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偉大なる 「ヒデヨシ」 様の生みの親、マンガ家 ますむらひろし の 「ゴッホ」 です。棚を片付けていたら出てきました。これは案内しないわけにはいきません。
「跳ね橋」アタゴオル版
どこからくるのだろう。
それは、たったひとりで居るからだ .
アタゴオルの跳ね橋を渡る
荷象車のなかには
スミレ博士の声が
タラフクつまっている。
「ひとりぼっちより ふたりぼっちが いいぞお」
裏表紙は 「糸杉」 とあそぶ ヒデヨシ と テンプラ 。
夜ごと「ゴッホの手紙」を読み、何度も作品を眺めていると、百年もたったのにゴッホの絵具たちが、画布の上でまだうごめいているのに気づく。あの絵具たちはいまだに乾いていないのだ。なぜ乾かないのか。それはたぶん、世界がいつも乾いていることに歯軋りしているからなんだ。 あとがきに、こう記している ますむらひろし は ゴッホ をなぞりながら、その世界に ヒデヨシ や テンプラ を遊ばせる。 宮沢賢治 の世界や、 葛飾北斎 の世界のときもそうだったように、 アタゴオルの世界 がここにも広がっていく。それが楽しい。
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