全19件 (19件中 1-19件目)
1
高血圧薬デイオバンの効果判定試験(患者さん了解の上で実施)でデーターの捏造があったと問題になっている。その薬とほかの薬を飲んだ人を比較したところ、デイオバンでは他の血圧の薬より脳卒中や心臓病になる人の率が少なかったという結論は薬服用後の血圧値が数名について書き換えられており、正確な統計ではないと指摘されている。京都府立医大や慈恵医大、その他の大学で、患者さん達に了解を得て比較試験を行い、各大学で集計したが、最終的には製薬会社側の人がデイオバンに都合の良いように一部データーを書き換えた疑いが持たれている。医学論文に限らず工学や理学、農学など全ての論文はありのままのデーターをもとにしてその結論を導き出すのが鉄則である。ある農薬が有効かどうかの研究であと数例効いた症例を加えれば有意差が出るとして、最終的に有効という結論を出したとすればその人は研究者として失格であり、社会的にも指弾されなければならない。研究者は真実を求めるためにあくまで有効、無効に偏らない中立でなければならない。ましてや医学論文では人々の健康に直接かかわってくるので、なおさら厳密にデーターは管理されなければならない。今回の事件では、大学側でもデータ操作が行われたのか、製薬会社の人間一人が操作したのか最終的な結論はまだ得られていないが、いずれにしても何らかの操作があったことは間違いない。大学病院も製薬会社もそれが起こった原因をきちんと調査し、責任の所在を明らかにして世間に報告し、お詫びと責任をとる義務があると思う。
2013.07.31
コメント(4)
休めるのは日曜日だけなので、日曜日は新聞を読んでテレビを見て幸福この上ない一時を過ごすが、月曜日に出勤すると1日休んだだけなのに、状況ががらっと変わっていて、塗炭の苦しみを味わうこともある。本日は私が外来で診ていた93歳女性が腸閉塞様症状で昨日の日曜日に入院していた。前から入院している86歳の糖尿病の女性も昨日からさらに状態が悪くなっていた。1日休むとその次の日が大変だ。昨日入院した患者さんの家族を呼んで午後面談した。重症で年齢も年齢なので、前回入院の時のように回復して退院できる状況になれるかどうか分からないと話した。「認知症があるのでベッドから転落して事故を起こしては困るので体幹抑制(体をベッドに縛り付けて動けないようにする)の必要があります」と話したら、家族は「体を縛りつけられるほど辛いことはない。それだけは止めてもらいたい。ベットの四隅を柵で囲むだけにしてもらいたい。万一その柵を乗り越えて転落して事故に遭っても家族としては体を縛り付けられるよりはるかにいい。転落して事故にあっても文句は絶対に言わない」とおっしゃった。私も縛られることの辛さを身にしみて感じているが、万一の事故のことを思えばやむおえないかなと思っていたが、家族の「万一落ちても縛られるより何倍もいい」との力強い言葉に、落ち込んでいた私も励まされ、楽しい気分になった。
2013.07.29
コメント(6)
山口県の山あいの集落で近所の住人5人を殺して放火したとみなされる63歳男性が逮捕された。殺された方々はご高齢の方ばかりである。自分の父親を介護していた頃には優しい面もあったとのことだが、父親が亡くなった7年前から性格が変わったようになり近所づきあいしない暴力的な人間になっていったようである。木の棒で殴って殺したと供述しているようだが、積年の恨みを募らせ、眠っているところに忍び込んで殺害に及んだらしい。大切な人を失った後(この場合父親)に人格が変わる人がいる。天を恨み、医者を恨み、社会を恨んで自暴自棄になって他人に当たることがある。その傾向もあったのかもしれない。今度のケースでは長年の恨みの蓄積というが、実際には我慢したり話し合ったりしなければならない問題を全て自分の腹の中に溜め込んでしまってそれを爆発させたものと思われる。集落の中ではギブアンドテイクで自分の主張だけでなく相手の主張も聞きながら助け合って生きて行くのが最古の人類以来築いてきた伝統である。それができなかった容疑者の未成熟性が生んだ大事件だが、犠牲になられたご近所の方々が気の毒でならない。心よりご冥福をお祈り申し上げる。
2013.07.27
コメント(7)
今回の参議院選挙で民主党は惨敗した。その責任をとってもらうとして東京選挙区で非公認候補を応援した菅元首相と尖閣諸島に関して利他的発言をしたとされる鳩山元首相を除籍などの処分にすべきだと息巻いている人たちがいる。菅さん、鳩山さんの行動や発言は多少影響したかもしれないが大敗の原因はそんなところにはない。そんな枝葉的問題をさも最も重要なことのように議論すること自体が敗れた原因と悟るべきである。テレビで民主党代表の話を聞いた。声に力がないし何をしようとしているのかさっぱりわからなかった。中心者の影響力は絶大である。党の顔であり、広告塔である。その人に全く魅力がなければ票が集まるわけがない。その人の責任の大きさに比べれば菅さん、鳩山さんの行動などゴミみたいなものである。その代表はおとなしい人のようだ。私はその人よりもっとおとなしく控えめな人間だが、もし代表になったなら性格的なおとなしさをかなぐり捨てて自党のセールスポイントを体全体で訴え、日本国中を飛び回ったと思う。実際にやるのと外野でいうのとは全然ちがい、それをやったこともない人が自分ならこうするというのは仮定の話で無責任かもしれないが、勝利した政党の党首はそれらをきちんとしていたことを思えば、民主党代表も当然それをすべきだったし、それをしなかったから大敗したと言える。菅さん、鳩山さんを処分するなどよりはるかに大きな問題に目を向けないでトカゲのしっぽを切ろうとしている民主党は末期状態である。本質に立ち返り、責任を取るべき人は責任をとって、あたらしい気持ちで新生民主党は新出発すべきだと考える。
2013.07.25
コメント(4)
今日は忙しかった。本日は健診担当で、夏休みに入り学校の先生などの受診者が増え、そのうちの三分の一位は当日結果説明だったのでしゃべり疲れてヘトヘトになった。一人の人を内科診察して乳房触診してさらに結果説明まですることもあり、100位ある検査項目について説明していくのは正直疲れる。でもヘトヘトを受診者に見せるわけにはいかないので努めて元気を装って診察した。表面はともかく内部はクタクタなので、もう終わりかなと思ったのにまだ診察しなければならない時など、若い時ならチェ!と思って、ぞんざいになったり、いやいやの気持ちで診察したり、結果説明することがあった。でも今は違う。年の功だと思うが、そのような場合でも「もう嫌だ、堪忍してくれ、限界だ」と思わないで、一人一人が大切な受診者なのだから、20人目、21人目で疲れていても1人目と全く同じ気持ちで診察した。昔の自分と比べて確実に進歩したなと思った。そのような診察の中で、ある受診者は血圧が高く、糖尿病もあり、高脂血症もあった。その方は自分で、「運動したり、散歩すれば良くなるのは分かっているのだけれど」と言った。そこで、「私も電動ウォーキングを買って・・」と言い始めたら、その人から「三日坊主でしょう」とズバリと言われて「全くその通りです」と答えた。その人が言うにはそういう運動器具を買ってもほとんどの人が三日坊主で、それを続けているという人を見たことがないとのことだった。「散歩を継続している人は偉いですね」といったら、運動器具の人より継続している人が多いのは、外に出て運動しようと決めた人はそれなりの決意があり、自宅で器具を買ってラクラク運動しようとする人とは心構えが違うのでしょうと言っていた。私はポッコリお腹をなんとかしたいと思って器具を買ったが、3日どころか2日位しかしておらず、ポッコリお腹はそのままだ。本日受診者に笑われたのを契機に、強い決意で三日坊主を克服してやるぞと思った。
2013.07.23
コメント(6)
広島で16歳の少女が同級生の少女らに集団で暴力を加えられ、最後は首を絞められて殺され山から投棄された事件があった。集団で暴力を加えた男3人、女4人の合計7人が逮捕(実際には21歳の男性のみ逮捕で他の16歳の少年、少女は補導)された。彼女らは無料の交信サイトLineを使って友達同士で交信していたとのことで、被害少女と加害少女のLine記録をみるとLine上で言い合いになり、最後は加害少女は「殺しに行く」と記載し、被害少女は「来れるものなら来てみろ」と書き、加害少女は別の友人を使って被害少女を騙して誘い出し、集団リンチを加えたとのことである。恐ろしいことで殺された少女の苦痛と恐怖は想像を絶するもので可愛そうでならない。冥福を祈るしかない。加害少女たちの倫理観の欠如と感情のセーブができない暴走を止めることができなかった社会の責任を痛切に感じる。今回の事件にはLineが関与していた。ひとつの会話に対してすぐ返事を書き、それにまた反論を書いたりするので喧嘩はエスカレートし易い。ブログやフェイスブックでは文章をもらってもそれを読んで判断して返事を書く時間差があるが、Lineだと考えないで即返答できるので感情がエキサイトし易い。現在4000万人位がこのLineを使っているとのことだが、便利になった分だけその危険性も増していると思われる。今度の事件を受けて、Line上に「死ね」とか相手を脅すような言葉が書き込まれた場合には送信できないようなシステムに絶対すべきだと思う。
2013.07.21
コメント(6)
この頃自分では全然疲れていないつもりだが、帰ってきて夕食を食べてしばらくすると眠くなり12時過ぎまで寝てしまうことが多く、ブログも3日位書かなかった。でも今日は土曜日だし書きたいことも沢山あるので、書かなくてはと思っていたが、やはり今まで半分眠った状態で寝転んでテレビを観ていて、いつものように寝てしまおうかと思ったが、少なくとも今日1日分は書こうと机に向かった。朝8時に出勤。車の中で「ニュースで英会話」を聴く。被災地の奇跡の1本松がプラスチックなどで修復されてお披露目の式典がもたれたとのニュースもあった。病院についたらまず病棟回診して、途中で呼ばれて健診受診者2人ほど診察して外来診察に向かった。随分多くの人が予約に入っており、それ以外にも新患も大勢きた。待たしてはいけないと夢中で電子カルテに向かって一人一人こなしていった。今日の胃カメラで食道がんが見つかった人、胃カメラの生検組織検査で胃がんが判明しそのことを説明しなければならない人、激しい腹痛が持続しており、虚血性腸炎の可能性のある患者さん等々、対応が難しいケースもあり、その人達に時間をかけると後がつかえてしまう。だからといってぞんざいに扱えば、がんの患者さんや、腹痛で苦しんでいる人は救われない。必死で説明したり紹介状を書いたりしてなんとか1時15分頃には終えることができた。その後食事を食べて予約してあった歯医者さんに行った。メンテナンスといって歯磨きの程度をチェックしてくれるのだが、いつもは歯科衛生士の方から、ここに磨き残しあり、ここもダメと高圧的に指導されることが多かったが、今日の人は違っていた。ダメなところの指摘はいつもと同じだが、その後の指導が適切で優しかった。歯ブラシの当て方とか小さな歯ブラシの使い方など丁寧に教えてくれたので、心から感謝し、次からは実際教えてくれた通りに磨こうと思った。5時頃家に帰ってきたら大相撲をしていたので観た。稀勢里が白鵬を破った時には興奮した。前半で3敗した稀勢里には落胆し、だらしがなくて大馬鹿者と思っていたがこの一番で消し飛んだ。午後6時にオールスター第2戦が始まった。大谷始め菅野、小川、藤波などルーキーの活躍を驚きながら見ていた。大体いつもはテレビを見ている途中で眠ってしまうのだが、今夜は昨日から書こうと思っていた16歳少女が友達を引き連れて同級生の少女を殺した事件について書かなくては思っていたからか、べったり眠らないで途中で起き上がって今ブログを書き始めたところである。16歳少女のことはこのスペースではとても書けないので次の機会に書く事にした。もう入浴して寝る時間になってしまった。1日は短い。振り返ってみると仕事しているときは夢中でしているが夕飯後の時間は半分寝ぼけて過ごしており、有効に時間を使っていないと思われた。眠くなってもいいが、やるべきことはやってもらいたいと思う。
2013.07.20
コメント(5)
92歳男性、発熱と意識障害で2ヶ月前に私の当直の時に救急車で運ばれてきて入院した人である。腹満があり、鼠径ヘルニアで睾丸が腫れており、両手は血栓で赤く腫れて冷たくなっていた。血栓を溶かすためにヘパリンを点滴し、発熱を収めるために抗生物質の点滴を行った。食事は食べられないので、点滴で栄養をつないでいた。血栓が広がってDIC(播種性凝固症候群)を起こす可能性もあり、肺炎や腹膜炎もあり、いつお亡くなりになるかわからないと何度かご家族に説明した。ところがである治療が功を奏したのか、DICの危険が去り、発熱も治まってきたのである。リハビリの人が辛抱強くベッドに寝たままだがほんの少量ずつゼリーや流動食を食べさせて、次第に食事内容をアップしてくれて、今では車椅子に乗せてもらって食堂まできて自分で食事を食べるようになったのである。入院当初はとても今の姿は想像できなかった。十中八九良くなる見込みはなく、認知症もあるし、高齢だし、寿命を迎えることになるのではないかと思っていた。寿命ということもあるし、かなり諦めの気持ちがあったが、このように元気になった姿をみると、諦めてはいけないのだなの気持ちを強くした。私はプロ野球のヤクルトフアンだ。投手は新人の小川のみで他は軒並み草野球並み、昨日もDeNAに13点取られて負けた。3連敗中だが最初の敗戦も広島に11点だか13点取られて負けている。プロ野球のレベルでなくどうしょうもなく最下位だ。ピッチングコーチや監督を変えるにしてもシーズン途中で代行で凌ぐしかないが、いずれにしても死に体である。監督やコーチや選手、そしてフアンも完全に諦めていると思う。だが上記の患者さんのようにほとんど助からないと思われた人が元気になった。ヤクルトフアンの皆様、そういうこともあるので諦めないで応援しましょう。そうすれば選手もコーチも監督も生き返るかもしれない。自分自身についてもゴルフの練習をどんなにしても、コースにでればめちゃくちゃな成績。十中八九、上手くなれなくて死んでいくと感じて落ち込む。しかし上記の患者さんのようなこともある。奇跡を信じて努力を継続していこうと思う。
2013.07.17
コメント(8)
21日の投票日に出かける可能性があり、本日期日前投票に行ってきた。地方区は県内で一人当選だが、7人の人が立候補していた。誰れを入れてよいか迷う。丁度今朝の新聞に各候補者にアンケートした一覧表が載っていたので、投票に行く直前にその表をみて決めた。そのアンケート内容は「資産を持つ人には年金は支給しなくてよい」「TPP参加」「治安のためには個人の権利を制約」・・・・「選挙権を18歳から与える」の11項目について質問し、それに対して「賛成」、「どちらかといえば賛成」、「どちらとも言えない」、「どちらかといえば反対」、「反対」の5段階でマルをつけてもらっていた。私はTPPと原発再稼働に対する回答内容によって投票者を決めたが、憲法を変えるかについての質問項目がなかったのは不可解だった。それでもこれだけ質問していただくとかなり投票する人を選びやすくて助かると思った。実際にはこのアンケートに対する回答内容だけでなく、その人の誠実さ、実行力、責任感、向学心、同情心、所属政党など全てで評価されなければならないが、誠実さや実行力はなってみないとわからない面があり、投票する人を決める上でこのような一覧表は大変有用と思われた。しかし、質問項目は誰が作ったのか分からないが、憲法に対する姿勢など有権者が最も知りた項目が入っていなくて片手落ちで、少なくとも100人くらいの有権者から質問事項を募集して10項目位について質問したら良いと思えた。今回の質問では「道徳教育の充実」とか、「参議院より衆議院の優越性強化」「道州制の導入」など枝葉末節的であまり意味のない質問が含まれていて、憲法問題や増税、生活保護などの社会福祉問題、防衛や外交問題に関する重要な質問が含まれていなかったのには問題が残った。
2013.07.15
コメント(8)
芙蓉 20年前に亡くなった母が生前ゲートボール会場の近くから抜いてきて植えたもので、毎年ピンクの美しい大輪の花を咲かせてくれている。ルース氏の後の駐日大使に暗殺されたケネディ元米大統領の長女、キャロライン・ケネディさん(55歳)が内定した。彼女は政治畑を歩んできた人ではなく、弁護士で、作家で慈善活動などを行ってきた人である。そんな人に最も重要なポストである駐日大使を無事務めることができるだろうかとの懸念がある。沖縄の米軍基地問題、TPP問題、中国、韓国との領土問題など難問が山積している日米間にあって、両国の関係を上手に調整していけるか案じられているのである。「いくら超有名とはいえ、素人の女性を駐日大使に据えるとはリスクが大きすぎる」と危惧している人たちが多いがここで私の考えを述べさせて頂く。誰がなんと言おうとも成功するかしないかはその人の資質や能力にかかっており、それに環境要素がいくらか加わって仕事の行方は決まるので彼女の素質がなければ何を言っても無駄だが、平均的な能力の持ち主として以下のように今後を期待する。強みの第一は女性であるということだ。本能的に子供を守り、平和を希求する性である。戦争回避に向けてあらゆる努力をしてくれると信ずる。TPPという日本の死活に関わる条約が締結されようとしている。彼女なら自国の利益も他国の利益も同じように考え、自国の利益のために他国に無理難題を押し付けるような事はしないと期待する。外交素人ということでアメリカや日本の政治家や役人に軽視されたり騙されたりしないだろうかという懸念はあるが、オバマ大統領とは近い関係にあり、信頼関係もある。女性ということもあり、彼女の言うことならオバマ大統領もかなり聞いてくれると思う。役人の甘言や脅しには簡単には左右されないと信じたい。大金持ちで資産家なので、貧乏人や苦しんでいる人達の気持ちがわかるだろうかとの心配もある。大金持と言えば日本の元総理、鳩山由紀夫さんが浮かぶ。友愛を掲げ、世界を仲良くするための理想論を述べているが、世界は鳩山さんのように心が純粋な人ばかりではない。隙あらば相手を攻め滅ぼそうと考えている人たちばかりである。外交家としての成功は極めて厳しいものだったことは実証済みである。対してキャロラインさんはどうか?お金持ちのお嬢さんではあるが、弁護士や作家活動もしている。人の心理もかなり見抜けるのではないかと思う。以上のような理由で私はキャロラインさんの内定を心より歓迎する。彼女によって日米間が誤魔化しの友情ではなく、心からの友情関係を築き、それを基に世界平和に貢献してくれることを心より切望する。
2013.07.14
コメント(6)
脳梗塞で療養中の姉が今週月曜日に私の病院から老人保健施設「ナック湯村」に移った。3日後様子を見に行ってきた。「病院では入れ歯を外して洗ってくれるなどしてくれないし、話しかけてくれる人もいなかったが、こちらでは歯も洗ってくれるし、多くの人が話しかけてくれるし最高だ」と喜んでおり、顔も輝いていた。よかった。これなら回復も早まると思い、嬉しくなった。私がこの施設を紹介したのには理由がある。現在健診センターの嘱託として勤務しながら、週に何回かその老人保健施設にも関わりを持ち、理事長という肩書きの先生と話したのがきっかけである。彼は元は大病院の院長で実力的にも社会的にもトップレベルの医師だが、老人保健施設に行って患者さんたちと話すのが楽しくて仕方ないとのことだった。病気になる前の人生経験や、病気になってからの苦労話など聞いて上げると喜んでくれるし自分も楽しいとのことだった。同僚医師と話をして、障害者と一緒にいるのが楽しいとの話は始めて聞いた。殆どの医師は「大小便で汚い、口もロクにきけなくてまどろっこしい、不自由な足や手で移動したり作業するのをみるのは辛い」等、仕事だから仕方ないができればそんなところでは仕事したくないというのが本音だった。ところが彼は違った。心から楽しそうに話してくれた。そんな人が理事長のところで生活する人は幸せだと思って姉を紹介したが、まさに期待通りで障害者の楽園だと思った。世のどこかには、それなりの人物がいるものだと思った。
2013.07.12
コメント(8)
朝8時からの「日本全国8時です」の木曜日担当は月尾嘉男さんです。いい話をしてくれるのでいつも楽しみにしています。今日のテーマは人口問題でした。世界中ではものすごい勢いで人口が増えている。その一方で日本は人口が減っている。人口が減って栄えた国はない。ベネチア共和国の例をあげ、やがて滅亡していく運命にある。このままではいけない。生き残るために工夫努力していかなければならないと述べていました。少子化担当大臣がいるが何の対策も立てていないし、成果も上げていない。国がダメならと各県でそれなりに工夫している。福井県では会社ごとに職員の子供が何人いるかで評価して、平均点が2.0以上の会社は表彰して特典を与えて成果を上げているという。小さな会社ほど点数が高いという。上記は一例だが各県、各地町村で工夫努力していく必要があると思う。少子化の最大の原因は若者が性に関心を示さなくなり、結婚する人が年々減少し、結婚しても子供を産まないカップルが増えていることである。教育が最も大切だと思う。何の役にも立っていない少子化省は廃止して教育省を充実させてその中で将来を担う若者教育をみっちり行うべきだと思う。若者になる前には中学があり、小学校がある。小学校から英語等を教えても何の役にも立たない。小学校から子供を産むことの大切さを教えて行くべきである。
2013.07.11
コメント(4)
当直中、熱中症が次から次に救急車で運ばれてきたことは前回のブログで書いた。その続きを書かせて頂く。尿管結石で痛がっている患者さんを入院させようと手続きしていたら、お酒を飲んで意識不明の40歳の女性が救急車で運ばれてきた。尿管結石の患者さんはそっちのけで今度は飲酒後の意識不明で暴れている患者さんにかからなければならない。普通、急性アルコール中毒の場合は点滴して1~2時間後には意識がもどり、入院しないで自宅に戻れることが多いが、この患者さんは違った。点滴しても一向に良くならず、嘔吐したり首をふっており、時には呼吸が止まりそうになることもある。普通の急性アルコール中毒とは違うと思った。自分には手に負えないと判断して医大病院に電話したらICUが一杯で無理だとのことで、県立中央病院に連絡したら受け入れてくれた。心から感謝した。私も救急車に乗って病院に行ったが迎えてくれた医師達が神様のようにみえた。彼らもその病状に分からないというように首を振っていたが、大病院で色々な部門の専門家がいるのでお任せして自分はタクシーで帰ってきた。私が病院を留守にした時間帯の午前1時から2時頃まで別の先生が私の代わりに当直してくれた。心から感謝申し上げる。3時頃にも腹痛の22歳女性がきた。殆ど仮眠もとれない夜だった。ずっと対応してくれた看護師に感謝である。その翌日も通常業務である。入院させた3人の患者さんの処置に追われる中で業務の診察があった。その日はいつもより受診者が多く、プレッシャーを感じていたが、ひっきりなしに病棟から電話があり、途中で病棟に行かなければならなかった。診察中は激しい睡魔に襲われ、検査結果の説明でどこまで説明したか分からずまた最初からはじめることもあった。受診者は「なんだこの医者は!?同じことを何回も言っている。寝ぼけているのではないか?」と思ったと思う。顔をみたら怪訝そうな顔をしていたので怒っていたかもしれない。でも何とか1時過ぎには診察を終えたが午後2時には地元の小学校の先生達の診察に出発しなければならない。その間に食事を食べて退院する人の紹介状を書かなけれなならない。2時直前に紹介状を書き上げて出発した。出発直前に小学校の先生の前で午前中のような居眠りをしたら困ると思って缶コーヒーをがぶ飲みしていった。おかげで午後の診察は冴え渡り居眠り診察はしないで済んだ。コーヒーに感謝した。そして家に帰り、家内から「疲れただしょう」と言ってもらったのも感謝だった。食後パソコン向かっていたが眠くなり、畳の上で寝てしまった。12時半頃目を覚まし、それから風呂に入って歯を磨いて寝た。寝て起きた感想は、多くの人に感謝の2日間だったなであった。
2013.07.10
コメント(6)
今夜は病院の当直です。午後5時くらいから4台の救急車がきました。これからもっともっとくるかもしれません。80歳代男性、80歳代女性、40歳代男性、90歳代男性いずれの方も意識障害を起し、80歳代男性と、40歳代男性は車を運転していて意識が朦朧として交通事故を起こして救急車で運ばれました。40歳代男性は日中交通整理をしていて今日は猛烈暑いなと思っていたそうです。夕方仕事を終えて帰宅しようとして車に乗り意識が朦朧としてしまったとのことです。他の3人も午後の暑さにやられて夕方症状を出しています。いずれも体温40.4度から41.3度の高熱でした。42度を超えると内蔵が働かなくなり命に関わりますが41.3度の人はもう少しで危ないところでした。昼頃まで皆さんしっかりしていたとのことですので午後の暑さは要注意と思われました。40歳代男性は点滴で元気になり歩いて帰りました。他の3人は入院しました。高齢者が熱中症になりやすいですが40歳代の方も熱中症になって危うく命を落とすところでした。誰も自分は大丈夫と思いがちですが、案外簡単に命に関わる熱中症にかかってしまうので注意しましょう。日陰で仕事する。それが無理なら1時間ごとに日陰に入る。水をできるだけ飲む。このくらいの暑さは平気だなどとやせ我慢しない(特にお年寄り)甘く考えないことが一番重要だと思います。これからもっともっと熱くなるそうです。気をつけて下さい。
2013.07.08
コメント(8)
「人間諦めが肝心だ」「ダメと分かったのにいつまでも未練がましいのは男らしくない」「それは時と場合による」などの声が聞こえてきそうだが今回は諦めについて書かせて頂く。人間、誰にも願いや、希望、夢がある。スターになりたい人もいる。プロ野球選手になりたい人もいる。大会社への就職を願っている人もいる。医者になりたいと願っている人もいる。会社での昇進、昇給を願っている人もいる。自身の病気が治ることを願っている人もいる。願いには死ぬまでに達成できればいい長期的な願いと期限がある短期的な願いがあるが、殆どは短期的な願いなので、それが叶わないとわかる時がくる。その時どうしたらいいかというのが今回のテーマである。門戸を閉ざされてしまったのだから、門の外でいくら「お願いします」「お願いします」と叫んでも入れてはもらえない。そこで泣いても叫んでもダメならさっぱり諦めるのが賢明なのであろうか?。必死で願い、努力したのに何故ダメなのか自分にはわからないことが多い。不公平な世の中や、天を恨む人もいる。運や能力や体力、コネがなかったからだと思う人もいる。真因が分からないだけに悔しくてやけばちになることもある。そこでスパッと諦めて別のことに挑戦すべきとなるのだと思うが、叶えてもらえなかったというショックはそう簡単に払拭できるものではない。普通人はひとつの願いだけでなく、健康になりたい、英会話をマスターしたい、野球のドラフトで採用されたい、いい会社に入りたい、恋人を得たい等の複数の願いを持っていることが多い。そのうちの一つがダメだと分かった時、「俺はダメだ」と諦めたら他の願いにも影響してくる。他の願いもみな見込みがなさそうに思えて来る。願いに希望が持てなくなったらその人の存在意義が無くなってしまう。私は思う。確かにひとつの願いは叶いそうもない現実になってしまったが、そこで諦めてしまったら、自分の存在意義が無くなってしまう。会社不合格が決まっても別の会社へ挑戦する道はあるし、ドラフト不合格でもトレーニングを積んで翌年を期待する道や、社会人野球の道もある。あっさり諦めるべきではないと思う。人間が生きて存在価値があるのは願い事があるからだと思う。それがダメだと言われてもそれと同じようなことの可能性は残っている。諦めないで挑戦し続けるべきだと思う。
2013.07.07
コメント(6)
今日は土曜日なので勤めの帰りにゴルフの練習をしてきた。今まではつくば大学の安藤秀プロのコンバイン理論に基づいて練習してきた。それは縦の動きと横の動きをコンバインしたもので、クラブは上下に動かすだけで体を横に回転させてボールを飛ばせるという理論だが、熱心に練習しても本番でイマイチいい結果が出なかった。2本の足を軸にして体を回転させるのは難しかったのかもしれない。先日いつも行く練習場のプロに教わってみた。その人は今までどういう練習をしてきたかは一切聞かないで、左足を軸にして円を書くようにクラブを振りなさいと教えてくれた。体をねじるところは安藤プロの理論と同じだったからか容易に円をかくことができて、今までで一番ボールを遠くに飛ばすことができた。安藤プロのコンバイン理論もマスターすれば遠くに飛ばすことができたのかもしれないが、未熟者には少し難しい理論だったかもしれない。左足を中心に円をかく振り方は極めて簡単で本番でも役立つ可能性があると思われた。一本足打法は王選手のそれが有名だが、その打ち方でホームラン王になった。軸足を定めて、体を回転すればボールが遠くに飛ぶのはゴルフも野球も同じだと思った。野球は動いている球を打つので、止まっている球を打つゴルフとは少し違うかもしれないが、当たった瞬間のボールの飛びかたは同じだと思う。打撃不振の方は、一本足打法を是非取り入れてみて頂きたいと思う。ヒットになる確率がグンと上がると思う。
2013.07.06
コメント(2)
日本文化厚生農業協同組合連合会で出している月刊誌「文化連情報」7月号に東大大学院教授鈴木宜弘さんが自らの鈴木研究室グループのTPP参加によるプラス要素、マイナス要素のデーターをもとにTPPについて分かりやすく書いていた。TPPで食料自給率が27%になったらまさかの時に国民の命は危険にさらされる。医療は崩壊し雇用も減り、損失は過去最大になる。得られる経済利益はアジア中心のどのFTAよりも小さいと内閣府も試算している。コメ、小麦、酪農品、畜産、砂糖がゼロ関税になったら北海道農業は壊滅的打撃をうけて、関連産業の大半が一次産業に依存している地域経済も崩壊する。各種世論調査ではTPP賛成者の方が多いが、電話でのアンケートは首都圏中心に行われ、わずか1000人程度の意見の集計で誤解を生む。実際には国全体が反対しているのに世論調査ではその反対の賛成と出ることもある。都道府県知事で賛成者は6人しかいないし、都道府県議会の47分の44が反対または慎重の決議をし、市町村議会の9割が反対の決議をしている。都道府県別に世論調査をすれば圧倒的にTPP反対の声が大きい筈である。だから自民党議員の6割以上がTPP反対を唱えているのである。野田首相がTPP賛成を掲げて選挙で大敗した教訓は生かされず、それを推進しようとしている人達もいることはいる。日本に政治家がいる意味が問われている。何歳になっても保身と見返りを求めて国民を見捨てて生き延びてもそんな人生は楽しいだろうか?日本にも本当に立派な政治家がいたなと言われるような政治生命を全うして欲しい。鈴木先生は日本の将来を案じ、切々と熱情を語っているが、既に交渉参加は決定している。除外項目を作ってもらうなどの条件闘争で頑張ってもらえばよいと考えている人もいるが、そんな甘いものではない。ひとたび受け入れてしまえば国民全体に多大な損失をもたらす。国民の総力を結集して早期脱退を勝ち取るべきだと思う。
2013.07.03
コメント(6)
暮れに幹だけ残して全て枝を切ってしまうが春になると枝を延ばし、夏には花を咲かせてくれるサルスベリ(百日紅)昨日DVについてのテレビを観て、殴る蹴る、追い掛け回す、暴言を浴びせる、に衝撃を受け、そうされている人の恐怖や苦しみを思い、警察に訴えたら直ちに逮捕し、終身刑、または死刑にすべきだと思ったくらいである。しかしよく考えてみると誰でもこのような状況になる可能性があり恐ろしいことだと思った。夫婦生活の中で自分の思いに反対のことを言われたり、口もきかなかったりすると頭にくることがある。夫婦をしていれば大なり小なり夫婦喧嘩はつきもので、その繰り返しの中でなんとか夫婦を続けているのではなかろうか?DVつまり年中暴力をふるい続けている人が悪いのは当然だが、そのきっかけは些細な夫婦喧嘩にあるらしい。口答えされてかっとなって暴力をふるって以来、その暴力がやめられなくなってしまうケースが多い。口答えされても無視されても、じっとこらえる忍耐力というか人間力が必要で、かりそめにも結婚して家庭を持とうとする人はその力をつけていなければならないと思う。それと同時に、女性側も喧嘩しても相手を思いやる心を忘れずに、少し時間がたったら何かしゃべるとかする姿勢も必要だと思う。DVは結局双方の思いやり不足の結果だと思う。ちょっと間違えば恐ろしいDVという世界があることを念頭に日々お互いを思いやる心を失ってはならないと思う。
2013.07.03
コメント(2)
今日のテレビでDV(家庭内暴力)の特集をしていた。結婚してすぐ暴力が始まったケースもあるし数年して始まったケースもあり、1回暴力が始まると止まらなくなりエスカレートしてくることが多い。物を投げつけられたり、倒されて骨折することもある。離婚したり、別居して逃げてもストーカーのように追い回され休まる時がない。その恐怖と苦しみは想像を絶すると思う。今度法律が改正され結婚していなくて恋人同士の場合でも暴力があれば新しいDV法が適用され、刑事罰や保護の対象になるようになったとのことだが、いくら罰を重くしたり監視体制を強化してもDVは無くならないと思う。それは心の問題だからだ。DVの夫は、結婚するまでは普通の青年だったケースが多い。結婚してからも対外的、社会的にはまともな人間のことが多いが、奥さんに対しては人間でなくなってしまうようだ。奥さんとは自分の思うように動いてくれるものと思っていた人が多く、反抗したり、自分の思うようにしてくれないとかっとなり暴力を振るうことが多いようだ。彼らは力持ちで暴れん坊的人間ではなく気が弱くて内気な人間が多い。彼らには元々結婚する資格がなかったのに、それがわからなくて結婚してしまった女性たちは本当に気の毒である。女性にも悪いところがある。という人がいる。会社から疲れて帰ってきたのに優しい言葉もかけずに自分勝手なことをしていた。それにかっとなり最初の暴力が始まり、エスカレートしていったというケースもあるからだが、奥さんというものは常に自分をちやほやしてくれると思ってる幼児性や、未熟性が問題で、女性の態度が頭に来ても普通は腹の中に治めるものである。社会では腹に収める機会は多いと思うが自宅では表に出してしまいそれが許されると思ってしまうのが問題である。親の育て方が最も大きな原因だと思うが、法律を厳しくするだけでは問題は解決しない。結婚しようとする男女が結婚後の同居生活をイメージすることなく結婚して悲劇が生まれていることが多い。未熟性格の人が結婚しようとするなら、未熟性格を充分克服してからでなければ結婚は認めないようにするべきだと思う。
2013.07.02
コメント(6)
全19件 (19件中 1-19件目)
1