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~「拾い物」のゲーム その3~ いやはや参りました。1回の表にいきなり5失点です。辛島の調子が特段悪かったようでもありませんが、ちょっとツキがなかったんでしょうねえ。喜ぶ福岡ソフトバンクホークスのファン。それに対して明らかにガックリ来たわが東北楽天側。さすがはパリーグトップを驀進中のチームには勢いがありますねえ。応援団の人数は100人もいないのに、まあ団旗の勢いの良さはどうでしょう。 7回表ホークスの攻撃前。ラッキー7の応援で、既に黄色いジェット風船が用意されています。応援団員が着ている半纏などを見たら、リーダーは大阪と東京から来たみたい。それに仙台のファンも加わっています。この時点で楽天は2-7と大きくリードされています。ここで追加点でも取られたら、もうギブアップ間違いないでしょうね。 こちらは3塁側とレフト側の楽天側大応援団。数では絶対有利なのですが、何せ点を取らないことには勝てませんからねえ。それにしても東北のファンは大人しいなあ。 チャンスになると「タオルをまわせ」の文字がバックスクリーンに大写しになります。大勢のファンは様々な色のタオルを手にもってグルグルと回して応援するのです。右側は大太鼓。いつの間にかこんなものを設けていたんですねえ。応援団員が好機到来とばかりに太鼓をバチで打ち、「ドンドン」と腹の底に響くような音が場内に響きます。 こちらは楽天のチアリーダーチーム。1塁側、3塁側などに分かれ、必死になってポンポンを振りかざします。チアリーダーはかなり人気が高く、毎年難関を通り抜けた女性が訓練を重ねてフィールドに立つのです。ジュニアのチームもあって、時々一緒に踊っていますよ。 7回裏、楽天のラッキー7。手にはすでに膨らませたジェット風船が。ライト側からレフト側を見て。 同様にライト側、1塁側の楽天ファンが99%以上。もちろん楽天の勝利を信じての応援です。 勢い良く空に放たれたジェット風船。7回裏にはえんじ色の風船が、そして勝利した場合は試合終了後に白いジェット風船を飛ばすのが約束事です。でもこの日の7回裏に点数は入らず、3-7のビハインドとなったところで、球場を去る人が増え始めました。試合を諦めたのか、それとも遠方から来たファンなのか。まあどちらもいますが、私はもちろん最後まで応援しますよ。 ところが8回裏に2点取り、9回裏は1アウトから5者連続のヒットでついにサヨナラ勝ちしたのですからビックリ仰天。この日、ブラッシュは2本のホームランを含む3安打5打点の固め打ち。キャプテンの銀次は打点こそなかったものの、5打数5安打の驚異的な活躍でした。7失点の辛島を助け、0-7からの大逆転劇とはねえ。早めに帰った人はお気の毒様。こんなことがたまに起きるのが野球です。 電光掲示板には「WIN」の大文字が。そして勝利の打ち上げ花火が数発空に。 勝利に酔いしれるレフト側応援席。空席も目立っていますけどね。 この日の激闘を物語るスコアボード。前半はなかなか打てなかったヒットも、終わってみればなんと15安打の猛攻でしたね。勝ち投手は2勝目を物にした高梨でした。 この日のヒーローインタビューは、ルーキーの辰巳。新人がサヨナラヒットを放ったのは、パリーグでは確か30数年ぶりの快挙だったようです。お立ち台の上でインタビューに答える辰巳選手(左)と、万歳三唱をする辰巳と球団マスコットたち。 東北楽天の公式行事は勝利後の選手を交えた万歳三唱。その声が高らかに球場に響きます。 さて今回の「締め」はやはり大スクリーン上の「WIN」ですね。4時間以上我慢していたに寄り、意気揚々と自転車で帰途に就いた爺でした。何と気分の良い大逆転劇。こんなことは滅多にない慶事で、嬉しさのあまりつい3回もの掲載になりました、どうもスミマセン。そして、その翌日も連日の逆転サヨナラ勝ちでした。まあ嬉しいこと。<完> なお本日はハイキングツアーのため早朝より家を出ます。コメントへの返事は翌日に、またご訪問は無理と思われますのでご了承願います。ではでは。
2019.05.12
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~「拾い物」のゲーム その2~ 5月8日水曜日。時刻は12時半を過ぎたでしょうか。ここ「楽天生命パーク」へ、続々とファンが集まって来ました。この日は対ソフトバンク戦。2位の楽天に対してホークスは4.5ゲーム差をつけて堂々の首位です。先だって福岡では、逆転サヨナラ負けを喫した相手。ここで突き放されたら、なかなか巻き返しをするのは困難。何せわが東北楽天は目下、則本と岸の2枚看板を欠いていますのでねえ。 一見「異様な」風景は増設された内野席。これでもきれいになった方。最初の頃の「仮設スタンド」は、かなり危なっかしく感じたものです。その後より堅固なスタンドが整備され、最大入場者数も3万人を超える大球場(?)へと大変身したのです。かつての「県営宮城球場」を知る人間には、昔日の感がありますねえ。ここからさらに外野入場ゲートへと向かいます。 増設したスタンドを支える鋼鉄製の構造物。かつては頼りない「パイプ足場」のような支柱で、事故が起きないか素人ながらヒヤヒヤしていたものでしたが。 途中のラーメン店にあった平石監督の看板です。名前は「ネギ塩」ではありません。昨年のシーズン途中に梨田前監督が成績不振により辞任した後を受けて監督代行となり、今季は監督に就任。まだ30代後半の若き闘将です。選手時代の目ぼしい活躍はありませんが、初めての楽天生え抜き監督には大いに期待を寄せています。新たな覚悟で臨んだ今季は、なかなかの快進撃と言えるでしょう。今日も頼んだよ、平石監督。 前方に大観覧車が。ここは外野の入場ゲート。先ず係員の持ち物チェックがあります。各自バッグやリュックなどを開けて、係員のチェックを受けます。創設当初はかなり厳しかったチェック体制。中の荷物を開いたり、リュックの底を触ったりしていましたね。食べ物や飲み物の満ち込みを禁止し、許可した業者の店舗からしか買うことが出来ないシステム。でも私はまんまと通り抜けましたがね。 レフト後方にある大観覧車。入場券とは別個に料金がかかります。もちろんこれに乗ったままゲーム観戦も可能です。私には無用の設備。そしてさらに外野席に近づきます。 ここがレフトの入場口。入り口にチケットをチェックする係員がいます。私が持っていたチケットは、なんとレフトではなく、ライト側の自由席でした。やれやれまだまだ先です。バックネット裏を通ってライトスタンドへ向かいます。背景に映っているのは遊園地。ここは元々芝生を張った「楽天山」だったのですが、こんな風にどんどん集客力を高める「施設」を増設しています。つまりは金儲けです。 バスの販売車です。急いでいたため、何を売ってたのかは確かめていませんが、恐らくは食べ物のはずです。クリスマスの時期になると、この周囲は輝くばかりのイルミネーションで飾られます。試合のない冬でも、何とかしてお客様にサービスするのでしょう。その際は珍しく「無料」です。 ふう~っ。ようやくライトスタンド自由席へ到着です。空いている席ならどこにでも座れます。でもこんな風にバックスクリーンが見えにくいのが難点。大観覧車の左側がレフトの自由席。かつてまだ若かりし頃はあそこに陣取って応援したものでした。楽天の攻撃時はずっと立っているので疲れますが。 そしてこれがわが「楽天生命パーク」のフィールドです。創設以来ずっと「人工芝」が張られていたのですが、数年前に天然芝に植え替えました。その方が選手が怪我をし難いのです。ただし、芝の手入れと維持にはかなりの労力を要するようですが。広くて美しくて、それに楽しいのが東北楽天の本拠地です。今日は「タダ券」で無料ですが、最後まで大いに楽しみましょうね。 開会式の前には毎回必ず国旗が掲揚され、国歌斉唱があります。もちろん入場者全員が起立した上で、国歌を歌います。この日は仙台市内の女性コーラスグループがバックネット前でアカペラで歌いました。 開会式のチームマスコットたち。「イヌワシ」のクラッチとクラッチーニの他に、見慣れぬキャラクターが。んんん?やっぱり6年間も来場しなかった間に、ずいぶんと勝手が違っていましたね。昔は憎めない悪役の「カラスコ」なんてのもいたのですがねえ。さて、「いつになったら試合が始まるのか」ですって?これは失礼。何せサービス精神旺盛な私のブログですからねえ。間もなくプレーボールですよ。皆さん。<続く>
2019.05.11
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~「拾い物」のゲーム その1~ 楽天対ソフトバンク戦のタダ券をもらった。くれたのは近所の方。会員であるラーメン店で5枚もらったうちの1枚を、わざわざ届けてくれたのだ。まあ嬉しいが天気はどうか。5月8日(水)のデーゲーム。大型連休が終わった後のデーゲームなので、客の入りが心配だった球場が大盤振る舞いをしたのだろうか。もちろん興味はあるが、何せ6年ぶりの観戦。その日の体調はどうなのか。 引換券 間に合うよう自転車で家を出たが途中で道を間違えた。6年前最初で最後の「仙台国際ハーフマラソン」に出て完走。その時も東北楽天のタダ券が付いていた。あれ以来の球場。その間に私はかなり衰え、一人暮らしにもなった。球場に着いて正規の券と引き換え。千円を払えば内野席にも移れるとの触れ込みだったが生憎満杯。やはり入口から遠い外野席へ向かうことになった。 これが東北楽天の専用球場。現在の名称は「楽天生命パーク球場」。創設以来「命名権」の執行で、様々に名称が変わった。それは「楽天」の名が冠せられてからも続いた。企業にとっては最大のPRだからだが、ファンにとって1年ごとに名称が変わるなんて迷惑そのもの。でも商売熱心な楽天の努力で、創設以来年々設備が増強、整備されたことは確か。そしてファンの数も飛躍的に増えた。 10連休終了直後の平日。それも午後1時開催のデーゲーム開催でありながら、この盛況ぶりはどうだろう。ともかく楽天は商売上手。人を集めるのが得意な企業だ。金を支払うのは人、それも熱心な東北楽天ファン以外にはいないのだ。 例えばこんなグッズ類。ユニフォームなどは毎年新しいのが出て来て、ファンの購買意欲を掻き立てる。好きな選手と同じユニフォーム、選手名が入ったタオルやリストバンド、帽子も色んなデザインがあり、女子用やキッズ用など、実に豊富な品揃え。私がかつて応援時に着用していたユニフォームやその他様々な応援グッズなどは、今や古臭くなって出すのも恥ずかしいほど。 球場前のイベント会場では、今日も可愛い子ちゃんが音楽に合わせて歌ったり踊ったりしていますよ。ほら、オジサンも鼻の下を長くして見てるでしょ?こんなのはゲームがある日は毎日のこと。若い芸人には売り込むチャンスでもありますしね。 色んなお店が出ています。これは球場の外側。お昼時ですから、お腹も空いてますよね。それにこの球場へは食べ物や飲み物の持ち込みが禁止されているのです。もちろん場内外のショップで買った食品は、ちゃんと区別がつくので大丈夫なのですがね。 ここで再確認です。左側のショップに黄色い「お知らせ」が張られていますね。それをズームアップしたのが右の写真。英語で「キャッシュレス」とあり、その下には日本語で大きく「現金×」と記されています。今季から楽天生命パークでは一切現金を取り扱わない方針に変更したのです。原則として「楽天エディーカード」や「楽天ペイ」での支払いしか出来ません。これは場内のビール販売も同様です。 でもね。その代わりにサービスも手厚いんですよ。左の「楽天ドーム」では各種のイベントが行われていて、この日は「匂い」に関するテーマパーク化していました。そして右側は「困りごと相談所」。いや~っ、さすがは楽天。なかなかやるなあ。でも私はお金を使いませんがね。さて、そろそろ外野の入場ゲートに向かいましょうか。<続く>
2019.05.10
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ドウモスミマセ~ン。林家三平で~す。昨日このブログを朝の7時半までにご覧になった方には、今日からのシリーズを始めると書いてあったのですが、急遽予定を変えてしまったのですよ。そんな訳では明日からに順延となりました。ゴメンなさいね~!! コボスタの外観 さて、昨日は火曜日なのでプロ野球があることは分かっていた。新聞のスポーツ欄を見ると、相手は目下2位の千葉ロッテ。勿論首位を走っているのは我が東北楽天なのである。エヘン!!それが会場はコボスタで、しかも試合開始は午後1時。TV中継があるのも分かったが、平日のデーゲームなら、きっと当日券が買えるはず。そう思うと矢も楯も構わずにコボスタへ行く気持ちが一気に高まったのだ。おまけにこの日の料金は最も安い「バリュー」の日。当日券でも500円高いだけで済む。そこで愛車のマウンテンバイクをかっ飛ばして、勇躍コボスタへと向かったマックス爺であった。 増設席外観 ところが4年ぶりのコボスタに、マックス爺はすっかり舞い上がってしまった。何しろ千人くらいの高校生が既にズラリと並んでいたのだ。聞けば授業の一環なのだとか。自転車を指定の場所に停めて、当日券を買おうとするが、何と何と、チケット売り場の姿が何処にも見当たらない。2回ほど人に尋ねて何とかゲット。 それからおもむろに芝生へ移動し、買って来た昼飯をパクついた爺であった。それにしても3年間のブランクは大きい。平日のデーゲームなのに、この溢れるファンの姿は一体何なのだろう。これが目下首位の強みか。それとも商売上手の楽天の方針が当たったのか。まあそのいずれもが正解。目の前の増設席はやや不安定に見えるが、これらの補強によって、観客の収容可能数は3万人を超えたのだ。あの創設当初を考えれば、夢のようにも思えてしまう。 諸君、見てご覧。これが我が東北楽天の本拠地、コボスタなのでR。とっても立派なのでR。しかもお子様や若い女性ファンが楽しめる、色んな仕掛けがしてあるのでR。おまけに今季からは人工芝から天然芝へと変わり、選手達の体への負担が軽くなったのでR。大型のスクリーンも幾つか増設され、もう日本プロ野球機構から後指を指されることも、一切無くなったのでR。今は創設期の苦労など知らないファンが多いが、感無量なマックス爺なのであった。 コボスタ全景(模型) 人間は空を飛べないため、コボスタの全景を見るのは不可能。そこで模型図を載せてみたのでR。コボスタは新しくて、とっても楽しい球場なのだ。その具体例は後で示すとして、早速今日の試合を観ることにしようか。 これが外野にあるスコアボードと大型スクリーンの一つ。当然発表のあった楽天とロッテの先発メンバーが、既に表示されているのでR。 楽天の先発ピッチャーは辛島航。背番号58。今季は先発要員として1勝1敗の成績でしっかりとローテーションに組み込まれた若いピッチャーなのである。相手のロッテの先発は二木。辛島よりかなり防御率が悪く、これまで0勝1敗の成績。これは十分戦えるだろう。 楽天は目下パリーグの首位で、ロッテは0.5ゲーム差での2位。だからこれは目下の敵を本拠地に迎えての首位攻防戦なのでR。だから仙台のファン、いや東北のファンが、燃えに燃えているのでR。ヨボヨボのマックス爺までが自宅から30分以上もマウンテンバイクをかっ飛ばして、やって来る訳なのでR。いや、彼は単なる暇な老人なのだろうが。 これがホームベース付近。既に両軍への花束贈呈や始球式、さらには国歌斉唱まで終わって、公式戦が始まっているのでR。さて今日はどんな試合展開になるのかのう?マックス爺や。 左が東北楽天のマスコットキャラクターのイヌワシ達。男の子の名前はクラッチ。鋭い爪で勝利をクラッチ(掴む)するって訳。で、可愛い女の子の名前はクラッチーノと言うんだよ。「だっちゅうの♪」ではないから間違わないでね。そして今年からもう一人マスコットが誕生したはずなんだけど、名前は何だったかねえ。あのアメリカ生まれの黄色いのは? でね、右の写真は目下レフト外野席に工事中の観覧車なのさ。もちろん球場内に観覧車があるのはここだけ。野球に飽きた子供達は、こんな遊具で楽しむことがもうすぐ出来るのさ。外には球場の周囲を走っている汽車もあるし、ここは最初から娯楽性を重視した楽しい球場なんだよね。まあそれでたくさんのファンがお金を使ってくれることを、球団が狙っているのは確かだけどね。入場料も、その日によって差をつけ、5段階に分かれているんだよね。しっかりしてるよ、楽天は!! こちらはレフト外野自由席のいわゆる楽天の応援席。ここでは楽天の攻撃中は、ずっと立って応援するのが原則なのさ。熱いファンは、もちろん自分の席をちゃんと年間確保して、そこで応援してるのさ。マックス爺も60代半ばまではそんなこともしたけど、あれは燃えたねえ。 これが楽天が得点した時や好機を迎えた時に交わす選手のサイン。いわゆる「バーン!」と言うヤツでね、英語で書くとこんな風。大型スクリーンの標示も試合の進展に伴って、次々に変化するってわけ。最先端のメカってやっぱり凄いよね♪ 敬意を表してライト外野席に陣取っているロッテの応援席も紹介しておこう。こんな風に敵は「黒づくめ」で一見地味なのさ。ところが人数は少ないものの、応援が統一されていてとても声が通る。おまけにあの「ジャンプ」もあるしねえ。残念ながらこの日のゲームは、ロッテの応戦席で聞かれた凱歌が多かったんだよねえ。 この日の楽天は打線が火を吹くことはなかったんだよね。それでもラッキーセブン(7回裏)に楽天の応援歌が高らかに流れると、球場内の雰囲気は一気に盛り上がるのさ。もちろんマックス爺も声を張り上げて応援歌を歌ったさ。まあ3年ぶりだったので、喉の調子は今一だったがね。 応援歌を歌い終えた途端、球場内にクレムゾンレッドのジェット風船が一斉に放たれるんだよね。これがまず見事なものさ。この後落ちた風船を集めて係に渡すと、数に応じて記念品がもらえる仕組み。つまり球場内の清掃は、ファン自らが楽しんで行う工夫でもあるんだよね。 さ~て、この日の首位攻防戦だが、ご覧のような残念な結果に終わった。楽天は打線が繋がらず、最終回に1点を返すのがやっとのあり様。途中まで息詰まるような投手戦を繰り広げていたんだが、7回に2点奪われたところで辛島の緊張が解けてしまったのだろう。それに3年ぶりに1軍で投げた2番手の古川投手には、ちょっと荷が重かったかも知れないねえ。今日は美馬が先発。きっと昨日の負けを取り返してくれると期待しているよ。 この日のファンサービスは、終盤8回途中かセンターに人気ルーキーのオコエを入れたことかも知れないね。直ぐに守備機会が現れ、彼は無難に処理したのはさすが。まだ公式戦で1本のヒットも打ってないが、今は何事も勉強中だもんね。 まあそんな訳で折角観に行った大勢の楽天ファンは、負けて落胆ファンと化したのさ。こんなダジャレでドウモスミマセ~ン。で、お約束通り、 は明日から始めますよ~。では、お後がよろしいようで。
2016.04.13
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koboスタ前の賑わい 5月14日水曜日。koboスタへ行く。もちろん東北楽天の応援をするためだ。「仙台国際ハーフマラソン」出場者には、今回初めて招待券と交換出来る紙片が配られていた。私はエントリーしたものの出走出来なかったため、一応「途中リタイヤ」と書いておいた。名前とタイムを書く欄があったからだ。だが近所の方が、この日まで使える招待券をくれた。昨年優勝した際、パレードの協賛金に協力した人に配られたものだった。念のため、私は両方持って行った。 テナント風景 今年の楽天はなかなか調子が上がらない。初優勝した昨年はこの時期も勢いがあり、私は優勝すると感じていた。田中マー君が抜けた穴はあまりにも大きく、しかも打線が爆発しないのが気がかりだ。それにも関わらず、相変わらず楽天ファンは続々と球場に集まって来る。今や楽天は仙台市民、いや東北のファンにとって欠かせない存在になったようだ。ここで仙台鉄人会のAさんと遭遇。彼は73歳。先日のハーフマラソンを走って、ここへ来たようだ。 これがこの夜の楽天の先発メンバー。ピッチャーは昨年入団した森。期待の新人だが、果たしてどこまで通用するか。大リーグへ帰ったマギーに代わって入団したユーキリスの名はない。故障で帰国した彼の代わり、昨年まで巨人に在籍したボウカーが急遽入ったのだが、まだ実力を発揮し切れないでいる。ともあれ今夜のナイターは「無料」。勝っても負けても、久しぶりに球場の雰囲気を楽しもう。 クラッチ これは球団のマスコットであるクラッチ。一応「男の子」で、クラッチーナと言う「女の子」も別にいる。この他悪役のマスコットもいるのだが、最近はほとんど出て来ない。彼らはイニングの合間にグラウンド内に飛び出て、大いに場内の雰囲気を盛り上げてくれる。 先発の森は心配された通り3回持たず、フォアボールを連発して自滅した。相手のオリックスはかなり選手を補強しただけあって、「カモ」にした昨年の面影はない。今年は楽天がカモで、まだ1度も勝てていない。これが実力の世界だ。スコアボードの上になびく「チャンピオンフラッグ」が泣いているようだ。 急遽出て来たリリーフは上園。だが彼もフォアボールとヒットで、たちまち点を取られてしまった。おいおい、しっかり頼むよ楽天!!これじゃ試合を観に来た楽しみが壊れちゃうじゃないか。怒りつつ私は焼酎を飲んだ。この日は胃カメラを飲んで「逆流性食道炎」の診断を受けたばかり。あまり胃に負担をかけてはいけないのだが。 そんなことより、ゴールデンエンジェルスの美しいお嬢様方をご覧いただこう。彼女達は1年ごとに応募し、交代する。きっと練習も過酷なのだろう。キッズの部もあり、元気あふれる子供達が球場内に並ぶと、それは見事で壮観だ。 この日は5回裏の攻撃が終わると、夜空に花火が打ち上げられた。勝っていたら嬉しい花火だが、負け試合ではちょとねえ。それに私達の席の直ぐ裏で上がるため、ちょっと見難いのが残念だ。 5回までの経過がこれ。楽天がせっかく点を取っても、直ぐに取り返される展開。今年のオリックスは強い。去年までの弱さが嘘みたいだ。(涙) 3人目の西宮も同じように打たれた。こうなると途中で帰ってしまうファンが出て来る。この日の仙台は最高気温が30.8度の真夏日だったのだが、koboスタ内には熱気が感じられなかったのが残念。う~む。AJがホームランを打ち、打点と合わせて目下2冠王なのがせめてもの慰めか。 大型スクリーンに映る「チャンステーマ」や「挑戦」の文字が虚しいこの夜。負けてばかりいると、全く勢いを感じなくなるから不思議。去年のチャンピオンも、今や手負いの獅子。どうした楽天、元気がないぞ~!!必死で応援する楽天ファン。数少ないオリックスファンの歓声が、夜空に響く。 7回裏。楽天の攻撃に先だって流される球団歌。それが終わると、クレムゾンレッド(えんじ色)のジェット風船が夜空に舞い上がる。だが、この夜の楽天は不発気味。「貯金」のあるオリックスとは勢いに差があるようだ。 最終スコアがこれ。4対8の完敗だった。朝から空腹に耐えて胃カメラを飲み、夕方は勇んで自転車を漕いでkoboスタへやって来たのだが、惨敗。負け試合の帰路は淋しく、ペダルも重い。結局この日の就寝は12時ちょっと前。厳しい一日だったが、ようやく安心して眠りに就いた私だった。結局楽天はこの日以降4連敗し、借金7つでセパ交流戦に臨むことになった。嗚呼。
2014.05.19
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同じ日、マー君は海の向こうカナダでメジャー初の試合を戦っていた。写真はない。撮ろうと思えば撮れたのだが、まだ私はそんな気にはなれなかったのだ。ともかく3点を奪われたもののその後は立ち直り、7回まで投げて勝ち投手になった。日米通算100勝目だったと言う。そして日米通算29連勝とは、何と強運の持ち主なのだろう。いや、類稀な精神力と、動物的な本能による軌道修正能力が、彼をメジャー緒戦でも勝たせたのだと思う。 楽天の本拠地コボスタ 同じ日、私は今季初めて楽天の試合を観に行った。球場名はこれまでのKスタからコボスタに変わっていた。3度目の名称変更だ。球場付近は相変らず大変な人出。昨年の優勝で、一段と人気が高まったのだろう。 ここコボスタでは毎試合始球式を行っているが、この日の投手は俳優の渡辺謙だった。かつてNHKの大河ドラマ「独眼竜政宗」に出演した縁によるらしい。今人気の女優杏さんの実父でもある彼は、大きなモーションから見事なストライクを投げた。さすがは国際的な俳優。この日に備えて、きっとキャッチボールを練習して来たのだと思う。 これがバックスクリーンの上で翩翻と風になびくチャンピオンフラッグだ。一番右側の旗がそれで、上が日本一の証で、下がパリーグのチャンピオンフラッグだ。この旗を掲げて久米島ではキャンプを張り、今季はコボスタの空に翻る旗を観ながら試合をすることになる。旗に恥じない試合をして欲しいものだ。 これが楽天の先発メンバー。ピッチャーは昨年一軍に上がれなかった塩見。今季はようやく復活して1勝を挙げたが、そんなに連続して勝てるだけの力はまだついてないはず。いつもはDHのAJが1塁を守り、いつもはサードを守るユーキリスがDHに変わっている。それに第一捕手の嶋に代わって小関。これは星野監督の実験のようだ。昨年も同じ頃、選手を色々試していた。一年間を通じて闘うため策を練っているのだろうが、ファンは勝つ試合を観たいのだ。 これがバックネット裏。一番試合が観易く、料金も高い場所だ。ここも場所によって料金が細分されている。楽天球団はとても商売上手で、ファンの財布からあの手この手でお金を引き出すのだ。 こちらが内野のフィールド。ベンチ前の人工芝に、「コボスタ」の大きなロゴが入っている。いつ観ても実にきれいな球場だ。場内の広告が少し変わり、座席が増えているのが分かる。 これがレフト後方にある楽天山。元々は芝生の自由席だったのが、今季から正規の座席が設けられた。きっと眺めは良いだろうが、内野の選手達は小さくしか見えないだろう。 肝心の試合は、私の心配通りの展開になった。初めは何とか抑えていた塩見が、次第にソフトバンクの強力打線に捕まり出す。4回は2塁打とホームランで2点を先制され、5回はヒット4本と犠牲フライでさらに4点を取られた。それでも星野監督は腰を上げない。わが楽天は5回裏にフォアボールとヒット2本で3点を返すのがやっとだっと。やはり監督は選手の動きを試しているのだ。私の確信はいよいよ深まった。 7回裏にはゲーム開始に先立って球団歌が流れ、クレムゾンレッドのジェット風船が空に舞った。恒例の行事だが、楽天の勢いが盛り上がることはなかった。気温は6度ほどまで下がり、風があるため体感温度は恐らく0度ほどに感じたはず。私は上下厚いトレーナーを着込み、焼酎を煽って何とか寒さに耐えていたのだ。だが楽天の冴えない攻撃に諦めたファンが帰り支度を始め、少しずつ観客が去って行った。この日の気温同様、寒い試合になってしまった。 これがゲームの最終スコア。好機で打線がつながらなかった楽天に対し、選手の補強に成功したソフトバンクは、積極的に打ち、フィールドを自由に走り回った。実はこの日は一番料金が高い設定のプラチナチケットの日。高いお金を払って観に来たのに、こんな無様な試合を見せられるファンは堪ったもんじゃない。まあ長い1年を闘うのだから、色々実験をするのは仕方がないが、もう少し見せ場を作って欲しいものだ。 私にとっては大枚をはたき、今季本拠地で初めて応援した試合だったのだが、寒々とした気持ちで帰途に就いた。向かい風がきつく、踏むペダルがやけに重たく感じた春の夕暮れだった。日付変更線の向こう、カナダでマー君は勝ち、こちら側のわが東北楽天はかくして敗れた。この日、どうやら楽天ではなく落胆になったようだ。う~む・・。
2014.04.06
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今年もとうとうこの季節がやって来た。男達が熱い血をたぎらせる日本プロ野球の公式戦が、昨日から始まった。昨年わが東北楽天は、念願のチャンピオンフラッグを手にした。そして沖縄久米島の空に翻るチャンピオンフラッグを観ながら、春季キャンプでの過酷な練習を重ねた。オープン戦ではソフトバンクに次ぐ2位で終えた。開幕戦の舞台は敵地西武球場だが、昨年のチャンピオンである我が東北楽天には、何の迷いもなかった。 先発の則本投手 この日の先発メンバーは、1番ライト岡島。2番セカンド藤井。3番サード銀次。4番指名打者ジョーンズ。5番ファーストユーキリス。6番レフト枡田。7番ショート松井稼。8番キャッチャー嶋。9番センター聖澤。そしてピッチャーは昨年新人でいきなり開幕投手を務めた則本。絶対エースのマー君が大リーグへ行って抜けた今、新人で15勝を挙げ、2年目の彼が楽天の若きエースであることは誰しもが認めて疑わないだろう。一方西武の先発は仙台出身の岸。彼も2年連続の開幕投手だ。 頼れる4番打者ジョーンズ(AJ) 先手を取ったのは楽天だった。2回表、先ずこの回先頭打者のジョーンズがレフトに2塁打を放つ。相変わらず選球眼の良いAJだ。ヤンキースから移籍したばかりのユーキリスは三振し、枡田もセカンドゴロに倒れて2アウトになったが、松井稼が初球を見逃さずライトスタンドに運んだ。大事な緒戦を決める迷いのないスイング。何としても欲しかった先制点を、今年39歳になるベテランがたった一振りでもぎ取った。 仲間の祝福を受ける松井(背番号7) 闘将星野監督も思わず笑顔に だが則本も3回裏に捕まった。この回炭谷がセンター前にヒットを放ち、金子が送りバントを決めて1アウト2塁。指名打者栗山は三振したものの、熊代がライトへ2塁打を打って1点を返した。これで点差はわずか1点。ここからが両チームとも苦しい戦いだった。特に楽天は塁上にランナーを出しながら、好機を潰した。楽天の2対1のまま、試合は最終回へ。西武は1アウトから2本のヒットでサヨナラ勝ちの場面を作った。 最終回のピンチ 力投する則本 だが、則本は落ち着いていた。この日ヒットを打たれている炭谷を併殺打に打ち取り、ゲームセット。1点差の緊迫した試合を、自らの熱投で勝利に導いた。さすがは15勝投手。大事な緒戦を白星で飾る好発進。今年も期待出来そうだ。既に床に就いていた妻に、楽天の勝利を教える。嬉しいな。嬉しいな。昨年24勝0敗のマー君を欠くだけに、今年は苦しい戦いを強いられると思うのだが、先ずは緒戦を勝てて良かった。 喜ぶ応援席 スコアと則本の後ろ姿 則本の記録 インタビューに答える則本 各地の結果 こうして楽天の開幕戦は勝利で終わった。セパ両リーグの緒戦の結果は上記の通り。きっと日本の各地で喜んだり、悔しがるファンの姿があったと思う。わが東北楽天は、今シーズンから球場名を「コボスタ」に変え、座席数も大幅に増やした。秋までにはさらに座席が増設される。ファンの念願は2年連続の優勝だが、勝負の世界はそんなに甘くない。きっと今年も手に汗握る熱戦が繰り広げられるのは間違いないはず。古稀の私だが、まだまだ心を熱くしたいのだ。 主な新戦力 これは今季楽天に入った新戦力。新人の有望投手松井は高卒ルーキーの希望の星。きっとこれからの楽天を引っ張る存在になるはずだ。今年も楽天は期待出来ると信じている。目下の下馬評では、補強を重ねたソフトバンクが優位と観ている評論家が多いが、楽天もむざむざ手をこまねいている訳にも行かない。さて、今日の第2戦目の予告先発投手は、確か塩見だったはず。今夜も大いに盛り上がりたいものだ。こうしてまた今年も、睡眠不足の日が続きそうだ。
2014.03.29
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≪ 東北楽天編 ≫ 昨日、立花球団社長から田中の大リーグ行きを認める旨の発表があった。これで彼の大リーグ入りは決定だろう。田中にとっては待ち望んだ朗報だが、私にとっては悲しい別れでしかない。今回の騒動に関して、スポーツ紙の評価は様々だった。これだけ遅れた原因は、ゴネた選手会に責任があるとの論調のものが多かった。また、楽天球団の方針決定の遅滞をそしる意見もあった。 だが、私はそうは思わない。選手会が日本人選手の明確な権利を求めるのは当然だし、球団が支配下にある選手を、「商品」としてどう扱うか検討するのは利益を求める企業として当然の行為だと思う。これまで9年間で楽天球団が払い続けた経営努力つまり経費は相当の額に上り、それらをどう回収すべきか考えるのは企業として当たり前のこと。 そもそもWBCにしても、このポスティングシステムにしても、あまりにも大リーグに有利なルールであることが問題なのだ。だが、決まった以上この件に関して、反対しても仕方がない。今季わが東北楽天が初優勝出来たのは、田中の頑張りのせいであることは誰でも知っている。ファンとしては悲しいが、ここは快く彼を送ろうと思う。 則本の活躍も見事だった。新人で15勝を挙げたのは、楽天では彼が初めてだ。今季の開幕戦をWBC疲れで不調だった田中に代わって先発マウンドに上がったのが彼。星野監督が良く抜擢を決断したと思う。負けはしたが、彼にとっては素晴らしいプロデビュー戦だった。今季挙げた15勝は、新人王に相応しかった。来年3月には、高校の後輩と結婚するそうだが、田中無き後のエースとして大いに期待している。 AJ(左)とマギー(右) 初優勝が出来たのは、両外人の力が大きかった。この2人が打線を引っ張る牽引車になった。だがマギーは1年で大リーグに帰る。所属はマリーンズとか。これは彼の家族のためで仕方がない選択だ。また長年楽天を支えて来た日本人選手が去る。内野手の高須は戦力外通告を受け、北陸の自主リーグに行くと聞いた。お前の応援歌、今でもちゃんと歌えるよ高須。そしてこれからも頑張れよ!! オリックス入団発表の鉄平 外野手の鉄平は、シーズン後オリックスにトレード。彼は球団の人気者で、「鉄平コール」がKスタの名物だった。攻走守そろった素晴らしい選手で、打率のトップになった年もあった。今季は若手の台頭で出番がほとんどなかったため、出場機会が多くなるチームへのトレードは、彼にとっても良い結果につながるはず。長い間ありがとう鉄平、良く頑張ったね。 この他にもたくさんの選手が戦力外通告を受けて球団を去った。Kスタでは、自分が好きで応援している選手のレプリカユニフォームを着てるファンが多い。だが歴史の浅い楽天球団では次々に選手が消え、ユニフォームの背中だけにその名前が残されている。私のは背番号18の田中。このユニフォームを今後も着ることが、果たして心情として出来るかどうか。 ともあれ、何かと話題が多かった今シーズン。田中の不滅の記録シリーズ24連勝、前年からの連続28連勝、そしてポストシーズンまで含めた30連勝は、共にギネス記録になった。澤村賞など数々の賞を受賞したのもほんの僅か前の出来事だ。星野監督が日本一の優勝監督になったのも初めて。楽天の優勝は東北の被災地に明るい光を灯してくれた。 11月24日。仙台市内の目抜き通りを日本一になった東北楽天が優勝記念パレードし、これを祝って21万4千人のファンが駆けつけた。まさに歓喜の渦。私はテレビで見ていたが、市内のテレビ局5社が協力しての豪華中継だった。あれは忘れられない一生の思い出だ。ありがとう東北楽天。ありがとう選手達。 今季、私がKスタで応援したのは5回。結果は2勝3敗だった。チケットはもう1回買っていたが、体調が悪くてテレビ観戦。春先、田中はWBCの疲れもあって、なかなか勝てなかった。先発したものの勝ち投手になれなかった試合も球場で観た。それでも今年はゲーム展開が良く、6月のKスタでは「これは優勝出来る」と1人叫んだ私だった。 そのKスタの呼称が来シーズンから「楽天koboスタジアム」に変わる。球場名が変わるのは、これで3回目。ともかく今年の試合は終わり、来季は田中もいなくなる。今年撮った写真は数枚を残し、後は捨てる積り。今年は今年で来年は来年。そうやって自分の気持ちに区切りをつけるのだ。 ありがとう東北楽天。今年あれだけの体調不良にも関わらず私の命が保てたのは、間違いなく楽天の応援で燃えたお陰。来季も新たな気持ちで東北楽天を応援したいと思う。<続く>
2013.12.26
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第6戦に向けて練習中の田中 レギュラーシーズンもそうだが、CSファイナルステージの3試合、そして日本シリーズの7試合は、かなり私を興奮させた。特に日本シリーズではブログに「号外」を出すため、テレビの前に陣取って試合の経過をメモし、大事な場面の写真を撮った。あれだけ熱狂したのは、5年前日ハムとファイナルステージを戦って以来だろう。その疲れがようやく取れたのは1週間ほど経ってからだ。 優勝が決まった翌日から、仙台市内のデパートなどで「優勝記念セール」が始まった。楽天市場では詐欺まがいの便乗セールがあったようだ。欲しいものがない私には無縁だが、後味の悪い限りだ。 シリーズMVPになった美馬のインタビュー さて優勝が決まった後、楽天球団に方針変更があったようだ。何と楽天の三木谷オーナーが田中を慰留することにした由。メジャーと日本プロ野球機構との間の、ポスティング制度の新方式がまだ合意してないことは前述したが、渡米を許す方針の球団社長とは相反する行為だ。来週中には新制度が決着する見込みだが、遠征先の台湾で田中と球団社長の話し合いがされるようで、ファンにとっては「アジアシリーズ」以上に気になるところだ。 日本シリーズ中の嶋捕手 また、38歳の高須など3選手に「戦力外通告」がなされた。高須は球団創設以来の数少ないメンバーで、球団職員かコーチのポストを用意しているようだが、高須自身は現役続行が希望で本日開催される「トライアウト」に出場する意向らしい。星野監督の若手起用方針で、惜しまれながら去った選手は多い。また、宮城出身の小坂も、球団職員を辞める。 ジョーンズ選手 今季不動の4番を打ち続けたAJは、どうやら来季も楽天に残ってくれそうだ。日本シリーズの東京ドームではDH制がないため、自ら外野の守備につくことを申し出た彼。頼もしい助っ人が残ってくれそうなのは嬉しい限り。一方のマギーは態度保留のままアメリカへ帰った。今季の活躍でメジャーから注目された彼の選択肢は広がった。果たしてどんな結果になるか。 球団ではマギーと再契約できないケースを考慮し、他球団のFA選手を獲得する意向を示している。各球団ともポストシーズンの動きは、今後ますます激しくなると思う。かつての朋友、中日の山崎も今季限りで引退することが決まった。「楽天の選手と一緒に日本シリーズを戦いたかった」。それが山崎の本音だったはず。彼の前途に幸あれと願う。山崎選手、長い間大変お疲れ様でした~!! 日本シリーズ第5戦で勝利した則本投手 さて、親しんだKスタの名前が来シーズンから聞けなくなる。日本製紙がネーミングライツを更新しない方針のようだ。あの東日本大震災で同社は、石巻工場などで大きな被害を出しているのでやむを得ないだろう。早速募集が開始され、来春には新しい球場名が決まる。愛称が「フルスタ」→「Kスタ」と変わったが、次はどんな名前がつくのか楽しみだ。 ドラフト1位の松井選手(桐光学園高)の背番号は、1番、12番、19番のうちから彼自身が選ぶことになった由。さて彼はどの背番号を選ぶのだろう。そして松井が2人になるため、登録名はそれ以外になるはず。これもまた楽しみの一つだ。 日本一へ 9年前の晩秋、私は仙台市役所前の市民広場で開かれた新球団の歓迎会に出、礒部選手や愛敬選手と言葉を交わし、握手をした。あの年新球団は2戦目で0対28のボロ負けをした。戦力が丸きり他の球団よりも劣っていたのだ。わが東北楽天はあの屈辱的な敗北を経て、9年目にして日本一の栄光を手にしたのだ。 来季で10年を迎える東北楽天。指揮は星野監督の続行が決まっている。今季も持病の腰痛に耐え、怒りを抑えながら、若い選手を起用し続けた星野。来季の戦力がどうなるか未定だが、全力で強いチームに育てて欲しいと願っている。頑張れ楽天、頑張れ東北。きっとまた来年も選手達の熱いプレーを見て、私自身も熱くなることだろう。ありがとう東北楽天。君らは東北の希望の星だ。<完>
2013.11.10
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日本シリーズ第6戦の田中 第6戦の田中の敗因について、あるスポーツ紙が書いている。それはポスティング制が破たんしたのが原因と言う。田中がシーズン後メジャーに行くには、この制度が改正されている必要があるが、それがうまく行かなかったため田中が落胆したとの推測だ。メジャーと日本プロ野球機構の間では合意に達したが、選手会の反対で再交渉することになったことは事実。でもあの日田中は本当に腐っていたのだろうか。 日本シリーズ第7戦9回表 勝利のジェット風船を背にした田中 第7戦で田中が9回に登板したことについても、色んな見方がある。田中自らが監督に申し出たとする他に、CSで同じ作戦で成功したため、監督が田中に頼んだとする説だ。真相は分からないが、あの日の楽天は好投した美馬から則本と繋ぎ、最後は前日160球を投げた田中まで出した。疲労のどん底で腕や肩の筋肉はパンパンになっていたはずだが、それでも田中はマウンドに向かった。 その場面を見て、楽天が負けると感じた人もいたようだ。私はそうは思わず、ただただ勝利を信じ、田中を信じていた。田中にも意地がある。あの日投げた15球は田中の精神力の強さを証明し、そのお陰で楽天は日本一の座を手にした。だがメジャーの見方は違う。前日の160球もクレージーだが、第7戦の登板はさらに体調を悪化させたとして、逆に田中の評価を低めたようだ。 第7戦後に優秀選手としてインタビューを受ける田中 ともあれ今季の国内戦は全て終わった。田中が手にした勲章は、最多勝利(24勝)、最高勝率(10割)、最高防御率(1.27)の3つ。これに嶋捕手とのバッテリー賞、澤村賞、3年連続のゴールデングローブ賞が加わった。ゴールデングローブ賞は嶋捕手と藤田内野手も同時に受賞し、楽天から3人も選ばれたのは球団初の快挙だった。 日本一の歓喜 日本一になった東北楽天と田中投手に対して、宮城県から県民栄誉賞が授与され、星野監督に対しては感謝状が贈られる。また同監督に対しては、岡山県知事特別表彰と出身地の倉敷市民栄誉賞(2度目)が授賞される。今後も各種の表彰が続きそうだ。なお仙台市では、今月24日(日)の午前11時から、東北楽天日本一の凱旋祝賀パレードが、市内二番町通りで開催される。 日本一の瞬間 その後の行事などについても触れておこう。日本一になった楽天は、秋季キャンプを監督の故郷である岡山県倉敷市で行っている。既に帰国した外人やベテランの松井、田中、美馬、則本の3投手は参加しなかった。WBC「侍ジャパン」メンバーには嶋、岡島、銀次の3選手が選ばれた。昨夜から台湾で強化試合が始まり、緒戦は嶋のタイムリーなどで日本が4対2で勝った。 第7戦 楽天の先発メンバー 来週15日からは同じく台湾で「アジアシリーズ」が開催される。参加するのは台湾(2チーム)、日本(東北楽天)、韓国、オーストラリア、イタリアの6チーム。当初は参加しない予定だった田中、美馬、則本も急遽帯同されることになった。ただしベンチ入りはするものの、登板はしない。どうやら24連勝を果たした田中の姿をぜひ見たいと、台湾側から熱望されたのが真相みたい。田中の人気は台湾でも高いようだ。<続く>
2013.11.09
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マー君切手シート マー君が切手になった。日本郵政東北支社の制作だが、全国の郵便局で予約できる。50円切手が10枚のシートに、24枚のポストカードが付く。これは今季の公式戦24連勝を記念したもの。料金は3480円で、発売は来年1月になるようだ。 上原優勝投手 さて、日本シリーズを制して初の日本一になったわが東北楽天だが、本論に入る前に、メジャーなどの話をしておこう。今年のワールドシリーズを制したのは名門レッドソックスだったが、その中で田沢と上原と言う2人の日本人投手が大活躍した。田沢は直接メジャーに飛び込んだ選手で、上原は巨人からアメリカへ渡った。 上原は大学当時からメジャー志望だったが、実際に渡米出来たのは遅かった。現在38歳と言う歳で、良くあれだけ活躍できたものだ。マスコミの評価も高く、優勝インタビューでの子息一真君(7歳)の答えが、評判にもなった。それにしてもレッドソックスの選手達がそろって髭面なのには驚いた。今季のブームだったようだが、優勝後は、早速髭を剃り落とした選手もいた。 元ヤンキースのゴジラ松井がニューヨーク日本商工会議所から「日米特別功労賞」を授賞されたそうだ。日米に渡る長年の活躍が認められたのだ。彼は来春の巨人のキャンプで、臨時打撃コーチを務める。その松井の所に、急遽阿部が助言を求めに行ったそうだ。日本シリーズで勝てなかったのは、4番を打つ彼の不振が大きな原因だった。それだけ阿部の苦悩が深かったのだろう。 両監督 読売新聞の渡辺社主は日本一を逃した悔しさから、巨人のさらなる補強を指示したそうだ。その一方、楽天の初優勝は東北のためにも、そして星野監督のためにも良かったと話した由。第7戦まで死闘を演じた巨人の原監督は、楽天ファンの真摯な応援態度にとても心を打たれたようだ。きっと大震災後未だに苦しむ東北人の悲願を、戦いながらも感じていたのだろう。 少年時代の田中(楽天)と坂本(巨人) さて、第6戦で先発した田中が負けた時、ファンはどう感じたのだろう。私は正直、第7戦は危ないと思った。それよりも楽天は田中で2勝しか出来ないと思っていた。だから3勝3敗になったあの時点で、これは拙いと思ったのだ。だがこれで楽天が優勝すると思った人も、中にはいたようだ。その確信はどこから来たのだろう。 巨人のバッティングはシリーズを通してさほど脅威ではなかった。予想外だが、それだけ楽天のデータ収集が完璧だったのと、投手陣がしっかり対応出来たのだ。今季巨人の抑えは完璧で、6回までリードしている試合の勝率は9割5分を超えていた。だから楽天の投手は先取点を与えず、逆に打撃陣は先制することが不可欠だったが、それをしっかりと果たせたのが勝因だろう。 第7戦9回表。 田中の投球を見守る美馬と則本 第6戦で負けた田中をどう見るかについては意見や評価が分れると思う。巨人にリードされながらなお9回まで160球を投げ続けた田中。「中5日で160球を投げるピッチャーはいない」。相棒の嶋はそう言って、彼を庇った。リリーフ陣が弱体の楽天では、あのまま田中が投げるしか奮起を促す手段がなかった。あの夜の田中の敗因について穿った観方があるが、それは明日記すことにする。<続く>
2013.11.08
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昨夜は日本シリーズの第7戦。いよいよ決戦の時がやって来た。楽天対巨人の熱戦は、共に3勝3敗。この日の先発は楽天が第3戦で勝った美馬で、巨人はその日ノックアウトされた杉内。当然杉内は雪辱を期していただろう。だが、美馬はやけに自信があったようで、強い気持ちで最後の大舞台に臨んだ。 楽天の先発美馬投手 前夜は相手の底力をいやというほど見せつけられた楽天。今季無敗の田中が、まるでボロ雑巾のように粉砕されたのだ。優勝なんてそんなに簡単に手に入るものではない。多くの楽天ファンが、厳しい現実を知らされたと思う。だが第3戦に勝った美馬の自信は、全く揺るぐことはなかった。一方、これまで何度も修羅場を潜って来た杉内の調子が良くない。 タイムリーを放った岡島選手 2回裏、早くも楽天にチャンスが訪れた。フォアボールで出塁した嶋を岡島の2塁打で返して先ず1点。さらに相手のエラーの間に2点目が入る。これは楽天にとって願ってもない展開だ。たまらず巨人は杉内を引っ込め、2番手に澤村を出した。原監督も勝負に出たようだ。前夜目覚めた巨人の重量打線が、いつ爆発するか怖い。だが美馬は球のキレが抜群で、ヒットを許さない。 ホームランを放った牧田選手 4回、とうとう雨が降り出した。だがその裏、牧田のホームランが、雨空を切り裂いた。これで3対0。だが、まだ油断は出来ない。巨人は5回裏から3番手の内海を投入し、何とか巻き返そうと試みる。楽天は7回から好投の美馬に替えて、2番手に生きの良い則本を出した。新人の則本が期待に応え、堂々とした投球で巨人打線を翻弄したのはさすが。 8回裏から巨人は抑えのエース西村を注ぎ込む。もう絶体絶命の布陣だ。一方楽天は9回から田中がマウンドに上がった。前夜160球を投げたばかりのマー君が、監督に出場を直訴したようだ。大丈夫かマー君。悲痛な気持ちで天に祈る楽天ファン。 さすがのマー君も疲れていたのだろう。2人のランナーにヒットを打たれた。それでも嶋の好リードで矢野を三振に打ち取り、ゲームセット。3対0の完封勝ちだ。この瞬間、楽天の初優勝が決まった。マウンドに駆け寄る選手達の顔が喜びに溢れている。万歳、万歳、万歳。9年間もこの日の来るのを待っていた。高校野球でも果たせなかった東北の優勝を、若きイヌワシ戦士達がとうとう実現したのだ。 未曽有の大震災に遭って大きな被害を出した東北地方。あの時、ろくに練習も出来なかった選手達がこの大舞台で夢を果たした。闘将星野監督の体が9度宙に舞い、インタビューに応える監督の声が感激で震えていた。中日で2度、阪神で1度リーグ優勝を果たしたものの、日本一とは無縁だった老将が、ようやく摑んだ栄冠だ。 シリーズMVPはこの夜2勝目を上げた美馬が手にした。その笑顔が清々しかった。優秀選手に選ばれたマー君も、ようやく笑顔を見せた。きっと前夜の敗戦の責任を感じていたのだろう。そうでなければ160球を投げた翌日の登板を、自ら志願などはしない。 初優勝は皆の強い気持ちで勝ち取ったものだ。監督、選手、球団職員は言うに及ばず、9年間熱心に応援し続けたファンの力も大きかったと思う。ありがとうイヌワシ戦士達。おめでとう勇者達。私達ファンは、最後まで夢を諦めなかった諸君が誇りだ。今日は私達も喜びを共にしよう。そして「日本一」を手にした今、震災の悪夢を忘れ、新たな希望に向かって歩き出そう。 全国の楽天ファンの皆様、そして日頃からここを訪れてくださるブログ友の皆様、温かい応援に心から感謝します。本当にありがとうございました~!!
2013.11.04
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今夜の日本シリーズ第7戦で楽天が巨人に3対0で勝利し、ついに日本一の座を手にしました。美馬、則本とつないで、9回は何と昨夜160球を投げたばかりの田中が登場。2人のランナーを塁に出したものの、最後の矢野を三振に打ち取り、緊迫した試合もゲームセット。この瞬間東北楽天の初優勝が決まりました。 選手達もきっと緊張の連続だったと思いますが、良く今夜の試合で勝てたものです。球団創設後9年目にしての初優勝。それも昨年の王者巨人を破っての優勝は立派の一語です。詳しくは明日のブログで再度取り上げますが、先ずはご報告と御礼のため号外を出しました。皆様、本当にありがとうございました。そして選手の皆さん、日本一おめでとうございます♪
2013.11.03
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ついにこの日がやって来た。楽天の3勝2敗で仙台に戻った日本シリーズの第6戦。わが楽天は絶対エースの田中で、対する巨人は第2戦で破った新人の菅野が先発。 第5戦までのチーム打率が3割近い楽天に対して、巨人はその半分ほどしかない。特に主砲の阿部はじめ、坂本内野手、ロペス、高橋由伸らに全くと言って良いほど当たりが出なかった。それに加えて日本シリーズ中の田中のこの成績。絶対楽天に有利なはずなのだ。 この日も2回裏に、楽天は内野ゴロと相手のエラーで簡単に2点をもぎ取った。ヒットはわずか1本だけだ。これは行ける。このまま勢いに乗って欲しい。楽天ファンの誰しもが、そう思ったに違いない。 だが、勝負事に絶対はない。不調の阿部がずっと言っていた。「このシリーズは自分のバッティングが鍵になる」と。そして不利な条件の中でも、巨人の絶対負けないと言う強い思いは消えなかったようだ。第2戦で負けた菅野は、「このままで終わりたくない」と雪辱を期していたようだし、原監督は試合前の練習で、丹田(たんでん:へその下部)を意識したバッティングを指示したそうだ。 4回辺りから田中に変調の兆しが出始めた。これまで当たりの出なかった相手の選手に打たれ出したのだ。球数が増える田中。4回までは何とか抑えたが、ついに5回表、その時がやって来た。この回巨人はロペスの2ランなど5本の長短打で、田中から3点を奪って逆転し、6回にも2本のヒットでさらに1点を奪った。眠れる獅子がついに目を覚ましたのだ。 自軍のベンチで虚ろな表情の田中は、既に7回まで127球を投げている。シーズンに先立つWBCから、ずっと投げ続けて、蓄積された疲労は相当のものがあったはずだ。第2戦目と第6戦目に投げることを自ら監督に申し出たのも、疲労から来るものだったようだ。 星野監督は「もうマウンドには行くな」と言ったとか。だが、田中はそれを聞かず、最後まで投げる道を選んだようだ。仲間の援護を信じてマウンドに立つ田中。だが、今シーズンの巨人は、6回までリードしたゲームの勝率は9割5分以上。それだけリリーフ陣がしっかり機能しているのだ。菅野が許したヒットはわずか3本だったが、この日も手堅く8回から山口に替えた。 その山口の前に、楽天打線は8回、9回と沈黙を続けた。この夜田中は全部で160球を投げ、今年初めての敗戦投手になった。きっと疲労は限界に達していたのだと思う。それでも、試合後は「これからが大事」と話したそうだ。田中はとても責任感が強い男なのだ。 4対2で勝利し、狂喜する巨人ファン。一方日本一を信じてKスタに駆けつけた楽天ファンは、この夜勝利の白いジェット風船を飛ばすことは出来なかった。これで両チーム共に3勝3敗の五分。だが、追い着いて「逆王手」をかけた巨人に利があると思う人が多いはず。事実選手層は資金潤沢な巨人が圧倒的に手厚い。 敗戦後、星野監督は田中に感謝する旨の発言をしたそうだ。そして「負けて良かった」とも言ったらしい。きっと田中はこの日まで、1年間をずっと重圧の中で過ごしたはずだ。それに来季のメジャー移籍を巡って、自薦他薦の「代理人」が自宅まで電話攻勢をかけているとか。これでは心が休まらなかった訳だ。マー君、最後まで本当にお疲れ様でしたね。 さて、一転して土壇場に追い込まれた楽天サイド。これまで何度も優勝の経験がある巨人に対して、そんな経験のない楽天はきっと強いプレッシャーを感じているのではないか。だが、阿部の打球を受けて負傷した美馬が、「これはチャンス」と言っているようだ。何と頼もしい言葉だ。 そうだ、楽天の選手諸君。こんなことにめげず、今夜も堂々と戦おう。躍動する君らの姿を見るのが、私達東北人の喜びであり、希望なのだから。残念ながら昨夜は「号外」を出せなかった私だが、まだ夢は捨てていない。昨年の王者巨人を相手に、今夜も全力で戦ってほしい。頑張れ楽天、頑張れ東北!!
2013.11.03
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昨夜もテレビの前で4時間以上応援を続け、今夜もまた4時間の応援でした。でも、勝てば全てOK。今夜の勝利で、いよいよ日本一が現実のものとなって来ましたね♪ 昨夜は「打撃の神様」川上哲治氏に敬意を表して(?)敗れた我が楽天でしたが、今日は何が何でも勝たなければとの意気込みがありましたね。 我が楽天の先発は、若手代表の辛島投手。見事星野監督の期待に応えて、5回まで1安打の完封に抑えてくれました。 3回表、1番バッターの岡島が先制して、先ず1点。 なおもこの好機に、3番銀次が魂でライト前にヒットを放ち、追加点。 今夜もわが楽天は、好調な出足でした。 今日で王手をかけよう。そう決意した星野監督は、惜し気もなく6回の裏から2番手に則本を投入。すると則本も決死の覚悟で立ち向かったのですが、さすがは巨人9回の裏に同点に追い着き、なおもサヨナラの場面。ここで則本は渾身の力でねじ伏せ、ついに今シリーズ初の延長戦に突入したのです。さて、どうなる楽天。もしも今日則本で負けたら、第7戦目が苦しくなるぞ。う~む。 ところが東北代表の銀次が10回表に「魂」でヒットを放って、先ず1点追加。 さらに頼れる男AJが懸命に走って内野安打。貴重な追加点を巨人からもぎ取った。その裏、則本は巨人を完璧に抑えて勝利。ついに「日本一」へ王手だ~!! 大喜びの楽天ファン。 「日本一」まで後1つだけど、楽天にはエース田中がいるもんね♪ 勝利のインタビューには若い則本と銀次が上がって大喜び♪ 待ってろよ、東北の楽天ファン達!! あと一つで「てっぺん」だ~!! 良く頑張ったね、則本。今夜はグッスリ眠ってね~♪ 楽天、楽天イーグルス
2013.10.31
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本日のブログ第2弾は、東京ドームで行われた日本シリーズの号外です。結果は5対1で巨人を下し、堂々の2勝目を挙げました。これで仙台でもう一度戦えることが決定です。 楽天の先発は美馬。なかなかの好投で巨人を苦しめたのですが、6回途中に打球を受けて急遽降板したのが残念です。 2回の表、藤田の2点タイムリーで楽天が先制。 良いぞ、良いぞ~!! さらに東北代表の銀次が2点タイムリーで追加点。 よ~し、これで行ける!! 急遽美馬をフォローしたのがこのレイ。彼も1失点だけの好投でした♪ 8回には頼れる男ジョーンズがタイムリーでダメ押し。 その裏巨人に1点取られたものの・・。 9回は仙台出身のベテラン斎藤が0に抑えて勝利。これで2勝目です♪ これが戦いの跡。良く頑張りました~!! 「てっぺん」取れたら嬉しいね♪ 明日もみんなで応援しましょう!!
2013.10.29
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本日のブログ第2弾は、昨夜の日本シリーズの写真特集。楽天初勝利の号外です。通常のブログは↓にありますので、是非お立ち寄りくださいね~♪ 緒戦は則本で臨み涙を飲んだわが楽天。この日はエース田中の登板だ~っ。 この夜も田中と菅井の緊迫した投げ合いが続いた。手に汗握る好ゲームだったが・・ 九回表、1点をリードされた巨人の最後の攻撃。マー君の背後には、勝利の風船の準備が・・ 結果はこの通り。銀次のタイムリーなどで、我が東北楽天は日本シリーズでの初勝利!! レフトスタンドの応援旗が激しく振られ、ファンは歓喜の雄叫びだ~っ!!!! ヒーローインタビューに答える田中は、いつもながらの落ち着いた受け答え。 田中の、この夜のデータは・・ 帽子を脱ぎ、ファンの声援に応える田中。もう一度必ずKスタへ帰って来いよ~!! 楽天の初得点、初勝利に貢献した銀次は、文字通り東北男児の意地を見せた。お前も絶対Kスタへ戻って来るんだぞ、銀次~っ!!良いか~っ、東京ドームでも打棒爆発だ~っ。頼んだよ~!! (注)しつこいようですが、これは本日第2弾です。通常のブログ↓もご覧いただければ幸いです。
2013.10.28
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本日2つ目のブログは、わが東北楽天が千葉ロッテ戦で勝利し、今週土曜日から始まるジャイアンツとの日本シリーズに進出決定の号外です♪ 先発は辛島でしたが、レイ、長谷部、斎藤、則本と繋ぎ、最後の9回は楽天の絶対エース田中マー君がピシャリと抑えました。東北楽天の選手諸君、球団関係者、そしてファンの皆様、本当におめでとうございます。創設9年目に手にした栄光に満足せず、この勢いで日本一を目指しましょう!! エース田中 勝利の風船 星野監督 スコア 歓喜の選手達 頂点へ!! CS結果 勝利監督
2013.10.21
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スミマセ~ン!! 昨夜Kスタでマー君の24連勝を見届けて来ました。申し訳ありませんが、緊急に割り込ませていただきますね~♪ この試合のチケットを買ったのは半月ほど前。当然マー君の登板は予想していませんでした。ところが西武ドームでの優勝が決まった一戦で、マー君はストッパーとして登場したため、予期せぬ日程になりました。 昨夜私が観戦したのはレフトの指定席。外野で観るのは多分2年ぶりくらいです。そのため選手個人の応援歌も知らず、大型画面の画像も歪んで見えるのです。どうぞご容赦を~!!この日のマー君は立ち上がりが悪く、1回表からフォアボール、盗塁にエラーがからみ、早々に1点を獲られてしまいました。 その裏楽天がヒット2本と犠牲フライで追いついたものの、2回表には相手のホームスチールでさらに1点を失い、これはかなりリズムが狂ってるなあと感じたものです。何せ優勝決定後の成績は1勝5敗でしたっけ~?全く勢いがなくなっていましたからねえ。でも我が東北楽天は3回裏に怒涛の攻撃を展開します。 3本のヒットのうち2塁打が2本。そして4個の死四球で大量6点をもぎ取りました。これでもうマー君の開幕からの24連勝は決まったようなものでした。楽天ファンは大喜びで、スタンドが大いに盛り上がったのですよ。う~む、良いですねえこの雰囲気は!! 今ごろこんなことを言っても信じないでしょうが、私は6月に観戦した際、今年は優勝出来そうと感じて、それを口にしました。でも周囲の人は誰も本気にしてませんでしたけどね。(笑) マー君が7回まで投げた後は、青山、長谷部とつなぎ、最後はベテラン斎藤が投げました。彼は仙台出身ですから、地元のファンにはたまらない演出ですね。見事7対3とオリックスを抑え、マー君の開幕から24連勝、昨シーズンからだと28連勝達成です。私はCSはテレビで観戦する予定なので、今回がきっとマー君の見納めになることでしょう。 Kスタの夜空にジェット風船が飛び交い、応援の旗が波打ちます。そして勝利の花火も。大型スクリーンには怒涛の24連勝を祝う文字が映ります。そして勝利インタビューに登場したのは、もちろんマー君でした。 これだけの大記録を達成しても、マー君の口調はいつも通りの落ち着いたものでした。この夜、西武がロッテを下してパリーグの2位が確定。最後は8連勝と勢いのある西武が、CSでも勝ち上って来るのではないでしょうか。我が東北楽天にはこの後も油断をせず、最後までしっかりとした野球をして是非優勝して欲しいものです。 さて、月間MVP5カ月連続受賞も、通算12度目の受賞も新記録です。彼自身通算の白星がこれで99個目になりました。兵庫県の「スポーツ優秀選手特別賞」受賞が決定し、宮城県では「県民栄誉賞」の贈呈も検討中だそうです。何せ今季1敗もしてないのが凄いですねえ。驚きの新記録達成です。 きっとゴールデングローブ賞も獲れるだろうし、もし優勝でもすれば沢村賞や正力賞受賞も見えて来るでしょう。やがてマー君は私達の手が届かない世界へ行ってしまいそうですが、これからも全力で頑張って欲しいと願っています。マー君24連勝おめでとうございます。そしてこれからのさらなる活躍、大いに期待してますよ~!!
2013.10.09
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わが東北楽天の絶対的なエース、田中は9回裏のマウンドに向かった。4連続逆転負けの対西武戦。前夜2位のロッテが敗れてマジックナンバーは2に減っていた。この夜もロッテは日ハムに逆転負けを喫した。田中はそのことを知っていたようだ。 この夜の先発は美馬。それがハウザー、斎藤とつなぐ間に7回表主砲AJの3点タームリーで4対3と試合をひっくり返していた。だからこの9回を押えれば初優勝だ。その緊迫する場面に、星野監督は今季22連勝中のマー君を送り出した。「胴上げ投手」は彼しかいないと考えたのだろう。 やはり初優勝のプレッシャーがあったのだろうか。田中はヒットとフォアボールで2人のランナーを塁に出し、バントも決められた。1アウト2、3塁のピンチだ。だが、いつも通りエースはここで踏ん張った。続く栗山と浅村を連続三振に打ち取った。マウンドに駆け寄る楽天の選手達。待ちに待ったパリーグの初優勝。球団創設後9年目に手にした栄冠だった。 背番号77が7度宙に舞った。普段は口うるさい星野監督も、この時だけは心底嬉しかったに違いない。かなり前にオーナーから来季の契約話を出されても、ろくろく返事をしなかったという彼だが、念願の日本一に向かって心に期するものがあったのだろう。次に背広姿のオーナーも宙に舞った。 万歳する嶋捕手。嬉しそうな両外人。日本プロ野球選手会長の嶋には、ずっと重圧がかかっていたはずだ。そしてジョーンズとマギーの2人は、優勝を受け請うためにメジャーから楽天にやって来たのだ。今季彼らの活躍がなかったら、この日を迎えることはなかっただろう。何せ2人で50本以上のホームランを放ち、7月半ばからずっと首位を譲っていないのだから。 「これは夢ではないのか」。そう言いながら星野監督は優勝インタビューで、自分の頬をつねって見せた。普段は苦虫を噛み潰したような表情で、とても冗談など言う男ではないのだが。 この夜は大勢の楽天ファンが西武球場に駆け付けていた。あれだけのファンを他球場で観たのは初めてのこと。スクリーンビューで優勝を祈願するファンが、Kスタにも続々と集まっていたようだ。だがこれで終わった訳ではない。日本一を目指して戦うCSや日本シリーズが選手達を待っているのだ。 未曽有の大震災に見舞われた東北だが、この初優勝が復興の手がかりになれば嬉しい。高校野球でも東北の地に優勝旗が来たことは、これまでなかった。今回は自分達で摑み取った栄光だ。あの弱かった球団が、優勝出来るまでに成長した。その様子を私達楽天ファンは、9年間ずっと見守って来たのだ。 初優勝おめでとう東北楽天。厳しいけれど、ここからさらに前進だ。君らの姿が、きっと心を打ちひしがれた被災者にも勇気を与えるはず。だからこれからも胸を張って堂々と進もうね~!!
2013.09.27
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9月19日(木)Kスタへ行く。前夜はリリーフ陣の崩壊で、6点差をひっくり返され、10対11で敗れた。今日も相手はソフトバンク。その悔しさを晴らしに行くのだ。今夜の先発はわが楽天が美馬で、ソフトバンクは嘉弥真。名前から言って沖縄出身だと思ったら、案の定高校は八重山農林のようだ。その嘉弥真の調子が良く、楽天はノーヒットに抑えられていた。一方の美馬は良くヒットを打たれながらも何とか無失点。息詰まるような投手戦になった。 レフトの仮設スタンド 球場内を見渡すと、仮設スタンドが目に飛び込んで来る。これは外野レフト側に作ったスタンド「蔵王」。日本プロ野球機構の勧告により、観客数を増やすために作ったもの。いよいよ楽天の優勝とCSが現実になった。場合によってはこのKスタで日本シリーズが行われる可能性も高い。観客数が少ないままだと、日本プロ野球機構に入るお金が少なくなるからだ。 今季のテーマ 今年、東北楽天が目指すのは「挑戦」。もちろん日本一への挑戦だ。球団設立後、今年で9年目。選手の陣容も整ったし、中でもエース田中マー君の大活躍が凄い。この夜も先発はマー君と読んでチケットを買ったのだが、冷静な星野監督は中7日でスライドさせた。優勝を目前に、ここはそんなに焦る必要がないと踏んだのだろう。う~む、残念。連続勝利25の世界記録を作った勇姿を是非とも観たかったのだが。 拍手!! 5回の裏、目下アメリカへ帰国中のラズナーからのメッセージが大スクリーンに映った。左肘の腱移植手術を受けることになった彼から寄せられた、優勝を目指す仲間への熱い想い。これに応え、わが東北楽天は3本の長短打と敵のFCで2点を先取した。場内は拍手の嵐だ。6回表、美馬は2本のヒットと1つの四球で1点を失い、7回で降板する。 7回裏の赤い風船 これは7回裏。楽天の攻撃に先だって球団歌が流れ、ジェット風船が空に舞う。私も赤いジェット風船をリュックから取り出して、膨らまそうとしたがダメだった。これは昨年の5月以来の珍事。前回は2回の不整脈手術で肺活量が落ちていたのだ。だが今回の原因は不明。走っていても楽に感じなかったのは、きっとまた肺活量が落ちていたのだろう。 さて、8回からマウンドに上がったのが青山。前夜逆転負けの原因となった投手の1人だ。場内からブーイングの嵐。だが私は一人冷静だった。CSから日本シリーズへ進むとなれば、このまま乏しいリリーフ陣で行くしか方法はない。星野監督はそう考えて、今夜も敢えて青山を起用したのだろう。だが青山は1点を取られ、美馬の勝利投手はなくなった。 9回裏、キャプテンの松井がライト前に2塁打を放つ。ここは当然代打を出すはず。そう思った楽天ファンが多かったようだ。だが打者はそのままキャッチャーの伊志嶺。彼はこの日、何度もピッチャーの球を取り損ねた。彼が3度先発出場した今季の試合は、全て敗戦だった。当然「正捕手嶋を出せ~!!」とのヤジが飛んだ。 だが、私はそうは思わなかった。投手もそうだが捕手も同じ。嶋が試合中に怪我をする可能性は今後もあり得る。だからこんな緊迫した試合に伊志嶺を出したのだろう。全てはCSや日本シリーズを見越した訓練なのだ。今季は星野監督の辛抱強い選手起用が悉く的中している。伊志嶺は監督の期待に応え、ライト前にヒットを放った。鮮やかなサヨナラ勝ち。そして勝利投手は9回も投げた青山だった。 伊志嶺もみくちゃ 歓喜のスコアボード お立ち台の上の「シーサー」 人生初のサヨナラヒットを打った伊志嶺は、当然仲間から手荒い祝福で迎えられた。当然この日の「お立ち台」も彼。「シーサー」の愛称のある彼は、お立ち台の上で感激に震えた。それはきっとメッセージを寄せてくれたラズナーにも届いたはず。ラズナーは翌日手術を受け、見事に成功したようだ。夜空にはいつまでも楽天の球団歌が響いた。その歌を黙って満月が聞いていた。この夜は十五夜。きっと楽天の勝利を祝っていたのだろう。 お祝いする満月 この夜の勝利でマジックは7に減った。今日21日(土)からわが東北楽天は10日間敵地で試合を続ける。だからリーグ優勝の瞬間は、残念ながらニュースでしか観られない。私は昨日、ホーム最終戦となる10月8日(火)のチケットを買った。だが今季はそれが選手の見納めではないのが嬉しい。CSはKスタで観られるし、きっと日本シリーズもここで戦うことになると確信している。頑張れ東北楽天!! 俺達も一緒に戦うぞ~!!
2013.09.21
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16日の火曜日、Kスタへ行って来ました。その前に裏通りをチェック。そこが5月12日(日)に行われる「仙台国際ハーフマラソン」のスタート地点なんですよ。何しろ69歳にして初出場。どんなレースになるのか気になりますよね。雰囲気をつかんだ後、Kスタの周囲を一周。これは写真を撮るためです。 これは楽天のオフィシャルショップで、大勢のファンで賑わっています。自分が応援している選手の名前が入ったグッズなどをここで購入します。市内にはほかに2か所あり、チケットなども入手出来ます。 正式な名称は分かりません。仮に「楽天トレイン」とでもしておきましょうか。子供達を乗せて球場を一周するのですが、この日の乗客はなぜかまばらでした。乗ったら楽しいでしょうね。さて、この日の先発はマー君。これは勝利は堅いと確信していたのですが。 この日、マー君の表情が和らぐことはありませんでした。7回まで4対3のスコアでマー君はマウンドを降り、後続のピッチャーに勝利を託します。球のキレは良かったと思うのですが、味方のエラーで失点し、集中力が欠けていたように感じました。嶋捕手との連携も良くなかったですね。ピンチの際、もっと早目に嶋がマウンドに行って話し合っていたら、3勝目を挙げていたでしょう。 2回からは雨が降り出しました。それに寒いのですよ。まあ雨対策は万全だし、「持ち込み」の焼酎で体の中からも温めていましたからね。 試合中には、こんなお嬢さん達がグランドに出て来て応援します。9回裏には「勝利の白いジェット風船」を膨らませて待機していたのですが延長戦へ突入。結局後続のピッチャーが踏ん張れず、5対6での逆転負けになりました。折角の勝ちゲームをみすみす捨てた楽天は、まだ勝利への執念が足りませんね。この次はきっと、生き生きとした表情のマー君を見たいです。その後も負け続けて結局4連敗を喫した我が東北楽天でした。 ところで昨夜は先発の美馬が好投。打棒も爆発してソフトバンクに勝利。ようやく4連敗で止めました。借金は1。まだまだこれからです。星野監督は今、我慢をしながら多くの若手選手を1軍の舞台で試しています。その努力が報われる時がそのうちきっと来ることでしょう。頑張れ東北楽天ゴールデンイーグルス。私達ファンも初優勝に向かって応援を続けますよ~!!
2013.04.19
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昨年は開幕から4連敗でスタートした我が東北楽天だが、今年はなかなかの好調。初っ端から3勝1敗の好成績で、一時は1位タイに並んでいた。これは良いぞ~。Kスタでの応援が楽しみと、ファンの誰もがそう思って乗り込んだに違いない。何せ先発は新人だった昨年、いきなり7勝を上げた釜田。期待感が高まるのは当然だと思う。さて、ここでマイ応援グッズを紹介しよう。先ずはレプリカユニフォームだが・・ これはビジター用で、背番号18は楽天の若きエース田中マー君のもの。で、次が・・ こちらの白はホーム用。帽子は赤が正式だが、私は白のメッシュが涼しいので好き。また白のホーム用は弱っちく見えるため、私はビジターの赤い方を着ることが多い。商売が上手な楽天はこの他にも何十種類ものユニフォームや帽子を売っていて、球場内は色とりどりの服装で溢れている。 これは小物類。座席のクッション、マフラー、タオル、リストバンド、応援用のミニバット、コップなど全て楽天のチームカラーであるクレムゾンレッド(エンジ色)に染められている。いつもこんなものをリュックの中に詰め込み、私はマウンテンバイクでKスタへ向かう。 これがKスタの正面。平日のデーゲームのため、観客数はいつもより少なめ。試合前はファンクラブの記念品をもらう人の列が続くのだが。 こちらは場外のテナント。主に食べ物を売る色んな店があるんだけど、年金生活者であるマックス爺は高いのでほとんど買わずにリュックの底に食べ物や飲み物を忍ばせている。これはホントはご法度。ユニフォームやグッズは、その「私物」を隠ぺいするにも便利。我ながらせこいなあ。これ内緒アルネ!ダハハ。 球場内はこんな感じ。この日の席は3塁側内野上段。商売上手の楽天は日によって座席の料金が相当変わるが、この日は最も料金が安い「バリュー」。平日のデーゲームでは、暇人しか来ないからだ。ところで肝心の試合だが、相手はオリックス。楽天の先発が期待の釜田と来れば、誰もが楽勝で「今日もいただき!」と思うはず。それが初回は何とか切り抜けたものの、球威もコントロールも今一。早速キャッチャーの嶋がひそひそと何かアドバイスをしている。 その心配が早くも2回に現実のものとなった。何と4安打と2つの死四球で大量5点を献上したのだ。楽天も3回裏には3安打とフォアボールで2点を返す。その時私の座席に飛び込んで来たのがこれ。 ウッシッシ。何と聖澤の打ったファールボールが、何度かバウンドして私の手元に飛び込んだんですよ。う~む。こいつは春から縁起が良いわい~。(笑)この回取った2点には、彼の2塁打が絡んだのです。でも後がいけない。2アウト満塁の好機に、松井稼がセカンドゴロ。場内がため息に変わったんだよねえ。あの時1発出ていれば、きっと流れは変わったはずだったんだがなあ。う~む・・ その後もオリックスの猛攻は続き、4回に6点、5回と6回に各1点ずつ。7回までに合計で13点も提供する始末。もちろん釜田(防御率21.60)がマウンドから下ろされたのは言うまでもないが、その後を引き取ったハウザー、菊池が大量点を失い、4人目の加藤大が辛うじて嫌な流れを引きとめたが、時既に遅し。ダッグアウトの星野監督は怒ったろうね、きっと。だから楽天のラッキーセブンのジェット風船もこんな感じで淋しい限り。 これじゃ勝てないと早々に見切りをつけたファンが大勢帰っちゃったんだねえ。デーゲームだから日向ぼっこにはちょうど良かったんだが、それも夕方になれば寒くなる。それにゲームがこれだけお寒いと、いくら心優しい東北のファンだって帰りたくもなるよね。そんな訳で私も帰ることにしました。これが悲しいことに7回裏までの「証拠写真」。スコアボードも心なしか淋しそうに見えませんか~? まあ、勝負事に勝ち負けは付きもの。たまにはこんなこともありますよ。楽天ファンは負けゲームには慣れてるけど、現役の大リーガー2人を補強した今季は意気込みが違う。それにシーズン後はマー君がポスティング制でメジャーに行く可能性が高いから、今年こそ頑張らないとね。そんな訳で、今年はKスタでしっかりマー君の勇姿を目に焼き付けようと思っている私です。以上、現場からマックス爺が中継しました~!!
2013.04.05
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≪ 東北楽天編 ≫ 今シーズンKスタで応援したのはわずか5回に留まった。結果は2勝1敗2分け。先発投手は下柳、ヒメネス、ダックワース、そして辛島が2回。結局大好きな田中マー君の姿は1度も見ずに終わった。チームは借金なしの4位。もう少しでクライマックスシリーズに出られる所まで行ったが、残念ながら挑戦は叶わなかった。 久米島でのキャンプは雨が多かったようだ。紅白試合は良くやったようだが、オープン戦は一番少なかったのではないか。それでも練習はかなりして、選手達は自信を持ってペナントレースに臨んだようだ。それにしてはスタートダッシュが出来なかった。エース田中も出だしから背筋痛で苦しみ、その後も調子を取り戻すのに時間を要した。 借金は最大9つだったか。でも良くそこから盛り返したと思う。つい最近知ったのだが、星野監督はキャンプを終えた時点で、今年は勝てないと思ったそうだ。その理由は打てないこと。特に外国人の助っ人が力を発揮出来なかったのが大きい。年間のホームラン数はわずか52本。もちろん12球団で最低に終わった。 私がKスタへ行けなかったのは、2度の不整脈手術で体調があまり良くなかったためだ。それでもテレビの実況放送がある日は必ず観たし、ラジオの放送があれば必ず聴いた。そしてテレビもラジオもない日はパソコンで、試合経過を確かめていた。やはり成績が上位にいないと燃えない。クライマックス進出のチャンスがある時は必死に応援したが、それを逃してからは諦めた。 シーズン後、選手やコーチ陣に大きな動きがあった。戦力外通告を受けた選手。引退した選手。トレードに出された選手など、多くの選手がKスタを去った。長い間東北楽天を支えてくれた選手達には心から感謝したい。また1軍2軍を問わず、大幅なコーチの入れ替えがあった。これも来季の躍進を目指す球団と監督の強い意志だろう。 外国人助っ人の補強が決まったようだ。NYヤンキースのジョーンズ外野手はメジャー通算434本ホームランを打っている強打者。そして同じヤンキースのマギー内野手は61本を打っている。この2人と来季の契約が出来た由。合わせて日本一広くてホームランが出にくかった外野を少し狭め、ラッキーゾーンを作るそうだ。ふ~ん、これは楽しみ。 キャッチャーの嶋選手が、日本プロ野球選手会の会長に就任し、WBCの代表には田中マー君、松井(稼)、聖澤の3人が選ばれた。新装なったKスタで、来季は思う存分暴れ回って欲しい。私も体調を取り戻したので、今年よりは多くKスタで応援出来そうだ。頑張れイヌワシ戦士達。東北の復興は君らの双肩にかかっている。
2012.12.22
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Kスタへ急ぐ。一昨日の対西武戦は3塁側内野上段席で観た。始球式の投手は卓球の福原愛ちゃん。いつもの笑顔が愛らしい彼女は仙台の出身。手術した右肘の調子が良いのか、弓なりではあったがボールはノーバウンドでキャッチャー岡島のミットに治まった。 今日はKスタでの最終戦。残念ながらCSへの進出は果たせなかったが、借金1でここまで来たのは立派。今年初めてのレフト指定席に座る。始球式のピッチャーは、名前の知らない貫禄のあるおっちゃんだった。左隣の小母ちゃんがやけに野球の詳しい人。一昨日の試合もレフト席で観たと言う。へえ~っ、こんな人もいるんだなあと感心しながら辛島の投球を見つめる。 レフト席と3塁側内野席はほぼ満員。さすがは最終戦、これからも続々と集まって来るはず。ライトのソフトバンク応援団はまばら。だが楽天の追撃をかわして既にCS進出を決めているせいか、悠々としたものだ。先発にファースト小久保の名前。引退を発表した彼の姿をKスタで見るのは、今日が最後になる。 2回裏、ホセがセンター前にヒットを放ち、続く牧田が目の覚める弾丸ライナーの第9号ホームラン。ボールが飛び込んだレフトスタンドのファンが湧く。皆、立ち上がって歓喜の渦。これは幸先の良い先制点だ。完全試合ペースで投げていた辛島が隙を突かれたのが4回。フォアボールの本多が2盗を決め、さらに投球がワンバウンドの間に3盗も決めた。 「だから本多の時は要注意なんだよ」。隣の小母ちゃんが悔しそうに叫ぶ。やはりこれが悪い予感で、主砲ペーニャのレフト前ヒットで本多が楽々ホームベースを駆け抜けた。2対1。試合は一気に緊迫する。6回表には1アウト後にまたしても本多が3塁打を放ったが、辛島は何とか後続を断ち切った。7回裏には1アウト1、2塁の好機を、代打鉄平が併殺打に倒れた。う~む、実に重苦しい展開だ。 7回裏の攻撃に入る前、私はリュックからやや軟らかくなったジェット風船を取り出した。それは一昨日の9回に飛ばそうと一旦膨らましたもの。結局抑えの青山が打たれて同点となり、出番を失ったヤツだ。「恨み」の白風船を空へ放った。この日、星野監督は8回まで辛島を続投させた。球数が増えていた彼にとっては苦しかったはずだが、これも来季へ向けての厳しい「親心」。 そして9回は青山。2日前に悪夢を観たばかりの彼をあえて登板させたのも監督の強い意志。これも来季へ向けての無言の「檄」のはず。その期待に応えて、青山は見事に抑えた。結局は2対1での勝利。Kスタでの最終戦、142試合目でとうとう楽天は2カ月ぶりに借金を完済した。小雨降る夜空に1万本以上の白いジェット風船が飛んだ。 試合後、巨大なスクリーンに今季のイヌワシ戦士たちの活躍する姿が映った。「ああ、あの場面か」大勢のファンがそれを観て、1年間の戦いを振り返ったようだ。だがキャッチャー嶋の挨拶も星野監督の挨拶も短かく、もうちょっとの差でCS進出を逃した悔しさに溢れていた。「来年こそは」。きっと大勢のファンも同じ思いだったはず。 この少し前、小久保を先頭にソフトバンクの選手達がライトスタンドのファンに挨拶をした。小久保はKスタの楽天ファンにも帽子を高く掲げてグラウンドを去った。私の胸に突然淋しさが過った。力が衰えた選手はいつか自ら引退するか、球団から戦力外通告を受ける。心ならずも一時巨人へ移籍した小久保の心も、きっと淋しさが去来したはずだ。 巨人へ行った朝井とヤクルトへ行った一場も今シーズン限りで戦力外となった。彼らも楽天の創設期を支えてくれたかつての仲間。さて日曜日からは5位のロッテを相手の2連戦。楽天の4位は確定だが、果たして貯金を作れるかが勝負。きっと連日の移動で選手達はクタクタだろうが、何とか強いハートで頑張って欲しい。 家路を急ぐ私の後から、歌声が聞こえて来る。あれは応援団が歌う選手の応援歌。今年一年間戦い抜いた選手の活躍を労って、1人ずつ応援歌を捧げているのだ。ありがとうイヌワシ戦士達。来年もまた久米島での厳しい練習に耐え、さらに強くなって戻って来て欲しい。そしてありがとう、戦力外となったかつての仲間たち。貴方達の未来に希望の光が注ぐことを祈っているよ。
2012.10.07
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台風の行方を気にしながら走りに行った。どんよりした空は、あまり気持ちが良いものではない。少し涼しいかと思って半袖とハーフタイツの組み合わせにしたのだが、走っているうちに暑くなった。何だか足が重い。ランニングを復活してそろそろ2か月近くなるが、全くスピードが上がらない。それに今日はどうしたわけか、走るのがとても辛いのだ。 11kmの平坦なコースに1時間40分ほどかかって帰宅。相変わらずキロ9分ペースだ。午後は読書。だがそのうちに眠くなる。たかだか11km走ったくらいで疲れるとは、俺も歳を取ったものだ。夕方は愛犬の散歩を兼ねて近所のスーパーへ。今夜は久しぶりにKスタへ行く。もちろん東北楽天の応援だ。買ったのは「中落ち弁当」と蒸しパン。どちらも値引きで合計305円。これが今夜の夕食になる。 リュックの底に食べ物と飲み物を忍ばせる。Kスタは「持ち込み禁止」だが売店が高過ぎるため、こうして「自前で調達」するのだ。Kスタへ来たのは何と5月以来。今年は手術後の体調が悪く、猛暑だったこともあって家でテレビを観ていた。だが、きれいで明るいKスタはやっぱり良い。この日の先発はダックワース。ストライクが入らず苦しんでいる感じ。それでも1回を何とか0点に抑えた。 その裏の楽天は連打に次ぐ連打で4点を取った。これは幸先良いスタート。きっと楽に勝てると確信したのだが。2回の表には1点を失った。だが4回には聖沢の目が覚めるようなライナー性ホームランで5対1と突き放す。中落ち弁当も蒸しパンも美味い。ペットボトルの焼酎に酔う。7回裏には立ち上がって球団応援歌を歌う。そしてエンジ色のジェット風船を飛ばす。手術後は肺活量が落ちて、この風船を膨らませることすら出来なかったのだ。 ピッチャーはその後、ラズナー、ハウザー、小山と繋ぎ、最終回は守護神青山の登場。これで勝利は確実と信じたファンが多かったはず。レフト鉄平の2つの超ファインプレーで2アウトまでは取った。だが西武の打球は全て鋭い当たりばかり。とうとう捕まって同点とされるまで、なぜか星野監督は動かなかった。 9回裏がいけない。2アウトを取った西武の様子が急におかしくなる。ピッチャーや野手を次々に替える。それも替える必要がない場面でだ。これは明らかな遅延行為。きっとCSに備えて、延長戦にしない作戦だ。Kスタに響く怒号。これほど西武が卑劣な作戦を取るとは。だがひょっとして、1回裏の攻撃でキャッチャー炭谷を負傷退場させられた「恨み」があったのかも。 結局楽天は5対5の引き分けに終わった。万事休す。もうこれで楽天のCS進出の夢は断たれた。借金2で4位。今季の楽天は若手の活躍で頑張って来たが、残念ながらここまでだった。今年のスローガンは「共に前へ」。大震災後の復興を目指して、選手も大勢のファンも心を一つにした一年だった。私は明日のソフトバンク戦も応援に行く予定。そして来年こそは、もっと熱い応援をしたいと思う。
2012.10.05
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虎退治といっても加藤清正の話ではない。セパ交流戦、楽天対阪神戦のことだ。悲しいことに対巨人戦は7連敗中のわが楽天だが、阪神に対しては今年も甲子園で2連勝し、負い目はない。6月5日火曜日の先発は美馬。本当は田中マー君の姿を久しぶりに観たかったのだが、チケットを買った時点でいつ彼が復帰するか分からなかった。 Kスタに近づくと黄色い縦じま模様の半纏を着た男女がゾロゾロ。いつもは鳴りを潜めている「虎キチ」が、この時とばかり勢いづく季節だ。球場の中も4分の1が阪神ファンで埋まっている。きっと仙台市内だけでなく、東北各地から駆けつけたのだろう。美馬と岩田の息詰まる投げ合いも、4回表、金本のライトスタンドに突き刺さるホームランで均衡を破られた。 あまり当たってないとは言え、さすがは兄貴。44歳の「老体」で146kmの速球を打ち返したのは立派。東北福祉大学出身の彼はよほどKスタと相性が良いのか、これで7本目のホームランだ。楽天もラッキーセブンに1点を返し、同点のまま最終回へ。中継ぎのハウザーも悪くなかったが、抑えの青山が誤算。5月の月間MVPだった彼の球は威力が無く、ヒット2本と2個のフォアボールで自滅した。 何故あんなに焦った継投策を採ったのかが不思議。美馬もハウザーもなかなか良かったのだ。Kスタに黄色や白のジェット風船が飛び交い、「六甲おろし」がいつまでも夜空に鳴り響いた。1年ぶりに観た虎キチの熱狂的な応援は、やはり凄かった。それに反して楽天ファンの応援は陰気で、あまりにも大人し過ぎる。悔しい思いを胸に、家路を急いだ私だった。 翌6日水曜日は自宅での観戦。息子が送って来た50インチの大画面で観る試合は、なかなかの迫力。球場で観るよりも選手の表情が良く分かる。背筋の故障で48日ぶりのマー君は、やはり立ち上がりから調子が出なかった。1回表、わずか3球で1点を献上する始末。2回の裏にはヒット4本と内野ゴロで3点を取り逆転。だが3回表、阪神に1点を返される。 この後ベンチに戻ったマー君はコーチや伊志嶺捕手と話し合い、攻め方を変えたようだ。変化球を低目に集める作戦だ。結局これが功を奏してマー君は立ち直り、味方はマー君を助けようと打ちに打った。フェルナンデスの2ランホームランも効いたし、1軍に復帰したばかりの鉄平の3打点も実に効果的。9回表に1点を奪われたものの、最後まで投げ切ったマー君の3勝目だった。 彼が不在の間に、若手の投手が頑張って来た。近く松井稼や岩村の復帰が予定され、守護神ラズナーも2軍で好投している。若手とベテランが活躍し、これからますます楽しみなわが楽天。テレビの前で思い切り球団歌を歌った私だった。それにしてもセは巨人、パはロッテが強い。楽天もこのまま喰らいつき、少なくても3位以内を維持したいもの。間もなく梅雨入りだが、せめて心は晴れていたいと願う。
2012.06.08
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昨日は天気予報が外れ、寒い一日だった。風が吹き抜けるKスタはさらに寒い。それでも前夜に比べればマシか。篠つく雨の中で2回表まで強行したゲームも、結局は雨天のためノーゲームとなった。1対3で負けていたから、楽天にとってはラッキーだったと思う。私はセパ交流戦の楽天対中日戦のチケットを買っていた。まだ仕事をしていた時のこと。だから疲れる火曜日を外し、水曜日の第2戦にしていたのだ。 結局はそれが幸いした。仕事も辞めて何の心配もなく野球を観戦出来る幸せ。おまけに晴れて、雨の心配はない。なぜ対中日戦を選んだかと言えば、やはり昨年まで楽天に居た山崎を見たいから。彼は7年前に戦力外になって、新球団の楽天に来た。それがチームを支える中心選手になったのだ。星野監督の引退勧告を振り切ってまで現役に拘った山崎。その勇姿を一目見たいファンは多いと思う。 私が最初に観た4月初旬のゲームは下柳で負け、月末のゲームはヒメネスで引き分けた。だから今シーズンはまだKスタで楽天が勝った試合を観てないのだ。そして今回が初ナイター。北国仙台では夜は冷える。それで過去2回はデーゲームを選んだ。この日の先発は今年3年目の辛島。今シーズン初めて先発で勝利し、目下1勝1敗。その彼は初回から投球に苦心してる様子だった。 後で知ったのだが、ブルペンでの調子は悪かったそうだ。そのために低目の変化球を多投した由。なるほどそれであんな投球だったのか。それでも何とかピンチを凌いだのは立派。このところ好調なわが楽天。借金を返しただけでなく、貯金3で3位まで上がった。勝因は投打のバランスが良いこと。特に先発がなかなか崩れず、中継ぎと抑えも絶好調。田中とラズナーが不在でこの順位とは驚きだ。 5回表まで0対0の緊迫したゲーム。山崎が打席に立つごとに、場内から暖かい声援が飛んだ。彼の願いは仙台で「恩返し」のホームランを打つことだが、ヒット1本に終わった。5回裏、2つのエラーで直前の試合を混戦させた枡田が、中田賢から今季1号を放った。ライト席に突き刺さる見事なライナーだった。 楽天は7回、8回にも追加点。特に代打内村のスクイズバントは見事だった。大事を取って辛島から小山、ハウザーとつなぎ、最後は新守護神青山が抑え、4対0の完封勝利。辛島が2勝目を挙げ、小山、ハウザーにホールドポイントがついた。だが私は凱歌も聞かずにKスタを後にした。それほど寒かったのだ。 この日、私はジェット風船を飛ばした。前の2回ではどうしても膨らまなかった風船が、3回目でようやく膨らませたのだ。きっと肺活量が少し回復したのだと思う。7回裏にはエンジ色の、そして勝利した9回には白の風船が球場の空に舞った。家路を急ぐ私の後から、青いユニフォーム姿の男が自転車で抜いて行った。数少ない中日ファンのようだ。負けて悔しいだろうが、今はセリーグ首位の中日より、パリーグ3位の楽天の方が勢いがあるのだよ。ムフフ。今日もヒメネスで連勝だ~!!
2012.05.24
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≪ 熱烈プロ野球応援 ≫ プロ野球観戦も連休中の大いなる楽しみなのでR。この頃になると仙台はすっかり暖かく、ナイターでもデーゲームでも風邪を引く心配がないのでR。心配と言えばわが東北楽天のエース、田中マー君が腰を痛めて2軍で調整していることだが、まあ心配しても彼の復帰が早まるわけではないので、心配しないことにしているのでR。 日本ハムやソフトバンク、ロッテが好調で、4位以下の3チームはすべて借金生活のパリーグ。だが楽天は最下位でないだけマシ。借金もわずかだが、圧倒的な差での勝利が少ないのが淋しいのでR。この連休中に私はたった1枚だけチケットを買った。もう1カ月も前のことなので当日の先発が誰になるかは分からないが、私の都合を優先するので仕方がないのでR。 私が愛車に跨ってKスタへ行ったのは、4月28日土曜日。ゴールデンウイークの初日である。デーゲームなのだが、天気は良かった。昼食を家で食べたため、弁当をリュックの底に隠す必要はなかったが、お飲み物と若干のつまみはそっと忍ばせた。3塁側内野上段席は見晴らしが良く、得した気分になるのでR。 さて楽天の先発はヒメネス。対する日ハムは「持ってる王子」斉藤だ。おまけに稲葉は2千本安打まで後1本に迫って仙台に乗りこんで来た。これは拙いね。その予想が1回表に現実のものになった。何と稲葉が最初の打席でヒットを放った。おまけに先制点付きなのだから堪らない。それでも仙台のファンは優しいね。温かい拍手で彼の偉業を称えたのだから。 楽天からは、ショートの松井稼がチームを代表して稲葉に花束を贈呈。彼は稲葉よりも2歳ほど若いが、日米通算で2千本安打を達成した「先輩」なのだ。この「虎の子」の1点を、王子斉藤がノラリクラリの「こんにゃく投法」で交わしにかかった。速球一本では、いくら楽天の選手でも楽々打ってボールが天に届くのだ。これがホントの楽天パワー。 楽天ファンが大いに湧いたのは何回だったっけ? ともかくヒットと相手のミスで、一挙3点を奪ったのだ。青ざめる斉藤王子。だが、さすがは日ハム。打つべき時にはちゃんと打つ。栗山は新人監督ながら、選手を信じる姿勢が良い。のびのび野球で、選手も元気。一方投手出身の星野は短気の上、先発ピッャーをあまり信用しない感じ。中継ぎが点を取られ同点延長へ。 結局試合は10回の表裏で時間切れになり、3対3の引き分けになった。折角勝てた試合を1つ損した気分になった。それより何より隣の席の女性が、試合中にずっと下を向いてスマホだかに興じていたのだ。そして試合の途中にさっさと帰って行った。隣の爺さんが酒臭い息を吐いて大声を上げるので嫌になったのか、あるいは彼氏とのデートが決まって帰ったのか、その辺は不明なのでR。 ついでながら翌日29日(日)は武田勝に0対4で完封負けを喫し、翌々日は2対1で接戦をものにし、塩見がチーム最多の3勝目を挙げた。王者日ハムを相手に1勝1敗1引き分けは立派。借金3は結構善戦している方だろう。かくして連休の応援はまだまだ続くのでR。そして勝っても負けても焼酎の水割り1杯で酔っ払う、安上がりの爺なのでR。
2012.05.01
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ロッテは3回表にも2得点。これで0対3になった。やはり阪神を戦力外になった下柳の力では抑え切れないのか。ロッテの応援席が勢い立つ。それに比べて楽天の応援席は数でこそ優っているが、声では完全に負け。ほとんど全員が黒のユニフォームを来たロッテファン。各選手の応援歌が実にリズミカルで歯切れが良い。声が良く通るため、選手も奮い立つと思う。 それに引き換え、我が東北楽天の応援歌は概して暗い。語尾が不明瞭だから、何を言ってるのか分からない。球場内のほとんどが楽天ファンのはずなのに、応援がバラバラで烏合の衆状態。個人応援歌のテンポが悪く、フェルナンデスの応援歌は昔の方が良かった。そして怪我をしたのか、松井、岩本、草野、高須など主力選手の姿がないのが淋しい。 チーム力の差は応援にも現れている。ロッテの整然とした応援は見事の一語。タオルを振り、チャンスには例のジャンプ。楽天がようやく1点をもぎ取ったのは内野ゴロの間のもの。そしてチャンステーマを歌ったのはたった1回だけだった。試合内容を示すかのように暗い空。いよいよ前線の通過だ。 黒雲が球場の真上を過る。寒気が凄い。多分気温は5度くらいのはずで、とても野球をするような天気ではない。おまけに雨か雪か分からないものがぱらつき、寒さに震える。7回裏、ようやくジェット風船の出番。この時は楽天の球団歌に合わせてえんじ色の風船を飛ばすのだが、その風船がどうしても膨らますことが出来ない。我ながらこれには驚いた。 不整脈の手術を受け、わずか2か月ほど走らなかっただけで肺活量がすっかり落ちてしまったのだ。ランニングを休めば足の筋肉は衰えるのは知っていたが、まさか心肺機能がここまで低下するとは。悲しいのを通り越して笑うしかなく、風船をリュックに戻した。8回裏、銀次のタイムリーでようやく1点追加。この日のヒットはわずか4本に留まった。 結局楽天はこの日も2対4で負け、3連敗を喫した。当然試合後の白いジェット風船は飛ばせないまま。東北人は感情を表わすのがなかなか出来ないのだが、楽天ファンの落胆と憤りは大きかったと思う。星野監督の怒った顔が目に浮かぶようだ。それに反して喜び歌う1塁側のロッテファン。敵地での開幕3連勝は55年ぶりの快挙だったとか。 冷え切った体で家路に着く。今年初めて本拠地で開幕を迎えたと言うのに、最悪の出だし。何と言ってもエースの田中で初戦を落としたのが大きい。大久保打撃コーチの指導で打撃は良くなったのに、キャンプでの練習が足らなかったのか。それともやはり選手層の薄さがもろに出たのか。今後の巻き返しを期待したいが、前途の厳しさを痛感した初観戦だった。 さてKスタでは、今日から好調のソフトバンクを迎えての3連戦。この時期のデーゲームで、果たしてどれくらいのお客様が入場するのだろう。きっと球場内では閑古鳥が鳴いているのではないか。今日の先発は昨年惜しくも新人賞を逃した塩見。何とか白星を挙げて、弾みをつけて欲しいと願う。頼んだぞ塩見。頑張れ塩見~!!そして、甲子園での決勝はどうなる?
2012.04.03
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傍らには美しい妻が眠っている。起きて鏡の前に立つと、まだ若々しい顔が映る。ふふふっ。俺の体は疲れを知らない。ほくそ笑んで男は髭を撫でた。ところがこれは未明の夢。カーテンを開けると、外は薄く雪が積っていた。4月1日。エイプリルフールの日でもあり、新年度が始まる日でもあり、そして私達が結婚式を挙げた日でもあった。 報道によれば、無職ランナーでロンドンオリンピックへの切符を手にした藤原新と、公務員ランナーの川内が合同練習をしたとか。実業団チームに所属していない異色ランナー同士だけに気が合うだろうし、合同練習は良い刺激になるのではないか。フィギュアスケート世界選手権大会の男子の部では、高橋が銀メダル、若い羽生が銅メダルを獲った。この大会での複数メダル獲得は初の快挙とか。 朝食を終えて新聞を読んだ後、私はいつもの番組も観ずに走りに出た。前日は近所の坂道を4km走った。約2カ月ぶりのランだったが、筋力の衰えは隠しようもない。筋肉痛は残っているものの、骨や靭帯、腱などに痛みがないのが幸い。走れるのは再入院までの1週間しかない。手術をすればまた1カ月はドクターストップになるはずだ。 翌日は久しぶりに山越えの帰宅ランを決行する予定。そのため、今日は6kmを走ろうと、私は決めていた。足に痛みが出ないのは厚目のクッションをシューズに入れたせいもあるが、右足首に巻いたサポーターが、アーチの崩れを補っているのだと思う。これは結構効き目がありそうだ。坂道を3往復した所で、信号のところに誰かが立っているのを発見。 それは後から家を出た妻。私のことを心配し、走りがてら観に来たようだ。さすがにいつも走っている妻は速い。フーフー言いながらついて行ったが、途中で何くそと彼女を抜いた。そこから私は中央分離帯の芝生を走り、先の角から引き返した。妻は手を振りながらそのまま真進。後で聞いたら、山の住宅地を一周したそうだ。 坂道とは言え、6kmに56分もかかった。今はこんなスピードでしか走れないが、それでも嬉しい。帰宅して着替え、コンビニへお握りを買いに行った。今日は今シーズン初めての野球観戦。楽天は開幕2連敗中だが、今日は移籍後初めて投げる下柳が先発。きっとベテランの意地を見せてくれるのではないか。 飲みもの、食べ物を巧妙に隠したリュックを背に、Kスタまでペダルを踏む。心配なのは楽天だけで無い。今日は前線が通過するため、午後は強風と雷雨があるとの予報。雨具、傘、厚めのウインドブレーカーなどは持った。靴も水が入らないものにした。9km先のKスタに着き、マウンテンバイクを雨に濡れない場所にしまう。 「手荷物検査」はいつも通り軽くパス。ただシート(3塁側内野上段)を見つけるのに手間取った。久しぶりに来たせいもあるが、慌てていたのだろう。ようやく自分の席に座り、遅い昼食。お菓子もバナナも食べてエネルギーは補充した。ほとんどが満席だが、バックネット裏と1塁側内野に空席。 フィールド内での親子キャッチボール、両チームへの花束贈呈などいつも通りの行事の後、中学校の合唱部による国歌斉唱と国旗掲揚、始球式と続きいよいよプレーボールだが、ベテラン下柳が早くも初回から点を取られた。これに対し、千葉ロッテのピッチャーはドラフト1位の藤岡。こんな新人にプロの洗礼を浴びせるのが通常なのだが、どうも我が東北楽天の打線は鳴りを潜めてしまったようで悲しい。<続く>
2012.04.02
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昨日の仙台の気温は21度ほどになったようだ。畑の白菜を結んでいたひもを解き、外の枯葉を取った。食べるには少々貧弱だったために残したのだが、これからは伸びた茎が美味しい季節。つまり「つぼみ菜」を育てるのだ。甲子園の高校野球は大阪桐蔭と高崎健康福祉が勝ってベスト4に残り、応援していた鳴門は残念ながら高崎に1対9の惨敗だった。 夜の楽しみはプロ野球。3月の仙台でのナイターはさぞ寒いと思うのだが、昨夜は案外暖かったかも。この夜、楽天の田中、日ハムの斉藤は共に開幕初先発。多分6年目の田中は勝利し、2年目の斉藤は負けると読んでいた。だが結果は逆になった。「持てる男」斉藤はダルビッシュが抜けた後の球団を「背負う男」として、見事開幕初勝利を挙げた。それも完投とは立派。 これに反して東北のファンの期待を一身に集めていた田中は5失点で負け投手。散々の出来で6回には降板したようだ。失策も4つあり、あまりの「惨状」に途中でテレビを消した。楽天もこれまでチームを支えていた岩隈が抜けた。開幕直前に結婚したばかりの田中が初の開幕投手を任されたが、きっとかなり肩に力が入ったのだろう。失点しても直ぐに軌道修正できる彼が、味方の失策もあってズルズル深みにはまった。 シーズン前の順位予想では4人の評論家が楽天を6位とし、5位、2位がそれぞれ1人ずつ。評価が低かったのは、さしたる補強をしなかったこと、主力選手が怪我をしたこと、岩隈が抜けた後の投手陣が手薄なことなどが理由のようだ。初戦からの黒星は順位予想を思い出させた。だが田中の自責点が2点に留まり、ヒットを12本放ったのが救いか。 今日は前線の通過で荒れ模様との予報。午前中の早い時間帯から雨が降り、暴風警報も発令。だが雨が降り出したのは昼前からで、それもごく弱いものだった。私は思い切って走りに行った。走ったのは2月3日以来だから、ほぼ2カ月ぶりのこと。ドクターストップはかかっていたが、再手術が決まった今は不整脈が出ても問題はない。 それに試してみたいことがあった。どれだけ筋力が落ちたかを確認することもそうだが、右足底の痛みをカバーするために最近では左の脹脛まで痛んでいた。昔使用していたくるぶし用のサポーターを装着した感じが良いので、これを着けて走ったらどうかと言うことだ。心配する妻を説き伏せ、家を出る。 速く走れないのは当然だが、痛みが出ないのが嬉しい。そしてゆっくりゆっくり坂道を往復する。4kmを40分だから1kmに10分もかかるスローペース。それでも走れるのが嬉しく、気持ちが良い。前日Kさんから「みちのくラン」の案内があった。6月末まで私が走れるようになるかは分からないが、30kmのコースに挑戦したい気持ちが強い。 5月中旬の「仙台国際ハーフ」と6月初旬の「いわて銀河」はまだ無理が出来ないはず。当面は「みちのくラン」を復活への足がかりに出来れば嬉しい。今日は4kmゆっくりランが出来たことで、少し希望が湧いた。 テレビでは楽天対ロッテの第2戦が放送されている。今日もしょっぱなにエラーがらみで2点を先取され、その後追い着いた楽天だが再び2点のビハインド。きっと今季もハラハラドキドキの1年になるだろう。そして私は明日がKスタでの初観戦。果たしてどんな試合展開になるか楽しみだ。≪ 3月のラン&ウォーク ≫ ラン:1回4km ウォーク:150km 月間合計:154km 年間走行距離:173km 年間合計:532km これまでの累計:78677km
2012.03.31
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昨日の対ロッテ戦で今季の楽天の全てのゲームが終わった。66勝71敗7分はパリーグの第5位。星野監督や選手にとって、この成績はきっと満足が行くものではなかったと思う。だが、シーズン直前の大震災によって、Kスタも補修を要する非常事態となったことを思えば、借金5で済んだのは上出来とも思える。 今季楽天球団は1勝について100万円を震災孤児の支援に充てることを表明した。66勝で6600万円。赤字に悩む楽天球団にとっては厳しい金額だが、震災孤児に役立つのならファンとしても嬉しい限りだ。最終戦の勝ち投手は新人の塩見。9勝9敗の成績は、新人賞の候補に相応しいように思えるのだが。 ただ、引退間際の山崎がホームランの本数も打点もチーム一では淋しい限り。元大リーガーの岩村も期待に応えることが出来なかった。来季は是非スラッガーが欲しい。打撃力アップを期待して、デーブ大久保が一軍の打撃コーチに就任する話が進んでいるみたい。そのため現在西武球団との間で争っている訴訟問題を取り下げたとか。 パリーグのCS進出を巡る争いもすごかった。最終戦で西武が勝ち、オリックスが敗れたために西武の3位が決まった。勝率の差はわずか1厘。千分の1の差とはビックリだった。一方セリーグの戦いも苛烈を極めた。一時2位に10ゲームの大差をつけていたヤクルトが、終盤になって主力選手の体調不良や怪我による戦線離脱が原因で失速した。 代わってトップに立ったのが中日。2年連続のリーグ優勝は球団記録と言うのも立派。だが、その監督の辞任を直前に発表した球団の非情さ。落合監督にとっては意地の優勝だったと思う。また3位争いに敗れた阪神の真弓監督の辞任も決定した。中日の後任監督は70過ぎの高木で、阪神の次期監督候補が日ハムを退団する梨田と言うのが意外。 日ハムのダルビッシュの来季の年俸が5億円と決まった由。25歳の青年が稼ぐ金額とは思えない巨額。だが彼はポスティングシステムで大リーグに行くことを希望しており、それが実現すれば球団にも巨額が支払われる計算。若くて力があるダルビッシュならきっと引き合いも多いと思う。 一方楽天の岩隈はどうか。FA資格を取った今回は球団の意向と無関係に、自分の意志だけで決定出来る。でも6勝7敗の成績で引き合いがあるかどうか。楽天の戦力外通告の中に寺田龍平の名前があった。札幌南高校卒の優秀な選手だったが、1軍での登板機会がないまま球界を去る。これもまた「弱肉強食」の球界の運命だろうか。
2011.10.20
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100kgの巨体が6度宙を舞った。胴上げされた山崎も、胴上げした楽天の各選手も、皆泣いていたそうだ。現役志望の選手が胴上げされるのは珍しい。「こんなに胴上げが気持ち良いとは思わなかった」。山崎はそう言っていた由。 昨日の対ロッテ戦が、山崎の楽天での最後の試合になった。彼の出番は7回裏1アウトの場面。ちょうど4番の打順の時だった。初球から山崎は打ちに行き、2ストライク目の球をセンター前に運んだ。バットの真芯に当たる見事なヒットだった。 8年前のシーズン後、山崎は大勢の仲間と共にオリックスから戦力外通告を受けた。その彼を救ったのが楽天。そして初代の田尾監督は辛抱強く山崎を使い続けた。他に大型バッターがいなかったせいもある。2代目の野村監督は山崎にピッチャーの投球に「山を張る」ことを教えた由。それからホームランの本数が飛躍的に増えた。 一度戦力外通告された選手がホームラン王や打点王になるのは極めて珍しい。しかも25年間で打った402本のホームランのうち、半数近い191本は7年間しか在籍しなかった楽天で打ったのが凄い。努力の賜物でもあるが、それだけ強い体を維持していた証拠だろう。その彼に引退を強く迫ったのは、中日で一緒だった星野監督自身とのこと。 それだけに山崎の悩みは深かったはずだが、現役続行を決めたのは「パパには野球を続けて欲しい」と言う息子の言葉だったとか。球団創設後の歴史が浅い楽天で、山崎は親分、兄貴分であり、時にはコーチに代わって鉄拳を振るったこともあったとか。それだけ必死に若手を育てようとしたのだろう。 彼はトライアウトを受ける意志は無いと言う。つまり彼を必要とする球団が名乗りを上げない限り、プロでのプレーは不可能なわけだ。だが、来季新監督を迎える中日が、山崎の獲得に乗り出す意志がありそうだ。落合中日は強かったが、球団やファンに迎合することはなかった。ファンの足を球場に向けさせるためにも、是非山崎の人気を借りたいみたいだ。 仙台のファンは一途な山崎をこよなく愛した。山崎もそれを感じたのか、「仙台での恩は一生忘れません」と最後のインタビューで話していた。戦力の乏しい楽天で、きっと山崎は苦労したと思う。岩隈も田中も山崎の一振りに助けられて、幾つもの勝利を物にしたし、選手会長の嶋捕手も山崎に育てられた一人だった。 来季もまたKスタで再会したいもの。所属がセリーグになるかパリーグになるかは分からないが、敵と味方に分かれて、是非試合をしたいものだ。そして何年か後に引退したら、是非コーチや監督として楽天に戻って来て欲しいと願う。彼はそれだけの価値を持つ男だ。最後に彼の個人応援歌で、背番号7を送りたい。 乱れ行く雲を突き嵐に向かう男 立ち上がれ山崎 名古屋の意地だ~ ありがとうね山崎。これからも頑張れよ~!!
2011.10.11
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前日岩隈が早々に打ち込まれ、楽天は無残な負け方をした。まだ残りのゲームはあるが、今季の5位はほぼ決定だろう。昨年のポストシーズンに、大リーグに行く機会があった岩隈。だが彼は自らの意思で、大リーグ行きを断った。多分年俸が自分が考えたものと違うのが原因だったのだろう。 その彼が今年もシーズン途中で体調を崩し、成績は6勝7敗と、とうとう負けが先行する惨めさ。かつて楽天のエースと呼ばれた男として、その変貌の激しさに驚く。岩隈より中継ぎの小山が9勝、新人の塩見が7勝と上回っていることに象徴されるように、今季の楽天は先発投手が実力を発揮するまでに至らなかった。 主砲の4番が42歳の山崎と言う現状では、バッティングでもさほど期待は持てなかった。それより何より、3月11日に発生した「東日本大震災」が、我が東北楽天にもたらした影響があまりにも大きかった。Kスタは補修を要するほどの大被害を受け、このことで本拠地での練習もままならなかった選手達。 この影響は楽天のみに留まらず、パリーグの公式日程変更につながり、さらにはセリーグの開幕も遅らせ、球界全体に影響を与えることになった。「阪神淡路大震災」の時は、地元オリックスの選手達が奮起して見事優勝を勝ち取ったが、創設後日も浅い楽天が「がんばろう東北」のワッペンを付けても、残念ながらその実力には限界があった。 さて、長い前置きはさておき、昨日私はKスタへ行った。今年8回目の球場での応援だった。先発が最多勝を争っている田中マー君だったことも大きな理由だ。彼こそ今や楽天の大黒柱。22歳の若者の双肩に、楽天の興亡がかかっているのだ。ここまで17勝でトップタイ。この日勝てば単独1位になる大事な試合。大勢のファンが押しかけたのは当然だ。 前日岩隈を粉砕した千葉ロッテの応援席は、この日も見事に統一された応援ぶり。だが、敵のエース成瀬をあっと言う間に打ち砕いた楽天打線。3回までに大量7点を取り、強烈に援護。防御率1位の田中には十分過ぎた。終わって見れば15安打で8対0の完封試合。若獅子田中の単独トップが実現したゲームだった。 今季Kスタ応援の成績は4勝3敗1引き分けとなり、1つだけ勝ち越した。今回が今季の最終応援になる。塩見の新人王獲得がなるか。岩隈の大リーグ入りが実現するか。山崎に替わるスラッガーが来季入団するか。私の関心はむしろポストシーズンに向けられている。 大震災の今年、選手達は良く頑張ったと思う。星野監督にはもっと辛抱強く選手と付き合って欲しいと願う。そして球団関係者には、さらなる選手補強をお願いしたい。球団が強くなればファンが球場に足を運ぶ回数が増え、結果的に球団が潤うことになるからだ。勝負事は「勝ってなんぼ」の世界。時には採算を度外視して思い切った措置をしないと、球団は延びない。ありがとうね、わがイヌワシの闘士達よ。そして来年こそはAクラス復帰だぞ~。
2011.10.09
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「梨田監督は何を焦ってるんだろう」。札幌ドームでの日ハム対楽天第17戦でのことだ。前節楽天はソフトバンクに2勝1敗と勝ち越して札幌に乗り込み、日ハムにも2連勝していた。つまり1位のソフトバンク、2位の日ハムに4連勝。1位のソフトバンクにこれ以上差をつけられては拙い。梨田監督はそう判断したのか、先発完投型のダルビッシュを中4日で充てたのだ。 結果はエラーがらみで2点を失い、敢え無く日ハムの3連敗となった。楽天は先発のヒメネスを6回途中で下ろし、以下川岸、佐竹、山村、片山、青山、ラズナーと小刻みに替えた。勝利投手は山村、ラズナーにセーブがついた。ダルビッシュの自責点は1。通算防御率は1.56だから、彼に責任はないと思う。 これが木曜日の話で、私はラジオでの中継を聞いていた。この分だと金曜日の先発は田中マー君か。心の中ではそんな計算をしていた。その日は会社の互助会の観戦チケットが当選していた。まさか上位に5連勝して3位でKスタへ戻って来るとは思ってもみなかった。唯一誤算だったのが、先発が田中ではなく塩見だったこと。そしてソフトバンクの先発は、目下楽天に3連勝中の岩崎だったことか。 少し遅れて席に着くと、周囲には会社の人が大勢いた。中には顔見知りの人も。座席は日中降った雨で濡れていたが、これからの時間に降る心配はなさそうだ。試合は意に反して投手戦になった。楽天は3回までノーヒット状態。試合が動いたのは5回。それも2アウトまではランナー無し。伊志嶺がチーム2本目のヒットを放つと、聖沢、松井が続いて四球で出塁。 湧き立つイーグルスサイド。この満塁の場面で内村がレフト前へラッキーなポテンヒットを放ち、2者がホームに生還した。結果的にはこれがこの日の得点の全てだった。周囲に居る会社の小母ちゃんや若い女性社員が大喜び。私もいつしかユニフォーム姿で、本気になって応援していた。 この日も星野監督は細かい投手リレーを繰り返した。7回途中から小山、片山、青山と繋ぎ、最終回は抑えとしてラズナーを出し、2対0の完封劇を演出した。これで楽天は6連勝。新人の塩見も6勝7敗と、新人賞レースのトップを走っている。この6連勝中で中継ぎ、抑えが与えた点数は1。つまりほぼ完璧な継投策だったことになる。 塩見はかなり前からこの日の先発を言い渡され、「大丈夫行けます」と答えていたとか。中4日でも前回は途中降板なので疲れはなかったのだろう。試合後のインタビューは6勝目を挙げた塩見と、殊勲打を放った内村の2人。応援歌に沸き立つKスタを後に家路を急ぐのも、実に気持ちの良いものだった。 そんな訳で今日の先発は田中マー君と、ソフトバンクが杉内。これも前回と同様のエース対決だ。もし楽天が勝てば7連勝で、先日の7連敗の借りを返すことが出来るが果たしてどうなるか。目下4回まで5対0と楽天のリードだ。いずれにせよ3位以下が激しいデッドヒートで戦っているパリーグ。今後も一進一退が続くと思う。
2011.08.27
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Kスタへ行ったのは1カ月ぶり。楽天の調子も上がらなかったが、私の体調もあまり良くなかったからだ。この日買ったチケットは3塁側内野上段席。普段より安い「バリュー・デー」だった。指定席だから遅く行っても座れるので安心。だが、先発が田中マー君だと言うのに、どこの席もガラガラだった。 行くには行ったが、勝利を期待してはいなかった。ひょっとして負けるかもとの思いもあった。前回の投球時、マー君は今季最短の6回でマウンドを降りていたからだ。中5日で投げ続け、きっちりローテーションを守っていた彼。きっと疲れも溜まっているはずと思っていたのだ。案の定、立ち上がりから調子は良くなく、あっと言う間にヒットを許した。 だが、ピンチを迎えた後の処置が抜群。全然動じないでピシャリと後続を断った。2回もピンチを迎えたが同様に抑えた。一方ソフトバンクの大隣の調子も抜群。何故この投手が0勝0敗なのか理解出来ないほど。結局マー君は10回まで投げ、許したヒットは4本。これに対して大隣はノーヒットノーランペース。ようやく聖澤のしょぼい内野安打が出て、何とか大記録の達成を阻止した。 延長戦に入っても田中は投げた。10回表まで投げて0点に抑えたが楽天も点が取れず、延長12回0対0で引き分けに。これでマー君の防御率はさらに上がった。最下位の西武が負け、3位オリックスとのゲーム差は依然2ゲームのまま。この体制で楽天も良く頑張ってるように思う。 帰宅したのが10時20分ごろ。それから風呂に入り、パソコンを立ち上げてスポーツの結果を確かめた。この日、魁皇が旭天鵬を破って白星を挙げ、新記録を達成したことや、女子ワールドカップで大活躍をした「なでしこジャパン」のボーナス加増を検討中であることも知った。共に嬉しいニュースだった。 今日は夕方から近郊の温泉に出かける。明日は妻の誕生日。一日早いが、そのお祝いなのだ。その旅館の名物は「岩風呂」。川を目の前にした露天風呂は圧巻。昔は男女混浴だったのだが、今は女子だけでも入れる時間帯があるようだ。多分そこへ行くのは47年ぶりくらいになると思う。そんな訳で、今夜もご訪問出来ないことをお許し願いたい。
2011.07.15
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リュックの底に「カツ丼弁当」などを隠し、2時半過ぎに家を出た。向かったのはKスタ。天気が悪くてあまり気が進まないのだけれど、ようやく手に入れた対阪神戦のチケットを無駄にするのも気が引けた。楽天が強ければ楽しいのだが、今は絶不調の時期。それにいつ雨が降ってもおかしくない空模様なので、晴々としない気分ではある。 自転車を屋根のあるコーナーへ置いて、レフトの自由席入口へと急いだ。既に3時10分過ぎ。もう開場してるだろうと思ったのだが、長蛇の列が目に入った。その列が球場の外まで続いている。慌てて場外への近道を通り、列の最後尾に並んだ。さすがは阪神戦だけあって、天候に関わらず凄い人気。 塀の基礎部分に腰を下ろして読書し、開場までの時間を過ごす。列が動き出したのは3時50分。でもそれは列を詰めるだけで入場開始ではなかった。4時かっきりに開場すると、並んだ人波がようやく動き出す。こうなると案外早く、4時半頃には荷物のチェックを受けて入場出来た。ここからが勝負で、レフト自由席へと猛ダッシュ。座れるかどうかで今夜の疲労度が違うのだ。 幸いジャンボスタンドの壁際前列が空いていた。そこに荷物を置いて、先ずトイレへ。そして再び読書。試合開始まで1時間半ほどあるし、フィールドでは阪神タイガースの打撃練習中。そのうち読書にも飽いて、ペットボトルの焼酎を飲み始める。つまみも幾つか隠していた。本来は球場内で購入するのがルールだが、真面目に守っていたらお金が幾らあっても足らなくなってしまう。幾つかのセレモニーの後で、ソプラノ歌手による国歌斉唱。 試合は塩見の立ち上がりを捉えて阪神が先行。それに反して楽天は5回までヒット2本の貧打。なかなか攻略出来なかった能見を楽天が捕えたのは6回裏。フォアボールで出たランナー2人を、内村が鮮やかなセンター前ヒットでホームに迎え入れた。これで2対1の逆転に成功。だが、その喜びも束の間で、7回表にはブラゼルのホームランでたちまち同点に。 雨は弱かったものの、試合開始後からずっと降り続いていた。頭から楽天カラーのポンチョは被っていたが、足と腰はびしょ濡れだった。その後は両チームとも攻め手を欠いて無得点、ついに延長戦に突入した。10回表阪神は0点のまま。これに対して楽天はヒットのランナーをバントで2塁に進め、横川のレフトオーバーでついに決着を付けた。3対2のサヨナラ勝ち。雨に濡れながら応援した甲斐があったと言うもの。 応援の見事さでは阪神に負けた楽天だが、最後の最後にその阪神を突き放した。雨天に響く楽天球団歌。そして選手とファンが一体となった万歳三唱。久しぶりの勝利に酔った瞬間だった。帰路、雨に濡れながらもペダルを漕ぐ足取りは軽かった。そして今日もまた阪神との雨中戦。残念ながら金本の逆転2ランで今日は敗戦を喫した楽天。これで再び借金5。なかなか調子が上がらないのが悔しい。 さて、凶暴な台風2号は温帯性低気圧へと変身した。だが、梅雨前線の働きは活発で、東北も近く梅雨入りになるだろう。ジメジメして鬱陶しい季節だが、エース岩隈やラズナーの復帰、打棒の復活でスカッとした勝ち方が出来る日の到来を、ファンは楽しみに待っている。頑張れ東北!!頑張れ楽天イーグルス!!
2011.05.29
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リフォームをテーマにした番組「ザ・ビフォー&アフター」の決め言葉ではないが、「一体どうしたことでしょう?」。そう言いたくもなる試合だった。昨夜から始まった今年のセパ交流戦。9回2アウト、ランナー無しで3対2で楽天の勝利は99%見えていたはずだ。それが故障から復帰したばかりの阿部慎之介のヒットから悲劇は起きた。 楽天は早い段階から何回かチャンスがあったようだ。それをことごとく潰したのが、結果的には逆転劇を許すことになったのだと思う。先発はエースの岩隈。今日は白星をもらって借金1に減らす。そんなストーリーが見えていたゲーム。だが、その岩隈が勝ち投手の権利を持ったまま5回で引っ込んだ。 投球数はわずか38球だったと思う。だが、その前の試合でも起きた「肩の張り」で急遽降板。あれが「ケチ」のつき始めだったのかも知れない。それにしても9回2アウトランナー無しから負けるとは、よほど楽天もツキに見放されているのだろう。結局岩隈は登録抹消になったようだ。ラズナーも抹消されたため、先発の中心投手が2人欠けるのは「痛い」どころの騒ぎではない。 そもそも打線が振るわない理由は、Kスタが震災で被害を受け、打者が打ち込む時期に打ち込めなかったのが原因なのだとか。理由が理由だけに選手には責任がないのだが、その代わりコーチ8人が責任を取らされる形で、突然の大異動人事になった。その初戦で逆転負けだけに、あながちコーチの責任でも無さそうだ。でも本来打撃不振の責任を取るべきヘッドコーチ兼打撃コーチの田淵だけが安泰だったのは何故。 ビールとつまみを買って、交流戦を観戦しようと張り切っていた私だが、今日の第2戦も雲行きが怪しい。阿部慎之介のホームランなどで早くも2点のビハインド。これでは昨日より悪い展開。実に実に困ったもんだ。今年はオールスター戦を3試合に増やし、被災地代表の仙台で第3戦を行う公算が強くなったが、それにしてもこの元気が無い状態では期待薄かな? ともかく借金は1つずつ減らして、上位に食い込んで欲しい。それが楽天ファンの偽らざる心境だろう。がんばれ東北!! がんばれ楽天イーグルス!! これからどんどん勝って、大震災に沈む被災地を明るくして欲しいものだ。頼んだよイーグルス!!
2011.05.18
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休日の今朝も3時半には目が覚めた。それでも昨夜は早めに寝たため7時間は眠った計算。気配を感じて騒ぎ出した愛犬と朝の散歩を済ませると、私はバケツを持って裏庭に行った。そこには畑や庭から出た石が積んである。連休中に1日バケツ2杯の石を捨てると、ほぼ無くなるはず。その第1陣が今朝だった。工事現場の穴に捨てさせてもらった。 それからトイレを済ませ、バナナとビスケットを食べてから走りに行く。ちょっと窮屈で足が痛くなったニューシューズから医療用インソールを取り出し、シューズ本来のインソールと入れ替え。厚みのある医療用インソールを入れるとさらに窮屈になることが痛みが出た原因と考えたのだ。今回買ったシューズは底が軟らかく感じたため、ひょっとして短い距離なら医療用インソール無しでも走れるのではと思い直した。高額なシューズが散歩用だけじゃ勿体ないものねえ。 先日同様13kmのコースを走ってみた。ここはさほど高低差はなく、足への負担も少ないはず。名取川の土手では盛んにキジの鳴き声がする。朝早いため空気が冷たく感じるが、それもまた気持ちが良いもの。1時間30分ちょっとで帰宅したが、案の定足にそれほどの痛みは出なかった。これくらいの距離なら大丈夫みたい。 朝食を食べ、新聞を読み、早めに球場へ行く準備をする。今日は楽天の地元開催初日。私が買えたのはレフトの自由席だが、ここは早い者勝ちのシート。おまけに先に並んだ人が、後で来る人の分まで座席を確保するため、折角チケットを買っても座れないことが多い。まして地元での初戦で、先発が田中となれば人気は抜群。星野監督の顔見たさもあると思う。 開場時間が11時のKスタへ着いたのは10時10分ごろ。それでも既に長蛇の列が出来ていた。場外の遥か後の方に並ぶ。今日は小さな椅子を持って行ったので、それに腰をかけて読書三昧。11時ちょうどに少しずつ列が動き出し、11時30分ごろ、入口に到着。荷物とチケットのチェックを受けた後、一目散に自由席へ走ったが、やはり座席は全て荷物で塞がっていた。 仕方なくファールラインぎりぎりの階段に陣取る。そこは地元放送局のテレビカメラの直ぐ横。アナウンサーがしきりにメモを見ながら、台詞を覚えている。それを横目に早めの昼食。そしていよいよ開幕のセレモニー。出席者は県知事、米国駐日大使など。知事、大使、星野監督それぞれの挨拶が素晴らしかった。そして国歌斉唱は佐藤宗幸氏。始球式の投手は東北福祉大学のゴルフ選手だった。 初めからこの日の勝利を宣言していた田中マー君の球威は物凄く、8回表に2本のヒットと1つのエラーで1点を取られただけ。逆に楽天は2回裏に5本のヒットを連ねて3得点。1チャンスをしっかり物にしての勝利だった。ゲーム終了後、選手会長であるキャッチャーの嶋の挨拶。これがまた聞く人の心を打つ立派な内容だった。これならきっと今年の楽天は活躍するはずだ。 最後は選手とファンが一体になった万歳三唱。そして監督、コーチ、選手がグラウンドを一周することになった。だが、雨が降り出したため私は観ずに帰った。次の観戦予定は連休の最終日。なお、サッカーJ1のベガルタ仙台もこれまで未勝利だった浦和レッズに初めて勝った。仙台のプロスポーツが同じ日に揃って堂々の勝利を果たしたことになる。この勝利が復興の手掛かりになってくれたら嬉しい。 さて、明日の早朝には冒険に出かける。行き先は秘密だが、今年の峠越え第1段とだけ言っておこう。詳細は帰宅してのお楽しみ。幸いにして天候は良さそうなので、とても楽しみにしている。
2011.04.29
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< 東北楽天編 > 今年の楽天は弱かった。監督の交代に伴ってコーチ陣もほとんど入れ替わり、シーズン当初から一度も「貯金」を作れなかった。まあまあ頑張ったのは、セパ交流戦の時くらいか。作戦はちぐはぐで負け続ければファンも球場へ足を運ばなくなる。シーズン途中にトレードに出した左ピッチャーの朝井が、巨人で先発として活躍し3勝を上げたのも、球団に見る目がなかった証拠だろう。 私がKスタへ行ったのはわずか3回。そのうち1回は会社の厚生事業によるものだった。小遣いも足らなかったが、球場まで行って応援する気が起きなかったのも大きい。楽天球団は今季18億円の赤字を出したとか。主な原因は入場者の激減。あんな試合をしてたら当然だ。そんな訳で、ここにポストシーズンのことぐらいしか書けないのが淋しい。 結論だけ言えばブラウン監督を1年で解雇し、阪神の星野SDを次期監督として招くことになった。人気のある監督でファンを呼び戻したいと言う球団の本音が見え見えだ。元大リーガーの松井稼と岩村の獲得も同様だが、彼らの加入で得点力が増すことも期待しているはず。 一方、球団にとって誤算だったのは、エース岩隈のポスティングシステムでの大リーグへの移行が不可能になったこと。もし実現していたら楽天球団には15億円以上の譲渡金が入り、今季の赤字を一気に埋められたのだが。岩隈は何が目的だったのだろう。大リーグで活躍することか。それともただ単にお金が欲しかっただけなのか。 シーズン後に戦力外通告を受けた選手もいた。唯一の宮城県出身選手だった小坂はコーチで残れるからまだ良いとして、左の代打の切り札だった憲史はそのまま引退することになるのだろう。巨額の年俸の割には期待外れだった中村ノリへの戦力外通告は仕方ないと思う。そして暴言が多く、チームの和を乱したリンデンの解雇も当然だろう。 FA宣言したキャッチャーの藤井は、阪神との契約が成立した。阪神は正捕手の城島が怪我で来シーズン当初は出場出来ないため、どうしても即戦力の捕手が必要だった。内野手の直人が急遽横浜にトレードで出されることになった。松井、岩村の新規加入で内野手が余ったことと、赤字に苦しむ球団にとっては資金が入るためだ。苦労を共にした選手達の嘆きは、とても大きかったようだ。 このほか、外国人選手の補強も若干あるようだ。果たして来シーズンはどんな戦いを見せてくれるのか。今シーズンが全く奮わなかっただけに、ファンの期待は大きいと思う。来年こそ熱い試合をたくさん観たい。そしてKスタで感激を味わいたい。それが正夢になることを心から願っている。
2010.12.23
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昨日の仙台は最高気温が6度台。高い山々は初雪で真っ白になった。10月の気温としては過去最低の記録で、お正月頃の気温とか。警備の立哨中は今季初めて白手袋をした。そして帰宅後は自室にコタツをセット。これでようやく暖かい室内でブログを書ける。 さて、今年の楽天は最低だった。最下位の6位と言う順位が示すように、盛り上がらない試合の連続。選手に怪我が続いたし、外人の助っ人や抑え投手はほとんど機能しなかった。活気があったのは、セパ交流戦の期間中くらいのもの。前年のCS中に野村前監督に解雇通告をした球団に抗議してファンクラブを脱会した私は、終始覚めた目で試合を観ていた。 今年の観客数は前年比で5万人の減。Kスタでの1試合平均で千人減った計算とか。あんな詰まらない野球をしてたら、球場に行かないのは当然。応援していても盛り上がらないからだ。球団も大いに慌て、急遽ブラウン監督にクビを通告した。1年目の順位の責任は問わない契約だったにも関わらずだ。 困った楽天球団が目をつけたのが「燃える男」星野阪神SD。熱血漢の彼なら、Kスタから去ったファンを再び球場に呼び戻せると考えたのだろう。わざわざ三木谷オーナーが出向いて、監督就任を要請したようだ。現場復帰したがっていた星野は、直ぐにその話に乗った。だが、CSを戦っているさ中の阪神には、最後まで礼儀を尽くしての上だった。 健全経営を目指す楽天だが、このままではさらにファンが去ると危惧。星野新監督には選手の引き抜き交渉など、運営の権限も与えるようだ。これまでは素人の球団首脳が運営にまで口を挟み、なかなか良い選手を確保することが難しかった。強いチームを作るには、色んな場面で星野監督の力を借りざるを得ないと判断したのだろう。 そして昨日のドラフト会議。星野新監督は1位指名候補の大石投手(早大)の交渉権こそ獲れなかったが、念願の左腕投手塩見(八戸大)を指名出来た。監督自身の評価では80点のドラフトだったようだ。選手の強化策はドラフトだけでない。今後は他チームとのトレードやFA宣言した選手との交渉になるだろう。経験の豊富な新監督なら、きっと絶大な手腕を発揮してくれると思う。 話題の斎藤投手(早大)は日ハムが交渉権を引き当て、大石投手(早大)は西武に決まった。共に楽天の田中マー君と同世代。来季はきっと彼らの息詰まる熱戦を身近に観られるはずだ。今年はわずか3回しかKスタへ足を運ばなかった私だが、来季は足繁く通うことになると思う。星野新監督は就任の挨拶でこう言った。「私が東北を熱くします」。現役当時を彷彿させるストレート勝負に、大いに期待したいと思う。
2010.10.29
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昨日の夕方、私は吐き気を催すほど疲れていた。それにも関らず野球を観に行った。疲労の原因は幾つかある。蒸し暑い天候、寝不足、日中の肉体労働、今月になって1度も休んでいないランニングの練習、日課のブログ掲載、そして愛犬との散歩を含む若干の家事などだ。 昨年はリーグ2位に輝いた東北楽天だが、監督が変わった今季は一度も「貯金」が無く、目下パリーグの最下位に甘んじている。私が好きなピッチャーの田中は、今季日曜日の登板が続いていた。小づかいも乏しく、日曜には用事が多いことも重なって、すっかりKスタから遠ざかっていたのだった。 つい最近彼の登板が火曜日に変わり、一方私の借金生活にもようやく終止符が打てた。喜び勇んで一番安い外野自由席のチケットを買ったのも束の間、肝心の田中が右足の裏を肉離れし戦線から離脱という予想外の展開に。田中なら雨の中でも観戦する価値があるが、他のピッチャーではどうかと迷った。2時間かかって何とかブログは仕上げたが、もうクタクタ。 それでも行ったのは、天候が好転したことと、ピッチャーが急遽ラズナーになったことが決め手だった。彼は今期1勝7敗の成績。だが、ここ4試合ほど投球内容がずいぶん良くなっていた。相手は目下絶好調の千葉ロッテだが、何とか試合の形は作れるのではないか。そんな淡い期待を抱いて球場へ向かったのだ。 球場はガラガラだった。やはり田中が出ない試合ではファンも集まらない。1万人の観客の中には、多分先発田中を予想してチケットを買っていた人が多かったと思う。しかし、試合は私が望んだ通りの展開になった。いつになくラズナーの立ち上がりが良く、あっと言う間にチェンジ。4回裏にはルイーズの4号2ランが飛び出し、2対0と先制点を上げた。 その後もラズナーの調子は上向き。何でも大リーグで303勝を挙げたランディ・ジョンソンから秘伝の魔球を教わったのだとか。結局7回を0点で抑え切り、青山、小山に後続を託した。圧巻は8回裏の楽天の攻撃。中村ノリがきっちりとタイムリー2ベース、ベテラン山崎が目の覚めるようなタイムリー2ベース、そして今季好調の聖沢が2点タイムリー。あっと言う間の4点を加え、6対0の完封勝ちだった。 9回からの雨が試合後は本降りとなる中、私は自転車でずぶ濡れになりながら帰宅した。そして気がかりだったトマトの苗に傘を差した。入浴後はパソコンを開かずバタンキューで直ぐに眠った。よほど疲れていたのか、夜中に起きることもなかった。 今朝起床すると妻の姿がない。いつもの愛犬との散歩コースで、ヨタヨタ走っている妻を発見。帰宅後キュウリを6本収穫し、朝食時に1本だけ味噌をつけて食べた。これがとても美味。野菜の煮物に入っていたインゲンも我が家の収穫物で、これは初物だった。 新聞の第1面にNHKが名古屋場所中継の中止決定の文字。相撲協会の改革に関する姿勢が現時点ではまだ定かではないことや、視聴者からの意見の7割近くが中継禁止要請であることを重視した模様。前代未聞の出来事に驚いた。また、同じ一面に梅棹先生死去の記事。亨年90歳。死因は老衰のようだ。先生の訃報に関しては明日改めて記したい。合掌。
2010.07.07
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昨日も今日も静養していたと言えば聞こえは良いが、実態は楽天の試合が気になって何もしなかったのが本当のところ。今シーズンの楽天は監督が変わり、コーチの大半が変わったこともあってなかなか勢いに乗れなかった。その象徴が開幕戦。勝てるチャンスが大いにあったのに、よもやの3連敗。あれですっかり失速してしまった。 41歳の山崎。昨年は1軍での実績が少なかった中村ノリ。そんな打者がバッティングの中心で、しかも大した補強をしなかった楽天。野村名誉監督がシーズン前に予想した「良くて5位」の呪縛に、すっかり捕われた感があった。やっぱり楽天は野村監督じゃないとなあ。多くの楽天ファンがそう思っていたはずだ。 だがセパ交流戦になれば、きっとブラウン監督の勝負勘が働く。私はそう考えていた。ご存知の通り彼は広島カープで選手だったし、4年間監督を務めていた。そのデータが生きてくるし、特に古巣のカープについてはその弱点を知り尽くしている。だから、必ず調子を取り戻すだろうと言う読みだった。 シーズン当初僅差でゲームを落とすことが多かった楽天が、徐々に粘りを発揮して競り勝つようになった。そして交流戦に入ると、投打がかみ合って勝つ試合が増えた。ノリは絶好調だし、スロースターターの山崎にもようやくエンジンがかかって来たのだ。その典型が昨日の試合。負けていた試合を、新助っ人ルイーズが逆転場外ホームランでひっくり返した。 今日の相手はセリーグの首位ジャイアンツ。しかもパリーグ首位ロッテに2連勝しての登場だ。一方のわが楽天はパリーグの4位ではあるが、何と交流戦の首位。しかも横浜に2連勝しての東京ドーム入りだった。先発は7勝3敗の田中マー君と3勝3敗の西村。マー君にとって東京ドームは、どうやら初めての登板のようだ。試合前から緊張が走る私。 試合は予想外の展開で始まった。初回好調の中村ノリが8号2ランを放てば、その裏ジャイアンツもランナー2人を置いて阿部の3ランで、あっと言う間の逆転だった。照明に当たっての2塁打と言い、阿部のホームランと言い、今日のマー君は苦戦するかもと固唾を呑んだ。だが試合はその後意外な展開になった。 4回ノリの9号ソロ、6回ベテラン山崎の13号ソロ、7回高須の2号3ラン、8回嶋の3号3ラン。そして何と何と先発田中に代わってのルイーズが昨日に続く2号2ランで、10対3と王者ジャイアンツを大きく突き放したではないか。これじゃどっちが首位か分からないほど。有り余る資金で補強を図るジャイアンツに対して、我が東北楽天は未だ赤字に苦しむ弱小球団なのだが。 8回裏はこのところめっきり安定している片山が0点に抑え、9回裏は1点取られたものの青山が3アウトを取った。ふ~む。この強さは本物。シーズン前の評価を覆し兼ねない活躍。まだ本調子ではないと言いながらも、これで8勝目を挙げたマー君の実力は大したものだ。さすがは5月の月間MVPだけあるねえ。 今シーズンは資金不足も相まってなかなかKスタへ行けないが、きっとファンの盛り上がり方がシーズン当初とは大きく変わって来たと思う。これで交流戦で優勝などしたらどうなるのだろう。そんな嬉しい心配をするほどの勢いだ。選手を休ませながら使う監督の方針は、長いシーズンを見据えてのものだろう。じれったいと思った彼の采配だが、徐々に本領を発揮していることをファンも認めている。 やはり野球は一人では出来ないし、信頼感が何よりも大事。そしてファンが10人目の選手であることを球団首脳にもさらに認識して欲しい。これからも頑張れ楽天!!私も軍資金を貯め、秋にはKスタへ足しげく通いたいものだ。さて、明日のジャイアンツ戦はどうなる?まあジャイアンツもこのまま黙ってはいないだろうけどね。
2010.06.06
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強風警報が出ている中、墓参りに行って来た。あまりにも風が強いため、今日は我が家の墓だけ。最寄のJR駅に行くと、列車が強風のためストップしていた。已む無く地下鉄に切り替え、K駅から歩くことに。どんよりと空が曇っているのは黄砂のせいか。墓地に向かう途中、猛烈な砂煙を浴びる。 墓前に花と線香を供える。兄夫婦が供えたフリージアが風で飛ばされ、外へ出ている。茎の途中から折って、それも一緒に入れた。妻が作った牡丹餅と伊予柑も墓前へ。隣の墓に穴の開いたリンゴ。皮だけ残して上手に中身が食べられている。カラスの仕業だ。墓に眠る父母と姉の冥福を祈り、2人で牡丹餅を食べる。備えた食べ物は持ち去るのがルールなのだ。 昨日は悲しかった。5ヶ月間待っていたプロ野球がようやく開幕したのだが、応援している楽天がエース岩隈で敗れたためだ。昨年は圧勝していたオリックス戦だが、0対1の完封負け。午前中から走ろうと思えば走れたのに、やはり楽天のことが気になって走れなかった。 1時半。テレビのスイッチを入れ、目をさらのようにして観ていた。相手の先発投手も確かに良かったが、楽天が点を取るチャンスもなかった訳ではない。だが走塁ミスや強攻策の失敗で無得点に終わった。何故バントをして得点圏にランナーを進めなかったのか。やはり野村前監督と作戦が違うと少々ガッカリ。 野村前監督の解雇を巡って不満だった私は、今季ファンクラブを脱会した。特に彼が好きな訳ではない。だが立派な成績だった野村監督に対して、あのタイミングで解雇通告する球団側にはどうしても納得が行かなかった。多分ファンの球団離れを防ぐため名誉監督に推挙したのだろうが、契約が公式戦開始直前までもたついたことにも私は不満だった。 ブラウン新監督にアメリカ式の指導を期待するなら名誉監督の存在は邪魔なはず。野村氏にもきっぱり球団から去って欲しかった。「やはりお金が目的だったのか」。そう思われたのでは、氏も浮かばれないだろうから。目ぼしい補強もせずに今シーズンを迎えた楽天。それでも新監督の采配と手腕を楽しみにしていたのに、全くの無策だった。 今日の第2戦の先発は田中。強いハートを持つ彼ならきっとやってくれるだろう。その期待も空しく、今日は抑えの乱調でサヨナラ負けだった。公式戦開始に先立つ評論家の楽天に対する評価は、決して高いものではなかった。そして名誉監督も5位を予想したらしい。そのことに新監督は強い怒りを表わした。だから選手達も新監督の下での初勝利を意識し、緊張していたのだと思う。 開幕から7連勝した昨年と打って変わっての2連敗。岩隈、田中とエース級を注ぎ込んでの連敗は痛いし、勝つチャンスは十分にあったとも思う。これを名誉監督はどう見ているのだろう。「やっぱり俺の言った通りだろう。」。そうボヤイテいるのだろうか。たかが2連敗。されどショックが大きい2連敗でもあった。 庭のクリスマスローズが咲き出した。たった1輪だけど、梅も咲いてくれた。そして福寿草がようやく土の中から芽を出した。明日こそは楽天にも何とか勝って欲しい。マラソンは完走してこそ。そして勝負事は勝って「なんぼ」の世界だと思うから。
2010.03.21
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パリーグのCS第2ステージ第4戦では、負けていた楽天が途中から岩隈を中継ぎに出した。第1戦ではまさかの逆転サヨナラ劇。第2戦は接線だったものの再び日ハムに苦杯を舐め、第3戦では田中の好投もあって何とか1勝した楽天だったが、第4戦も日ハムが2点リードしていた。 本来なら中継ぎで投げるようなコンディションでなかった岩隈が何故あの場で出て来たのか不思議だったが、あれは岩隈本人が監督に直訴しての出場だったようだ。だが何とかピンチを凌ごうとした願いも空しく、3ランホームランを打たれ惨めな敗戦となった。岩隈はベンチで泣いていたようだ。それを日ハムの選手達は観ていたのだろう。試合後の歓喜の中でも「岩隈さんが泣く姿を見て、自分たちはパリーグの代表として日本シリーズで負ける訳には行かないと感じた」と日ハムの選手が話したそうだ。 夢だった日本シリーズへの進出が適わなかった楽天は、目下Kスタで秋季練習の真っ最中だ。新監督は前広島カープのブラウン氏に決まり、コーチなどの陣容も発表された。そして今季投手陣の中心となった、田中、永井、小山のアリゾナキャンプ行きが決定した。酷使した体の疲れを取り、さらに今後のために必要な体力づくりをして来るのが目的とか。だが、岩隈が同行しない理由は知らない。一番疲れている投手は彼のはずなのに。 野村監督の辞任問題に関して、私の身の周りでも小さな変化があった。第1現場の「引継ぎ簿」には、勤務上の引継ぎ事項と共に楽天を応援するメッセージを書き添えていたのだが、遅番の同僚が野村監督の言動に対して厳しい批判を書き出したために、楽天のことをこのノートに書くのを止めることにした。時間的に直接顔を合わさない2人が共通の話題を持てるよう、かつての上司の提案で始まった「楽しみ」だが、険悪な雰囲気が漂うのではもう無理。 第2現場に手伝いに来るSさんも大の野球好き。補欠ではあったが、高校時代は硬式野球部だったとか。野村監督の信奉者だった彼だが球団の辞職勧告に腹を立て、今後楽天は応援しないと決めた由。リーグ2位で首を切られるのが納得出来ないと言うのがその理由。来季は菊池投手が入団する西武を応援するとか。彼ほど極端ではないにしても、私も来季はどんな形で応援すべきか正直迷っている。 さて、海の向こうではニューヨークヤンキースのゴジラ松井が大仕事をやった。何と日本人初のワールドシリーズMVPに抜擢されたのだから驚く。今季は膝の故障などからDHでの出場が多かった。左手首の骨折から始まり、両膝の手術など、ここ数年間は故障に悩んでいた松井だった。良くその試練に耐え、栄光を勝ち取ったと感心している。 松井が通った石川県根上中学校時代の校長先生だったN先生とは石川勤務時代に偶然知り合ったのだが、Nさんは中学時代の彼のことを良く覚えていて、松井はその頃から真面目で努力家だったと話してくれた。その性格は今も変わらないようだ。どんなにピンチに陥っても、彼の表情にはほとんど変化がなく、いつも飄々としている。私が一番好きなのがそこだ。 ワールドシリーズでMVPを取った松井だが、このままヤンキースに残るかは不明。今季で契約が切れるため、他の球団に移籍する可能性もあるようだ。理由は守備機会の有無。DHだと守備に就かないため、体のキレが悪くなると言うのが松井の立場。だからスタメンで外野を守れるチームから誘いがあれば、長年親しんだニューヨークを離れる選択もあるのだとか。 さて日本シリーズだが、昨夜の9回は痺れた。日ハムが4番高橋のホームランで2対1とした時はこれで勝ったと思ったのに、その裏に何と亀井、阿部の2本のホームランでサヨナラ勝ちと言う衝撃的なゲームになった。これで巨人の3勝2敗。チャンピオンに王手を掛けた訳だが、このまま日ハムが黙って引き下がるとも思えない。 きっと札幌の本拠地に戻った日ハムは熱心なファンの応援を受け、必死の戦いを繰り広げるだろう。岩隈があの日涙を流したさっぽろドーム。今季パリーグの覇者としての意地を、その球場で見せてくれると思う。日本一が決まるまで残された試合は最大で2つ。リーグチャンピオン同士の息詰まるような戦いを期待している。
2009.11.06
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あのCSからどれだけ経ったのだろう。楽天の試合が終わってからさほど経ってないはずなのに、ずいぶん前のことのように思うのは何故だろう。日本人の心を熱くしたWBCでの優勝。その中心になったのが我がイーグルスの岩隈であり田中マー君だったことは、誰も否定しないだろう。 思えば彼らは例年より1ヶ月も早くトレーニングを開始した。もちろんWBCで存分に力を発揮するためだ。優勝して帰国するなり春のキャンプに合流し、疲れも癒えぬままレギュラーシーズン入り。体に刻み込まれた深い疲労感が、岩隈や田中を何度か襲ったことは間違いない。 それでもパリーグ2位の堂々たる成績でCSに進出し、第1ステージでは3位のソフトバンクを木っ端微塵に粉砕した。だが、球団による監督解雇の影響は第2ステージになって突然現れた。岩隈先発で臨んだ緒戦。9回裏まさかの満塁サヨナラホームランによる逆転負け。天国から地獄へ突き落とされた一戦だった。あれが野球の怖さ、そして短期決戦の怖さだと思う。 野村監督が指導した4年間で個々の選手が強くなり、チームとして戦える球団になったことは間違いない。正直言って良くここまで成長してくれたと言うのが本音だ。CS第2ステージでは、結局田中が先発したゲームでしか勝てなかった。各ゲームとも得点は競っていたものの、その僅かの差が非常に大きかったと思う。それは修羅場を潜った経験の差だ。 首になって悔しがった野村監督だが、最終的には名誉監督への就任を受け入れた。任期は3年と言うからそれなりの報酬も出るのだろう。就任の条件の一つが愛息カツノリのコーチ残留だったと言う。そして彼と佐藤義則ピッチングコーチを除く9人のコーチと2軍監督も、つい最近解雇通告された。 監督の解雇通告がCS直前となったこともあり、彼らへの通告がさらに遅れたわけだ。この時期の通告だと再就職するのはなかなか困難とか。こんなことを見ていると、嫌でも球団の非情さを感じてならない。リーグ2位になりCSに進出した監督やコーチがほとんど解雇されるチームが、一体どこにあるだろうか。 その反面、野村監督の「老害」が深刻だったことも伝わって来た。かの有名な「ボヤキ」はマスコミには受けても、彼の下にいる特に若手の選手達にとっては、マイナスに作用した部分もあったようだ。確かに年齢の差から来る思考のギャップは否めないだろう。そして息子のカツノリは結局楽天を去り、巨人のコーチとなる道を選んだ。 もし楽天に残れば、自分だけ親の七光りで首がつながったと言い触らされることは必定。そんな彼を、野村野球を継承出来る者として巨人が評価したようだ。これはまさに原監督ならではの慧眼と言うべきだろう。そしてカツノリもようやく親離れ出来ると言うわけだ。 さて、来季の楽天はブラウン新監督を迎えてどんな戦い方をするのだろう。これまでの野村采配と大きく異なるのは自明。不安でもあるが楽しみでもある。新たなチームが作られて行く過程を、関心を持って見守りたいと思う。折しも引退を決めた初代の選手会長礒部が、コーチに就任することになった由。明るい話題に、少しだけホッとしている。 今回の「騒動」で、楽天ファンが何を感じたか。そして複雑なファンの心情に球団側がどう応えるのか。歴史の浅い我が東北楽天だが、ますます強いチームに育つためには今後どんな方策を採るべきなのだろうか。球団側には営利の追求だけでなく、ファンの気持ちを大切にした運営を目指して欲しい。明日はドラフト。期待の新人が仙台に来てくれることを心から願っている。 今年一年私達の心を熱くしてくれた我がイーグルスよ、ありがとう。そして去り行く監督、コーチ、選手の皆さん、本当にお疲れ様でした。皆さんには心から感謝しています。そして今後のご活躍を心から願っています。さて、明日はドラフト。期待の新人選手たちが我が東北楽天に入団し、来年はKスタで大活躍するのを楽しみにしよう。
2009.10.28
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野村監督が、球団側が提示した「名誉監督」の称号と「背番号19」の永久欠番の申し出を蹴ったとか。彼の気性からすればごく当然の結果だと思う。プロ野球に関わってせいぜい5年の経験しかない球団と、50年以上もこの厳しい世界で飯を食って来た男とでは、野球に賭ける意気込みが違うのだ。 現役時代の長島は東京6大学で活躍し、最初からスターとしてプロ野球へ登場した。これに対して京都の地方高校を卒業した野村は、テスト生としてようやくプロへ入れた劣等生。長島が絶えず脚光を浴びる「ひまわり」なら、野村は地味な「月見草」に譬えられる所以だ。 弱小チームを渡り歩いた野村は、相手に勝つためには必死になって頭を使い、克明な記録を残した。これが「データ野球」として後日生きることになる。野村の真骨頂は詳細なデータと豊かな直観力にあると思う。だから自分が試合に使えると思った選手は徹底的に使うし、駄目だと判断した選手は絶対使わない。そんな頑固一徹さは、時として「老害」になることもあった。 レギュラーシーズン終盤になって起きたリンデン外野手の登録抹消事件も、野村監督の性格の激しさから出たとも言えよう。だが監督の起用方針に選手がクレームをつけること自体が許されない行為だと私は思う。それは日本もアメリカも同様だろう。選手が自信を持つことは良いことだが、それは「うぬぼれ」とは全く異なる性質のものだ。 私達楽天ファンは、チームが弱い頃から熱心に応援を続けて来た。一方IT企業出身の楽天球団は経営優先の傾向が特に強く、金儲け主義があからさまに出ることもあった。だから契約違反を犯してまで田尾初代監督の首を切ったし、球団側に不都合なこともズバズバ言った野村監督を、ファンの願いも空しく強行に辞任させたのだと思う。 5年間Kスタのレフトスタンドで応援し続けて来た私には、ここまでチームを育て、強くしたのは野村監督以外にいないと断言出来るし、今回の辞任劇での監督の怒りやファンに対する感謝の気持ちがとても良く理解出来る。実質上野村監督に拾われ、育てられた選手達は、今どんな想いでいるのだろう。 今夜はCSの緒戦。深手を負った楽天が、青年監督率いるソフトバンクに対して、どんな戦いが可能なのか。今夜は野村監督の最後の意地を、とくと見せてもらう積もりだ。監督が怒りに燃えるなら、選手の胸のうちもきっと複雑なはず。怨念だけで試合を制することは困難だと思うが、それを彼らはどうカバーするのか。 球団から届いた来季の「ファンクラブ入会案内」は、直ちに古新聞の中へ捨てた。そして球団メールマガジンの配信も、近々停止してもらう予定だ。監督同様私の怒りも治まってはいない。これは男の意地とプライドの問題。来季チームの成績が極端に下がり、球場を訪れるファンが減るようになってから、球団は今回の判断が間違っていたことにようやく気づくのではないか。あまりにも悲観的なシナリオだが、私にはそんな風に思えて仕方がない。< お断り > 明日17日(土)は朝から「東山温泉もみじマラソン」へ出かけます。レースを終えて帰宅するのは、18日(日)の夜。その間留守にしますのでよろしくお願いします。簡単なレース結果は書けるかも知れませんが、完走記の執筆開始は19日(月)となります。では!!
2009.10.16
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昨夜の対ソフトバンク戦で、東北楽天のレギュラーシーズンは終了した。77勝66敗1分。勝率5割3分8厘で貯金が11。堂々のパリーグ第2位で、初のCS地元開催を勝ち取った。5年前に他球団から「お払い箱」になった選手などが中心になって出来た新規球団。初年度にはわずか38勝しか出来なかった弱小球団が、まさかここまで強くなるとは。 シーズン前の解説者による予想では、楽天を下位に挙げる人が多かったようだ。だが今年の楽天は開幕ダッシュに成功して、一時は堂々の首位に躍り出るなど、これまでとは違った戦いぶりだった。「夏ばて」して成績が急降下した昨年の夏。だが今夏は選手が逞しさを増し、逆転勝ちする試合が圧倒的に増えた。そして、本拠地Kスタでの勝ちっぷりは、ファンから見てもとても見応えがあった。 これからいよいよCSを勝ち抜いて日本一を目指す段階まで来た時、レギュラーシーズンが終わった昨夜、球団社長が野村監督に来季の契約をしないことを通告したのだと言う。「馬鹿か!」。本来なら球団と監督、選手が日本一を目指して心を一つにして戦う時に、まさに冷や水を頭から被せてしまったのだ。 表向きの理由は監督の高齢問題。若返りを図りたい球団としては、昨年の再契約時に申し入れていたようだ。だがリーグ2位になってこれから日本一を目指す監督の首を切る馬鹿が、どこの世界にいるだろう。野村監督の年俸は1億5千万円とか。さるスポーツ紙によれば、その金が惜しくなったのだろうとの見方が第一。 後継の候補者として挙げられている1人が今季で広島を退団するブラウン監督。スポーツ紙の第2の観点は、外国人監督なら野村監督の後継者になってもプレッシャーを感じずに済むかららしい。ブラウン氏の年俸は4千万円だから、差し引き1億1千万円が浮くことになるし、球団に対してうるさいことも言わないとの見方だ。 果たしてこれが真実かどうかは知らない。だが常に健全な経営体制を目指している楽天球団なら、あり得ない話ではない。そして予想されるファンからの猛抗議に対する策として取られたのが、野村監督を「名誉監督」に祭り上げること。だが、監督がこの案を呑むかどうかはまだ不明。 かつて福岡ソフトバンクの監督を務めていた王氏に対して、孫オーナーは本人が出来る限り監督をお願いしたいと全幅の信頼を寄せ、監督を辞した後は球団の会長として迎え入れた。10年間の功績があったにしても、楽天球団とはえらい違い。私から言わせればTBS株の買取り問題で700億円以上の損失を出した楽天三木谷会長の責任こそ問われてしかるべきなのに。 どぶに捨てたあの700億円があれば、ドーム球場が2個も出来、寒さで震えながら開幕試合をする心配もなかった。楽天の公式応援団も今回の件では相当に怒っているはず。また今後ファンからの抗議の声も高まるだろう。今日、私は早速球団あてに抗議のメールを送った。CSを観に行かないのは無論のこと、来季はファンクラブへ入会せず、Kスタへも積極的には行かない積もり。 74歳の老監督が確かに高齢であることは間違いない。だが弱小球団の選手を一から鍛え上げて、日本一を目指すまでに成長させた手腕は誰もが認めるところだろう。出来るならグラウンドの中で死にたいと言うのが野村監督の口癖。楽天が強くなったお陰で、監督としての生涯勝利数が負け数を2つだけ上回ったのがせめてもの恩返しか。 こんな調子で今後CSを戦い抜くことが出来るのかが気がかりだ。5年前に仙台へやって来た礒部や愛敬らの2軍選手数名に対しても、戦力外通告がなされる由。勝負事には厳しい定めがあり、弱者は去るのが宿命だとしても、やけに無常を感じるのは秋の到来のせいだけではなさそうだ。 野村監督、これまで全国の楽天ファンのためにどうもありがとうございます。長い間本当にお疲れ様でした。残された試合を、最後まで力を抜かずに頑張って戦ってください。そして、いつまでもお元気で過ごしてくださいね。
2009.10.12
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9月3日(木)私はKスタへ行った。座席はレフトの自由席。料金はたったの千円だ。我が楽天の先発は田中。対する西武は帆足。クライマックスシリーズを争う3位と4位の激突だった。注目は調子を取り戻し、自己新記録の12勝を上げた田中と、楽天には滅法強いサウスポーの投げ合いだ。だが、田中は西武の打線に捕まって4点を失い、一方の帆足は「お得意さん」を相手に最後まで悠々と投げ切った。0対4の完封負け。原因は私がいつものカツ丼ではなく、助六寿司を食べたことか。 9月5日(土)私は再びKスタへ行った。座席は内野指定席のB。料金は外野に比べれば高いが、この日は会社のレクレーションでただ。楽天の先発青山は落ち着いて投げていたものの途中で日ハムの打者に捕まり、結果は3対10のボロ負けだった。これで4連敗。全て左投手をぶつけられての敗戦だった。 その後、楽天は奇跡的とも思える5連勝。特に昨夜のソフトバンク戦は、9回表1対3のビハインドから鉄平のグランドスラムなどで一挙6点を挙げ、7対4で神がかり的な勝利。これで田中に13勝目が転がり込んだ。 このところの楽天の好調の原因は何だろう。まずは13勝5敗の田中、12勝5敗の岩隈、10勝6敗の永井と、10勝以上の投手が3人もいることか。さらに新人、藤原などの活躍も大きい。一方の打撃部門では首位打者の鉄平、7位の草野、17位の直人に加え、主砲山崎が良く頑張っている。特に山崎は41歳でのホームラン記録を塗り替え、今日も2本の2ランホームランを打っている。 さて、今セリーグ、パリーグ共に3位争いが面白い。特にセリーグは、ヤクルト、阪神、広島が僅差で後を追い、場合によっては借金のあるチームが3位でCSへ進出する可能性が高い。一方のパリーグはわが楽天と西武の戦いが熾烈だ。1週間ほど前から楽天が勝ち、西武が敗れれば楽天にCS進出のマジックナンバーが点灯する状況が続いているのだが、楽天が勝てば西武も勝ち続けて点灯を阻止している。 今日は日ハムがデーゲームで負けた。調子が良かった西武もついに連勝が止まった。これで楽天が勝てば待望のマジック点灯。そして8回表まで6対0で大量リードして楽勝かと思いきや、その裏ソフトバンクは打者12人を送る猛攻で5点を取り返した。昨日に続いて今日も激闘の試合だが、最後は小山が何とか抑えたようだ。ついに待望のマジックナンバー19が点灯だ。 実は楽天の快進撃には裏話がある。ブログ仲間には何人かの楽天ファンがおられるが、埼玉のしぃさんもその1人。彼女の実家でつい最近ゴマを収穫したと聞いて、ある呪文をお願いした。「開けゴマ!開け楽天の勝利の扉!!」と言うのが彼女が送ってくれた呪文。これが届いてからまだ負けてない。 さらに昨夜は、田中マー君の熱烈なファンである福岡のジジさんが、わざわざご主人とヤフードームへ応援に行かれた。彼女のブログのほとんどはマー君賛歌で埋め尽くされている。彼女の強い想いが、きっと9回表の大逆転劇につながったのだろう。私が楽天ファンであることを知ってから、富山のテラさんや大阪の松風さんも時々応援してくれる。これだけの応援と呪文があれば、きっとCS進出は叶うだろう。いや2位も狙える?それとも、もしかして優勝?う~む。あまり欲張らない方が良いかな?
2009.09.12
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