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2021.08.09
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カテゴリ: 中国
図書館で予約していた『中国の大盗賊』という本を待つこと5日でゲットしたのです。
共産党の中国とは盗賊王朝とのこと・・・これは読むっきゃないで。





高島俊男著、講談社、2004年刊

<「BOOK」データベース>より
昔、中国に「盗賊」というものがいた。いつでもいたし、どこにでもいた。日本のどろぼうとはちょっとちがう。中国の「盗賊」はかならず集団である。これが力をたのんで村や町を襲い、食料や金や女を奪う。へんぴな田舎のほうでコソコソやっているようなのは、めんどうだから当局もほうっておく。

 ところがそのうちに大きくなって、都市を一つ占拠して居坐ったりすると、なかなか手がつけられなくなる。さらに大きくなって、一地方、日本のいくつかの県をあわせたくらいの地域を支配したなんてのは史上いくらでも例がある。しまいには国都を狙い、天下を狙う。実際に天下を取ってしまったというのも、また例にとぼしくないのである。幻の原稿150枚を完全復元。

 共産党の中国とは盗賊王朝である。劉邦から毛沢東まで伝説の完全版がよみがえる。

<読む前の大使寸評>
共産党の中国とは盗賊王朝とのこと・・・これは読むっきゃないで。

<図書館予約:(8/01予約、8/06受取)>

rakuten 中国の大盗賊


第五章で毛沢東を、見てみましょう。
p256~259
■盗賊皇帝の農民革命>
 毛沢東のことを盗賊皇帝だなどと言うと、鬼面人をおどろかす言いぐさのように思われるかたがあるかもしれない。しかし、決してそうではないのである。香港やアメリカなどにいる中国人のなかには、そういう見方をする人はすくなからずある。

 本場の中国ではどうか。そう考えている人はいっそう多いのであるが、はっきり言っては危ないから遠まわしに言う。中華人民共和国を「封建ファッショ中華帝国」と言ったり毛沢東のことを「秦始皇」と言ったりするのはその意味である。

 比較的はっきり言ったのは王希哲という人である。この人は広州の若い知識人で、文化大革命中に他の三人の友人と共同で「李一哲の大字報」という長大な壁新聞を貼り出して逮捕されたことがある。この壁新聞は「林彪体系」を批判するという形を借りてその実は中国共産党の体質を批判したものだった。

 その王希哲が、1980年に『毛沢東と文化大革命』という論文を書いて、国内では発表できないから香港に送り、香港の雑誌がそれを掲載した。そのために王希哲は逮捕されて懲役十五年の刑を受けた。

 その一節を引用してみよう。そうすれば、毛沢東を盗賊皇帝と言うのが、わたしの一個の奇をてらった言辞ではないことがわかっていただけるであろう。
 なおここで王希哲は盗賊を「農民」と言い、盗賊の天下奪取を「農民革命」と言っている。それが中国における表現法である。また王希哲はマルクス主義を信奉する人であるから、この論文はその観点で書かれている。

 注意せねばならぬのは、毛沢東が成功裏に指導したこの革命は、農民革命にすぎなかった、ということだ。それは共産党の指導下に行われたが、その内容について言えば、農民革命の範疇を出るものではなかった。

 毛沢東は地主政権をくつがえした。しかし地主政権をくつがえすことは、農民でもやったのである。朱元ショウがやった。李自成がやった。洪秀全ももう少しで成功するところだった。そして井岡山の道というのも、何もそんな大した創造ではない。大小五井の山並みのむこうに、わらわれは梁山泊水塞の影を認めることがっできるはずである。
(中略)

 毛沢東がこの世を去った時、彼が人民に残したのは、経済の崩壊と公安テロのみであった。


 王希哲の言うところをくりかえせばこうだ。過去の盗賊首領たち、朱元ショウ、李自成、洪秀全らにとってのゴールは、天下を取って帝王になることだった。毛沢東もまさしくその通りだった。帝王になってからの毛沢東はマイナスのことばかりして、プラスのことは何一つしていない。

 しかしマルクス主義者の革命なら、何かプラスのことが残らねばならぬはずだ。それが何もない革命というのは、革命にはちがいないにしても、マルクス主義の革命ではない、朱元ショウや李自成と同じ「農民革命」にすぎぬ、というのである。


 ウン、毛沢東がケチョンケチョンに評価されているように、中国文学に造詣の深い著者にしては過激なもの言いがええでぇ♪

『中国の大盗賊』1





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Last updated  2021.08.09 08:23:23
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