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2015.02.08
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カテゴリ: メディア
朝日のコラム「波聞風問」にチャイナウォッチャーとも言える吉岡桂子記者の記事を見かけたので紹介します。
吉岡

ウォール街と聞くと心穏やかでいられないが、最近はそれに中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)とやらが加わってロンパリ状態でおます。

2015.2.08 くアジアの経済外交 日中、てんびんにかけるタイ> より
 軍事クーデターで生まれたプラユット暫定政権が陣取るタイ首相府。宮殿のようなクリーム色の建物のわきの執務室に、経済政策を統括するプリディヤトーン副首相を訪ねた。首相の初訪日を、3日後に控えた今月5日のことだ。

 「日本には、この鉄道路線の調査をお願いしたいと考えています」

 赤い蝶ネクタイ姿のプリディヤトーン氏は、鉄道協力について説明を始めた。手元の地図には、経路を示す赤い線がひいてある。タイ南部のカンボジア国境からバンコクを通り、ミャンマー国境までを東西に結ぶ。その先には、タイが整備に力を入れるダウェー経済特区がある。

 「南部経済回廊」に沿う路線は、アジアに生産拠点が点在する日本企業にもメリットがあるといわれる。「日本が希望すれば、ベトナムにまでだって延ばせます」

 中国と共同開発するラオス国境からタイ湾へ南北に走る鉄道とあわせ最優先の路線と位置づける。中東からの資源を運ぶ手段を多様化したい中国にとっても、海に抜けるルートは悲願だ。

 暫定政権は鉄道を共同開発する相手として、東西は日本、南北は中国と仕分けしたようだ。タイは前政権時代から、競い合うように高速鉄道を売り込む日中をてんびんにかけてきた。技術とお金を有利な条件で引き出すためだ。

 「金利が高すぎる」。地元英字紙バンコク・ポストによると、タイ運輸副大臣は、中国と開発する路線に対する中国からの融資案を押し戻した。日本からは類似の事業に年1・5%で借りてきたのに、2~4%とは何ごとだ、と。しかも、設計、建設に加えて運行管理まで中国の技術の採用を求めているという。

 タイに限らず、鉄道に限らず、日中それぞれにカードをちらつかせながら、似たようなかけひきが日々、繰り広げられているのだろう。

 いっぽう、日本は民主や自由を重視する「価値観」を独裁国家・中国との差別化に使いつつ、米国などが距離をおく暫定政権の首相の来日を受け入れる。その「矛盾」の背景には、経済界の要請のみならず、中国とタイの距離を気にする側面があるはずだ。

 「タイは日本とも中国とも良い関係です。あまりきかれたくない」。よどみなく経済政策を語っていたプリディヤトーン氏が、ちょっといらついたような、困ったような表情をした場面があった。

 中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、しつこくたずねた時だ。否定的な日本に対して、タイなど東南アジアの国々は早々に加盟を決めている。

 中国の台頭に向き合うアジア。あちこちで「てんびん」を揺らしながら、新たな均衡を探っている。


中国依存を強める韓国は今後どう変わるのでしょうね?
中韓同盟軍と対峙する日本という構図は見たくないのですが。

2015.1.18 く中韓急接近 済州島が映す異なる視座> より
 韓国の「ハワイ」とも呼ばれる済州島。世界自然遺産の韓国最高峰、漢拏山(ハルラサン)のふもとに、高級チャイナタウンが姿を現しつつある。

 「熱烈歓迎参観」。ハングルではなく、赤い漢字がおどる。中国の不動産大手「緑地集団」が手がけるマンション「漢拏山小鎮」。1戸約200平方メートルが、約9億ウォン(約9800万円)する。

 「お客は中国人です」。ショールームの中国人社員は、明言する。微小粒子状物質PM2.5の数値を北京や上海と比べた広告で、環境の良さも強調している。2013年から400戸を売り出し、8戸を残すのみという。

 島に住む翻訳家の男性(40)はこぼす。「高台の高級マンションから、中国人に見おろされている気分だ」。娯楽施設など周辺であいつぐ開発計画をめぐって、環境破壊を懸念する声もあがる。

 韓国紙中央日報によれば、中国人が所有する済州島の土地面積は、14年6月までの4年半で約300倍に。外国人全体の43%を占め、国別では米日を抜いて首位。5億ウォン以上投資すれば永住権につながる居住権を得られる制度も、中国人をひきつける。ホテルや店舗への投資もさかんだ。

 観光が重要な収入源の島で、外国人客の9割近くが中国人。中国語が飛び交う免税店のそばで、「罰金」を示す看板に目がとまった。

 信号無視は2万ウォン、たんをはいたら3万ウォン、あたりかまわず大小便をしたら5万ウォン――。中国語と英語、ハングルで記されている。近くの店員は「中国人観光客を意識したものです。マナーが良くない人もいる。でも大事なお客様ですからね」。

 中国経済が急減速したり、関係悪化で中国政府が観光や投資を抑えたりしたら、島はどうなるのか。人口約60万人の済州島は、複雑な思いを抱きながらも中国依存を強める韓国の「最前線」にみえる。

 訪韓外国人の4割強が中国人で、14年も前年比4割増の勢い。中国からの直接投資(申告ベース)も2.5倍に膨らんだ。成長を輸出に委ねるなか、中国との貿易額は日米との合計を上回る。金融面でも、外貨預金に占める人民元の割合は11年の1%弱から3割に急増し、いまやドルに次ぐ存在である。

 経済に歴史認識……。日本からみると怖いほどの韓国の中国への接近ぶりを、木村幹・神戸大学教授(朝鮮半島研究)は「現政権の志向ではなく、構造的なもの」と指摘する。安全保障面でも、韓国は米中関係を「共存」と認識しており、「対立」を軸に考える日本とは外交の前提となる国際環境が異なる、と。

 視座を変えて相手が見ている風景を想像してみる。正否ではない。そこに、対話の糸口があるかもしれない。


ここで以前のインタビュー記事を紹介します
********************************************************************
<吉岡桂子記者の渾身インタビュー記事>
中華文明に関する吉岡桂子記者渾身のインタビュー記事を紹介します。

・ 中国、権力と文学 閻連科2015.2.06
政治化するナショナリズム ワンチョン2014.11.15
・ 中国、成長の罠 香港大学教授2014.02.26
・ 中国の「不動産バブル」 大手不動産会社トップ2014.01.28
・ 中国 国有企業の行方 張維迎2013.11.07
・ 中国と影の銀行 張維迎2013.8.02

朝日新聞の吉岡記者といえば、チャイナウォッチャーとして個人的に注目しているわけで・・・・
その論調は骨太で、かつ生産的である。


波聞風問一覧 に吉岡記者の中国論が載っています。

<吉岡桂子記者の渾身記事9>





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Last updated  2015.02.08 17:34:31
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