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今朝も外気は昨日と同じ氷点下6度であった。凍てつく寒さの中でゴミをだしに行く道脇にひときわ青々とした草花が茂っている。周りは霜柱がたち他の植物は全て枯れてなくなっているのにこれだけはどんなに寒くても凛としてその姿を晒している。これは家にある同じ草花の写真である。この草花は寒い冬には青々と茂り、春になって四月頃になると枯れてなくなる。そして9月のお彼岸さんの頃いきなりにょきにょきと茎が伸びてきてその先に美しい花を咲かせる。この花も数日で溶けるように消えてしまい、11月頃、今の草花が芽を出してきて冬中寒さに耐えて春になると消えてなくなる。不思議な花である。その名は彼岸の頃咲くので彼岸花という。また地方によっては花には茎はあるが葉がないのでハッコボレとも呼ばれている。死んだ人の霊が宿っていると子供の頃教わった。この寒いのに彼岸花は平気で緑を保っている。生身で生きてる肉体は寒さに弱いが、霊は寒さにもへっちゃらなのであろうか?彼岸花を見るたびに不思議な花だと思う。忍耐強くて潔ぎよく、人生の生き方を示してくれてるように思われる。
2013.02.26
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家庭教師のジェーン・エアは屋敷の主人ロチェスターと婚約したが彼に狂人の妻がいた事から婚約を破棄してそのお屋敷を出ることにした。ロチェスターはどんなに彼女を愛しているかを延々と述べて行かないでくれと迫る。一人取り残された自分はどうなるのかと打ちひしがれたり、すがりついたりして、何度も「残ると言ってくれ」と促すがその都度「ノー」と答える。最後にはいきり立ち泣き叫ぶ。女が別れを決意した時、男は「どうしてもダメか?」とうちひしがれてトボトボと去っていく場合とロチェスターのように諦めきれずに執拗に考え直してくれと迫る場合がある。後者ではどんなに真心尽くしても、こんなに言ってもイエスと言ってくれないと逆上し、別れ話からの殺人例はしばしばニュースで見かける。殺人事件をニュースで知った時には「二人の間で争いがあったのだろうな」位にしか思わなかったが、ジェーン・エアを読んで、思わず殺してしまいたくなる男性の心理がよくわかった。どんなに言っても心を変えてくれないことに苛立ち逆上してしまうのだと思う。ここで私たちがしっかり認識していなくてはならないのは、自分の心は変えられても他人の心はその場ですぐ変えることは絶対不可能であるということだと思う。長い年月をかければ他人の心も変えることができることもあるかもしれないが、その場ですぐ「考え直せ」といってもまず無理なことを認識していないと事件を起こしてしまうことになる。人の心を変えるには相手に対して真心の行いを毎日、毎日、何年間も続けてやっと通じることもあるが、そうしても通じないことの方が多いという現実をよく認識していなければと思っている。
2013.02.25
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TPPはアメリカの大企業が考えたアメリカ経済を振興させる経済協定でアメリカにはいいかもしれないが日本にとってはマイナスになることの方が多い。日本の工業製品を輸出する際関税が撤廃されれば自動車等の輸出で大儲け出来ると考えていた人もいるようだが昨日の会談で自動車への関税は維持するとの条件を持ち出された。日本にとってはいいことは全くない協定である。それなのに安倍総理はTPP参加を近く表明するという。野田前総理も総選挙前にTPP参加を打ち出し、民主党を割り、農協票や医師会票、その他TPPに反対する人たち全ての票を失った。民主大敗の大きな原因は野田前総理のTPP参加表明であったことは明らかだが、そのことはあまり認識されていない。なぜ野田前総理や安倍総理がTPPに参加しようとするのか?日本にとって明らかに不利で、それを言うことによって政権を失うことは明らかでもあえてそれをした。それはアメリカとの約束である。自ら「バカ正直」と言った野田前総理は、アメリカからの約束を果たしてくれとの催促に、明らかに日本を売る行為と分かっていても、約束の方を重視して自らの党の破滅の道を選んでしまった。安倍総理も同じである。日本が損して不利になることは分かっていても、アメリカとの友好第一を考えて野田前総理と同じ方向に舵を切ろうとしている。国と個人の違いはあるが親しい友人がいて、その人から無理な条件を持ち出され、自分は反対だがその人との友情を壊したくなくて渋々その条件に応じる場合がある。しかしそれは真の友情ではない。たとえ友人でも無理難題を押し付けてきたら自分の立場をはっきり言って、受け入れられない事情をはっきりいうべきだと思う。言うなりになるよりもそのほうが真の友情を深めることになることをしっかり認識してもらいたいと思う。個人と個人の友情は対等だが日米の場合は防衛を依頼しているという依存関係がある。弱みがあるといえるかもしれない。だからといって面倒見ている方は何を言ってもいいし、みられている方はなんでも受け入れるとはならない。世界の常識に外れるようなことをすれば、その両者とも軽蔑される。私は気弱な人間である。私が同じ立場に立たされ、アメリカとの友好を取るか日本の国益をとるか迫れた時、いくら気弱でも私は日本人である。叩かれ、蹴られ、脅されても日本の国益を守るために自分の思うことを述べ、祈り、交渉していくと思う。その点では野田前総理とは違うと思う。
2013.02.24
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娘の嫁ぎ先のお父様が腹腔鏡下胆石摘出術を受けるため、はるばる姫路から当院まできてくれて無事手術が終了して本日朝、奥様が運転して姫路まで帰って行った。手術翌日昼食を奥様とご一緒した際不思議なめぐり合わせのお話を伺った。1昨年9月息子の住むアイダホ州ボイジにご夫婦で出かけたが旦那さんが先に帰り奥さんが一人で帰ってきた。ボイジ空港からサンフランシスコに出てそこから成田行に乗り換えるのだが空港が広くてどこで乗ったらいいかさっぱりわからなかった。日本人を探して聞こうと思ったが東洋系は殆ど中国人で途方にくれていたが、やっと日本人らしいハンサムの青年を見かけたので声をかけたら日本人で、自分も日本に帰るので搭乗口まで案内してくれて、時間があったので空港内の喫茶店でご馳走もしてくれた。今度結婚するのですと言って彼女へのお土産にいいものを教えて下さいと言われてフランスの化粧品をお勧めしたら「じゃあ、それに決めました」と買った。そしてしばらく話したあとお別れした。お名前とかどこにお住まいなのかはお聞きしなかった。旅の出来事で、ハンサムで親切な青年に会った思い出はあるけれど、この広い世界で再会、もしくはそれに近いことが起ころうとは夢にも思わなかった。昨年息子の嫁(私の娘)がボイジの体操教室で日本人女性を見かけて話をしたら、最近結婚したこと、旦那からプレゼントをもらったがそれは旦那がサンフランシスコ空港で買ってきたもの、空港で見知らぬ日本人と知り合った、というような話から「もしや?」と思ったが、まさかそんなことはないだろうと忘れていた。ある日スーパーでその女性とご主人が買い物しているところに出くわした。ご主人に自分たちの母親がサンフランシスコ空港でお世話になった日本人がいるのですよとその時の状況を話したら、「それは私です」と言われてびっくりしてしまった。まさかこの広い世界で偶然お会いした人が息子達と会って話をしたとはあまりに不思議だとお母様は言っていた。世の中には不思議なことがあるものだと思った。目に見えない糸があるという人がいるが、本当にそう言う糸があるのかなと思った。
2013.02.23
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しばらく前から右下一番奥の歯が痛くて噛む時は勿論痛いし、噛まない時でも痛いことがあり、いよいよ歯周病がひどくなったのだなと思った。歯医者さんに行こうかとも思ったが、恐らくもう抜かなくてはダメですねと言われて抜かれるだけだろうと思って忙しいこともあるし、歯医者さんに行くのをのびのびにして我慢して生活していた。先日洗面所の奥に5年くらい前に歯を抜いたとき歯が磨けないので磨く代わりにうがいしようと買ったうがい薬コンクールの使い残しがあったので、もしかしたら効くかもと夜寝る前の歯磨きの後にうがいをしてみた。なんとなんと3日目くらいから痛みが取れて噛むことができるようになり、普段時の痛みも消失した。以前痛くなった時に歯医者さんに行ったら、もう歯が動くようになっていると言われたので抜くのは時間の問題と思われ、今回の痛みで年貢の納め時かと思っていたが、痛みがなくなり、ぐらつかなくなってしまった。完全に治ってしまったように思われる。捨てようと思っていたうがい薬だが1本の歯を救ってくれた。ありがたかった。良くなったからとすぐやめないでしばらくうがいを続けようと思う。
2013.02.22
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ピロリ菌除菌は、従来は胃潰瘍、十二指腸潰瘍及びその治った痕がある人、マルトリンパ腫、血小板減少性紫斑病などでは保険適用されましたが、慢性胃炎などでは適用されませんでした。実際には慢性胃炎の大半である萎縮性胃炎はピロリ菌によって起こるとされており、萎縮性胃炎がある人が胃がんに罹りやすいと言われていますので、萎縮性胃炎こそ保険適用してもらいたいと思っていました。しかし萎縮性胃炎は国民の70~80%が罹患しており、その人達に全てに保険適用したら健康保険財政が持たないとの理由で認められていませんでした。しかし政権が変わって、その財源をどうするのかの問題はありますが、国民の健康が第一ということで保険適用にしてくれたことは素晴らしいことだと思います。先に北大グループの研究でピロリ菌除菌者は除菌しない人に比べて胃がんに罹る率が3分の1になることが分かっていますので、国民の健康ということを考えると大英断だと思います。その適応が今月22日からとのことで今度は遠慮しないで除菌処方ができるので大変有難いと思いました。
2013.02.20
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今夜テレビをみていたら、腹7分目で長寿遺伝子を活性化する実験がなされ、10日間で効果が見られた。おまけに計算速度も向上し、肉体の健康にも頭にも腹いっぱい食べないことはいいことだと放送していた。こちらはコップ酒を飲み、ご馳走を7分目どころか、腹いっぱいたべて眠くなってうつらうつらしてテレビをみていた。家内も一緒に見ていたので「我が家は腹7分どころか腹15分位のご馳走を食べさせられるから改めてもらいたい」と言ったら「それは自分ですること、食べなければいいではないですか」と言われた。「じゃあ残してもいいということだね」と言ったら「そうだ」と言った。せっかく作ってくれた物を残すのは申し訳ないが、今回はっきり「残してもいい」と言ってくれたのでこれからは自分のペースで食事をしようと思った。
2013.02.19
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今日もジェーン・エアについて書かせてもらいます。狂人の奥さんがいたことで、ジェーン・エアはロチェスターの許から去って行こうとしていますが、ロチェスターは必死で引きとめようとします。ジェーン・エアが、「貴方が奥さんに冷たくするからああなってしまったのではないか?」とロチェスターに言ったのに対し、「自分の父親によって財産目当てに無理やり結婚させられたが、彼女は元々狂人で私が冷たくしたから病気になったのではない」と断った上で、もしジェーン・エアが狂人になったら、「自分に攻撃を仕掛けてきてもしっかり腕で受け止めるし、目が虚ろにになって私を見つめることができなくても私はあなたを見つめつづけるし、貴方が私に微笑んでくれなくてもずっと愛しく思い続けます」と切実に訴えます。ジェーン・エアの心を引きとめようと必死に言っているのだと思いますが、本当に言った通りに彼女を守り、大事にしてくれるだろうか?と思いました。でも愛は盲目であり、永遠といいますので、本当に狂人になったり、認知症になっても変わらぬ愛を注いでくれるかもしれません。口先だけなのか本心なのか、今後の展開を読まないと分かりませんが、人間なら後者であって欲しいなと思いました。愛する人が狂人になった、障害者になった、認知症になった、刑務所に入ってしまった、となれば、一般的には離れて行きます。でも愛を誓ったからには狂人になろうと、刑務所に入ろうとも愛を貫いて欲しいと思い、自らに思いを致しました。愛した人が本当は嘘つきで、だらしない人だった場合は別として、変わらぬ愛を誓いながら病気や交通事故などで障害者になってしまった時、自分ならどうするか思いました。ここで本物か偽物か分かると思いました。自分は偽物に近いと思いました。本物の人間になれるように努力して行かなくてはと思いました。
2013.02.18
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今、ジェーン・エアを読んでいる。孤児の19歳の少女ジェーン・エアがお屋敷の家庭教師として住み込みで働く口を見つけて暮らしていたが、そのお屋敷の40歳位のご主人様ロチェスターから孤児でお金もないことを承知で、み染められて結婚することになった。結婚式当日、牧師が永遠の愛を誓いますか?と言おうとした瞬間、「その結婚式まった!!」という男達が現れ、「ロテェスターは14年前に結婚して妻がいる」とその妻の弟が証言した。夢のような結婚を思い描いていたジェーン・エアにとっては思いもよらないことで衝撃は大きかった。ロテェスターが結婚しているという妻は精神病で凶暴性があり、そのお屋敷の3階に密かに看護婦付きで隔離されており、夫婦関係は全くなく戸籍上の夫婦ということだったが2重結婚は認められず、その結婚はパーになってしまった。ジェーン・エアはロチェスターが自分を騙そうとしたしたのでないことは分かっていたが、全てが明らかになった後、彼がそれでもここに残って自分を支えてくれと懇願した時、彼女は応ずることはできなかった。でも彼の許してくれという必死の姿に真心が感じられ、憎しみは消えた。ジェーン・エアは結局そのお屋敷を出て当てもない旅に出ることになるが、憎しみからではなく、たとえ狂人と言えども奥さんがいるのに同棲することはできないとの気持だった。ロチェスターもやっと見つけた最愛の女性を失うことになり気が狂わんばかりに狼狽していた。2人は年の差はあったが相思相愛で結婚することになったが結局土壇場で引き裂かれた。彼氏が独身と嘘をついていたことが原因だが、奥さんの凶暴性を目の当たりにすると実質上は結婚しておらず結婚していないと言っていたのもやむおえなかったと思われた。人は様々な理由で失恋することがある。相手の裏切りによることもあり、心変わりで破談になることもある。別れた後はずっと心残りで心に涙を貯めて寂しく暮らす人もいれば、相手を憎んで暮らす人もいる。この小説では男はずっと未練心を持ち、女は裏切られた憎しみで去って行くかと思われたが、憎しみは持たずに去っていった。言葉ではなくその態度で憎しみは消えたとのことである。振る人、振られる人、それぞれが別れを決意する時には、それなりの原因があると思うが、少なくとも別れた後に憎しみを残さないように、お互いに真心の態度が示せたらいいなと思った。
2013.02.16
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昨日のIOC理事会でレスリングがオリンピック競技から外された。理事長を除く理事14人の投票で決められたとのことだが、オリンピックといえば世界的なスポーツの大祭典でフェアプレイをモットーにする大会である。競技の数を決めたり、競技種目を決めたりする機関は必要だがそれを理事会に委ね、1回の理事会で決定するとは現在のオリンピックの位置づけを考えると信じられない暴挙である。理事たちはそれぞれの競技種目と関連しており、今回あぶないと言われていた近代五種やテコンドー関係者もいる。理事会内において彼らがロビー活動を行ったことも考えられる。世界一のマンモス大会であるオリンピックの競技種目を、様々なつながりを持っている理事達に決定権を与える現在の方式は完全に間違っている。競技種目決定委員会を作って何年もかけて決定するべきで、一回の理事会で決定してしまうとはオリンピック精神に完全に反する愚挙である。IOC総会が最高の議決機関になっているが実質上は理事会の決定で全てが決定されている。この今や世界一の国際大会が理事達によって私物化されていると言わざるを得ない。IOCを改革すべくデモをして歩きたい気持ちだ。世界中の同じ気持ちの人たちとデモをして正しい運営形態を確立していきたいと願う。
2013.02.13
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昨日の夕方写真をプリントアウトしようとしたがL版の写真紙の中央に小さくしかプリントされず設定をあれこれ変えるもうまくいかず遂に諦めた。その間数時間、ああしたり、こうしたりまた同じことをしてみて、カッカして結局同じことを何度も繰り返しで時間を浪費してしまって後悔した。冷静に対応していれば正解が得られたかもしれないし、正解が得られなくても早めに切り上げて時間を浪費しなかったと思う。私はゴルフもやるが、うまくいかないホールではカッカして、冷静さを失って何度も何度も叩いて結果的に悪い成績になってしまう。人はなんのためにこの世に生まれてきたのであろうか?ある人は楽しむためという。ある人は恋をするために生まれて来たという。健康で幸せの人生を歩むために生まれてきたという人もいる。でも実際には病気ばかりしてあっちの病院、こっちの整体、あっちの針灸で、人生の半分以上を病院通いで送っている人もいる。私は物事を達成するためにこの世に生まれてきたと思っている。それだけにプリンタで1時間も2時間も何も得られないで時間を浪費するとすごく損したように思う。でも自業自得だということに気がついた。焦りであり、カッカする気持ちが結果的に不毛の時間浪費をしてしまっていたのだ。一度してダメだった方法をまた何回もしてみたりしていたのは冷静さを失っていたからだった。何をするにも冷静に落ち着いてよく考えて対処して行こうと思う。
2013.02.12
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今朝テレビで「プロ流儀:イチロースペシャル」を見た。2011年に不振におちいり、再起をかけた2012年も不振で、気分を変えるためにシーズン途中でマリナーズからヤンキースに移籍したが調子は上がらず、最後の16試合位から調子を上げてその期間だけでは3割8分打てた。原因はなんですかと聞かれて自分でも分からないと答えていた。11年は全くダメだったが12年には打つポイントが紙一重の所まできていたがその一重が克服できなかった。しかし最後の十何試合ではポイントが合致して、昔のイチローに戻ったのだと思う。様々な職業があり、スポーツを職業にしている人たちもいる。自分の好きなことを職業にしているが草野球をしているのとは全く違う。実に苦しい職業で、子供たちには勧められないと言っていた。日頃の筋肉トレーニングの様子なども紹介されたが、生活の全てがグランドで結果を出すために設計されており、自由時間が全くないように思われた。調子がいい時はいいが、打てなくなるとフアンからもチームメートからも批難されたり疎遠にされたりする。練習によって紙一重のところまでポイントを近づけることができたが最後の16試合までは一致させることができなかった。その原因を様々に考えたが、年齢による衰えかもしれないという考えも浮かんだ。しかしその証拠はない。シーズン最後に昔の自分を取り戻せた。まだまだやれると思う。でもいつか辞める時がきたら笑って辞めたいと言っていたが、それはいつですか?の問いにそれは全く分からないと答えていた。職業人としてプロ意識をずっと持ち続け、絶えず挑戦してきたイチロー選手にもいつか選手を辞めなければならない時がくる。その時がわからない以上、常に挑戦していくしかないと答えていたが、現実問題として先は長くない。でも最後の最後までプロ意識を持って努力、研究、鍛錬をしてもらいたいと切に願っている。
2013.02.11
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今朝のサンデーモーニングを見た。日本側が正確な証拠に基づいて火器レーダーを当てられたと公表したことに対し、中国側は、日本のデッチ上げで到底許すことができないと反論してきた。火器レーダーとは砲撃を加える前の照準合わせで攻撃の一歩手前の操作で、おどしにしても大変な行為である。やった、やらないをエスカレートさせて不足の事態に発展したらどうなるだろうか?戦争になる。日本でそれを望んでいる人は極めてわずかだが、中国にはかなりいる。日本は戦争を放棄した国ですと叫んでみても他に戦争を望む国があれば、アメリカなど他の国を巻き込んでの殺し合いの戦争になる可能性がある。表題は「なんとしても日中の不測の事態を避けよ」とする予定だったが、不測の事態を想定した発言と思われ、誤解を招きかねないと思い表記のようにした。一連の騒動の根本には尖閣諸島の帰属を巡っての確執がある。尖閣諸島問題で話し合おうとすると双方の言い分が真反対で、妥協点を見出すのは極めて困難である。今の時期に友好を言い出しても相手もこちらも警戒して中々その路線は進展しないと思われるが、経済は協力しなければ立ち行けない状況にある。文化協力も含め、日本はあくまで相手国に対し、友好の気持ちを持っていることを態度で示していく必要があると思う。尖閣諸島問題にしても毅然たる態度をとることも一つの方法かもしれないが、相手があることなので、相手の言い分も聞いてその上で今後どうしていくかを話し合っていく必要があると考える。
2013.02.10
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明日、明後日が連休でその前の土曜日、休みが続くことが心理的に働いて本日は患者さんが多く、重症者も多かった。1時過ぎに2人の入院があった。その間レントゲンと心電図を撮りに行って戻ってきた患者さんが中々診ててもらえなくて怒り出してしまった。かなり待っていたらしい。レントゲンを撮影した後の受診票をかごの中に置き忘れて受付に戻していなかったことが直接の原因だが、それにしてもずっと待ってる人がいるのに受付の人や看護師は気がつかなかったのだろうか?平謝りに謝ったが申し訳ないことをした。私に心の余裕があればあのレントゲンを取りに行った人は戻ってきたのかと問い合わせれば救うこともできたのに、全く余裕がなくて本当に申し訳なかったと思う。午後4時までに行かなくてはならないところがあり、昼食もそこそこに3時15分頃病院を出た。連休前ということで道は大変混んでいて、近道と思える道に曲がったりしたため迷路のような道を通ることになりなおさら時間がかかり大幅に遅刻してしまった。そこでの用事を済ませて帰る道すがら疲れきっており、少しゆっくり走っていたためか交差点の所で後ろからかなり激しいクラクションを鳴らされた。帰って夕飯を食べたあともトロンとしていた。何もする気力もなく、今日は寝るしかないなと思っていたが、それでも机に座ってとりあえずメールやブログを見ておこうとパソコンに向かっていたら、気力が戻ってきた。今日の午後2時頃から夜9時頃までは忙しさやあせりで心ここになく何の気力もなく生きた心地もなかったが今10時頃になって冴えてきた。1日の間にはとろんとしてやけっぱちになることもあるだろう。でもずっとそれが続く訳ではない。いつかはまたやる気がでてくるものだから流れに逆らわないでおおらかに生きて行こうと思う。
2013.02.09
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私が以前、当ブログで「ゴミだしは家内が腰痛持ちなので大体私がしており、そのことがあるので家内を置いて先に死ぬわけにはいかない」と書いたのを読んだ友人が「99%サビない体になる」という本を送ってくれた。それは酒井慎太郎氏の最新刊の書とのことである。酒井氏と言えばテレビで腰痛治療の神の手と言われているひとで、そのクリニックは7年先まで予約でいっぱいとのことである。本をサラサラと読んでみたら、姿勢をよくすることと簡単な体操で99%治るという。本当かなと思うが試して見る価値はあると思う。氏には多くの著書があり、「腰痛は99%完治する」という本もある。家内の腰痛が本を読んで簡単に治るならそれはすごいことだが、99%とまでいかなくても少しでも良くなるかもしれないと思い、「腰痛は99%完治する」を購入しようと思う。
2013.02.08
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先日山梨県農村医学会でご講演して下さった山本晴義先生がご著書「ストレス一日決算主義」を送って下さった。新書版で非常に読みやすく内容の濃い素晴らしい本だと思う。紹介したいところは沢山あるが、中でも一番印象に残ったところを紹介しようと思う。「生きるとは息をすることで、不思議なことだが呼吸を整えることで心をコントロールすることができるのは事実です。良い呼吸は健康な心と体を作ります。辛い時には是非背筋をグッと伸ばし、鼻から深く息を吸ってゆっくりと吐き出してみてください。一息一息を大切にすることが一日決算主義の基であり、それが一生を全うすることにつながるのです。呼吸が大事なことは1週間くらい何も食べなくても死にませんが呼吸ができなければ数分で死ぬことでも分かります」呼吸法は痩せるためのディープブレスとか複式呼吸法など様々に紹介されている。私も現在の自分があるのは受験浪人時代の呼吸法のおかげではないかと思っている。大学受験の浪人中大きく息を吸って下腹に息を貯めてそれをゆっくり吐き出す呼吸を10分くらいすると頭が冴えて物事がよくわかった。勉強に疲れたらまたその呼吸をすると頭が冴え渡った。あまり頭が良くなくて中の下位の知能で、高校も農林高校なので一般の受験生に比べれば劣等この上ない存在だったと思うが、その呼吸をすると劣等感どころか最高に頭が切れて優秀の人間と思えてきたから不思議だ。そのままその呼吸法を続けていれば総理大臣になれたかもしれないが、人間は喉元すぎれば熱さ忘れるで、大学に合格して大学生になった途端にその呼吸法をしなくなってしまって、普通のありふれた人間になってしまったのである。それが人生というものかもしれない。今更その呼吸法を再開しても先が長くないので、大きな成果は期待できそうもないので、若者に勧めたいと思う。
2013.02.07
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北大の医師らの研究で胃に住み着いているピロリ菌を薬を7日間飲むことによって退治すれば胃がんになる確率が3分の1に減ることが分かってきた。そのことを報じた新聞やテレビをみてピロリ菌退治の薬を飲みたいという人が何人も来た。しかし現在の健康保険制度では胃潰瘍又は十二指腸潰瘍もしくは治ったあと、血小板減少性紫斑病、マルトリンホーマの方は保険が効くが、それ以外だと保険は効かなかった。ピロリ菌陽性で胃潰瘍などがない場合は萎縮性胃炎があることが多く、50歳以上ではピロリ菌陽性で萎縮性胃炎のある人は人口の70%位いる。その人たちに保険を適用したら保険財政が持たないとの理由で萎縮性胃炎への保険適用は認められていなかったのだと思うが、実際にはこの人たちが胃がん予備軍なので除菌の必要性は高かった。今度萎縮性胃炎にも保険適用してくれるという。財政的な心配はあるが大賛成である。今まで潰瘍がなくて、萎縮性胃炎のみの人は保険が効かないことを話すと、殆どの人は諦めざるを得なかった。保険が効けば6千円位だが、効かなければ2万円位かかる。これからはだれでも6千円位で治療できるので大朗報だ。これからは大手を振って病院受診し、ピロリ菌除菌を申し出て頂きたい。
2013.02.06
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2日ぶりで今家に帰ってきた。寝る前に今日の明け方のことを書かせて頂く。朝4時頃救急受け入れを要請されて受け入れた。47歳女性で意識が朦朧として足に力が入らないという。顔色も悪くかなり重症だった。救急要請してから救急車が当院にたどり着くまでに1時間以上かかっていた。その人が救急要請したのは午前3時頃、救急隊は受け入れをお願いして次から次に救急病院に電話するも次々に断られた。中には電話しても全然出ない病院もあった。そして消防の管轄外だがもしやと思って我が病院に電話してきたのが7つめの病院だった。ナースは「管轄外だから断ってもいいですよね」と言っていたが、断れば8つ目の病院に電話することになりそこだって受けてくれるとは限らない。「そんなに断られているならウチで診るしかないだろう」と私の病院で引き受けたが、世の中救急病院の看板を掲げていてもその内容はお寒いものだなと思った。私の病院だって専門の医師がいないからとかベッドがないからとか今救急の別の患者を診ているからなどと言って断る場合もある。でも少なくとも私が当直の時はほとんど断らないで受けるようにしている。今回のケースについて考えてみた。一つには時間帯だ。午前2時~4時頃はちょっと仮眠を取りたい時間帯で「他で診てもらえばいい」となってしまたのかもしれない。第2は救急隊の状況説明だと思う。下痢している、腹痛があるなどわかり易い症状を言えば多くの病院で対応してくれたかもしれないが、足がフラフラする、意識が朦朧では捉えどころがなく、自分は専門ではないと断わられてしまったのかもしれない。いずれにしても受け入れたので、吐いているとのことでCT検査や血液検査、胃カメラ検査を行った。胃の出口に病変があり、食べ物が流れなくて腹痛や嘔吐が起こったと考えたが検査結果はそれらは否定的であった。吐き気どめや痛み止めの薬を点滴液の中に入れて点滴したら随分顔色も良くなって午後3時頃にはかなり元気になってよかった。当直している人たちは眠くて大変かもしれない。でも救急外来に来る人たちは、その何倍も苦しんだのだろうし眠いとも思う。その人たちのことを思って、救急受け入れを安易に断ることはしないでもらいたいと願う。
2013.02.04
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今日の日曜日は当直で病院に勤務している。家に帰れるのは明日の夕方だが、患者さんがこない時には本を読んだりしている。今インフルエンザが猛威をふるっており、今日も既にA型陽性の人が二人いた。一人には点滴をした。もうひとりには吸入薬を処方した。現在インフルエンザの治療薬は4種類がある。1)オセルタミビル「薬品名でなく成分名(以下同様)」:1日2回5日間服用の内服薬、10才ー19歳では異常行動の懸念から処方が控えられているが他の年代ではよく用いられている。2)ザナミビル:1日2回5日間吸入の吸入薬。年齢にかかわりなくよく用いられている。3)ラニラミビル:日本で開発された長時間作用型の吸入薬。他の薬は5日間服用または吸入しなくてはならないが、これは一回吸入するだけでいいので大変便利だが、一回だけでいいのかとの不安感からかその便利さからすればそれほど使われていない。4)ペラミビル:1回点滴するだけでOKの薬で、かなりよく使用されている。一回吸入よりよく使われているのは1回でも点滴なら効くだろうと思う人が多いためと思われる。今呼ばれて、続けて二人発熱患者さんが外来に来て、インフルエンザ検査は陰性だったが、一人は5日間吸入薬を出し、もう一人はインフルエンザの可能性が低く解熱剤のみにした。発熱して関節痛があり、インフルエンザの可能性が高い人全てが陽性にはならない。インフルエンザ患者の60%位が陽性になり他は陰性だ。従って症状からインフルエンザに間違いない人は例え検査で陰性でもインフルエンザの薬を使った方が良いと考えている。そこで以上の4種類の薬の使い分けだが、効果にはほとんど差がないので各医療機関の好みで使われていることが多い。飲み薬にしてくれ、吸入にしてくれ、点滴にしてくれと患者さん側から申し出るのは差し出がましいが、治療法にはどういう種類があるのですか?と聞く位はいいと思う。それなら点滴でと申し出ても、その医療機関では別の薬をいつも使っている場合はそちらの薬になってしまうこともあると思うが、効果にはほとんど差がないのでお許し願いたい。
2013.02.03
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昨日自殺したいくらい苦しい時にはメールで相談に乗ってくれるサイトのメールアドレスを公開したら、迷惑メールが増えるから注意した方が良いとのコメントを下さった方がいた。心配になって早速お問い合わせしたら、迷惑メールは今でもきている。しかしそのようなものに負けるわけにはいかないという趣旨のご返事を頂き、公開OKと了承して下さった。世の中迷惑メールで苦しめられている人は数えきれない。その対策で頭を悩ませている人は多いと思うが、人を救うためならそんなもの屁とも思わないとの力強いお言葉にまたも感動してしまった。先生のご著書や「心の耳」などのサイトもここにご紹介させて頂く。横浜労災病院勤労者メンタルヘルスセンター長 山本晴義(拙著紹介)「ストレス一日決算主義」(NHK出版),「メンタルヘルス対策の本」(労務行政)「ストレス教室」「働く人のメンタルヘルス教室」「心とからだの健康教室」「メンタルサポート教室」(新興医学出版社)♡厚生労働省・ポータルサイト「こころの耳」(http://kokoro.mhlw.go.jp/)♦NHKあしたの健康http://ashita-seikatsu.jp/blogs/8077
2013.02.03
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大津市でいじめによる自殺があった。大阪ではバスケのキャプテンが教師の激しい体罰を受けて自殺した。その他にも多くの人が尊い命を自ら絶っている。その結果誰が悪かったのかの責任追求はなされるが、その自殺を防ぐ手立てはなかったのか、というより根源的で重要な問題に言及しているマスコミはほとんどない。自殺は人には言えない想像を絶する苦しみを経て決行されることが多い。その時何らかの手をさしのべることはできなかったのであろうか。働く人を支える「労災病院」の社会的貢献の一つとして、労災病院では年中無休で電話相談を行っている。横浜労災病院(045-470-6185)では午後2時から8時まで電話相談を受けつけ、さらにメールでの相談も行っている。そのメールの担当者は勤労者メンタルヘルスセンター長の山本晴義さんだ。山本さんは13年前からメールでの相談を一手に引き受け24時間以内に全て返信しているという。信じられないタフさに驚くと同時にその熱意に心から敬服した。労災病院だから会社等で働く労働者でなくては相談できないのか聞いてみた。仕事上の悩みで自殺する人を救うのを目的に組織されたので、労働者が中心だが、その人を家庭で支える配偶者や祖父母、子供たちも労働者に関係する人達と言っていい。退職した人でボランテアで働いている人も勿論労働者だ。中学生、高校生、大学生も未来の労働者なのだから要するにどなたのご質問もお受けするとのことだ。山本さんは昼間は外来診療や講演活動等でとても忙しい。でも1日決算主義を掲げているのでメールにも1日以内に返信するのを基本にしている。しかも無料で相談に乗っているのだ。24時間以内に返信するのもすごいが13年間も続けてきた情熱にも驚いている。先生の返信メールで自殺を思いとどまった人がいるかいないかは分からないが、苦しんでいる人達のために寸暇を縫って命懸けで返信を書いている先生の姿が目に浮かぶ。本当に頭が下がる。自殺だけでなく、職場や学校での悩みや、生き方の悩み、親子関係、うつ状態など悩みならなんでも相談に乗ってくれるとのことだ。そのメールアドレスはmental-tel@yokohamah.rofuku.go.jp 追い詰められて死ぬしかないと思いつめている人がいたらメールしてもらいたい。
2013.02.02
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