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先日の秋田県仙北市で発生した土石流の現場を専門家が調査した結果、山の斜面が深い層から崩れ大量の土砂が発生する「深層崩壊」という現象が起きていたとみられることが分かったようです。
土砂災害に詳しい岩手大学農学部の教授は、土石流が発生した仙北市田沢湖田沢の供養佛地区で現地調査を行った結果、土石流は山の斜面からふもとに延びる沢沿いに長さおよそ400メートルにわたって流れ下っていたことが分かったそうです。
また、斜面は最も深いところで、元の地面から30メートルほどえぐり取られるように崩れ、崩壊した土砂の量は少なくとも10万立方メートルに上るということです。
このため、斜面の地盤が深い層から崩れる「深層崩壊」という現象が起きた可能性が高いとみています。

「深層崩壊」は、大量の土砂が崩れ落ちるため、土砂災害の中でも特に大きな被害につながりやすく、おととしの台風12号による豪雨の際にも紀伊半島の各地で発生しています。
今回の現場の斜面については風化が進んだ比較的柔らかい地質の層が大量に積もっていたことに加え、沢筋に沿って水が集まりやすい地形だったことから、猛烈な雨が短時間に集中して降ったことで一気に崩壊したと分析しています。
また、被害を大きくしたのは土砂だけでなく、大量の杉の木が流れたことも影響しているとか、これだけの規模の崩壊を防ぐ対策は難しいので、大規模な崩壊が起きやすい場所の研究や調査を急ぐ必要があり、豪雨の際は事前に避難しておくことが重要だ」と指摘しています。
◇土石流の規模は
土石流が発生したのは、標高1250メートル余りの荷葉岳にある沢で、田沢湖の北北東およそ2キロのところにあります。
水力発電所に沿って斜面が深くえぐられるように崩壊しています。
土石流のあった山の斜面は幅およそ50メートルから80メートル、長さおよそ200メートルにわたって崩れ、最も深いところでは元の地面から30メートルほどえぐり取られるように崩れていたということです。
崩壊した土砂は少なくとも10万立方メートルに上るとみられ、雨水と斜面に生えていた大量の杉の木を巻き込みながら、さらにおよそ200メートル流れ下り、全長およそ400メートルの土石流となったとみられています。
土石流が流れ下った沢は、秋田県が、土石流の危険性がある「土石流危険渓流」の1つとしていましたが、「『深層崩壊』のような大規模な崩壊までは想定していないと思われるので、どこに危険性があるのか研究を急ぐ必要がある」と話しています。
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