよ」「今だけで◯%ポイントアップです」「こちら、今朝入ったばかりなんです。素敵すぎて、私も1着買いました」 👉 あくまで“情報提供”として伝えることで、背中を押す仕掛けに。④「クローゼット会話」でお客様の日常に入る 「お手持ちのあのスカートと相性いいかもしれませんね」といった、お客様のワードローブに寄り添う提案が有効。 これにより「じゃあ合わせて着たいから、買おうかな」という自然な流れが生まれます。⑤「ギフト・おみやげ」導線を活かす 服以外にも、小物や雑貨、ギフト提案が客単価の“伸び”に繋がります。 ✅ たとえば:「このカーディガン、娘さんにプレゼントされる方も多いです」「こういうバッグ、小旅行に行くときのお土産としても人気ですよ」 👉 「誰かに買う」という別の購買動機が生まれ、点数が自然に増えます。⑥「褒め合う文化」でスタッフの“共感接客”を活かす「お似合いです」「この色、本当に目元が明るくなりますね」「私も似た体型ですが、これはスッと見せてくれますよ」「このコーデ、◯◯さんに着てほしくて…!」 👉 共感と自己投影によって、購入が“自分らしさの表現”になり、自然に点数が伸びます。🪞まとめ:客単価を「上げる」ではなく「引き出す」上げる=押し売り/ノルマ的伸ばす=信頼・提案・共感の副産物 お客様にとって“楽しい発見の連続”になるような売場と接客が、「また来たい」「つい買ってしまう」空気を作ります。
2025.06.10
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6月8日の日曜日14時頃に、道の駅常総に出向きました。道の駅常総のコロッケキッチンカーの前で、私は「伎芸型おもてなし商売道」の心を胸に、いつも通りお客様を迎えていました。午後の陽ざしがやわらかくなり始めた頃、一組のご夫婦が立ち止まりました。千葉県柏市からお越しの、60歳前後の仲の良さそうなご夫婦様です。私のちょっとした呼び込みパフォーマンスをじっと見つめた奥様が、笑いながら言いました。「ねぇあなた~、本当に、ビーフコロッケ食べて、私の口に合わなかったら現金返してくれるの? 返金保証ってこと?私60年生きてきたけど、そんな話聞いたことないわよ!」私は、にっこりと笑いながら「はい。お口に合わなかったら、返金いたします」と、心を込めてお伝えしました。そうしてお二人は、ビーフと和風出汁のコロッケを「おやつタイム」に選んでくださいました。一口食べて、すぐに「美味い!美味い!」と笑顔が広がり、ご主人も「こんなコロッケ、初めて食べた」と嬉しそうに言ってくださいました。奥様は、「コロッケも美味しいけど、あなたのトークも上手いわね」と、思わぬお褒めの言葉までくださいました。有難うございます。ーと言いました。その後、晩ごはん用にさらに5個追加でお買い上げいただき、「野菜サラダを作って、今晩はコロッケディナーにするわ」とのこと。嬉しかったのはそれだけではありません。奥様が「美味いよ、美味いよ!」と、周りのお客様に声をかけてくださったのです。その声には嘘がなく、あたたかく、思わず胸が熱くなりました。そして私が、来週の父の日に向けて、「パパにありがとうを伝えようなー!歯、磨けよー!お風呂入れよー!」と子どもたちに呼びかけるパフォーマンスを他の方々に披露しました。道の駅常総から帰宅するお客様に。するとご夫婦も一緒になって、笑いながら声をかけてくださいました。まるで即席の劇団ができたような、不思議で楽しい時間でした。別れ際、奥様がそっと手を差し伸べてくださいました。「愉しかったわ。あなたも、奥様を大切にしてね♪」と、手を握ってくださったその一言が、心にじんと沁みました。私は、「また、愛(あい)ましょう。ありがとうございます」とお応えしました。商売とは、人と人がつながる場所。その中に、笑いとやさしさ、そしてほんの少しの気配りがあれば、思いがけないご縁が生まれる。ーと感じました。帰宅して,冷たいビール🍺が美味かったです。私の妻にその話しをすると、ツバが、飛ぶわよ。黙って、食べて~。・・・・と。(トホホ)
2025.06.09
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「補欠合格」と新聞配達──原点は、新聞読者ファーストにあり 大学2年生になる直前、私は無返済の大学独自の奨学金制度に挑戦しました。説明会には2,000人近い学生が参加し、最終的な書類提出者は700人を超えていたと記憶しています。もう45年も前の話なので細かな記憶はあいまいですが、不合格通知を受け取った時の、胸の底が抜けるような感覚だけは今もはっきり覚えています。 その頃、父はがんを患っており、余命は3年もないと宣告されていました。家計は厳しく、授業料の支払いにも不安がありました。私は大学入学時から続けていた新聞配達の勤労奨学金制度を、このまま延長して続けるかどうかを真剣に考えていました。毎朝3時30分起床。まだ真っ暗な道を、自転車で走りながら新聞を一軒一軒届けていく日々。学業との両立は決して楽ではありませんでしたが、目の前の一日一日を必死に生きていました。 そんなある日、学生課から突然呼び出されました。「君の熱心さには、負けたよ」「これからは、しっかり勉強するだよ」――学生課の職員さんがそう声をかけてくださったのです。結果は、補欠合格。30人枠のうち一人が辞退したことで、私が繰り上がって採用されたとのことでした。どうやら、新聞配達勤労学生のことが、再評価されたかもしれません。本当に、本当に、成績は、悪かったです。そこから3年間、大学から毎月2万円の無返済奨学金をいただくことができました。 大学1年生の1年間は、新聞配達の経験は、単なるアルバイトではありませんでした。勤労学生という立場で、朝刊、夕刊、集金、新規開拓などなど。雨の日も風の日も、性格に新聞を届ける。その行動の一つ一つが、「読者様ファースト」の姿勢を自然と育ててくれました。相手の生活に寄り添い、信頼を積み重ねていく。そんな働き方の意味を、肌で感じていたのです。 その視点は、今の私の仕事の柱である「伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道」にも通じています。単なるサービスや接客ではなく、お客様の気持ちに寄り添い、心を動かすパフォーマンスを追求する――その原点は、新聞配達の早朝の空気の中にあったのかもしれません。 補欠合格がくれた機会、そして読者の暮らしに寄り添った新聞配達の日々。それらすべてが、私の商いの精神を育んでくれたのです。今日も、働くでぇ~。
2025.06.04
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笑顔がつなぐ、商いの道 ― 雨のち、心晴れやかに ―5月29日から6月1日までの3日間にわたる道の駅常総での出店が、昨日、無事に幕を閉じました。29日、30日は、大雨状態でした。特に、29日の金曜日は、お客様も、ずぶ濡れ状態でした。ご利用を心から、感謝します。最終日の日曜日、私はその夜は、21時を過ぎる頃にはもう眠っていました。心地よい疲れでした。この日、道の駅には50人を超える大行列ができました。キッチンカーの前で一人ひとりにお声をかけながら、笑顔で接客。それは単なる販売ではなく、人と人が向き合う“ご縁”の時間でした。13時30分頃、油の状態を見て、営業を一時中断するという苦渋の決断をしました。40分もの間、お客様をお待たせしてしまう……。私の胸に、申し訳なさと不安が広がりました。「申し訳、ございません。行列をいったん中止にして、 再度、点検をします」と皆さんの前に、 ご案内しました。けれど、その時――「大丈夫だよ!待ってるからね」「栃木から来たんだけど、また寄りたいと思える場所だね」「千葉から。楽しみにしてたのよ」「神奈川から来ました。こういう人との出会いが旅の楽しみなの」悦んで、悦んで、待ちます。・・・と言うのです。そんな温かいお言葉が、次々と届いたのです。中断中にもかかわらず、誰一人文句を言わず、ただ静かに、笑顔で待っていてくださいました。その姿に、私は胸が熱くなりました。おもてなしの心とは、お客様に届ける一方通行のものではなく、こうして“返して”いただけるものなのだと、改めて気づかされたのです。その後、私自身もキッチンカーの中に入り、レジを担当しながら“伎芸(ぎげい)型おもてなし商売道”を実践してみました。今の自分には、キッチンカー内での伎芸は、まだ20%しかできていないかもしれない。けれど、その20%の中に、確かに「つながり」があると感じました。ふと目をやると――何度も足を運んでくださっている、推定50代のご夫婦が、「このコロッケ、本当に美味しいね」とにっこり微笑んでくださっていました。そして、40才前後のご夫婦様の小さな男の子が列の途中でこう言いました。「ボク、このコロッケ大好きなんだよ!だから並んだ方がいいよ!」その言葉に、まわりの大人たちも思わず笑顔に。たとえ行列でも、そこに“笑人(わらびと)”がいれば、そこはもう、幸せの場になるのです。16時過ぎ。すべて完売。でも、この日の「完売」は、品物がなくなったこと以上に、「心が満たされた」という意味での“完”だったのかもしれません。商人とは、笑人(しょうにん)であること。お客様から、そして小さな子どもからも、その原点を学ばせていただいた一日でした。私は、失礼ながらも、お客様をまるで家族のように感じています。なぜなら、心から交わす「ありがとう」は、どこか血のつながりを超えた、魂のつながりだからです。皆さん、本当にありがとうございました。また次回も、笑顔でお会いできますように。
2025.06.02
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