PW4000損傷－今度はタービンブレード

2021.02.24

カテゴリ： Technology

ユナイテッド航空のボーイング777-200型機で20日に起きたエンジン損傷トラブルは入口ファンブレードの金属疲労破壊と報じられていますが、アップされた画像を見ますと疲労破壊に特徴的な貝殻上の破断面が無く、通常の異物混入損傷（FOD：Foreign Object Damage）による強制破断の様に見えます。

しかし、今度は高温・高圧環境下で遠心力に晒される、タービンブレードがエンジンから飛び出して脱落、落下する事故だと言うのです。
高圧タービンブレードは辛い環境下にある部品で、クリープラプチャー強度を考慮した設計部品で、オーバーホール点検でチェックされ必要あれば交換整備される最も重要部品ですので、整備不良としか思えない事故に思えます。

2021年2月20日、ロングテール航空の貨物改修機ボーイング747-412BCFは、マーストリヒト・アーヘン空港からジョン・F・ケネディ国際空港に向かう途中で離陸した直後、ミールセンの村の上空でエンジントラブルに見舞われた。
タービンブレードの落下により、地上にいた2名が軽傷を負った。飛行機はベルギーのリエージュ空港に無事着陸することができた。該当機はPW4000エンジンの派生型であるPW4056エンジンを搭載していたがPW4000-112系統とは違いPW4000-94系統のためオランダ当局による調査が行われている。

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