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2020年10月10日

地方議会選挙2020結果4(十月七日)




 フラデツ・クラーロベー地方で第一党になったのは、市民民主党が市長無所属連合などと組んで結成した同盟で、全45議席中12議席を獲得した。第二党になったANOも議席は12だが、得票率で1.5パーセントほど負けての2位だった。3位が海賊党で7議席、4位に社会民主党と緑の党というありえない組み合わせで4議席、同じく4議席を取ったのが、キリスト教民主同盟を中心とする同盟とTOP09を中心とする同盟の2つ。最後にオカムラ党が5パーセントの壁を越えて2議席獲得。全部で7つのグループが議席を獲得したわけだが、単独で候補者を立てたところが少ないので、政党の数で言うと10を越えることになる。

 選挙後の連立交渉は、ここもすんなり進み、市民民主党を中心にした同盟が、海賊党と、キリスト教民主同盟、TOP09を中心とする同盟と連立することになった。つまりANOと社会民主党、オカムラ党の三つが排除されるという形である。知事に選ばれることになったのは、市民民主党の上院議員である。ここでも兼職が起こるわけである。
 この地方で市民民主党と市長無所属連合の同盟が獲得した票は23.5パーセント。地域差というものを考えず、全国的な両党の獲得票の傾向から考えると、「東ボヘミア人」という地域政党も同盟に加わっているし、それぞれ単独で立候補した場合とあまり変わらない結果のようにも思われる。別々に合計23パーセントよりも、一つにまとまって23パーセントの方が獲得議席数が増えるのかな。比例代表制はよくわからない。

 次はANOが勝ったのに、ANO外しの連立が成立した、もしくは成立しそうなところだが、南ボヘミア地方、ビソチナ地方、南モラビア地方、パルドビツェ地方がこれに当たる。
 このうち南ボヘミアでは第一党のANOと第二党の市民民主党の差はほとんどなく、どちらも55議席中12議席を獲得した。ここでは第一党のANOだけではなく、海賊党と市長連合もはずした連立が成立し市民民主党から知事が選ばれることが決まっている。つまり連立に参加するのは市民民主党、社会民主党、キリスト教民主同盟、TOP09と「南ボヘミア人」という地域政党になる。

 ビソチナ地方でも、勝者のANOを排除して、第二党となった海賊党と、第三党の市民民主党を中心に、社会民主党。キリスト教民主同盟、市長連合からなる連立が成立し、知事は市民民主党から出されることになっている。これは海賊党と市民民主党の獲得した議席数が同じで、海賊党に有力な政治家がいないことが理由だろうか。

 南モラビアでは、第二党になったキリスト教民主同盟から知事が出ることになった。キリスト教民主同盟と、3位の海賊党、4位の市民民主党、5位の市長連合が連立を組むようである。二年前の市町村長選挙でも、南モラビアの中心都市であるブルノで、第一党のANOはずしの連立が成立しており、今回もそれに続いたと考えてよさそうだ。この地方は、地方知事だけでなく、ブルノの市長などの汚職疑惑が相次いでいるからANOとANO以外であんまり大差はないような気がするんだけど。

 パルドビツェ地方では、前回と同様に第一党になったANOではなく、社会民主党から知事が出ることになった。全国的に凋落が止まらない社会民主党だが、パルドビツェ地方では、名称隠しなのか他の政党と3PKという同盟を組んで出馬し、ANOに次ぐ第二党の座を獲得した。連立を組むのは知事を出す社会民主党等と、同じ数の議席を獲得した市民民主党+TOP09と、KPPというグループに市長連合となっている。海賊党はここでも連立から排除された。

 続いて第一党になったANOが知事を出して連立与党を主導することが決まっている地方だが、モラビア・シレジア地方とズリーン地方、それにウースティー地方の三つだけである。
 かつて共産党と社会民主党の支持者が多いことで知られたモラビア・シレジア地方は、左寄りの政策を取り入れたANOによって席巻され、ANOの大票田となっている。今回も30パーセントちょっとというリベレツ地方の勝者である市長連合に次ぐ得票率だった。その結果全65議席中24議席を獲得し第二党以下の各党に倍以上の差をつけることに成功した。この圧倒的な勝利と、これまでの協力関係がうまくいっていたことが理由で、ANOの知事が知事を続け、市民民主党+TPO09と、キリスト教民主同盟、何とか議席を確保した社会民主党が連立することになった。

 北ボヘミアのウースティー地方でもANOが他の党に倍以上の差をつける圧勝を果たし、全55議席中17議席。それに第二党の市民民主党8議席、市長連合7議席をくわえて、32議席で過半数を確保する連立が成立する見込みである。ただし、議席を確保した党が全部で8もあるため、別の組み合わせになる可能性もある。ただANOを排除してしまうと過半数を確保するのが難しくなりそうである。
 ここも石炭(褐炭)の産地で、共産党と社会民主党の支持が高かったのだが、度重なるスキャンダルで社会民主党は地方議会の議席を失ってしまった。確か、一時党首として党を引っ張ったパロウベク氏がこの地方から出たのではなかったか。あれこれもめた挙句の果てが、この凋落である。

 最後のズリーン地方は、ANOと第二党のキリスト教民主同盟の差は小さく、キリスト教民主同盟が知事を出して連立を指導する可能性もあったのだが、現知事のチュネク氏の存在が嫌われたのか、ANOではなく、チュネク外しの連立が成立しそうである。この二党は得票率の差が0.45パーセントほどで、獲得議席数は、全45議席中どちらも9だった。連立を構成するのは、ANOに加えて、海賊党と市民民主党、社会民主党の4つの党である。
 ちなみに、この地方では、バーツラフ・クラウス若の率いるトリコローラが、他の政治団体と組んで候補者を立て、全国で唯一議席を確保した。オカムラ氏が最初に上院議員選挙に当選したのもズリーン地方の選挙区だったし、ここの有権者たち、たまにあれっというような選択をするのである。チュネク氏もフセティーン市長、ズリーン地方知事、上院議員の三職を兼ねていたこともあったと記憶するしさ。

 のこりのカルロビ・バリ地方、プルゼニュ地方、オロモウツ地方は、ANOが第一党になったのは共通するが、それぞれの事情で連立交渉に時間がかかっており、どの党から知事が出るのか見通しが立っていない。いやあ、ついつい長々と書いてしまった。
2020年10月8日23時













タグ: 選挙 地方議会
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