それがここ数年、夏時間の廃止がEUの議題に上るようになり、実現も近いと思われていたのだが、最後の一歩が遠い。気が遠くなるほど遠い。本来なら二年前、遅くとも去年には、夏時間と、標準人のどちらを一年中使うかが決定され、時間の変更のない生活が訪れているはずだったのだが、イギリスとEUが、離脱の手続きをまともに進められない醜態をさらし、中国から輸出されたウイルス対策に忙殺された結果、話し合いが行われず、また一年夏時間が使われることになってしまった。
それでも、去年は自宅監禁生活の衝撃が大きく、直前まで夏時間になることを忘れていたし、職場に出ることを禁止されていて、無理して急に起床時間を一時間早める必要もなかったから、大きな影響はなかったような気がする。体調不良にならなかったという意味ではなく、自宅監禁生活に比べたら、影響は小さかったということである。
今年も、職場が指定する検査を受けられず、在宅勤務、すなわち自宅監禁生活を余儀なくされ、その対応でどたばたしていて夏時間のことはすっかり忘れていたのだが、思い出すとうんざりだという気分を拭い去ることはできない。今年は自宅監禁生活になれた分だけ、夏時間の体調に与える影響が大きくなるような気がする。いやはや憂鬱なことである。
それにしても、国全体の時計を一時間、進めたり戻したりするなんて手間のかかることを誰が考え出して実行したのだろう。必要なところだけが、夏の間だけ始業時間を一時間早めるぐらいにしておいてくれれば、すぐにでもそんな企業や役所はなくなっていただろうと思うのだけど、国全体、いやヨーロッパ全体で導入したものだから、簡単に廃止もできなくなったのだ。全く持って迷惑な話である。
まだ夏時間も始まっていないというのに、明日の夜中に始まるかと思うと、頭がくらくらするような気がする。ということは、精神的なものなのだろうか。憂鬱だと筆も進まなくなるので、短いけど、今日はこの辺でお仕舞い。
2021年3月27日24時。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image