PR
カレンダー
カテゴリ
コメント新着
キーワードサーチ

「エッ?ハルビン?安重根?今?」 はい、 ハルビン という町の名前を見ただけで、 伊藤博文暗殺事件 の、今ふうにいえば 祖国独立 の パルチザン にして、 テロリスト 。殺された 伊藤博文 が 幕末維新の志士 だったという言い方になぞらえば、 日帝 の植民地支配と戦った 朝鮮の志士 。名前は 安重根 。日本の70年代の高校の教科書で覚えている読みは 「アンジュウコン」 で、 ハルビン は 哈爾浜 やんけ、なんてことが、浮かんできて、まあ、年ですね(笑)。 封切りの2日目 に見ました。
まあ、大好きなタイプの作品でしたね(笑)。 実は、ボクは、 大学生 のころは 国文科 だったのですが、卒論とかのテーマが 吉田松陰 で、 彼 の 松下村塾 の、もっとも身分の低い門下生であった、 リリー・フランキー 演じる 伊藤博文 が、この作品で、ただのおバカ政治家として茶化されていないことに、とても好感を持ちました。
「朝鮮独立運動の志士!」 として刑務所の 看守 や 弁護士 からもたたえられたという 高潔な人柄 であったらしいことは、少なくとも、この作品の制作者の創作というか、ドラマ化のための捏造ではなくて、 伝記的事実 に基づいていると思います。
この作品を、2025年の今つくることの意味ですね。 ボクが今まで見てきた 韓国映画の歴史もの は、朝鮮戦争あたりからの、南北分断、軍事政権に対する民主化をテーマにした 現代史 か、 ハングルの世宗大王 あたりの 大韓帝国の宮廷物語 だったのですが、
ついに「日韓併合」がテーマの映画です。 韓国 でこの映画が支持されるのは間違いないと思いますが、 日本の観客 として見たときに、 「反日」、「嫌韓」 が両国の主張低音化している今ですが
そこから見直さないと相互理解は始まらない! という、とても 誠実な作品 であることに納得しました。 拍手!

「他文化・他民族」を見下し、排斥する考え方 が、無意識なのか意識的なのかわかりませんが、 ジェノサイド化している現代の戦争現場 にも、再び流れているように感じているのですが、この 作品 は、例えば 日露戦争、日韓併合 あたりから 30年 にわたる 大日本帝国の朝鮮、満州、中国、台湾をはじめとするアジア諸国に対する振る舞い の中にもそれはあって、そうであった当事者である 日本 の側は 「テロリスト・安重根」 という夜郎自大な暗記理解をさえ忘れ去って、
「昔のことは知らない!」 とばかりに、歴史的に見直す契機さえつかみ損ねて開き直っている理不尽を思い起こさせてくれました。
エマニュエル・クールコル「ファンファー… 2025.09.26 コメント(1)
芳賀薫「風のマジム」キノシネマ神戸国際n… 2025.09.23 コメント(1)
キム・ヨンギュン「最後のピクニック」キ… 2025.09.20 コメント(1)