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2025.07.26
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​​ 木田元「なにもかも小林秀雄に教わった」(文春新書)
木田元 という 2014年 85歳 で亡くなった 哲学者 の、素人にも読める本のほうにハマっています。きっかけは精神科医の 計見一雄 という人との対談集 「精神の哲学・肉体の哲学 形而上学的思考から自然的思考へ」(計見一雄・木田元共著 講談社 2010年) という本を読んだことなのですが、いわゆる 「現象学」 に興味を感じてしまった結果です。
ハイデガー とか メルロ・ポンティ のあれですね。マア、 「現象学」 とかについては、惨敗、投げ出し、に終わっているのですが、 木田元 という哲学者の素人向けのエッセイに出会えたことはラッキーでした。
 で、今回案内する 「なにもかも小林秀雄に教わった」(文春新書) は、 1945年 、敗戦を 江田島 で体験した 16歳の少年 が、戦後の混乱を生き抜きながら 哲学者木田元 へと変貌していく過程を、ほぼ、50年後、 2008年 に振り返った 青春記、読書体験記 という趣の 回想記 です。​
​​ 江田島から送り出され池袋でテキ屋の手先に
 昭和二十年の第二次大戦敗戦の日を、私は広島県の江田島にあった海軍士官養成機関の海軍兵学校で迎えた。八月六日に広島の原爆投下を間近で目撃し、十五日に敗戦の玉音放送なるものを聴かされて、一週間ほど放心の日を過ごしたあと、その江田島から送り出された。むろん学校が閉校になったのだ。そのとき私は、きれいさっぱり一冊の本ももっていなかった。
幼少期を過ごした満州の新京(長春)から、その年の三月末に、物ごころついてからはじめて海を渡って日本にやってきて、海軍兵学校に入学したのである。子どものころ読んでいた本はすべて新京に置いてきたし、満州からの旅の途中で読んできた本も、入学のときすべて放棄させらたので、在学中は無愛想な教科書以外なにも読まなかった。さぁ、戦争に負けたから家に帰ってよろしいと言われても、海を渡って満州に帰るわけにはいかない。近い親戚はみな満州に集っていたし、日本にいる遠い親戚のことは何も知らなかった。(P14) ​​
 こういう書き出しです。ここからの、いわば、疾風怒濤の暮らしぶりについては 「闇屋になりそこねた哲学者」(ちくま学芸文庫) という回想記に詳しいのですが、この本では、読んだ本を焦点化して、読んだ作品をたどっていて、 漱石 に始まり、 龍之介 、そこから 芭蕉 、江戸の俳文、あれこれあって、 小林秀雄 です。
小林秀雄 からほ、当然、 ランボー、中原中也、ドストエフスキー と展開していくわけで、そのあたりの面白さについては、本書を手に取っていただくほかないのですが、ボクが今回​
​「ああ、そうだった!」​​
 ​と、自分自身の体験を思い出しながら読んだのは 第十一章「モオツァルト」 でした。 誰もが引用するところなので気が引けるが と断りながら K516 の、あの旋律について 小林秀雄 が語っている部分の引用が、まずあります。
​確かにモオツァルトのかなしさは疾走する。涙は追いつけない。涙の裡に玩弄するには美しすぎる。空の青さや海の匂いの様に,「万葉」の歌人が、その使用法をよく知っていた、「かなし」という言葉の様にかなしい。(小林秀雄「モオツァルト」)​
 もう、 「ああー!」 でした。青年 木田元 が。そこからモオツァルト信者になっていく話が、前後で語られているのですが、 ボク 自身が高校時代、世界史の先生だった M先生 の導きで、 江藤淳 から 小林秀雄 を読み、独身だった先生のアパートにお邪魔して モーツアルトのレコード を聴かせていただいた50年以上昔の記憶が蘇ってきたのですね。
 まあ、ボクの場合は、高校生にありがちな、その場限りの安直な 小林秀雄教 モーツァルト狂い を体験したにすぎませんが、本書における 木田元 の手の広げ方の先には、いよいよ ハイデガーの芸術論 とかが待っているわけで、結構、覚悟してお読みいただかないと、かもしれません(笑)。
とりあえず、目次を貼っておきます。
目次

敗戦直後
俳文学遍歴
父の帰国
読書三昧
小林秀雄との出会い
ドストエフスキー耽溺
さまざまなドストエフスキー論
ドストエフスキーとキルケゴール
哲学へ
芸術と哲学
『モオツァルト』
言葉について
週刊 読書案内 2022-no80-no786​


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最終更新日  2025.07.26 14:19:41
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Re:週刊 読書案内 木田元「なにもかも小林秀雄に教わった」(文春新書)(07/26)  
ミリオン さん
こんにちは。
嬉しいです。頑張って下さい。 (2025.09.30 15:16:35)

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