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Fallout4のPIP-BOYエディションが入手困難なので悔しいのでFallout3のPIP-BOY自作はじめました。iPhone6とアンドロイド仕込めるようにしてます。Fallout4の発売日までに完成させたいです
Sep 27, 2015
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木城二郎:剣の腕前は素人に毛が生えた程度白峰吹雪:剣の腕前はかなりのもの速水恭一:剣は使わないVAMPIREEYE61「北辰雷刀流」「イヤーッ!!」竹刀型特殊警棒を持ったパワースーツの吸血鬼は10mほどの距離から一瞬で間合いを詰め面打ちで吹雪に襲いかかった。10mの距離をたった一歩、一足飛びで詰めた。吹雪はカウンターを狙うも間に合わず、咄嗟に体をひねって半身になり躱した。「イヤー!イヤー!イヤー!イヤーッ!!」右袈裟、左袈裟、真っ向、突きを連続で繰り出す吸血鬼。吹雪は連続バックステップで回避。刀同士を合わせて防御をする方法は吹雪の剣術では使わない。刀に負担をかけない為、力負けして弾かれない為、つばぜり合いに持ち込まれない為など理由があった。「(速い…この打ち込み、足さばき…剣道?)」「ほう…俺の剣の特性に気づき刀を合わせぬか?それとも勘か?」吸血鬼は竹刀型特殊警棒を正眼に構える。対する吹雪は八相の構え。吸血鬼の背後では二郎、恭一と国井花子と呼ばれた女が攻防を繰り広げている。「おい!吹雪ちゃんが押されてるぜ!!」恭一は襲いかかってくる伸びる爪を回避しながら言った。「わかってるさ!だけどこっちも…」二郎の攻撃が空を切る。「あひゃひゃひゃひゃ…」国井花子は壁を蹴り空中回転しながら爪で攻撃を繰り出す。二郎と恭一の腕を爪が貫く。「ぐっ」「くそっ」続いて口から吐き出された溶解液が襲い掛かる。寸前で回避する二人、床から煙が上がる。「ひゃひゃひゃううっ!」十本の指から伸び放たれる爪、咄嗟に防御した二郎と恭一の腕と肩を貫く。「厄介だぜあの爪…」「それにあのスタミナは何だ?あんなに高速で動き続けてるのに疲れを見せないぞ」距離を取る二人。国井花子は左右に飛び様子を伺っている。「ああ…速さだけなら俺は余裕で勝てるがあれだけ長い時間は動けねぇ」「力だけなら俺も勝てそうだけどな」国井花子は笑みを浮かべて飛びかかる。舌、爪を伸ばし二人を同時に攻撃する。二郎はバックル刀で爪を弾く、恭一はバックステップで舌を回避。「ひゃうう!」体を捻り空中旋回する国井花子、同時に溶解液を撒き散らす。二郎と恭一に降り注ぐ。「チクショウがー!!」両手で顔を覆って防御する恭一。ワーチーターの体毛を溶解液で焦がしながら突進、逆関節の足の先からナイフのように鋭い爪を出し、渾身のトゥーキックを放つ。国井花子は体を折り曲げ吹き飛び、防火扉に叩きつけられた。「やってやったぜ………なに!?」飛び起きる国井花子。恭一のトゥーキックによって傷つけられた腹部の傷がみるみるうちに塞がっていく。「なんて再生力だ…ん?どうした二郎?」「ぐ…」二郎は右腕と右目が焼けるような感覚に襲われていた。溶解液の影響ではなく内部から湧き上がる力によってである。「(最近ますます腹が減るようになってた…だけど食べても食べても満たされなかった…義手によるエネルギー消費の為だと思ってただけどこれは…きっと違う)」二郎の目の前に漆黒の男が突如現れた。義手を手にした時に現れたあの男である。以前よりシルエットがはっきりとしている。『選択を誤るな。お前は多くの選択肢から選ばなくてならない。どんなに残酷で悲惨な選択であろうとも白峰家を守るということだけは忘れてはならない』「お前は誰なんだ…」「どうした二郎?誰かいるのか?」漆黒の男の姿は恭一には見えていない。「なんでも無い、大丈夫だ」漆黒の男は消えていた。二郎はバックル刀を左手に持ち、右の手のひらを国井に向けてかざす。ごく自然に、今までそうしてきたかのように。二郎の右手から赤い閃光がほとばしり女に命中する。二郎と女を繋げる光の赤い帯になる。「ひああああ…力が吸われる…」エナジードレイン。明命館高校で吸血鬼沖田が得意とした能力。吸血鬼が持っている基本能力の一つを二郎は使った。「出来た…あまり長い時間は使えないけど」二郎は東邪馬高校で谷川と戦った時に考えていたことがあった。谷川の機械を自在に操るの能力と自分の義手のバックルを自在に変形させられる能力が似ているという事。「…俺にも吹雪さんと同じような事が出来ても不思議じゃない」二郎は自分の中に流れている力が凍結するイメージを浮かべる。そして魔力を右手に集中し女めがけて振る。鋭い氷の塊が出現し放たれる。「ひゃっ」回避する女、二郎の魔力の塊が衝突した防火扉に霜が張っている。「吹雪さんほどじゃないけど…出来た!」「二郎お前…!?」二郎はバックル刀を両手で持ち魔力を集中させていく。燃え上がる炎のイメージで。刀身は橙の光を放ちやがて炎を出現させる。「恭一、女から離れてくれ」「よ、よし!」恭一は突進する女を避ける。「ひゃふうう!!」「セイヤー!!」伸びる爪が二郎の体を削る。だが二郎は怯まず炎を宿したバックル刀を振り下ろす。三日月状の炎が女に命中する。「ビャアアアオオオオオオオオオオッ…」「うおおおおおっ」火だるまになりもがく女に向かって踏み込む二郎、脇構えから二連撃を放つ。木城家に伝わる剣術・火の神流の技の一つ『疾風連撃』。女の脇腹と胸を切り裂く。傷口はすぐに再生をはじめるが炎で焼かれ塞がらない。「火ぃ~火はイヤだ~~~~~~~…」窓を突き破り中庭に逃げる女。「追うか?」「いや、吹雪さんを援護しよう」二人の背後で轟音が響き渡った。振り返ると廊下の奥に吹き飛ばされ転がっている吹雪が見えた。全身から煙が上がっている。竹刀型特殊警棒を持ったパワースーツの吸血鬼が二人を見る。「イヤーッ!」轟音と共に10mほどの距離を一瞬で詰め、突きを放つ男。二郎は咄嗟にバックル刀で受けるが次の瞬間、体を引きちぎるような衝撃が体を駆け巡った。「ぐはあああ…」衝撃で体が跳ね後方に飛ぶ二郎。吹雪同様に煙を上げ床を転がる。「吹雪ちゃん!二郎!」「イヤーッ!」恭一が構えるよりも早く吸血鬼の竹刀型特殊警棒が胴を打つ。「ごふっ…馬鹿なこの俺が避けられないだと!?」二郎と同様に衝撃で跳ね飛び全身から煙を上げ床を転がる恭一。吸血鬼は竹刀型特殊警棒を正眼に構えて吹雪の方を向く。「うおおおっ!」立ち上がった二郎がバックル刀で斬りかかる。男は竹刀型特殊警棒で防御、両手を跳ね上げ踏み込んで体勢の崩れた二郎の頭部にすかさず打ち込む。「イエアー!」「くっ!」咄嗟に頭を振り、躱すが肩に竹刀型特殊警棒は命中。衝撃が二郎の体を駆け巡る。「うぐああ…」「ほう…俺の打ち込みを二度も食らってまだ意識があるとは流石。沖田を倒し谷川を追い詰めただけはあるな」詰め寄る吸血鬼。二郎はしびれて動けない。「二郎くん!!」吸血鬼に向かって白木の針が飛んでくる。吹雪が魔力を込め投げつけたものである。吸血鬼は掛け声と共に横凪に竹刀型特殊警棒を振り白木の針を粉砕する。「俺は沖田、谷川とは違う。奴らは武闘派ではない。奴らを相手にし我らの実力を理解したつもりでいるなら改めたほうが良いぞ」「くそ…」二郎は手をかざしエナジードレインを行う。「お前のような未熟者のエナジードレインが通用するものか!」竹刀型特殊警棒で光の帯を切断し強制的にエナジードレインを解除される。続いて吸血鬼の片手突きが二郎の鳩尾を捉える。「ヤァッ!!」「がはぁ…」全身を駆け巡る激痛に倒れこむ二郎。吸血鬼はゆっくりと吹雪に向かう。対する吹雪は下段に太刀を構えている。「はっ!」太刀の刀身から冷気の波動を走らせる吹雪、廊下を氷の波が滑る。吸血鬼は逆袈裟斬りで氷の波を粉砕、その後一歩で間合いを詰め吹雪に打ち込む。吹雪は氷の壁を目の前に出現させ防御するが粉砕される。「(…この男の能力は恐らく電撃。シンプルだけど練度の高い剣術と合わせてる…強い)」袈裟斬り、水平斬り、突きを連続で繰り出す吸血鬼。吹雪は竹刀型特殊警棒に触れる事を注意しバックステップで回避する。「(ただの電撃じゃない。魔力に反応する電撃。耐電装備も恐らくは通用しない…対抗するには…)」太刀で足払いを放ち吸血鬼と距離をとる吹雪、全身に白い魔力の冷気をまとわせる。「魔力には魔力で」「成程」「(出力しあう魔力同士なら弾けるはず。これであの特殊警棒を受けても電撃は防げる。とはいえこれはあくまでも保険。受ければ不利になるのはこっち…)」右八相の構えを取る吹雪。「俺と白峰吹雪、お前俺の魔力は見たところ同じ大きさ。ならば技量の差が勝敗を分けよう。北辰一刀流を基盤に生み出した『北辰雷刀流』、受けてみよ」「(相手は一歩で10mを踏み込む。恐らくは電撃の放出を利用した高速の踏み込み。そしてそこからの怒涛の打ち込み。初太刀でカウンターを取らなければわたしに勝ち目はない…)」吹雪は突きでのカウンターを狙うため下段に構え直す。「イヤーッ!」吸血鬼が踏み込む。正眼に構えた竹刀型特殊警棒が上段に上がる。吹雪はその動きに合わせて太刀の切っ先を男の喉に向ける。「イヤッ!イエアーッ!!」吹雪の想定よりも速く遠い間合いで竹刀型特殊警棒が振り下ろされる。それは吹雪を狙ったものではなく、吹雪の太刀を狙った打ち込み。太刀は竹刀型特殊警棒によって下に弾かれ次の一撃が右小手を打った。「うっ…」「イエアアアアアアッ!」吸血鬼の竹刀型特殊警棒が吹雪の頭に命中する。電撃の衝撃で体を跳ねさせる吹雪、小手の電撃は自ら放出する魔力で防いだが、続いて打ち込まれた面打ちには対応できなかった。「(まさか太刀の刀身を狙ってくるなんて…)」全身から煙を上げながら力なく倒れる吹雪。「良し、白峰吹雪を連れ帰れば任務完了だ」吸血鬼は倒れた吹雪に念入りに電撃を浴びせ肩に担いだ。「ま、待て…」体を震わせながらバックル刀を杖がわりに立ち上がる二郎。「そんな力がまだあるとは。殺すつもりで電撃を打ち込んだのだがな」続く
Sep 15, 2015
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前回はこちら木城二郎:少しずつ右手の義手が侵食してきている気がする。VAMPIREEYE60「右目」萌絵の猛攻を全て流麗な受け流しで捌き打撃を叩き込んでいく元興寺・道場俊彦。萌絵を倒す手応えを感じていた。膝をつく萌絵。「ガッハッハー!どうだ牛鬼!元興寺流空手の力を思い知ったか!!力任せのお前の打撃などもはや俺には通じん!!」「…効かねえよ。こんなもんで牛鬼を倒せると思うなよ?」「牛鬼ってアレだろ?倒した奴が牛鬼になるってよぉ?俺は信じちゃいねえがな」「…はっ!阿呆が!!そっちじゃねえよ!!」ゆっくりと立ち上がる萌絵。怒りに燃える目は静かに冷静に変わる。脱力し腕を下げ、元興寺・道場に向かって歩き出す。「あまりにキレ過ぎるとかえって冷静になるもんだなぁ…」「何カッコつけてんだ!テメェに勝ち目はねえんだよ!!」正拳突きが萌絵の鳩尾に炸裂する。しかし…「む!?取れねえ…」萌絵の漆黒の毛が道場の右拳を絡み取っていた。「捕まえたぞクソ野郎が!最初からこうすれば良かったんだよな。頭に血が上って、んなことも忘れてたわオラアッ!!」道場の腕を肘と膝で挟み込む。肉が裂け骨が飛び出す。「グギャアアアアアア…」「167発も殴ってくれたな…倍にして返してやる!!オラオラオラオラオラオラ…」離れならない道場に両拳のラッシュを叩き込んでいく萌絵。333発を叩き込んだところで体を捻り引き絞る。そして拳にありったけの魔力を込めた止めの一撃を顔面に叩き込む。「オラアアアアアアッ!!」「グワバアアアアアッ!!」絡まっていた拳は外れ、竜巻の如く錐揉みを描いて飛んでいく道場。血を撒き散らし警察署の壁に激突し4回跳ねた後、床を滑っていく。「アタシは京都貴船神社由来、舌家の方の牛鬼だよ、覚えとけ!生きてたらな!!」「が…は…」意識を失う道場。萌絵は敵の魔力が小さくなったのを確認し漆黒の毛で覆った鎧を解除する。「いやぁん、激しく動いたせいで破れてる~!」ブレザーの脇の下とストッキングが敗れていた。「変なのに絡まれちゃったからせっかくの衣装が~…皆どうしてるかしら?」萌絵は東棟の奥へと進んで行く。西棟では奥寺舞子と小太りの佐渡川マリアがにらみ合っていた。横には蜘蛛糸で絡まれ息も絶え絶えの山蜥蜴の山崖和津。「山崖とアタシはコンビでね。どんな敵もコンビで倒してきたのさ!」佐渡川は鼻息も荒くそう言った。「あっそ。で、私を甘く見て先に男が仕掛けてこのザマって訳?」「うるせえんだよ蜘蛛アマが!!」飛びかかる佐渡川、奥寺舞子は蜘蛛糸ネットを浴びせかける。ネットに絡まり早々に決着がつくかと思われた。「邪魔だ!」粘着性が強いはずのネットを難なく取り払う佐渡川、手のひらから何かを投げつける。奥寺舞子はバック転で回避。佐渡川が投げたものが床に散らばる。「これは…砂」「そうさぁ!アタシは砂撒き狸!!砂かけ婆じゃないよ!!」「道理でタヌキ面」「んだコラァ!!」砂が生き物のように蠢き佐渡川を守るように包んでいく。「これで蜘蛛糸は効かないよ!更に言えばこの砂はアタシの意思で自在に操れる。高速回転させればお前を八つ裂きにしてやる事だってできる。映画Mr.アラクニド3では砂人間がMr.アラクニドを追い詰めたもんねぇ」「ふーん…で?」奥寺舞子は髪をかきあげて言った。「殺す!」「はっ」奥寺舞子は張り詰めていた糸を解除する。すると床に転がっていた山崖が弾丸の如く発射され佐渡川にめがけて飛んでいく。「ぐああああ…」「うあああ…山崖ぃいいいいい!!」高速回転する砂に巻き込まれる山崖。慌てて砂を解除する佐渡川。「ああっ山崖…うあああああ!?」両足に蜘蛛糸が絡みつき逆さまに吊るされる佐渡川。弛み気味の腹に奥寺舞子の蹴りが突き刺さる。「ぐぼぁ…」「私をズタボロにするとか言ってたわよね?」「テメェ…」口を開いた瞬間、佐渡川の口に液体が飛び込む。「ああ…ああああ…」即効性の麻痺毒。みるみるうちに佐渡川の体から力が抜けていく。「さて、知ってること全部教えてもらうわよ?この警察署がなんなのかあんたをよこした奴の事とか」「誰が…」「言わなくていいの?あんたの彼氏に聞くことになるけど?」奥寺舞子は血だるまになっている山崖を指差して言った。「わ、わかった、言うから…」佐渡川は観念して話し始める。ここは京都府警本部ではなく外観こそそっくりに作られた吸血鬼の居城である事。自分と山岸は吸血鬼に雇われて来た事。この居城を作ったのとは別にもう一人吸血鬼がいる事。教会と鬼の妖怪連合一派を始末するためにおびき出したことを話した。「これ以上は知らない…です」「ありがと、じゃあ寝てていいわよ」奥寺舞子は逆さに吊るしていた佐渡川を下ろし、山岸と一緒に床に張り付けた。制服に付いた埃を払い東棟を進む。「敵は巧妙にカモフラージュしてこの偽警察署に誘い込んだって事ね………ん?それだと吸血鬼側はこちらの行動を把握してることになる。ターゲットは私たちじゃなくて木城君達教会の者?私たちは偶然?」そこで奥寺舞子は急遽一日署長の話をマネージャーの真柴が持って来たことを思いだした。「マネージャーは警察に吸血鬼がいると分かってた?だから私たちを戦力として連れてきた。私たちを戦力として使わなければならないと思わせる出来事があったとか?…なんにせよマネージャーに問いただす必要があるわね」―地下2階。小豆洗い小倉忠興の大量の小豆をぶつけられ平衡感覚を奪われ床に伏す山根妃羅莉。「ショキショキショキー…もうじき耳は聞こえず鼻は利かず目は見えなくなるべ」「なにこれ?なにこれ!?…ピピピピーンチ!!」「申し訳ねえが半殺しになってもらうべ!なあに次に目が覚めた時にはスッキリとした気分でこっち側の妖になってるべ!」「イヤだー!」妃羅莉は寝たまま横に転がって小倉から逃げる。「逃げても無駄だべ!」「ひいー!チューチューエクスプレス!!」召喚した魔力のネズミ達が妃羅莉の体を持ち上げて運ぶ。小豆を回収し追いかける小倉。「よーし離れた!チューチューボール!!」更に魔力のネズミを召喚し集めてボール状にしていく。「くらえ!必殺キラリ・ザ・ヘッジホッグ・オーバーヘッド・ダイナミックシュート!!」妃羅莉を運んでいたネズミが体を跳ね上げる。妃羅莉はネズミボールを膝でトラップして浮き上がらせオーバーヘッドキックでシュートを撃つ。放たれたボールはスパイク状になり小倉を襲う。「こんな球っころ!!」小豆棒を形成し迎え撃つ。ネズミボールは防御されると思われたが激突の寸前、数十匹に分裂。小豆棒をすり抜け小倉の体に突き刺さる。「うぎゃああっ!」突き刺さったハリネズミは高速回転し小倉の体を削っていく。「うぎゃあああああああ」「チューチューロケット!!」召喚される光のネズミ魔力を噴射してロケット弾の如く飛び出す。高速で射出された光のネズミが小倉の顔面を捉える。「ぐげっ…」仰向けに大の字に倒れる小倉。途端に妃羅莉の平衡感覚も戻ってくる。「や、やったー!」―2階正体不明の女は二郎、吹雪、恭一を相手に今だ攻防を続けていた。「ひゃひゃひゃ…流石にやるねぇ。でもここまでだよ」三人は大きな魔力を感じ警戒する。女の後ろからパワースーツに身を包んだ1mほどの特殊警棒を持った男が歩いて来る。ヘルメットで顔は見えない。「あの気配…吸血鬼よ…」吹雪は太刀を右上段に構える。二郎はバックルを刀に、恭一は腰を落として低く構える。ゆっくりと近づいてくる男。うっすらと青白い光を放っている。「国井花子、ここからは俺も参戦する」「はい、ユウ様…」「白峰吹雪は俺が相手をする。お前は男二人を」「はい!」国井花子と呼ばれた女は頭を下げて力強く言った。ユウ様と呼ばれた吸血鬼は竹刀を思わせる形状の特殊警棒を中段に構えた。「イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアーッ!」咆哮する吸血鬼。全身から魔力がほとばしり一瞬にしてその場の空気を変えた。吹雪、二郎、恭一の肌にチリチリとした魔力が触れる。「(…これまでの吸血鬼とは違う。真っ向からぶつけられる魔力、鋭い殺気…相当な鍛錬を積み重ねた者が吸血鬼になればここまで違うのね)」吹雪の額から汗が流れる。沖田や谷川は吸血鬼になる前は普通の教師であった。目の前にいる男は警察関係者。体を鍛え上げ武道の経験を積んだ者。素体が違う。「うぐ…」二郎の義手反応する。華月と会って以来、二郎の義手に小さな変化が現れていた。それは谷川との戦いの最中顕著に現れていた。これまで義手から感じていたパワーを右目でも感じるようになってきていた。「二郎おまえ右目…赤くなってるぞ?」恭一は二郎の瞳が赤みがかってることに気がついた。続く
Sep 13, 2015
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カサンドラ:シエラマドレの環境が心身共にダメージを与えているFalloutNewvegas114話「ファインドカラー14ディーン・ドミノ」 テーブルの上のラジオをリボルバーで破壊したカサンドラは悠々とテーブルに近づき音声データを回収した。すぐにPIP-BOYにダウンロードする。「あの声気になること言ってたわね。…とにかくこの音声データを持って檻の奴と話をしないと」1階に戻り檻に近づき音声データを再生するカサンドラ。青い巨体のミュータントが振り返る。その胸にはDOGと刻まれ、腕にはベアトラップが食い込み、頭には手術痕があった。「………君は私が予想した者とは違うようだ。失望だな。とはいえ…指示に従ってくれた。君は私を檻から出そうとする愚か者ではないか」「やっと話ができるわね。失望とは随分だけどここから出たくないの?どうしてよ?」「私は問題を抱えている。君がそれを解決できるとは思えない」「話してくれなきゃどうにもならないわよ。私は老人の罠にかかってここへ連れてこられた。そして貴方を連れてくるように言われたの。従ってもらわなきゃ困るわ」「ハッハッハ…欲に目がくらんであの年寄りに罠にかけられたのか。そしてドッグによってここに連れこられた。シエラマドレは欲深い人間を捉えて離さない」「どういう事?ドッグって胸に刻んであるけど貴方の名前じゃないの?」「私はゴッド。これは鏡を見て自分の名前を忘れないように彫られたものだ。ドッグは今檻に入っている。奴が表に出ると代わりに私が檻に入ることになる。老人の命令で奴は檻から出て何でも従うのだ。ドッグにとって老人はマスターなのだよ」「ちょっと待って…ドッグはどこにいるのよ?貴方が老人の言うミュータントじゃないの?」カサンドラはゴッドの胸の傷を見て言った。「ドッグは私の中に居る。奴は獣だ目覚めさせてはいけない。奴は常に空腹に飢えている、お前など引き裂かれてしまうだろう。空腹が極限に達すると奴はそれがなんであれ口にしてしまう。お前のつけている首輪もドッグが腹におさめてしまった」「へぇ…なるほど…要するに二重人格ってことなのかな?ま、それは置いといて首輪を飲み込んだのなら私の言う事を聞くしかないわね。私に協力して死なないようにしないと貴方のお腹の首輪も爆発するわ」「私は老人に従う気はない」「あっそう、じゃあPIP-BOYの老人の声を使ってドッグを呼んでみようかな?」「やめろ!そんなことをすればお前の腕を引きちぎってPIP-BOYを首から下げてやる!」「私が死ねば貴方も死ぬのよ?お腹の中に首輪が入ってるんでしょ?いくらスーパーミュータントでも助からないわね」 カサンドラは臆せずに言い放った。「ナイトキンだ!」「分かったわよ…で、協力してくれるの?」「本意ではないが従う他なさそうだ。着いて行こう」 ゴッドが檻から出てくる。「貧弱な人間がそんな装備では生き残れまい。ついてこい、いくらかマシなものがこっちにある」 ゴッドについていくカサンドラ。ロッカールームに入っていく。ゴッドは力任せにロッカーの扉を開け中からセキュリティアーマーを取り出した。オレンジ色のスーツに黒いアーマーが取り付けられている。状態も悪くない。「これならある程度の弾も防いでくれそうね、軽いしそこそこ動きやすいし。ありがと」「君に死なれては困るだけだ。行くぞ、老人が待ってるのだろう?」警察署を出ると二人はゴースト・ピープル三人に襲われた。それぞれナイフスピアを構えている。「シュアアアアアアアアアッ!」 飛びかかってくるゴースト・ピープル。カサンドラは自分のナイフスピアで受け流し、切っ先を円を描くように動かしてゴースト・ピープルの腕の隙間から心臓に突き立てた。そして動きの止まったゴースト・ピープルの足を払い、転倒したところで首にナイススピアを振り下ろす。二人目のゴースト・ピープルが間髪入れずに襲いかかってくる。ナイフスピアを中断に突き込んで来た。「扮ッ!」足を前後に開き、伏しながら両手でナイフスピアの柄の先を持って突き出す。頭上をゴースト・ピープルのナイフスピアを通り抜ける。カサンドラのナイフスピアはゴースト・ピープルの腹を貫く。ゴースト・ピープルは咄嗟にナイフスピアを掴む。カサンドラは足を振り遠心力と体のバネで飛び上がりゴースト・ピープルの斜め横に立ち、掴まれたナイフスピアの柄両手で下に押しながら引き込む。わずかに体勢を崩すゴースト・ピープル、カサンドラは右手を外回りに小さく回して握り込み、同時に右足の裏でゴースト・ピープルのスネを蹴る。右足を下ろし、左足を一歩前進させ連動して右掌を突き出してゴースト・ピープルの無防備な顎を打つ。「ギュアアアアアッ…」 八極拳・小纒斧刃脚が炸裂した。「とどめ!」 のけぞったゴースト・ピープルの首をナイフスピアの水平薙ぎで刎ねる。となりではゴッドが馬乗りになりゴースト・ピープルの頭部を拳で砕いていた。「人間、君もやるものだな」「銃の弾は心もとないし相手も近接武器だったからね。体術は鍛えるにこした事はないけど選択しとしては後回しね。人間は武器使ってナンボよ、ミュータントのように頑丈じゃないし、デスクローのように爪とか牙生えてないし」 カサンドラはナイフスピアを左手に持ち、右手でリボルバーを持ってみせる。「そういうものか」「もしスーパーミュータントやナイトキンが人間と同じ技術装備持ってたら絶対勝てないわね」「弱いが故に技術を学び武器を手に取り対抗してきたのが人間だ。スーパーミュータントの多くは精神に問題を抱えているか正常な思考を出来ない者だ。新たに技術を学び強さを求めるなどまずありえないな」 シエラマドレの中央噴水広場にたどり着く二人。すると再びホログラムの老人エリヤが現れた。「FEV変異体を連れてきたようだな。次はグールの男だ。PIP-BOYで場所を確認し連れてこい。妙な考えは命を縮めることになる事を忘れるな」 エリヤの声が中央噴水広場に響き渡る。カサンドラはエリヤのホログラムを横目で睨みつけた。「(ククク…良い、良いぞ…ああいう者こそが計画を成功させてくれるのだ。私に媚びへつらう者、恐怖で従う者は皆失敗していった)」 エリヤはカサンドラがシエラマドレの街中に消えていくのを確認しながらほくそ笑んだ。カサンドラは居住区に向かう。入って早々にゴースト・ピープルの出迎えがあった。住宅街の窓、路地から槍を構え出てくる。「こいつら簡単に死なないから面倒なのよね」 ナイフスピアで突き刺して動きを止めリボルバーでとどめを刺す。リボルバーで牽制しナイフスピアで首を刎ねる。カサンドラは両手に持ったリボルバーとナイフスピアを操りゴースト・ピープルを倒していく。「あーもう弾がなくなった!ホロライフルもあと10発程度だし!!」 カサンドラに焦りはない。Vaultで鍛え上げた体術とありとあらゆる武器術が彼女の自信になっていた。計6人のゴースト・ピープルを始末したカサンドラ、PIP-BOYのカーソルを確認し住宅街を進んで行く。「おっとこっちは毒雲が発生してる…向こうから回るしかないか」 薄暗い住宅街にはベアトラップ、ワイヤートラップが無数に設置されていた。それに加えスピーカーの影響で首輪が反応する。「………今までで一番キツイわコレ。精神的にも肉体的にも」 食料、水は無く、全てはシエラマドレのチップと交換で自動販売機で手に入れるしかない。カサンドラは水とダンディボーイ・アップルを購入する。薄暗く空気の悪い住宅街、どこからともなく現れる正体不明の敵、一瞬たりとも気を抜けないトラップの数々、少ない物資。精神的にも肉体的にも削られていくのが分かった。ウェイストランドでそれなりに生き延びてきた彼女であったがシエラマドレは別格であった。「せめて首輪が鳴らなければ…」 ジャンプスーツを着た首無し死体をいくつか見つけた。エリヤによって連れてこられた犠牲者の成れの果てに思えた。「あれの一つになんか絶対になりたくない…私は負けない…必ずあのジジイを斃す」 道中発見したホロテープを自動販売機に読み込ませるとスティムパックが購入可能になった。カサンドラは早速スティムパックをチップと交換し打った。ゴースト・ピープル、トラップをやり過ごしながらマーカーの地点を目指す。崩壊しかかった建物の三階にあがるとサングラスにタキシード、カサンドラと同じ首輪爆弾をつけたグールが座っていた。穴のあいた壁から外を眺めている。「シエラマドレ…ふふふ美しいだろ。呼ばれてきたのか?」「ホログラムの老人に命令されてね」「まぁ座ってくれ、大変だったろ?足を休めることくらいしかできないが」 グールの男は自分の隣にある椅子に座るように言った。「ゆっくりしてる場合じゃないわ。この首輪のこと知ってるでしょ?私たちは協力しあわなければならない」「もちろだとも…だがそこに立ってられると落ち着かないんだ座ってくれないか」 グールの男は丁寧だが少し威圧的に言い放った。カサンドラは小さくため息をつき椅子に腰を下ろす。「それでいい。ここに来たのはラジオを聞いたのか?それともある日突然目覚めて迷い込んだのか?少なくともあんたはまだ生きている。…ところで椅子の座り心地が悪くても立ち上がったり急な動きはするな。クッションは見せかけなんだ」「なんのこと?」「悪いがその椅子のクッションには指向性爆薬が仕込んである。お行儀よく、なんの誤解もないまま会話を終わらせようじゃないか」 カサンドラは眉間にしわを寄せグールの男を睨みつける。「勝手に立ち上がってみろ、ケツを吹き飛ばしてやる。きっと月がチェリーパイのように赤く染まるだろう」「いい趣味してるわね。脅してるつもりだろうけど、私が死ぬとその首輪の爆弾も作動するわよ?」「面白い話だな。だがその話が本当か作り話か確かめるつもりはない。俺が欲しいのは満ち足りた聴衆だ、血の雨じゃない。あんたがどこの誰で何者かは知らないがこちらはとしてはこのピッとなったネクタイを破棄したい」「それは私も一緒よ。首輪を外して罠にはめた老人に制裁を加えなければ気がすまないのよ。そして私たちは協力しあわなければ生き延びることはできない。くだらないことで揉めてる場合じゃない」「分かってる、芸能界で働いてるからってバカじゃない。俺はカジノの中にあるものが欲しい、あんたは生き延びて老人に復讐したい。争う理由など無い、そうだろ?」「私はカサンドラ。貴方は?」「ディーン・ドミノだ。ポスターを見たことないか?」「…そういえばディーン・ドミノのポスターを見かけたわね。あれが貴方なの」「そうだ。爆弾が落ちたあの日から俺はここに住んでいる。シエラマドレ・カジノは俺のものなんだ、あんたや老人には渡さない」「それでいいわよ。で、椅子の爆弾は解除してくれた?このままじゃ動けないんだけど」「…もう大丈夫だ。さてお次はどうする?」 立ち上がるディーン。カサンドラはゆっくりと立ち上がり椅子を眺めた。「噴水広場に集合ね。またトラップだらけの街中を通り抜けないといけないけど」「噴水か。じゃああんたについていく。弱虫って訳じゃないがエスコート無しでは街を走り回りたくない。銃の腕には自信があるし衰えてなどいない、だがゴースト・ピープルに捕まったら戻れない。それにあんたから目を離さないためでもある」「そうね一人より二人で行動したほうがいいわね。私と違って貴方はここの地形にも詳しいでしょうしね」「よし、行こうか相棒」続く
Sep 13, 2015
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カサンドラ:BOSのバンカーでガスを吸い気がつくとシエラマドレに居たFalloutNewvegas113話「ファインドカラー8ドッグ」ヴァンはモハビに戻るとそのままディバイドに行くことを決心した。自分のことを知るというユリシーズと名乗った男はそこにいる。仕事に追われ、こなすだけの人間になりつつあった。だが、もう一度原点に戻り自分が何者かを知る為に行動を起こす気になった。知らなくて良いかもしれない知って絶望するかもしれない。一瞬そう考えたが前に進むにはそれが一番だと感じたのだ。たとえ記憶が戻らなくても知ることが大事だと。 ヴァンがザイオンへと旅立った頃、BOSのバンカーの外で待機していたラウルはカサンドラが戻ってことない事を気にかけバンカーに足を踏み入れた。「ボス、いるなら返事をしてくれ…年寄りに心配かけさせないでくれ」 ラウルはバンカー内の異様な空気を感じ取っていた。44マグナムの弾を確認し足音を殺しながら進んでいく。シエラマドレのラジオ放送は消えていた。「あれは…」 通路に光るものを発見した。カサンドラの銀のピアスであった。ラウルは周囲を注意深く調べるも通路や扉は見つからなかった。「ボス!」 ラウルは普段上げないような大声を発した。バンカーに響き渡る彼の声、返すものはなく換気扇の音だけが彼の耳に届いている。ラウルは用心深くバンカーから出るとイリオス号に向かい無線を手に取る。ボニースプリングス農場で待つダーモットとベロニカにカサンドラの行方不明を知らせる為に。「こちらラウル…ダーモット、ベロニカ、いるか?大変だ、ボスが姿を消した」『こちらベロニカ、ダーモットは今セキュリティシステムのメンテナンスをしているわ。それでカサンドラが行方不明?どういう状況なのか簡単に説明して』 ラウルはシエラマドレのラジオ放送を追ってBOSのバンカーにたどり着き、そこで起きた事を話した。『…分かったすぐにそちらに行くわ。ラウル、車で待機していて、バンカーにはもう入らない方がいいわ。たとえラジオ放送が再開されても我慢して、サイドカーで行けばそんなにかからないから』「わかった待ってるよ」『ダーモットには悪いけど待っててもらうわ。BOSは私の分野だし何より農場をほっぽり出すわけにはいかないしね』「ああ」 ラウルは静かに無線機の置くとイリオス号のシートに座り込んだ。なぜ自分はあの時カサンドラから目を離さずに見てなかったのかと後悔した。 カサンドラはシエラマドレの入り組んだ狭い路地を歩いていた。街に充満している赤い毒雲を避け、首輪が反応する電波を発生するスピーカーの場所を避けながらホログラムの老人の指示で警察署に向かっていた。「人の気配が全くしないわね…それにこの首輪…」 カサンドラはシエラマドレを進みながらカジノコインを拾って歩いていた。噴水の近くに会った販売機はキャップではなくカジノコインに対応していた為である。シエラマドレではカジノコインもしくは戦前の金がなければ販売機で食糧、水、医療品は買えない。「(絶対に絶望なんてしてやるものか!あのクソジジイを引きずり出して報復してやる!ついでにお宝もいただくわ!!)」 毒雲をやり過ごしながら進んでいると、人間のものとは思えない野獣めいた唸り声が聞こえてきた。カサンドラはホロライフルを構える。前方の階段の影から飛び出したのはガスマスクを装着した潜水服を思わせるものを着た人型の何かだった。手には怪しい光を放つナイフを身長ほどもある棒にくくりつけた武器。カサンドラのホロライフルを警戒している。『その辺りにはゴースト・ピープルがいるだろう。この街の住民の成れの果てだ。気をつけろ、奴らはそう簡単に殺せない。警察署に居るスーパーミュータントを連れ出すまでは無駄な戦闘は避けやり過ごすのが一番だ』 首輪から声がする。カサンドラに首輪を取り付けた張本人の老人は首輪から位置情報を得ている。「(ふん、やり過ごせる状況じゃないのよね。やるしかないわ)」ゴースト・ピープルはナイフのついた棒を振りかざす。カサンドラはホロライフルのスコープを覗かずに銃身の先端で照準を合わせクイックドロウで撃つ。ホロライフルの弾丸がゴースト・ピープルの胸に命中。着弾箇所から青く輝き、全身を光が包み込む。「ギアアアアアアアアアアアアア…」 ゴースト・ピープルが悲鳴を上げる。体を痙攣させ仰向けに倒れた。「このホロライフルって武器どんな原理か知らないけど強力ね」 カサンドラはゴースト・ピープルが沈黙したのを確認し階段を上がって行く。階段を上りきった時、後ろから気配を感じ振り向くと倒したはずのゴースト・ピープルが起き上がっていた。「こう言う事なのね。そう簡単に死なないって言っても不死身じゃないでしょうね」 カサンドラはホロライフルでゴースト・ピープルを撃つ。倒れたところでナイフのついた棒を取り上げそれをゴースト・ピープルの首に振り下ろした。軽々と首を切断し地面に食い込む刃。カサンドラはナイフのあまりの切れ味に驚いた。「何このナイフ…恐ろしい切れ味なんだけど刃は一つもこぼれてない。手入れされてるようにも見えないのに曇ってないしサビも無い。何で出来てるのかしら」カサンドラは棒に取り付けられた余計な装飾品を取り外してブレの無いように棒の軸とナイフの柄を調整した。「うん、これで良しと。ナイフスピアとでも名付けよ」 カサンドラはゴースト・ピープルの首を蹴飛ばし、ナイフスピアで槍術の型を決める。ナイフスピアの重さ、重心、長さを確かめていく。「槍術なんてVaultに居た時以来だけど…体は忘れてないわね」 更に型を決めていくカサンドラ。「ホロライフルの弾が少なくて不安だったけどこれでなんとかなりそう………早速次のがお出ましって訳ね」毒雲が立ち込める建物の影からゴースト・ピープルが飛び出した。右手にはベアトラップが鎖で巻きつけられている。「シュラアアアアアアアアアアア…」「把ッ!!」 右手を振り上げて飛びかかってきたゴースト・ピープルをナイフスピアで迎え撃つ。左手を棒に添え右手で送り出す。同時に右足で地面を蹴り左足を踏み出す。ナイフスピアは風切り音を鳴らしゴースト・ピープルの喉に突き刺さった。「ゴボボボボー…」 ナイフスピアを抜いたカサンドラは体を反転させてナイフスピアの柄で横薙ぎに殴りつける。転倒したゴースト・ピープルを踏みつけナイフスピアを振り下ろして首を刎ねる。「いけるわね数で押されたらまずいけど。首を刎ねたら起き上がってくる様子もないし」カサンドラはホロライフルを背負いナイフスピアを手に警察署に向かう。―老人はシエラマドレの一室でモニターに表示された地図のマーカーを眺めていた。老人の声はシエラマドレ中のスピーカーを利用して発せられている。首輪爆弾を取り付けた者への指示はスピーカーを利用していた。「ふん、今度の奴はCircle of Steelの連中より使えるといいがな…」『私とエリヤ様がいればシエラマドレ攻略などたやすいと思うのですが』「それでは駄目なのだ。シエラマドレには舞台に上がる役者が必要なのだよ。脚本家演出家は舞台に上がるものではない」エリヤと呼ばれた老人が話しているのは背後にあるバトルスーツであった。『これは失礼しました』バトルスーツは若い女性の声でそう言った。「シエラマドレ・カジノは厄介なことにオープニングセレモニーを行わなくてはならないのだ。強行突入したところでその機能は全て解放されない。私はあそこにあるものの全てを手に入れたいのだ。その為にお前を作った」『廃棄寸前だったステルススーツの私を拾っていただき更にパワーアーマーと融合させて機能まで大幅にアップさせてもらって感謝の言葉もありません。エリヤ様に出会わなければ私はあのままビッグマウンテンで朽ちていたことでしょう』「ビッグマウンテンにはまだまだ得るものがあった。シエラマドレの秘密を解明しモハビをホロ軍団と毒雲で支配した後もう一度あそこに行く。今度こそビッグマウンテンを丸ごと手に入れる」『それは良い考えですね。私が崩壊するその時までお供いたします』「あの女が警察署にたどり着いたようだ。スピーカーと首輪の関連を教えといてやるか」 ホロライフルを肩から下げ、ナイフスピアを手にカサンドラは警察署の扉を注意深く開けた。薄暗い警察署を見渡す。ゴースト・ピープルの姿は無い。ゆっくりと足音を殺しながら進むと突然首輪が高音で鳴り始めた。「ちょっ…」 カサンドラは首輪の音に危機を感じその場から飛び下がった。首輪の音は止んだ。『その首輪はシエラマドレのラジオ、スピーカーの発する周波数に影響されるようだ。私も予想だにしなかった。近づかなければ首輪が爆発することもない。任務の障害と感じたなら自分で対処してもらうしかない』 警察署にエリヤの声が響く。カサンドラは目の前のラジオをホロライフルで粉砕した。「まったく…周波数に影響されるって分かったのなら改良すればいいのに。本気で計画を進めたいのならそのくらいするべきだわ」 カサンドラは大きくため息をついた。「こっちの声は聞こえないのに毒づいても仕方ないわね」 暗さに目が慣れてきたカサンドラ。フロアー正面に大きな檻が見えた。ゆっくりと近づいていくと檻の中には青い肌の巨体が見えた。更に近づくと首輪から音が鳴り始める。「また…今度はどこにスピーカーが」 下がるカサンドラ。檻から離れた位置で青い肌の巨体に声をかける。「ねぇ、聞こえる?」「………」「噴水の所に老人にあんたを探せって言われたんだけど…この警察署にミュータントはあなただけかしら?」「………」「ちょっと!!」 カサンドラはナイフスピアで檻を叩こうとしたが思いとどまった。「(檻に閉じ込められてるから話さないのかな?鍵を見つけて開ければ話してくれるかもしれない)」 カサンドラは檻から離れフロアーの探索を始める。他の檻には白骨化した人間のものしか発見できなかった。 次に彼女は地下に向かう。すると何処からともなく声が聞こえてきた。エリヤのものではない。『檻の下の…私の居る所へ来るのは分かってた。多分、君は私がヴィラの壁に刻んだ文字を見たのだろう』「誰?ヴィラの壁って何の事?」カサンドラの呼びかけに応じず声は続ける。『そのまま先に進め。私の声に従え。檻の中の者はDOGだ。私は彼を監禁せねばならなかった。彼は私の言う事を聞かないでいる』「檻の中のやつの名前はDOGていうのね」 声は聞こえなくなった。カサンドラはPIPーBOYの生命反応確認する。自分以外のものは居ない。「呼んでいるのはロボットかな?」進んで行くと首輪がまた鳴り始めた。周囲をチェックするもスピーカーやラジオは見当たらない。「ということは…あの壁の向こうにあるかもしれないのね」 カサンドラは通路を駆け、首輪の音が止む距離まで離れる。ロッカーの並ぶ部屋で小型のリボルバーと弾を数発、発見した。更に奥へと進むとここでまた声が聞こえてきた。「あれが私だ、そこ、テーブルの上。私の音声。もし君が私の考えている者なら、君はDOGを予備に来た、他の者をここへ引きずるのに彼を利用する為に。私は君を利用するつもりだ。DOGの檻のキーは単純だ。私の声を持ってきて中の獣に聞かせろ、そうすれば我々は話すことができる」続く
Sep 6, 2015
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