ナ チ ュ ー ル

ナ チ ュ ー ル

2016年05月11日
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ヨハネス・ウィスリツェヌス(Johannes Wislicenus、1835年 - 1902年)は、ドイツの化学者。
日本での知名度は、高いとは言えない化学者である。

乳酸の異性体に関する研究は1873年に報告されたものである。1887年には、マレイン酸とフマル酸の関係についての論文を報告している。

ファントホッフの「空間的に見た分子の構造」が報告されたのは、1874年

ファントホッフが、学生たちに語った言葉として残っているのは、「ユトレヒト大学の図書館で、ウィスリツェヌスの乳酸の異性体に関する論文を見つけて読んで、不整炭素のアイデアを思いついた。」

若きファントホッフに、このウィスリツェヌスの乳酸の異性体の論文が、立体化学の扉のキーを与えたのは間違いない。

1873年に、ウィスリツェヌスの発表した「乳酸の異性体について」の中で

「分子の化学的性質は、これを構成する諸原子の種類と、それらの相互の結合の序列、すなわち分子の化学構造によって規定されることは、現在一般に認められている確信である。本来このことに劣らず正しいと思われるのは次の仮定である。すなわち,化学構造上は同ーの分子が,幾何学的配置の相違によってこれはまず分子の大きさおよび、形の変化を起すことができるし,それは何れにもまして,物理的性質の変化を顕著ならしめる一一物理的挙動と化学的挙動との境界にある諸性質,たとえば溶解度,結晶形,結晶水結合等々にも,なんらかの差異を起すことができる。」

ファントホッフの「空間的に見た分子の構造」は、まずオランダ語で出版され、反響がほとんどなく、ついでフランス語で出版された。



この詳細は、梶博士によって報告されている。

このファント・ホフのフランス語版小冊子に最初に好意的に反応したのが,立体化学研究の先駆的研究者ヴィスリツェヌス( Johannes Wislicenus, 1835-1902)だった。
1875年 11月に彼は,ファント・ホフに手紙を書き,本を賞賛してそのドイツ語訳を提案した。翻訳は,当時,ヴィスリツェヌスの助手だったヘルマン(Felix Hermann)が担当した。ヘルマンは単に翻訳するだけでなく,いくつかの重要な改訂を提案した。そのためにフランス語版とはかなりの異同が生じた。まず,本のタイトルがより明確に内容を表す『空間における原子の配置( Die Lagerung der Atome im Raume)』となった。さらに 4ページにわたるヴィスリツェヌスの序文が付けられ,本文全体に文献注が付けられた。フランス語版では,巻末にまとめて付けられていた図が,本文中の然るべき位置に入れられた。まだ構造もはっきりしておらず(すでに述べたようにケクレ説とラーデンブルク説のいずれとも決着がついていなかった),異性体について十分なデータのなかった芳香族についての章は省略された。さらに巻末付録には,厚紙で分子模型を作るための説明が図とともに付けられた。このドイツ語版が出版された。「化学と工業」




参考
化学の原典11 有機立体化学 
化学史伝







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最終更新日  2016年05月12日 00時07分53秒
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