全1036件 (1036件中 1-50件目)
~あるブログ馬鹿の話~ 混濁する意識の中でこのブログを書いている。果たしてまともな文章になるかは分からないが、頑張って書こうと思う。まさにブログ馬鹿の見本か。 朝ドラ「ちむどんどん」を久しぶりに観た。東京へ行った暢子が不思議な縁でレストランに勤務する段階へ。まさに朝ドラらしい愉快さと爽快さとテンポの良さと意外性。それがどこかで沖縄とつながっていると言う展開が心地良く、暢子の本領発揮と活躍が痛快だ。 朝ドラの明るさに対して、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はリアリティに満ちている。頼朝の女好きと為政者としての冷徹さ。弟である九郎義経の単純馬鹿さ加減。後白河法皇の老獪な策略。梶原景時の屈折した思い。それぞれの非情な戦いの中で、義経の妻となる静御前の儚い運命。こちらは歴史の裏舞台を厭というほど見せつける。さすがは三谷幸喜の脚本だけある。 5月9日。ロシアの「戦勝記念日」のあの空虚さは一体何なのだろう。プーチンの論理の欺瞞。「大祖国戦争」をダシにしてまで自らの正義を主張する異常人格者。もう若い後継者が決まっているようだ。さてマリウポリの製鉄所から、降伏した兵士たちが脱出したが、首尾よくロシア兵の捕虜との「交換」が成立するかどうかは不明。今後厳しい「尋問」が待ってるはずだ。 戦線はまさに混とん状態。これからウクライナの巻き返しが急速に進むだろう。ロシア軍の消耗は激甚。東部戦線のみならず、長期戦になれば南部戦線にも変化が生じる可能性がある。各所でロシア軍による強制的な「ロシア化」が進んでいるが、これもきっと幻になるはず。そしてロシアの凋落とウクライナの復興への道が開けることを信じたい。 今月10日の深夜、血圧が下がらなくなり、緊急用の血圧降下剤を飲んだがそれでもダメ。この分では脳出血か脳梗塞で死ぬ。パニックになって救急車を呼んだ。救急車の中で救急隊員と話しているうちに落ち着いて血圧が下がり始めた。それでも受け入れてくれた病院の救急部に運ばれて諸検査を受け、念のため一晩入院することになった。 だが異常に神経が高ぶって一睡も出来ぬまま。極度のストレスと服用した薬剤の影響とで、トイレに行くこと10回近く。電解質不足になって下肢が痙攣する始末。あわてて脹脛を摩って、筋肉の衰えぶりに仰天。おまけに出て来た朝食がパン。飲み物なし。これでは乾いている口で食べたら誤嚥の危険性が高いためパス。ジャムを舐め、小さな目玉焼きと少量の野菜を食べただけだった。 唯一の救いは担当の看護師さんと話せたこと。彼女は老人たちの色んなケースを見聞きしていて、私の話も興味深そうに聞いてくれた。独居老人の妄想が生んだ、自らを病人にしてしまう性癖。若い時からメカに弱く、ストレスを感じてパニックになる「閉塞空間」。高齢で体力が落ちている上に、今後の展望が開けないことによる鬱状態の連鎖。字を忘れ、思うように指が動かず、ますます募る不安。 入院料金を支払い、従弟に電話して迎えに来てもらった。その間病院の玄関前アプローチに座り、苦しくて鉄柱を掴んでいた。昨夜救急隊員が彼に連絡してくれたため、私の状況は知っていた。座席に座って落ち着くと、従弟は「案外元気そうだね」とのたまう。「いやいや逆だよ」と心中を吐露すると驚いていた。彼も高血圧のようだが、まだ若いから血管に十分な弾力性が残ってのだろう。 彼も苦労して育ったが奥さんが優しい人で、息子さんも優秀。普通の感覚を持つ常識人。それに比べたら私は思い込みが強く、かつ一般常識に欠けている。退院後も変調が続き、衰弱してふらつくようになった。ある日次男が電話してくれ、現状を話すとビックリして休暇を取って我が家に来てくれる由。 何よりも嬉しい次男の言葉。これじゃその日まで何とか生きないといけない。その一念で何とか心身を保つことが出来た。帰省した次男と共に従弟の車で幾つかの用件を済ませた。それも私の思い込みからの行動。数年先のことすら思い及ばない状況での焦り。四国に住む長女と話した際は、激高してガチャリと受話器を置いたのだった。数日後電話してくれた長女に用件を伝えた。私の衰弱ぶりに驚いたことだろう。そうなる前になぜ対策を立てないのかが不思議と彼女。それが私の弱点であり欠陥。諸事情があったのだが、いまさら口説いても仕方ない。全ての原因は自らの不明によるものだから。 次男は3日間も老父に付き合ってくれて心の癒しになり、私の問題点と現実を知ったようだ。この後は子供たちが決めてくれるだろう。心配していたらきりがないが、一人に戻ればまた不安が募るはず。一旦転がり始めた岩は、もうどうすることも出来ない。次男なりに結論を出すはず。老いた無責任な私は父親失格だが、そんな生き方しか出来なかった。私なりの苦悩があったが、いまさらそれを嘆いてももう遅い。 次男はネットで私のために「3本脚の杖」を注文してくれた。それでどこまで頑張れるかは分からないけれど。これからが人生最後の戦いになるだろう。さてつまらない話で恐縮。他人は笑わば笑えとしか今は言えない。一旦転がり始めた岩が、止まるのは無理。馬鹿は死ななきゃ治らない。いや、死んでも治らないが正確か。何とか最後まで書けた。どうもお粗末さまでした。長年のご愛読ありがとうございました。そしてブログ友の皆様。どうもお世話様でした。ではね。
2022.05.20
コメント(6)
~わが闘争の記~ 外へ出した植木鉢 こどもの日は早朝に目覚めた。そこで早速外に出、先ずは植木鉢に水やり。ゴムの木、カポック、シコンノボタン、クジャクサボテン、シンビジウム、クンシラン、名前を知らない観葉植物など10鉢ほど。気温が高いので直ぐに乾くようだ。次に前から気になっていたことに着手。 カポックの花 一つ目は雲南百薬の根茎の確認。冬の間は厚く土を被せていたが、凍って腐ったかも知れない。元々南方系の植物なので、寒さに弱いのだ。スコップで少しずつ土を退けると、中から根茎が現れた。上の茎に近い部分は凍結したのか腐っていたが、下の方は大丈夫そう。4つほどをまとめて土に埋めた。昨年は4か所に離して植えたが、支柱が多いと風の影響を受ける。今年の畑は思い切って簡略化することに。 二つ目の気がかりは発酵鶏糞の処理。袋を外へ出していたら、野良猫が爪で引っ搔いて破れていた。そこから雨水が入ってドロドロ状態に。そこにハエが卵を産み付けてウジ虫が湧いていた。これは困る。本当はサラサラして扱い易いのが大変なことに。既に耕しておいた南の畑の畝に、苦労しながら撒き土を被せる。肥料袋は別のビニール袋に厳重に格納。 ようやく難問を解決してから朝食。ゆっくりと噛み45分をかけた。「ちむどんどん」は相変わらず平和で馬鹿馬鹿しい騒動。でも罪がないのが楽しめる。賢い3姉妹にテーゲー(いい加減)な長男。さてどんな展開になるやら。ゆっくり新聞を読んで、昼前に家の周囲を歌を歌いながら回る。喉のと足の鍛錬だ。裏のOさんが垣根の野バラを整理していた。我が家が業者に頼んで除草したのを見ていたのだ。 すぐ裏も彼の亡父の持ち家だが、こちらは荒れ放題で我が家の敷地に伸びた枝が張り出して来る。文句を言いたいところだが、いつ気が付くかどうか。昼食もゆっくりと咀嚼。「見た目」はいかにも大量だが、よく噛んで食べるとそんな分量でもない。野菜は多いがタンパク質は足らないかも。疲れて眠たくなるが、じっと我慢。夜ぐっすり眠るための辛抱だ。 モッコウバラ ラジオで楽天対日ハム戦を聞きながら、撮った写真をパソコンに取り込む。初回から0対2とリードされ、これはいかんと思いつつ翌日のブログの構想を練る。そろそろ「ウクライナ戦争」のことを書きたいのだが、寝ぼけた頭ではとても無理そう。連日の好天に垣根のモッコウバラが咲き出した。何といつの間にか楽天が勝利。これで引き分けを挟んで7連勝。投打がバッチリ嚙み合って恐ろしいほどの勢いだ。 愛犬マックスのお墓 ロシアは5月5日から3日間、マリウポリの製鉄所への攻撃を停止し、「人道回廊」を設置すると発表したようだが、全く信用出来ない。2017年には44万人の人口があった同市だが、今は8万人弱しかいない。逃げられた人は少なく、攻撃で亡くなったりロシアに拉致されたり、選別の上戦線に駆り出されたりと残虐な行為が続いている。5月9日まで後3日。追い詰められたロシアが果たしてどう出るのか。
2022.05.06
コメント(4)
~危機脱出か~ 浜辺への入り口(沖縄) 水曜日の朝。二度寝から目覚める。体調はまだ不十分だが、布団を2階に運ぶ。ベランダに干すためだ。朝食の準備をし、朝ドラを観ながら食べる。青春のドタバタ劇。まあ、あんなことは現実には起きないはず。一口一口ゆっくりと噛み、1時間かけて朝食を済ませた。こんなことは初めて。実は40時間も眠れなくなった原因は嚥下障害。飲んだ薬が間違って気管支の方に入ったと思って焦ったのだ。 理由は分かっている。長い独り暮らしのせいで誰ともしゃべらない。そのため唾液の分泌が減り、声帯の筋肉が衰えての誤嚥。口も動かさないため、間違って舌や唇、酷い時は舌の下の「筋」を噛んでしまうことも。老いとは衰えること。だが、自分の不摂生もある。朝食後裏の畑を耕す。石ころがゴロゴロ出た。次いで業者がそのままにしていった土の山を掘る。土を畑に撒くため、不要な枝などを除去する。 菜の花 10時過ぎ自転車で買い物へ。実は10日間ほど家にある食品で済ませていた。案外持ってくれたが、そろそろ補充する必要がある。そう思ったのだ。かなりの重さだが、慎重に運転して帰宅。早速食品を内容別に収容。おおよそ片付けてから昼食の準備。買ったばかりのパンを中心としたもの。これまでは安かったスーパーがかなり値上げしていた。昼食にも1時間かけた。 午後からは早速調理に取り掛かる。先ず、大根とニンジンを適当な大きさに切って、圧力鍋で煮る。その間にモヤシを茹で、若鶏のレバーを茹でる。圧力鍋から大根とニンジンを取り出し、解凍済みのおでんの具と共に大鍋で煮込む。その間にピクルスと野菜の浅漬けを作る。2種の魚をグリルで焼き、夕食のための米を研いで圧力鍋に。疲れはあるものの大丈夫。干していた布団を取り込む。 木漏れ日 ようやく落ち着いて血圧測定。上も下も脈拍数も全くの正常。まだ油断は禁物だが、これで一応危機を脱したかも。何分掛かりつけ医が、コロナにり患して10日ほど休診し、その後も連休で休診。考えられる範囲で最善と思える方法で乗り切った。こんな時。1人暮らしは大変。先日の地震で剥がれたタイルを、お向かいさんが修理してくれた。安心して3人のブログ友を訪問。 結局マリウポリの製鉄所から脱出退避出来た市民は、100名に満たなかったようだ。国連や国際赤十字も立ち会ったのに、ロシアは初日第1回の退避が終了と同時に攻撃を再開し、2日間で退避の約束を破った。いつものことだが、残念でならない。知床の観光船事故には十数億円もするサルベージ船の経費を国が負担するようだ。ドケチで無能な経営者の勝手な思い込みで起きた海難事件。内容もレベルも異なるが「ウクライナ戦争」も似たような構造だ。独裁者は過ちを犯す。そんな隣国が3つもある我が国。
2022.05.05
コメント(2)
~嬉しい知らせ~ ハナズオウ 木曜日の夜、弟から電話があった。ブログを毎日読んでくれており、私の体調を気遣ってくれていたのだ。本当は子供たちに親父が元気かを確認するため読んで欲しいのだが、ブログどころか電話もない。きっと元気で暮らしていると何の心配もしてないのだろう。ところで弟が驚くべきことを話した。何と今月中に九州から関東地区に転居する由。それは奥さんの希望でもあり、今後のことを考えての決断とのこと。 それはわたしにとっても朗報。関東ならいつでも仙台に来れるだろうし、何かと相談にも乗ってもらえると思う。老化は誰にでも必ず訪れ、いずれ決断を迫られる。普段はあまり焦らないが体調が悪い時は正直苦しいのが実情。弟が関東に来ると思ったら、何だか少し安心した。お互いに転勤族で、顔を合わす機会は限られていた。老人にとって、肉親の存在はとてもありがたいものだ。 金曜日の朝ドラ。暢子の東京行きが決まって、家族は最後の別れをする。暢子が弾く三線(さんしん)に合わせて、唱歌「椰子の実」を歌う兄妹たち。これは本物のではなく、「カンカラ三線」。カンカラとは「空き缶」の意味。米軍お下がりの空き缶を三味線の胴にした粗末な楽器。豆腐屋の息子は暢子に「ゆし豆腐」をご馳走する。にがりの代わりに海水を入れる、とても柔らかくて美味しい豆腐だ。 しかし「パスポート」まで作って東京へ出発した日。暢子はバスから降りて家族の許へ。やはり別れが辛くなったのだ。皆で抱き合う一家。バスは名護行きになっていた。名護市で那覇行きに乗り換えるのだろう。だが行き先表示が現在の「電子表示」になっていたのが可笑しい。昔は行き先表示は布製で、ハンドルでぐるぐる回して所定の行き先で止める。 それに当時は車体の前が飛び出た「ボンネットバス」が普通。もうそんなバスは残ってないのだろう。ただしナンバープレートだけは当時のアルファベットと数字の組み合わせで、沖縄ならではのもの。きっとどこからか探して来たのだろう。昭和46年暢子は高校生になった。相変わらず食いしん坊の暢子。ヤンバルの西海岸で県立高校があるのは、国頭村の辺士名集落だけだと思うが、ドラマは架空の話。 ハクモクレン 郵便局へ歩いて行った。途中で交通事故があったようで、パトカーと救急車が来ていた。傍には自転車と白髪のお爺さん。そして一台の乗用車。乗用車にには誰も乗っておらず、バンパーなどに傷もない。郵便局で生活費を下ろし、再び事故現場へ行くと救急車が病院に向かうみたい。老人はおらず、乗用車はそのまま。腰も痛まずに良く歩けた。一旦帰宅し、今度はリュックを背負って自転車で出かけた。 ところが道を間違えて、別の道路に出た。最近あまり外へ出ずその道も通らない。さてどこで迷ったのだろう。リカーショップで超安物の焼酎を買って帰宅。別の道を通って間違えた場所を確認すると。曲がりべき角を真っすぐ行ったことが判明。帰宅して直ぐ上着を脱いだ。23度ほどの暑い日。まあ自分が事故に遭わないで良かった。目が悪いため段差が良く見えなかったりするのだ。 夕方、便利屋さんに電話した。庭の草刈りを依頼しようと思ったのだ。だが、いつまで経っても連絡が来ない。先方の都合もあるのだろうが、折角やる気になったのになあ。ニッサンの元社長、カルロス・ゴーンにフランス検察が国際逮捕状を発令した。フランスで犯した罪のためだ。彼はレバノンに逃亡中で、パスポートはレバノン政府に取り上げられている。彼が逮捕されて裁かれる日が来るかは不明。 一番の心配はウクライナの人々の命。プーチンは嘘をついて世界を騙した積もりだろうが。騙されているのはロシアのお年寄りだけかも。いや、ロシアにもプーチンの行動を批判する勇気ある国民もいる。彼はいずれ権力の座から引きずり降ろされるだろう。そして戦争犯罪人として世界史に残るのではないか。
2022.04.23
コメント(2)
~わたしとニュースと日常と~ 疲れて帰宅した。どうも調子が悪い。そう感じて血圧を測ると、高い数値が表示された。なるほどこれが不調の原因だったか。その日は昼食もそこそこに自転車で出かけた。何とか出かけられる体調は保っていた。だがどこかで意識し、自然に緊張していたのだろう。それが終わってから自転車屋に寄った。後ろのタイヤの空気が減った感じがしていた。パンクかと思ったら、バルブが悪くなっていたようだ。 その日は2か月ぶりの俳句教室。3月は講師の体調が悪くて休会だった。講師はがんが肺に転移して抗がん剤で治療中。いつ辞めてもおかしくない体調だが、開講式には間に合わせて来られた。机の上に会場のセンターからの「お知らせ」。受講生は原則3年で区切りをつけるとのこと。基準となる昨年。つまり最大令和5年の3月までの期間限定だが、仲間でクラブを結成することは可能とのこと。やれやれ。 定員20名で、この日の出席者は20名。うち7名が新人。さっぱり上達しないので辞めると言っていたK氏も来た。開講式の後、講師が俳句教室の約束事や俳句の基本について話した。その後、昨年度から継続の受講生が提出した作品の講評に移った。講師が一人一人の俳号を告げると、呼ばれた人が自分の作品を読み上げ、講師が一句ごとの是非と手直しを行う。受講生も意見や疑問をぶつける。 最後から2番目に私の俳号「真楠」(マックス)が呼ばれ、私は提出句の狙いを説明。それに対する講師の評価は書かないでおくが、講師は私が苦労した箇所を、ズバリと指摘した。さすがは俳句塾を25年やってることはある。この日遅れて来たSさんは入院していたとのことで、「死にかけていたの」と笑った。終了後Tさんが私を廊下に呼び出した。声を潜めて彼女が言う。「もし先生が倒れたらどうすると」。 その時は「真楠さんがリーダーになって」と彼女。私も俳句は続けたいが、体調があまり良くないこと。独り暮らしで苦労してることを話すと。「この教室に来てる人は、年齢が年齢だからみな似たような状況だよ」と。人間いつどうなるかは分からない。ともかく2か月ぶりの俳句教室へは何とか行けた。来月の兼題(宿題)は「新緑や」。5月だがこれは夏の季語。俳句は旧暦の季節感が支配しているのだ。 帰途、自転車屋に寄った後、スーパーで買い物をした。そろそろ乏しくなった食料を補充するためだ。重い荷物を積んで坂道を登って来ると、電動アシスト付き自転車でも結構疲れる。きっとそれで血圧が上がったのだろう。その1時間後に再度測定すると、今度は血圧も脈拍数も正常値になっていた。 「ちむどんどん」は暢子が自分で東京に行くと宣言した。東京の親戚が子供4人のうちの1人を引き取ると言ってくれたようだ。一人減ればその分家計が助かる。母の苦労を知ってるだけに何とかしたいし、東京で自分の夢が叶えられるかも知れない。まだ幼い小学生の決意だが、米軍統治下にある当時の沖縄では「本土」へ行くにもパスポートが必要だった。さて暢子と一家の運命はどうなる。 ロシアはウクライナ南部の都市マリウポリ市の制圧を完了したと発表。すると前日成立したと聞いた「人道回廊」はダメだったのか。これに反してウクライナ側は、マリウポリはまだ陥落しておらず、抵抗を続けていると主張。果たしてどちらが真実を語っているのだろう。だが他の都市を含めて、既に学校でのロシア化が粛々と進んでいるとロシア側の報道。 東部のドネツク州などでもロシアの攻撃が開始されたようだ。だが、ウクライナも激しく抵抗し、中にはロシアから奪回した地域もあるようだ。そして欧米からの武器提供が急速に進んでいるとも聞く。私は信用出来るyoutubeから情報を得ているが、ニュースは迅速でかつ正確。彼は色んな情報源をチェックし、分析力にも優れている。さて、5月9日にはロシアが一方的に「勝利宣言する」との説もあるが、果たしてどうなるか。 お待たせしました。エンジェルスの大谷選手が初勝利を上げました。この日は1番DH兼投手として出場。打者としては4打数2安打2打点で、アウエーだったため1回表に打順が2回回ると言う、1900年以来初めての珍記録も達成したのです。この分じゃ週間MBPは確実かな。
2022.04.22
コメント(4)
~物憂げな日々の中で~ 朝ドラ「ちむどんどん」開始11回目で、お父さんが亡くなった。沖縄弁だと「あきさみよ~」。と言った感じ。あれまあ、一体どうしたのかなくらいの意味。そのためお母さんは日雇いの工事現場で働き、末娘は熱を出した。最後に「ハブに注意」の看板。まさに「あきさみよ~」の展開だ。しかし昭和30年代末の沖縄の農村で、子供たちがあれほど意地悪をするとは思えない。当時のヤンバルでは現金収入の道は限られ、きっとどの家も貧しかったと思うのだが。 北方領土の択捉島や国後島でロシア軍が軍事演習をしてるようだ。照明弾で空が光り、時々砲弾の音が根室辺りで確認出来たとのこと。ロシアに拉致されたウクライナ人が樺太に送還されたり、大勢の子供たちをロシア人の養子にするための規則改正を急いでいるようだ。まさにロシアは国際法を無視した犯罪国家。ロシア下院の議長が「北海道の北半分はロシアに全権がある」と言い出したそうだ。 ある人が言っていた。「ロシアは資源と武器しかない国だ」と。だがその武器も、ロシアだけでは製造出来ない。半導体やベアリングの部品や精密機械などかなちの部分が外国からの輸入品。それが経済制裁でストップすれば、影響は間もなく現れるだろう。津軽海峡を通過したロシアの艦船は、かなりの旧式でオンボロだったと聞いた。戦車も保有数はかなりだが、部品がないため動かないものも多いとか。 有能な人物の才能を生かさないのも昔から。そして独裁者に都合の良い意見しか伝えず、賄賂や不正がはびこるのも専制主義国家の特徴だ。中国然り。北朝鮮然り。情報機関出身のプーチンは、謀略で不都合な国家を攻め、不都合な人物を毒物などで抹殺して来た。恩義を着せたチェチェンのならず者や、軍事会社のゲリラ兵や金で雇われたシリアのゲリラ兵が今ウクライナで戦っている。 ウクライナ南部で捕縛したウクライナ人を東部戦線に兵士として使う卑怯な実態も明らかになっている。ウクライナ人同士を戦わせる気だ。東部、南部のウクライナ人はロシア語が母語の人が多い。マリウポリの製鉄所に避難した市民を避難させる「人道回廊」が成立したようだが、ロシアはこれまで何度も約束を破った。なお立て籠もるウクライナ兵に対しては化学兵器や核兵器使用の可能性がある。 国連では近々安保理事会におけるロシアの「拒否権」行使を禁止する法案が共同提案される予定。常任理事国が国連の規則を守らないのでは、国際秩序が保てる訳がない。対応が遅すぎたくらい。ウクライナの犠牲によって、世界は大国のわがままを許していたら平和が守れないことをようやく知った。ウクライナ自身があくまで不正義と戦う姿勢を示したことが、世界中の共感を生んだのだ。 「平和ボケ」の日本人もようやく気付き始めたのではないか。理不尽な侵略者に対しては戦う姿勢を示さなければ、領土が乗っ取られると。「憲法9条があるから平和」など成り立たない。国民の安全を守るために防衛を警固にするのは国家としての当然の任務。政府にあれこれ難癖つけていた「日本学術会議」もようやく体制改革に乗り出した。国内にはロシアや中国のスパイや協力者が相当いるみたいだ。 この人の妄想から始まった大戦争で、美しかったウクライナの国土は無残に破壊され、正義を信じる善良な国民の血が流れた。家を失い、家族を失い、帰る国家さえ失った人々の苦しみを、私たちは連日流されるニュースや映像で知った。この戦争はまだ続きそうだ。ウクライナにはなんとか頑張って欲しい。そしてこの人の政権が一日も早く倒れることを願っている。
2022.04.21
コメント(0)
~くたびれ果てて~ 暖かくなったせいか、庭の雑草がすごい。裏のSさん夫婦は庭に出てせっせと草取りをし、畑を耕しているが、私はまったく動こうとする気が起きない。こんな庭や畑にも色んな鳥が来るようになった。スズメ、山鳩などだが、名前を知らない鳥がボケの花に首を突っ込んで蜜を吸っていた。なるべく早く「便利屋さん」に草抜きを依頼するか。さて、見積したら一体どんな金額になるのかが怖い。 フキノトウのなれの果て 意を決して内科へ行った。前回行った血液検査の結果を知りたかったのと、催眠導入剤を処方してもらおうと思ったのだ。だが「ガチョーン」である。「院長が新型コロナに感染して休診中」の張り紙。でも開いているようなので中に入って受付の女性に用件を伝えた。奥に入ってドクターに電話してくれたみたい。検査結果は全く問題なしと返事。ドクターの了解で処方もOK。助かった。 ボケの花 隣の薬局で薬を受け取り、帰途に就く。それにしてもドクターが新型コロナとはなあ。診察を受けに来た患者からの感染だろうか。28日までが休診で、その後は大型連休で休診みたい。帰宅して、他の薬のの残量をチェックすると、大型連休を過ぎてもなお余裕があった。「検査項目」も確認し、一安心して渋茶で草餅を食べた。甘味が乏しいのでさほどカロリーオーバーにならないはず。 昼は「ニラ卵とじうどん」を作った。ニラは先日裏の畑で切った新鮮なもの。卵はスーパーで米10kgを買った時に「おまけ」でもらったもの。自分で作れば手間はかかるが、年金の減額と物価の上昇を考えれば、節約するに越したことはない。生協の「夕食配達サービス」のパンフを見たが、結構な料金だ。 押し麦 先だってまで、米を研ぐ際に「もち米」も混ぜていた。炊き上がると「もっちり」として実に旨い。さすがはもち米なのだが、結構な値段だった。それで今回は健康を考え、一握りの押し麦を加えることにした。「ビタバレー」でない普通の押し麦。これでも案外役に立つだろうと。 収穫物 以前収穫した白菜は刻んで他の野菜と一緒に「塩もみ」にした。白菜の蕾菜(右)はその後も大量に獲れ、茹でてお浸しにした。キャベツは刻んで生野菜のサラダに。自分が作った野菜はたとえ見かけは悪くても一入美味しく感じるもの。今年も早く畑を耕して、「畝」を作りたいのだが。 ウルイ(左上)は「ギボウシ」を野菜にしたもので、山形勤務の時に初めて食べたら美味しかった。先日スーパーに売っていたのを2把買い、今回茹でて酢味噌和え(右上)にした。独特の食感と野草の香りが美味しい。 蕾菜(右上)は、多分からし菜の蕾菜だろう。これも2把買ったうちの1把を茹でて出汁醤油と洋辛子の和え物にし、ごま油を少量垂らした。(左上)。ウルイとは違った食感と独特の苦みがあり、食欲を誘う。 左上は私が作ったピクルス。聞こえは良いが、要は半端な野菜を千切りにして穀物酢、ポン酢、レモン果汁に漬けただけ。大根は昨年収穫したのを畑に埋めていたもので、残りは後少々。右上は先日丸ごと買ったイナダ(ブリの若いの)を2枚に下し、醤油、出汁醤油、味噌、味醂を混ぜた中に漬けておいたのを焼いたもの。骨付きのままのを8切れ焼いたが、味がしみ込んでとても美味しく出来上がった。 ある日のご飯 そんな調子で、私の手料理はとても安上がりなのが特徴。キッチンが汚れるとの面倒なので、揚げ物はせず、コロッケ、アジフライ、カキフライ、イカのリング揚げ、あんかけハンバーグなどを適宜購入して、自分では出せない味を楽しみ、かつ栄養のバランスを取っている。安物の果物も良く食べ、食物繊維は案外多いかも知れない。エネルギーの源は食事。出来るだけ頑張ろうと思っている。
2022.04.20
コメント(0)
~たまにはのんびりと~ 日曜日。お天気は良いみたい。朝食後、洗濯物と布団を干し。風呂を沸かした。なんだか加齢臭が気になっていたのだ。だが油断は禁物。この日の最低気温は2度だったみたいで、浮かれていたら風邪を引いたろう。気温が上がったのを見て自転車で買い物へ。だが風が冷たい。手袋をしていて良かった。国道から雪を頂いた奥羽山脈が見えた。きっと冷えて空気が澄んでいたからだろう。 この日もたくさんの食料品を買った。野菜、果物、鮮魚、肉、総菜、パン、牛乳などなど。背中に大きなリュックを背負い、前の籠には軽いものを入れ、後ろの荷台には重たいものをロープで括りつける。国道や旧国道を横切るので、運転は慎重に。帰宅すると直ぐ、食品を仕分けし、魚を捌く。イナダ(左上)は二枚に下して、醤油に漬けた。イワシ(左下)は頭と内臓を取る。目刺しも内臓を取った。冷凍したものなので、焼く時にグリルを汚すため。 夕方近くなって布団と洗濯物を取り込み、ベランダに干していたイワシの丸干しも引き上げる。半日風に当てただけなのに、美味しそうな干物になった。イナダもイワシも「刺身用」となっていたが、捌いているうちに肉が柔らかいことに気づいた。それでイナダは漬け焼きにし、イワシは丸干しにすることにしたのだ。「目刺し」からもかなり内臓が出た。それらは二重のビニール袋に入れ、血で汚れた水は裏庭の草木を積んである場所に撒いた。腐葉土作りにちょうど良い。 大谷翔平選手(左)はこの日もホームランを放ち、2日で3本の固め打ちとなった。指名打者としての調子が出て来たようで嬉しい。後は投手としての初勝利を願っている。将棋の藤井五冠(右)は、この日山形県天童市で行われた「人間将棋」に初めて参加し、武者姿で佐々木大地六段と対局。駒に扮した人間が巨大な将棋盤の上で動くのだ。天童市は将棋の駒の生産日本一。コロナで3年ぶりの開催だった由。 わが東北楽天ゴールデンイーグルスは、鹿児島市で対ホークス戦。デーゲームで放送はラジオのみ。ラジオを聴きながらPCの「一球ごとの中継」も確認する。なんとこの日はホームラン4本を含む17安打の猛攻で、14-4で快勝し、首位に躍り出た。ロッテの佐々木朗希選手がこの日も8回まで完全試合ペースの快投。9回にリリーフを送られたが、見事な快進撃だった。 買って来たホタルイカを茹で、刺身などの夕食を摂りながら、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」を観る。三谷幸喜脚本によるこのドラマはテンポが速いので油断が出来ない。歴史上重要な出来事が次々に画面に現れるので、うっかりすると見逃してしまう。まるで「歴史の早分かり」みたいな面白さ。そしてそれぞれの武将の胸の内とその行動がとても良く理解出来る。今回は「絵」はほとんど借り物で、楽が出来た。たまにはこんな内容とゆっくりペースも良いものだ。
2022.04.18
コメント(2)
~春うらら~ ヒメオドリコソウ 土曜日の朝。いつもの癖で朝ドラの「一週間まとめ」を観る。あれれ。これはまとめじゃないね。多分木曜日放送分だが、私は観てない部分があったので良かった。とてもすっきりして、素晴らしいエンディング。最後に<終>の文字が出たので、あれが最終回だった訳だ。となると金曜日の放送分は「おまけ」の種明かしだったのだろう。これでようやく長い物語が完結した。ビリーとの将来が見えそうだ。 オオイヌノフグリ この日は20度になるとの予報で、朝一で洗濯機を回した。もちろん布団も干そう。ほかにやることはコメと水出しのウーロン茶を買うこと。ついでにトレーや牛乳パックなどを近くのスーパーに持参。回収ボックスがあるのだ。前日に仙台でもソメイヨシノの開花宣言が出ていた。桜を観たいが一番近くの古木は、咲いてる様子はない。でもほかの桜なら咲いてるはず。 近所で一番早く咲く桜がこれ。恐らくは彼岸桜の系統のように思う。10kgの米を買ったら卵1パックがおまけだった。私は「ちらし」は見てないので得した気分。リュックに背負った米が重たい。首には卵が入ったナップザックをぶら下げている。そんな危険極まりない恰好で自転車に乗れるのも、後数年だろう。帰宅してからデジカメを持って近所の花壇やよそのお宅の花を撮った。 それから畑仕事を少々。収穫したのは一番立派に育ったキャベツ1個。最後まで残った貧弱な白菜1株。そして白菜の蕾菜6本。さらに地中から大根3本を掘り出し、ネギを1本抜いた。大根は昨年の12月に抜いて畑に埋めたもの。お陰でこの冬は1本も買わずに済んだ。昼食後はキッチンに立ち、何種類かのおかずを作った。と言ってもいつも通りごく簡単なもの。 ラジオで中継放送を聞きながらの作業。洗濯物を取り込み、布団を取り込み、洗濯物を仕分けしながら収容し、資源ごみ用の古新聞をビニール紐で縛り、野菜の煮物作り。それを終えて窓辺のデスクに落ち着くと、野球中継が競馬の中継に変わった。仕方なくパソコンの画面で試合の経過に注目する。この日も楽天は勝って8勝2敗。コロナで大量の抹消選手が出た割には健闘しているのが嬉しい。 これはわが町内会の集会所の庭にあるソメイヨシノの木。見上げると開いていたのはわずか5輪ほどだが、暖かい日が続くと直ぐに満開になるだろう。だがその後ろから台風1号が追いかけて来るみたいだ。あまりにも疲れて今日は戦争のことは書かなかった。確か47日ぶりのはず。ゆっくり体と頭を休めてぐっすり眠ろうと思う。
2022.04.10
コメント(0)
~くたびれたじじいの話~ 朝ドラ「カムカム」が昨日で放送を終えた。しかしまたなんと最終回の忙しかったこと。ドラマに出て来た人のその後を、息せき切ったように短時間で並べて見せてくれた。それを「走馬灯のように」と評すべきかは知らないが、もっと余韻を持たせても良いのでは。むしろ木曜日で終わったままで十分。しかし少し気だるいようなあの冒頭のテーマ曲が、もう聞けなくなると思うと寂しい。「カムカムロス」か。 昨日からメジャーが開幕し、いきなりこの人が登場した。ご存じエンジェルスの大谷翔平選手。もちろん先発投手で1番バッター。二刀流の彼のために、リーグは規則を改正して降板しても指名打者として試合に出られることになった。結果は敗戦投手で無安打。でも人気が凄い。なんと重さ15kgのボブヘッド(首振り人形)がグッズとして制作された由。そんな重たいのをどうやって家まで運ぶんだろうね この姉妹も今回アメリカは経済制裁の対象にしたようだ。プーチン大統領のお嬢さんで左が長女のマリアさんで、右が次女のカテリーナさん。どちらも研究者で政府系ファンドの責任者。父は11兆円の大金持ちだが、資産隠しに彼女らの名義も使われていると見ての措置。合わせて彼女らが勤務するファンドも資産凍結される由。姉妹は父を支持してなかったようだが、「親の因果が子に報い」と言うヤツか。 橋下徹氏が大阪維新の会の顧問弁護士を辞任した。理由は知らないが、恐らく自由な立場で話したかったのだろう。先日は「ウクライナは早く降参すべき」との彼の発言が問題視されたようだ。その彼が4月からある局の情報番組に出演してるのをたまたま観た。発言は自由だが、歴史的事実や今回の戦争で被ったウクライナの被害の大きさ、国を守ろうとする国民の心情などを十分に認識して欲しいものだ。 先日ブリュッセルで開催されたNATOとG7の外相会議に出席した林外相が帰国し、駐日ロシア大使館の外交官を国外追放することを決めたようだ。欧米では既に300名ものロシアの外交官が国外追放となった。ウクライナでの残虐行為の責任を問うためだ。ロシアのIT企業カスペルスキー社との商取引を米国が禁止した。これを受けてかNTTも同社のウイルス駆除ソフトの使用禁止に転じたようだ。 今月の5日だったか、広島原爆ドームの対岸太田川の岸壁に、国の天然記念物のオオサンショウウオがいるのを花見客が発見して大騒動。「彼」はやがてゆっくり歩いて川の中へ入り、深みに消えた。とても可愛かったとの評判。生息地は川の上流域で水が清らかな場所。大雨の時などに流されることはあるが、海に近い汽水域まで来るのは珍しいそうだ。歯が鋭いので触れてはダメと安佐動物園の話。 連日戦争の話ばかり書いていると、とても疲れる。長時間デスクに向かうと姿勢も、血行も悪くなるのだろう。そして心もボロボロに。それだけ今回ロシアが隣国に仕掛けた戦争は惨い。コロナも不景気も、値上げも気になるが、やはり一番の心配は戦争だ。ウクライナの人々。そして大量の難民を受け入れた近隣諸国の人々。情報を閉ざされたロシア国民も含めて、人々の平安を心から願う。
2022.04.09
コメント(2)
~虚構と真実/戦争と人生~ カムカムの一場面 祖母の安子がひなたを自分の血縁だと感じたきっかけは、多分小豆を煮る際の「おまじない」だったのではと思っている。ジョーとるいがアメリカに渡ったり、安子がアニー・ヒラカワと言う名で日本に来たりと、話が飛び過ぎの感もあるが、100年物語と言う時代設定では止むを得ないとも思う。 回転焼き屋のオバサンが記念リサイタルでジャズを歌う不思議。玩具のピアノを弾いていたジョーが本格的なジャズピアニストに変身してしまう不思議。戦後間もない時期のクリスマス、浮浪児のジョーが楽器代わりのビンを吹いていた不思議な縁。るいはルイ・アームストロングの「サニーサイド・ストリート」を歌うのだが、日本語に訳すと「ひなたの道」になると言う「おち」。 最後に母と娘は抱き合う。別れて以降、きっと80年以上の歳月が流れたはずだ。母は娘に「アイラブユー」と言い、娘は母に「憎しみも愛す」と母に詫びる。追想場面では学徒出陣前の夫「ミノル」まで出て来た。出征前にミノルが名付けた子供の名前が「るい」。その名こそが物語の全てを繋ぐキーワードになった。桃太郎が「雉眞」の野球部員とのおまけまでついて。昔ラジオで聞いた「カムカム」の歌が、今も私の耳に残っている。 ドニエプル川と流域 今回の戦争で何度かウクライナの地図を見た。最初にドニエプル川を見た印象がその「不思議な形」。中流域から下流域にかけて沼のようなものが見える。調べると6つほどのダム湖と判明。そして支流も入れるとこの川はロシア、ベラルーシ、ウクライナとこの戦争に関わった3つの国家すべてを流れる大河だった。この川のお陰で文化が栄え、豊饒な穀倉地帯になった。そして土地を奪う戦争の原因にも。 ドニエプル川 私は最初、ドニエプル川とドナウ川(ダニューブ川)が同一の河川だと勘違いしていた。言葉の響きが似てると感じたのだ。ドナウ川はドイツ南部の森林地帯を水源とし、8ケ国ほどを流域としてドニエプル川同様に黒海に注ぐ。長さはヨーロッパで2位の大河だ。これとは別にドン川がある本流はロシアで河口はアゾフ海だが、支流がウクライナを流れている。今回の戦争で何度も聞いた「ドネツク」州だ。 キーウ市内のドニエプル川 ウィキペディアで調べて知った。ドニエプルの「ドニ」、ドナウの「ドナ」、そして「ドン」とそれに因むドネツクの「ドネ」も発音こそ異なるが全て「川」の意味とのこと。つまりそれぞれの流域や民族は異なっても、言語としては親戚関係にあり、同じ語源なのだろう。ワルツの「ドナウ川のさざなみ」や小説「静かなるドン」の名が思い出される。 今回の戦争を通じて、私はウクライナの国歌を知った。国歌の名は「ウクライナは滅びず」。豊かなこの国はこれまで何度も戦争を体験して来たのだ。そしてウクライナの国花はヒマワリ。青い空と小麦やヒマワリの黄色はウクライナの国旗の色だ。そして一面に続くヒマワリ畑の地下には、多くの死体が埋まっている。ロシアの若い兵士のポケットにヒマワリの種を入れたお婆さんが兵士に言った。あんたが死んだらきれいなヒマワリが咲くんだよと。そんなエピソードを実際に見聞きした。 映画のポスター 今回の戦争をきっかけにして1本の映画を知った。52年前に制作上映された「ひまわり」。第二次世界大戦時、ソ連(現在のウクライナ)に派遣された1人のイタリア兵とその妻の話。ネタバレになるので詳しくは書かないが、妻役の女優はソフィア・ローレン。52年前と言えば私が結婚した年。映画のことは知らなかったが、世界的に有名な女優は名前も顔も知っている。戦争にまつわる悲劇みたいだ。 夕暮れのキーウ 今回の戦争でこの作品がクローズアップされ、リバイバル上映の動きがあると聞く。私はyoutubeでPR用の短編を観たが、時代をほうふつとさせるモノクロで、悲しい場面だった。戦争は国家や民族を狂わせるばかりでなく、人間の運命を大きく左右する。私の父も戦地で負傷し、傷痍軍人として帰国した。遠い昔の話。現在の平和なわが国では、飢餓を経験した人もごくわずかだと思う。
2022.04.08
コメント(6)
~まるで悪夢のような~ 強い風の音が聞こえる。時々余震で家がミシミシと揺れる。救急車が近くの道を病院に急ぐ。そんな時にロシア軍に攻撃されているウクライナの映像を目にすると、まるで戦争の現場にいるような錯覚に陥る。これは私が目の当たりにした初めての戦争。ほぼリアルタイムで私たちはロシアの残虐な戦争を連日見ている。それを正義のためと主張する独裁者がいることが信じられない。彼の精神は正常なのだろうか。 先日兄嫁から電話が来た。お彼岸に父の実家の墓参りに行く予定が、肩が痛むため運転が出来ないとのこと。彼女は40年近く兄を介抱し続けてくれた。そのせいで腰が変形し、肩にも強い負荷がかかり続けていたのだろう。互いに地震の被害と体調の近況報告。暖かくなって体調が戻ってから行くことにした。父の実家の墓参りは、多分それが最後になるはず。もしまだ父が生きていれば103歳だ。 岡山のHさんが先日電話をくれた。彼はつくば勤務代の後輩だが、仙台勤務の経験もある。それで地震被害の有無を心配してくれたのだ。私がつくばから転勤してもう40年近くなる。退職後も時々顔を合わせて会合を開いた当時の悪友。その中でも一番の情報通が彼。今回も若くして死んだ後輩のことを尋ねた。彼女とは最後の職場で1年だけ一緒に勤務した。人生は本当に不思議な縁で結ばれている。 本物と偽物 ウクライナ情勢が気がかりで、ニュースに注目する日々が続く。先日観たのはゼレンスキー大統領の偽画像。右が本物で左がAIで作成したフェイク映像。ロシアは偽画像で「皆さん武器を捨てて投降してください」と呼びかけたようだ。西側の分析によれば、本物よりも首が太く、あまり首を振らないのが特徴の由。ロシアの偽画像やフェイクニュースはたくさん見聞した。事実を知らないロシア国民が気の毒だ。 マリウポリの爆撃された劇場 残酷な映像に心が痛む。南部のマリウポリ市では300人が避難した劇場、千人以上避難した芸術学校が爆破され、多くの死者を出した。地下のシェルターにはまだ多くの人が閉じ込められている由。ロシア軍の攻撃で避難出来ない市民が35万人いるとも言われる。4千人以上の市民がロシアに拉致された。彼らを使ってウクライナの酷さとロシアの正義をアピールする宣伝材料にするのだろう。実に人迷惑な話だ。 逃げる市民 南部の市長2人がロシア軍に拘束された。1人はロシア軍の捕虜6人と交換に解放されたが、ロシアへの服従を拒否したもう一人の市長は、近く公開の絞死刑にされるとの噂がある由。21世紀になっても他国の市民を暴力で屈服させる国家があるとは。歴史都市キエフは京都市と姉妹都市だが、わが仙台市の姉妹都市はベラルーシの首都ミンスク市。今回の侵攻で、さすがに市長も交流を見合わせるようだ。 砲撃で燃える市街 先日ある報道番組でベラルーシのルカセシェンコ大統領との単独インタビューを観た。プーチンと同様に旧ソ連時代の統治を懐かしむ独裁者で、国民への情報統制もロシアと一緒。広場には今でも「スターリン像」が建っていたことに驚いた。それでも密かにネットを通じてウクライナ情勢を知り、隣国を応援している良心的な国民もいたのが救いだ。独裁者による恐怖政治の怖さは今回の侵攻で思い知った。 キンジャル つい先日ロシアは極超音速ミサイル「キンジャル」の映像を初公開した。これでウクライナ西部の兵器貯蔵庫を爆破したと発表したが、欧米の情報機関がグーグルアースで着弾地点を分析したところ、東部の農村地帯と判明。ミサイルで「軍事訓練所」破壊のニュースにも動転。外国からの義勇兵200名が犠牲になったと言われるが、3人の日本人が義勇軍に参加したと聞いていた。彼らの安否が気がかりだ。 マドリードのタクシー 侵攻間もないころ。スペインマドリードのタクシー30台がポーランドへ援助物資を届け、その帰路ウクライナの避難民133人を乗せて無事マドリードに帰国したことを知った。3日間で往復5千キロを運転し続けたマドリードのタクシードライバーたち。ゴールには「私たちは皆さんを歓迎します」とウクライナ語で書かれた横断幕が待っていたそうだ。嬉しいですね。ウクライナ支援の輪が世界に広がるのは。 ボクダンさん ボグダンさんは少年時代と青年時代を日本で過ごした経験があるウクライナ人。今も流ちょうな日本語で、ウクライナへの支援とロシアからの完全な自由を訴える。日本の政治家に対しては「もっと勇気を持って決断して欲しい」と。ゼレンスキー大統領の国会での演説が23日午後6時からに決まった。イギリス、アメリカ、ドイツ、カナダ、イスラエルに次いで6番目。政治家と日本国民は大統領の演説から何を学ぶか。 ウクライナ軍の戦車 ウォレス英国国防相およびパテール内相に対して、ウクライナの首相と称する人物からの電子メールと国際電話があった由。だが10分ほど話してみて、どうも内容がおかしいと気づいて電話を切ったとか。ロシア側の諜報作戦は様々な形で行われている。キエフの地下シェルターでは誰とも口を利かない女性を怪しんでウクライナの軍に報知したところ、ロシアの女スパイでキエフ市内の写真を撮っていた模様。 絵入りの案内状 さて、近所の歯科医から予約日が近いことを知らせる案内状が届いた。これにはビックリ。1月に亡くなったドクターの奥様がいつもよこしてくれていた絵手紙だった。だが奥様の字とは違う。きっと奥様が描き残していた絵をコピーし、事務職員が文章を書いたのだと思う。懐かしい思い出の案内状。天国に行っても、きっと奥様は下界を観ているのだろう。ありがとうね、奥さんそして優しいドクター。
2022.03.22
コメント(4)
~わたしとウクライナ情勢~ 近所の老犬 3月16日(水)の23時30分過ぎ。既に床に就いていた私は物凄い揺れで目が覚めた。軽量鉄骨造りの家がギシギシ音を立てている。これはヤバい。家が崩れるかもそう思いながら、深い眠りに落ちた。ウクライナ侵攻に関する「共感疲労」でクタクタだったのだ。翌朝カーテンとシャッターを開けると心配した近所の人が、家の被害と断水してないか尋ねた。大至急飛び起きて布団を上げ、活動開始。 畑のキャベツ キッチンには棚から落ちた軽いものが散乱。2階の2部屋では50冊ほどの本が散乱。朝ドラを観ながらの朝食。布団と洗濯物を干して居間に戻ると九州の弟からの電話。地震を心配しての確認。後で知ったのだが、東北新幹線が止まり、3人の死者も出ていた。家の様子と最近の体調を手短に話す。早く施設に入ったらと彼。だがそのためには家を売り引っ越すことになるが、まだそれは出来ないと伝える。 白菜の花の蕾 続いて四国から電話。娘婿のお母さんが地震を心配してかけてくれたのだ。そこで近況を尋ねる。長女から何の連絡もないためだ。娘婿は単身赴任で東京へ転勤とのこと。上の孫は岡山理科大の4年生。下の孫は大阪教育大で声楽を専攻。恐らくは音楽教育コースのはず。長女と一緒に住んでる認知症の前妻は、元気だがいつも愚痴を聞かされて怖いと言う。孫の様子が分かって嬉しかった。互いに元気でいましょうと言って受話器を置いた。 水仙の蕾 16日の朝心配なことがあって内科を訪ねた。ドクターへのメモを受付に渡すと名前を呼ばれて、処置室で採血。ドクターも気になることがあったのだろう。ドクターには会わず、隣の薬局で薬を受け取って帰った。血液検査の結果は数日後に判明し、重大な異常があれば郵便で送るとのこと。地震の翌朝、ガレージに出して置いた、粗大ごみを業者が引き取りに来た。揺れで散らばった物は20分で片付いた。 カポックの地味な花 生命保険会社の「生存確認」は担当者が急病のため、「健康保険証」のコピーと必要事項を書き込んだ「申請書」を郵送することで済んだ。振込先の銀行からも「生存確認」が済んでから口座に振り込まれるとの通知。年齢が平均寿命に近づいているのと、昨今のコロナのために「生存確認」が必要なのだろう。火災保険の更新手続きは直接窓口に出向いて行った。わがブログも「生存証明」みたいなもの。九州の弟が毎日観てくれている。 ロシアルーブル ロシアのデフォルト(債務不履行)が近づいている。ドル建ての利払い期限を過ぎても欧米日のSWIFT排除で支払えないためだ。価値が下落したルーブルでの決済は拒否されるはず。3月16日の分は何とか支払えたそうだ。だがその後も約1週間おきに支払い義務が生じる。弾丸が尽きたロシアは中国に武器と経済的支援を要請してるようだが、アメリカが中国を強くけん制している。中国がどんな選択に出るか。5月にはロシア経済が破綻するようなので、目下オンラインで継続開催中の停戦協議がどうなるか。 3月16日。ハーグの国際司法裁判所(ICJ)は、ロシアに対してウクライナ侵攻を即時停止させる「仮保全措置」を求めた。命令には法的拘束力があり、ロシアへの強い圧力となる。またロシアが主張していたウクライナ側の「ジェノサイド」を否定した。プーチンが命令を受け入れずに攻撃を続ければ、国際的な圧力はさらに強まるだろう。プーチンの妄想と勝手な主張は、国際司法によって打ち砕かれた。 それと呼応するように、ロシアが「欧州評議会」からの脱退を表明した。評議会は「欧州人権宣言」制定のため、共産主義圏の崩壊後に東欧諸国の民主化などを支援して来た国際機関。今回のロシアの脱退によって、ロシアとヨーロッパとの亀裂がさらに深まる恐れが出だした。ウクライナとの停戦交渉はロシアの時間稼ぎだが、果たして体制を立て直すことが出来るのだろうか。 チオノドクサの小さな花芽 15日。激しい戦火の中、ポーランドのモラウィエツキ首相、チェコのフィアラ首相、スロベニアのヤンシャ首相が列車に乗ってキエフを訪ね、ゼレンスキー大統領と会談を持った。ロシアによるウクライナ侵攻は、かつてソ連の影響下にあった3国にとっても他人事ではないのだ。このままロシアの暴虐を許せば、「明日は我が身」。危険を冒してまでわざわざ遠路駆けつけ「連帯」を示した勇気ある行動。 GDP(国民総生産)が韓国(12位)より劣るロシア(13位)が起こした今回の無謀な戦争で、ロシアは手痛い敗北を喫した。軍事力に優るロシアは、計画性もなく、勝手な歴史観だけを根拠に隣国に侵入した。国際社会から完全に孤立したロシア。ロシア国民もようやく独裁者の危険性に気づき始めた。それでも彼は美しいウクライナの国土を破壊し続けるのだろうか。プーチンの表情は日を増すごとに厳しくなる。
2022.03.19
コメント(4)
~春よ来い~ スノードロップの芽 久しぶりに仙台にも雨が降り、一気に気温が上がった。カラカラに乾いていた空気が湿り気を帯び、少し春が近づいたように感じた。少し心にも余裕が出て来、幾つかの用件を済ませた。生命保険の手続き、火災保険の更新、生活資金を下ろして何度かの買い物。いつの間にかパラリンピックが終わっていた。気持ちがウクライナにばかり向いていたのだ。そのウクライナ関係の嬉しいニュースがあった。 カテリーナさん 以前にも書いたウクライナの民族楽器バンドーラ奏者で歌手のカテリーナさんの話。キエフにいるお母さんのことが心配で、早くウクライナを脱出してと電話で話していた。だがお母さんは暗い地下室で、「一体どこへ逃げろと言うの。逃げる方法もないのに」。「ポーランドよ。後は私が何とかするから」。そんな親子の会話を聞いたのは、もう10日以上前だったと思う。彼女は来日して16年になる。 カテリーナさんのお母さん 67歳のお母さんが日本のテレビに映った。場所はポーランド。キエフから電車に乗って西部の都市リビウへ。そこからバスで国境へ。国境からは歩いてポーランドへ入った。持って来たトランクが心配で、シャワーもトイレも気が気ではなかった由。ポーランドで待っていたのはカテリーナさんのご主人の日本人。国境では若い人が重たいトランクを持ってくれたと言う。何日か後には日本に到着出来るだろう。渡航費用一部は夫妻が出し、残りは日本のボランティアが協力してくれたそうだ。日本の男もやるねえ。 羽田で再会した3人 こちらは別の話。日本に滞在中の弟を頼ってウクライナから逃げて来た姉と姪。キエフから列車でリビウへ。そこからポーランドに入国しワルシャワの日本大使館へ。祈るような気持ちでビザ申請すると、即座に発行してくれた由。ポーランドからロンドンに飛び、そこから羽田へ向かった。羽田空港で待つ弟の前に2人が現れ、固く抱き合っていた3人。大好きな叔父さんと久しぶりに会えた姪が泣いていた。 ロシアでも異変が起きている。ロシアでは既に数千人が外国へ「頭脳流出」してるそうだ。不自由な祖国を見限ったのだろう。(左)そして国営放送の第1TVの放送中に、アナウンサーの背後に近づいた女性(編集局員)が予め用意した英語とロシア語で書かれた「戦争反対」のプラカードを掲げた。その後彼女は当局に拘束。長時間の取り調べを受けたが、3万円ほどの罰金刑で済んだ由。 3度に亘る両国の協議に少し灯が見えかかったと伝えられているが、依然見通しはつかない。プーチンが翻意しない限り妥結は無理だ。ローマでの米中による交渉も徒労に終わった。米国高官は中国がロシアに軍事と経済両面で支援する動きがあるとEUとアジアの同盟国に喚起を促した。プーチンと習近平が今後どう出るか。ゼレンスキー大統領の意思は堅固。祖国を守ろうとする愛国心に心が打たれる。 隣家の白梅 風が強いせいか、何か大きな物音が聞こえた。その音源を捜しに2階に上がった。特段異常はない。近所で火事があり人が亡くなっている。念のため北側の部屋のカーテンを開けると、無人の家の庭に満開の白梅。こんな近くに見事な梅の木があったのだ。そうそう大横綱大鵬の父親は白系ロシア人と聞いていたが、何とウクライナ人であることを一昨日知った。ウクライナに一日も早く平和をと祈る。
2022.03.17
コメント(0)
~正々堂々~ 天気は晴れ気温は7度になると聞き、朝から布団を干し、洗濯機を回した。それから2時間以上料理。いつもはジャンパーを羽織る北向きのキッチン。その日はジャンパーなしでちょうど良い。野菜の煮物、野菜サラダ、ピクルス、焼き魚2種。それを終えて居間に入るとまるで温室。寒暖計は22度。暖房なしでその温度。昼食用に「あんこお焼き」を作る。ほんのりした甘さで美味しかったが1枚だけにした。 羽生結弦選手 男子フィギュアスケートのSP。羽生は他の選手が掘った穴に足を取られ、4回転が1回転になってしまった。試合後「氷に嫌われてしまいました」と苦笑。一人遅れて会場入りした理由は、「喘息」の持病があること。日本でじっくり練習したかったこと。コロナ対策など。得点は95.15で8位に終わったが、トップに立ったアメリカのネーサン・チェンは羽生をリスペクトしてると語っていたそうだ。 宇野昌磨選手 宇野は団体の疲れも見せずに、最後まで素晴らしい演技をした。SPでは自己最高の105.90。一時はトップに立ったが、最終的には3位でフリーに臨むことになった。 鍵山優磨選手 まだ高校生18歳の鍵山は初めてのオリンピックの雰囲気に飲まれることもなく、持っている力を存分に出した。ノーミスで108.12の高得点。1位のネーサン・チェンに次いで2位。日本人トップに立った。コーチは元オリンピック選手の父親。最近の国際大会で2位になったのは、けっしてまぐれではなかったのだ。これで日本選手は2位、3位、8位で今日のフリーに臨む。羽生の追撃を信じたい。 高木美帆選手 女子スピードスケート1500mで銀メダルの高木美帆選手は、表彰式では気持ちを切り替えていたようだ。最も得意とする種目で金メダルを取るのを目標にトレーニングを積んだ彼女。体幹を鍛えるため元ハンマー投げの室伏選手に教えを乞うた。だがオランダのベテラン選手に敗れた。36歳で五輪新記録を出した彼女に対して、リスペクトの意を表した。残っている種目での活躍に期待したい。 スマイルジャパン 女子ホッケーのスマイルジャパンがやりましたね。チェコとの手に汗を握る激戦を3-2で制して予選1位となり、決勝トーナメントへの進出が決まりました。最後は「シュートアウト」で相手を振り切りました。決勝トーナメントは全て世界ランクが上位のチームばかりですが、1つでも多く勝ってほしいと願っています。 竹内智香選手 スノーボード女子パラレル大回転で38歳のベテラン竹内選手が悔しい思いをしました。1回戦でドイツの選手とスタートした彼女がコース途中で転倒。ドイツの選手も同じように転倒。竹内は相手に接触もせず、コースも逸脱してないのに妨害したと判定され退場。「彼女はヨーロッパに負けた」とドイツの選手。コースのジャッジ8人中6人がドイツ人だった由。レース後憤然としていた竹内選手の気持ちが良く分かります。 ジャンプ混合団体1回目に失格となった高梨沙羅選手がインスタグラムで「私の不注意で他の選手の人生を狂わせてしまった」と落ち込んでいたそうです。確かに防げたミスかも知れませんが、ジャンプに強い4ケ国だけが狙い撃ちされた感が否めません。高梨選手の心中を思うと、やり切れません。 ショートトラック男子1000m準決勝で、1位でゴールした韓国の2選手がいずれも失格となった判定に関して、CAS(スポーツ仲裁裁判所)に提訴した模様。韓国の2選手に代わって中国の2選手が決勝に進み、そこでも1位だったハンガリー選手が失格となり、中国が金銀を独占したというもの。確かに北京冬季五輪のジャッジはおかしい。 元々ウインタースポーツに弱い中国が冬季五輪を招致し、獲得メダル数を一挙に増やそうと目論んだ今大会。バッハ会長への忖度と言い、大会運営と言い、どこか腑に落ちない点が多過ぎます。コロナでの自国の死者数が4636人との中国の発表に対して、アメリカの研究者がAIのビッグデータ分析によれば、実際の死者数は60万人を超えていると推定される由。さて、嘘つきはどちらでしょうね。 オリンピックの最中と言うのに、ロシアのウクライナ侵攻に関する動きが活発化し、情報が飛び交っています。中でもフランスのマクロン大統領によるロシアとの交渉が数次に及び、事態が刻々と変化しているように感じます。「平和の祭典」のさ中にそれをぶち壊そうとする国があることに驚きます。ヨーロッパ諸国にとっては、自国へ飛び火する可能性があるので真剣。 ロシア、中国、北朝鮮が結託して連動し、たとえ戦争や侵略はないとしても、サイバー攻撃による情報のかく乱はあり得ます。それだけその3国が行き詰まっている証でしょう。情報操作が得意な3か国。彼らの陰謀が実現しないことを祈るばかり。中国に加担したバッハさんは一体どう思っているんだろうね。国連もオリンピックも決して公明正大ではないね。大国の横暴に今後も注目したいです。<続く>
2022.02.10
コメント(4)
~疑心暗鬼からの脱出~ 夕方喉に違和感を感じた。何かピリピリした感じ。これはオミクロンかとうろたえた。県内での患者数が爆発的に増えていた。しかし口をきいた人と言えば、借金を返しに来た彼女だけ。ひょっとして娘から家庭内感染したのか。だから返却期間を十日間置いたと考えられなくもない。だが待てよ。これは夕食の準備中に箸を舐めたのが原因かも。それはスパイスをきかせた野菜炒めを取り分けたもの。 慌てて水でうがいした。それじゃダメ。お茶でうがいをしよう。そう考えて粉茶を淹れた。ところがまたもや違和感。お茶の粉末が喉に張り付いた感じ。あちゃ~っ。先日お茶のうがいでは苦労したばかりなのに、なんて俺は馬鹿なんだろう。学習能力が皆無になったか。そこでガムを噛むことにした。その唾液で胃に流し込む作戦だ。違和感はあったが以前よりは良い感じ。 調子が出たところで首を左右に動かした。タケシが良くやる動作。それで調子が良くなるどころか、あまり強く首を回し過ぎてフラフラ状態になった。何をやるのも過激過ぎる自分。これはエライコトになったと思ったが、何とかめまいは治まってくれた。肩や膝や腰や下肢のストレッチ体操をし過ぎたせいか、下肢にも痛みがある。何でも一生懸命になってしまう悪癖。今度は腹具合がおかしい。 頑張った結果出たウンチが一瞬白く見えた。だが白い色なんて変。胃の撮影のためバリウムなどを飲めばそうなるが、最近そんな事実はない。パソコンで調べると「すい臓がん」の場合も白いウンチが出ることがあると。だが同時に腰の痛みや疲労感を伴うとも。腰痛はあるよ、でも原因は背骨の変形。疲労はないものの軽い頭痛はある。さてと危惧したが翌日は普通で安堵。ひょっとして未消化のチーズか。 その夜のジャンプ混合団体には驚いたね。ノーマルヒルで高梨沙羅、伊藤幸椰、伊藤有希、小林陵侑と女、男、女、男の順番に飛ぶんだけど、最初の高梨が見事2位でスタートして良い出だしと思ったのも束の間、「スーツ規定違反で失格」との知らせにビックリ。何せ100ポイント以上の得点が0になったんだもんなあ。これでもうお終いとがっかりしたけど、何と日本チームの競技はまだ続行していた。 号泣する高梨選手 高梨のポイントは失ったけど、後の3人が取ったポイントが生きて、8位になり2回目に進出出来たのは奇跡的。さらにこの日は結局5人の選手が高梨と同じ理由で失格になった。5人も失格になるなんてオリンピックでは初めて。でもスーツ規定違反による失格は、国際試合で良くあることらしい。違反しない範囲で「揚力」を上げるための工夫を各国がしている。だが今回のチェックは抜き打ちだった由。 高梨選手を慰める佐藤選手 ジャンプ用のユニフォームは、体にフィットしてることが原則だが、1~2cmほどは許されるのが通報。失格したノルウェーの選手の話では、今回は測定する際の姿勢がいつもと違っていたと。直立するのが通常。高梨のユニフォームは「ノーマルヒル」で4位になった時に着用していたものだった由。 伊藤有希選手 だが寒さが厳しかったり空気が乾燥してると筋肉量が失われるらしい。高梨も太ももの部分が2cmほどオーバーしていたと聞く。ノーヒルの競技時より筋肉が落ちたため、ジャンプスーツに余裕が出たのかもし知れない。ジャンプの選手は10着ほどのスーツを持ち、その中からぴったりフィットするものを選んでいるようだ。「しかし」と男子ジャンプの金メダリストである船木氏は言う。 高梨選手 スーツが体に合っているかは一目で分かるそうだ。だからちゃんと目視すれば「失格は防げた」と。今回のジャンプスーツは国の予算で、ジャンプ協会が作らせたもの。当然コーチも付いてるので、競技前にちゃんと確認したら防げたと。事実失格となった高梨選手もスーツを着替えて2回目のジャンプに出ることが出来た。そして1回目に劣らず、良いジャンプで高い得点を出した。 佐藤選手 後に続く、佐藤、伊藤、そして最後に飛んだ小林選手もそれぞれ高得点をマークした。必死で祈る高梨選手が可哀想だった。そして試合は終わった。金メダルはスロベニア。これは男女ともに強かった。今後も国際試合で好成績を上げるだろう。銀メダルはROC。そして銅メダルはカナダ。日本は4位。1回目失格となった高梨が取ったポイントがあれば、悠々メダルが獲れていた。 小林選手 試合後各国の関係者が「これは茶番劇だ」と話していたそうだ。測定方法がいつもと異なり、事前の説明もなかった。今回は抜き打ち検査でスーツを重視。チェック項目は普通ほかにもかなりある由。高梨選手が強かったため、これまでに何度もルールが改正された。だがルールはルール。この競技のジャッジは5人。その中にロシアと中国が入っていた。今大会のジャッジへの苦情はほかにもあるようだ。<続く>
2022.02.09
コメント(2)
~優雅さと勇ましさ~ 勇ましいですなあ。北京冬季五輪のどれかの種目を毎日観てますが、観てる方がハラハラドキドキするような勇ましいスポーツがありますね。スノーボードのフリーでしたっけ?急な坂から滑り出して、パイプに乗っかったり、踏切台から思いっきり飛び出し、空中で何回も体を回転させる競技。体をぶつけ合うアイスホッケー。スピードを競うアイススケート。スキーで滑りながら射撃するバイアスロンは名前が変わったみたいだね。 そして冬季五輪にも新たな団体戦が出て来ましたなあ。フィギュアスケートの団体戦や、ジャンプの団体戦など。これは男女の混合。確かスピードスケートの中にも混じっていたと思います。だから女子ジャンプでメダル無しに終わった高梨沙羅選手も、まだ団体戦があるためメダルのチャンスはあるんだよ。 フィギュアスケートの団体戦には感動したね。こちらは美を競うもの。男女のソロあり、アイスダンスあり、そして男女ペアの何とかダンス。これで日本は銅メダルゲット。初めての種目で初めてのメダル獲得とは凄いものです。団体戦に選ばれた8人の選手たちが、本当に良く頑張ってくれました。 小松原ペア アイスダンスの小松原ペアは夫婦。夫の尊選手はアメリカ人。元々はソロの選手でした。でも足首を怪我して、ソロを続けるのはそれ以上無理と判断。ペアかアイスダンスへの転向を勧められ、やってみたらスケーティングも音楽に乗って踊るのも楽しかったみたい。だが相手に恵まれずにいたんだって。 団体戦の小松原ペア 奥さんの小松原美里さんも元々はソロの選手。だが同世代に実力差がある選手がいて、一度はオリンピックを諦めた。そして同じようにアイスダンスを勧められたが国内には相手がおらず、渡米して出会ったのが後に夫となる米国選手。二人は結婚しオリンピックを目指すために夫が帰化して日本人になったんだよ。オイラも最初は顔を観てビックリしたのさ。外国人なのに日本名を名乗っていたので。 松任谷由実作詞作曲「春よ来い」の歌詞の一部を以下に掲載します。 君に預けし我が心は 今でも返事を待っています それはそれは明日を超えて いつかいつかきっと届く 春よまだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 夢をくれし人の 眼差しが肩を抱く 夢よ浅き夢よ 私はここにいます 君を想いながら ひとり歩いています 春よ遠き春よ 瞼閉じればそこに 愛をくれし人の なつかしき声がする 春よまだ見ぬ春 迷い立ち止まるとき 夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く <以下略> 「2020年から21年にかけて北朝鮮がサイバー攻撃で暗号資産(仮装通貨)58億円を盗んだことが国連安保理事会・北朝鮮制裁委員会の専門家パネルがまとめた年次報告書に載った由。それがきっと今年に入って7回も発射した新型ミサイルの製造資金に化けたのだろう。 ロシアはウクライナ侵攻に必要な兵力と兵器を連日国境付近へ終結させ、63大隊から80大隊に増派させたと米国は観ている由。もし空と陸から全面侵攻された場合、ウクライナの首都キエフは48時間で陥落するとも。時期は地面が凍結して重戦車が通行出来る3月末までに動くとの見方。アメリカの誤った見方が危険性を招いていると、ロシアのプーチン氏は直ちに反論したが実態は不明。 先日お金を借りに我が家を訪れた女性。約束通り返済に来ましたよ。「借用書」を返してと言うので「正に受領しました」と書き印鑑を押して返しました。借りた理由は娘さんに自分の小遣いを渡して財布が乏しくなったためとのこと。「ドラマ性」はなかったけど、それで良かったのかもね。私は返しに来ると信じていましたよ。でも平凡な日常を送る私にとっては、ちょっと怪奇な出来事でした。<続く>
2022.02.08
コメント(4)
~待たれる春~ いやはや苦しかった。お茶でうがいをすると殺菌作用があると聞いたその晩、早速実行してみた。ところが、上を向いたままうがいしたのだ。我が家で飲んでるのは玉露の粉茶。うがいして吐き出さず、もったいないからとごくんと飲んだ。ところがその細かいお茶の「かす」が、食道に向かわずに気管へ入ってしまった。誰とも話さずにいると声帯がやせ細り、のどの筋肉も衰える。誤嚥の原因だ。 これは大変。間違って肺に入ったら「誤嚥性肺炎」の原因になる。そう思って咳をして何とか「お茶のかす」を吐こうとした。ところが何度やってもダメ。苦しみ続けたが無理みたい。後は気管の絨毛の「異物」排除機能が働くのを祈るしかない。諦めて睡眠導入剤を飲み、布団を被って眠った。翌朝、喉の違和感は消えていた。果たして胃に落ちたか、それとも気管支へ行ったか。どうも大丈夫そうだ。ヤレヤレ。 ある夜はトイレに4度くらい起きた。それも結構な量のオシッコ。確かに私は良く水分を摂る方。それもコーヒー、お茶、ウーロン茶など利尿作用の強いのが好き。だが起きた都度、直ぐに眠れた。ある時兄嫁に頻尿のことを話したら、「出ないよりは出た方が良い。中には出なくて困ってる人もいる」と。確かに排泄に苦しむ高齢者が多いのかも知れない。それもそうだと思って、泌尿器科には行かないまま。 ロウバイ 先日ようやく3度目のワクチン接種をネットで予約した。やれやれ、これで一安心。そう思って向かいのKさんに話したら、彼は個人医で直ぐに接種することになった由。仙台市の案内では、個人医での接種については何も書かれてなかった。それで初めて区のセンターで集団接種を受けることにしたのだ。しかも今回は初の「モデルナ」。まあ、これも何とかなると思うことにしよう。 すっかり落葉したと思っていたハイビスカスの木に、小さな芽が出てるのに気づいた。暖かい居間に入れ、土の表面が乾く度にせっせと水やりをしていた。取り込んだ植物でも、ちゃんと環境に合わせて春を待つ準備をしてるのだろう。そう思うとなぜか愛しい。一人暮らしで誰とも話さない日々だが、植木鉢の植物たちは、声こそ出さないけれど、世話した人に応えてくれているのだろう。 カポック カポックには白い小さなつぼみ。地味な花でベトベトした粘液を出す。1週間ぶりに買い物に出かけた。前日の雪も氷も融けて安全と自転車で。大量の食料品がズシリと重かったが、何とか無事帰宅。ただちに仕分けと始末。それから昼食の支度。これで1週間は持つはず。その一部を使っておかずを作った。寒いキッチンから居間に戻ると暖かい。暖房の切り忘れではなく、太陽光の恵みだった。ああ嬉しい。 土曜日の夜は女子ジャンプの観戦。期待の高梨沙羅選手は1回目、風に恵まれず4位。日本の4選手とも揃って2回目へ。今度は高梨選手は良い条件で跳べて1位。そのまま最後まで行ってくれと祈るような気持ちで画面を見ていた。だが最後の最後で抜かれ、4位に終わった。ここ2年フォームの改造に苦しむ彼女を横目に、世界では若くて強いジャンパーが育っていた。でも世界の4位。恥じることはない。男子モーグルの堀島選手が銅メダル。日本人初のメダリストとなった。これからに期待したい。 男子スキージャンプノーマルヒルで、日本の小林陵侑選手が見事金メダルを手にした。1回目、2回目共に素晴らしいジャンプを見せて、堂々たる優勝。女子アイスホッケーのスマイルジャパンは中国に延長戦で敗れたものの予選1位となり、決勝トーナメントに進出決定。やりました。中国人の観客は大声を出して自国の選手を応援。審判も役員も何も注意しないのはどうなんだろう。 沈丁花 さて、今頃の季節になると思い出すのがユーミンこと松任谷由実さん作詞作曲の「春よ来い」。 淡き光立つ俄雨 いとし面影の沈丁花 溢るる涙の蕾から ひとつひとつ香り始める それはそれは空を越えて やがてやがて迎えに来る 春よ遠き春よ 瞼閉じればそこに 愛をくれし君の なつかしき声がする <続く>
2022.02.07
コメント(8)
~まだ生きてますか?~ 2月1日火曜日からプロ野球がキャンプインした。わが東北楽天のキャンプ地は沖縄本島北部の金武町。だがそれが心配。金武町(きんちょう)には米国海兵隊の駐留地で「キャンプハンセン」がある。そこで海兵隊員が200人以上コロナに感染したことが判明。これじゃ金武町じゃなく「緊張」だよな。沖縄本島単独一周ランの2年目。私はその基地の前を通り抜けた。道路の向こう側で外国人が走っていた。私が手を振ると彼も手を振って応えた。きっと非番の米兵だろうが、案外フレンドリーで癒された。 故 如月小春さん 旧暦2月の別名は如月。確か有名な女性がいたなと思って「如月小雪」で検索したら、AV女優しか出てこない。これは変と思って「如月姓の女流作家は?」で検索してようやく発見「一字違い」の如月小春さん(1956-2000)。劇作家でエッセイスト。当時の週刊誌に良く名前が載っていた。44歳でクモ膜下出血のため逝去。若くして亡くなった才女とのイメージがあったが、それにしても若過ぎる。 2月3日(水)は節分。全国で追儺(鬼やらい)の豆まきをするが、かつてはイワシの頭を挿した柊(ヒイラギ)の枝を玄関に掲げた風習があった。イワシの生臭さで鬼(=邪気)の侵入を防ぐためだ。現代人の私は当然そんなことはしない。安物の目刺しを焼いて食い、心の内なる鬼を追い払った次第。小さなイワシが4匹。それでも1日の塩分摂取量は超えたはず。脂分が多くて魚焼き器の掃除に手こずった。 スマイルジャパン 😊 4日(金)は立春。北京冬季五輪の開会式を前に、前日から一部ゲームの予選が始まった。女子ホッケーのスマイルジャパンは過去の冬季五輪の初戦に当たったスェーデンチームに2連敗中。またしても初戦の相手は格上のスェーデン。だが日本の女子は強かった。先取点を取り、同点とされた後も積極的に攻め続け、終わってみたら3-1の見事な勝利。日本チームの幸先良い出足だった。そのほか、女子モーグルの2選手が予選で5位と6位に入って、早くも決勝進出を決めた。 ネットで意外な事実を知った。経済で米国を追い越そうとしている中国だが、公称14億人の人口が、実際は9億人ほどとのこと。長い「一人っ子政策」が原因で、その後「二人まで」「三人まで」と緩めても効果が出なかった。それだけ子供を育てる環境が厳しく、多額の費用が必要なのだ。世界一の座を狙う中国も、人口減ではどうしようもない。そんな事実を必死で隠し威厳を保とうとするクマのプーさん。 同じく経済で日本を追い抜こうとしている韓国の人口減はもっと深刻だ。今やっ出生率は1を割って、0.84(2020年)とのこと。これに対し少子化が問題視されているわが日本の出生率は、1.34とわずかに上回っている。韓国は過酷な学歴社会と就職難。政治の貧困と、極端な身びいきと、責任転嫁の反日反米。その足元を見て、同じ民族の北は核兵器開発に血眼。まったく異常そのものだ。 保険会社から書類が届いた。支払いが14年目に入った「個人年金」。今年の1回目の振り込み日は4月20日だが、当日に受取人が生存してるか確認のため連絡が来る由。契約上は本人死亡時の受取人を予め指定してある。そのための確認なのだ。電話が来た時「もう死にましたよ」と言ったらどうなるか。そんな訳で来年の最終振り込み日までは、何としても生き続ける必要がありそうだ。契約者の年齢が平均寿命に近くなると、各業界は最期の追い込みに動くんだろうね、きっと。当方まだ生きてますよ。たとえご迷惑でも。<続く>
2022.02.05
コメント(4)
~わたしとニュース~ 今日は2月3日。節分である。ピンポーン♬ 玄関のチャイムが鳴って誰かが来た。扉を開けず、「どんな要件ですか」と聞く。「使わないカメラはありませんか」と男の声。どうやら鬼ではないみたい。「ないよ」と言うと業者は大人しく帰って行った。それにして何なのだろう。ここ数か月で3回の訪問。しかも来る業者はそれぞれ違う。今は老人を相手のそんな商売がまかり通っているご時世なのだろう。 野菜のスープ煮 近所のJA共済から火災保険更新の案内が来た。5年前前妻と離婚する際、満期を待たずに解約し「手切れ金」として渡した。それ以降は年間9千円ちょっとの掛け捨てにしている。いつまで生きるか不明だし、家を手放すことも考慮してのこと。それでも万が一火災に遭えば、1500万円の保険金を受け取る。以前は付けていた「地震保険」は「なし」。軽量鉄骨の我が家は震度7強のあの大震災にも耐えた。 チャーハン 市から3回目のワクチン接種の案内が届いた。2回目の接種から「概ね」8か月後となっている。前回は通院してる個人医で受けたが、今回は量が確保されている区のセンターに行こうと思う。先ずは市のホームページから入って申し込み手続きのページを「お気に入り」に登録。だが申込み開始は今週の土曜日が初日。県民税、市民税の申告のためにも、3回目は何とか受けたいと願っているのだが。 野菜サラダ 天候の様子を見て洗濯し、冷蔵庫の食品の減り具合を見て買い物に出かける。作り置きしていたおかずが残り少なくなったため、キッチンに立つ。畑から白菜を1株収穫し、外側の不要な葉を捨てる。物置からはジャガイモとタマネギ。それらでチャーハン、野菜のスープ煮、野菜サラダ、ピクルスを作る。これで何とか野菜不足になるのは防げるはず。今回は味にも工夫した。料理はボケ防止の最大の対策だ。 大関になったばかりの御嶽海が新型コロナに感染したようだ。花嫁ももらって大関昇進ともろ手に花だったが、なんと引退する2人の力士の「断髪式」への参加が感染の原因だったとか。それじゃ力士や親方衆にも感染が疑われるね。3月の春場所までに症状が治まれば良いけど、稽古不足は免れないだろう。だが相撲協会では、「稽古は濃厚接触に当たらない」とさる部長待遇の親方が言ってるようだ。 ワールドカップカタール大会へ向けてのアジア予選。1位のサウジをホームで迎えて目下2位の森保ジャパンが見事2-0で勝利し、サウジに勝ち点で1差に迫った。3位のオーストラリアがもし次回のゲームで勝てば、勝ち点差2の中に3チームが入ることになり、出場を掛けての今後の戦いはさらに激戦になるだろう。日本は3月のアウエーでオーストラリアに勝てば、文句なしなのだが。 国会である決議が通った。だがそこには「中国」の「ち」の字もなく、人権侵害が「人権状況」と言う何とも歯切れが悪い表現になった。公明党に配慮した結果と言うが、「言語明瞭意味不明」の決議でも早速中国が抗議して来た。どうせ抗議を受けるなら、正々堂々ともっと明確に非難すべきと私は考えるのだが、経団連などもきっと気を使っているんだろうねえ。C国に。 当初は「チャイニーズ台北」の呼称を嫌って、北京冬季五輪の開会式、閉会式へ不参加を表明していた台湾が、一転参加することにしたようだ。態度急変の原因はIOCのバッハ会長の強い働きかけが効果を上げたようだ。当然その裏には中国の強烈なアタックがあったことだろう。面子を重んじる強権国家の沽券にかけても、台湾は中国の一部と世界にアピールしたいのだろう。バッハよ、またもお前か。 このところ狂ったようにミサイルを発射し続けている北朝鮮。長い経済制裁に対する抗議の表れか。国連安保理で北へのさらなる制裁緊急決議を提案する米英仏に対して、2月の議長国であるロシアとこれに追随する中国は、制裁撤廃を主張。いつもの「拒否権発動」で事態は何も変わらない。こんなクソの役にも立たない国連安保理など不要だ。全体主義国家のなんとおぞましい姿。ウクライナでも危険な臭いが。<続く>
2022.02.03
コメント(4)
~帰宅を急ぐわけ~ 買い物へ行く途中、急いで引き返すことがある。最近はあまりなくなったが、「マスク」をしてないことに気づいた時。いつも一人で家にいるため、マスクをしないのだ。そのくせ夜眠る時にはする。理由は喉が渇かないように。急いで引き返す理由の2番目は、電気スト-ブを消したかどうかが気になって。デスクでの作業時、足元を暖めるための小さなヤツ。 スタンド型なので地震でも起きたら倒れそう。電気代の無駄は仕方ないとして、火事にでもなれば大ごとだ。帰宅後ちゃんと消してあったことに安堵したのも度々。家にいる時のつけっ放しは必ず気づく。窓際のデスクが定位置のためだ。帰宅後、クローゼットの照明がつけっ放しだったり、湯沸かしポットのコンセントの位置が逆向きで、沸騰してないこともあったが、それなどまだ可愛い方。 沼のカルガモ 先日、居間の窓ガラスの汚れに気づいた。また山鳩がぶつかったようだ。柄のついたモップを持って外へ出、ガラスの汚れを落とした。前回よりも高い場所。そしてその「当人」がなんと庭にいた。私が見ても逃げない。だが家の中から写真を撮ろうとしてカメラを向けた瞬間に、急いでHさんのキウイ棚の方へ飛び立った。いつも来るヤツだと思うが、きっと私と一緒で学習能力がないのだろう。 アオバト 山鳩の別名の一つがアオバトなのが不思議。もう一つのキジバトは羽がキジのような斑(まだら)模様なので分かる。アオバトと呼んでいたのは昔。オスは翼以外は緑色。だがメスは全身茶色。なのにアオバトとは。アオバトが海水を飲むことを知っていた。ミネラル分補給のためらしいが、一部の生息地に限定され、「海なし県」のアオバトは無論そんな行動はしない。海水浴する珍しい生息地もあるそうだ。 ひしゃげた牛乳パック そうそう。買い物の失敗の話の続き。ある時買い物から帰って自転車を止めると、その下に白い液体の塊が見えた。原因は牛乳しかない。エコバッグが荷台から落ちないよう、かなりきつくゴムロープで縛った。家に入って食料品をそれぞれの場所に収容。牛乳は冷蔵庫の定位置へ。その時パックがひしゃげていることに気づいたが、まさか漏れてるとは疑いもしなかった。 2、3日後、牛乳パックの定位置に白い液体が溜まっていることに気づいた。雑巾で拭いたがまさか漏れてるとは考えなかった。だがその翌日も白い液体。慌てて取り出して牛乳を別の容器に空け、パックに水を入れた。するとぽたりぽたりと雫。パックの底を観察すると、角が薄い部分があった。堅い何かと擦れて薄くなったのだろう。全体量の30%ほどを失ったようだ。山鳩同様本当にとんまなわたくし。 最近の散歩でたくさんの写真を撮った。その大半は、逆光や影や冬の木立や沼などの淋しい風景。そして時には面白いと感じた形も。今見える風景がそんなのしかないせいもあるが、もともと私はモノクロやシンプルな形に惹かれる傾向がある。すっかり葉を落とした落葉樹が逆光の中に突っ立つ姿の気高さはどうだ。寒さに耐えて春を待つのは北国の人間も同じ。強く惹かれる理由はきっとそれだと思う。 ある日の夕食 ある時、無性にお握りが食べたくなって100円の昆布入りを1個買った。その日の夕食がこれ。レンジでチンしたお握りは実に旨かった。自分では作れないプロの味。こんな食事で満足してる私は根っからの貧乏性。でも誰かに迷惑をかける訳じゃないから良いのだ。その夜も薄い焼酎のウーロン茶割りを一杯。安上がりな日常だが、生かされていることに感謝。明日は節分、そして明後日は立春だ。<続く>
2022.02.02
コメント(4)
~動き始めたもの~ ひなた 今日から2月。動き始めたものがある。先ずは朝ドラ「カムカム」の3代目のひなたちゃん。早くも4年生のお転婆娘。夏休みの宿題もほとんどしてないのに、もうじき休みが終わるころ。かつてジョーとるいは話していた。「ひなたの道をいつまでも一緒に歩きたいね」と。その2人の愛の結晶がおてんば娘の彼女。ベリーの娘も同級生みたい。さて、これからどんな娘に育ってゆくのだろうね。 いざ出陣へ 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも動きがあった。平家打倒に向けての第一歩が踏み出された。相手は平家の守護の山木館。だが頼朝の軍勢はわずか20名ほど。それも戦の経験がないものばかり。そして総大将の頼朝は襲撃には加わらず、政子の膝枕で転寝というざま。だがこの小さな戦こそが、やがて平家を打倒し、武士の政権である鎌倉幕府を興す端緒となる。歴史が動き始めた。 王将戦第3戦 将棋の八大タイトルの一つの「王将位」に挑戦していた藤井竜王(左)がタイトル保持者である渡辺三冠)との第3戦で、見事に勝利した。これで破竹の3連勝。王将位にも王手をかけたことになる。もしも後1勝したら19歳での五冠達成で最年少記録。前人未到の快挙達成となる。王位戦の勝利者がする約束のコスプレはまだ未確認。ともかく藤井9段一強の「藤井時代」に突入した感がある。 佐渡金山跡 山が二つに割れた佐渡金山跡地。江戸時代から金鉱脈を掘り続けた結果だ。ユネスコの歴史遺産への登録申請を日本が示したところ。韓国が朝鮮人を強制労働させたとの抗議。尻込みした岸田総理は安倍元総理に促され、申請を決断した。日本側の資料には、朝鮮人も日本人労働者と同じ賃金、賞与、食事、住居、映画などの娯楽供与が明記。デマには事実で堂々と反論すべき。「軍艦島」の二の舞はゴメンだ。 北京冬季五輪メイン会場 間もなく北京冬季五輪が開幕する。コロナを抑え込もうと中国は必死だ。ウイグル族への人権弾圧も問題だが、中国入国に際して独自のアプリ強制がさらなる心配。パスポート番号などプライベート情報が簡単に盗まれる可能性が高い。あの独裁国家では何が起きてもおかしくない。習近平にとって北京冬季五輪は世界に向けての絶好のプロパガンダの場。たとえ偽情報でも自分の政権維持に繋がればOK。 競技場前の公園には銅像まで建っている。IOCのバッハ会長と歴代会長数人分。これほど忖度(そんたく)してまで、中国は一体何を企んでいるのだろう。ウイグル族への弾圧や、経済危機や、コロナ感染から世界の目を逸らせ、来年の党大会への布石か。何しろ「歴史決議」で毛沢東や鄧小平と並ぶ存在として自らを神格化したのだから。恐るべき全体主義。「独自の民主主義」などはどこにも存在しない。近々あの国の崩壊が始まると感じるのは、私だけだろうか。 2本目の開花 2本目のシンビジウムが咲き始めた。嬉しいではないか。我が家の小さな春。3日は節分。そしてその翌日の4日は立春。旧暦の暦の上の話だが、少しずつ春が近づいているのは確か。今日も風花舞う中、自転車で買い物に出かけて来た。<続く>
2022.02.01
コメント(4)
~「粉もの」のことなど~ 1月も今日でおしまい。明日からは2月。旧暦2月の別名は「如月」(きさらぎ)。寒いため着ているものの上に更に着重ねる意味の着更着(きさらぎ)から来たとの説もある。2月に入って直ぐ節分があり、立春となる。旧暦ではもう春。日差しも明るく、日没も少し遅くなったように感じる。俳句教室の2月の兼題(宿題)は「紅梅や」。1週間ほど前、早咲きの紅梅を観た。わずか2、3輪だったが。 衝突痕 「ドン」と言う音が聞こえた。居間の窓ガラスを見ると、白いものが付着している。外へ出て確かめると、柔らかい羽毛。正体は山鳩。キジバトやアオバトとも呼ばれるそうだ。居間の窓ガラスはかなり大きく、中に植木鉢を置いているせいだろうか。そして窓ガラスに青空がきれいに写っていた。これじゃ鳩も錯覚するはず。去年業者に窓ガラスの清掃を依頼したのも関係したかも。鳩は直ぐに飛び去ったようだ。 山鳩 本来は山などに生息する鳥だが、住宅地の傍にも現れる。ウィキペディアには警戒心が強いとあるが、近所のキウイの木に巣を作ったり、我が家の庭や畑に来て餌を捜す姿を良く見かける。時には番(つがい)で飛来することも。木の実や昆虫、ミミズなど何でも食べる雑食性。我が家にはアオキやウメモドキなど実のなる木もあれば、虫が食う野菜も育てている。デデポポと低音の鳴き声が可愛い。 お好み焼き 私は結構「粉もの」が好き。うどん、そば、ラーメンなどの麺類。安売りのパン。一昨日はウーメンを茹で、暖かい汁につけて食べた。昨日は考えた末、昼食はお好み焼を作った。粉は強力粉と「黄粉」を合わせ、水で溶いたもの。具材はキャベツの千切り、チーズ笹かまを切ったもの、レーズン、ケチャップ味の野菜炒めの残り物など。完成後は中濃ソースをかけて食す。なかなかの味でぺろり2枚完食。 新しく買った体重計は居間に置いてある。何しろ脱衣所が寒すぎて、素っ裸になると体重測定どころではなくなる。居間は夕方からシャッターを下ろし、カーテンを閉めて暖房を入れてある。風呂から上がると一目散に体重計に乗る。ここ数日の体重の増減はわずか100から200グラム程度。面倒な体脂肪率などは設定もしていない。バランスの良い食事で、便秘も無用。良いぞ自分。良いぞわが食生活。 奄美大島 テレビ番組で奄美の探訪記を観た。奄美の習俗や文化などの紹介。私は一度も訪れたことはないが、空の上からは何度も観た。フライトマップと島の形で、どの島か見当をつける。地図の赤丸部分が大島海峡。ここはリアス式海岸でとても入り組んだ独特の地形。狭い海峡の対岸が加計呂麻(かけろま)島。5回くらいは自分の目で確認出来た。座席の位置と当日の天候でも、見える島が全く異なる。 大島海峡(左)と奄美民謡の歌者(うたしゃ=歌手:右) 手前が奄美大島で、対岸が加計呂麻島。サンゴ礁が砕けた白い砂のせいで浅い場所はエメラルドグリーンに、海峡の深い部分が藍色に見える。島の形がギザギザなのがリアス式海岸の特徴。琉球王朝に属した時代があり、琉球文化の面影も残るが、沖縄と南九州の双方の影響を受けている感じ。独特の「こぶし」を利かせた民謡がとても素晴らしく、若手の歌者が数多く育っているのが頼もしい。 竹富島 先日の「ブラタモリ」の訪問地は沖縄の竹富島。地質や地形を中心に進行するのが番組の特徴。集落はすべて島の中心にある。そこは島の起源となった堅い岩(チャート)がある限られた場所。井戸もその周辺に多い。チャート岩礁を中心とした元の小島を取り囲むようにサンゴ礁が形成され、隆起を繰り返して島は今の大きさになった由。伝説によれ、屋久島、沖縄本島、久米島などから渡って来た6人(?)が島人の先祖だと。「ここより南側は立理禁止」の点線が引かれているが、きっと「星砂」の採取を警戒してるのだろう。 赤瓦の集落 隆起サンゴ礁は石ころだらけで、畑を作るの重労働とのこと。聖なる御嶽(うたき)は八重山地方では「オン」と呼ぶ。また祝女(ノロ)に相当するのが司(つかさ)。6人の司が6つのオンで祈り、12か所の井戸を守り、月に2回祈りと祭りを行うが、それでも昔より減った由。島の成立や伝説、祈りと祭り。狭く貧しい島で協力し合って来た島の歴史が理解出来た。私は島を訪れたことがあり、行った場所も地図で分かる。テレビ番組のお陰で、奄美や沖縄に関する知識が、増えて行くのが嬉しい。<続く>
2022.01.31
コメント(4)
~出て来た俳句ノート~ 3日連続でウォーキングをした。「思いついたが吉日」との意気込みだったが、直ぐに腰痛発生。上り坂で前傾姿勢になると、腰に負担がかかるのだろう。時々立ち止まって腰を回したり、手で叩いたり。家の中では自己流の腰痛体操とラジオ体操と軽いストレッチ体操なども。なかなか腰痛は治まらないが、下肢と臀部の筋肉が少しだけ戻ったような気がする。寝たきりにならないためにも、なるべく運動したい。 小春日和のある日。朝から洗濯と布団干しを決行。ついでに畑に埋めた小ぶりの大根を3本掘り出した。凍ったまま埋めたせいかまだ凍り、葉を切り落とした部分から腐り始めていた。30cmの地下でも、そんな変化があるのかと改めて認識。冷蔵庫に残っていた大根を先ず使おう。皮は刻んでピクルス用に、「本体」はザク切りにしてニンジンと一緒に圧力鍋で煮た。 茹でたメカブ それから買い物へ。いつもは週末にしか行かないのだが、冷蔵庫の食品が乏しくなっていた。連日3食を自宅で摂れば、減るのは当たり前だ。思い切って通常の2倍ほどの金額を購入。店を出ると駐輪場にSさんがいた。最初と2番目の職場の先輩。会ったのは1年ぶり。80歳を過ぎても自転車で来る。しかも普通のママチャリ。近く新しいのを買う予定と。しばし健康談議に花が咲いた。 帰宅後すぐに食品をそれぞれの場所に収納。続いて料理に着手。昨夜から解凍していたもの、朝から下処理していたもの。それらを大鍋に入れ、いつも通り適当に味付け。これで4日分にはなるはず。メカブ(昆布の根元)を小さく切って茹で、ピクルスを作り、その合間に魚を捌いて刺身になる部分、焼き魚にする部分、味噌汁代わりの鍋にする部分などに仕分け。我ながら手慣れたものだ。 タラの白子 珍しくタラの白子を買った。美味しいが高いため、10年くらい食べてなかった。タラの切り身、白菜、ネギ、豆腐、捌いた魚の不要な部分と一緒に鍋物に。白子はオスの精巣で、仙台ではかつて「キク」と呼んでいた。北海道の本場でなく、三陸近海でもマダラが獲れるようになったのだろう。さて、どんな出来栄えになるかは不明。アイスランド産のクジラのベーコンも買った。こちらも懐かしい味だ。 先日文書整理をしていたら、俳句ノートが出て来た。721番から2696番までは北陸勤務時の作品で、それ以前はやはり捨てたようだ。その後に転勤先で詠んだ作品が続いていた。まさか水戸でも詠んでいたとは。そこは定年前に辞職を決意した地。19年前の緊迫した心情がまざまざと蘇った。苦しみの中で走り、句を詠んだあの日々。それらの作品を、いずれ必ず読み返すつもり。 職辞して春風われのものとなる (しょくじしてしゅんぷうわれのものとなる) 山本読書室 江戸末期の京都にあった「山本読書室」をあるテレビ番組で知った。主宰者の儒医山本封山は私財を投じ事実を究める活動をしていた由。門弟は武士、貴族、町人、農民など1600余人と言う。蝦夷地を探検し、こよなくアイヌを愛した松浦武四郎も門弟の一人。私塾は事実や実物を重視し、60年間で51回の「物産会」を開催。蒐集品も記録も膨大過ぎて刊行不能だったが、その業績が現在見直されている由。 北京冬季五輪マスコット 元NBA(アメリカプロバスケットボール協会)の中国人選手姚明(ようめい)氏が現役のエネス・フリーダム選手を中国に招待したい旨表明。これに対してフリーダム選手は「もしウイグル族の奴隷労働収容所」に一緒に行ってくれるなら招待に応じよう」と応えた由。同選手はウイグル族と同じ文化を持つトルコの出身。ウイグル族に対する中国の弾圧に抗議して名前をフリーダム(自由)に変えた信念の人。 エネス・フリーダム選手 性的被害を訴えた女子プロテニス選手の抗議すら、合成写真やフェイクニュースで「亡き者」にした中国。ウイグル族への人権侵害は「ジェノサイド」(皆殺し・民族撲滅)と主張する国家もあり、北京冬季五輪への政府関係者派遣をボイコットする国も出た。今回の動きも、きっと陰で中国共産党が手を回しているはず。嘘は中国及び中国人にとって恥ではない。「嘘も方便」。それが彼の国古来の文化であり、歴史でもある。今回のフリーダム選手の勇気ある行動を支持し、拍手を送りたい。<続く>
2022.01.29
コメント(7)
~長い話・短い話~ 岡山のHさんから電話が来て、かなり長い間話した。彼はつくば時代の後輩で、現役中は存分に実力を発揮し、退職後は私大の特任教授として専門職の養成に当たった。彼も麻雀仲間の一人だが、今ではせっせと家事をこなしている由。情報通の彼からはつくば時代の同僚や後輩たちのその後の様子を聞くことが出来た。懐かしいつくば勤務時代。あの壮絶な経験は未だに忘れることが出来ない。 住宅メーカーの青年には、かなりきつい調子で本音を話した。前回の点検時に来宅した社員があまりにも横柄な態度だったからだ。彼は私の剣幕に驚いたようだ。企業には企業の論理があるだろうが、建て主には建て主の論理がある。それも先がない後期高齢者の場合は、彼らの利得行為を簡単に受け入れることは出来ない。私の話の内容に驚いたろうが、人生の重さを彼が感じてくれたら本望だ。 夕方暗くなってからやって来た新聞の集金人と、長時間宗教談義をした。玄関先での1時間以上の問答で腰が痛くなり寒さで震えたが、真剣なやりとりだった。言うならば宗教上の真理と、科学としての真理の相違。彼女が教団から何をどう学んでいるかが分かって面白かった。私は教会に行かなくなって久しいが、神社や仏閣を訪ねた際も「アーメン」と唱え、科学を超越した絶対的な真理を今なお信じている。 「香典返し」は高級なドリップ式のコーヒーと洋菓子。私はインスタントで十分だし、装置もない。近所の方に上げようとし、3人目のTさんが引き取ってくれた。その代わりに新しく買った体重計の「設定」を頼んだ。メカに弱く視力が悪い私にはお手上げだが、彼女はあっという間に設定を終えた。緊急連絡用にと電話番号も聞き出した。いざという時に頼りになるのは、遠くの親戚よりご近所さんだ。 外階段の塀際のモッコウバラを剪定してる私を見て、お向かいのKさんが声をかけてくれた。彼は枝切鋏を器用に駆使して、邪魔な枝を伐ってくれた。そのKさん宅の電話番号も聞いた。以前は町内会製作の略図に電話番号も載っていたのだが、「個人情報保護」で消えてしまった。その後はずっと私がやり、伐った枝と落葉を片付け、枯れ菊を剪定し、裏の畑の雑草を抜いた。これで少しは安全安心になったかも。 畑に埋めたのを掘り出した大根は裏のSさんに上げた。寒さで凍り、成長が悪かった小さな大根だが、果たして役に立ったのか。南の畑の白菜のうち、食用可能な株が6個から8個ある。これも食べられるうちに誰かに上げようと思うが、貧弱な野菜でも喜んでもらえないとダメ。家庭菜園の野菜は農家が作ったものとは、見栄えも中身も違うからだ。むろん作った本人は美味しく食べてるのだが。 ひょっとしたらもうロウバイが咲き出しているかもと思い、小川の土手沿いに訪ねてみた。1軒は満開の花盛り。だがもう1軒はまだ咲き始め。なぜかと理由を考えた末に出た結論は、ほとんど咲いてないお宅のロウバイは垣根代わりで強めの剪定をしたと推定。我が家のモッコウバラの剪定は、堅い古枝が飛び出して危険なのと、よろけた場合咄嗟に垣根の桟を掴むため。俺も歳をとったものだ。ああ。<続く>
2022.01.26
コメント(4)
~さまざまな準備~ その日を迎えるためには色んな準備が必要だろう。男はそう考えた。季節が移ろうように、時間は待ってくれない。そして命にも限りがある。さてその中で優先順位を決めて、やれるものから取っかかるしかない。しかし人間歳を取ると決断力も実行力も鈍る。でもそれは仕方ないさ。生きとし生きるものの宿命だ。だが人間は考えることが出来る。たとえ微力でも抗って前に進むしかない。 その日を無事に迎えるため、先ず食う。食うためには買い物をし、自分で調理し、毎食ごとに食事のバランスを考え、咀嚼し消化してエネルギーを得る。理屈では簡単なその道程も、自分が動かないと何も始まらない。その次は何だ。体調を万全に保つことか。最近しきりに頭痛がするのはなぜ。寒さで上がった血圧のせいか。それとも睡眠不足か。それとももっと怖い脳出血の遺伝のせいか。祖母、父、そして兄。 掛かりつけの内科へ行った。極力雪や氷が張ってない道路を選んで自転車で。これには危険を察知する能力が不可欠だ。転んで怪我したら全部自己責任。待合室にはもうかなりの人が順番を待っていた。2~3時間はかかる由。いつもの診察ですかと聞かれて、「薬だけ。それも睡眠導入剤で良いの」。これで10人以上を抜いた。隣の薬局で薬を受け取り、無事帰宅。 頭痛の正確な原因は不明だが、血圧降下剤はきちんと服用し、血圧を測っても正常値。次に疑われるのが睡眠不足。ブログに熱中しその後もテレビ。ブルーレイの影響か、集中し過ぎによる緊張。そして長時間窮屈な姿勢でいることでの腰肩首への負担による血流不全。そして冷たい寝床と頻尿による、深夜の起床。それらの複合作用だろうが、ともかく薬の力を借りてでも先ずは眠ることにしよう。 黄粉あんこ餅 そして大事なのが当日及び前後の天候。それによって会場へたどり着く交通手段と必要時間が異なる。老人の冬の悩みはそれだ。1週間の長期予報では、何とか自転車でも行けそう。だが寒気団が張り出して当日以前に雪が降りそうな気配。降っても融けるか。たとえ融けても凍結しないかと、そのルートを頭の中で思い描く。最悪の場合は杖を突いてバスに乗り、地下鉄で1駅分だけ乗り継ぐ方法も。 思案中の私に3回の電話。東京のK氏はつくば時代の麻雀仲間。退職後G会館の警備員をし、今は通学中の児童の誘導係。歳は私と同じで、奥様はかなり前に亡くなった。元気そうで良かった。徳島のIさんは徳島時代の麻雀仲間。良く朝まで戦ったものだ。大阪のM氏は徳島時代の麻雀と軟式野球の仲間。当時は数学の教授で、その後理事から副学長になった。転勤2年目で奥様とお子さんが大阪へ帰った由。 焼いた数の子 立場は違っても、お互い新しい大学づくりに必死だった。酒も飲んだし喧嘩もした。だから彼の気持ちは良く分かる。そして別れた奥様の気持ちも。私は3か所で都合20年間創設事務をやった。その苦しみを家族に伝えることの困難さ。彼は75歳の今でも軟式野球をやってる由。思い出話に花が咲き、30分近くも話し込んでいた。別れた奥様やお子さんの近所に住まっている由。思いやりだね。きっと。 所属走友会から「新年会&総会」の開催中止のメールが届いた。仕方ないよねこのオミクロン株の蔓延状態じゃ。それに私は腰痛で走るどころか、宴会の座席に長時間座るのも困難だろう。久しぶりに皆の顔を見て、長年のお礼と別れを告げたかったし、懐かしい温泉にも浸かりたかったのだが。だが、すべては運命。世界のこの状況を変えるのは、かなり難しい状況だろう。 私が思案中に、朝ドラの「カムカム」の様子が急変し出した。なんと東京へ出て行ったジョーが、社長の娘を好きになってしまったみたい。なんだよなんだよ。あれだけ「るい」と約束しておきながら。変だよ変だよといくら叫んでみても、ドラマの脚本はもう決まってて、変わらないのだろうしねえ。大相撲も千秋楽まで目が離せなくなり、トンガの火山爆発の被害にも驚いた。小島が一つ吹っ飛んだんだねえ。 さて最後に残ったのが兼題(宿題)の句を選んで清書し、人数分コピーすること。これで毎回悩むのだ。自分では良く出来たと思っても、清書しているうちに、「こう直した方が良い」と感じで書き直し。A4の用紙を4つに区切り、それぞれに3句を書く。だから書き直すと1枚につき12句を新たに書くことになり。それも気に入らないとさらに12句。選句と推敲の連続。俳句教室への道はまだまだ遠い。 <続く>
2022.01.22
コメント(2)
~春めく日の出来事~ 女性が追いかけて来た。米倉涼子似の人。だがよく見ると小池栄子似だった。北条政子役で今大河ドラマに出演中。その彼女が私に鍵を渡した。「ああゴメン」。郵便局の窓口で切手を買った。お金を出すときに邪魔になった鍵を財布から取ってカウンターに置いた。ATMへ向かった私を、局員の彼女が届けに来てくれたわけ。前から顔を知っていたが、米倉から小池そっくりに変化。少し歳を取ったんだねえ。 シドニーのレストランで女性に見つめられたことがあった。梅宮アンナ似の人。多分イタリア系の移民だろう。スパゲッティの後で彼女が勧めたオニオントーストを食べた。本当は満腹で食べたくなかったのだが、つい頷いてしまった。もう25年も前の話だが、彼女が私を見つめていた謎が今解けた。きっとチップを待っていたのだ。だが滞在4日目の私は疲労困憊で、全く気づかなかったあの時。 モノレールの車中では女子高生にウインクされた。日本人が若く見られるのと、外国では女性も積極的なのを実感。博物館で並んでいる時、背後に人の気配を感じた。振り返ると男。オーストラリアはホモが多いと聞いていたので、慌てて離れた。英語も碌に話せず、枕が変わって眠れないうえ12月は真夏。キャンベラ、メルボルン、シドニーと時間があれば走った。あの疲れた旅も、今では懐かしい思い出だ。 郵便局へ行ったのは、「お年玉付き年賀状」が当選したための引き換え。上が今回の「切手シート」。40枚中2枚なので高確率。賀状を欠礼すると寒中見舞いに書いたので、これがきっと最後の「お年玉」。結婚早々2等賞の掛け時計が当たった。ある年は4等賞の「園芸セット」が当選。あまり年賀状を出さなくなった今では景品も貧弱だが、1等賞は確か現金だったはず。ぜひ番号を確かめてね。 郵便局からの帰路、紅梅を見つけた。観たのはいつ以来だろう。周辺で最も早咲きの紅梅は懐かしい名前。父のお菓子屋の名が紅梅堂。昭和20年代にあったカバヤキャラメルと紅梅キャラメル。カバヤはカードで「カバヤ文庫」の本と交換でき、紅梅はジャイアンツ選手のブロマイドや切手帳だった。若くして死んだ父と姉と、一昨年死んだ兄。そして今では遠い戦後と、長く続いた貧乏の日々。 ベランダに布団を干した後、自転車で買い物に向かった。バス停前の花壇では、早くも水仙が咲き出していた。これは野生に近い生命力旺盛な品種。先般大量に作ったおかずが残り少なくなっていた。毎日食べればその分だけ確実に減る。落ちることない私の食欲をこそ、感謝すべきなのだろう。重たい荷物を背負って向かい風の中必死でペダルを漕ぎ、無事帰宅。 買った食品を素早く仕分けし、遅い昼食を摂り、干していた布団を取り込み、ブログを書くためパソコンに向かっている時チャイムが鳴った。玄関は開けずに居間の窓を開けて話すと、リサイクル品の買取り業者。最近はこの手の業者が次々にやって来る。話のついでに故障したデジカメを売った。値段はわずか100円。それなのに書類にいろいろと書かされた。ブログネタと思うことにするが、果たして安全か。 トンガの火山噴火による津波が日本にも押し寄せ、被害が出た。宮城県でもカキやワカメ養殖用のいかだが揺すられての破損や、ワカメが切れたことによる減収など。小型漁船の転覆も各地で起きたみたいだ。さらに心配されるのが今後の気象。火山灰が成層圏にまで達することで数年後には気温の低下による農産物の不作、ソーラー発電の低下などが懸念される由。新型コロナだけでも厄介なのに、本物のコロナ(太陽の外延部のガス)にも影響するとはねえ。CO2の増加にもつながるんだろうなあ、きっと。
2022.01.18
コメント(2)
~まずは一歩から~ ある日の午後、思い切って外へ出た。近所の坂道を歩こうと思ったのだ。自信はあったし、前夜の「腰痛体操」でも調子良かった。だが歩き始めてすぐ、腰に痛みが走った。坂道の傾斜で背骨に負担がかかったのだろう。そして西風がきつい。午前中はポカポカ陽気だったのに、夕方近くなると急に気温が下がる。奥羽山脈を越えて来る西風のなんと冷たいこと。歩けたのは2kmほど。これが私の現実だ。 歩こうとしたのには理由があった。兄嫁が3千歩歩いたと先日電話で話していた。それでも少ないそうだ。ある人からの年賀状に「腰を傷めて全く歩けなくなった」と、最後の年賀状になるとも書かれていた。登山が好きで元気だった人がねえ。私も腰痛持ちで他人ごとではない。独り住まいの私が歩けなくなれば、暮らしが成り立たなくなる。今後のためにも何とか歩いてみよう。そう思ったのだ。 雪だるまのニンジンの小さな手 翌日も歩いて郵便局へ行った。前日同様すぐに腰痛発生。だが我慢して歩を進めた。可愛い雪だるま発見。日が当たる顔は融け、小さなニンジンが見えた。これは手だろうか。なんと可愛い作品。近所の子供が作ったようだ。日蔭にまだ雪が残る裏道。転ばないように慎重に歩く。おっかなびっくりのへっぴり腰。恰好悪くてもこれは自分のため。何も恥じることはない。 広場でゲートボールに興じるお年寄りたち。そういう自分も立派な後期高齢者。元気だった頃はあんなゲームが運動になるかと馬鹿にしていた。練習で80kmも走れたからで、自分を「鉄人」だと信じていた。それが今ではヨロヨロのヨタヨタ。寒い中でゲートボールを楽しめる彼らの方がずっと健康。人間一寸先は不明。かつては500kmレースを完走した人の腰が曲がっている姿を、昨年遠くから見かけた。 郵便局へ行ったのは「寒中見舞い」用の私製ハガキを買うため。年末にはまだ残っていたが、既に品切れ。仕方なく「官製はがき」を買い、生活資金を少しだけ下して帰途に就いた。ゲートボール場は氷が融けて水浸し。お年寄りたちの姿は消えていた。あんな泥んこ状態じゃゲームは無理。往きよりも帰りの方がずっと楽に歩けた。冬休み中の小学校は雪があるだけで、子供の姿が見えない静かな校庭。 夕方が迫った。帰路に見つけた雪だるまは形が崩れて泥んこ。スノーマンのなんとも儚い命。苦しんだ散歩だが、少しは運動になっただろうか。翌日から「寒中見舞い」を少しづつ書こうと、官製はがきと届いた年賀状とをテーブルにセット。「その気」が起きるようにと準備の積もり。でも食事は決して疎かにしない。それは命を繋ぐために不可欠の「儀式」。毎回美味しいと感じられるのが嬉しい。 翌日は「資源ごみ」回収日に備えて、古新聞、古雑誌、段ボール毎に紐で縛った。この日手を付けた「寒中見舞い」は数枚。なにせ住所から文章まで全部手書きのため、時間がかかるのだ。いつもパソコンのキーを叩けば「自動変換」されるため、すっかり字を忘れている。漢字は正確な字を思い出せない。そこれに目が良く見えない。何とか胡麻化して仕上げる。自作の俳句を添えたのが2枚。 金曜日。半月ぶりに灯油を購入。料金は3千数百円。1個のポリタンクに残量があったため、中途半端な値段になったのだ。5日、北朝鮮が新型弾道ミサイルを発射。700km先の目標物に命中したそうだ。日本のEEZ外ではあったが迷惑な話。さて宮城県内でもオミクロン株による感染者が発生。そしてついに「第六波」襲来が宣告された。東京都内で10cmの積雪。翌朝も凍結で事故が多発した。
2022.01.10
コメント(8)
~わが貧しき食事~ 雪ではない。正体は大根おろし。しかも我が家の畑から引っこ抜いたもの。抜いたばかりのころはまだ凍っていた。零下5度にもなれば生きている野菜でも凍る。極寒地では立木すら凍って割れると聞く。さて、大根の皮は刻んでピクルスに変身し、葉っぱは煮物や炒め物に変身する。大根おろしに掛けるのは納豆に付いている「たれ」。あれで十分だし、サバの缶詰の「汁」ならなお美味しい。 大根の葉は干しておいたのを刻んだ。その方が甘味が増し、かつ鉄分やカルシュウム分が増すらしい。他にシイタケ、切り昆布、タマネギ、野菜入りのさつま揚げが入っている。先ず鍋に油を引いて軽く炒め、それから適当に味付け。残っていた煮物の汁、出汁醤油、味醂を入れて煮、最後にごま油を加えた。10本分の葉を入れたため、大増量。勿体ないが煮汁は捨てた。大根葉を干すうちに風で跳んで来た「砂」が鍋の底に沈んでジャリジャリしてたので。でも味は最高。土の味も砂の味もしなかった。 ポテトサラダも大量に作った。失敗だったのが予め圧力鍋で似たジャガイモとニンジンが少し堅かったこと。ご飯の時と同じ時間にしたのだが、もっと時間をかけ温度を上げた方が良かったみたい。でもスプーンで小さめに切れたのでOK。軽く湯通ししたタマネギとハム、刻んだ柚子の皮も混ぜた。トマトは潰れて汁が出るため、食事の時に切って添える。残念だが傷んだキュウリは捨てた。 ピクルスと言えば聞こえは良いが、何のことはない。野菜の酢漬け。素材は大根の皮、ニンジン(皮付きのまま)、タマネギ、柚子の皮。漬け汁は穀物酢、レモン果汁、ポン酢。それに以前のピクルスの残り汁を少々。ほとんど1年を通じて食べているため、酢の消費量はかなり多いはず。大根もタマネギも自家製なので、タダみたいなものだ。わが手料理は胃袋にも懐にも優しいのでR。 「お雑煮」の汁が残っていたのを有効利用した「力そば」。鶏肉で採った出汁で味は良い。それに刻んだ水菜を追加し、小さな餅を2個入れた。使える物は何でも利用するのが私流。当然冷蔵庫の整理にもなるし、食品の防腐管理にもつながる。「三段」あったお節も、ほとんどが胃に収まった。 お節の「甘いもの」はヨーグルトと一緒に食べた。黄色いのはキンカンの甘露煮だった。ここにない「栗」は薄い塩味だった。どれも美味しくてパクパク。右はあんこ餅。溶いた粒あんが傷む前に食べようと、ある日の昼食にしたが「薄く」てもあんこはやはりあんこの味だ。お口直しに、紅白蒲鉾と沢庵2切れを添えた。お茶は玉露の粉茶。値段は安いが美味しい。茶碗の底の「おり」は薬代わりだ。 ある日突然ケチャップの味が恋しくなった。だがスパゲッティを茹でれば時間がかかる。そこで「冷や飯」をチンしてオムライスを作ることにした。具はタマネギとハムと言う単純さ。卵焼きは別に作って載せたが、オムライスに見えるかどうかは問題外。無論我が家にグリーンピースなどはない。 そしてこれがオムライスを主食としたその日の夕食。おかずは「大根葉の炒め物」、「ピクルス」、「しめ鯖」。そしてお飲み物は超安物焼酎のウーロン茶割りを1杯。我ながらバランス良い食事と自画自賛。量が少ないので、摂取カロリーはそう高くないはずだ。 こちらは翌日の朝食。ご飯は冷や飯にお湯を注いで「チン」したもの。おかずは前夜の夕食の残り物がほとんど。コロッケは半分だけ。ソースをかけたアジフライは3分の1だけ。そして味噌汁は朝食時だけにしている。それでなくても塩分の摂り過ぎ傾向にある私。納豆は「たれ」なしのまま。しめ鯖や沢庵の塩分で十分。かくして今日もマックス爺は食べ、かつ生き延びるのでR。
2022.01.08
コメント(2)
~雪降り続く~ ベランダの手すりの隅間から見た塀際 1月4日火曜日。また雪が降り始めた。今年最初のゴミ出しに行く。「あまり無理しないでね。何かあったら声かけて」と近所のHさん。頼みたいことがあるのはあるが、出来るだけ自分でやるようにしている。甘えてはいけない。自分にも他人にも。ともかく無理はしない程度に頑張る。人生もそしてブログも。ブログに苦しむ人の気持ちが分からない。思ったことをただ正直に書けば良いだけの話。 枯れたガザニア Mさん宅の車が見えない。きっと仕事始めなのだろう。救急車のサイレンが聞こえる。誰かが体調を崩して病院に向かうのだろうか。郵便受けから新聞を取る。年賀状が来ていた。きっと前日に届いたのだろうが、前日に私が取りに出なかっただけの話。かつての部下が某有名私大の教授になってから久しい。彼との出会いは42年も前なのに、なんという律儀さ。若かった頃の真剣な彼の表情を思い出す。 フユボタン 「カムカムエヴリヴァデ」を観てから、朝食の支度を始める。懸命に生きるるいが愛おしい。るいの恋が成就するのか。るいを試すように登場する多様な人々。彼女はどんな生き方を選び、どんな男を夫として選択するのだろう。冷蔵庫の中から適当におかずを選び、ご飯とおかずとみそ汁を温める。ぐい呑みで1杯だけの日本酒とリンゴと納豆と若干の漬物。 自家製浅漬け 野菜不足にならないよう浅漬けを大量に作っていた。主な素材はこの冬収穫第1号の白菜、ニンジンの千切り、自家製のタマネギ、切り昆布と柚子の皮。安かった「切り昆布」と「塩蔵ワカメ」は中国産だった。きっと日本から種を譲ったものだ。だが韓国の高級イチゴは日本の品種を無断で持ち出したもの。平昌冬季五輪のカーリングの「もぐもぐタイム」で食べていたのもそうだ。韓国は卑劣な国だと思う。 物置からジャガイモとタマネギを持って来た。ジャガイモは芽が出ていて生きている。タマネギも芽が出ているが、本体は凍っていた。東の畑に残っていた大根の1本を抜いた。こちらも凍っている。ジャガイモはポテトサラダを作り、タマネギはチャーハンの材料にし、大根は剥いた皮をピクルスの具材にする予定。干していた大根の葉はさつま揚げと一緒に煮物にしたら美味しいと「おかず大作戦」が膨らむ。 パソコンを代えたら取り込んだ画像の縮尺が以前のと違うため、時々失敗をする。それに私の頭は良く誤解するよう老化が進んだ。左はPCのトップページ。文字は10時5分の時間表示なのに、私はてっきり1月5日だと認識していた。良く見ると下に1月4日(火)と見えるが、これは拡大して初めて分かった。耳は聞こえ難く、目は見え難く、その上曜日や月日の正確な認識がない「サンデー毎日」の日々。 右の襤褸(ぼろ)切れは指先を切ったパソコン用の手袋。これは5年ほど前に走っていた時、拾った婦人用。薄くて小さくて作業用にもってこい。風で飛んで来た大きなビニール袋なども、そのうちごみ入れ用に使おうと、ガレージの洗濯竿に吊るして乾かした。笑わば笑え。私は貧乏も他人の評価も全く気にしていない。我は我なり。わが道を一人行くのみ。 時々養老孟司さんのYouTubeを観ている。「まる」が先生の膝に抱かれている。彼は東大の教授を57歳で辞めた。医学部の教授会で辞職することを宣言したら、「不安はないのか」と問われたそう。東大教授の定年は当時60歳。先生は質問した教授に「あんたは死の不安はないの」と逆に尋ねた由。人生に不安は付き物とそのころから達観していたのだ。それが「バカの壁」の執筆につながったのかは不明だが。 野ばらの実 YouTubeで先生がある人の死について語っていた。そこで調べると死の真相が分かった。名前は知っていたがなるほどそうだったのかと納得。老化による心身の衰弱は誰しもが避けられない命題。今は高齢者の独り暮らしが普通になった。高齢化による孤独はいずれ来る道。あまり他のブログを訪れなくなったのもそれが一つの理由。養老先生には老妻がおられるが、わが妻は大金を持って家を出た。果たして何が幸せなのかは誰も分からない。 中国の動きがおかしい。「第1列島線」はとっくの昔に突破され、今や艦載機を載せた空母「遼寧」が太平洋でヘリやジェット機を飛ばしている。台湾への爆撃機出動は既に防空識別圏から逸脱し、東海岸にまで回り込んでいる状況。さらに世界中から食料を大量に入手しているとの情報も。北朝鮮は日本企業を利用して金を騙し取り、ロシアはウクライナへの侵攻を虎視眈々と狙っている。 アジサイの枝 アメリカは11月に「中間選挙」。一方の中国は2月に「北京冬季五輪」を、秋に「共産党大会」を控えている。どちらも引くに引けない状況であるのは確か。それでも1月3日に、米中ロ英仏の5ケ国は多国間の外交取り組みを引き続き追及する旨の共同声明を発表し、「核戦争をしない」ことを確認したと言う。やれやれと言った気もするが、決して「通常兵器による戦争」が否定された訳ではない。 雪のツルニチニチソウ ここまで書いたら猛烈に腹が減って来た。そこでラーメンの大盛りを作り、午後からは「料理大作戦」を開始。もちろん私の戦争に「核」は不要。人間生き残るためにはエネルギーが不可欠。さてわがブログは予約機能を使って書いている。これは公開2日前の原稿。ブログの今後の企画も若干あるが、それもその時の感触しだい。ともかくこうして書けるだけでも有難い。外ではまだ雪がちらついている。
2022.01.06
コメント(4)
~シンビジウムが満開に~ 元旦の新聞はやけに分厚かった。仙台地方の名物「初売り」のチラシが大量に入っているのと、正月の特別仕様で、不要なページがたくさんあるためだ。大部分は古新聞の袋行きとなり、TVの番組欄を探すのにも一苦労。後日ニュースで知ったのだが、「初売り」のための人出が結構あったようだ。私はもちろんずっと家の中。新聞を読み、TVを観、ブログを予約するだけ。2日は洗濯、3日は布団干しも。 箱根駅伝は往路復路共に青山学院がぶっちぎりの完全優勝。シード権争いも激烈で、法政が最終区で東海大を逆転して10位に滑り込んだ。あまり熱心には観ず、復路はTVの音を聞きながら、いつの間にか眠っていた。1月3日の仙台は青空のポカポカ陽気で布団を干したほど。眠りから覚めると、シンピジウムが満開になっていた。 帝京大 明治大 ラグビー全国大学選手権の帝京大対京産大の試合を観た。接戦だったが最後は帝京が逃げ切った。これで9日の決勝は明治(関東対抗戦1位)対帝京(同3位)の関東勢同士の戦いとなった。かつての明治は強かった。「前へ前へ」の北島監督の姿が目に浮かぶ。 3が日に観たのは他に「ドラマ大化の改新」。超大作の再放送で、見覚えのある場面や登場人物で思い出した。岡田准一演じる藤原鎌足は、正確には中臣鎌(なかとみのかま)か鎌子(かまこ)が本名。しかも中央豪族の中臣氏ではなく、常陸国(現在の茨城県)が本拠地の傍流。一旗上げようと明日香の都に上り、蘇我入鹿を殺害した(乙巳の乱)ことで重用され、藤原氏の姓を賜った。平城京鎮護のために春日大社を建て、藤原氏の氏神を祀った。常陸の鹿島神宮の鹿が来たとの縁起だが、鹿が空を飛ぶことは不可能。だが今も奈良公園では神鹿として大事にされている。 <源頼朝> <北条政子> <政子の父北条時政> 「鎌倉殿サミット2022」が面白かった。もちろん今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に因む特集だ。頼朝の死の真相。二代将軍頼家、三代将軍実朝の若過ぎる死の真相。頼朝亡き後、なぜ微力の北条氏が執権となったのかなど、歴史家や小説家などがそれぞれの立場から自説を述べる。 頼朝は実権を握るために木曽義仲、義経、頼範、行家などを次々に死に至らしめる。まさに「兄弟は他人の始まり」だ。彼の死には「落馬説」、「病死説」、「怨霊説」、「暗殺説」、「北条陰謀説」などがある由。さらに鎌倉時代の正史である「吾妻鏡」にも、不審な点があると言う。 頼朝像 歴史は後に書き換えられることもある。頼朝を好きだった徳川家康が、「吾妻鏡」の一部を書き直させたとの説もある由。鎌倉時代は平安時代までの「古代」から「中世」に代わり、その後約600年間に亘る武士による支配の始まりだ。鎌倉はあくまでも「鎌倉殿」であり、「鎌倉幕府」ではなかったと言う。「13人」による合議制が本当にあったのか。それにしても政子の存在が大きい。まさに「尼将軍」だ。 1月2日の夜、急にご飯を食べたくなって米を研いだ。味噌汁が美味しい。年末年始の間に、野菜の煮物、キュウリ2本、豆腐半丁が悪くなっていたため捨てた。冷蔵庫に入れていても安心とは限らない。「勿体ない主義」の私などは特に要注意だ。食べ物が無駄にならないよう、ちゃんと管理せねばと反省。「お節」は順調に消化中。体裁は良いが、中身はそれほど無いのだ。それでも助かったのは事実。 このブログを読んでいる弟が私の体調を心配して、正月早々電話をくれた。同じく兄嫁も心配して電話をくれたが、彼女はブログのことは知らない。沖縄の保険会社の方が、ご丁寧にもメールをいただいた。沖縄を去ってからもう30年も経つと言うのに、なんと義理堅いことか。この会社との付き合いは「つくば」以来なので、もう40年以上になる。未だにお世話になっているのも何かの縁だろう。 植木から出た脇芽 新旧2つのパソコンを交互に使ってブログを書こうとしたが、古い方では更新が出来ない。きっと「パスワード」とIPアドレスが異なると判断されたのだろう。まあ新しい方のPCだけでも、目下の不便はない。いや、多少の不便があってもまだ我慢出来る範囲だ。 私が転寝(うたたね)をしているうちに満開になったシンピジウム。布団も干せたし、今夜は暖かい布団でぐっすり眠れそうだ。そこで新春の一句をば。 初春やシンピジウムに日の光 どうもお粗末さまでした。
2022.01.04
コメント(4)
~新年2日目~ 結局元旦に食べた餅は5個だった。朝はあんこ餅が2個、雑煮が2個。昼は簡単に済ませ、夜は大根おろし納豆餅を1個。合計で5個とは食べ過ぎのような気もするが。今回買った「切り餅」は2.5cm四方ほどの小さなもの。これにはびっくりした。袋の外からは大きさは見えない。だが重量は800グラムと書いてあるので推定は出来た。何分安いのが良かった。日本製なので品質は良いはず。 元旦に観たテレビ番組は4つ。「六角精児の呑み鉄」は再放送。「日本最強の城SP」は初めて観た城も懐かしい城もあった。「生命溢れる奇跡の惑星・地球大紀行」にも観たことのある画像あり。失敗したのが「最強キング決定戦」。これはタイトルで判断し、最後の方しか観なかったが、世界史上6人の英雄伝で、初めから観るべきだったと後悔。すべてNHKの特集番組。やはり歴史番組は刺激になる。 2日目の朝食 元旦の夜は早めに寝た。以前から感じていた疲れ。夜中までTVを観ていたせいだ。2日は朝の6時台に起床して洗濯機を回す。溜めると洗濯するのも干すのも面倒。加えて厳冬のため外干しが難しい。この日はあんこ餅1個、お雑煮1個。実は小さな餅で助かった。元旦に喉に餅を詰まらせた方が6人。うち2人が亡くなった。袋には食べやすいサイズと印刷してあった。地元の企業の良心的な商品だった。一人暮らしの私は誰とも話さない日がほとんど。そのため声帯を使わず嚥下障害を起こしやすいと言う。小さいサイズの餅で大正解だったのだ。 「お節」も金額に相応しい内容と量。体裁良く見た目にも美しい。その中から適当に皿に取っている。自分では作れないプロの味と素材。少量でもお正月気分を味わえた。いつもに比べたら、これでも豪華だし手抜きが出来てありがたい。庭に雀が寄って来る。きっと雪で食べ物に困っているのだろう。先ごろは山鳩も来ていた。住宅地の中の畑は、小動物たちの命を繋いでいるオアシスなのかも。 伝統の「箱根駅伝」の往路がスタートした。テレビの音を聞きながら翌日用のブログを書いている。1区は中央大学が抜け出し、これまで破れなかった一番古い記録を破っての新記録だったようだ。昨年の「予選」も観たが、最近は新鋭校の進出が目立つ箱根だ。さてこの後ゴールまでどんな展開になるのか、注目して観たい。と言いつつ、2区からはほとんど観ず、ゴール結果だけ知った程度。 洗濯物を初めて居間に干した。暖房を入れている居間は乾燥しやすく、取り込んでいる植木鉢の水やりも欠かせない仕事。室内の湿度を保つために洗濯物を干した。仙台は今日も寒く、水道水が手を切るように冷たい。それもまた北国の冬の日常。血圧の急上昇と、食べ過ぎ、飲みすぎに注意。体重計が壊れて記録が出ないため、正確な体重の確認が出来ないでいる。相変わらずの貧乏暮らしだ。
2022.01.03
コメント(4)
~大晦日そして厳寒の元旦~ 初日の出 (茨城県大洗海岸 磯前神社) 弟が水戸勤務の時に彼の家に泊めてもらった。だが通信社勤務の彼の家には夜中も電話が来る。そんな訳でほとんど眠れずに朝を迎えた。その日は「勝田マラソン」(フル)で、当日はみぞれ混じりの寒い日だった。眠れずに寒風と霙の中をゴール出来たのは、まだ若かったせいだろう。それから数年後私も水戸勤務になった。マウンテンバイクで大洗海岸のこの神社に行ったのも、今は良い思い出だ。 大晦日の午前中をかけて大掃除をした。フローリング、和室、キッチン、居間。どこも汚れていた。だが疲れを感じ放置していた。だが新年を迎える前に、少しでもきれいにしよう。年賀状も出さず、松飾も飾る気にならなかったので、せめてもの気分転換。ただし、書類整理は新年は持ち越した。「終活」の一環なのでいずれは処理する必要があるのを、面倒がっていたのだ。 ピンポーン♬ クール宅急便がやって来た。ずいぶん前に注文していた「おせち料理」。本当は前日の夕方以降に届く予定。外からも室内が見えるよう電気をつけていたのだが、私がPCに向かっていたため遠慮したのだろうか。郵便受けに入っていた「お届け時不在メモ」を観て、改めて配達日を指定し直したのが上。解凍まで14時間かかるとあるので、包みを解いて和室に1箱ずつ並べた。 大晦日に観たテレビ番組は「格闘技ライジン」。サッカーの三浦知良の次男孝太のデビュー戦もあってリングサイドに両親が来ていた。1回3分0秒の見事なTKO勝ちだった。父親のカズは息子に「やるなら思い切りやれ」と送り出したそうだ。プロボクシングWBOスーパーフライ級のタイトルマッチは、井岡一翔が防衛したが、迫力のない試合だった。35歳で元大工の挑戦者が良く頑張ったと言うべきか。 たまたま「ローマの休日」を観た。1953年(昭和28年)の制作で当時オードリーヘップバーンは24歳。本当にノーブルで魅力的な女性だと感じた。私がこの作品を観たのは数年後の中学生時代。その頃の料金は2本立てで60円くらいだったはず。それから彼女のファンになり幾つかの作品を観たがどれも素敵だった。それから時が経ち、彼女は虫垂がんのためウイーンで死去。確か62歳だったはず。 その他年末に観て面白かったのが、「超常映像の解明」、「グレートトラバース3総集編」、「解剖学者養老孟司の日々」。正確なタイトルは不明でいずれもNHKの制作。「超常映像」はほとんど謎が解明されるが、昨年今年と仙台上空で確認された物体(上)ラジオゾンデだと思われるが飛ばした人、団体が不明。中には偏西風に乗って地球を4,5周するものある由。ただ悪戯やインチキ画像も多数あった。 「グレートトラバース3」は何枚か写真を撮ったので、いずれ特集したい。素晴らしい挑戦の連続で、改めて感激した。見落とした画像も多く、私も登った山が出て来たのには驚いた。解剖学者養老先生の物事に捕らわれない独特の考え方と生き様には、感じさせられること、考えさせられることがたくさんあった。自分と社会を見つめる達観した目。愛猫マルは20歳で死んだが、先生はまだまだ元気な85歳だ。 元旦は雪の朝になった。最低気温は零下5度。積雪は5cm。早起きした近所の人が、親切に我が家の外階段を雪かきしてくれていた。私が腰を傷めていることを知っているのだ。ゆっくり起床して、布団を上げ、シャッターとカーテンを開け、スコップを持って外へ出、丁寧に除雪した。気温が低いため凍結すると滑って危険。それからおもむろに元旦の宴(朝食)の準備。 料理は3つの「お節」から食べたいと思うものを適当に選んで皿に盛り、残りはタッパーウェアに種類毎に収納して冷蔵庫へ。箱は分解して「雑紙」の袋に。これで冷蔵庫の中がすっきり。日本酒は地元一ノ蔵の特別純米酒をお猪口で3杯ほど。お雑煮はこの朝作ったが餅は入れていない。昼を過ぎたらも列に腹が減って来た。朝食べたものが少量で消化したのか。お雑煮とあんこ餅をこれから作る予定。 こんな風にマックス爺の新年がスタートした。さて、シンビジウムが大晦日の夜に咲き始めた。先月中旬はまだ固いつぼみだったのが、暖房と水やりのせいでようやく咲いてくれた。前妻と離婚して丸4年。彼女は良い方の鉢を持ち去り、私は残った貧弱な苗を分割して育てた。それが4年目にして初めて3つの花芽をつけた。一時は枯れたようなあの古株がだ。ただただ感謝。残されたわが人生も、かくありたいと願う年頭。
2022.01.02
コメント(6)
~2022年を寿ぐ~ 明けましておめでとうございます 本年もどうぞよろしくお願いいたします あまり気張らず「マックス爺のエッセイ風日記」を 書き続けたいと考えております 読者の皆様もどうぞお元気で過ごされますよう
2022.01.01
コメント(4)
~このところの寒波襲来で~ 氷ノ山(兵庫・鳥取県境) 物凄い寒波襲来で、日本各地で大騒動になった。滋賀県彦根市では積雪が70cmを超え、国道8号線でトラックが立ち往生した。青森市は110cmの積雪。大阪と奈良に住む職場の同僚が「キャンプ」に行った氷ノ山(ひょうのせん=標高1510m)では、4人がヘリコプターで救助されたものの、60代の男性が未発見(29日現在)。登山口で1m50cmの積雪の由。この状態でキャンプとはねえ。 近所の風景 太平洋側の仙台などは積もっても3cm程度。それでも日蔭は凍っているし、坂道や曲がり角が多いので自転車は危険。それでも道路の溶け具合を見ながら今年最後の買い物に行って来た。転ばぬかと冷や冷やだったが、何とか無事に帰宅出来た。別な日も雪道を歩いて近所の歯医者に行った。虫歯の治療で来年も早々に予約を取った。 気になっていた大根を8本ほど抜いた。日当たりが悪い東の畑だと、零下の朝が続くと簡単に凍ってしまう。そのまま融けたり凍ったりを繰り返すと腐るため、南の畑に穴を掘って凍ったままの大根を埋め、土を被せた。その状態で本当に持つのかは分からないが、やらないで放置するよりはマシだ。下は抜く前の状態。まだ抜いてないのが8本残っているが、さてどうすべきか。 切り落とした大根の葉は玄関先で干した。この後は自転車の籠に入れたままにすればさらに乾燥して甘くなる。自分の作った野菜は出来るだけ全部食べるようにしている。それが生命を育てている者の、使命だ。ともあれお日様の恩恵は大したもの。腰痛と共存しつつ、冬に生きている。 お雑煮の具 あんこ汁 上は仙台地方のお雑煮の具で、大根とニンジンを千切りにして茹で、それを何日か干したものを使う。後は刻んだセリと水菜と蒲鉾。出汁は鶏肉で取り、醬油味。下は粒あんの袋入りを鍋に移し、お湯で溶いた試作品。薄いのに結構甘いので砂糖は不要。後は餅を焼くだけだ。 焼ガレイ 年越し用の魚の煮物はお徳用の切り身を使ったが、安物で形にならず佃煮にして食べた。その代わりに自分で捌いたカレイを干したのを焼いた。私はこれで十分。それに刺身が3種類あり、ちょっとしたつまみも3種類。そしてこのほかに外注した「おせち料理」が届く予定。このブログが公開される前には届くはず。今年は多分東京の次男は帰省しないと思うので、一人暮らしには十分だ。 室内干し 面倒だが極力洗濯をしている。晴れた日はベランダに干すが、雪が降ったり気温が低い日だと洗濯物が凍るため、室内干しにならざるを得ない。汚れた玄関とガレージの落ち葉は掃き掃除をしたが、室内、廊下、台所はまだ。それに書類の整理も途中のままで終わっている。これも大晦日までには何とかしたいと思っている。 ミカンの露地栽培 今年の東北はサンマが全くの不漁だった。その代わり福島では南の「トラフグ」が獲れた由。やはり海水温が高いのだろう。そして宮城ではカツオが豊漁。そして宮城県の最南端で太平洋側の山元町では、露地栽培のミカンの初収穫のニュース。九州で3年間育てた苗木を300本購入して3年前に植えて露地栽培したものだ。とうとう宮城でもミカンが獲れるようになったのだ。時代が変わったねえ。 雪中の山茶花 さて、本日は大晦日。この一年間は一日も欠かさずブログを更新して来ました。心身の衰えもあってかなりしんどい作業ですが、頑張って来られたのも大勢の愛読者の皆様の声援のお陰と感謝しています。この一年間どうもありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えくださいね。そして来るべき新年も相変わらずよろしくお願いいたします。亭主謹言。ではでは。
2021.12.31
コメント(6)
~暇人マックス爺の年末~ 「グレートトラバース3」~日本300名山全山人力踏破~の最終編を先日観た。「1」は日本百名山だった。「2」は当然二百名山。それらはそれぞれ1年間で達成したように記憶している。そして今回の三百名山は2018年の元旦がスタートなので、全山踏破にほぼ4年を費やした。 そんなど偉い記録を達成したのは、プロアドベンチャーレーサーの田中陽希さん38歳。このとてつもない挑戦を思いついたのは彼なのか、そしてそれにNHKが乗ったのか。「全山人力踏破」のサブタイトルが示す通り、移動に交通機関を使わないのがルール。最南端の屋久島の宮之浦岳から最北端の利尻島の利尻山まで、走るか歩くかして移動。海峡はシーカヤックを漕いで渡るという徹底ぶりだ。 最終回は大雪山から利尻山への挑戦だった。北海道生まれの彼にとっては、感慨深い挑戦とコースだったはず。大雪山系を縦走後に天塩岳を登頂した彼は、天塩川をゴムボートで下った。それだけで約70kmある。河口から豊富町までは走ったり歩いたり。そして最後の難関が利尻海峡。 テレビの画面なので映像が良くないが、シーカヤックで利尻島に向かって漕ぎ出す田中。左の赤い矢印は対馬海流の強い潮流。第1回の時は天候が悪く、かつ潮に流されて途中で転覆し、10時間かかって予定外の港に到着した苦い思い出があるが、今回は穏やかな天候で目的の港に3時間でゴールした。 宿に一泊した田中は翌日利尻山(1721m)に登頂する。海抜0mからのスタートなので、1700m余りを一気に登るわけだ。登頂後田中は山頂の神社に向かって手を合わせた。4年がかりの今回のコースは2万kmにも及んだ。地球を半周した計算だ。因みに私はこれまでに地球を2周半(10万km)を走った。ただし40年もかかったが。47都道府県すべてと、オーストラリアでも。 300名山(正確には301座)を踏破した今回の挑戦では、途中で右手の指を骨折してコースを変更したこともあった。私は4年間で何度この番組を観たのだろう。300名山の中には私が登った山が幾つか混じっているのが嬉しい。 ともかく田中の大冒険は無事終了した。ある人が言っていた。「田中の指に指輪があったけど、いつの間にか無くなっていたと」。このシリーズの6年の中で、彼は結婚と離婚を経験したのだろうか。4年間も家を留守にしたら、そんなことも起こるよね。でも彼は立派だったし、最後まで全力を尽くして自分の任務を遂行した。今夜BS3で夜7時半から「総集編」があるようだが、もちろん観る積もりだ。 今年の大河ドラマ「青天を衝け」が先日終わった。渋沢栄一と言う男を通じて、私たちは幕末から昭和初期までの日本と日本人の考え方や行動を学んだ。時には血も流れ、先進の欧米列強に飲み込まれる恐れもありながら、何とかアジアで初めての近代国家を建設し、世界の列強に肩を並べた。しかし、官に頼らず民間の一経済人として生き抜いた男の生き様は実に清々しかった。日本人の誉と言うべきだろう。 さて来年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は鎌倉幕府を開いた源氏三代とそれに続く北条氏による政権を支えた13名の武士の話のようだ。ずっと以前「北条時宗」を観たが、私にとって中世はあまり興味が沸かない時代だが、勉強のため観たいと思う。 朝ドラ「カムカムエヴリヴァディ」は安子の時代から、娘のるいの時代に突入した。その急展開ぶりには驚くが女三代100年の歴史を半年間で描くのだから、仕方ない話。しかしどの時代も、そしてその時代の人物のどれもが面白くて興味深い。凄い原作だし、脚本だと感じる。渡米した安子はあれからどうなったのか。そして娘のるいはこれからどんな出会いがあるのか。弁護士に続き彼女の前に怪しい青年が現れた。新年は1月3日からの放送開始。さて3月末までに一体どんな展開があるのか楽しみだ。 雪が降った日曜日の京都。男女の高校駅伝をまあまあじっくりと観られた。女子は仙台育英が、そして男子は広島の世羅高校がぶっちぎりの優勝だった。男子の仙台育英は前半出遅れたが、後半実力を発揮して3位に食い込んだ。タスキを繋げなかった石川県の「つるぎ」は、その隣町に住んでいたので知っている。漢字では「鶴来」昔は町だったが、今は白山市になった。今回沖縄県勢の最高位記録を達成した「北山高校」は今帰仁村にあり、その前を走ったことがある。47都道府県を走っていると、どの府県にも何らかの思い出がある。私の歴史みたいなものだ。 北京冬季五輪の最終選考予選大会となった「全日本フィギュアスケート選手権大会」での羽生結弦選手は立派だった。怪我と練習不足による不調を乗り越えて世界初の4回転半ジャンプに挑戦し、着地にこそ失敗したが、それ以外は堂々たる演技だった。これで全日本は6回目の優勝。そして冬季五輪3度目の出場資格をゲットした。その強い精神力と、たゆまぬ努力に敬意を表したい。 この日の結果、上位3名が北京冬季五輪に出場することになった。来年2月の本番まで良い体調を維持し、いかんなく実力を発揮してほしいと願っている。今回書こうと思っていた他のニュースは、別の日に譲ろうと思う。読者の皆様も、どうぞこの年末をお元気で過ごされますよう。
2021.12.29
コメント(8)
~やれることをやるだけで・・~ ともかく新しく買った(と言っても中古だが)パソコンでのブログ更新を始めた。不便なこともあるが、それはそれで新たな作戦を練るしかない。それにしても時の経つのは早く、今年残された日もわずかになった。体調と相談しながら、自分なりに年末年始を迎える準備をしている。焦らず少しずつ自分ができる範囲で。 冬至の日、柚子を上げた近所のTさんがその柚子をお風呂に入れて「柚子湯」にしたと言っていた。私が採ったのは傷物の6個ほどだったが、有効に使った。一部はジャムに混ぜ、一部はピクルスに輪切りにしたのを入れた。どちらも美味しく、皮も全部食べた。自分が苦労して作ったものは野菜も果物も、無駄にしないで出来るだけ食べるようにしている。 切り餅も買ったし、あんこも買った。日本酒は4合瓶を1本だけ。糖分が多いのでそれで十分。いつもの安物の焼酎と「つまみ」も買った。「かまぼこ」などまだ足らないものがあるので、後1回は買い物に行く必要があるが、雪が降ると危険なので道路の状況と体調を考えながらにしたい。 おかずの野菜が不足気味になったため、冷蔵庫にある野菜を総動員して煮物を作った。材料は大根、ニンジン、タマネギ、キャベツ、シイタケ、大根の葉、切り昆布。それに野菜入りのさつま揚げと竹輪を入れた。味付けは適当。余っていた煮物の汁や、味醂、出汁醤油。それにゴマ油を少し加えた。これがなかなかの味でとても美味しい。大成功だ。 ある日、思い切って庭へ出た。腰痛があったためずっと用心していたのだ。枯れたシュウメイギクと小菊を鎌で切り取った。そしてそれを「雲南百薬」の苗の上に積み重ね、さらにシャベルで土を被せた。そのままだと凍って腐るためだ。もう10年ほども生きて十分役目を果たしたし、支柱を施すのも面倒なのだが、もう少しだけ頑張ってみる気になったのだ。 次に使えそうな白菜をひもで縛った。今年は追肥をしなかったため、あまり育ちが良くない。それでも頑張ってくれた株を生かそうと思ったのだ。白菜は苗の内側から成長する。そのため、早めに縛らないと、葉が広がってダメになり虫にも食われてしまう。そして寒さにもやられる。だから縛っておけば寒さに耐えながら冬でも育つのだ。 こちらは東の畑の大根とキャベツだが、まったく手間をかけず追肥も「土寄せ」もしなかった。冬は日当たりも悪く、寒くなるこれからは凍結が進む。凍結を繰り返すと腐るので、本当は抜いて地中に埋めると春まで持つのだが、腰痛で放っておいていたのだ。 それでも大根は何本か抜いて使った。おでん、ピクルス、煮物、大根おろしなど。切った葉は干しておくと乾燥して甘くなり、カルシウム分が増す。仙台地方のお雑煮の具は、大根とニンジンを千切りにして煮たものを干す。それにセリとかまぼこを入れた簡単なもの。醤油味で、出汁は昔は焼いたハゼだったが、今では高級品になったため、鶏肉を使っている。そうそう、昔は高野豆腐も入れてたねえ。仙台では「凍み豆腐」と言うんだけどね。 白菜も1株だけ抜いた。まだ十分育っていないけど、買えば高いからねえ。無農薬なので、刻んでサラダにも使えると思う。寒くなると凍らないように、自ら甘さを増すんだよ。このまま畑で耐えたら、春には蕾菜も美味しいのさ。だが今年は寒いのでどうだろうね。 柚子の代わりにいただいた干し柿は、もう全部食べてしまった。昔は大根とニンジンの酢の物(なます)に、切った干し柿を混ぜていたね。しかし自然のままなのに、どうしてこんなに甘くて美味しいんだろうね。私は面倒なのでもう干し柿作りは止めてしまった。しかし、太陽と自然の恵みはありがたいものだ。
2021.12.27
コメント(4)
~わが聖なる日のことなど~ NHKの朝ドラ「カムカムエヴリヴァディ」が大変なスピードで展開している。先日は安子がロバートに求婚され、一緒に米国に渡ると聞いて驚いた。このドラマは女三代の100年に亘る話なので、あっという間にストーリーが変化するのは仕方ないが、観ている方は驚くばかりだ。ところでロバート役の男性はスエーデン人だが日本に帰化して村雨辰剛という日本名を持っていることを先日知った。日本人女性との結婚と離婚歴があることも。安子、るい、ひなたの話が今後どう変化するのか。 朝ドラをBSで7時半から観てるため、それが終わると必然的に火野正平が自転車で全国を巡る「こころ旅」も観ることになる。最近は沖縄県だが、恩納村の山田から読谷村の長浜までの時は懐かしく思った。あの辺は名護市から那覇空港までの普通バスに乗った時に通った。何せ70kmの路線バスなので、途中トイレの心配をしたほどだ。 先日は南城市の「コマカ島」の話。あの周辺は何度も訪れたので道路のアップダウンまで覚えている。ランニングの途中でシークワーサーをもらったこともあった。沖縄原産の小さくて平たいレモンだ。 木曜日、床屋へ行ったがお休み。それで急遽買い物。金曜日は自転車で出かけた。先ずは生協のパソコンショップ。ここで購入した中古のパソコンの使い方を聞いた。画像の取り込みが出来なかったためだ。どうやら私の手順にミスがあったようだ。やれやれと床屋へ行って散髪。再び生協に戻って買い物。それが終わってから花屋さんで花の写真を撮った。新しいパソコンに画像を溜めるためだ。 買ったのは寿司と巻き寿司。アイスクリームとヒートテックの下着。クリスマスの日のささやかな自分へのご褒美だった。たまにはこんなことでもないと、とてもこころが持たない。 帰宅後、新しいパソコンを立ち上げて早速写真を取り込んだ。実は古い方にはネットからダウンロードした貴重な画像がたくさん入っているのだが、もう諦めて新しい方で行くことにした。キーがまだ固いのも新しい証拠。これまでのはキーが不調で変換ミスが良く起きて困っていた。物事すべてが順調とは行かないのが常。新しいパソコンでの最初のブログがこれ。新たな旅立ちの無事を祈りたい。さて外では雪がちらつき始めた。全国的な寒波襲来で荒れ模様になるとの予報。読者の皆様もどうぞお元気で。
2021.12.25
コメント(0)
~悲しみと苦しみを超えて~ 35歳の娘が自ら命を断った。娘は死の直前、父と電話で話したそうだ。娘の誕生日にはいつも電話でハッピバースデイツーユー♪と少し調子が狂った歌を聞かせてくれたと言う父親。それに反して母親とは10年ほど連絡を取らず、結婚式にも呼ばなかったと言う。ぶりっ子の母は、実の娘にとってきっと気持ちが通じ合わない同性だったのだろう。白骨になった娘を、母は今どんな気持ちで思っているのだろう。そして妻に去られ娘に先立たれた男は、どんなにか切ない気持ちでいることだろうね。悲しいな。彼女が映画の吹き替えをした「アナ」の歌声がまだ耳の奥に残っている。 沙也加さんのことで、私は同じく自ら死を選んだこの人のことを想い出したのだ。初めて彼女竹内結子の名を知ったのは、NHKの朝ドラだった。確か奈良県の和菓子屋の娘役。それから女優として成長し、歌舞伎役者の中村獅童と結婚したんだったよね。だが獅童の浮気が原因で離婚。それだけでも十分悲しい話なのに、確か昨年だったか死を選んだ。コロナで欝々した日を過ごすと、ヒトはその重さに耐えられなくなるんだろうか。そして連鎖反応を起こすんだろうか。まだ若いのに、なぜって老人は考える。 大阪の雑居ビルで起きた放火大量殺人事件。犯人は今年の3月くらいから周到に準備してようだ。以前には長男を殺傷しようとして逮捕されている。昔は腕の良いブリキ職人だったのが、離婚してから道を踏み間違え賭博に狂った。その挙句の今回の事件。京都アニメ事件などを参考にして、大量殺戮の準備に勤しんだ。死にたいなら人を巻き添えにしちゃいけないよ。最近はこんな陰惨な事件が増えた。 脱税容疑で逮捕されその釈放された日大の田中元理事長。このほど同窓会会長など日大の全ての役職から解任除名された由。あまりにも遅過ぎた裁定だが、それだけ日大における彼の影響が強大だったのだろう。これで日大生が少しは引け目を感じずに済めば良いのだが。あのアメフトのタックル事件と言い、日大の負の連鎖がこれでストップすることを祈りたい。 北の将軍さまの容貌の変化が著しいとネットでの評判。左は昨年のもので、右が最近の写真。表情がまるで老人だ。重大な病気のせいか、いかに国内が不安定だとしても、わずか1年でこれだけ容貌が大きく変化するのは異常だ。新型コロナウイルスへの感染、食糧不足と国民の飢餓状態、兵士の士気の低下、国際情勢からの孤立等々、北を取り巻く環境は劣悪で厳しい。 中国の様子がおかしい。政情が不安定なのは確かなようだ。このたび人口1300万人の西安市でネズミを媒体とする新たなウイルス性感染症が発生したようだ。「流行性出血熱」と呼ばれるもので、2年前にも流行した疾病が再発した模様。北京冬季五輪が近づいた今、政府は必死で対策に追われているようだ。政府内が不調和とも聞く。習近平の独裁体制にも、ついに綻びが出始めたか注目だ。 パソコンの調子が悪いのでウイルス対策ソフトを新たに入れ直した。ついでにパソコン修理店で中古のパソコンを買った。ところがこれまで使っていたソフトと異なるせいか、画像の取り込みが出来ないで困っている。そこでこれまでのを仕方なく使って、何とかブログを更新している。メカに弱い老人は、トラブルがあったらお手上げだ。それでなくても疲れる独り暮らしが、一層疲れるのだよねえ。 歯の定期検診に行った。ドクターに虫歯の存在を訴えたら、今年中にもう一度治療を受けることになった。内科へ行った。飲み薬が残り少なくなった。年末から来年の初めまで長い休診期間となる。その前に行く必要があった。前回はちょっとしたトラブルがあったが、飲み薬を一種減らしてから体調はまあまあ。そして血糖値が少し下がっていたのも嬉しいこと。 年末のための食料品を少しずつ購入中。生きて行くためには不可欠だ。正月飾りの類は買わないことにした。年賀状も出す気力を失ってパス。歴史書を10日ほどかけて読了。実に面白かった。難しい内容を平易な文章で記すのは大変な作業。抱いていた疑問がかなり解け、共感を感じた部分もたくさんあった。「視聴率調査」は断った。今後3年間持続との話。たとえ謝礼をもらってもそこまでの責任は取れない。 辛く大変な世の中だけど、何とか元気で頑張りたいものだ。老人医療の徴収率が来年の10月から変わる。電力の販売金額が逆に来年から下がる。果たして来年私の命とこのブログがどうなるのかは不明。それでもしぶとく生き抜きたいと願う。世界の平和と地球の安寧を祈りたい。今夜から明日にかけては聖夜。読者の皆さまも風邪などひかれませんよう。
2021.12.24
コメント(6)
~冬の到来と暮らし~ <写真はわが家の雪景色> ツバキ 金曜日の夜。ごうごうと強い風の音が聞こえた。日本海側は大雪と天気予報。仙台も少しは降ることが予想された。入浴後、風呂場のルーバー式の窓は開けず、ただ換気だけにした。吹雪が飛び込むのを防ぐためだ。夜中何度かトイレに起きた。その都度足が冷えるが、我慢して寝た。翌朝、カーテンとシャッターを開けると外は雪。玄関先と外階段を除雪。そのまま凍ると滑って危険なので。 畑 ニュースによれば、土曜日朝5時現在の札幌の積雪は55cm。1999年に統計を取り始めて以来最大の積雪量の由。道内ではもっと降った地区があるようだ。日本海側の北陸なども大雪だったのではないか。それに比べたら太平洋側の仙台は楽な方。午後からは太陽が出て、道路の雪はほとんど解けたみたい。でも用心して出かけず仕舞い。用件は穏やかな日を選ぼう。 白菜 大阪で悲惨な事件が起きた。雑居ビルの4階にあるクリニックで放火があり、24名の方が亡くなった。その後の捜査で、犯人もこのクリニックに通っていた患者と判明。事件の30分前、男は自宅でも放火したようだ。クリニックは心療内科と精神科で、医師は穏やかな人柄。精神的な理由で勤務が不可能になった患者を、社会に復帰させることに情熱を燃やしており、患者からの評判は良かった。 キャベツ 犯人は液体の入った紙袋をストーブ目掛けて蹴り出し、一気に火が燃え広がったようだ。待合室にいた女性2人が咄嗟に逃げたが、犯人も含めて他の人は逃げ出せなかったようだ。密室火災で有毒ガス発生。非常階段は狭く、エレベーターも小さい。犯人も意識不明のようで、果たして犯行の動機解明は可能か。息子と連絡がつかないと語る医師の父親。雑居ビルの火災は大量死につながるので本当に怖い。 凍える大根 沖縄の米軍基地キャンプハンセン(金武町)で、新型コロナのクラスター感染が発生したようだ。原因は勤務の交代のために米国から基地に直航した海兵隊員。日本人職員1人を含む131名でオミクロン株も確認された。折角治まりかけた新型コロナが、これを契機に第6波に突入しないことを願う。こうなれば無論クリスマスもお正月も、ゴーツーも無関係。ただただひっそりと冬ごもりするだけだ。 ミニバラ 女子カーリングのオリンピック最終予選で、3位のロコ・ソラーレ(日本)が2位の韓国チームを破って、見事「北京冬季五輪大会」出場を決めた。これで同チームはピョンチャンオリンピックに続いての連続出場。スキップの藤沢選手がまだ頑張ってくれている。嫌なニュースが続く昨今だが、これはほっこりと心温まるニュース。この快挙を共に喜びたい。 フユボタン イチロー選手率いるチームが、女子硬式野球の高校生チームを相手に戦った。イチロー選手はピッチャーで9番打者。打者としては無安打だが、投手としては140球を要しての完投で、1対0で完封勝利だったそうだ。これまで国内にあった女子のプロ硬式野球チームがコロナなどが原因で廃部。それを救うためジャイアンツなど3球団が女子チームを結成した。今回の試合はその動きへの協力だったのだろう。 サザンカ 先日民生委員のHさんがわが家を訪問してくれた。と言っても彼女らは家の中には入らないのがルール。寒い中30分ほど玄関先で立ち話。最近の体調や困りごとなどを聞かれる。それだけでも少し心が和む。普段人と話す機会がほとんどない私にとっては文字通りの救いの神。彼女には95歳になる実母もいる由。私などはまだ恵まれている方と言うが、本人には不安だらけの日々。それも含めての冬ごもりだ。
2021.12.19
コメント(2)
~疲れながらも~ <文章と無関係の写真もあります> 庭の白い物体を、数日前に気づいた。場所からするとシュウメイギク。種が出来るかもと思って晩秋に蕊(しべ)を切った。それなのになぜと鋏を持って外へ出た。やはりシュウメイギクの見事な「綿花」。綿の中を注視すると、小さな種が幾つか見えた。シュウメイギクは根でも猛烈に増えるが、綿毛で種が散らばることを今回知った。道理でシュウメイギクだらけになったはず。恐るべき生命力だ。 木曜日の朝、かなり疲れていると自覚。原因は睡眠不足。その日は月に1度の俳句教室。往復を含めて4時間近くかかる。強風の中自転車で出かけるのも含めて不安が残る。それでも行くと決め暖かい服装に着替え、パン、ヨーグルト、果物、コーヒーで昼食を済ませ、思い切って出かけた。グリーンベルトの高いユリノキがすっかり葉を落とし、まるで幽霊のように突っ立っていた。 講師は案外元気そうだった。肝臓がんが肺に転移したが手術は受けない意向と告げていた彼だが、声もかすれず最後まで持った。この日の兼題(宿題)は「年越や」。それを含めて3句提出したが、最後の最後まで選句に迷った。その迷いを講師に指摘された。納得した部分とそうでない部分があるが、勉強にはなった。1月の兼題は「繭玉」(まゆだま)。新春の季語だが、さてどんな風に詠むべきか。 帰宅後、さっそく「繭玉」を季語として幾つかの句を詠んだ。今日の反省点は素直に詠むこと。奇をてらったり、自らの感性に溺れることなく言葉を選ぶこと。簡単そうで意外と難しい。わずか十七音の文学は、深遠であり余韻であり人間と自然との調和でもある。今回の作品は日を改めて紹介したいと思う。 勇気を奮って台所に向かった。先ず昼食の食器を洗い、予め解凍していた具材と新たに切った具材を大きな鍋に移しておでんを作った。数時間後には大鍋に溢れるほど膨れ上がった。並行してピクルスを作り、米を研ぎ、親子丼の具材を煮、鮭を焼いた。これでまた何日かは凌げる。 逮捕された日大の田中元理事長が自白したそうだ。しかも捜査が妻に及ぶと知って、全責任は自分にあると言い出した由。妻は体調不良を理由に入院してるが、元理事長は彼女に頭が上がらないそうだ。現役のアマチュア相撲の選手だった頃は、後に横綱になった輪島よりも強かったそうだ。だが妻の口利きで、日大に就職し、理事長にまで出世した。水商売出身の妻は、その時の人脈を利用したと言う。 中国の原発で事故が発生した模様。それを初めて伝えたのはアメリカのマスコミ。中国は当初「燃料棒の破損」で大したことはないと公表。だがフランスが事故の原因を公表するとうろたえた。原発はフランス製で、格納容器の設計ミスによるものだった。 中国はかつて福島原発の「処理水」について、強く日本を非難していた。だがあれは世界各国で採用している処理法で安全が確認されている。ところが自国の原発が事故を起こすと、途端に隠ぺいする。韓国の原発など福島の十倍も危険なのに、ずっと日本を非難し、東京オリンピックにも「いちゃもん」をつけていた。 今年の6月ロシアのベルホヤンスクで38度を記録した。これは北極圏での最高記録の由。昨年の2月南極のアルゼンチン基地で18.3度を記録。これは南極での最高記録。今年の8月イタリアのシチリア島では48.8度の猛暑。これはヨーロッパでの新記録。シベリア、アメリカ、ヨーロッパで山林火災が続いた。インドネシアでは泥炭地が燃えた。こちらは乱開発が原因だった。 先日アメリカで竜巻による大きな被害が出た。6つの州にまたがるもので、そのうち5つの州で多数の死者が出た。その映像を観たが、アマゾンの大きな倉庫が完全に破壊されていた。だがそこから数百m離れた建物には何の被害もなく、とても不思議な光景だった。地球温暖化が気候や気象にまで大きな影響を与えてるのは確かだろう。 森友学園問題の公文書偽造に関連して自殺した赤木さんの妻が国を訴えた賠償問題。国が1億1千万円、佐川元財務相理財局長が550万円とされた賠償金を全額支払うことで早期決着を図った。これで裁判は決着したが、肝心の公文書の管理問題はうやむやになった。 第二次世界大戦後の中国の内乱にアメリカが介入していたことが分かった。アメリカは中共軍と国民党の内戦を中止させ、勝っていた国民党を台湾に逃れさせ、その代わり後年中共が台湾を支配することで「手締め」したとのこと。それはかの「ディープステート」の仕業と言うのだが。 グアンダナモ基地で処刑されたと言うヒラリークリントンがまだ生きていることが分かった。ただし顔は別人のようにむくみ、大女に変身していたと言う。すると、前回の大統領選挙後に流れたあのyoutubeの画像は一体何だったのか。最近は特にアクセス数を稼ぐための「ガセネタ」が多いようだ。私たちはよく注意してニュースを選択する必要があるのだろう。人は人を騙す動物だと肝に銘じて。
2021.12.17
コメント(4)
~頼りない足どり~ ツーリストから届くパンフレットの類を片っ端から、資源ゴミ用としてまとめている。一応ざっと眺めてはいるが、行きたいと思う旅行先がない。いやたまにこれはと思う場所の案内もあるのだが、何分料金が高過ぎる。それに一人部屋だとさらに2~3万円の追加となる。私は結構国内は巡った。離島にも行ったし、残りは知床半島と小笠原初諸島くらいのものか。それも「どうしても」と言う気持ちは失せた。 先日は風に乗って雪が飛んで来た。風花だ。俳句では冬の季語で、一度は使ってみたい言葉。太平洋側の仙台では「風花」を優雅と思う余裕があるが、冬の日本海側だと雪は生命にも大きく関わる厄介な存在だ。山形で4年、石川県で1年勤務したから、雪国の大変さは知っている積り。仙台だと雪かきもさほどの労働ではないが、北陸の豪雪には驚いた。雷が鳴ると猛然と降り始め、一晩に60cmも積もる。 山形では雪下ろし中の死亡事故が冬の普通の風景と化していた。深い雪の中を転びもせずに自転車やバイクで走る姿は太平洋側では見られない風景だ。「雪国に生まれ無口に慣らされる」そんな句碑をどこかで見た覚えがある。 G7の外相会議でイギリスへ行った林外務大臣が、他のメンバーと共に訪れた「ビートルズ記念館」で、即興で「イマジン」をピアノで弾き、喝さいを浴びた由。彼は東大法学部を卒業したあと、ハーバードの大学院に進んだ秀才。恐らく英語はネイティブクラスなのだろう。だが彼の仕事はピアノを弾くくとではない。厳しい世界情勢の中で、日本の立場をしっかりと主張することだろう。 岸田総理の言行に何か物足りなさを感じてならない。確かに本人が言うように「聞き上手」なのかも知れない。ただしそれを別の言葉で言えば「優柔不断」や「後出しじゃんけん」になるのかも知れない。総理としての意思と見解は一体どこにあるのか。ああ言われればこうかわし、こう言われればそう変わる。それを柔軟な思想とは言わないような気がする。もっと骨太で堂々としてほしい。それが私の願いだ。 夜遅くまで歴史書を読んでいる。古代の朝鮮諸国と日本の関係だ。古代朝鮮は中国の影響が強くかなり激動した。その影響を古代の日本も受けた。高句麗、新羅、百済の存亡をかけた駆け引き。半島の最南端には日本との関係が強い加羅(加耶)諸国があるが、政情の変化で割譲されたり、征服されたりと激変。百済の策謀に動き始めたばかりの律令国家日本は、大きく振り回されたのだ。 一日に一つ課題を解決するようにしている。ある日は電力会社と余剰電力に関する新たな契約をした。ある日はウイルス対策ソフトを新たに入れた。ある日は俳句教室に提出する作品を整理し、ある日は買い物をし、ある日は洗濯をし、ある日は大掃除に励み、またある日は料理作りに没頭した。だが、思っていてもやれない日の方が多い。今年も、残り半月となった。 林外相が弾いたジョンレノンの「イマジン」をyoutubeで聞いた。しみじみとした名曲だ。次に尾崎豊の歌を聞きたくなり、「僕が僕であるために」や「卒業」などをyoutubeで聞いた。まさに絶唱。早熟な少年の感性。そして真っ新(まっさら)な詩を書けなくなった尾崎は自ら死を選んだ。26歳の若過ぎる死。遺体は裸で雨に打たれていたそうだ。 当時伝えられた死因は「肺水腫」。そのため家族から「他殺説」が出た由。その後尾崎の遺書が2通発見された。だが若い妻は遺書の公開を拒んだ。当時2歳の息子が父の死を受け入れられる年齢になるのを待つのがその理由。尾崎の死から20年以上経って、ようやく遺書の内容が判明した。そして彼の死因も明らかになった。 肺水腫は急性覚せい剤中毒が原因だった。40錠もの覚せい剤を尾崎は一気に服用したようだ。覚悟の死、自殺だ。高校生当時から喫煙や飲酒で停学処分を受けた尾崎。その苦しみの中から彼の純粋な詩が生まれた。だが爆発的だった人気は、やがて音楽活動の不調と共に薄れたと言うか、音楽界から見放された。天才児尾崎は酒や煙草や覚せい剤に逃げ、健康を害し、そして自ら命を絶った。そんな中での結婚と息子の誕生が奇跡のようにも思える。そして一人息子は父の後を追うように歌手になったと聞く。 詩を書き、曲を作り、歌うことで命を削った尾崎。老いた私には彼のような才能も気力も体力もない。ただ何かに取りつかれたようにブログを書くのが日課。それをどこまで続けられるのか、自分が最後にどうなるのかも不明。それでも自分がこの世にあった証として、ブログを書いている。わざわざこんなブログに来てくれてありがとう。文章を読んでくれてありがとう。ただただ感謝。
2021.12.15
コメント(2)
~わが些末な日常~ 北限のミカン 近所のお宅の庭に生っているミカン。以前は鉢植えだったのを、大丈夫だと判断して庭に地植えにしたのだろう。仙台でも20年後にはミカンが育つ。そんな話を聞いたのは20年も前。それが本当になったのだ。あるアパートでは大きく育った樹に、鈴生りのミカンを見た。地球温暖化は確実に進んでいる。土曜日は自転車に乗り新米10kgを買って来た。リュックがずしりと重たかった。 わが家の南天 その夜は遅くまで歴史関係の本を読み、11時過ぎに風呂を沸かして入った。夜中に何度か目覚めてトイレに行ったが、その都度再び眠れた。朝方もトイレに起き、その後テレビを点けたまま眠った。テレビの音が子守歌代わりなのだ。電気代は知れたもの。一人暮らしは時間が自由に使えるのが良い。7時過ぎ、古新聞を資源ゴミ回収場所まで運ぶ。それからゆっくり目の朝食。 窓辺で新聞を読み、それから自転車で買い物に行った。バス停前の花壇を見ると背高のっぽの皇帝ダリアがない。切られた幹が幾重にも積み重なっていた。もう霜が降り、氷が張る季節。地上に出ている部分は凍るため、Kさんが切ったのだ。その切った幹に守られて地下の根は冬を越し、来年の初夏に再び地上に茎を伸ばす。 帰宅後、買った食品を手早く所定の位置に保管し、鎌を持って畑に出た。ブロッコリーとカリフラワーの苗を抜いて処分。白菜の外側の葉を大胆にむしり取る。互いの葉が重なり合うと日が当たらないためだ。東の畑から大根1本、裏の畑から中国野菜の残り株を抜く。物置からジャガイモ4個とタマネギ2個を出して、腐った部分や不要な芽を摘んで台所へ。 それから料理に取り掛かる。材料とメニューと手順を素早く考える。先ずはジャガイモの皮を剥いて切り、ニンジンと一緒に圧力鍋で煮る。その間にピクルスを作る。素材はニンジンと大根の皮とタマネギと柚子。それを器に入れて酢などを注ぐ。次はカレー用の豚肉を切り、タマネギを刻む。圧力鍋からジャガイモとニンジンを取り出して別の鍋へ。肉とタマネギを加えて煮込み、時間を見て適量のルーを投入。 次に圧力鍋で「白モツ」を煮る。既に湯通ししてあるが、不要な脂分を抜くためだ。それをしながら別の大鍋で味噌汁を作る。具は冷蔵庫の残り物で十分。それに油揚げと豆腐を足す。茹でた白モツ、タマネギ、大根、ニンジン、切った木綿豆腐を手鍋で煮る。いわゆる「モツの煮込み」だ。ブタのホルモンは脂を抜けば鉄分が豊富で体にも良い。昼食はその煮汁と出来立てのカレーでカレーうどんを作った。 地元紙のニュースをネットで検索すると、仙台の地銀が同性のパートナーとの連帯債務での住宅ローン契約を可能にしたようだ。変わる変わるよ時代は変わる。そう言えばなでしこジャパンのある選手が、自分の性に違和感を感じて乳房を切断したと告白したようだ。さらに付き合っている女性との結婚を相手の家族に申し込み、理解と許可を得た由。 髪は短く、顔は日に焼けてこげ茶色。そんなことを知らなければ、男と言われても信じるはず。だが彼女は中学生の頃から生来の性と自分の感覚とのズレに苦しみ、悩んで来たと言う。そして自分の両親にもそのことを今回カミングアウトした由。両親は驚いたものの、最後は分かってくれたそうだ。両親が一番に願うのはわが子の幸せ。GLBTだったっけ。世の中にはこんなこともあるんだねえ。 月曜日が新聞休刊日と言うので、日曜と月曜のテレビ欄を探したが、いくら見てもどこにも見当たらない。もしやと思ってゴミ箱の上を見ると、「探し物」がちゃんと乗っかっていた。これは大事だと思って、最初に抜いていたのを忘れていたのだ。最近はこんなことが増えた。さてこれからの老後、優先順位を判断して、ちゃんと生きて行けるのか。安心して死ねる人が羨ましいが、人を羨んでも何にもならないことは自分が一番良く知っている。さて今夜の夕飯は何にする。それくらいなら決められるけど。
2021.12.13
コメント(4)
~雨で暗い日~ 雨の中の庭石 水曜日。この日も朝からの雨。気温が低いため一日中暖房を入れっ放し。朝食後は窓辺で新聞を丹念に読む。数日前、痛む腰をかばいながら久ぶりに大掃除をした。ただし洗濯は少し休んでいる。天気が悪いのに洗濯しても干せないからだ。体を動かさないくせに、食事は3食ちゃんと摂り、しかも美味しく食べている。夜中トイレに何度か起きる割に、睡眠は良く取れているはず。日中少しウトウトはするが、 エンゼルスの大谷翔平選手が過日正力松太郎賞の特別賞を受賞した。イチロー選手、松井秀喜選手に次いで3人目とのこと。今年の流行語大賞でも「リアル二刀流」と「ショータイム」が選ばれたので、それらを含めると、今年は「13冠」らしい。大リ-グでも選手間投票で選ばれた賞もあり。これだけ他チームから愛された日本人メジャーは珍しいのではないか。好青年の来季のさらなる活躍を祈りたい。 北京冬季五輪マスコットの記念切手 アメリカバイデン大統領の「外交的ボイコット」発言が飛び出した北京冬季オリンピック。これに慌てた中国は「オリンピックに政治を持ち込むな」と激怒した。だが先の共産党幹部による女子テニス選手への性的犯罪など、スポーツを汚しているのは中国。オーストラリア政府も「外交的ボイコット」を表明したが、中国は気にしないと言いつつも強く抗議したそうだ。EU諸国もボイコット追随の気配があるようで、果たして今後どう展開するか。 わがブログでも何度か取り上げた中国の大手不動産企業「恒大グループ」がついに94億円のデフォルト(利払い不能)を起こしたようだ。ドル建てのもので、今月末と新年早々にも次の利払いが迫っている。アメリカの株式専門誌「ウォールストリートジャーナル」は、中国政府が同グループの解体手順に入ったと見ているようだ。中国では他にも利払いに苦しむ大手不動産業が多いと聞く。 日本軍による「真珠湾攻撃」から昨12月8日で80年経った。最近第二次世界大戦、中でも太平洋戦争や日中戦争に関する映像がテレビで良く流れる。あの奇襲をきっかけにアメリカは大量の空母建造に取り組み、日本は「大和」や「長門」など重厚な戦艦建造に走った結果、その後の海戦の在り方に影響。制空権を握ったアメリカは、太平洋戦争に勝利。奇襲成功の信号「トラトラトラ」はぬか喜びに終わった。 たまたま観たTV画面にくぎ付けになった。たくさんの鳥が人間を襲う話。これはヒチコック監督の「鳥」と直感して番組欄を確認すると、やはりそう。スリラーの巨匠のこの作品はあまりにも有名。1963年(昭和38年)制作で、実話にフィクションを加えて映画化した由。たくさんの鳥は模型と映像の合成によるもの。不朽の名作は迫力があり、本当に怖かった。かくして今日のタイトルが決まった。
2021.12.09
コメント(4)
~わが人生も晩秋から冬へ~ チャイムが鳴って誰かが訪ねて来た。ドアを開けると建築業者の方。ご丁寧に今年もカレンダーを届けてくれたのだ。独り暮らしの私の場合、カレンダーは一つあれば間に合うのだが、新聞屋さん、近所の方、建築業の方、そして保険屋さんと最低でも4つは溜まる。いつもは資源ゴミに出すのだが、それもなんだか勿体ないような気もする。何せ紙の質が上等。何かに使う方法はないのだろうか。 比較的体調が良いと感じたある日の午後、散歩に出かけた。前日とは全く違うコース。緑地帯のケヤキはすっかり葉を落とし、確実に初冬の風景に変わっていた。秋に撮った写真もそろそろ消化しないとな。H橋を渡り、新しく出来た道を探して橋の下に出た。工事が終わって整備された道。アップダウンがきつかったせいか、かなり疲れた。途中で走る真似をした。多分それが私のラストランになるはずだ。 ある日「総合買取屋」の職員が訪ねて来た。色々見て行ったが目ぼしいものはなかったようだ。それでネクタイピンを探した。ところがダイヤモンドのが見当たらない。「やられた」と思った。昨年の冬、断捨離中に来た別の業者が、永年勤続でもらった銀杯2個を手放さない。1個千円とのこと。馬鹿馬鹿しいと思ったが売った。少しそこを離れた時間があった。あの時あの業者が素早く盗んだのだろう。それ以外に無くなる理由は考えられない。判断能力が衰えた老人は「カモ」だ。先日は保険屋にも騙された。 もらったラフランスが完熟したので、ジャムを作る気になった。果物ナイフで皮を剥けば、後は手で圧し潰せる。大ぶりの柿、バナナ、わが家のユズは細かく刻み、リンゴは擦りおろし、味醂少々、蔗糖1匙、酸味を出すためピクルスの残り汁も少し入れてグツグツ鍋で煮込んだ。だがトロリとして、ジャムにもマーマレードにもならなかった。それでもとても美味しく出来、ヨーグルトと混ぜて食べた。 スーパーで買ったカマス(左)とカレイ(右)の頭と尻尾と内臓を取って、一夜干しにしようとベランダに行った。ところが折悪しく空から雨粒。仕方なく室内に入れた。さらに今後数日は荒れ模様との予報。一旦冷蔵庫へ入れ、そのうち焼いても良いと判断。さらにありったけの野菜と肉、ベーコン、さつま揚げで煮物を作り、モヤシ、エノキダケ、タマネギ、油揚げ、豆腐入りの味噌汁を作った。 自宅軟禁されていたミャンマーの民主政治家スーチー女史が拘束され、このほど禁固4年の実刑が下った。軍事政権の高圧的な政治が続くミャンマー。最近の東南アジアの政情は不安定だ。中国が自国の「民主主義」を手放しで自画自賛し、逆にアメリカの人種問題をあげつらう始末。中国の一体どこに民主主義があるのだろう。チベット、ウイグル、香港、内モンゴル、そして法輪功への抑圧や、臓器摘出など。 インドの港湾をロシアの艦船が利用する協定を近く締結することが決まった由。「クワッド」には半ば反するが、国境を接する中国の脅威を常に感じてるインドにとっては苦渋の選択なのであろう。同時にロシア製のライフル銃50万丁をインド国内でライセンス製造することでも合意したようだ。一方で最近のロシアは中国軍との共同演習に熱心だ。なんだか雲行きが怪しいと感じるのは筆者だけだろうか。 12月16日の真珠湾攻撃が近いせいか、このところNHKが第二次世界大戦の映像を良く流している。無謀な日中戦争からさらに無謀な太平洋戦争へと向かい、一方で東南アジアにも転戦した。屑鉄や石油を輸入しているアメリカと戦ったらどうなるかは、簡単に判断出来るだろうに、たった1度の奇襲成功ですっかり舞い上がってしまった軍部と当時の日本人。 そんな状況下でも、冷静な判断をした軍人も中にはいた。だが彼らの意見は無視された。乏しい物資の島国が「大東亜共栄圏」や「八紘一宇」の大層な夢を見てしまったのだ。明らかに現在と状況は異なるが、極東、中でも中国共産党の動きに不穏なものを感じている人は多いはずだ。心して事態の推移を見守りたいと思う。中国は自国民のみならず周辺国までも地獄に誘う積りだろうか。 このたび成人され、正装にティアラを付けられた敬宮愛子内親王。成年皇族の一員として今後各種の公式行事に参加されることになる。通学に雅子皇后が付き添われることもあった幼少時。あれからぐっと成長され、今回美しくて気品のある姿を国民に見せてくれた。偏に今後の健勝とご活躍をお祈りしたい。
2021.12.07
コメント(6)
~いくつかの戦いについて~ 大相撲九州場所の14日目。全勝の横綱照ノ富士は1敗で追っていた幕内の阿炎を危なげない取り口で下し、千秋楽を待たずして優勝を決めた。新横綱直後の2場所連続優勝はあの名横綱大鵬以来と言うから驚く。それにしても大関の地位にあった者が怪我と病気で三段目まで落ち、治療と稽古を重ねて元の地位に復帰し、さらに最高位まで上り詰めての連続優勝とは信じられない偉業だ。 自らの嘘で6場所出場停止処分を受けた元大関朝の山も、この分では幕下下位に落ちるのは確実だが、果たして照ノ富士のように復活出来るかは疑問。逆境に耐えた照ノ富士に対して、朝の山にはハングリー精神が足らない。元大関のプライドを捨て、彼の気持ちがどこまで耐えられるか。結局照ノ富士は千秋楽も大関貴景勝を下し、全勝で賜杯を抱いた。日馬富士のあの暴行事件から、良く立ち直ったものだ。 今年の日本シリーズは稀に見る激戦だった。2勝3敗で本拠地に戻ったオリックスが、第6戦目でも粘りを見せ、延長12回5時間にも及ぶ好ゲームだった。残念ながら最後はヤクルトに屈したが、6試合はすべて僅差のゲーム。長い期間セリーグの3位だったヤクルトが、高津監督の「大丈夫だまだ行ける」の言葉に勇気づけられての連勝は見事。でも最後まで頑張った両チームに、大きな拍手を送りたい。 林外務大臣が、中国から招待されたことをTV放送で漏らしたそうだ。欧米各国が北京冬季五輪に首脳を派遣しない「外交ボイコット」を検討しているさ中。要請を受けたら同盟国アメリカと反することになり、断れば中国のメンツを潰すことになる。東大法学部卒、ハーバードの大学院修了の秀才の軽はずみな発言が今後外交にどう影響するか。今中国は焦っているのだ。あんな乱暴な政治が通用するのは変だ。 新型コロナウイルス感染症の新たな変異種が現われたようだ。南アフリカ周辺で発見された「オミクロン株」で、これはかなり手強いようだ。これまでに接種したワクチンも簡単にスルーするとかで、新株発見のニュースと同時に、世界株安が始まったようだ。これは怖いニュースだ。早々に3度目のワクチンを接種するのが最大の対応だろうか。それにしても「北京冬季五輪」の今後も心配だ。 先日、TVのローカル番組を何気なく観ていた。「限界集落に1か月住んで」と言うタイトル。宮城県の最南端で山形県と接する七ヶ宿町の「干蒲」と言う名の集落。限界集落とは住民の半分以上が65歳を過ぎている地。だがNHKの記者がテント暮らしをしたその地で取材の対象になったのは、93歳の夫と89歳の妻の家族。勿論周囲には売店もなければ医者もいない。冬季の食料は全て畑で作り、冬に備えていた。 念のため地図で確認すると、その集落は15年ほど前にランニングで通った場所だった。私は60過ぎで、ウルトラマラソン対策のため峠越えをしていた時期。JR白石駅で下車し、国道113号線を西に向かった。小原温泉を通過し七ヶ宿町に出る。ダム湖に沿って山形県方面に向かう途中で右折し県道11号線で山形県の上山市へ。集落は県境の手前にあった。とても静かで桃源郷のような印象だった。 金山峠への道は楽だったが、山形県側の下りがきつい。道路が全面苔蒸して、ツルツル。ほとんど往来がないのだろう。途中楢下(ならげ)宿を越えて麓まで下りると、山形勤務当時に利用した蒟蒻料理店があった。その日走ったのは57kmくらいのはず。当時越えた峠道は5か所。うち4か所は山形県へ、1か所は福島県へ抜けた。全国47都道府県を走破したため、どんな地にも思い出がある。まだ若くて力が漲っていた頃の話だ。
2021.11.29
コメント(0)
~マックス爺とブラックフライデー~ 全国的に冬型の気象配置となり、北海道では80cmも降った地区があったようだ。仙台でもかなり気温が下がり、暖房が欠かせなくなった。窓ガラスの大きな居間は日が出れば暖かいが、日陰になった途端暗くて寒さを感じる。灯油が高いため出来るだけ使わず、空調機プラス足元の小型電気ストーブを上手に使っている。 オリックスがようやく2勝目を手にした。しかし接戦が続く今年の日本シリーズ。3勝1敗とヤクルトが王手をかけたが、オリックスが土俵際で踏ん張った。これでまた大阪で試合が出来る。パリーグの楽天ファンとしては、やはりパに頑張ってもらいたいのだ。 寒い時はおでんが良いだろうと、大量におでんを作った。自家製の大根はまだ小ぶりだが、十分役立った。ジャガイモとモロッコインゲンも自家製。ご飯には「糯米」(もちごめ)を一つまみ入れた。頑張っている自分へのご褒美の積り。お風呂に入って冷えた体を温める。急に熱い湯船に入ると血圧が上がるので、まずはゆっくりと「掛湯」してから。 夜中に変な夢を見た。一緒に行動していたはずの妻がいない。必死になって知らない道をさまよう。どうしても見つからない妻。これは困ったことになったと悩んでいた時に目が覚め、トイレに起きた。実際に同伴中の妻が途中でいなくなるのは彼女が50代初めから。今思えばきっとあの頃から認知症が始まっていたのだろう。だが彼女は自分の行動が正しいと頑として曲げなかった。 翌日の朝ドラ「カムカムエブリボディ」。夫の弟の勇は戦地から復員して来た。喜ぶ夫の両親。だが、そこに夫稔の戦死の通知が届く。何と言う展開なのだろう。安子は稔との間に生まれた長女を背負って、毎日頑張って働いていると言うのに、こんな無慈悲な話になるとは意外だった、後でひょっこり帰って来るなんて言う「逆転劇」はないのだろうか。こんなんじゃ「カムカムエブリボディ」じゃないよね。 実はその日の朝、カーテンを開けようとしてシンビジウムに花芽があることに気づいた。私が最後の職場からもらったきれいな花が咲くシンビジウムが妻が家を出る時理屈をつけて持ち去り、妻が買った貧弱な苗が残された。私はその古い株を2分し、花を咲かせようと試みた。それが5年目にして初めて花芽をつけ、今つぼみが膨らみつつある。何と嬉しいプレゼントだろう。努力は決して無駄でなかったのだ。 それに気を良くした訳ではないが、この日は幾つかの用事をこなすため自転車で出かけた。最初は郵便局。当面の生活費と来月初めに受ける「胃カメラ」の医療費を下ろすこと。だが、年賀状の印刷は頼まなかった。そんな気分になれないのだ。そこから最寄りの生協へ。ここでは先ず会員に加入。第一は会員としての生活援助サービス受けるためだ。 2つ目は「ブラックフライデー」のちらしに載っていた衣料品を買うこと。長袖の柄シャツは加齢臭が沁み込んでいたため2枚。防寒着は買ってからもう20年以上も経った「古着」同然だった。私はそれでも我慢出来るが、これも独り暮らしを頑張っている自分へのご褒美。まあ実際の品物は、こんな高級品でなく、中国製の安物だが。 さて、帰宅してもらったパンフを確認すると、私が期待していた援助サービスとは異なるみたい。それで民生委員から以前にもらった「パンフ」を探すと、それとは別物だった。腰痛が酷い時は「草取り」を依頼しようと考えたのだ。便利屋に頼む手もあるが、そちらは料金が高い。また食事を作ってくれるサービスもあるみたい。たまには女の人が作った料理が食べたい。私の味付けには限界があるのだ。 ところで先日買ったベトナム製の「サバ缶」を1つ開けた。味噌煮で味は悪くない。問題はその中身の量だ。日本の名のあるメーカーなら、缶一杯のサバがギュウギュウ詰めで入っていた。そしてあの美味しかった「水煮」の味。ベトナム製の味噌煮は中身がスカスカ。いわばサバが味噌の中で泳いでいるような感じと言ったら適切か。それでも贅沢は言うまい。こうして生きているだけでも感謝しないとね。
2021.11.27
コメント(6)
~最近のニュースを交えて~ 昼食後、椅子にもたれながら眠ってしまったようだ。前夜目が覚めた際、睡眠導入剤を1錠の半分だけ飲んだ。それで合計6時間ぐらいは眠れたのだが、それでは不足だったのだろう。外を見るとそれまで晴れていた空から、大粒の雨が落ちていた。急変する天候のせいか、どんどん気温が下がっている。仙台市内の泉ヶ岳’(標高1100m程度)が初冠雪し、市内でも最低気温が4度を切る日も出るようだ。さて薬を1種類減らしてから体調は良く、腰痛体操が効いて腰の痛みも改善したようで嬉しい。 新聞を読んで驚いた。薬物中毒の女性の勤務医の話だ。彼女は人づきあいが苦手で、緊張する場面では睡眠薬を飲んでいたようだ。すると心が解放されてスムーズに話が出来るように感じた由。それで1日に5錠も飲むようになった。睡眠導入剤が「向精神薬」であることは私でも知っている。依存性があるため出来るだけ服用しないようにし、1錠の半分だけにする時もある。 彼女が次に飲み始めたのは市販の鎮痛剤。それを大量に服用すると、モヤモヤが消えるように感じるそうだ。そのため理由をつけては頻繁に服用したようだ。その後彼女がどうなったかは記されてないが、恐らくは薬物中毒で入院したのではないか。それは薬に限らず、サプリメントも同様だ。健康に良いからと飲めば、薬剤などとの複合作用を呈する。カルシウム剤の過剰摂取は、筋肉の骨化を引き起こすようだ。 中国、ロシア、北朝鮮の動きが不気味だ。ロシアはこの度人工衛星をミサイルで爆破する実験に成功したそうだ。分解した機体は数多くの宇宙ゴミとなって他国の人工衛星や国際宇宙ステーションに衝突する危険性があるのだが、ロシアは成層圏突入の際に燃え尽きると主張。中国は同じ実験を既に2度実施し、多数の宇宙ゴミをまき散らして平然としている。無責任で勝手な国だ。 それどころか、この度は極超音速(音速の5倍)兵器からミサイルを発射する実験にも成功。さすがのアメリカも危機感を覚え、今後その方面の研究を急ぐようだ。中ロの空軍機が、沖縄の宮古海峡を通過したのも数度に及び、つい最近中国の艦船が鹿児島県の口の表島の領海内を深夜に通過し、自衛隊機がスクランブル発進している。日本やその同盟国に対する嫌がらせなのは明らかだ。 最近中国はASEAN諸国に急接近して、巨額の経済援助を申し出ているようだ。「開かれたインド太平洋」を目指すアメリカ及びその同盟国に対抗して、この地域での影響力をさらに高めるのが狙いだ。マレー半島のタイ領に運河を通して、インド洋のベンガル湾から直接シャム湾に抜ける航路を作れば、自国の管理下にあると主張する南シナ海へ直結して、マラッカ海峡を通過する必要がない。 「一帯一路計画」で多くの国を「債務の罠」にかけ、借金を支払えない場合は港湾などを中国の管理下に置く例が増えた。この度UAEの海軍基地内に中国の施設があることが判明して、アメリカが抗議した。カンボジアの海軍基地にも中国支援で建設した建物があるようだ。 ICPO(国際刑事警察機構)の役員に中国の公安部門幹部が立候補する動きがあり、欧米が警戒している。もし当選すれば世界の警察情報を入手して自国に有利な状況を作り、外国に逃亡した中国人の情報も把握可能。国内の監視体制が世界に広がる訳だ。中国の危険な企みは際限なく、習近平体制がさらに強固になることが先ごろの「6中総会」で決定している。中国の暴走は誰も止められないのだろうか。 先日バイデン大統領と習近平主席が初めてリモートで会談したが、さほどのインパクトはなかったようだ。それでもバイデン氏は「台湾海峡」の現状維持を保つよう説得し、「北京冬季オリンピック」を来年に控える習近平は大人の対応をしたようだが、バイデン氏はたとえ選手は派遣しても、自らは北京に行かないことを宣言。EUもそれに追随する感じだ。 そんな折中国の女子テニス選手に対する中国共産党幹部の性強制が問題化した。中国は慌ててSNSで否定する動きをしたがいかにも不自然。その果てにはIOCのバッハ会長まで使って、疑惑否定に動いた。中国の闇と恐怖政治は深刻だが、自国民は何らの情報を与えられていない。最悪最低の全体主義国家が隣国の日本。このような状況下では、憲法を見直して対応すべきと私は感じているのだが。 沖縄の玉城知事は、辺野古基地の軟弱地盤強化工事を認めない方針のようだ。そのために超危険な普天間基地が市街地の真ん中に残り、ますます基地返還が遠のくのだ。中国はその動きを利用し、沖縄県民の分断を策謀している。それに気づかない沖縄県民は、相変わらず基地反対を唱える。香港の次には台湾。そしてその次には尖閣と沖縄が奪われるのは必至なのに、その構造がまるで見えないのだ。
2021.11.25
コメント(4)
~朝からの雨で~ 月曜日の仙台は朝からの雨。ブログはいつも予約機能を使って前日に書いています。居間に取り込んだシャコバサボテンに白い花が咲いた。普通のピンクの花もあるが、この透き通った薄いピンクの方が清楚だ。さて古い傘を壊して「杖」にしてみた。生憎「骨」が分解出来ず、針金で縛った。不細工だが、これだと誰も持ち去る人はいないだろう。果たしてこの杖に頼ることがあるかは不明だが、念のための用心。 庭のユズを切って近所に配った。間もなく気温が下がると柚子も萎れて食べられなくなる。かと言って一度に全部切ると使い切れない。そこで15,6個ほど切って差し上げることにした。向かいのKさんの奥さんはとても喜んでお礼に柿をくれた。裏のSさんの奥さんにはお返しは要らないと言って手渡したが、とても喜んでくれた。Tさん宅は留守で、門の柵にビニール袋を掛けた。 「桃栗三年柿八年柚子の大馬鹿十六年」と言うそうだが、わが家のは確か17年目に初めて小さな実を付け、今年は30個ほどが枝先で黄色く色づいた。高い場所の実は獲れない。鳥の餌になればそれも楽しいではないか。さて、左上はKさんから頂いた柿。そして右上は留守のTさんが後で届けてくれた干し柿。「お返し不要」のメモを入れていたのに。これでは「エビで鯛を釣る」になったかも。 あみさんのブログで、大谷翔平選手の記念切手が近く発売されることを知った。日本人として嬉しい快挙だもんねえ。政府は「国民栄誉賞」の授与を検討したが、本人から今回は辞退したいとの返事だった由。一方の藤井竜王「竜王」が将棋界の最高峰なので「四冠」よりも適切な呼称のようだ。そしてついに渡辺王将が持つ「王将」位への挑戦者となったみたい。もし勝てば五冠でまたまたの新記録達成。 大相撲九州場所は横綱の照ノ富士と大関の貴景勝が、中日まで土つかずの8連勝。日本シリーズはヤクルトとオリックスが1勝1敗の好ゲームを展開中。だがヤクルトは「神宮大会」のため本拠地が使えないのが痛いかも。 大河ドラマ「青天を衝く」では、渋沢栄一の妻千代がコレラで亡くなった。確か43歳くらいだったはず。栄一や千代役の俳優は変わらないのに、子供たちは成長するにつれて俳優が代わる。そのため父母よりも老け顔の子供になっているのが笑える。さて、今後最終回までどんな展開になるのか楽しみだ。 「北海道・北東北の縄文遺跡群」がユネスコから世界文化遺産に認定された記念式典が22日にオンラインで開催された。写真はそれを記念した先日の「世界ふしぎ発見!」に出た縄文土器。左上は「水煙紋土器」で確か山梨県出土で、私は初見だった。火焔土器にも似てるが物凄いエネルギーだ。 右上は何度か見たことがあったが、確か長野県出土で「出産紋土器」と言うらしい。上の顏は母親で、下の顏はまさに産まれ出ようとしている赤ちゃん。平均寿命が短かった縄文時代、出産は母子ともに命の危険が大きな難事業。出産の無事を祈った縄文人の真剣さがとても良く伝わる。縄文文化は想像以上に高度で、強い精神性と芸術性を感じられる世界に誇る日本の文化。各地の縄文土器をたくさん見られた私は幸せ者と言うべきだろう。
2021.11.23
コメント(4)
~移ろいゆく季節のはざまで~ 月曜日は新聞休刊日。部屋に取り込んだシコンノボタンが1輪だけ咲いた。整形外科からもらった塗り薬は捨てた。強い湿布薬に肌が負けて発赤した。湿布薬は20枚以上残っているが多分使わないはず。どこの医者も過剰に薬を出す。その方が儲かるからだろうが、出来れば薬の過剰服用は止めたい。認知症の原因の一つが、脳に蓄積した特定の化学物質だと聞いたことがある。 狂い咲きした農家のユリ 先日循環器内科を訪れた時、ドクターから「Aさんの人生観」云々と言われた。まるで私の人生観が病気を引き寄せたみたいに聞こえた。確かにそれはあったかも。高血圧は遺伝性のもの。ただし不整脈はある時期、過激な肉体労働で疲労したまま、55kmの練習会に参加し、走ってる途中に急激な心身の異常を感じた。だが、ゆっくり走っているうちに症状が治まって、ゴールまで走った。 ユリと虫 なぜ疲労困憊の身で練習会に出たのか。それはある登山レースが迫っていたからだ。だが、そのレースの途中高低差800mある「八郎坂」の途中で何度か転倒。雨の後で滑り易かったからと理解していたが、ひょっとしたらあれも不整脈による眩暈だったのかも知れない。とも角自分が鉄人だと信じ込んで、かなりの無理をしていたことは確か。反省はするが後悔はしない。全ては自分が選んだ道と判断だ。もちろんドクターにも前妻にも、そんな話はしたことがないのだが。 ムベとユズ 近所の塀に生っていたムベを一つ失敬していた。誰も獲る様子がなかったからだ。それを暫く放置していた。中がまだ熟してないと思ってのこと。ところが月曜日に触ってみると弾力性が増していた。熟した証拠だ。アケビは実が開くが、ムベは開かない。そこでナイフで切れ目をいれて実を引き裂いた。 種の周囲にゼラチン状のものがまとわりついている。それをまとめて口にし、種だけ吐き出す。ほのかな甘さはとても上品。こんな美味しい物を食べないなんて、ぜったいもったいないよ。俺は好きだな。 ちなみに枝に生ってる様子は上のとおり。高い所に生ってる実は大人でも届かない。家人が庭から手を伸ばせば採れるだろうが、全部取るかどうかは分からない。どうも勝手に獲ってスミマセン。 先日スーパーで買って来たサバの味噌煮の缶詰。1個110円の特売品。どうもパッケージが日本風じゃないなと確認したら製造はベトナムで、輸入元が日本の会社だった。これには驚いた。まあ味噌煮と醤油煮があったので、多分日本の業者が現地業者を指導しているのだろうが、まさかベトナム製の缶詰を食うとは。少し前に義姉がくれた缶詰の一つも全く同じ。どうやらかなり出回っているみたいだ。 ビスケットのかけらではありません。縄文人が作った「土面」の一部です。見つかったのは青森県八戸市にある是川遺跡の一つ「一王寺遺跡」からこの度発掘された縄文時代中期前半(5300年~5100年前)のもので、これまで発掘された最古のものと判明した模様。口は欠けていますが2つの目が開けられ、眉は紐状の粘土で作られています。顔面の尖った棒で突いた窪みは、ひょっとしたら刺青(いれずみ)を表したのでしょうか。紐穴はなく、どうやら手で持って顔にかざしたようです。 <合掌土偶(国宝=左と漆を塗った注口土器(右)> 是川遺跡は先ごろ世界文化遺産に登録された「北海道・北東北縄文遺跡群」の一つで国宝の「合掌土偶」や漆を塗った見事な土器が出土したことで有名で、私も訪れたことがあります。縄文時代の遺跡や遺物は北海道の礼文島から沖縄の宮古島にもあり、朝鮮半島やロシアの日本海沿岸部まで広がっています。隠岐の島産の黒曜石がロシアから出土しており、縄文人の広範な活動が偲ばれます。日本人の祖先は縄文人であることは疑いないこと。弥生人などその後渡来した民族との混血はありましたが。 テレビだったかネットだったかは忘れましたが、制服にも「ジェンダーフリー」のものを制定している学校が既に出ているそうですね。下はズボンかスカート。上着は男女とも着られるサイズを用意。ネクタイも幾つかから選べるみたい。女子がズボンを履き、男子がスカートを履く自由な校風。まさかそんな時が来るとはねえ。時代と共に社会が変化して行く。そんな風に感じた私でした。 目まぐるしく変化した晩秋の一日。今日もブログを書くことが出来たことに感謝しています。
2021.11.16
コメント(4)
全1036件 (1036件中 1-50件目)