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マシエリ[2015]/ラ・ビアンカーライタリアはヴェネトの人気の自然派、ビアンカーラの最新ヴィンテージがリリースされました。毎ヴィンテージ、いつ出るかわからないので、ネットでちょくちょくチェックするのが、習慣になってしまった銘柄です。主力商品はサッサイアですが、まずは下位キュヴェであるマシエリを。ちなみに2014年は作柄が悪く、サッサイアはリリースされず、マシエリだけ。そのマシエリもいつつもはSO2を添加しているのですが、2015年はぶどうの出来がよほどよかったみたいで、無添加。ちなみにサッサイアは昔は添加と無添加バージョンがありましたが、2015年は無添加のみかもしれません。ちなみにコレは、マシエリの2014年と2015年の裏エチケット。アルコール度数が14年は11%、15年は12.5%と大違い。これだけ違うと味わいもだいぶ違うだろうと思ったら、やはりそうでした。15年は、とても堅さを感じる味わいで、この下位キュヴェでさえ、飲み頃はだいぶ先だろうと思える味わい。そして、このワインは時間が経つとどんどん濁ってくるのですが、15年はなかなか色が変わりません。いい葡萄から造られたワインは、やはり酸化に強いんですね。しかし堅いながらもビアンカーラ、やはり旨いです。10年以上前に飲んだ時は「こんな味わいにワインがあるんだ!」と思いました。清水のごときミネラル感、過ぎない旨み、ある意味水っぽく、ある意味瑞々しい果実味。まあラディコンが同じ方向性なのですが、こちらのほうがかなり軽やか、でも滋味では負けていません。最近は、イタリアでも同じ方向の味わいの白ワインも増えてきましたが、飲み比べると個人的には、やはりビアンカーラに軍配を挙げたくなってしまいます。
2016年09月30日
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ブルゴーニュ・ピノ・ノワール・ブドー[2011]/フレデリック・コサール白に続き、赤も開けてみました。リリース直後に比べて、香り、果実味とも減衰しているような気がしました。閉じている?とも思ったのですが、2日間に分けて飲んだ2日目は、きれいなエキス分が表に出た味わいになっていたので、肉の部分がだいぶそぎ落とされてきたように思います。ビオ香的なものも減り、きれいな味わいは決して悪くありませんが、クラスなりの味わいかもしれません。シャソルネイのレジョナル、どのヴィンテージも赤より白の評価が高いのですが、確かに白はクラス以上の味わいで、赤も充分美味しいのですが、白のよさをより感じてしまいます。新しめのネゴスもやっているボーヌの造り手で、赤と白を等分くらい造っている蔵は、たいがい下位のクラスなら、白のほうが美味しい気がします。パンジャマンとか、シャントレーヴとか。
2016年09月28日
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ブルゴーニュ・シャルドネ・ビゴ[2011]/フレデリック・コサールシャソルネイの白。これは自社畑でない年のようで、コサール名義。3年ほど、おいてありました。この年までは、いくつかのキュヴェを買っていたのですが、2012年から2割ほど値上がりして、定点観測を止めてしまいました。良年の2012年が出て、2011年は在庫がだぶついたようで、これは2割引きくらいのバーゲン価格で購入したものです。開けたては、コルトン・シャルルマーニュのようでした。強めの酸と旨みが上手に拮抗して、レジョナルとは思えません。時間が経って、温度が上がってくると、好みが分かれるかも?的な部分が出てきます。酸が、やや人工的? 近いニュアンスはタケダのハイシーのタブレット錠。しかしながら私は、ハイシー好きなので、問題なし^^ この銘柄は、どのヴィンテージでもクオリティが高いと思います。シャソルネイの赤は、ビオ的ニュアンスが強いのですが、こちらは正当派ボーヌ白の味わいだと言えると思います。現行ヴィンテージで、5,000円くらいでしょうか。たしかにブルゴーニュ・ブランにその値段を出すのなら、他の選択肢もありそうですが、たとえばもしエチケットにサン・トーバンと書かれていても不思議はないレベルなので、まだ市場に残っているバックヴィンテージの在庫を購入してみようと思いました。
2016年09月27日
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定期的に飲んでいる男性3人を、千葉の外房にお招きしてワイン会。ワインは、前もって送ってもらっておりました。あちらでたまに行くイタリアンは、マンションまでの送迎サービス付きです。4人で8本飲めるだろうという話になり、1人あたり2本の予定でしたが、スタンバイを送ってくれた方もいて、私の2本を含めて、アルミ箔に覆われたボトルが10本集まりました。先に温泉にも入ってもらい、フロア上がりに瓶のハイネケンを4人で2本飲んで、下地をつくって出発。レストランに持参したのは5本。泡2、白1、赤2。1本目は、クリュグの2002年。ホイルのくるまれていても、あの形状でわかりそうなものですが、ヴィンテージのクリュグの経験が浅いので、なかなか辿り着けず……。クランドキュヴェのような香ばしさに加えて、かなり強靭な酸。持参した方によると、どのヴィンテージでも、そこが共通とのこと。他のボトルを飲んでから、残りを大きなグラスで飲んだら、実に旨かったです。2本目は、ジャクソンのブラン・ド・ブラン。結構な熟成感だと思ったら、あまり経験のない1997年でした。私は黒ぶどうも混ざっていると思いましたが、アヴィーズのシャルドネのみ。この村らしい強さは、やはり他とは違う印象。それから白。酸化熟成がかなり進んでいましたが、塩気を感じるミネラルがしっかり! 私はムルソーの2000年前後だと思いましたが、正解はルフレーヴのブルゴーニュ・ブラン1995年でした。ピークは過ぎていたものの、その張りつめたミネラルで、レジョナルとは思えず。赤の1本目は、癒しと旨みの味わい。ジャン・ラフェ?と思ったのですが、もう少し若いヴィンテージ、トルショーのモレ村名VVの2005年でした。トルショーの05、ついこの間飲ませてもらったレジョナルが、時間が経つとややほどけてきたと思ったのですが、この村名は最初からかなり柔らかくなっていました。05のトルショー「待てば海路の日和あり」ということの模様です^^赤の2本目は、トルショーよりは古いだとうと思った、旨みが前面に出た味わい。フーリエのジュヴシャンVVの2011年。賛否両論アリの味わいにも思えますが、肉や野菜の炭火焼きと共に飲む分には、たいへんよろしいお味。開けてすぐ美味しいので、レストラン向きの味かもしれません。価格は向いていませんが^^マンションに戻って、泡1、白2。たくさん飲むぞ!と勢い込んでいたのですが、意外に杯が進まず。ダイニングテーブルやソファーで飲めばもっと飲めたかもしれませんが、畳の部屋で寝っこりながら、ダラダラと飲んだせいかもしれません^^次の日は、数少ない観光スポットを案内して、海鮮丼を食べて、海ほたるでポケモンGO(幸い4人ともやっていました)をしてから、帰途に着きました。いちばん熱心なYさん指導のもと、レアポケモンもゲット。しかし先日もそうですが、〆ワインではなく、〆ポケモンになる男子会であります。
2016年09月26日
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ブラン・ド・ブラン[NV]/アンリ・ジロー日曜日は、外房で蔵の赤を。クラウディな日だったので、ちょっとくぐもった味わいが飲みたくなって。ピノ60、ガメイ40と、いわゆるコトー・ブルギニオン的なセパージュですが、現状はピノ優勢の味わい。白もそうですが、開けたてはワインになりきっていない、樽から飲んでいるような味わいにも感じますが、それからだんだんとカタチを整えていくさまが面白いです。翌朝、残したものを2杯ほど飲みましたが、ちょっといい自然派ブルゴーニュ・ルージュのようになっていました^^月曜の夜は、東京で冒頭のワイン。ピノの聖地、アイ村のシャルドネも使っているそうです。スタンダードクラスのブラン・ド・ブランとしては異例?の味わい。ある意味、作為的なのでしょうが、嫌いではありません^^熟度と樽のニュアンスが、ほどよくしっかり目に感じます。酸は上手に抑制されていて、確かに赤いぶどうのニュアンスはないのですが、重心は低めで、コックリ旨い泡です。好ましい味わいなのですが、これだったらブラン・ド・ブランではなく、アンリ・ジローだったら、オマージュやロゼ、あるいはエスプリでもいいかも、とも思いました。
2016年09月20日
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ヴォーヌ・ロマネ[2013]/ドメーヌ・ベルトー・ジェルベちょうど開いていたタイミングで開けたようで、すこぶるよろしかったです。抜栓直後に広がる、やや甘さを連想させる芳香。同年のレジョナルを二回り大きくしたような酒質です。フラワリーな赤7+黒3くらいの果実味、きれいで抜け感のある酸、余韻もきれいに長く続きます。この村らしいスパイス感もあって、複雑性は村名なりなのですが、味付きのバランスが抜群なので、飲んでいて心地よく、スルスルと飲んでしまいました。同年の1級やGCを飲んでいないのですが、たとえばジュヴシャン村名よりは、かなり上の味わいに感じました。この内容のヴォーヌ・ロマネ村名として、とてもリーズナブルな値段設定だと思います。最新の2014年ヴィンテージ、ショップなどでは2013年よりかなり進化したと評されていますが、14はまだレジョナル1本しか飲んでいないので、よくわかりません。ただ「栽培や醸造の技術の向上=美味しくなる」というものでもない気がしますが^^ぜひ、2013年の按配のよいこのセンスが、向上によって損なわれないといいな、と思います。
2016年09月16日
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先週末、3人でル・ブルギニオンでランチ。15年くらい前、よく一緒にレストランに行っては、ワインを飲んでいた2人。渋谷のワインレストランのオーナーと、ワイン卸会社の社長。当然ワインは、2人にお任せで。ちょうど今月はブルギニオン、ワインが10%オフの月で、開店(2000年)当初から寝かせていたワインもオンリストされていました。1本目は、2人が美味しいよと言うブリュン・セルヴネイ。知りませんでしたが、アヴィーズの造り手。当然ブラン・ド・ブランですが、この05は果実味も酸も太めで濃密。こういう神経質ではないブラン・ド・ブランはいいですね。時間が経つとどんどん開いていきました。がっちりした体躯。若いうちなら、アヴィーズは、メニル系より好みかも。次に赤。それから先々々代?の醸造長だった頃の、ラルロのクロ・デ・フォレ・サンジョルジュ。93は、まだまだしっかりかも、という2人の予言でしたが、確かに。香りはある意味、個人的には「これだ!」という熟成香。腐葉土、シャンピニオン、なめし皮、オレンジ系の柑橘、エピス。それに比して、味わい的にはまだ堅い核があって、タンニンもしっかりめ。そのタンニンもエッジに残っているというより、中心にある感じで、これがこのヴィンテージらしいという2人の言。確かに、これがこの先いつこなれるかはわかりません。香りのほうはその後、往年のデュジャック系が出てきて、さらにいい感じになりました。料理も安定した美味しさ。楽しい時間で、これから定期的に、さいきんご無沙汰のレストランに行ってみようという話になりました。
2016年09月12日
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ホアン・ダンゲラ[2015]/セラーズ・ホアン・ダンゲラペティアン・ナチュレル・アンセストラル[2014]/マス・ベルトラン スペインのビオ系を飲んで見ようと思い立って買った2本。一昨日に上の赤。グルナッシュ、シラー、カリニャンのローヌセパージュで、インポーターはラシーヌ。確かにローヌのビオ系ですが、それらよりも緩い味わい。キンと冷やして飲むべきだったかも。有名どころのローヌビオ生産者の赤は、くびれというか、締める酸がきちんとあるのですが、これは、アフターがややダレた味わいでした。暑い地域なのでしょうか?昨日、下の泡。この造り手の中では下位のキュヴェなのですが、前に飲んだ一つ上のキュヴェのバルマがノンドゼで、カヴァ独特の苦みが表に出ていたのに比べ、こちらもドサージュはしていないのですが、残糖を残したペティアン仕立てで、品種のクセが適度にマスキングされていて、こちらのほうが美味しく感じました。カヴァらしいか?は、別として。この泡、よく冷やして飲んだのも正解でした。とはいっても、満足度はもうひとつ。いま、自分はどういうワインが飲みたいんだろう……。
2016年09月09日
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サン・ヴェラン・アン・クレシュ [2013] /ドメーヌ・ジャック・ソメーズこのワインを輸入しているインポーターの稲葉。個人的にココのブルゴーニュ、特に白のセレクションが、何となく自分好みだと思うことが多く、これも試してみることにしました。このアン・クレシュという畑は、ダニエル・バローも長年手掛けていますが、あそこのサン・ヴェランでの2枚看板のもう一つ、レ・ポマールが濃密な味わいなのに比べて、アン・クレシュはサラリとした味わいなのですが、これはバローよりはしっかり目でした。コート・ド・ボーヌとは違う典型的なマコネのシャルドネの味わい。マコネの白、個人的な味筋の分類としては、①=シャトー・ド・フイッセ、J.A.フェレ系②=コルディエ、ボングラン、ボノーム系③=バロー、ギュファンス・エナン(ヴェルジェ)系なのですが、これは③だと思いました。ハーブ、ミネラル、熟した黄かんきつ。バローよりはギュファンスにより近しいかも、です。バローが前衛にミネラル、後衛にハーブを配するとしたら、ヴェルジェ系のほうが独特なハーバルなニュアンスが前に出て、ミネラルはあくまで後詰のような気がします。その意味ではこのワインはギュファンス・エナンに近しいのですが、あそこまでの濃密で熟れた果実味は持ち合わせていません。ラインナップの中ではこれがボトムらしいので、上のプイィ・フイッセたちは、もう少したっぷりめの味わいかもしれません。まあでも、ヴェルジェたちがそうであるように、酸とミネラルがしっかりあるので、コート・ド・ボーヌとは違うとはいえ、ブルゴーニュの白の味わいであることは間違いありません。
2016年09月06日
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蔵[2015]/オリヴィエ・ボノーム先週末、ひさびさに犬のしもべに。今やワインで言えば、ルーミエのように入手難になってしまったチケット。一度観た(飲んだ)人が、リピーターになってしまうので。それでも、ずっと買っているので割り当てがあるような感じで、まさにワインと一緒ですね。昔は、GCや1erも比較的もらえましたが、今回の席はACブルゴーニュ(NHKhホールの3階席)。まだチケットが再来月のさいたまスーパーアリーナは、せめて村名クラスが来ないかと^^次の日から外房で、冒頭のワイン。いつのまにか、ピュズラ名ではなくなったオリヴィエ・ボノームの白。SB100%。白ワインですが、ほとんどペティアンのごとき発泡。アフターに旨みとほどよい残糖感。ロワール、最近レ・ヴァン・コンテびいきになっていましたが、このワインはやはりいいですね。ある意味、ワインになる前ような飲み物ですが^^これを2杯ほど飲んで、近所に唯一ある小料理屋で魚とビール。そして、焼酎をボトルで入れてしまいました。それを2杯ほど飲んで、帰って再びこのワイン。だんだんと熟したハーブのニュアンスが出て、温度が上がった変化も楽しめます。
2016年09月05日
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