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2020年09月27日

数詞〈いんちきチェコ語講座〉(九月廿四日)






複数の迷宮



?@ 数詞
数詞続き
 数詞について書いた文章をまとめる記事をでっち上げようとして、基本的なことを書いていなかったことに気づいて急遽でっち上げたもの。今更書く必要もなかったかなと思わなくもないが、数詞の厄介さを再確認できただけでも意味はあった。考える時間のあるかくときはともかく、即興性が要求される話すときには、出来るだけ数字は、特に大きな数字は使わずに済ませたいと、チェコに来て20年近くたっても考えてしまう。大きな数字を使うときには、四捨五入した概数で、1格か4格でしか使わないのが、間違いを減らすコツである。


?A 数詞の格変化1
 1なのになぜか複数形もあるというチェコ語の理不尽の塊のようなものが、数詞1である。


?B 数詞の格変化2
 数詞の2の格変化だけでなく、何種類あるかを表す形容詞軟変化型の「dvojí」や、複数名詞で表されるものが二つあるときに使う「dvoje」についても説明した。「noviny(新聞)」などの複数名詞が厄介なのは、1とともに使うときだけではないのである。「dva」と全く同じ格変化をする「oba(両方)」の存在にも触れておいた。「oba dva(二つとも/両方とも)」なんて形で一緒に使うことも多いので覚えておくと便利である。


?C 数詞の格変化3と4
 3と4は、1と2とは違って、三性共通の変化になるから覚えやすい。何種類あるかを表すもの、複数名詞がいくつあるかを表すものに加えて、「三重の/四重の」という意味の形容詞も紹介しておいた。
 最後に2から4までの数詞を使うと、後に来る名詞は複数形の該当する格を使い、全体としては名詞の性に合わせて複数として扱われることを示すために、例文が挙げてある。


?D 数詞の格変化5以上
 5以上の数詞の格変化は非常に簡単である。また1格、2格、4格、5格(使わないけど)では、後に来る名詞は複数2格を取る。ただし、勘違いしがちなのだが、3格、6格、7格は、5以上の数詞とともに使う場合でも、それぞれ3格、6格、7格を使う。複数2格という意識が強すぎると、すべての格で2格を使ってしまうので注意が必要である。これについては念のために例文が挙げてある。
 それから、5以上の数詞と名詞を組み合わせたものは、中性単数扱いをするというのも忘れてはならない。


?E 数詞の格変化100
 100は、99までの数詞と比べると、名詞的な性格が強くなるような印象がある。わかりやすいように、100から500までの格変化表を作成して掲出しておいた。「sto」が「o」で終わる中性名詞が数詞とともに使われた場合と全く同じ格変化をすることがわかるはずである。


?F 数詞の格変化1000
 1000も100と同じで名詞的な性格を感じる。こちらは男性名詞不活動体軟変化で、1000と2000、5000の場合の格変化があげてある。
 その上の百万(milion)、十億(miliarda)、一兆(bilion)については、言葉を紹介しただけで、格変化表は作らなかった。こんな大きい数は使いたくないしね。


?G チェコ語の疑問詞2
 数ある疑問詞の中で、数を問う表現である「kolik」を取り上げたもの。「kolik」を使って質問された場合には、答に数詞が必要となる。「たくさん」とか「わからない」で逃げる手はあるけれども、数字ぐらいは使えた方がいい。数詞のところで触れ損ねた数詞に「-krát」を附けると、回数を表す言葉ができることにもふれてある。


?H 数詞の復習
 2018年にでたサマースクールの授業で数詞、種類数や、複数名詞に付ける数詞を復習したときの記録である。単なる格変化表よりは、実践的な説明になっていると思う。


?I お金に関する俗語
 最後は、俗語で数、単なる数ではなく金額を表すのに使われる名詞についてまとめたもの。数詞として使うわけではないが、普通は数詞で答える「kolik」を使った質問に、ここに挙げた名詞を使ってこたえることもできる。いや、ここに上げた言葉は、知っているけど使わないというスタンスが一番いい言葉である。

 手抜き記事のはずなのに、時間がかかってしまった。
2020年9月25日22時。









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