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「死蔵」３０年　セミクジラ標本公開へ　東京海洋大

学術的な監修もへて再生されたセミクジラの全身骨格標本＝東京都港区港南４丁目の東京海洋大で

　世界最大のセミクジラの全身骨格標本が３０年以上、あまり知られることもなく、東京都港区の東京海洋大品川キャンパスにひっそりと保存されていた。全長１７．１メートル、重さ３．３トン。０４年の国立大法人化で独自性を求められた大学は、初めて本格的な骨の修復や展示室の整備に取り組んだ。今年４月にも「鯨ギャラリー」が完成し、装いも新たに巨大なクジラが公開される。

保存されているのは、６１年８月に北太平洋アラスカ沖で捕獲された体重６７．２トン、推定年齢５０～６０歳のオス。同大水産資料館隣の建物に展示され、希望すれば係員が案内してくれ、手で触ることもできる。

セミクジラは１９３１年に結ばれた初の国際捕鯨条約で捕獲が禁止された。同大の標本は５６～６８年に国際捕鯨取締条約に基づいて特別に捕獲された１３頭のうち最大のものだ。７１年に日本捕鯨協会などから旧東京水産大（０３年に旧東京商船大と統合し現東京海洋大）に寄贈された。

当初は野ざらしの状態で展示された。７４年に上屋が造られたが、西日が差し込む空調設備のない建物に置かれていた。最近まで学内にクジラの専門家がおらず、宣伝もせず、平日しか開館していなかったため、見学者は年間２０００人程度だった。

「見るに忍びない」と同大ＯＢ会が大学側に強く働きかけたこともあり、０４年、国から骨の補修費２０００万円がおりた。ＯＢ会も水産業界から建物の内装工事のため２０００万円の資金を集めた。

まず、もろくなった骨を補強。昨年は肋骨（ろっこつ）や上あごなど骨の位置を修正した。担当した西尾製作所（京都市）の宮本●（召の右に「叩」の右側）吉（しょうきち）顧問は「成熟した個体でまさに標本に適している」と説明。昨年８月に遠洋水産研究所から同大に赴任したクジラが専門の加藤秀弘教授（鯨類・海産哺乳（ほにゅう）類）は「骨格が完全なものでは世界最大のセミクジラの標本とみていい」と話す。

新しい展示場は車いすでも入館でき、高い所から観察できる台を設置。床は甲板をイメージした板張りに。室外からも眺められるように窓も大きな一枚ガラスに換える。

高井陸雄・東京海洋大学長は「学内の知能や財産を生かして大学の価値を高め、知名度を上げていく必要もある」と話している。

★９６００人がロビーで一夜、機内に５時間缶詰めも　成田空港
関東地方を中心とした雪の影響で、航空機の運航に影響が出た成田空港では２２日朝、出発便の延期や到着遅延で交通手段がなくなり、旅客約９６００人が、ロビーの床に毛布を敷いて横になるなどして、前夜からの泊まり込みを余儀なくされた。２１日の発着便は５１便が欠航、９１便が２２日以降にフライトを変更した。

２１日の成田空港では、降雪で出発便の機体の除雪作業が間に合わなかったため、駐機スポットが空かず、到着便が多数誘導路で待機する事態が発生。乗客らが５時間以上機内で缶詰め状態になった便もあった。

東京証券取引所は２１日、東京地検の強制捜査を受けたライブドア（東証マザーズ上場）とライブドアマーケティング（同）について、「開示注意銘柄」に指定した。

今後も株式市場での売買はできるが、投資上必要な情報を開示していないと判断し、投資家に注意を促す。

東証は今後も十分な情報が開示されない場合や、東京地検の捜査が進んで粉飾決算が明らかになれば、２社を監理ポストに移行して上場廃止を検討する

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