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~かげがえのないいのちを大切に~ 今日は9月30日。明日からは10月だが、これはいつも通り何日か前に予約機能を使って書いている。台風一過、素晴らしい天気になったので、貯めていた洗濯物を洗濯して干した。玄関とガレージを掃き掃除し、布団と枕をベランダに干した。台風や台風から変化した3つの低気圧。それに寒気団の南下まで加わって何日か気温が低い日が続き、悲鳴を上げていたわが身。それでもラジオ体操を試みた。 このところ悲しいニュースが続いた。芸能人の自殺。一人一人名前は上げないが、一体彼らの身に何があったのか。どうしても解決不能のために死を選んだのだろうが、まだまだ若く将来ある年代。出来れば何とか他の方法を見つけて欲しかったと願う。コロナの影響、仲間からの排斥、家族の裏切り、身分の不安定さ、子供の心配。理由が何かは分からないが、生きて違った風景を見て欲しかった。 芸能人の不祥事が続いている。大麻の常習。酒酔い運転などの交通違反。不倫などなど。目に余る性犯罪もあった。レイプされた若いジャーナリストが、ベテランのジャーナリストを告訴して勝訴した。どれだけ苦しかったことか。どれだけ悲しく、恥ずかしかったことか。それにも負けず彼女は戦う道を選んだ。言い逃れする男。あろうことか訴えた女性を中傷した女性国会議員。その気持が理解不能だ。 若い母親が何度も家を留守にして子供が死んだ事件があった。二度も遠い九州の彼氏を訪ね、その間に2人の幼子が死んだ事件。2人の子供を車に閉じ込め、深夜から朝まで飲んでいた母親。夫もいたと言うのに男の家に朝までいたとか。妻の連れ子を虐待して死なせた男。女子中生をラインで呼び出し、自宅に監禁した男子大学生。一体何なんだろうねえ。これらの現象は。 小遣い稼ぎのために、「補助金請求」の片棒を担ぐ大学生。殺人を犯してアフリカまで逃げ、コロナで金を使い果たし、自ら大使館に飛び込んで殺人を告白した男。オンライン決済でお年寄りを騙すグループ。コロナと不景気が重なって、真っ暗闇の日本。倒産は増え、精神が不安定になる人が増え、自殺者が増え、就職活動もままならず。悲しいねえ。苦しいねえ。今は望みが持てない世の中だよね、 大相撲の9月場所が終わった。優勝は関脇の正代。14勝1敗の見事な相撲だった。2人の横綱が不在の場所だったが、連日の見事な相撲内容に、協会も大関昇進を決めざるを得なかったね。29歳の遅咲き。これまでは茫洋とした印象が強かったが、最近は見違えるように大化けしたね。これからは大関3人で綱取りを競って欲しいな。 SNSによる誹謗中傷や、先生による児童や生徒へのわいせつ行為。声を上げたくとも上げられない多くの人々。相談し、救済の手を伸べられる制度が早急に整備されることを切望する。こんな不安定で苦しい時代だけど、俺はこれからも出来るだけ頑張って生きるよ。遠く離れて暮らしている子供たちに迷惑や心配を掛けないように。 東京オリンピックのロゴと聖火 とてもメカに弱い俺だが、いざと言う時のために「ガラケー」を契約し、充電器を買う予定。無知なジジイは焦らずにやるさ。だから今色んなことで困っているみんなも、決して命を粗末にしないでね。そして来年みんなで一緒に東京オリンピックを観ような。頼んだよ。
2020.09.30
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~コロナ後の世界~ 菅総理が都知事と初会合を持った。コロナやオリンピック、そして来年の都議会選を見越した協力依頼だろうが、あくまでも二階幹事長が間に入った「手打ち」で、形式的な物だろう。文大統領や習国家主席との電話会談も、軽いあいさつ程度で深い意義はないはず。新閣僚の中では河野行革相の突破力に期待したい。少々型破りでも、必要なことを必要な時に言うのは勇気がいるし、政治家として清々しい。 香港の改革派の若者が逮捕起訴された。間もなく判決が言い渡されるが恐らくは有罪だろう。逮捕の容疑は法に違反してマスクを着用し、市民を混乱に導いたこと。民主的な政治を求めただけで逮捕起訴され有罪となれば、自由は滅びて「一国一制度」と化す。それで中国の没落はさらに近まるだろう。到底世界の多くの国では通用しない論理思考。中国共産党一党支配は内側からも外側からも崩壊するはずだ。 過日EUを訪問した中国の王毅外相は、ウイグル人への弾圧や人権侵害に関して詰問され、ほうほうのていで帰国した由。経済でもコロナでもなく、少数民族政策での強固な抗議は、予想外のことだったのだろう。オーストラリアはWHOに対して、新型コロナウイルスによるパンデミックの発生源について、独立調査団による中国国内での査察を申し入れた。それがどうなるかは間もなく分かる。 中国が猛然とオーストラリアに襲い掛かったのはその直後だ。オーストラリアの記者を香港を含む国内から追放し、オーストラリアからの膨大な農産物の輸入を止めた。だがオーストラリアの追及は変わらず、中国包囲網の中心国として活動している。 香港から米国に亡命した女性ウイルス研究者の閻さんによれば、人民解放軍の2つの生物兵器研究所で開発したのが今回の新型コロナウイルスに酷似し、コウモリ由来のウイルスに手を加えたもので、それが以前から安全性が心配された武漢のウイルス研究所から漏れた可能性が極めて高い由。中国は既にそのことを昨年夏に知り、大慌てでワクチン開発に乗り出したと推察される。 ことは急だが、中国共産党幹部がアメリカに感染症発生の経緯を漏らしたと言う。理由は習主席の退陣を促すため。即ちクーデターの勃発だ。果たしてフェイクか真実か。大統領選までまでには明らかになろう。 今習国家主席は土壇場に立たされている。コロナ、貿易、外交、一帯一路の破綻に加えて、少数民族や香港市民への弾圧で国際的な非難を浴び、国内では相次ぐ水害と蝗害などで食糧危機に陥った。トランプ大統領の強硬姿勢で、米国内領事館からの追放、留学生の帰国命令、弾圧関係者の資金凍結と元からドルへの交換拒否が進むにつれて、外貨は失われ元は大暴落の状態だ。 中国の宇宙ロケットは今年に入ってから、まだ一度も打ち上げに成功していない。原因はアメリカが半導体を中国に輸出しないためだ。日本が韓国への輸出を厳しくした3つの物質。あれも高性能な半導体製造には欠かせない資材素材のため、韓国経由でも入手出来なくなったのだ。共産党幹部や大学の研究者からも、今は習主席への批判が公然と起きているようだ。共産党の崩壊はそう遠くないはずだ。 人民解放軍の幹部300人が軍事委員会の首席を習主席から李首相に変更するよう血書署名した由。いずれもこれまでになかったことだ。中国の国家主席の選出にはルールはない。中央委員就任後は、適当な理由でライバルを次々に失脚させるだけ。小学校しか出ていない習近平はそうしてトップの座を手に入れ、党規約を改正して2期10年の任期を延長し、これまで権力を振るって来たのだ。 2020年の今年は、彼がかつて宣言した全ての国民を裕福にするとの約束の年だった。それが国民の平均月収は1万円にも満たないのが現実。その綻びを補うようにこのたび夫人が夫の政策の正しさを訴え、「人民日報」が第一面に掲載した由。為政者の妻が政治の舞台に上がったのは、毛沢東夫人の江青女史以来のこと。江青は夫の代理で紅衛兵を動かし、結果的に何千万人もの犠牲者が出た。 毛沢東は自身が非難されることを怖れて夫人を身代わりにした。江青は元女優で不倫婚。一方、元歌手の習主席夫人はお見合い婚。責任逃れの代役が、果たして夫の失政を補えるだろうか。しかしあの大国が、いかにでたらめで民主的なルールも、確とした政策もないことを知って驚いた。それで良く今まで国として機能して来たものだ。共産党はギャングのボスで、多くの国民はそれに気づいていない。 世界の大国となった中国だが、国際ルールや民主的な手続きを全く理解してなかった。中国の本質と現状を見抜き、よほど上手く付き合わないと共倒れになる。世界も中国の危うさにようやく気付いたようだ。猛烈な所得格差の中で苦労している中国の国民が気の毒。 習近平の娘はアメリカのグリーンカード(永住権)を持っている。だが彼女の再入国をアメリカ許すかどうかは不明。現状から言えば、恐らく無理だと思われる。またカリフォルニア州の山火事の一部は、カナダ在住の中国人女性の放火が原因と言うが、真実はどうか。いずれにせよ極度の高温が火災を拡大したことは間違いない事実だが。米国内の対立もさることながら、米中の戦いが今後どう展開するか注目だ。
2020.09.29
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~台風と秋雨前線~ 頭痛がした。手足も冷える。台風12号が東に逸れて、気温が低くなると天気予報で言っていた。厚めの長袖シャツの上からカーディガンを羽織った。それでもまだ室内が寒い。年寄りは冷えると血管が縮まって血圧が上がる。そして不整脈が出やすくなる。念のため石油ヒーターを確認すると、タンクに灯油が入っていた。ボタンを押すがなかなか室温が上がらない。そこで室温の設定を変えた。 冷蔵庫の中の作り「置きおかず」が乏しくなった。それでも工夫すれば何とかなる。天気が悪い日は体も不活発で、少量で十分。何せ体に一番良い薬は「空腹」だそうだ。幸い私は貧乏にも空腹にも耐えられるので、どんなものでも工夫して美味しく食べられる。それも結構栄養のバランスは悪くない。さて、夜間のトイレが多いのは、老人の腎臓の機能低下と膀胱の柔軟性が失われるせいらしい。 大相撲秋場所を見て夕食を食べ、暇潰しに「プレバト」を観た。特別編で3時間番組だった。水彩画、スプレー画、そして9時過ぎてから俳句が始まった。これも普段と違う構成で、チーム対決の最後が尻切れトンボになった。勝ったのは果たして東大チームか、プレバトチームか。あの流れだと恐らく東大だろう。結果はプレバトチームが勝ったとKazuさんが教えてくれた。へえ。これにはビックリ。 布団はいつもより少し厚めにした。そして風呂を沸かした。暑い日は残り湯でも、シャワーでも良いのだが、寒く感じる日はやはりお風呂で体を温めるのが一番。風呂から上がってパソコンで東北楽天の結果を確認。5連勝で貯金が4つに増えていた。これは嬉しい。これは意外。ようやく主砲浅村の調子が戻って来た。それに先発に戻った松井の調子が良かったようだ。 それから「アイアンロード」を観た。これは今年の1月に放送したものの再放送のようだが、NHKは金があるねえ。相当取材費がかかったことだろう。これまでヒッタイトが世界で一番古くから鉄の文化を興したと思っていたのだが、その後東アジアにまで製鉄の技術をもたらしたのはスキタイらしい。鉄を得た匈奴が遅れて鉄を入手した漢と死に物狂いで戦った時代。それから200年くらい遅れて日本列島へ伝えられた鉄。 堅い鉄の武器と柔らかい青銅器の武器とでは戦にならない。しかし採鉱、製煉、冶金、鍛造技術と、鉄と出会ってから人は生産性を高め、殺戮の精度を高めて現代に至った。そして資源を巡っての民族の大移動の歴史。それが必ずしも平和につながっただけではなかった。人間とは罪な存在だ。<続く>
2020.09.28
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~東アジアの潮流1~ *写真と文章は無関係です。 私は中国や朝鮮半島の歴史と文化に関心を持ち、かつては日本よりも先進国だった彼の国を尊敬もしていた。歴史の一時期にせよ、それらの国から文字や仏教や芸術や技術を伝えられ、それがわが国の文化を高めたことは紛れもない事実だからだ。だがその気持ちが消えたのはここ10年くらいだろうか。 「南京大虐殺」を執拗に世界にプロパガンダし、尖閣を自国領と言い張る中国。白頭山で聖なる戦いの火ぶたを切ったと言い、多くの日本人を拉致した北朝鮮。日本併合時代の恩恵を受けながら、事実と異なる従軍慰安婦や徴用工など徹底した反日を貫く韓国。それらの国の欺瞞性と歴史を捏造する民族性に強い違和感を抱き、これはおかしいぞと気づいたのが、私の認識転換のきっかけだった。 なぜ彼らは嘘をつくのか。それは彼らの歴史と民族性が嘘を恥じとしないからであり、勝つためなら嘘も立派な武器であり策略なのだ。それが恥を重んじる日本とは決定的に違う点だろう。国家としての「中国」の概念は比較的新しいもので、それ以前は漢民族対それ以外の異民族との戦いの連続であり、異民族と戦って領土を広げることが漢民族の歴史そのもので、それは現代もまだ続いている。 近代になってからもロシアや日本と戦い、満州族やモンゴル族と戦い、それが終わっても漢民族同士の共産党と国民党が戦い、共産党が勝利すると、チベット族やウイグル族と戦い、領土を巡ってインドと戦い、「中華人民共和国」誕生後は、共産党による文化大革命で6千万人もの同胞を殺戮し、「天安門事件」でも1千万人もの国民が犠牲になったと言われる。どれだけ同胞を殺せば済むのだろう。 「南京大虐殺」も当初は10万人だった犠牲者が20万人、30万人と増え、最後は40万人にまでなった。当時南京攻略を指揮した陸軍将校松井石根は国際法の専門家を引率し、常に国際法に違反していないか注意していた由。ところが中国軍は市民に変装した兵士を南京市内に潜らせ、日本軍へゲリラ攻撃をしかけた。これは国際法違反行為。止む無く市民を含む2万人ほどの死者が出たのが南京の真相のようだ。 それを30万人の南京市民が虐殺されたと世界に報じたのは、ドイツのゾリンゲン社の社員。自社製品を販売するため中国共産党のプロパガンダに協力したのだ。アメリカが事実を知りながら黙認したのは、広島と長崎に原爆を投下し、東京などの大都市を無差別に空襲したため。無抵抗な市民への攻撃は国際法違反行為。自国の犯罪性を薄めるため、中国の主張に目をつぶったのだ。 当時の南京市の人口は25万人と言われる。それが戦後は35万人に増加した。そのことだけでも日本軍による大量虐殺が事実でないことが分かる。中国のゲリラ戦法に手を焼いた日本軍はシンガポールに転戦する。終戦後各地に残った日本兵が、その国の軍に混じって独立に寄与した。そして「東京裁判」ではインドの判事だけが日本を無罪とした。国際法に違反する行為が皆無だったためだ。 勝者が必ずしも正義でないことはこれでも分かると思う。戦争に敗れた日本は正当な北方領土を奪われ、国連へも暫くの間加盟出来なかった。その間に韓国は竹島を奪ったのだ。「李承晩ライン」と言うのを勝手に決め、島に近づいた島根県の漁民を軍が攻撃した。いつの時代も彼らは卑怯な行為を恥じとしない。<続く>
2020.09.27
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~それた台風~ 大雨が心配された台風12号の進路が東にずれて、このブログを予約で書いている24日(木)の仙台の朝は曇り。涼しいので庭の草取りをとも思ったが、体を休ませることにした。軽い頭痛もあり、体のあちこちに痛みもあった。きっと運動不足が原因だろうが、ウイルスが原因の「鬱」もあるとの記事が新聞に載っていた。へえと思う。カット用の写真が乏しくなり、相応しくないのも止む無く使用した。 ソフトバンクホークスの勢いが少し衰えて来たみたい。そしてわが東北楽天は貯金が3つに。今年は変則的なスケジュールに加えて、猛暑が続いたので各球団ともに疲れが出て来る頃。それにしても今年はシーズン途中のトレードが多いねえ。こんなことはこれまでなかった。新型コロナ感染症の影響も大きく、国民の生活様式がすっかり様変わりだ。 菅内閣の発足後、新総理の意欲的な活動が目につく。各国首脳との電話での会談は、先ずオーストラリア首相から始まって、米国のトランプさん、フランス、ドイツ、イギリス、EU、インド、韓国と続き、中国とも行うそうだ。国内外で評判を落とした中国、国内が荒れ気味の韓国などは放置しておいても良いが、相手もよほど困って日本にすがって来たのだろう。 通訳を交えての会談は時間的にも短いのだろうが、新総理の国際感覚を養うには有効だろう。新政権発足後の支持率も高い。庶民的な感覚が好感を持たれた原因か。新総理は連日のように各界の識者との歓談によって情報交換をしてるとも聞いた。それも国民の声の代弁として尊いし、最新の情報も得られる。だが週刊誌の皮肉っぽい論調は相変わらずだ。彼らは売れてなんぼの商売。面白おかしく書いて責任は取らない。私は新聞広告の「見出し」だけで十分。中身を読む気はない。 国連総会での演説もコロナの流行に鑑み、予め撮影した動画によるものだった。「中国コロナ」と呼ぶ相変わらずのトランプ節。一方中国の習近平氏は、アメリカの国際世界への非協力をなじったが、一体どの口が言うのか。NHKが30年以上前に撮影した『海のシルクロード』の再放送をここ数日立て続けに観たが、とても興味深かった。中国の「一帯一路」の原点かも。改めて紹介したいと思う。<続く>
2020.09.26
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<別れ> ブログ友の御夫君が亡くなられた。先日拙い詩で紹介した方。亡くなられたその当夜、私のブログを訪れコメントしてくれていたのに気づいたのは翌朝。長い間私が励ましていたとは言え、最愛のご主人を失った悲しみはいかばかりか。そんな中でも訪ねてくれたのは、長い間来れないで申し訳ないと言う気持ちが強かったのだろう。そんなこと何も気にすることはないのだよ。 彼女の御夫君が出張先のアメリカから帰国して直ぐに体調を崩されたのは、確か1年ほど前だったと思う。心身の疲労が重なったのが原因だろうと思っていたのに、精密検査の結果、脳腫瘍との診断。それから闘病生活が始まった。彼女のご両親、夫君の母上が病気で入院中だったのに加えて御夫君の入院と手術。どれだけ苦しかったことか。そしてご自身も先日乳がんの手術を終えたばかりだった。 嫁がれたお嬢様、潰瘍性大腸炎で闘病中の息子さんもご両親の体調を気遣って良く介護された。そしてご近所の方、お友達、ブログ友、ドクターや看護師、介護スタッフの介助により、ご自宅で最期までお世話された。その涙ぐましい努力ですら、彼女は明るくさらりとブログで紹介されていた。何という精神力だろう。何と強い家族愛だろう。最後まで尽くされたご家族に敬意を表し、ご冥福を祈る。合掌。 途中のお店でイチゴ大福を買って兄宅へ行った。今年は初盆。そして今回が初めてのお彼岸だった。今後の行く末などについて義姉と話し、おはぎをご馳走になって帰宅した。だが帰宅してリュックを開けてビックリ。義姉が渡してくれた古い写真が入ってない。きっと兄宅に忘れて来たのだと思う。私は見たから良いが、4つ下の弟にも見せたい、父や兄や私や幼い弟が写った古い写真だったのだが。 その夜は圧力釜でご飯を炊いてるのを忘れてソファーで寝ていた。夜中に気づいてIHクッキングヒーターを消そうとしたが、自動的に消えていた。だが時間からすると底が焦げはず。だが上の方はもちもちしていつもよりも美味しく、底の焦げも「そこそこ」食べられた。まあ「炭」にならないで良かった。昼の写真と言い、夜は夜での失敗。往復20kmの自転車で疲れたか。俺も焼きが回ったものだ。 その翌日、朝一で病院に行った。薬は3日分ほど残ってはいるが、台風が近づくせいで2日はど大雨が続く予報。雨だと自転車は無理。それで慌てて出かけたのだ。疲労と軽い不整脈がたまに出るが、大事には至らないだろう。ドクターに市の健康診断で「注意」が出た腎臓のことを尋ねた。要は老化による機能低下とのこと。確かに喜寿。もう青年でも壮年でもなく、立派な後期高齢者の身。無理は禁物だ。 と言いながらも、午後から庭木の剪定をした。バラ、梅の枝など。そして若干の草取りと万願寺唐辛子の収穫。まだこうして何がしか収穫出来る野菜があるのはありがたい。雲南百薬に花が咲き出した。こうなると花に栄養を取られ、葉はやせて薄くなり食べられなくなる。間もなく葉が枯れて来るはずだ。伸びたシュウメイギクを鎌で刈る。可哀想だが台風で花びらが散ると汚くなるし。 秋冬野菜が順調に育っている。しっかり根付いて地中の栄養を急襲出来るようになったのだろう。種を蒔いた大根、白菜、聖護院大根はその後間引きしたせいか、結構葉が大きくなって来た。問題は蝶々が卵を産み付けることだ。乾燥し切った植木鉢に水やり。畑と庭は明日から雨で不要。台所の裏で干していたタマネギを物置に移動。貴重な自家製野菜が大雨で濡れたら腐ってしまう。今日も疲れた。
2020.09.25
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<最近観たテレビドラマを通じて> 文学新人賞を取った三女の梅が、五郎を連れて故郷の豊橋に帰った。朝ドラ「エール」の話だが、久しぶりに撮影を再開し、新たな物語のスタートがこれだった。作曲した軍歌「露営の歌」が爆発的に流行したことで、裕一は一躍時の人となる。音は買ってもらったオルガンで、子供たちを相手に音楽教室を開く。暫しの平安を破るかのように、長女の夫の職業軍人が訪ねて来る。太平洋戦争への突入で一変する国民の暮らし。あの暗く重苦しい時代を、朝ドラは今後どう描くのだろう。 大河ドラマ「麒麟がくる」も再スタートした。いきなり足利将軍の暗殺だ。次の将軍を巡って、暗躍を始める武士と公家。細川、三好、斯波、松永、朝倉、六角そして織田。いよいよ武士による天下統一を巡って戦国時代が動き出す。しかし三好氏があれほどまでの実力があったことを初めて知った。元々は甲斐源氏につながる一党らしい。しかし将軍に担がれる足利の末路が哀れだ。 私は徳島県で勤務したことがあるが、当時の土成町に「御所」と言う地名があるのを不思議に思っていた。なぜそんな辺鄙な場所に「御所」がと。今回の放送でその謎がようやく解けた、三好氏の一派が担いだ将軍家の血筋(公方様)を一時匿っていたようだ。町はその後阿波市と名前が変わった。歴史と時代の変化を興味深く眺めて居る。明智光秀の今後に注目したい。結局光秀は何をしたかったのだろう。 日曜日の夜に再放送の韓国歴史ドラマ「太陽を抱く月」最終回を見た。王と王妃の数奇な運命と純愛物語を楽しませてもらったこの半年間。お決まりの宮中の権力闘争と妃らの悪だくみに嫌気がさすが、今回は絵に描いたような結論で最後に救われた思いだ。しかしなぜ朝鮮民族は「絵空事」の歴史を好むのだろう。同時並行で観た「百日間の郎君様」も似たような粗筋。あれが朝鮮民族の理想な歴史館なのだろう。 ドラマだからあれで済むが、現実の歴史は真逆。つまり歴史を正視しない民族の本質が現れている。いつの場合も自分たちの民族の歴史はこうあって欲しいとの立場から、平気で歴史を捏造する。だから韓国国民の8割が祖先は両班(やんぱん=貴族)だったと主張。実際は1割もおらず、8割の人が平民または奴婢(どれい)だったことを恥とする。きっと「反日」にもつながる精神構造、病理なのだろう。 「敬老の日」に因むTVを観た。ドキュメンタリー番組の方は、97歳の夫が95歳の認知症の妻を介護する実話。夫は不自由な体の妻を労わり、筋力をつけるための筋トレすら辞さない。物凄い情熱と夫婦愛。それを実の娘(映画監督)が撮影する。しかも決して手出しをしない。実に勇気ある行動だ。あの年齢まで生きることすら困難だと思うのに、何という人間の底力だろう。 ドラマの方は一部だけ観て眠ってしまった。ドラマだからの話だが、夫の隠し子の相談に乗り、夫の愛人を自宅に招いて話す老婦人。この世にそんな出来た女はいないだろうが、ドラマとは言え、人生のあり方を考え直すに十分だった。人は何に生き甲斐を感じ、何を思いながら人生を閉じるのだろう。状況こそ違え、私も今似たような心境にある。最後は愛する者の腕に抱かれて死ねたら本望と。 現実そのもののドキュメント番組もそれを撮る監督も凄いが、ドラマを描く作家や脚本家も凄いと思う。時は絶え間なく移ろい、人生は過去へと遠ざかる。生きてこの世に在ることの意義。その間に観たさまざまな事象。暑く苦しかった夏は終わり、虫の音がすだく秋へと向かう季節。女は高い天に向かって祈る。そして男は豊穣の地に臥して祈る。与えられた命にひたすら感謝して。
2020.09.24
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~政治と国民性と良心~ スタートしたばかりの菅総理が、各大臣あてに矢継ぎ早の指示を出し、指示を受けた大臣がそれに応えて動く出す様子がとても良く分かって好感が持てた。やはり安倍総理の下で8年余、世界の外交や役人の動向や野党の反応などをつぶさに観察してのだと思う。二世、三世の議員でもなく、地方出身で農家の苦しみを知り、地方行政も熟知した苦労人でもあった。その長い忍耐が生きる時がやって来た。 早速便乗商品「たたき揚げ」が発売された。新総理の生い立ちを物語るようなネーミング。「叩き上げ」が「たたき揚げ」とは考えたものだ。解散総選挙は「コロナ」次第と言うが、上昇気流に乗って「衆参同時選挙」もありそうな雰囲気だ。日本を取り巻く環境は厳しく外交センスが急速に磨かれることに期待したいが、先ずは内政。チーム日本で一丸になって取り組んで欲しいものだ。 トランプさん宛の郵便物に猛毒のリシンを入れて送った女性が逮捕されたようだ。ホワイトハウスと同時にアリゾナ州の機関にも送付した容疑。目下リシンに対応する解毒剤はない由。しかし女性の目的は何か、そして本当に大統領に危害を加えようと思ったのだろうか。今回の大統領選挙は「郵便」による方法も採るらしく、決着が着くのに時間がかかりそうだ。国外からの妨害も予想される。 菅総理誕生に関して中国の習近平氏から祝電が届いたことに驚いた。一時はアメリカの大統領選を混乱させようと、台湾と尖閣への同時侵攻もあるとの噂があった。それが一変して祝電とは、中国もよほど国際世論を気にしているのだろう。トランプさんの攻撃で貿易は一挙に降下し、かなりのドルも手放した。それに相次ぐ洪水や虫害による農産物の不作で、食糧難が一気に進むと目されている。 そして李克強首相との激しい主導権争い。香港やウイグル族に続く内モンゴルにおけるモンゴル族への人権抑圧で、国際世論が一気に硬化した。さらに先ごろ発表した「新型コロナ」に対応するワクチンの開発成功だが、ワクチン完成させるには、遅くとも昨年9月には開発を開始していないと間に合わないとされ、生物兵器開発への疑惑が深まった。また同ワクチンは激しい副作用を伴う失敗作とも言われる。 習近平の学歴にも疑問があるようだ。名門精華大学卒で法学博士取得とされるが、文化大革命当時、中学生だった彼は父親と一緒に地方へ追放されるいわゆる「下放」の身で、長期間肉体労働に従事していた由。大革命が終了して父親の復権と同時に共産党に復帰し、政敵を次々に陥れて今の地位を手に入れた由。だから大学は他の者の代行とか。極端から極端に走る政策も、それを聞くと頷ける。 一方韓国もガタガタだ。貿易、内政、北朝鮮との関係も最悪。また女性法務大臣の不正も明らかになった。「タマネギ男」に続く疑獄だ。韓国ではなぜ次々に似たようなことが起きるのか。恐らくは構造的な欠陥が潜んでいるのだろう。直ぐに激高し、非論理的で協調性のない国民性。「反日」が唯一の拠り所とは気の毒。中国同様に世界から相手にされなくなる時代が、直ぐに来そうな気配だ。 そんな中でも救いがあるのが、李栄薫氏編著による『反日種族主義との闘争』の刊行。韓国内で猛烈な批判を浴びながらも、信念を貫き通し裁判でも自論の正しさを具体的な事例を上げて立証した『反日種族主義』の続編だ。 そしてこの度は池萬元氏による『元韓国陸軍大佐の反日への最後通告』が刊行された。前者は歴史学者、後者は元軍人と言う立場の違いこそあれ、長年にわたる漢国における反日教育の弊害を説いた。 池氏の著書のサブタイトルには「日本は学ぶことが多い国」とある。どちらも日本国内で翻訳刊行され、ベストセラーになっているようだ。文大統領の狂ったまでの対日政策を見せつけられた身には、まさに「目からうろこ」。韓国人の中にも真実が見え、論理的に考えられる人がいることに驚き、かつ尊敬する。あれほどまでにわが国が苦しみながらも南北朝鮮を育てた日本併合時代。 私は新聞広告を見てこの文章を書いているが、国内の反響の大きさに驚きかつ喜んでいる。
2020.09.23
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詩 季節は足早に 裏のお宅の庭に白い花が咲いてるのを 何日か前に気づいた 百合の花にしては少し様子が変 デジカメの望遠で撮ったら夾竹桃だった キョウチクトウの花を見たのは久しぶり お向かいのKさんがわが家の畑を作垣根越しに覗き込んで 防虫剤をやろうかと言った その言葉に甘えて果粒状の防虫剤を撒いてもらった キャベツ 大根 ブロッコリー 聖護院大根 キャベツには早くも穴 良く見たら大きな青虫がいた 和室の窓から庭を眺めていたら青い花 まさしくシコンノボタンの花だ 紫紺野牡丹が咲いたのはこの夏三度目のこと きっとそれだけ気候の変動が大きかったのだろう 長雨 猛暑 乾燥 秋の長雨と猛暑の復活 私の体も辛かった 昨年の夏も辛かったが今年も同じくらい辛かった 去年は眩暈と耳鳴り 耳鼻科に行ったら脳の血流が悪くなってるとドクター 処方された薬を半年ほど飲んだらすっかり良くなった 今年はきっと運動不足だろう コロナ自粛の鬱鬱した日々 新聞を読みパソコンに向かってブログを書き 週に一度自転車に乗って買い物に行くのが 唯一の運動の機会だった 他人と話す唯一の機会だった それで家の中をグルグル歩き回ることにした 階段を上り下りしたりもした だが話す機会はなく 歩き回りながら歌を歌うことにした そんな今年の夏だった ある日植木鉢のハイビスカスが咲いてるのに気づいた 去年は一度も咲かなかったこの花が 今年は二度も花を咲かせてくれた がんと闘っているブログ友がいる。 その父上も母上もがん そして夫君もがん ご自身も先ごろ乳がんの摘出術を受けたばかり 夫君の認知症の母上を住まいの施設に入れて見舞い 潰瘍性大腸炎の息子さんも含めて一家で病気と闘っている そんな彼女のブログを俺は読み 励ましのエールを送る独り暮らしの俺だ 秋の四連休の初日俺は墓参りに行った 自転車と地下鉄を乗り継いで市営墓地へと 途中いつも行くスーパーで花を買った 黄色と白の菊の花を二束 花は少し開き加減で安かった 次回のために線香もそこで買った 地下鉄の駅で降りた後市営墓地まで歩いた 暑い暑い秋の陽 俺は途中の公園でトイレに寄り 長袖シャツを脱いでリュックに入れた そしてまた歩き出した 兄と私と弟がお金を出し合って建てた自然石の墓 そこに最初に入ったのは父 そして次に母と姉 最後にと言っても今年の七月 兄もそこに入った でも俺は入らないつもり 死なないのではなく俺には墓も戒名も不要 それに遠くで暮らす子供たちに面倒をかけたくないから 俺の遺骨は細かく砕いでどこかの海に流してもらいたい 沖縄 松山 東京湾 仙台湾 今のところ候補地は四つ 墓参りの帰り道 黄花コスモスを見た そこは以前畑だった場所 ここ二〇年もの間に仙台の風景もすっかり変わったよ そして妻が家を出て俺の暮らしも変わった 調子が今一と感じながらも俺は生きている そして曲がりなりにも料理を作って 三食きちんと食べてお通じもあり 風呂に入り洗濯をし たまには思い出して掃除をし ほとんど薬も飲み忘れることなく 緑内障の目薬も寝る前に差し 時々不眠に悩まされて目覚め 夜中に何度かトイレに起き それでも粗相をすることもなく この蒸し暑くて苦しかった夏を乗り切り ようやく少しだけ涼しくなった秋を迎えた 先だって郵便物を出しに行くついでに空を見上げた 最近では滅多に見上げることのない夜空 満月の両側に明るい星があった あれはきっと金星と木星のはず どちらが金星か木星かは知らないが 「惑星直列」が今年は起きているらしいと聞いた だがあれがそうかは分からない でも良いのだ 分からなくとも良いのだ なぜなら俺はこうして今生きている 生きて夜中に郵便物を投函しに出かけた それだけで十分じゃないか そしてブログに詩を書き それに相応しい写真も載せた それで十分じゃないか 俺の生きた証として 庭のバラが何本か枯れた 死んでしまったのか それともまた息を吹き返すのか その一方でシュウメイギクの勢いが凄い 秋の青空を目指して首を伸ばし 白とピンクの花を咲かせている あれは大阪住まいの宿舎から妻が持ち帰ったもの 仙台に家を建てた最初の年に移植したもの 猫の聲せし坂道や秋彼岸 市営墓地からの帰り道、裏の坂道を下っているとどこからか猫の声が聞こえた。そこで詠んだのが上の句。時は秋。まだ生きてこの世に在る者も、既に彼岸に渡った者も、一度は何かの縁で生活を共にしたのだ。生きて在ることに感謝。生かされて在ることに感謝。かくして秋は深まり、天はますます高い。<この項完>
2020.09.22
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~菅内閣の船出~ 自民党の新総裁に選出後の記者会見でのこの人の発言に注目していた。「棚から牡丹餅」のような形で転がって来た総理総裁の座。だが、この人に奢ったたいどはなかった。自分の言葉、自分の語り口で、誰にでも分かる内容の話を、気負いなく話していたと私は感じた。それは安倍前総理を8年余にわたって支え続けた女房役のこの人だからか。「たたき上げ」の苦労人だからか。元からそういう人柄だからか。 秋田県湯沢市出身で農家の長男。高卒後上京した後の苦労話はさておき、生まれながらの議員2世や3世のお坊ちゃまとは一味違った。議員秘書、市会議員、国会議員とステップアップしながらも、派閥には属さぬまま党内で実力を磨いて行った。いつも不機嫌そうなA候補、スマートだが頼りがいの無いB候補とは明らかに違っていた。あっという間に神輿の担ぎ手が集まり、総裁に上り詰めた。 国会での首班指名でも全く危なげがなかった。何の思惑か共産党が枝野氏に1票を投じ、問題を起こした丸山議員が自民の小泉議員に1票を投じたが、波紋はそれだけだった。国会での総理指名前夜から、首相官邸に閉じ籠っての組閣構想が続き、一部は早くも漏れ出していた。派閥の要請は受けないと言明していた通り、新総理はあくまでも自身の信念を貫いた。「持ち駒」を最大限どう生かすかと。 皇居での認証式を経て、初閣議、新総理の記者会見と行事は続いた。「代り映えがしない」。「若さが乏しい」。「女性の登用が少ない」。相変わらずの評価だが、大臣に選ばれる議員がそうなのだから止むを得ない。「順番待ち」でどうしようもない大臣が選ばれなったのが何よりだ。規制緩和。縦割り行政の排除。デジタル化の推進。オリンピックと万博の推進。そして何よりもコロナの収束。 総理として初めての記者会見も良かったのではないか。飾り気のない言葉で、要領よく今後の施政方針を述べた。続く各社担当記者の代表質問への回答もけれんみのないものだった。翌日の野党党首の感想は散々だったが、攻めるのは簡単。この厳しい世界情勢のなかで、日本丸をどう舵取るのか。責任のない者だからこその無責任な感想。選挙目当ての烏合の衆が、何をほざいているのか。 それらに比べたら、街の声は素直だった。期待する声に混じって、期待はしたいが難しいとの正直な声。代わり映えしない。暮らしの平安が戻るように。災害からの復興。不景気からの脱却。安全で平和な世の中への期待。きっと庶民出身の宰相は、それらの声を聴いて今後の政治に生かしてくれることだろう。自分は制度を作って来た。「それを壊すのを河野大臣に頼みたい」。実に正直な人だと思う。 新総理就任祝いのメッセージが各国から届いた。プーチンさんが最初だったことに先ず驚いた。そして中国の習近平氏からも。強気の彼が対米戦争に疲労し、何とか日本を取り込もうと方針変更に舵を切ったのか。少し遅れて盟友アメリカのトランプさんから。大統領選まで残り1か月半。安倍総理との蜜月が今さらながら思い出されたのだと思う。世界を2人でリードして来たのだから。 華々しいことは望まない。今はしっかり内政を守ってね。少なくとも国民が自国の将来に期待しないようでは駄目。着実に、確実に国民を安全で安心出来る方向に引っ張って行って欲しいんだ。野党の皮肉、マスコミの冷淡に負けないで欲しい。政策で協力出来る野党の力を借り、柔軟な発想でより良い日本を作って欲しいな。秋田のイチゴ農家の長男坊。今はあんたに期待するしかないんだよ。菅さん。<続く>
2020.09.21
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~政治とわたし~ A B C 安倍総理が体調不良を理由に、総理の辞任を申し出た。潰瘍性大腸炎(国指定の特定難病)と言う持病を抱えながらも良く長期間激務に耐えたと思う。そしてここ8か月は休暇を取ることなく、働きづめだった。それも未知の新型コロナウイルスに拠る地球規模のパンデミック発生と、それに伴う経済活動の悪化と相次ぐ倒産。恐らく気が休まる暇もなかったことだろう。 総理の決断を受けて、自民党内では急遽選挙が挙行された。候補者は3名。安倍総理の下で長らく官房長官を務めた菅さん(B)。今回初めて立候補した岸田政調会長(C)。そして4回目の立候補になる石破元幹事長(A)。結果は既に明らか。議員票、地方票共に菅氏の圧勝。2位は岸田氏だった。 安倍体制の継承を願う党内は菅官房長官支持で固まり、各派閥が雪崩を打って支持表明し、あっという間に決着を見た。当初総理が禅譲すると見られていた岸田氏は「平時には良いが、「戦時」には向いてないと目され、総理の座には手が届かなかった。それに初めての総裁選立候補。経験も乏しく事前の活動も低調だった。恐らくは事態の深刻さに気付いていなかったのだろう。認識不足に尽きた。 さらに悲惨だったのが石破氏。党内での信望は皆無に近かった。日ごろの内閣批判と一時党を離脱したことで疑念が消えなかった。彼は後ろから鉄砲を撃つ男。つまり「党内野党」的存在への不満だ。推薦人ぎりぎりの19人しか同志がいないのも苦しい。まさに「信なくば立たず」の典型だ。欲求不満が、彼の顔に良く出ている。あんな憮然とした表情では、とても上に立てないだろう。菅内閣に関する感想と評価はいずれ記したい。 最近気になったニュースの一つがこの地図。1800年代半ばにイギリス海軍が作成した竹島の地図だ。当時の名称「松島」が、iland of Matsuima と明記され、日本と同じ色が施されてある。現在の島根県の漁師が、当時この島でオットセイ漁をしていた。右側の赤く囲ったのが竹島(当時は松島)で、緯度、経度もはっきりしている。 左側の赤線内の島が、韓国領の鬱陵島。その東隣に小島が見え、両島とも無彩色。韓国はかつてその小島を竹島と主張していたが、鬱陵島の西側にある地図もある。位置も鬱陵島からの距離も、韓国の主張が偽りであることが明白。竹島が自国領となった時期も、日本側は江戸時代から。これに対して韓国は、竹島は日本併合後に奪われたと主張するが、事実に反する。 地図は英国海軍によって作成され英国女王に捧げられた。近代的な測量によって作成された精緻な地図。なお日本側にも経度緯度が入った竹島(当時は松島)の詳細な地図がある。韓国が国際司法裁判所に訴えないのは、到底勝ち目がないことを知ってるからだ。それで実効支配を続けている。実に悔しい。 気になった2つ目のニュースは中国の「法輪功」が中国政府に逮捕拘束され、臓器を摘出されているとの残虐な事案。ウイグル人に対する拘束や、不妊手術の強制は知っていたが、同じ漢民族の同胞に対しても残虐行為を行っていたことに戦慄を覚えた。彼らから勝手に摘出した臓器は、他の中国人に移植するのが目的だろうが、倫理的にも許されない犯罪行為だ。 法輪功(ほうりんこう)は中国の道教や仏教思想に、気功を加えた心身の鍛錬法。中国政府はこれを危険思想と見なして、以前から取り締まりを強化している。共産党への批判を畏れたのだろう。 台湾の名所「日月潭前の文武廟」山門 私は昨年6月に台湾一周旅行に参加し、観光名所の一つである「日月潭」を訪れた。ここは戦前日本領だった時代に日本が作ったダム湖。その畔に聖地「文武廟」がある。訪れた際、ここで署名活動をしてる法輪功の人たちがいた。私は日本人ですがと断って署名した。当時は何も知らなかったのだが、彼らの仲間が中国本土で大量に拘束され、迫害されていたのだ。 それがまさか臓器摘出と言う残酷な所業につながっていたとは驚きだ。私にとって「旅」は単なる物見遊山ではない。訪れた外国で良く観察すると、見えて来るものがある。台湾然り、中国然り。中国も一般の市民はとても友好的で、共産党幹部の狂った感覚とは全く異なる善良さなのだが。<続く>
2020.09.20
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~マックス爺の日常~ ドクター 先ごろ、近所の歯医者に行った。3か月に1度ほどの頻度で口内のチェックと歯石の除去を受けている。先月日を間違えて行ったら、お盆休みで閉まっていた。文字通り「しまった」だ。失敗の原因は、私が書き込んだカレンダーの予約日が1か月ずれてメモしたこと。まあ命に別状はないから良いのだが。今月は予め、ドクターの奥様から絵入りのハガキ(予約日の確認)が届いて、間違わずに済んだ。 今日の「カット」は全て奥様の手書きのものだ。いつもご丁寧にありがとうございます。奥様。 ニャロメ さて、先日気づいたガレージで干していたタマネギ。腐ったのは2,3個かなと疑い、改めて2箱全部ひっくり返して調べた。ところが仰天。20個ほどが腐っていた。これは大変。そこで腐っている全てを取り出して点検。悪い所を除き食べられる部分を残した。腐敗部分は袋へ。箱は水洗いして干し、大丈夫だった玉ネギは箱に戻し、風通しの良い場所に運んで干した。 ケムンパス さて、食べられるタマネギをどう使うか。そこで決断。半分以上は刻んで「酢タマネギ」に。これは血液サラサラの健康食品。残りも刻んで大豆、鶏肉と一緒に薄味で煮た。これは「作り置きおかず」用。鶏肉の旨味が出てなかなか美味。そして皮を剥いたままの新しいタマネギ15個は袋に入れて冷蔵庫で保存。これもなるべく早く使おう。 ウナギイヌ 町内会の役員が「国勢調査票」を持って来られた。その夜開封して点検すると、それほど面倒な内容ではない。消しゴム付きのシャープペンシルを探して、慎重に記入し始める。ざっと書いて専用の封筒に挿入。もし聞きたいことがあれば電話連絡がある。5年前は夫婦2人だったのが、今は独り暮らし。多分それ以外の変化はない。翌朝早朝にポストへ投函。これで国民としての勤めは果たした。やれやれ。 バカボンのパパ そう言えばもう一通ポストに入れた。「来年のおせち料理」の注文ハガキだ。〇日までに申し込めば「早期割引」の対象とある。この年末、東京の次男は多分帰省しないはず。東京はコロナが収束していないはずで、来られても怖い。だから「手頃」な値段のにした。私一人なら「並み」で十分。決めたらもう実にさっぱりとしたものだ。 オールキャスト 多少睡眠不足気味だが、日が出たので久しぶりに洗濯機を回し、ベランダに干した後は大掃除に取り掛かった。2階は3部屋全部洋間なので、化学モップ。階段と手すりもそれで。ただしモップの綿埃は丹念に叩いて落とす。1階は「はたき」を掛け、マットも叩いて埃を落とし、後は化学モップで。トイレは専用の雑巾と掃除用品を使い、居間ははたきとモップと掃除機で丁寧に。 午後は買い物をし、おかずを作り、味噌汁も作った。後は自民党の総裁選の結果と、立憲民主の議員総会の結果を確認。まあ、全て予定通りの結果なのだろう。落ち着くべきところに落ち着き、やがて衆議院の解散総選挙へと雪崩打つはずだ。国内の状況もさることながら、今一番重要な世界の情勢を見つめて、わが国がどうあるべきかを考えて欲しいと願うのみ。<続く>
2020.09.19
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~スポーツとわたし~ 岸部四郎が死んだ。まだ71歳の若さだった。死因を調べたら「拡張型心筋症」と言う病気だった。だが何年か前に脳出血で倒れ、その後パーキンソン氏病も併発して闘病中だったようだ。名前は知っていた。20歳の時に映画「西遊記」で沙悟浄の役で出ていた由。因みに三蔵法師は夏目雅子で、孫悟空は堺正章だった。その夏目雅子も若くして死んだ。死因は確か白血病だったか。命の儚さを感じる。合掌。 女子プロテニスの4大タイトルマッチの一つ「USオープン」で大坂なおみが2回目の優勝を果たした。その前の試合では足を負傷し、決勝戦を棄権した。その試合で彼女は黒いマスクを着けて参加し、一時は準決勝をボイコットする姿勢を見せた。だが、大会本部は理解ある態度を示し、失格にはしなかった。人種問題で大揺れのアメリカ。協会もきっと何らかの選択を迫られたのだろう。 US女子オープンで彼女が用意した「黒マスク」は7枚。そこには人種差別で死んだ7人の男女の名前が刻してあった。その7枚全てを着用出来たら決勝戦進出だ。彼女はその目標に向かって邁進した。スポーツの世界に政治性を持ち込むことに対する批判があるのは当然だが。日本人と黒人のハーフである彼女が、人種問題に何らかのメッセージを送りたかったのは確かだ。 彼女自身が日本で差別を受けたことはないと話す。だが、今彼女が主に活動し生活の根拠があるのはアメリカ。その地で凄まじい人種差別、黒人蔑視の実態を観た。彼女のボーイフレンドは黒人のラッパー。それだけに何らかの声を上げたかったのだろう。信念を貫き通した彼女に、世界のマスコミは優しかっただけでなく、称賛の賛辞を送った。これで彼女は一流のアスリートとしてさらに成長したはずだ。 大相撲秋場所が始まった。初日から2日の横綱が全休とは20数年ぶりの異例事。こんな時こそ大関以下の力士の奮闘を待ちたい。そんな中で先場所カド番を脱出した大関の貴景勝が結婚した。相手は元大関北天祐(故人)の次女で、モデルだった女性。既に同居して大関を支えている由。因みに元大関の高安も結婚した模様。コロナ渦中で協会から処分された親方や力士がいた中で、爽やかな話題だった。 弟弟子に暴力を振るって2度処分され引退した貴ノ富士が、体重を50kg落として総合格闘技に参加する由。貴ノ岩もそうだったが、貴乃花親方の注意を守らない力士の結末がこれだ。その一方で、照ノ富士の復活。朝青竜の甥っ子の入幕、琴の若の息子で大鵬の孫の活躍、関脇正代の快進撃など話題は尽きない。まだ序盤だが、千秋楽まで熱い戦いを展開して欲しいものだ。 読売ジャイアンツの原監督が、監督としての球団新記録達成と言う。川上など錚々たる名監督がいるチームで、原監督は不振から監督を下ろされたことが何度かあった。それでも腐らずにこの栄光を手にした。そして過日は、早くも今季のマジックが点灯した。シーズン中のトレードに成功した巨人と、失敗したかに見える東北楽天。恐らく石井GMの見る目がなかったのだろう。プロの世界は厳しいものだ。<続く>
2020.09.18
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~不確実性の時代~ 若き日。私は「新刊ニュース」を見るのが好きだった。職場は大学図書館なので、近々どんな本が出版されるかを調べるのも重要な仕事なのだが、同時にちょっとした憩いでもあった。1つは自分の趣味である、古代史、考古学、民俗学などの新刊書のチェックと、連載の「ショートショート」を読む楽しみだ。それは600字ほどのごく短いSFで、星新一などがその当時の主な書き手だった。 SFつまりサイエンスフィクションはまだ新しい分野だった。私が読んで面白かったの作品の白眉は、何と言っても小松左京の「日本沈没」上下巻だろう。1973年が初版で、後に映画化もされて有名になったが、地殻変動で日本列島が海中に沈み、脱出した日本人が世界の各地に移民して生きると言う文字通り地球規模の手に汗を握る、面白くかつ日本人にとっては恐ろしいストーリーだった。 その小松左京のSFに「復活の日」1964年初版がある。驚くことに、テーマは未知のウイルス。人類が未知のウイルスと遭遇してどう戦い、どう克服したかを描く。東京オリンピックが開催された昭和39年の段階で、なぜ小松がこんな突拍子もない話が書けたのか。それは彼が過去の精密な調査だけでなく、その事象を未来への予見に当てたことにあるらしい。そして彼が常時アメリカ文化センター(後のアメリカンセンター)に出入りし、学術雑誌のScientific American などにせっせと目を通し、 最新の科学情報を入手していたからこそ可能だった由。京都大学文学部でイタリア文学を専攻した彼は、類稀な科学的精神の持ち主でもあった。だから遺伝学や分子生物学などの領域にまで関心を寄せ、核酸だけのウイルスも想像していた。ともあれ、66年も前に新型コロナウイルスによるパンデミックを想定させる科学小説を発表していた先見性に、まず驚かされるのだ。 さて、話を現実の世界に戻そう。先ごろロシアの体制批判派の活動家が何者かによって毒物を飲まされ、空港着陸後病院に運ばれた。ロシアの医者は毒物によるものではないと公表したが、彼の支持者によって転送されたドイツの病院の検査で、酵素の作用を阻害するロシアの毒物が検出された由。それはさらにフランスなどの検査機関による分析でも確認されている。 以前には放射性物質を盛られて英国で死亡したロシアの反体制活動家もいた。ロシアはスパイが横行するとても危険な国家だ。プーチン自体がKGBと言う諜報組織にいたことが知られている。そして彼は先ごろ憲法を改正し、自らが85歳くらいになるまで現在の地位に留まることが可能になった。40年にも及ぶ長期政権。そうして自らに反逆する者を次々に排除する強権発動の連続。ロシア国民はそれでも幸せなのか。 11月の大統領選を目前に控えたアメリカでは、共和党、民主党を問わず外国からのサイバー攻撃に曝されている由。調査によれば攻撃の主は、中国、ロシア、イランとか。幸いまだ大きな被害は出ていないが、世界は今スパイや情報操作で自国の有利な状況を作ろうとする、危険極まりない時代に突入した感がある。 日本でも最近預金が勝手に下ろされる事件があったばかり。最近は政府にもサイバー対策部門や、自衛隊内にも専門の部隊が出来たが、野党の反対でスパイ防止法すらない頼りなさなのだ。菅新政権ではいよいよITを含む情報技術の革新を目指すデジタル庁の新設や、省庁の縦割りによる弊害の排除に乗り出す意向のようだ。遅きに失した感は拭えないが、やらないよりはマシだ。 さて今回の新型コロナ騒動が、もし企図されたものだとしたらどうだろう。つまり「生物兵器」としての活用だ。あながち否定は出来ない。現にテキサス州ヒューストンにあった中国領事館の関係者は国外追放になった。ロサンゼルスで逮捕された中国人研究者は中国人民軍の女医で、アメリカのウイルス研究情報を盗んで本国に送る任務を担っていたと言われる。トランプさんが怒るのももっともだろう。 彼女の逮捕を黙認したのは、カリフォルニア州にある中国の大使館の閉鎖を免れるためとも言われる。そして中国は武漢のアメリカ領事館の閉鎖と、領事館員の即刻退去を命じた。また武漢における新型コロナ感染症の発生源を追っていたオーストラリアの記者の逮捕を図った。彼らは香港の大使館に逃げ込み、何とか母国に脱出した。オーストラリアが対中国政策を見直したことへの制裁。 こんな風に今は情報収集合戦のさ中。どちらがより優位な状況に立つかの戦争なのだ。南シナ海、東シナ海における横暴や国内での人権侵害を理由に、中国の封じ込めを狙う欧米のG7グループ。貿易、経済、国連改革など自由主義国家と全体主義国家間による地球規模の戦いの真っ最中だ。オリンピックも新型コロナも、米国大統領選も果たしてどうなるか。不確実性の現代はまさに人類の岐路なのだろう。
2020.09.17
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~信じるべきこととは~ 京都大学医学研究科のさる特別教授が言うには、〇新型コロナには今の段階の3つの型があることが分かった。日本には比較的症状が弱いX型とY型しか入っておらず、劇症型のZ型はまだ。なぜ日本における新型コロナの感染者と死者が少なかったのかだが、恐らくは毒性の弱いウイルスに感染した中で、自己免疫が形成されたのだろうと。つまり感染中に自分の体でワクチンを作ったのだと。 それから欧米諸国が比較的早い段階で中国人の入国を制止したために自己免疫を作ることが出来ないまま、劇症型ウイルスが到達した第2波でいきなり強烈なウイルスと対峙したため、重症者数と死者数が増えたのだろうと。ところが日本が中国人の入国を制止したのが3月後半。この期間までの感染で自己免疫が出来たのだろうと。それに風呂、手洗い、マスクと規則を守る生活スタイルが蔓延を防いだとも。 その医師によれば、以上のことや世界の情勢から判断すると、日本国内での新型コロナは今年中にはおおよそ収束すると考えられる由。「ほんまかいな?」と言いたくなるが、理論的にはそう言えるのだそうだ。でも油断は禁物だ。東京オリンピックの開催は、人類が新型コロナに勝利した証とも言われるが、是非そうあって欲しいし、早急な収束を願う。それでも「ウイズコロナ」を忘れてはいけない。<続く>
2020.09.16
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~ウイズコロナの時代を生きる~ gotoに東京が入ることになった。10月1日かららしい。そして東京都の「夜の街」の営業時間の延長も決まった。わが家へもツーリストからのパンフがかなり届くようになったし、メールでの旅の誘いもある。それでも腰が重いのは、やはりまだ心の奥底で用心してるのだ。旅の楽しさと、「もしもコロナに感染したら」との思いが「綱引き」してるのは紛れもない事実。 筑波勤務当時の「悪友会」は、今年は東京都内で飲み会の予定だったが、このご時世を考慮し休止を決めた。高校時代のクラス会も今年は私たちの喜寿と恩師の卒寿を祝う予定だったが、一向に音沙汰がない。やはり無理をすべきではないと幹事が判断したのだと思う。無理もないし、それで良いと思う。そして級友の誰も反対する者はいないはず。 日本のさるメーカーがフランスにPCRキットを大量に輸出してる由。フランスなどに送らずに、なぜ日本国内で販売しないのかと誰しもが思うだろう。ところがその会社はフランス政府との契約で、5年前から最新型ウイルス用の検査キットを開発しており、完成後はフランスに優先的に送ることが義務付けられている由。つまり「サーズ」や「マーズ」で大きな被害を受けた同国の危機管理政策だったのだ。 ところがあの時期、さしたる被害が生じなかったわが国では、新型コロナに対する対応が極めて鈍かった。全く予想しない事態だったのだ。だからPCRの数も不足なら、診療体制も不足。それどころか治療方針すらなかなか決められなかった。その上に医療機関や老人施設での集団感染が続き、パニック気味にもなった。大型クルーザーの横浜寄港すら天地がひっくり返るほどの一大事態だったのだ。 サーズ、マーズで大きな被害が出た韓国が今回は早急な防疫体制を採って成功した。別格なのが中国。密かに生物兵器の研究をしていたからこそ、いち早いワクチン開発にも成功したのだろう。武漢の病院で新型コロナは人から人への強い感染性があることを告発して、政府に口止めされて病死した良心ある医師、その状況を現場で調査した香港の医師が、アメリカに亡命して実態を公表したこともあったっけ。<続く>
2020.09.15
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生きる日々・思うこと(1) 蒸し暑い夜に眠って、雨の朝に目覚める。おうおう、今日もまだ生きている。小雨に濡れながら新聞を取りに郵便受けに。そのついでにタマネギを2個、ガレージから運んだ。グニャリとした感触は、どちらも一部が腐っているのだろう。布団を上げ、冷たいウーロン茶を飲み、洗面とトイレを済ませて血圧を測る。いつものルーチンだ。素早く朝食の準備をし、食後は服薬と歯磨き。 先ずは料理を作ろう。パパっと頭の中でメニューと味付け、そして手順を考える。先ずカボチャの煮物を鍋で。味付けはっキュウリの佃煮の残り汁でOK。それに味醂を追加。次にジャガイモを圧力鍋で煮る。硬くて時間を要するためだ。8分ほど「強」で煮てるうちに、野菜炒めの準備。ナス、タマネギ、ニンジン、椎茸、ベーコンを刻む。これは残り汁を薄め、味醂と味噌を追加。 茹で上がったジャガイモをを取り出し、次に圧力鍋で「モツ」を茹でる。既にボイルしてある「白モツ」だが、匂い消しと脂分を除くため。それが終わると水で曝し、大鍋でモツの煮込みを作る、材料はジャガイモ、ニンジン、タマネギ、モツ2パック、そして木綿豆腐半丁。それを煮てる間に野菜のピクルス作り。材料は角切りのニンジン、キュウリ、そしてスライスしたタマネギ。味付けは酢とレモン汁。 完成した料理を容器に移す。そして使い終わった鍋やまな板、包丁、菜箸などを洗う。タマネギの腐った部分などを入れたビニール袋を縛ってゴミ袋に。アッと言う間に作り起きおかず4品の完成。それに焼き魚や練り製品などもあるので、4,5日は持つはずだ。 統合した野党の名称は「立憲民主」に決まった。そして党首は枝野さん。結果は最初から分かっていたこと。野党は結集して選挙に臨むと力説するが、これまで安倍内閣打倒で息巻いていた相手がいなくなって、大義名分はあるのか。政府批判はもう良いから、自分らが政権を取ったら一体何を目指すのか。先ずそれを明確にしないとねえ。私など国民民主の方がまだ筋が通っているように感じるのだが。 あれは「安全保障関連法案」改正時だったか。与党が提示した改正案に対して、野党は「もし法案が通ったら、徴兵制になり青年たちは戦地に行かされる」と狂ったように訴えていた。共産党に民主党などだ。あれだけ騒いだ結果はどうだったか。実に平穏なものだ。表現の自由を奪われると反対した法案の改正案も、その後不都合な点は全く生じなかった。あの頃マスコミは総理の独断と横暴を訴え、国民は総理を呼び捨てにした。 煽る政党とマスコミ。ワイドショウはわが国が民主主義から逸脱するかのように報道し、自らの頭で考え、判断することを放棄した国民。憲法論議をしようものなら、まるで狂犬のようにうなり声を上げる始末。「スパイ防止法」がないわが国は、世界最大のスパイ天国なんだよ。マスコミも政治家もエサをぶら下げられ、他国の国益に動かされるのに気付かない。<続く>
2020.09.14
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~秋に想う~ 8月の俳句教室に私は3つの句を提出した。兼題(宿題のテーマ)は立秋。8月なのに「秋」がテーマなのは俳句の世界では旧暦が生きているため。それはさておき、提出した中の1句が講師に惨憺たる評価を受けた。気分は最悪だったが、私は気を取り直して9月の兼題を尋ねた。「初紅葉」と講師。帰宅した私はうっ憤を晴らすかのように、急いで幾つかの句を詠んだ。 その中には赤ちゃんの手をモミジに見立てた句も。だがあまりにも通俗過ぎると感じて、ノートに清書しないまま捨てた。それから2週間ほど経ったある日、老人センターから電話があった。俳句教室の会場だ。9月の俳句教室は講師が手術のため、休止する由。彼がガンと戦っていることは何度か聞いた。さてそのことがあって8月の教室では不機嫌だったのか。私は私の俳句道を往くだけの話だ。 乳飲み子のぐずりて眠る残暑かな *ちのみご=赤ちゃん 嬰児の寝息安けき白露かな *みどりご=赤ちゃん *白露=秋の季語で24節季の一つ 初もみじを背に宮島の大鳥居 安芸の宮島(広島県)は日本三景の一つで、平清盛が信奉した国宝の厳島神社がある島。背後の弥山(みせん)は紅葉の名所で、宮島の観光土産はかの有名な「紅葉饅頭」だ。句はその紅葉が美しい弥山を背にして海中に立つ大鳥居を詠んだ。私はこの島を2度訪ねたが、山頂までは行けなかった。この山頂の岩には、奇妙な文字が刻まれており、世界共通の神聖文字と言われている。 山野辺の径迷ひつつ初紅葉 「山野辺の道」は奈良県の明日香村から天理市まで続く、わが国最古の官道で7年ほど前に私はこの道を迷いながら歩いたことがあった。大神神社、石上神社、狭井神社、元伊勢の古社、箸墓古墳、幾つかの天皇陵などがある曲がりくねった道に難儀した覚えがある。大和王朝と出雲族、蘇我氏、物部氏らの古代豪族が深く関与する土地柄で日本史の故郷でもある。今となっては懐かしい思い出だ。 月清ら苫屋に神は降臨す *とまや=粗末な小屋 沖縄勤務時代、沖縄本島の北にある伊是名(いぜな)島を訪ねたことがあった。とても神秘的な島で、風景の清らかさと荘厳さに先ず驚かされた。それもそのはず、この島は後に第二琉球王朝の祖となった金丸(後の尚円王)の生誕の地で、古い城跡が残っている。島の集落に一見みすぼらしい小屋があった。 それは神アシャギ(足上げが変化したもので、神様が寄る神聖な家の意味)と呼ばれる茅葺の小屋。その小屋の神々しさに、思わず息を飲んだ。日本の神社にも共通する神聖さだが、さらに原始的でもっと神に近い存在だと直感したものだ。沖縄にはそんな聖地が各所に残されている。つまり「原始神道」の島なのだ。精神のより深いところで日本と沖縄が繋がっている証拠みたいなもの。それを思い出して詠んだ。 絵筆持つ妻の項や虫の聲 *うなじ *虫の声が秋の季語 前妻は趣味で絵を描いた。その妻が家を出、大量の絵が残された。私はそれを全て処分した。その他にも不要品を4トン車に載るほど捨てた。2か月にも及ぶ過酷な断捨離だった。妻が複数の男性と付き合っていたことを知ったのは、離婚後妻が家を出てからのこと。それも意外な出来事だった。だが妻は子供たちには私が妻の金を盗み、私に恋人がいると話していたようだ。認知機能が狂っていたのだと思う。 離婚調停が終わったその年、私は一人の女流画家を知った。あるブロ友の紹介で彼女の個展を観に行ったのだ。その方がその後私のブログを何度か訪ねてくれた。それもきっと何かの縁なのだろう。方やアマチュアで方やプロの画家。とても不思議な縁を、幻想的に詠んだ一句。もちろん女流画家は妻ではないが、夢のままでも良いかなと思っている。
2020.09.13
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~最近のニュースなど~ 若大将こと加山雄三さんが誤嚥で苦しんだとのニュースに驚いた。彼はまだ現役の歌手。そして家族もおられる。だから普段から声帯を良く使っていると思う。独り者の私とはまるきり条件が違う。会話をしないと声帯の筋肉が衰え、誤嚥の要因になることは知ってるし、経験もある。彼の場合は急いで水を飲んだのが誤嚥につながったようだ。さらに咽(むせ)て咳をしたことで小脳に出血があった由。 誤嚥は誤嚥性肺炎につながり、高齢者が亡くなる大きな要因になるという。噺家の歌丸師匠もそうだったと記憶している。若大将加山雄三も83歳。だがステージに立とうとする意欲は失っていないようだ。無理は禁物だが、なお歌おうとする体力と生命力に脱帽だ。 この人の退陣に関して大学時代の恩師が語った言葉が新聞に載っていた。議会運営が強引過ぎた。野次を飛ばすなど紳士ではなかった。自分に反対意見を唱える議員を冷遇した。三世議員の脆弱さがあった。党の規約を変えてまで、総裁に三選されるべきではなかった。身びいきが目立った。語ったのは成蹊大学法学部政治学科のさる名誉教授。なかなか厳しい指摘だが、幾つか思い当たる。だが内政は不可としても外交に関する評価がないのが、腑に落ちなかった。 そう言えば与党に対してかなり厳しい意見の教授がいた。それがあの大学の当該学部の伝統なのだろうか、それとも個人的見解か。ただし、「民主的な」憲法学者の意見が必ずしも正しいとは限らない。政治は学問ではなく実践の場。まして国益と国益がもろにぶつかり合う国際政治の場では、為政者が判断を誤れば世界で生き残れない。強い信念のかつ清廉潔白な政治家がわが国に欲しい。 安田記念講堂 イギリスの学術機関が「世界の上位大学」の昨年のランキングを発表した。アジアで上位に入ったのは中国の精華大学と北京大学で、両校は昨年よりも順位を上げた。日本で100位内に入ったのが東大と京大。これも昨年同様だ。ランキングの基準は研究者数や学生数、そして世界で引用される学術論文の点数など。 中国の努力には敬意を表するが、それが国民に良い影響を与えているかは別問題。共産党が全ての上位にある国家に真の自由はないからだ。為政者の不正、富の偏在、都市と農村部の格差、汚染まみれの国土、「一帯一路」など無謀な世界戦略、宇宙開発と軍備力強化を伴う世界制覇への野望。様々な矛盾を抱えつつ雄叫びを上げる中華思想の大国は、今後どこへ向かうのだろう。 コロナ騒動で番組制作が困難になったTV界。そのせいで再放送をたくさん見たが、良いこともあった。過去の名番組の復活だ。その一つがNHKの「シルクロード」。2つのバージョンがあるが、どちらも懐かしかった。テーマ音楽、ナレーション、そしてシルクロードの遺跡などなど。若き日に読んだスェン・ヘディンの「彷徨える湖」が脳裏に蘇った。 黒城遺跡 近代のある時期、魅せられたように中国奥地への探検を目ざしたヨーロッパ列強。イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、そしてスエーデン。そして日本も明治期に大谷探検隊を送って数々の成果を上げた。番組はNHKと中国の共同制作によるもので、国境越え禁止などの制約もある中で、学術性の高い取材が敢行された。シルクロードを旅することは不可能だが、再び名場面を観られただけでも嬉しい。 敦煌莫高窟壁画 各国探検隊が持ち帰った美術品などは、今大英博物館、大英図書館、ギメ美術館(フランス)、エルミタージュ美術館(ロシア)、カロリンスカ(スエーデン)などで大事に保管されている。ベルリン所蔵の大部分は戦火で失われたが、幸い映像が残されている。私は今年の1月に中国の大連と旅順に旅し、旅順博物館で旧満鉄が収集した中国の美術品を数多く観ることが出来た。 中国国内の「絹の道」 その中には、大谷探検隊が発掘した人骨も。それを中国の最新技術で、容貌も当時の衣服も完全に復元されていた。その見事さに思わず声を上げたほど。残念ながら撮影禁止のため写真は撮れなかったが、日本は中国大陸で悪さだけしていたのでなく、世界的な遺産を後世に伝える役割を立派に果たしたことを付記したい。「旅順博物館」で撮った美術品は、いずれブログで紹介する予定だ。<続く>
2020.09.12
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~すだく虫の音~ ヤブラン(龍のヒゲ)日中はあれほど猛暑にも関わらず、さすがに朝と夜は冷え込むのか庭から虫の音が聞こえて来る。「秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞ驚かれぬる」。ある朝私は布団を2階に上げ、タオルケットと枕も二階へ持って上がった。それから長袖シャツに「冷却スプレー」を振りかける。いわゆる「エアーサロンパス」。ランナーだった私の必需品だった。そして靴下とトレパンを履き、首には濡れタオル。 ワレモコウ’(吾亦紅) 草刈時にはサロンパスを貼ると良いと教えてくれたのは走友のKさん。だが私は炎症を起こしてない時にそれを貼ると肌が発赤する。その成分に弱いのだ。それで長袖の上から噴射した。その日は残っていた家の裏側の草取り。念のため「蚊取り線香」も点けたが、全く蚊に食われなかった。やはり強い匂いに弱いのだろう。おまけに汗もいつもほどでなく、作業後気持ち良く水風呂を浴びた。 ゴミ袋 これが今回の作業の成果。55リットル用ゴミ袋がほぼ満杯。燃えるゴミの日は火曜と金曜なので、これに一般ゴミも入れて出す。さてこれに入れたのは「種」が実った雑草だけで、種のないものはそのまま裏庭に積んだ。再度発芽の心配がないためだ。草取りは後1回。その後は草木の剪定作業かな。草刈の後は、植えた苗や種を蒔いて発芽した苗、植木鉢への水やり。 左がキャベツで右がブロッコリーだけど、見分けがつくかな? 左が大根で、右が聖護院大根。聖護院はカブの仲間で形は大きいですよ。 そしてこちらは白菜。これから蝶々が卵を産み付けに来るので大変です。どれもみな子孫を残すのに必死ですからねえ。 万願寺唐辛子の実が真っ赤に色づいていますが、こんな色をしてても、全く辛くありません。甘い品種のシシトウは京都の伝統野菜で、とても栄養があって美味しいですよ。赤くなるのはきっと「先祖返り」なのでしょうね。 ツユクサ(露草)は可憐な雑草です。それでも取り忘れると種が出来て増えて行きます。キンミズヒキソウ、ワレモコウなども風情があるのですが、結構強い野草で放っておくと増え過ぎて大変なことになるんですよ。タンポポ、ハハコグサ、ドクダミ、ヨモギ、スギナ、オオバコ、そしてイネ科の雑草。それらと夏の暑い盛りに戦うのはきついです。死ぬまでがそんな日々なのでしょうね。きっと。<続く>
2020.09.11
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~ブログのことなど~ ヘチマの花 9月だって言うのに、今日の仙台は35度の猛暑日になるとテレビの天気予報。何かが狂っている。どこかがおかしい。私たちが子供の頃の仙台は夏でも30度を越える日はごくわずかだった。そして海水浴が出来るのも梅雨明けからお盆前の1週間程度くらいなものだった。それに海風があって、仙台は案外涼しい土地でもあった。だが、どうだろう。今では四国や九州と変わらない暑さ。仕方なく空調を入れる。 コムラサキ 最近はブログにコメントしてくれる人がめっきり減った。ただしアクセス数が激減したのではない。それで良いし、当然の帰結なのだと思う。ヒステリックな人のブログは訪ねなくなった。更新する度にコメントしてたブログも、その相手が1か月も訪ねなくなると行くのを止めた。プライドが高い人は敷居が高いし、議論の相手にはならないと判断した人のブログへも行かなくなった。それもまた人生の一コマだ。 今年の梅干し 掲示板、日記、ブログ。ネットに日記を書くようになって20年ほどになる。その中で、ネット仲間の脅迫や嫌がらせもあった。またブログ仲間の死や、病気、認知症による閉鎖なども。去った者、去ったブログも多数。それもまた人生。物事には必ず終わりがある。それをいつ、どう見極めるか。毎日の更新をモットーにするわがブログも、いつか文章が書けなくなる日も来ることだろう。 玉造の宿の絵 先日パソコンの待ち受け画面を自分の写真から、ある人のものに変えた。これまでのは神戸マラソンのゴール間近の橋の上で撮ったもの。今度のは展覧会の会場で微笑む女性のもの。パソコンを開くたびにその人が私を見つめるようでドキッとする。ふ~む。これはボケ防止にはちょうど良いかも。男は女に見つめられるうちが花か。まあそれは多分女も同じだと思うのだが。 島根の焼物 台風10号の脅威がそれほどでもなかったのは、直前にほぼ同じコースを辿った9号が海水を攪拌したことで、水温が下がったのが原因とか。それで膨大な量の水蒸気の補給が絶たれたのかも知れない。物事には因果関係がある。それは人間の世界も自然界も同様なのだろう。ともかく今は厳しい残暑に耐えるだけだ。涼しい秋になれば少しは体の疲労も抜けるだろうし。 宍道湖の夜明け 猛暑が続いたせいか、ふだんは飲まないビールを良く飲んだし、美味いとも感じた。兄の葬儀のお返しに義姉がくれたお中元のミニサイズ。あれがきっと心の渇きを癒してくれたに違いない。そしてその一方で体重増加の一因になったのも確かだ。先日蒔いた大根、白菜、聖護院大根が発芽した。そしてキャベツの苗には蝶々がやって来た。卵を産み付ける機会を狙っているのだ。季節は音もなく移ろいで行く。 ある日の朝食 自民党総裁選の告示がなされる。そして、国民民主と立憲民主の統合議員総会が開かれる。夏休み中だった国会に間もなく活気が戻るだろう。そして解散総選挙へと一挙に政局が動くかも知れない。コロナが今後どう収拾しようとも、来年の東京オリンピックとパラリンピックは、予定通り実施するとIOCの幹部が宣言した。秋が深まって、猛暑が幾分でも治まってくれると助かるのだが。<続く>
2020.09.10
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~中国はどこへ~ 上海 「災害をジョークのネタにしちゃいけないんだが」。男が言った。上海が水害に遭ったら海上になるんだってよ。上海は長江(揚子江)の河口にある。その長江で今年は大災害が続き、上海も浸水被害が起きたそうだなあ。上海は元々標高が低い。それに海の傍だし長江のデルタ地帯に立地している。そして高層ビル建築のため、地下水を汲み上げてる可能性もあるしな。 これが長江の中流から下流にかけての地図。左端の赤い線が問題の「三峡ダム」の設置個所なんだがね。ダムの上流にある大都会が漢口。そしてダムの下流にある大都会が、例の武漢、南京、蘇州、そして河口の上海だ。この地域で今年は2か月以上雨が降り、三峡ダムの崩壊が懸念されたんだよ。ダムの上流では土砂崩れが200か所くらいで起きたし、ダムの決壊を防ぐため放流を続けた。 その結果が中流下流での水害だ。ここには20以上もの河跡湖がある。中には琵琶湖の何十倍も広い湖もある。昔長江が氾濫した跡だが、それが今でも調整池として機能してるんだね。ところが三峡ダムの放流で満杯になり、そのままだと大都市が困るため、軍が幾つかの調整池を爆破した。その結果、農地は大洪水で今年の収穫はゼロになったのさ。天災と人災のダブルパンチと言う訳だ。 中国国内の自治区 中国の国土の半分はチベット、新疆ウイグル、内蒙古が占めている。そこに住む人口は全土の1割だ。ところが残りの半分に人口の9割が住んでいる。だが農耕に適した土地は少なく、中国の農産物の半分を賄う長江の中下流域は水害が多いと来ている。だが、他に行きようのない農民は、たとえ氾濫が起きやすい農地でも、そこを離れる訳には行かないのさ。3つの自治区は漢民族にとっては異民族。最近内蒙古自治区でも中国語による教育を開始したようだ。言って見れば同和教育だ。 香港 香港人の大部分は漢族だが、中国化を強めるために制定したのが「香港国家安全維持法」だ。だが中国が約束した「一国二制度」がそれで反故になった。民主化の担い手だった周庭さんや「アップルデーリー」新聞社の社主が逮捕されたのは知っての通り。翌日保釈されたが、周庭さんのパスポートは取り上げられ、国外への脱出は不可能になった。社主はたとえ中国に連行されても戦うと宣言した。物凄い執念の人だねえ。彼こそが真の愛国者。真の報道人。真の香港魂の持ち主だと思うよ。 当然トランプさんはその制裁に乗り出した。中国共産党幹部及びその家族の資産凍結とビザの発給停止、香港行政府の幹部も同様だ。おかげでアメリカの大学に留学中の林長官の次男も香港に帰れないみたいだし、中国人留学生や研究生を追放することも決まった。またファーウエイに次ぐ中国企業への制裁措置もね。これで中国の弱体化はさらに進みそうだ。 中国人研究者が発表する論文数は世界第3位だったかまでに上昇した。だがそれは欧米諸国が研究者や留学生を受け入れてくれていたからだ。それを「隠れみの」に先端技術や情報を盗むことも多かった。ようやく米国はそれに気づいたんだね。大学から「孔子学院」を追放したのもその一環だろう。「武漢ウイルス」を蔓延させて置きながら、いち早くワクチンを開発するなんてどうしてそんなことが可能なのか。 中国が推進する「一帯一路」の債務の罠や、アジアインフラ開発銀行の高利の欺瞞にようやく世界も気づき出した。こうなると中国の食糧不足に手を指し延べようとする国が出て来るかどうかだね。これまで散々悪辣なことをして来た報いかもなあ。ジジイはさらりと言ったが、昔からのことわざに「窮鼠猫を噛む」と言うのもあるでなあ。あくまでも疑い深いジジイなのである。<続く>
2020.09.09
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~世論とは~ 辞意を表明した途端に内閣の支持率が急上昇した由。先だってまでA社の世論調査による内閣支持率は確か38%ほどだったはず。それが一転60%にまで跳ね上がり、他社の調査でも58%に及んだ由。ふ~ん、そんなものか。それを知っても私は特段の感慨も浮かばなかった。なぜそうも白けているかと言えば、世論調査を端から信じてなかったからだ。 どういうことかと言うと、設問の仕方一つで数字は変わると言うこと。先ず結論があって、世論をその方に向けようとすれば、それに相応しい設問を用意すれば良いだけ。私は長い間そのことに気づいていた。それだけ日本の国民は「利益誘導」されやすいと言うか、ジャーナリズムによる潜在意識操作が蔓延してると言うか。つまり自己確立が出来てないため、一見正義ぶった意見に囚われてしまうのだろう。 やれ「モリカケ」。やれ「さくらを観る会」。そして昭恵夫人が「公的存在」か「私的存在」かなどなど。TVのワイドショウや週刊誌のどぎつい目次につい騙され、いかにも自分が正義の味方であるごとく錯覚し、挙句の果ては一国の総理を「あべ」呼ばわりにする愚かしさ。そんなブログを幾つみただろうか。私はそれを見て鼻で笑っていた。他人の意見に惑わされる日本人がいかに多いことか。 ところが総理が辞任を表明後、盟友トランプ氏のみならず欧米の指導者が一斉に、安倍総理に対する称賛と惜別を露わにした。国連事務総長の賛辞などはその典型だろう。そうなって初めて国内のマスコミが後追いする。安倍総理がこれまでの任期中に果たした外交実績にようやく気付く。それも世界が認めなければいつまでも嘲笑し、責任追及に血眼だったであろうに。馬鹿は死ななきゃ治らないのだ。 「安倍はトランプの金魚のウンチ」。私のブログにそう書き込んだ御仁がおられた。私は以後その人のブログには行かなかった。意見は自由だが、他人のブログに書く言葉ではない。そしてもしたとえ金魚のウンチだとしても、それでどんな国益を損なう事例が発生したと言うのだろう。8年もの就任期間で国政は安定し、G7での日本の国際的な立場も強固なものとなった。そんな総理がこれまでいたかどうか。 ミャンマーのアウンサンスーチーさんや、アメリカのオバマ氏はノーベル平和賞を受賞した。だがそれは絶対ではない。アウンサンスーチーさんはその後軍事政権と妥協したし、何よりも少数民族ロヒンギャを蔑視することで、彼らは難民となって隣国のバングラデシュで未だにテント生活を強いられている。そして貧しいバングラディシュでも迫害されている。 一方のオバマ氏はどうか。彼がノーベル賞をもらっているうちに北朝鮮は軍事大国となって原爆を保有し、中国は南シナ海に軍事基地を建設してしまった。どちらもアメリカが停止させる機会がなかったとは言えない。それに強硬姿勢を見せたのは素人政治家で破天荒なトランプ氏。あのお騒がせ大統領が、世界覇権を目指す中国に待ったをかけ、危うい北朝鮮と必死に駆け引きを続けている。 ジャーナリズムなんてそのまま信用してはいけない。彼らは「売れる記事」を書き、そのために人の樹を引く「見出し」をつけ、多くの広告収入で自社が潤えば良いだけの話。それは野党も同じ。与党を攻め、総理を攻め、いかにも自分たちが正義漢面して国会議事堂を闊歩してるだけの話。人間は誰でも自分が正義だと信じたい存在。その弱みに付けこまれるのもまた人間の弱さなのだろう。 弛まぬ信念を持つことは難しい。人間は他人の意見に左右されやすい生き物だ。そしてそれを持ち続けることはさらに難しい。人間はいつか年老い、変容して行く生き物だ。「無私」や「無欲」はさらになる高み。神ならぬ人間は誤謬を保有する生き物だ。たかがブログされどブログ。たかが人生、されどわが唯一無二の人生。かくてジジイは今日も迷いつつ生き、何が物事の本質かを見極めるつもり。<続く>
2020.09.08
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~怪我もしたけど~ 前夜からそれを玄関に置いて用意していた。そして当日の朝は、十分間に合うように起きた。天気も悪くない。雨が降れば延期になる町内会の草刈。だが「生憎」雨は降ってない。いつものように朝一の血圧を測定し朝食。そして食後の服薬と歯磨き。全てはルーチンで、順番が狂うことはない。行き付けの内科医では毎回50日分の薬を処方されるのだが、間違うのはせいぜい1回。 第1日曜日の朝7時半、バス停前の花壇に集合するのがわが班の約束事。その草取りをするのだが私が一番乗りだった。先月は雨がパラパラ降ってたので、これは中止だろう。そう思って行かなかったのだが、皆は小雨の中作業をしたみたい。それで今回は新しい鎌を買い、忘れないようにわざわざ玄関に置いていたのだ。新しい鎌はさずがに良く切れた。これは助かる。気分良くドンドン雑草を刈る。 だが好事魔多しとはこのこと。刈た草を手に持ってバス停に行こうとした途端に転んだ。花壇は斜面になっていて、前日の雨で滑ったのだ。幸い鋭利な鎌で切ることはなかったが、コンクリートブロックで肘をこすり血が出た。まあ軽傷軽傷。ほんのかすり傷。そう言い聞かせてそのまま終了時間まで働き続けた。わずか30分でお開きになり。雑草が詰まったビニール袋をゴミ収集所まで運んだ。 私の場合、本番はそれからだ。続いて庭と畑の草取りをする。この日は覚悟をしていた。雨は降っておらず比較的涼しい。それに蚊も少ないみたいだ。先ずキュウリとゴーヤのネット並びに支柱を外す。ついでトマトとモロッコインゲンの支柱を外し、苗を抜く。最後にカボチャの蔓を抜き、ナスの苗を抜いた。残った苗は万願寺唐辛子だけだからもうサッパリしたもの。これで草取りも楽だろう。 これが最後の収穫。なんともう1本ゴーヤが獲れた。都合4本。昨年の種を蒔いての収穫なので、まあまあか。この後、モッコウバラの蔓と長く伸びた梅の枝を剪定する。そして通行の邪魔になっていたシュウメイギクの茎も少々。それらの残骸は全て裏庭の片隅に積み上げた。いずれ腐れば立派な堆肥になるはず。そのためにも種がある雑草は別途より分けて燃えるゴミ用の袋に詰める。 これが今年最後のトマトが15こほど。そのまま放置すればやがて色づいて食べられるようになるが、ゴーヤやさつま揚げなどと煮込んで、佃煮を作ることに決めていた。その方が無駄なく効率的に食べられるし、調理後も長持ちすると考えたからだ。 これが作りかけの佃煮。青トマトがまるでカレーの中のジャガイモか玉ネギのように見えるのが愉快。何だかミスマッチみたいだけど、トマトの佃煮、さっぱりしてとても美味しいですよ。きっと栄養のバランスも良いはず。 そしてこれがわが家の「ただ」のカボチャ。「ただ」と言うのは、去年食べたカボチャの種を取って置き、それを蒔いたのが発芽したから。右の小さい方が先日梅の木に巻き付いていたもの。買えば300円くらいかな。そして左が今回の収穫。蔓のへたがまだ若いけど、完熟するまで待てば500円くらいかな。それにしても上出来でしたね。 そして最後に植木鉢のゴムの木の枝を2本切りました。4月中旬に外へ出していたらドンドン成長して、枝が伸びたんですね。それがカーブするようになったので、少し負担を減らしてやろうとおもったのさ。自分が生きるだけでなく、庭の植木の生育や、畑の野菜の生育にも出来るだけ心を配らないとね。常に求められる何らかの判断も、ジジイにとっては訓練の良い機会なんだよ。<続く>
2020.09.07
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~老後を生きる~ 作家の内館牧子さんがTV番組で話してるのを聞いた。テーマは老後の話。端的に言えば自分が死んだ後の始末についてだった。未婚の彼女は女性作家としての苦労を重ねたはず。サバサバした性格なのか、自分は余生を楽しめればそれで良く、死後は不要だと思った品は捨ててもらって構わないと。もし遺産を相続する家族もいないのなら、そしてそれで済むのなら楽で良いとも思う。 このところ良く目にするのが曽野綾子と石原慎太郎の対談集のコマーシャル。かなり高齢な二人が死を目前にした今、何を考えているかという内容のようだ。カトリック信者の曽野と法華経を信じる石原。先ずはそれぞれの確固たる宗教心を羨む。曽野は88歳で夫の三浦朱門を見送ってからは、それまでの信念がさらに深まったように感じる。一方の石原も都知事時代は散々批判されたが、超然としていた。 私が二人を羨む2番目の理由は、死後の心配をしないで済むことだ。葬式のことや財産の始末だ。曽野の遺族の存在は知らないが、石原には立派な息子が3人もいる。だから何の心配もなく死ねるはずだ。だが私はどうだろう。まだ生きているうちから財産の処理と葬式の心配もしている。それは2人の息子が遠くで暮らしているからであり、父親の死後の始末を出来るとも思えないためだ。 最近はポスティングで売家を求めるチラシが良く入る。それはわが家が高齢者の独り暮らしであることを住宅販売会社が知ってるからであり、チラシはその「出汁」なのだ。今ならどれくらいの値段で売れますよとのゼスチャーだが、私はそんな手には乗らない。家を売った途端に住む家がなくなるし、第一大型の家具を始末する必要があるが私にはまだそんな気はないし、体力もない。 わが家を建てた大手の住宅メーカーからも、家の「サムストック評価」なるものを受けないかとの誘いが良く来る。これも来るたびに無視。彼らは家を建てるだけでなく、点検とリフォームでも家主に金を遣わせ、挙句の果ては家を買ってリフォームし、高く売り付けるのも商売の内。またわが家くらいの敷地があれば更地にして2棟建てられるかも知れない。とも角今は先方の都合に合わせる気持ちはない。 本音を言えばこれからのわが人生の最後の10年を付き合ってくれる伴侶を探しているのだが、見通しは暗い。先日思い余って「結婚相談所」をネットで探して連絡した。全国に名が通った会社は安心が出来ると考えて資料請求。それで申し込みをし、仙台支社へ行って相談した。だが結婚相談は若い人が中心で、大半が30代から40代の男女。東北地区の60代以上の女性会員はわずかだかった。 次に「性格心理学」と「色彩心理学」の設問に答える。私と相性が良い女性会員は大阪に2人いる由。だが実際に会うことは無理と考えて諦めた。次の電話は「仲人業」の女性。だが、電話はもう使われてなかった。次は「安心・無料」の相談所。こちらも電話は通じなかった。そんな訳で、もうすっかり疲れ果て家に引き籠っている。 そんなこんなで意気消沈の日々だが、あらためて別の会社で結構相談をするか。それともエンディングノートに少しずつ「後始末」をメモし、息子たちがまごつかないように準備するか。コロナ自粛が当分続くこの機会に、人生最後の断捨離を考えておこうと思っている。<続く>
2020.09.06
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~心を癒すものは・・~ 暗いキッチンで何かを踏んだ。その足の裏の感触で、ナメクジだと分かった。勝手口の扉を開け、夜のとばりの中でキッチンマットを振るった。照明をつけると、グニャリとしたあの物体はもういなかった。それにしてもどこから侵入したのか。翌朝は霧がかかった畑へ出て、自家製野菜を収穫した。小さなトマトが腐って落下していた。そして取り上げたトマトの傷口にうごめく黒い物体。それはアリだった。 傷口に指を突っ込み、アリの群れをほじくり出す。台所に戻って傷ついた部分を包丁で切り落とす。残りを半分に切って食べたらとても甘い。恐らくはあのアリたちもトマトが完熟して甘くなったのを知っていたのだろう。大きめのゴーヤが完熟して黄色に変色。これはゴーヤチャンプルーには無理なので、そのまま切って野菜サラダにする予定。こうなるともう全く苦味は失せている。 「コロナ鬱」と言う言葉を知ったのは今年の春ごろだったか。「コロナ自粛」で家に閉じ籠っていると、そんな精神状態になるのだ。学校は休校、職場へは行かずに自宅でのリモート勤務。旅行業、飲食店、そして製造業など、人々の行動が制限されたことに伴う経済活動の低下。生活の激変による精神の長い緊張が、人々の心を縛り付けてしまった。 これまでアメリカでは鬱病は冬に多く発生するのが普通だったそうだ。それが今年は夏にも増えている由。コロナのせいでの倒産が目立つようになった。職を離れた労働者も多いし、「コロナ離婚」も出るようになったとか。ある企業は本社を東京から淡路島へ移転した。もう東京の高いビルを借りる必要はなく、淡路島へ移転してもリモートでかなりの部分をカバー出来るとか。働き方まで変わってしまったのだ。 私は最近あまり体調が良くない。恐らくは激しい暑さが原因の一つだろう。そして大型台風の接近に伴う気圧の変化も大きい。そんなことが血圧などにも影響を与えるのは、昨年の夏にも経験済みだった。幸いにして先月受けた市の健康診断の結果はまあまあだった。特段目立つような兆候はなく、しっかり治療を続けていれば、このまま小康は保てるように思う。 さて、そろそろキッチンで料理をする頃だ。今回は3本のゴーヤなどでゴーヤチャンプルーを作り、ナスの味噌炒めを作り、後は野菜サラダを作ろうか。暑さが迫って来た。台風による南風の吹き込みが原因だろうか。もう室温は30度を越えたはず。午後からは猛烈な雨との予報も出た。さて超大型の台風10号が、わが日本列島にどんな影響をもたらすかが心配だ。<続く>
2020.09.05
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~時期は秋冬野菜の準備へと~ 8月の末から私は少々焦っていた。庭と畑の雑草が物凄いことになっていたからだ。原因は高温と多雨だが、熱中症の心配で草取りが出来なかったのも大きい。それに私は蚊に刺されやすく、それらが躊躇させる要素になっていた。だがこれ以上は待てない。そろそろ秋冬野菜の準備時期が迫っている。それにある店の「割引券」の使用期限が8月末までだった。これは何とかしなくちゃ。 連日にわたる早朝の草取り作業。その中で幾つかの発見もあった。その第1がミョウガ。8月の猛暑で葉が枯れかかっていたミョウガ。それが朝夕ホースでの水やりを続けたせいで、例年よりも多くのミョウガが収穫出来た。そして第2の発見がタカサゴユリの開花。この種を庭の各所へ蒔いたのは4年ほど前。ほんの遊び心からだった。ペラペラのまるで紙のように薄い種。まさかそれが発芽するとは。 それがどうだろう。日当たりの悪い場所や、雨が当たらない堅い粘土の軒下でも育ち、コロナ禍で沈む今年、庭のあちこちで開花してくれた。夏の朝のジョギングで、今年は山百合を見ずに終わった。それだけに嬉しさが募る。カサブランカの華やかさに比べたら何の飾りっ気もない清楚なタカサゴユリ。良いではないか。単純明快で。独り暮らしの私を慰めるために咲いてくれたかのような気高いその姿。 発見のその3はこのカボチャ。ある朝、梅の木のてっぺんまで伸びたカボチャの蔓を鎌で切り、下へ引きずり落としたらズシリとした手ごたえ。これは変だ。どうしたのかと思ったら何とこれが付いて来た。まだ若い実。完熟までにはまだ間がありそうだ。モミジの樹に伸びた蔓は私が受粉させたので知っていた。それをビニールひもで樹にしばって楽しみにしていた。だが、梅の木の方はきっとミツバチのお陰だろう。 4つ目はゴーヤ。雑草の始末と併せてナスの苗3本、モロッコインゲン、南の畑のキュウリ、そしてツルムラサキ、ヘチマの苗を処分した。その畝をスコップで掘り、石灰と発酵鶏糞を撒いて均した。そして何気なく残ったゴーヤの蔓を見ると、貧弱な実が3本生っていた。これは昨年食べたのの種を植えたもの。遊び心の積りだったが失敗したと諦めていた。それが始末する間際にようやく実を結んだのだ。 南の畑のナスとトマトは処分せずに残した。まだあと少しだけ収穫が望めそうだからだ。野菜が高い今はわが家の野菜も貴重な食糧だ。耕した畑に、残り物の大根の種を蒔いた。「発芽保証時期」を2年も過ぎているが多分発芽するはず。そして、1株66円で買ったブロッコリー10株とキャベツ3株も植え付けた。タイミング良くその日の夜に雨が降った。天気予報を観るのも大事なことだ。 園芸店から届いた「バースデープレゼント」のポイントもギリギリ間に合った。ちょうどその日は月末の割り引きデートも重なって、わざわざ出かけた甲斐があった。早速帰宅して白菜と聖護院大根の種を蒔いた。白菜はヘチマを抜いた後の畝に、そして聖護院大根は裏の畑の雑草を抜いた後に。これでひとまず当面の作業は済んだ。残りはトマトの畝にタマネギを植えるが、それは10月末で十分だ。 長雨に日照不足など天候不良で思わしくないわが家の夏野菜だったが、それなりの収穫はあった。そして梅雨の合間を見て作った今年の梅干しも完成して、既に食べ始めている。健康に感謝、野菜や花や植木たちの生命に感謝。時には辛さも感じる農作業と庭仕事だが、これからも出来るだけ長く楽しみたいと願っている。わが生命の許す限り。<続く>
2020.09.04
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~オヤジの手作り料理~ 暗いキッチンに立つ。クーラーが効いた居間の扉を開けるとムッとする暑さ。せめて照明を点け、料理を作り始める。冷蔵庫の中の「作り置きおかず」がかなり減っていた。ここは補充しておかないとヤバイ。そう思ってのことだった。冷蔵庫の中の残った食材を確認し、どんな味付けのどんな料理を作るかを思い巡らす。そして作る順番も。最初に手掛けたのはキュウリとさつま揚げの佃煮。これはなかなかの上出来。 次は生野菜のサラダ。材料はキュウリ、トマト、細切りのニンジン、オクラ、ハム、スライスしてあく抜きしたタマネギ。それらをボウルに入れ、手作りのドレッシングとレモン汁をかけて混ぜるだけ。これで2品目。次はピクルス。大根、ニンジン、キュウリ、を短冊に切り、スライスしたニンニクを2、3片。これは穀物酢に漬けるだけ。4品目はキュウリの酢の物。スライスしたキュウリに塩をして絞り、予め作って置いた少量の砂糖が入った酢をかけるだけ。刻んだシソの葉を入れて混ぜた。 大量に獲れた庭のミョウガを水洗いして刻み、だし醤油で卵とじスープを作る。味噌汁がなくなっていたためだ。ミョウガは土の中から掘ったため、十分に洗って土を落とす。20個以上もあったが、煮ればペちゃんとなる。普段は使わない出汁を少し入れた。香りはあるが旨味が乏しいミョウガ。それが卵とじにすれば栄養のバランスも良くなる。焼き魚は鮭の切り身と一夜干しのイワシが4匹。一夜干しも私が作ったものだ。 別な日にカボチャの煮つけを作る。調味料は醤油、出汁醤油、味醂、三温糖を適宜。水はほんの少しで十分。多過ぎると味が薄くなって美味しくない。このカボチャはスーパーで買った見切り品。中ぐらいの大きさのが350円ほどだった。夏場のカロチンは貴重。半分だけ料理に使い、残りは冷蔵庫で保存。ミョウガの卵とじを食べ終えた後は、ネギ、ワカメ、豆腐、油揚げの味噌汁を作り置きに。 別の日、買い物から帰って直ぐに食品を仕分けし収容。最後に鮮魚を捌く。太刀魚は適当にぶつ切りし、軽く塩をしてトレーのまま冷凍。次に「半身」400円ほどで買ったカツオを出刃包丁で捌く。半身をさらに2つ切りし、血合いと中骨の部分を切り離し、最後に皮を持って丁寧に「さく」を作る。まあまあ美しく出来、皿に盛った。3回分の夕食のメインの料理は、チルドで十分に持つ。 レジ袋が有料になって以降、マイバックとリュック持参してるためまだ買ったことはない。ところが先日先日スーパーへ行ったら、「小分け」用の透明の袋まで有料に変わり、1枚1円になっていた。これはゴミ出しに不便。多少汚れた袋も水洗いして、大事に使わないとねえ。台風9号に加えて10号まで日本に接近中のようだ。問題は洗濯物。先日は久しぶりに大掃除をしたが、大変な量の「綿埃」に驚いたものだ。あんまり間を開けちゃいけないね。もっとまめに掃除しないと。<続く>
2020.09.03
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~未明の悪夢~ 暗い道を妻が歩いて行く。どこへ行くのと聞くと、家を出て友達の家へ行くとのこと。不思議に思ってその訳を尋ねると、その前に天気予報が心配だと妻。足元は泥んこ道。おまけに小雨も降って来た。これは気持ち悪いことになりそうと思った途端に目が覚めた。点けっぱなしだったテレビでは天気予報の最中。気象予報士が台風9号の進路の解説中だった。妻の声と思ったのはTVの音だったのだ。 散歩中などの途中、妻が自分だけ勝手な方向に行くようになったのは果たしていつ頃からだったか。多分妻が40代半ばには起きたように思う。そんなことが転勤の先々でも起こり、次第に気持ちが通じ合わなくなったと感じた。あの頃から妻は認知症が始まったのだろうか。ようやく長年放置していた故郷の地に家を建て、東北へ転勤もして落ち着いた老後を送れそうと安心したのもつかの間だった。 そんな日が一変したのは妻の父が死亡した日から。父に溺愛されて育った妻の精神が、その死で一度に壊れてしまったのだろう。私の首を絞めようと私の2階の部屋へ忍び寄って来たのはその当夜だった。一時的だったにせよ、精神に異常を来したのは明らかだった。翌朝の早朝に妻が裸足で家を飛び出して行ったと話したのは、ちょうど帰省中だった長男。その様子に驚愕したようだ。 妻が私がお金を盗ったとか、どこそこに愛人がいると言い出したのはその6年後くらいだったか。そして自分名義のお金は全部自分のものとも言い出した。結婚後40年もの間、家計はすべて妻がやりくりし、退職金も妻が処理した。「年金分割」法が成立すると、離婚したら私の年金の半分がもらえると思っていた。そうではないよといくら説明しても分からない。私は体調を崩して不整脈が出始めた。 激しい発作に苦しむ私の様子を目の当たりにして、妻は離婚を決めたようだ。そして高校時代の友人に相談して弁護士を紹介してもらい、家庭裁判所での離婚調停が始まった。金の亡者と化した妻はさらに民事裁判をしようと考えたようだ。体調が悪い私は耐え切れなくなり、「手切れ金」を支払い調停に従った。あれから3年。私の意識の中ではまだそのことが後を引き、こうしてまだ時々悪夢を見る。 人生とは何と残酷なことだろう。こうして齢を取って独り暮らしをしていると、一層そのことが身に沁みる。しかし悔いはないし、人生の良い勉強をしたとも思う。苦しい思いをしながら夜学で学び、試験を受けて管理職となり、全国を異動する転勤族となった。家族にはずいぶん苦労をかけ、上司のパワハラなどで苦しみもしたが、全ては勉強と思えるまでになれた。時々まだこうして悪夢を見ることはあっても。<続く>
2020.09.02
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~アメリカの動向に注視~ 安倍総理の体調不良による首相辞任の報に接して、最初に残念の意を表明したのがトランプさんだった。何せ気難しく、国際政治に全くの素人だった彼の良き相談相手として、安倍総理はつねに彼の傍らにいた。対中国、対北朝鮮、対韓国、そしてアジアや世界の情勢に関する総理の認識が、どれくらいトランプさんの判断と外交方針決定に寄与しただろうか。 アメリカの議会で行った安倍総理の演説。そして国連総会で何度か行った総理の基調演説。その高邁な理想と明確な国際認識に、思わず私は感激したほどだった。多分演説の原稿はゴーストライターの手によるのだろうが、それを越える深い感銘を感じたものだ。このたびの総理の辞任表明に対し、国連事務総長は、深い感謝の念を表明した。総理の積極的な発言がどれだけ世界の混乱を救ったか。 4年前この人が大統領選に立候補した際、どれだけの人が当選を予想しただろうか。あんな素人の当選はあり得ない。対するヒラリー夫人には政治の世界での実績があった。私の記憶に拠れば、日本人の政治評論家で彼の当選を予言した唯一の人が木村太郎氏だった。元NHK出身のベテランジャーナリスト。今や82歳の老齢ニュースキャスターが、明確にトランプの当選を口にした。 トランプ氏がホワイトハウスの主になって以来、と言うか大統領選を戦っているさ中かから、彼の評判は決して良い物ではなかった。ロシア疑惑にウクライナ疑惑。そして大統領に就任後は、次々に閣僚を罷免して、多難な船出が予測された。膨大な数の密入国者対策として、メキシコとの国境に「壁」を建てることを明言した。そんな破天荒で一見無謀とも思える大統領が、それまで存在しただろうか。 アメリカはグローバリゼーション志向から「一国主義」へと舵を切り、それまで協議していたTPPから脱退し、相手国との1対1で貿易を原点から見直す手段に出た。膨大な貿易赤字を見直すために、それまでの慣行を徹底的に排除し、アメリカの国益を守り、失業者の救済を図り、世界の警察官の座から自ら降り、海外への米軍派遣に対する経費負担の増強を求めた。 そして国連運営や世界経済で急速に影響力を増した中国に対して、世界覇権の徹底的な阻害を図った。貿易の不均衡による関税の見直しから始まって、中国に有利な現状の改善、中国による最新技術や軍事情報や、国家機密の漏洩を阻止するため、世界的なIT企業ファーウエイの不正と、それを陰で操る中国政府と中国共産党の「化けの皮」を次々に剥いで行った。 その間にも極めて悪質な「フェイクニュース」が飛び交った。それを実感したこの4年間だった。相手を陥れるための偽情報を発信し、かつ敵の機密を不正な方法で入手する。そんな世界の実態が、トランプ氏の登場で明らかになった。今は平和を唱えていたら平和が来るような時代ではない。世界は「自国第一主義」に向かい、国連などの国際機関も力で支配される時代。だからこそしっかりと目を見開くことが求められるのだ。 11月の大統領選に向けて、米国内での動きはさらに活発化するだろう。彼の国の貧困問題、人種問題は相当なものだ。それに加えてまだまだ予測がつかない「新型コロナウイルス感染症問題」。人類の未来が今後どうなるかの瀬戸際とも言える。「東京オリンピック」どころではない。ワクチンと治療薬の開発。そしてそれらが公平に世界各国で確保されてこその平和の祭典だ。厳しい食糧難と水の確保。そしてますます加速する地球温暖化。 11月の大統領選の結果はアメリカだけの問題ではなく、その後の世界情勢に大きく影響するだろう。目下バイデンさんが優位に立っているが、やがて両大統領候補と両副大統領候補によるテレビ討論会が実施されたら、結果は明白になるはずだ。安倍総理の後継者選びなんて「コップの中の嵐」程度。価値観と価値観のぶつかり合い。2か月後、アメリカ国民はどんな審判を下すのか。<完>
2020.09.01
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