この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
広告
posted by fanblog
2018年06月09日
ハンドボール・エクストラリーガ最終順位1(六月八日)
ということで、久しぶりのハンドボールの話題である。まずはチェコリーグの結果を振り返っておく。男子のほうはプレーオフの一回戦の途中の時点までの結果を書いた記憶があるけれども、一回戦(つまりは準々決勝)を勝ち抜けたのは、レギュラーシーズンで上位四チームに入ったズブジー、カルビナー、ロボシツェ、プルゼニュの四チームで順当な結果だった。
準決勝ではちょっとした波乱が起こった。4位でシーズンを終えたプルゼニュが1位のズブジーに勝って決勝進出を決めたのである。プルゼニュはここ数年チェコリーグで常に優勝を争っているチームなので、プルゼニュが勝ったこと自体はそれほど大きな驚きではなかったのだが、モラビアのチームに決勝に行ってほしかった。カルビナーはシレジアのチームだから、ボヘミアよりはあれだけどね。
それだけでも驚きだったのだが、プルゼニュの側からも反論する形で提訴が行われた結果、試合の結果は再び有効でプルゼニュの勝ちということになった。反則があったとか、反則を見逃したとか、そんなのでいちいち審判が下した判定を試合後に否定していたら、ハンドボールという競技は成立しなくなるから、最終的に元の結果に戻ったというのは悪くないことであるが、手際が悪いよなあという印象はぬぐえない。
ハンドボールも、他のスポーツでの流行に倣って、ビデオの導入が進んでいるようだし、アリバイ的に導入しておくのは悪いとは言わない。しかし、ハンドボールでは試合の流れを切らずにビデオを使える機会なんてほとんどない。世界選手権か、ヨーロッパ選手権では、試合終了の笛が吹かれた後にビデオで確認した結果、ペナルティスローが与えられて試合の結果が変わるなんてことが、おこったんじゃなかったかな。これもなあ、ハンドボールの誤審なんて後からビデオで確認しなくてもわかるものが多いし、確認しなければならないようなものは、どちらにも取れる微妙なものが多いから、あまり役に立たなそうである。とまれ、ズブジーとプルゼニュの準決勝は、プルゼニュがズブジーでの二試合目を落としただけで、三勝一敗で決勝に進んだ。
もう一つの準決勝はカルビナーとロボシツェの組み合わせ。市役所に勤めながらチェコリーグで長年活躍を続けるモトルは、チェコの選手の中でも特に応援している一人だけれども、チームとなれば、こちら側のカルビナーをひいきしてしまう。このかつての最強チームは、バビシュ首相と並ぶチェコの成金であるバカラ氏がスポンサーのOKDを買収したあたりから資金繰りが苦しくなり(因果関係があるかどうかは不明だし、時期もちょっとずれているような気がするけど)、近年は優勝争いに絡めていない。
かつては、外国籍の選手もいたような気がするのだが、地元出身のカルビナーで育った若手選手を中心にチーム作りを進めていて、去年までは安定しないというか、要所要所で若手の中心選手が弱さを見せて勝てそうな試合に負けたり、予想外の惨敗を喫したりすることがあったのだが、若手が経験を積んでたくましくなったのか、テレビ中継がほとんどなかったのでよくわからないけれども、ロボシツェに対してあっさり三連勝で決勝進出を決めた。
サイドを主戦場にしながらセンターを務めることもあるロボシツェのモトルは毎年のようにリーグの得点王になっていて、今年もただ一人200ゴールを越える203得点で得点王になっている。ただ、チェコのハンドボール協会のHPの データ が信用できるのかについては自信がない。2017/2018のシーズンのはずなのに、表の上には2014/2015という数字が書いてあるし。でも三位の同じロボシツェのクリムトは、去年まではここまで活躍してはいなかったはずだから、この表は今シーズンのものかなあ。
今年三十四歳らしいモトルが引退する前に、ロボシツェの優勝が見てみたい気はする。サッカーでもアイスホッケーでも優勝することのあるプルゼニュに優勝されるぐらいならロボシツェに勝ってほしいと、モラビアのハンドボールファンとしては思うのである。長くなったので続きはまた明日。
2018年6月8日23時10分。