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マイコ3703 @ コメント失礼します(* >ω<) 幾つか記事を読ませて頂いて、自然にコメ…
2006.10.28
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カテゴリ: カテゴリ未分類

『許されざる者』『ミスティック・リバー』『ミリオンダラー・ベイビー』など、監督作が常にアカデミー賞をにぎわせるクリント・イーストウッド渾身の戦争映画。単純明快でなく、後味のすっきりしないところがイーストウッド作品の特徴であり、良さでもあるが、今回も実話ベースゆえ、なおさら心が苦しくなる切ない物語だ。アメリカ兵と日本兵合わせて2万人以上の犠牲者を出した硫黄島の戦い。両国ともに甚大なダメージを受けた戦いを、両方の国の視点から2部作で描くという新しい試みにも注目が集まっている。アメリカ映画は何かと善と悪で決着をつけたがり、ヒーロー魂を押しつけてくる。戦争映画にいたっては、その傾向が顕著で、見なくても見当がついてしまうほど。そんな中で、深い人間ドラマを得意とするイーストウッドが、激戦地に赴いた2つの国の兵士の立場や家族や友人への思いを平等に描き、戦争の無意味さを訴えかけてくる。「硫黄島2部作」の第1部となる本作では、摺鉢山山頂に星条旗を掲げた兵士たちの写真が、生還した3人の人生を大きく狂わせる材料として取り上げられている。そして、のちにピュリツァー賞を受賞した1枚の戦争写真に隠された真実が、この物語の中で明らかになっていく。3人の兵士は、写真に写っていたことで国民から英雄扱いされ、国は彼らを軍事資金集めの道具として利用。国民やマスコミから囃され、素直に名声におぼれる者、堅実に自分を貫く者、そして葛藤しつづけ自ら破滅していく者など、それぞれの思いでお祭り騒ぎを受け止めるが、どちらにしても、終戦後の末路は哀れ。しかも、徐々に語られていく戦場での真実があまりにも衝撃的、特に黒砂が舞い上がる硫黄島での激闘シーンは生々しく、上陸から進攻までをじっくりと見せる。自分たちの目の前で仲間の体が吹き飛び、負傷して倒れた友人の体の上を無情にも戦車が走る。兵士はただの駒。味方の誤射で無意味に死んでいく者もいる。しかし、隠蔽と策略で汚れたアメリカ政府の3人の兵士への非情な仕打ちは、戦争よりも酷く、むしろ戦地で命を散らした方がマシだったと思わずにはいられない。政府に翻弄されたひとりであるインディアンの血を引く海兵隊員アイラは、英雄と言われることを最後まで拒み続け、死んでいった戦友こそ真の英雄と主張。硫黄島で見たこの世の地獄が頭から離れず、自分の意思に反して政府に躍らされたアイラが、戦地に戻してくれと、号泣し訴える姿が印象的。差別されながらも、仲間を思いやる先住民族の清い気持ちとプライドに感動する。
硫黄島に上陸したアメリカ兵を日本兵が我慢強く静かに狙い定めるシーンがあるのだが、イーストウッドも惹かれた名将・栗林中将の手腕が発揮されるその瞬間には鳥肌が立った。日本の実力派俳優たちが出演する『硫黄島からの手紙』(12月9日公開)で、アメリカ人のイーストウッドが日本の視点でこの戦いをどのように描いているのか気になるところ。もちろん、ケン・ワタナベが、『ラストサムライ』以上の目ヂカラを見せてくれることにも期待できます!この連休ぜひ鑑賞したい映画です。





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Last updated  2006.10.28 07:39:03 コメントを書く


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