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「ナターシャはすごい。」 という評判が聞こえてきました。で、見に行ったわけです。久しぶりの 18禁映画 でした。
「未成年」には・・・、 とも感じました。
「人間はどうすれば壊れるか?」 普通、ぼくたちがなるべく避けて通るはずのこの 「問い」 を、現実化するために様々な努力を惜しまなかった政治権力が、 「社会主義」 という理想の衣をまとって存在したことを告知し、告発した映画だったと思います。まさに 「壊されていく人間」 の姿を実にリアルに、入念に描いていて、それを目の当たりにするのは、かなり 「恐ろしく」、「ウットオシイ」 体験でした。
「壊される人間」 を見事に演じた ナターリヤ・ベレジナヤ という女優さんの演技には、ちょっと鬼気迫るものがありました。 DAU という、この映画の企画は 「壊される人間」 を 「人名シリーズ」 として、連作で描こうという計画らしいのですが、見た後の「暗さ」を想像すると、少々、気が重いのですが、次は、どんな職業のどんな人間が、どんなふうに壊されるのか、目が離せないシリーズになりそうですね。
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