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フレディ・M・ムーラー
という映画監督の3本の映画を 「マウンテン・トリロジー」
という企画でみせてくれるシリーズを見始めて、 「山の焚火」
、 「我ら山人たち」
と、2本見たところで、体調をこわしてしまいました。
あらゆる「閾」超えた、しかし、限りなく美しく哀しい「人間」の世界 が映し出されていました。
「ねえさんの音」 をさぐる美しいシーンが、焚火の炎に映し出されている光景です。映画の物語は、ここから二人の、禁断の愛のシーンへと昇華してゆきます。
「いのち」 を宿して苦悩する 娘 をこっそり祝福します。 弟 は何が起こったのか理解できません。 父親 は銃を持ち出し、過ちを犯した 「娘と息子」 を撃ち殺そうと憤ります。
「事件」 に息を飲み、その結末に言葉を失ってしまいました。
この映画で起こった、どの出来事も、事実、そのようであったのではないか。どの俳優も演技などしていないのではないか。ぼくが 「神話的」
とはじめに言ったのはそういう印象を強く持ったからです。
一番初めの人間の姿 が残っているのではないか、帰り道でそんなことを考えた映画でした。
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