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2024.02.15
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カテゴリ: 気になる本
図書館で「世にもおぞましい殺戮の世界史」という本を手にしたのです。
おぞましい世界史が並んでいるが・・・ソ連や中国がからむ抗争が気になるのでチョイスしたのです。




歴史の謎を探る会(編)、河出書房新社、2018年刊

<「BOOK」データベース>より
民衆が常軌を逸したフランス革命の「9月の虐殺」、スターリンや毛沢東による大粛清、ユーゴ紛争の民族浄化…。人間が隠しもつ恐るべき本能とは?

<読む前の大使寸評>
おぞましい世界史が並んでいるが・・・ソ連や中国がからむ抗争が気になるのでチョイスしたのです。

rakuten 世にもおぞましい殺戮の世界史


「5章 悲惨な犠牲者を生みつづける人権・民族対立の実態とは?」から中国国民党の殺戮を、見てみましょう。とかく、台湾テーマが気になるのです。
p176~
<2.28事件>
■新たな支配者の暴力に憤激した台湾住民
 第二次世界大戦での日本敗戦により、台湾の命運は大きく変わる。これまで統治してきた日本は撤退。代わって台湾を統治したのが、中国大陸から渡ってきた蒋介石の中国国民党である。新たな支配者となった中国国民党の軍人や官僚は、日本の警察よりも威圧的なうえ、規律をもたなかった。

 国民党の兵士は、日中戦争では日本軍に勝てず、国共内戦では中国共産党軍に敗れ、彼らの軍規は崩壊していた。一方、台湾住民は、日本の統治下に不満はあれ、戦乱による疲弊を知らなかった。台湾住民は国民党に対する反感を募らせ、反乱が起きる。これが2.28事件だ。

 2.28事件は、日本の敗戦から1年半が経った1947年に起きた。2月27日の夕方、台北市の商店街で闇タバコを売っていた中年女性が、密売取締員6人に摘発され、闇タバコや所持金を没収されたうえ、銃で頭を強く殴られた。周囲にいた台湾人らがこれに憤り、取締員らをとり囲んだ。取締員らがあわてて威嚇射撃をおこなったところ、弾が無関係な市民に当たり、この市民は即死した。

 激怒した群衆は、逃げた取締員の引き渡しを警察局と憲兵隊に要求するが、拒否される。翌28日の午後、怒りのおさまらない群衆が市庁舎前の広場で抗議デモをおこなうと、国民党側は屋上に機関銃を据え、群衆に向けて無差別掃射、これにより数十人の死傷者が出た。

 これに対し、台北市民は放送局を占拠、虐殺の様子を台湾全土に伝える。このとき、ラジオでは日本語で「台湾人よ、立ち上がれ」という呼びかけががあった。なぜ、日本語が使われたかといえば、国民党の兵士は日本語を知らず、日本語教育を受けてきた台湾人のみが日本語を理解しえたからだ。

 ラジオでの呼びかけを受けて、台北市以外の各地の都市でも暴動が起こる。国民党の軍や憲兵隊も発砲するなどして応戦、事態はいよいよ混乱を極めた。そうしたなか、3月8日に騒動を収拾すべく、国民党は大陸から憲兵隊第4師団2000人と陸軍第21師団1万1000人を増援部隊として台湾へと上陸させた。そこから先、台湾全土で国民党による殺戮がはじまった。上陸した彼らは機関銃を用いて台湾人を殺害し、約2週間で、各地の暴動をすべて鎮圧した。

■40年以上も闇に葬り去られたままだった
 殺害の対象は、暴動に直接関係した者だけでない。社会的指導者とされる人たち、大学教授、弁護士、医師、作家などの知識人も粛清の対象となった。彼らの多くは逮捕され、処刑された。そのなかには、湯徳章(坂井徳章)という弁護士も含まれる。彼は台湾人と日本人の間に生まれた子であり、台南で学生の虐殺を防ごうとした人物だが、国民党は彼をまっとうな手続きなしで処刑してしまった。

 また軍の一部は、一般市民へも発砲していた。基隆市では、北京語を話せない台湾人を全員逮捕し、手に針金を刺して縛って束ねた挙げ句、トラックに乗せて港に投じるといった残虐行為もおこなわれていた。
 その後の国民党政府の発表によると、2.28事件によって殺された台湾人は2万8000人にのぼるという。

 2.28事件について語ることは、台湾では長くタブーとされた。この事件が知られるようになるのは、1989年に2.28事件を描いた映画『非情城市』がヴェネツィア国際映画賞で金賞を受賞してからだ。以後、台湾民主化に伴い2.28事件は見直され、処刑された湯徳章は台南の公園で顕彰されている。


『非情城市』

『よにもおぞましい殺戮の世界史』1 :独ソ戦





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Last updated  2024.02.16 07:45:26
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