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私達の子供の頃には怖いものがいっぱいあった。

「地震・雷・火事・親父」という言葉が生きていた時代でもある。

まだ父親は怖いというイメージがあった。

特に私の父親は海軍の軍人で口答えすると平手で殴られたことを覚えている。

自分でも悪かったと反省しごめんなさいと謝った記憶がある。

でもとってもやさしいときもあった。

私の子供の頃は、総じて父親の威厳というものがあったように思う。

今の親子の光景を見ていると、友だちのような親子関係である。

決して子供を叱らない。いや、叱れないのかもしれない。

子供の前で平気でうそをつくような親が、子供にうそをつくなとは言えないであろう。

社会的なエチケットやマナーを身につけぬまま大人になって、ある日突然、親になってしまったような親もいる。

「親業教室」でも設けて、親になる予定の人々はすべてそこで学ぶというシステムも必要なのではないか。

親のしつけを先にしたほうがよさそうな、今の世の中、まるでしつけのできていない親業失格の親が多すぎると思う。

子供が少ないからかもしれない。

団塊世代の子供時代は兄弟が多くて、どちらかと言えばほったらかしの家庭も
少なくなかったでも兄弟仲良く元気に育った。

現在では少子化の影響もあり、いきおい子供を甘やかすことになる。

お願いだから勉強して下さいと親が子供におやつを与えお願いしている時代である、当然、子供は親をちっとも怖いと思わなくなる。

私達の子供の頃はそろばん学校でも先生は容赦しなかった。ふざけていたりするとそろばんで頭をばしっと殴られたこともあった。

むしろ親が先生に、悪いことした時は遠慮なく殴って下さいとお願いしてたくらいですから。

今の子供たちに学校の先生はどうかというと、先生も怖くないと答える。

子供たちは先生に対して「先公」などと呼びヘラヘラ笑っている。

とにかくどこの学校も授業中に私語が多く、講義が聞き取れないほどにぎやかなのだという。

これは幼稚園や小学校の話ではない。高校や大学でのことである。

先生は生徒を叱らない。

いや、叱れないのである。お気の毒にノイローゼ気味の教授やら、登校拒否・不登校の先生もいると聞く。

いきおい生徒にペコペコして、友だちのような付き合い方をする先生やら、人気を気にして生徒のわがままに迎合する先生も多いようだ。

このようなことでは日本の将来がとても不安である、子供の教育のあり方を積極的に見直す必要があると思います。大人の教育ももちろんです。

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