LOUIS HAYES QUINTET / RETURN OF THE JAZZ COMMUNICATORS 溢れんばかりのブルース・フィーリングとスウィング感。 親しみやすいテーマ・メロディと、楽器で歌っているかのようなアドリブ。 ハード・バップ黄金時代の熱気が現代のニューヨークに舞い降りてきたかのようだ。 キャリア60年の重鎮ドラマー、ルイス・ヘイズが年下の実力者たちと組んだ堂々たる最新作である。(中略) 新ジャズ・コミュニケイターズは一種のジェネレーション・バンドといえる。 80年代にミルト・ジャクソン系のヴィブラフォン奏者として登場したスティーヴ・ネルソン、90年代にジャッキー・マクリーンのお墨付きでアルト・サックス奏者としてデビューしたものの今はテナーに重きを置いているエイブラハム・バートンは、もうベテランと呼ぶべきキャリアの持ち主だ。 ピアノのデヴィッド・ブライアント、ベースのデズロン・ダグラスは今世紀に頭角を現した逸材。 両者とも50〜60年代のモダン・ジャズへの憧れや愛情をぶちまけるようなプレイでファンの胸を熱くさせる。 ヘイズは例によって前面に出ることなく、背後で小気味良いビートを打ち出してはソリストを鼓舞する。
JIMMY COBB QUARTET / THE ORIGINAL MOB 本作は『ジ・オリジナル・モブ』というタイトルが示す通り、この大御所が90年代から率いているグループ“コブズ・モブ”の初代ラインナップによる復活セッションである。 メンバーはピーター・バーンスタイン(ギター)、ブラッド・メルドー(ピアノ)、ジョン・ウェバー(ベース)。 彼らが揃ったリアルタイムでの吹き込みは存在しないので(マイルストーン盤『コブズ・グルーヴ』ではベテランのリチャード・ワイアンズがピアノを弾いた)、なおさら貴重なレコーディングといえる。 なかでもメルドーの参加は多くの音楽リスナーに当アルバムの購入意欲を高めるに違いない。 ジャズ界に参入当時の彼はジュニア・マンスに奏法を習い、コブの盟友である故ウィントン・ケリーに傾倒してやまない“ハード・バップ野郎”だった。 コブとはニューヨークの名門校ニュー・スクールで教師と生徒の関係にあり、「君のプレイはあまりにもケリーそっくりだ。もっと自分自身を出せ」と諭された時期もあったようだ。 ジョン・オブライエンとのコラボレーション、マーク・ジュリアーナとのユニット“メリアーナ”等で活動領域を広げて今に至るメルドーだが、本CDにおける彼は、僕の知る限りフレッシュ・サウンド・ニュー・タレントから出たデビュー作『ホエン・アイ・フォール・イン・ラヴ』よりも更にハード・バップ色濃厚に聴こえる。 メルドーだけではなく、バーンスタインやウェバーも、まるでハード・バップ黄金期にタイムスリップしたような気分で、この“サヴァイヴァー・ドラマー”との再会を楽しんだに違いない。 (原田和典氏/ライナーより抜粋)
Jimmy Cobb (ds) Peter Bernstein (g) Brad Mehldau (p) John Webber (b)
1.Old Devil Moon 2.Amsterdam After Dark 3.Sunday in New York 4.Stranger in Paradise 5.Unrequited 6.Composition 101 7.Remembering U 8.Nobody Else but Me 9.Minor Blues 10.Lickety Split 7月16日発売入荷予定 ご予約承り中です。
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