全31件 (31件中 1-31件目)
1
岸田総裁に再聴取を受けた自民党幹部の塩谷立・下村博文・西村康稔・世耕弘成の4氏は追い込まれているそうで、岸田文雄首相の「安倍派潰し」がいよいよ仕上げに入ってきたとマスコミが報道している。安倍派幹部4人の再聴取を行って処分への道筋をつけた岸田総裁だが、その先触れのように二階俊博元党幹事長が次の衆院選での不出馬を表明している。記者会見での「ばかやろう」発言は自制の効かない老いを感じさせたが、党に処分される前での発表は影響力を残すギリギリの決断でさすがの老練さを感じさせたという。裏ガネ還流への対応協議幹部会に出席したが政治倫理審査会で説明責任を果たしておらず、「非公認など重い処分は避けられない」と見られていたが二階氏の決断がそれを後押しする格好だという。 結果として「岸田一強体制」が固まったわけだが、振り返ってみれば岸田首相は派閥政治資金パーティー裏ガネ化事件を最も効果的に使っており、岸田首相の人の思惑を気にしない鈍感力は突破力となって自民党は再出発を余儀なくされているという。事件の始まりは『しんぶん赤旗』のスクープとそれを受けて調査した上脇博之神戸学院大学教授の告発で、5派4000万円の不記載だったがその時から最も悪質だったのが安倍派だったという。赤旗編集部が政治資金収支報告書を読み込み辻褄の合わない部分について執拗に問い合わせたのだが、その回数は64件に及び安倍派は不承不承ながら訂正に応じている。これは単なる記載漏れなどのミスではなく安倍派は書かずに裏ガネ化する確信犯だったというのだ。 内閣人事局を発足させた安倍政権が「官僚支配」を強めるなか「権力の監視役」を以て任ずる検察の総長人事にまで手を入れてきたことを検察総体が恐れており、官邸が望む黒川弘務東京高検検事長の検事総長就任は阻止したが、検察OBが提出した「政権の意に添わない検察の動きを封じ込め、検察の力を削ぐことを意図している」という意見書に危機感は表われているという。そこに「反安倍」を社論とする朝日新聞がスクープを連発してマスメディアをリードし社説で「この政権は、民主主義をどこまで壊していくのだろう」と断罪し、その安倍派を狙った検察捜査に連帯したというのだ。そして告発者は「日本に議会制民主主義はいまだに実現していない」として「政治とカネ」を告発し続けている憲法学者だというのだ。 派閥政治資金パーティーの裏ガネ化はそんな三者の思惑と諸条件が重なって自民党を揺るがす事件となったというのだが、秩序を崩壊させ結果的に「岸田一強」に持って行ったのは岸田総理自身であるという。岸田総理は安倍派と二階派に続き岸田派も元会計責任者が立件されるのが明らかになった日に派閥の解散を決めて記者団に伝えたが、政権を支える麻生派領袖の麻生太郎と茂木派領袖の茂木敏充の両氏には事後通告しており、2人は激しく反発するが政局は動き始め安倍派や二階派が解散を決め、茂木派も政策勉強会に衣替えして派閥政治は幕を下ろしたとされている。事件を受けて行なわれた衆参政治倫理審査会を経て焦点は誰をどう処分するかに迫られているが、裏ガネ事件が終結したわけではないという。 岸田首相は事件に絡めて派閥を解消し関係者の処分を断行して支配体制を強化しているのだが、事件を終らせまいとする告発の動きといつまた連動するかわからない検察の思惑に国民の厳しい目を思えば党内の不満分子も動きにくいという。安倍派をズタズタにやっつけて今度は二階氏を引退に追い込んだ岸田首相に危機感を抱いているのが喫見民主党の小沢氏で「二階も劣らずにしたたかだけど、今の状況では岸田かなわない。だから注意しないといかん。油断するな」と自身の党内グループ会合で言ったそうなのだ。そのうえで「二階氏もいない、清和会もズタズタ、幹事長も役に立たない。総裁選再選が確実なのになぜ衆院を解散するの。起死回生の一打で北朝鮮に行くことももしかするとあるかもしれないぞ」と語っている。
2024年03月31日
コメント(0)
今は「組織のフラット化」という名の下に多くの企業で管理職の削減が行われており、部下なし管理職などの昇格のためだけのポストを用意しなくなるだけでなく、管理職を中心とした早期退職募集も不景気が来るたびに頻繁に行われている。管理職の減少とともにマネジメントをしながら個人目標も抱えるプレイングマネジャー化が進行し、外出した部下の帰りをオフィスでのんびりと待っている管理職の姿はもはやはるか遠い昔話だという。そしてもうひとつ減ってきたのは賃金で、一般職層と管理職層の賃金の差つまり管理職になることによって上積みが期待できる金額が長期的に減少してきているという。「賃金構造基本統計調査」のデータでは30年ほどで課長級でも部長給でも一般職層とのギャップが縮まっているのだという。 人事担当者の話では「出世の天井が見えてしまった中高年のモチベーションが上がらずに困っている」とか「なんとかモチベーションが上がる刺激を与えられないか」という問題意識を持っているそうで、そうした意識を言葉通りに受け取っていても問題の根っこにある本質は見えてこないのだという。中高年になってからモチベーションが欠如する要因の根本には、出世以外の動機づけを無化させてしまうような、高年になるまでの人事管理のあり方あるからだという。それを「出世意欲がなくなっている」という心理状況だけに注目するのは構造自体を所与のものにしているために表層的で、日本企業におけるキャリアの歩み方を日常的なものにたとえればそれは小・中学校で多くの人が経験する、「校内マラソン」に似ているのだという。 多くの企業では入社した年ごとに「ヨーイドン」の合図でキャリアを一斉に走りだし、「同期」はライバルでもあって励まし合う仲間としても形成されるというが、マラソンなのでペースはゆっくりしているがレースが中盤にさしかかるにつれて集団が分かれ、最後は一握りの人たちだけがトップを目指して走り抜いていくことになるという。この出世街道マラソンはスタートが同じですぐに大きな差をつけないという意味で「平等主義的」な体裁を保つのだが、しかし後半戦から最後にかけては当然ながらきっちりと差がついて順位が付いていくという。「平等主義的」であると同時に「競争主義的」となっていて、しかも多くの場合そのレースは生徒の手あげ制による「任意参加」ではなくその企業に所属している限り「強制参加」となっている。 仕事を限定せずに雇い会社都合の異動で広い範囲で仕事内容を変えながら、10年もしくは15年といった長い期間を経て課長や部長になることを目指していくのだが、正社員であれば多くの人が幹部候補としての出世機会を得られモチベーションを長く保てる仕組みだが、組織内の自身の仕事内容を決めるイニシアチブは会社に握られ続けられるという。日本企業はすでに「年功賃金」ではないとされていて、「査定付き職能給」という形をとり賃金は「結果的に」年功的になっている。キャリアの歩み方をこの校内マラソンとして見たときにより鮮明になり、日本の正規雇用労働者は「同期」という同年代の横並びの幹部候補生が集まって、「査定」という形で企業から評価の良し悪しをずっと比較され続けられるのだという。 「この出世街道マラソンは特別な事情がない限り」参加するのが当たり前だと思われていて、「自分は出世なんてどうでもいい」と言いつつも走り始めると多くの若手がこうした構造に飲まれていき、平等主義的な面を持っているがゆえにそこから「降りる」ということは本人の「意思」や個別の「選択」として理解されてしまうのだという。特に最近では高齢化とシニア世代の引退が延びたことによってそれまで部長クラスになっていた人が課長クラスにとどまるようになっているといわれており、日本企業で働き始めようやく昇進に差が付き始めるころにはアメリカ企業ではそろそろ過半数が昇進の限界を迎えるという。管理職の役割を改めて見直すべき企業も多いが「35歳限界説」はかなり明確に広く日本に根強く残っているという。
2024年03月30日
コメント(0)
ヨーグルトと組み合わせると相性がいい食品はズバリ「切り干し大根」だそうで、腸内環境を整えるのにぴったりなのが水の代わりにヨーグルトを使ってもどす乾物ヨーグルトだという。切り干し大根は乾物で組み合わせるイメージがないためビックリするかもしれないのだが、実はヨーグルトと乾物は栄養価アップにもってこいの食材なのだそうで、この切り干し大根は大根を細く切って天日干しにしたものなのだが、乾燥させると水分が抜けて栄養がギュッと濃縮され甘味やうま味も増すし、歯ごたえもあって栄養満点な食材なのだという。また乾物は賞味期限が長く扱いやすいので常備しておくと便利だし、煮物はもちろんサラダやスープなど色んな料理に使うことができるのでおすすめなのだという。 ヨーグルトの乳酸菌や乳糖は腸内の善玉菌を増やしてくれる効果があり、野菜や海藻などの乾物に多く含まれる食物繊維は腸内細菌のエサとなり、腸のぜん動運動を促進する働きもあるので便秘解消に大きな役目を果たすという。またヨーグルトに含まれるたんぱく質は体内の細胞を作る手助けをしてくれるだけでなく、肌の新陳代謝を促すビタミンAにビタミンB2も含まれドライフルーツと合わせれば肌の老化を防ぐβ-カロテンなどの抗酸化物質も摂れて、ダブル効果も高いという。さらにナトリウムを排出する働きのあるカリウムを含む干しわかめや干ししいたけに煮干しなどをヨーグルトでもどすことで、血圧改善効果も期待でき鉄分の多い切り干し大根や高野豆腐は冷え体質の改善効果も期待できるのだという。 食物繊維は小腸で消化・吸収されずに大腸まで届く成分なのだが、便のカサを増やす材料となったり大腸の環境を改善する腸内細菌に利用されたりと腸内環境を整える腸活には欠かせない栄養素の一つだという。便秘の予防や血糖値の上昇を抑えたり血中のコレステロール値の濃度を下げたりとわたしたちのカラダに嬉しい働きをしてくれ、日本人はこの食物繊維が不足している成分の1つといわれているので積極的に摂りたい栄養素だという。切り干し大根に含まれるカルシウムは生の大根の約20倍多く含まれていて、骨や歯を作ることに重要な栄養素であることは多くの人が認知しているし、他にも筋肉を動かすことや神経の働きにも関係していて、ビタミンDと一緒に摂ることで吸収率をアップすることができるという。 切り干し大根の他にもドライフルーツやカットワカメなどの乾物を組み合わせても栄養価アップできます。本来は水で戻すことが多いですが、ヨーグルトに一晩漬けこむ調理法です。乾物がヨーグルトに含まれる水分を吸い込むことによって、味付けが簡単で食感も良く戻すことができます。切り干し大根に含まれる食物繊維とヨーグルトに含まれる乳酸菌などを一緒に摂ることができます。少し工夫するだけでも栄養がアップし簡単に健康な食事をすることができるのです。水で戻すと流れ出てしまうビタミン群やカリウムは水溶性といって水に溶けやすい性質があります。それらを失うことなく摂ることができるため栄養価アップに繋がります。ヨーグルトで戻す方法は簡単で切り干し大根やその他の乾物にヨーグルトをかけよく混ぜるだけだという。 ヨーグルトだけでも味がついているので食べることができ、その他にも味噌などの発酵食品を組み合わせる・マヨネーズで和えるなどアレンジはたくさんできるし、自分の好みの味付けを見つけることで食事に取り入れやすくなるのでぜひ試してみるとよいそうなのだ。ヨーグルト乾物のおすすめのは切り干し大根だけでなく高野豆腐・干しわかめ・寒天・煎り大豆・煮干し・オートミールにドライフルーツや切りいか干し貝柱などなんでもよく、乾物がヨーグルトの水分を吸ってふっくらおいしくもどるのが魔法のようになるそうで、水でもどす通常のやり方と比べてヨーグルトもどしはヨーグルトの風味が加わりコクが出ることから、地味だった乾物がワインやウィスキーのつまみや洋風の料理にぴったりの食材に変身するのだという。
2024年03月29日
コメント(0)
人体は数十兆個の細胞によって構成されているそうで、分裂を終えた細胞はDNAやタンパク質だけでなく細胞膜が傷つくことによって老化していくことがわかっていて、老化した細胞は動きも悪くなり機能も低下することからそのような細胞で構成された臓器は、当然ながら「老化した臓器」ということになっていくという。臓器によって時間差はあるにせよ各臓器の機能も低下していくことは避けられず、すなわちそれらの老化した臓器を有する個体自身も各種の生理機能が低下した「老化した個体」となるというのだ。個体により差はあるが心臓・肺・腎臓といった主要な臓器の機能は30歳以降ほぼ直線的に低下し、それぞれ60歳代から80歳代にかけて70%から40%レベルに落ち込んでいくと言われている。 加齢によってどのような具体的変化が身体に起きてくるのかというと、まず変化するのは「体組成」で人の身体は水分・脂質・タンパク質・ミネラル等で構成されているが、そのバランスが変わってくるという。年齢とともに肌が乾燥してくることを実感している人も多いが、身体の総水分量は絶対量でも体重あたりの量でも高齢者は若年者と比べて少なくなっていくという。水分のうちでも血漿やリンパ液といった細胞外液はあまり減少しないものの、細胞膜の内側にある細胞内液は著しく減少していくことが知られているそうなのだ。そうして高齢者の場合はもともと細胞内液量が減少しているため、軽度の脱水であっても循環血漿量が保てずに血圧が低下するなど重症化しやすくなるというわけなのだという。 さらに水分量の減少は薬物を投与した場合の血中濃度も上昇させてしまうため薬が効きすぎたり副作用が出やすくなったりする可能性もあるという。また体組成のうち脂肪の量は加齢によって比率が上がることが知られており、これは一部の睡眠薬など薬剤によっては繰り返しの投与によって薬剤の消失よりも蓄積が上回り中毒を起こす「蓄積効果」をもたらす危険性があるというのだ。高齢者への薬物投与が種類・量ともに気をつけなければならないと言われるのはこのような理由もあるからで、内臓脂肪が増えると高血糖や高血圧に脂質異常をもたらし病的老化を促進させることにも繋がっていき、体組成の変化と臓器の老化は「予備力の低下」・「適応力・回復力の低下」・「感染にたいする防御力の低下」につながるという。 老化によるこうした「予備力の低下」・「適応力・回復力の低下」・「感染にたいする防御力の低下」といった変化は、程度の差や時間差はあるにせよ誰にでも生じ、そのような変化が生じてもいかに急速に進ませないかその変化とともにどう前向きに生きていくかということが「幸せな最期」を迎えるうえで非常に重要だという。そのためには食事と栄養に注意が必要なのだが、食事と栄養というとまず頭に浮かぶのが食べ過ぎや飲み過ぎによる栄養過多だが、いわゆるメタボとなるがそれに係る「メタボ診断」はいわゆる生活習慣病といわれる脂質異常症や糖尿病、高血圧症などを放置することによって生じる脳卒中や心筋梗塞といった血管の病気を減らすことを主眼としており、働きざかりの人たちがこの健診のターゲットなのだという。 もっとも75歳を超えて以降になると厳格な食事制限をおこなってコレステロール値をコントロールしても生命に大きな影響を及ぼす病気の予防に繋がらなくなるそうで、厳格な食事制限をおこなうことは予防にならないばかりかむしろ低栄養を招いてフレイルに陥らせ悪影響を与えてしまうことにもなりかねないのだという。「食事が美味しく食べられる」とか「食欲旺盛」というのは、健康の一つの重要なバロメータなのだ、高齢者になると厳格な食事療法まではせずとも食欲に任せて量を摂取するのではなく、タンパク質の摂取不足を意識しつつバランスよく食べることが大切なのだという。もっとも「食欲がある」ということは高齢者にとってとても重要な「予後の指標」なので、食事量の減少をいかに騒がずに穏やかに温かく見守っていくのかだという。
2024年03月28日
コメント(0)
「酒を飲むと太る」と実感する人は私を含めて多いのではないかと思うのだが、お酒やおつまみのカロリーや糖質が原因なのはわかってはいるのだが、もちろんそれも関係するが実はもっと根本的なところに「飲むと太る」原因があるというのだ。お酒を飲むとまずはアルコールが胃に到達して吸収され、するとアルコールの影響で全身の血流がよくなり、これはお酒を飲むと血行がよくなって体が温まるという現象なのだという。アルコールはある程度胃で吸収されたあと小腸へ流れていくのだが、当然小腸も血流がよくなっているので吸収力がアップし、流れてきたアルコールのほかお酒やおつまみに含まれる糖質をたっぷりと吸収してしまい、酒には食欲増進作用があるため食べすぎで過剰なカロリーを摂ることになるのだという。 同じ糖質量でもお酒を飲まないときよりも飲んだときのほうがより多く糖質を吸収してしまうことが「飲むと太る」一番の原因なのだが、糖質はとりすぎると中性脂肪となって体に蓄積していきつまりお酒を飲むと体が脂肪をため込みやすい状態になってしまうのだという。またお酒には胃を刺激して胃の動きをよくする作用もあって、胃が活発に動きはじめるのでどんどん食欲も増進させ、その結果お酒を飲みながら食事をすると食べすぎてしまったり飲んだあとにシメのラーメンを食べたくなったりと食欲が暴走してしまうのだという。単純に飲むと食べる量が増えることで太ることに繋がるので注意が必要だし、「糖尿病に蒸溜酒は良いが、醸造酒は避けるべきだ」というのは俗説であり間違った情報だともいう。 酒類ではアルコール度数の高いものほどカロリーは高く日本酒1合やウィスキーシングル2杯にビール大1本がそれぞれご飯1杯分に当たり、また日本酒の場合は糖分を1から2パーセント程度含んでいるだけでなく、チューハイやカクテルの割り材にも糖分が含まれていることを知っておくべきだという。蒸留酒に糖分を10パーセントほど含むフルーツ果汁や清涼飲料で割って飲むとその分糖分の摂取量も増えてしまいカロリーも高くなるという。「ハイボールは太らない」という噂を聞いているので私は晩酌にウィスキーを飲んでいるのだが、「ハイボールは太らない」とは言い切れないが、ビールや日本酒などの他のお酒に比べると太りにくいというのは本当のようで、太りにくいのは材料となるウィスキーに糖質が含まれないからだという。 そしておすすめのレシピが「満腹ハイボール」というもので、ハイボールといえばウィスキーを炭酸水で割ったカクテルの一種だが「満腹ハイボール」ではウィスキーの量をいつもの半分に減らすのがポイントで、こうしておけばいつもと同じだけ杯数を飲んでも自動的にアルコール摂取量は半分になり、炭酸には血管を広げたり血流をよくしたりする働きがあるためお酒と一緒に摂取するとアルコールがすばやく脳に到達し、通常より酔いが回りやすくなって結果的に飲酒量を抑えることに繋がるという。この「満腹ハイボール」は制限を設けなくても炭酸の効果で自然と満腹になるしつくり方も簡単なので毎晩の晩酌にはお勧めなのだというが、混ぜすぎると肝心の炭酸が抜けてしまうので注意がひつようだという。 糖質がないとは言えアルコール自体にカロリーが含まれるため当然ハイボールにもカロリーが含まれており、ハイボールジョッキ1杯では88kcalほどだという。アルコールは1gあたり約7kcalだとされているが、「エンプティ―カロリー」と言われカロリーの心配がないと言われることもあるが、アルコールは代謝される際に体脂肪になりやすいことが知られているため「全く太らないわけではない」ことを覚えておくべきだという。炭酸には自然と満腹になる効果もあるが別に食欲を促す作用もあるためおつまみを食べすぎてしまうこともあるので、太るかどうか気になる場合はカロリーだけでなく飲む量やおつまみの内容に注意してお酒を選び、飲んだ後に絶対やるべき痩せるための最大のアフターケアも忘れずに行うことだという。
2024年03月27日
コメント(0)
私はウォーキンググループを主宰しているので歩くことに興味があるのだが、歩く速度に緩急をつけることで運動効果がアップし1日約12分からでOKとされる「速遅(はやおそ)ウォーキング」というのがあって、年齢を重ねた大人世代に効果的な筋力と持久力を高める歩き方なのだという。じつは歩く方が効果的な側面もあるという研究結果が出ていてアシックススポーツ工学研究所の市川将氏によると「走ることは、体が宙に浮いている時間があるため、ヒザなど体への負担が大きく、よりケガのリスクが高い運動といえます。一方、歩くのはそれがない分、体への負担が小さく続けやすいのです」と語っている。日本人の足は50歳を境に激変するそうで50歳からの歩き方次第で100歳まで元気に歩けるかどうかが決まるという。 「アシックススポーツ工学研究所」は1985年にアシックスのシューズの研究部門が統合されて設立されたそうで、「スポーツで培った知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」というビジョンを具現化するアシックスの基幹を担う研究部門だという。人間の身体や動作を科学的に分析することでアスリートに限らず一般の人々の生活に役立つ製品やサービスを継続的に開発することを哲学としており、ウォーキングの研究を進め3次元足形計測機を店頭に配備して百万人単位の日本人の足型のデータを持っている。3Dセンサーを使った歩行姿勢測定システムをNECソリューションイノベータと共同で開発し、歩くだけでその人の歩き方の特徴や歩行年齢がわかるシステムを生かして分析を進めているそうなのだ。この「アシックススポーツ工学研究所」はトレーニングコンテンツの開発を目指し、「ファストウォーキング(速歩)」の効果・効能および低酸素環境下における運動効果に関する共同研究を実施すると発表しており、歩くだけだと効果が少なそうに見えるのだが「研究で効果の高い歩き方がわかりました。速く歩くと、エネルギー消費量がランニングより大きく上昇し、運動効果も高くなります」という。「ファストウォーキング(速歩)」とは高齢者なら普段より速く歩くことを意識したウォーキングを指し、時速6kmくらいの「しゃべりながら歩けるギリギリのスピード」を速さの目安にしているのだが、「息がはずむ程度の運動を続けることは、健康寿命を延ばすことにもつながります」として、エネルギー消費量の値は同一速度でのランニングを上回るという。 さらに「低酸素」を組み合わせることで「ファストウォーキング」を健康増進に資するランニング以外の手段として提案しており、3分の速歩きと遅歩きを2回行う1日12分の「速遅(はやおそ)ウォーキング」がお勧めだという。健康効果を高めたい人は速歩きと遅歩きを交互に行いつつ「速歩きの合計時間」が最大で「週50分」になるように歩き、速歩きと遅歩きにはそれぞれコツがあるとして、「速歩き」のコツは息がはずむけれど隣の人とギリギリおしゃべりができる程度の速さで歩き「やや速くササッと歩く」と効果的な速度に近づくという。また腕は後ろに大きく引くように振り後ろ足はつま先で蹴って着地はかかとからという、正しい姿勢をキープすることが大切で、はじめのうちはフォームを崩してまで速さにこだわる必要はないという。 しかも「速歩き」の速さをつかむのに便利な無料アプリもあって、年齢や身長などを設定して「インターバルウォーク」を試すと歩幅や時速などを計測して声でアドバイスしてくれるという。アプリを使えばゆっくり歩きと速歩きのペースを変えるタイミングをアラームで教えてくれるので便利だそうで、歩数や消費カロリーの表示機能も充実して、体力を測定し最適な運動の目安を算定する機能や直近1週間の運動履歴を確認できる機能もあるので、「インターバル速歩」を行うならおすすめだという。トレーニング用に作られたアプリは設定した時間と回数を繰り返しカウントダウンで知らせたり活動した回数をカレンダーに記録したりするだけでなく、好きな音・音楽の設定など続けやすいモチベーションに繋がるという。
2024年03月26日
コメント(0)
アンチエイジングのためには野菜を摂らなくてはという意識はあるとされるが、体をさびさせない抗酸化物質を豊富に含み老化防止に欠かせない野菜なのだが、色の薄いものばかりまた少量ではその若返り効果をあまり期待できないそうで、それは野菜や果物の濃い色に抗酸化成分がたっぷり含まれているからだという。強い太陽が当たる場所で育つ植物ほど紫外線の害を消すためにより多くのきれいな色素を作って、ますます鮮やかな色になる傾向があるといわれており、つまり野菜や果物自身もまた活性酸素の害から自分の体を守らなければならないというわけなのだが、人間と同じ課題を抱えていて例えば夏が旬のモロヘイヤは、活性酸素を強力に抑える力があって「野菜の王様」とまでいわれているそうなのだ。 ヒトの体は酸素を利用してエネルギーを作りだしているのだが、酸素を利用すると活性酸素も同時に生じてしまい、この活性酸素は細胞を傷つけ動脈硬化の原因になり、糖尿病や脂質異常症なども悪化させるそうなのだ。活性酸素を取り除く抗酸化の働きは加齢にともない低下していくとされ、そのため処理しきれなかった活性酸素は体内にたまりより毒性の強いものへと変わっていくという。体内で増えた活性酸素を除去していくことが老化やがんに2型糖尿病などの予防・改善につながると考えられていて、そこで注目されているのが 抗酸化物質といわれる活性酸素を取り除き酸化の働きを抑える物質を食べることだとされ、その代表的な抗酸化物質としてポリフェノール・カロテノイド・ビタミンAやCにEなどがあるという。 そのためのポイントは野菜や果物の種類を多く摂って少しずつ違う抗酸化物質を取り入れることだそうで、それは「色」で判断するとわかりやすいという。見た目と食事の関係に詳しい管理栄養士の望月理恵子氏は、老けないために「赤・緑・黄・紫・黒」の5色が重要と話している。また国立老化研究所で健康格差について研究しているメイ・ベイドゥン氏は「加齢にともなう認知症や認知機能の低下を抑えることは、健康上の大きな課題になっています」としたうえで、「抗酸化物質は、細胞損傷を引き起こすおそれのある酸化ストレスから脳を保護しており、認知機能の低下には思考力の遅延だけでなく、注意力の不足や記憶力の低下に複数のことを同時に処理する能力の低下等といった症状があります」としている。 また春野菜はほろ苦さが特徴だが、これは抗酸化成分と同じように植物が昆虫や動物に微生物から自身を守るために含む微量の毒素「植物性アルカロイド」によるもので、人が摂取すると「腎臓の機能が促進され、冬に停滞した新陳代謝を活発にし、老廃物を体外に排出するのを助ける作用がある」と管理栄養士の望月理恵子氏はいう。野菜を食べる時は加熱すれば量がとれるが一方で生野菜には「酵素やビタミン」が含まれることから、旬の新玉ねぎや春キャベツも柔らかいので加熱調理よりも生食向きだという。特にキャベツには胃腸の健康を守るビタミンUが含まれるがこれも水溶性のため生で摂取するのがよく春キャベツが向いており、血液の流れを促進する新玉ねぎの硫化アリルなどを効率的に摂取できるのだという。 野菜を取り入れようと意気込むと何だか面倒になってしまうが、基本的には短時間で簡単レシピのほうが野菜の栄養素を摂取しやすく、管理栄養士で野菜ソムリエ上級プロの岸村康代氏は「ズボラ調理法」と称して、電子レンジでのきんぴら作りを提案しており、手抜き料理のほうがかえって栄養素が残っていることも多いそうで、美白に効果的な赤色野菜の代表格であるトマトに含まれる「リコピン」はジュースのほうが体に吸収されやすく、「トマトジュースを飲むと12週間後に目の近くのしわが消えたという研究報告があります。トマトジュースを飲むことは野菜のちょい足しにもなりますね」という。そして野菜や果物など抗酸化物質が豊富に含まれる食品を十分に摂ると2型糖尿病のリスクが低下するという研究も報告されているという。
2024年03月25日
コメント(0)
米議会下院は2024会計年度(23年10月~24年9月)の成立していない分野の予算案を賛成多数で可決したそうで、24年度会計年度開始から約半年でようやく予算の全体が固まることになったという。国防などに計約1兆2千億ドルを充てるわけだが、上院の可決とバイデン大統領の署名を経て成立するそうで、現行のつなぎ予算の期限となる日に成立すれば、政府機関の閉鎖は回避されることになっている。下院では賛成286の反対134で多数派の野党共和党の一部議員は反対したという。24年度予算を巡っては農業や運輸など一部の支出についてバイデン大統領が署名し成立しており、今回の予算案には国防や福祉・国土安全保障省などの歳出が含まれていて国境警備や子育て支援などの費用を盛り込んでいるという。 米国は英国植民地統治下から建国のスローガン「代表なくして課税なし」により独立した財政民主主義の国で、議院内閣制の下政府与党が一体となって予算編成を行う我が国とは異なり、大統領制の米国では予算編成に際して大統領と議会はお互いに「チェック・アンド・バランス」が働く関係にあるといわれている。米国会計年度は10月から翌年9月末までのため提出時期は異なるが我が国と同様に行政府の長である大統領の予算案が議会に提出されることにより予算審議が始まることになっている。米国も我が国と同様に大統領が予算編成権を持っているように思えるのだが、実は米国憲法には予算作成に関する大統領の権限規定はなく、大統領予算案は議会が予算編成をする際の参考情報との位置づけだという。 従って米国の議会である上院・下院は大統領予算案に従う必要はなく、担当省庁からのヒアリングを行い自らの議会予算案を作成するのだという。こうして作成された議会予算案を可決し大統領の署名を得ることにより予算が成立することになるというのだ。このように米国憲法において大統領ではなく議会に予算決定権を規定した背景には、英国統治下にあった米国が独立し自らの憲法を起草した際に英国の状況を参考にしたことがあるこらだという。大統領制を採る米国で、議会多数党と大統領は政党が異なることが多いことから、予算成立のためには野党対策が不可欠で、そのため賛成票を投じる議員を確保するための1つの手段として、議員の関心のあるプロジェクトに予算をつけるイヤマークという手法があるという。 こうした中で米議会下院は2024会計年度予算案を構成する12本の歳出法案のうち、成立していなかった6法案を可決したわけなのだが、上院での可決とバイデン大統領の署名を経て成立することになるという。当面の政府資金を確保する暫定予算の期限が迫っていたが、政府機関の本格的な閉鎖は回避される見通しとなった。米議会では、24会計年度が始まって以降も本予算案を巡る与野党間の審議が難航し法案が成立しない状況が続いていたという。政府閉鎖を回避するため4度のつなぎ予算で当面の資金繰りをしのいできたわけなのだが、会計年度が半分を過ぎるということもあって民主・共和両党の指導部は部分的な政府機関閉鎖の回避を目指すとしているが、上院が異議を唱えれば採決は遅れる可能性があるという。 今回の予算案を賛成多数で下院での可決に関しても、強硬右派でトランプ前大統領に近い共和党のマージョリー・テイラー・グリーン下院議員は予算案への怒りを表明しジョンソン下院議長の解任動議を提出している。グリーン下院銀は下院を混乱に陥れることは望まないとしつつ民主党の側に立つのではなく、共和党及び共和党の多数派の側に立つ新たな下院議長を見出す必要があるとの認識を表明しているというが、共和党下院からは早期辞職者が相次いでいて共和党下院の議会運営に反発しての辞職だといわれている。共和党全国委員会はスタッフの解雇に乗り出しており、体制刷新で幹部にトランプ氏の親族らが送り込まれトランプ氏による党の独裁が一層進むと指摘されていることが原因だという。
2024年03月24日
コメント(0)
高齢者の再雇用というと「年収は激減」や「かつての部下が上司に」などといわれ、60歳を超えてそれまで勤めた企業で働き続ける場合には収入や役職などの待遇面が悪化することが多かったそうなのだ。今年の春季労使交渉で大手企業を中心に記録的な水準の賃上げ回答が相次ぐ、シニア社員に対する処遇の改善も進んでおり、ネガティブなイメージは過去のものとなるかもしれないという。自動車総連は春闘での主要加盟組合の会社側回答状況を公表しているのだが、賃上げの平均回答額は1993年以降で最も高い水準となったほか、人材の確保や定着に向けて自動車産業の魅力を向上させる必要性について労使で考えを共有できたと述べ、主要メーカーの賃上げ以外の要求に対する回答内容を明らかにしたとしている。 しかも人手不足などを背景にシニア人材を確保しようと定年退職後も働き続ける社員などの待遇を改善するケースが相次いでいるそうで、企業の中には給与の水準を定年時とほぼ同じ水準まで引き上げる動きも出ているというのだ。このうち大手菓子メーカーの「カルビー」は60歳で定年退職したあとも最大で5年間は嘱託社員として働くことができる制度を設けているが、ことし4月からこの制度を見直すそうで具体的には65歳を超えて働くことができるようにするほか給与の水準を定年時の70%程度からほぼ同じ水準まで引き上げるのだという。しかも大手菓子メーカーの「カルビー」では嘱託社員のうち高い専門性やスキルが認められた場合など、対象者のうち20%から30%程度を新たな制度の対象にしたいとしているという。 住友化学は定年退職後も働き続けられる制度があって60歳以上の社員の割合が今後は大幅に増えると試算しており、このためシニア人材の意欲を高めようとことし4月から定年を60歳から1年ごとに1歳引き上げて最終的には65歳に変更するという。定年退職後に嘱託の社員として再雇用するのではなく定年を延長することで正社員として働き続けることができ、給与水準は組合員の場合には職務・役割に基づいて一貫して処遇し、60歳時点の9割程度まで引き上げるという。「人生100年時代」を迎え労働市場で比重が高まる60代以上が意欲を持って働くシニア雇用の環境づくりが欠かせないというが、会社によると生産現場や研究分野で働く若い世代への技能を伝承する役割も期待しているということのようなのだ。 シニア社員の待遇改善についてはこれまでも一部の企業で取り組みが進められており、「スズキ」は持続的な成長を目指すための施策の一つとして、60歳を過ぎても体力や環境などに問題がなければ60歳時点の業務と給与を維持することを掲げているそうなのだが、日産自動車や日野自動車などは高齢の従業員に対しても一般組合員に準じたレベルの賃上げを実施するという。少子高齢化などで今後人手不足の深刻化が見込まれる中で政府は高年齢者雇用安定法の改正を含め、企業に対して高年齢者が活躍できる環境整備を促してきたが、自動車部品や販売店など裾野が広く国内で約550万人の雇用を抱える自動車業界で待遇改善が進めば、シニア社員の定着が進んで労働力人口の底上げにつながる可能性が高まるという。 日本労働組合総連合会が行った調査によると60歳以降も働くシニアの「働き方満足度」は70%だったのに対し「賃金満足度」は44%にとどまっており、再雇用になって定年前と仕事量が変わらない場合でも「給与は5〜6割程度」という回答がほぼ半数を占め、「3〜4割程度」という回答も20%を越しているという。こうした状況の中で業界最大手のトヨタ自動車も再雇用の従業員の処遇改善に向け議論していくとしており、職場のニーズに基づいて65歳以上の雇用も視野に入れているという。専門家も世の中のサービス業全般の処遇向上や地方での半導体工場の新設などもあって「魅力を訴求していかないと、採用競争力は徐々にボディーブローのように失われていくのではないかという危機感がある」と話している。
2024年03月23日
コメント(0)
11月の米国大統領選挙向け再選を目指すバイデン大統領のジル夫人が今月から活動を本格化させていて女性有権者をターゲットに激戦州を歴訪している。女性に関心の高い人工妊娠中絶の権利擁護などを訴え81歳と高齢で体力に不安のあるバイデン氏を側面支援する構えだというが、バイデン氏陣営はジル夫人が今月からジョージア・アリゾナ・ネバダ・ウィスコンシンの4州を訪れると発表しており、いずれも大統領選の結果を左右する最重要州で、ファーストレディーと現役教師という二足のわらじを履く夫人は「女性が団結すれば勝つ」と強調しているという。前回の大統領選では女性の55%がバイデン氏に投票しているが、さらに連邦最高裁が中絶の憲法上の権利を否定したことで中絶問題が主要選挙で争点化している。 女性票獲得を図る民主党は今年の大統領選でも中絶の権利擁護を掲げ女性の動員に注力しているというが、ジル夫人と対照的に共和党の指名が確実視されているトランプ前大統領のメラニア夫人は選挙戦から距離を置いていて公の場に姿を現すことは少ないそうで、夫が大統領への返り咲きを狙う選挙活動から距離を置いているようだという。それどころかホワイトハウスを後にして以降メラニア夫人は公の場にほとんど姿を見せておらず、まるで隠れているようだと米紙ワシントン・ポストは報じている。通称スーパーチューズデーの共和党の指名候補争いではドナルド・トランプ元大統領が圧勝したが、一部のマスコミの注目を集めたのは元大統領の隣にメラニア・トランプ夫人の姿が見えないことがニュースを賑わせたそうなのだ。 そしてメラニア婦人が大統領夫人だったころホワイトハウスで補佐役を務めた女性は「メラニアはトランプの祝勝会にいなかった。なぜならその必要がないから。支持者は彼女が元大統領の隣にいようといまいと気にしない。だから出席しなくていい。それ以上でも以下でもない」と語り、「トランプ氏がメラニア婦人をもはや大切にしていない」とコメントしているという。不仲説がささやかれているが2人の仲は戻っているのだろうかというと、かつての映像ではいつも非常に距離が近かった2人だが、久々の2ショットでは手をつなぐこともなくどこか距離を感じたがなんとも言えないという。イギリスの有力紙は関係者の話として「メラニア婦人は、まもなく高校を卒業する息子バロンさんの成長が第一の関心事で政治と距離を置きたがっている」という。 メラニア夫人が久々に公の場に姿を見せ選挙活動についてコメントしていて夫婦の関係や政治への関与が注目されているが、そのような中でトランプ前大統領の元補佐官ピーター・ナバロ氏が議会襲撃事件の調査証言拒否で収監されており、前回のアメリカ連邦議会襲撃事件を調査する議会での証言を拒否し有罪判決を受けていたトランプ前政権の元大統領補佐官が南部フロリダ州の刑務所に出頭し収監されたそうで、トランプ前政権で通商政策を担当したピーター・ナバロ元大統領補佐官は連邦議会襲撃事件を調査する議会の特別委員会での証言を拒否し議会侮辱罪で禁錮4カ月の有罪判決を受けており、ナバロ元大統領補佐官は「私はアメリカ史上、この犯罪で起訴された初めてのホワイトハウス上級顧問だ」と話している。 ナバロ被告は出頭する前にも「前例のない攻撃だ」などと述べ、証言の拒否は正当だったとあらためて訴えたが、このナバロ氏は、トランプ氏の補佐官を務めた人物で大統領の分身でもあるとされていて影響は避けられないという。ナバロ氏は今年1月に1審の連邦地裁で禁錮4月、罰金9500ドルの有罪判決を受け、控訴中は収監しないよう求めていたが連邦最高裁は認めなかったそうなのだ。ナバロ氏は希望通どおり高齢男性向けの空調が利いた施設へ入ったそうで電話やメール・テレビが利用可能だという。隣は動物園で関係者が明かした話では「毎朝、ライオンがほえるのが聞こえる」という。またトランプ前政権のバノン元首席戦略官も召喚を拒否しナバロ氏と同様の罪で1審では有罪判決を受けているという。
2024年03月22日
コメント(0)
ウォーキングは運動不足やストレス解消や筋力の維持だけでなく生活習慣病の予防などさまざまなメリットがあり、他のスポーツに比べ関節や腰にかかる負担が少ないため関節痛や怪我のリスクが低くシニアが取り組みやすい運動だという。ウォーキングははじめやすくメンタルヘルスにも効果があるのだが、身体に対して有酸素運動と同じぐらい十分な効果があるかというとその答えは複雑で、ウォーキングはある面では有酸素運動と同じ効果があるのだが、カロリーを消費し心拍数を上げ毎週の推奨運動量に加算されるという。その一方でランニングや激しいエアロビクスのクラスと同じように心肺フィットネスを向上させることはなく、持久力を向上させたいならウォーキングだけではどうしても十分だという。 ウォーキングとランニングをカロリー消費量で比較すると時間当たりのカロリー消費量は、ランニングの方がウォーキングより多くなるが距離を考慮すると、どちらも同じぐらいで、体重約70kgの人が1マイル歩くと82キロカロリー走ると115キロカロリーを消費すると考え、最大の違いは1時間あたりのカロリー消費量で、同じ体重の人の場合にはウォーキングは1時間あたり261キロカロリーでランニングは714キロカロリーを消費するという。どちらの計算にも歩行速度は時速4.8㎞で走行速度は時速9.6㎞の事例を用いており、速度が速いほどカロリー消費量は多くなり、カロリーを消費することが目的ならランニングはウォーキングの半分の時間でより多くのカロリーを消費するが、時間に余裕があるならどちらでもいいそうなのだ。 ウォーキングは酸素を使ってエネルギーを生み出す「有酸素運動」のひとつで、有酸素運動には脂肪燃焼効果や肥満の予防・改善に適しており、ウォーキングを日常生活に取り入れることで高血圧や糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病の予防につながるという。日光を浴びることは幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」を増やす作用があり、このセロトニンは少ないとうつ病になるリスクが高いともいわれており、日を浴びながら歩くことは体だけでなく精神をも安定させる働きがあるため朝日をたっぷり浴びられる朝ウォーキングがおすすめだという。ウォーキングは激しい運動ではないが急な運動で筋肉や関節を傷めないためにも、始める前にはアキレス腱伸ばし太もも前伸ばすなど簡単なストレッチを行ってから始めるとよいそうなのだ。 運動には強度のレベルがいろいろってどのレベルにもそれぞれの利点があるが、ウォーキングは非常に軽い有酸素運動だとされていて、ジョギングは中程度の運動で高強度の有酸素運動は全力疾走やレースなどだという。どれも身体に良いことだが目標によっては全部する必要はなくたとえば速く走れるようになりたいなら中程度の有酸素運動をたっぷりして、さらにそれより強度の運動も多少する必要があるという。健康機関等の指標で測定される持久力を向上させたいならこれらの強度でトレーニングする必要があるとされるが、生活の中で身体を多少動かそうとしているだけで上達することに興味が無い場合は、ウォーキングのような低強度の運動で十分で継続することのほうが大切なのだという。 ウォーキングとランニングの違いは前進するときの足運びの違いで、地面に少なくとも片方の足が常に着いているとウォーキングになり、片足からもう片方の足へと体重を移動させるとき両足が宙に少し浮くとランニングになるという。多くの場合はウォーキングよりランニングの方がより強い強度とより高い心拍数を維持しやすいのだが、常にそうとは限らず山をハイキングしていると心拍数は簡単に激しいゾーンに入る可能性があるという。十分効率的にランニングできる人なら「中程度の」範囲に心拍数を抑えながらゆっくりとジョギングをすることができるかもしれないのだが、トレーニングの計画を立てるときは強度を考慮してどの程度にしたらいいかわからないときは心拍数を測定して立案することがより良い効果が期待できるという。
2024年03月21日
コメント(0)
ゾンビ企業とは1990年代前半にバブル経済が崩壊して、その後に日本経済が停滞した「失われた10年」を分析する際に専門家が使い始めた言葉とされており、数年にわたって債務の利払いすらままならず経営が破綻状態にあるのに銀行や政府などの支援によって存続し続けているような企業を指すが、コロナ禍で過剰債務を抱える実質破綻状態でありながら事業を続けるゾンビ企業が一段と増えているという。東京商工リサーチが保有する財務データを活用し「ゾンビ企業率」を算出すると2013年度以降の10年間で最悪の数値で、経済センサスの企業数に当てはめるとゾンビ企業数は56.5万社になり、企業の新陳代謝や生産性向上が注目されているなかでこれを阻害していると一部から犯人扱いされているという。 ゾンビ企業の定義は複数あって、アカデミズムの分野では星岳雄東京大学大学院経済学研究科教授による「事業自体に懸念のある企業であるが、事業再構築が行われることなく、債権者や政府の金融支援によって破たんを免れている」との定義が主流だそうで、いわゆるこの「星方式」は長短プライムレートや社債の発行実績による最低クーポン率と貸借対照表上の有利子負債か支払利息の下限の理論値を導き出すことをベースとしている。一方で国際決済銀行によるゾンビ企業の定義は「設立10年超で3年以上にわたって利払いに対する営業利益と受取利息・配当金の比率が1を下回る企業」だとされており、簡単にいえば「営業収益で支払利息を賄えない状態が3年以上続く」ことを意味するという。 これら2つの基準で「ゾンビ企業」と判定された企業が期末時点で債務超過であるかも加味しているのだが、未上場企業には時価会計は浸透しておらず再生局面などでの財務デューデリジェンスで資産内容が大きく変動することに留意が必要で、銀行審査や与信判断の現場では今でも重要な指標だという。その中でも最も厳しい最狭基準でもゾンビ企業は5.8万社で前年度より1.6万社も増加しているし、最も緩い基準では56.5万社で12.5万社増しており、いずれのゾンビ企業率も悪化しゾンビ企業数は増加したが推定率等には大きな幅があるといわれてきた。企業には人生と一緒でライフサイクルがあるのだが、成熟している企業を過去の成長期に戻すのは同じように不自然だったり幻想だったりするのだという。 ゾンビ企業の対策で大切なことは支援が必要な先をよりクリアにすることだといわれるが、このため窮境の度合いが最も深刻とみられる最狭基準でのゾンビ企業率を業種小分類ごとに分析した結果によると、「ゾンビ企業率」が高かったのは「一般貸切旅客自動車運送業」の16.67%で唯一15%を上回っているという。また4位に「一般乗用旅客自動車運送業」と9位に「一般乗合旅客自動車運送業」だけでなく、10位に「貨物軽自動車運送業」がランク入りしているという。その前までは自動車運送業の10位以内のランク入りは2業種のみだったが大幅に悪化しており、この業種はいわゆる「2024年問題」による人手不足の加速や労務費の増加が見込まれ、取り巻く環境はさらに厳しさを増すとみられている。 特に問題となっているのが地方のバス路線の問題で、明日いきなりバスがなくなって、その地域に新しいバス会社が参入してくるまでに「免許の問題」や「バスルートの問題」・「人員の問題」等の膨大な作業と時間と意思決定が必要となるという。その解消にどれだけ時間がかかるのかということになるのだが、地方で起こっている問題はそれ以前の話で需要の大小というより需要の深さだという。たとえば地方でバスに乗る人は子供や高齢者などの交通弱者が中心で、移動手段がなかったらどこにも行けなくなり、バスに乗っている人はわずかでもそのサービスの有無はその人たちの死活問題になるという。つまりゾンビ企業の中には市場原理が働きにくくそれでも再生の必要性がある業界や企業というのは存在するというのだ。
2024年03月20日
コメント(0)
私も血糖値が高くて医者に通っているのだが、「健康のためには脂をできるだけ控えた方がいい」と考えている人は多いそうで、かつて脂質制限がカロリー制限とともに「栄養学の王道」とされていたそうだが、医師も糖尿病治療で脂質制限は有効だと信じ患者に勧めていたという。脂質を食べれば脂質異常症の一つで血液中の脂肪分が多過ぎる「高中性脂肪血症」となり、体に吸収されれば肥満となって吸収されなければ血管に脂質がたまって動脈硬化を起こし、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすとされ、日本の糖尿病治療でカロリー制限と並んで今なお重要な位置を占めているのが脂質制限だったという。そうして太らないためそして生活習慣病を予防するため脂質をなるべく食べないようにしている人が多かったという。 ところがカロリー制限についてある医師は「意味はない」と断じていて、脂質制限についても「糖尿病患者であるかないかにかかわらず、誰にとっても健康上のメリットはなく、やめるべきだ。むしろ積極的に脂質をとった方がいい」と言い切っているそうなのだ。この「脂質をとりすぎると体に悪い」という概念は1950年代から1970年代に提唱されていて、脂質をたくさん摂取している国では心臓病が多かったという研究結果が報告されたからなのだが、余分な脂質は血液で全身をめぐって脂質異常症になり、脂肪細胞に吸収されれば肥満になって血管にこびりつけば動脈硬化症を引き起こし、最終的には心筋梗塞や脳卒中など致死的な病気の原因になる、確かに漫画的で理解しやすい概念から提唱されたのだという。 脂質を減らししかもカロリー制限も加えた食べ方で実際に体重減量に効果的かどうかを検証した3つのグループの無作為比較試験では、脂質制限+カロリー制限という食事をとったグループの減量効果が一番弱く、それよりもカロリー制限かつ脂質積極摂取のほうがましで、それよりもゆるやかな糖質制限食が一番体重減量効果を示したという。そうして脂質を控えるとカロリー消費が1日300kcalも低下してしまうことだけでなく、たんぱく質や脂質を摂取すると満腹感を作るホルモンの数値が高くしかも長く分泌され、空腹感を感じさせるホルモンの数値が低く長く抑制されることなどが報告されたという。また5万人規模で行われた脂質制限食の無作為比較試験の結果は全体としては動脈硬化症の予防効果はなかったという。 こうした状況を受け2014年6月に「Eat Butter(バターを食べろ)」と記された雑誌が発行されたそうで、20世紀の脂質制限の概念は間違いだったという特集が組まれたというのだ。2016年にもほとんど同じような内容の論文がミネソタのグループから発表されており、ちなみに「日本人は動物性脂質の摂取量が多いほど脳卒中の発症率は低い」という論文が出ているという。観察研究のレベルですら飽和脂肪酸を制限することを是とはできない状況だという。そのうえ飽和脂肪酸に加えてコレステロール摂取も制限すべきだとされていたのだが、現在の食事摂取基準ではこうした食品中のコレステロール量の上限の設定はなくなっており、食べるコレステロールを控えると肝臓がコレステロールを合成して血中に放出するからだという。 脂肪を減らした「脂質制限ダイエット」と糖質を減らした「糖質制限ダイエット」が提唱されるが、たんぱく質と脂質は空腹感をもたらすホルモンである「グレリン」の分泌を長く抑制するので満腹感が長続きするそうで、逆に糖質はグレリンを抑える作用が弱いのでお腹いっぱい食べても小腹が空きやすくなるという。ダイエット中に過食と余計な間食を防ぎたいなら脂質をカットするよりしっかり食べたほうがいいわけで、科学的に腹持ちがよいとわかっているのはお肉やバターを食べることなのだという。米国心臓病学会も「血液中の中性脂肪を減らすには食べる脂質を増やし糖質を減らした方がよい」と発表しており、さらに糖質疲労を予防するという観点でも脂質の摂取は重要なのだとしている。
2024年03月19日
コメント(0)
定年後は時間にゆとりが生まれるため「暇を持て余すのでは」と思う人も多いそうで、特に70歳を超えると年金生活へ移行する方が多く、それまで仕事をしていた時間が丸々空いてしまうのだという。悠々自適な生活を夢見て実践した人でもある程度時間が経つと飽きてしまったという声も多いそうで、退職して初めのうちは、あれこれと楽しくことを行うのだが、段々とやることがなくなり全てやり尽くしてしまうとただ暇な時間を潰すだけの毎日を送る人も少なくないという。中には「老後鬱」に陥ってしまう方もいるといわれるのだが、イギリスの金融機関が行った調査によると定年後に暇を感じ始めるようになるのは「10ヶ月後」なのだそうで、老後の生活を有意義にするためには定年前までに計画し準備しておく必要があるというのだ。 私は結構やることが多くて充実した毎日を送っていると思っているのだが、定年後に「やりたいこと」は何かというと、ソニー生命のアンケート「シニアの生活意識調査」では「旅行」が第1位だという。それでも「旅行」といっても長くて2週間くらいで、世界一周クルージングだとしても半年くらいだそうで、定年の時間が想像を超えて長いことを身に染みて感じるのは定年になってからだという。定年になってから「何をしようか」なんて考えているようでは遅いそうで、厚生労働省の「簡易生命表の概況」によると1965年の平均寿命は男性が67.74歳の女性が72.92歳だったのだが、現在の日本人の平均寿命は男性が81.05歳の女性が87.09歳となっていて、比べると13歳以上も平均寿命が延びているのがわかるという。 そして1970年代は55歳定年制で60歳から年金が支給されており、定年から平均寿命の時間までは約13年だったという。それが現在では60歳定年制の企業が多く65歳までは再雇用ができるとしても男性は65歳から平均寿命までは16年で、働いている時間も延びてはいるが定年後の時間も延びているのだという。日本人の寿命は現在も伸び続けていて定年後の時間は8〜11万時間といわれるほどといわれるが、その膨大な時間のために定年退職や引退が大きなライフイベントとして注目されるのだといわれている。そうして定年後のセカンドライフを成功させるコツは働くことをやめたり自由になったりすることではなく、リタイヤ後に「生きがい」が感じられる生活を送れるかどうかになってきているそうなのだ。 働いている時間と定年後の時間を比べてみると現役時代に働いていた時間は約8万6000時間だといわれており、22歳から65歳まで1日8時間で年間250日働いたとすると1日8時間の250日に43年をかけ8万60000時間になるという。それが定年後に自由に使える時間は約10万2200時間で、定年後の自由な時間は1日14時間として65歳から85歳までの20年間は1日14時間の365日に20年をかけると10万2200時間になるという。現役時代に働いていた時間よりもはるかに長い時間が定年後に待っているわけなのだが、しっかりと老後のプランニングをしないとつまらない人生になってしまうという。そして定年前から「何を生きがいにするか」や「60代からやりがいにすること」などを考えておく必要がるという。 早めに計画を立て定年前から少しずつ始めることで定年後の不安を軽減させるというが、定年後にやりたいことを決めるにはどうすればいいのかだが、退職前にできることはできるだけ老後の生活をイメージしておくことが重要で、そのためには自分のことを棚卸ししてみることだそうで、いままでのキャリアや定年後の働き方だけでなく人との交流などについてどのようにしたいのかを考えるべきだという。どうやって考えればいいのか漠然としているが、いくつかの項目について自分なりに箇条書きに書き出してみるのがオススメで、書くことで頭を整理することができそれと大切なことがお金だという。やりたいことがあっても経済的な問題が出てくるのでまずお金の状態を把握しておかないとやりたいことが「絵に描いた餅」になってしまうという。
2024年03月18日
コメント(0)
私の退職後の運動といったらウォーキングで、自分でもウォーキンググループを立ち上げ会長として仲間を連れて各地を歩いている。ウォーキングは、かなり取りかかりやすい運動の1つなのだが、特別な道具も会員登録もいらないうえに運動だと思っていなくても、普段の生活で歩数を稼いでいるというが、「英国スポーツ医学ジャーナル」に載っていたメタ分析によると、さまざまな速度で歩いた人たちの2型糖尿病になるリスクを比較していて、多くの場合どれくらいの速度で歩いたか報告するように言われており、それ以外の場合はトラッカーを装着するか病院で時間を計ってウォーキングテストをしてもらい歩く速度は以下のように分類している。「軽いウォーキング」は時速3.2km未満で「普通のウォーキング」は時速3.2〜4.8kmとしている。 この歩く速度は「Google マップ」が徒歩の移動時間を見積もるのに使用している時速4.8kmに相当するそうなのだが、そして「活発にキビキビとウォーキング」は時速4.8〜6.4kmで「大股で急いでウォーキング」は時速6.4km以上としているそうなのだ。このメタ分析は平均の経過観察期間は8年かんだのだが、それによると普通の速度や活発にキビキビとしたペースで歩いた人たちはその後2型糖尿病になる可能性が低い結果となったそうなのだ。速く歩いた人ほどリスクが低く大股で急いでウォーキングした人は、軽いウォーキングをした人に比べて2型糖尿病になる可能性が39%低かったというのだ。この調査結果に基づけばできれば時速4.8km以上で歩いたほうが健康にはよいということになるそうなのだ。 ウォーキングのスピードを少し上げて速く歩くことは歩くよりも効率の良いカロリー消費があり、走るよりもカラダへの負担が少ない「時速5~7㎞」を目指すウォーキングが良いそうで、近年の複数の研究結果では「歩行速度が将来の健康状態を左右する」や「歩行速度がその後の余命年数に影響を与える」といったことが示され、歩く「速さ」が健康と大きく関係することがわかってきており、また筋肉量がアップすると基礎代謝もアップさせ速歩きをしていない時間もカロリーが消費されやすい体になって健康的でヘルシーなカラダ作りが叶うという。自分で歩けるということは平均寿命だけでなく健康寿命を延ばすことにもつながり「歩く速度を上げると死亡リスクが下がる」という驚きの事実のほかにも速歩きにはさまざまなメリットがあるという。 健康促進のために歩く速度を比較した研究はこれがはじめてではなく、以前の研究でも速く歩く人は脳卒中や心疾患で死亡したり認知機能の低下や認知症になる可能性が低くなったりすることが確認されているという。歩くことで体が健康になるのかそれとも歩くことがすでに健康だという証なのだが、理学療法士のグループが歩行速度は個人の機能的な能力と一般的な健康状態を表すのだという。またリハビリに対する反応や機能的な依存に機動性の問題だけでなく認知機能の低下や心疾患系の発症や死亡率等すべての要因による死亡率など幅広いさまざまな結果の予測を示しており、歩く速度が健康全体を表している可能性があるということのようで、体がきつくて速く歩けない場合は健康状態がすでに低下しているとまで言っている。 しかも速歩きを始めると「自分の速度は速歩きになっているのだろうか」と気になってきて、今の自分の歩行速度を把握することで目標もできやる気もアップするという。人生100年時代といわれる中でイキイキとした毎日を過ごすために「速歩き」を始め、最初は5分の速歩きを目指すところからでOKでその日のコンディションにあわせて自分のペースで続けてみるとよいそうなのだ。1日何回かに分けてもいいのでちょっとそこまでの距離でも気軽にやってみると、自分の速度を測ってみるとさらにやる気も湧いてくるという。少し速く歩くだけで健康寿命を始めさまざまな恩恵を受けることができるので。始めた直後は疲れを感じていても続けていくうちに気持ちよく速歩きできるようになると、そのときには以前の自分とは大きく変わっているはずだという。
2024年03月17日
コメント(1)
私は料理をするのが趣味で材料の買い物もよく自分で行うのだが、自分で商品のバーコードを探しスキャン・会計・袋詰めまでしなくてはならないセルフレジが多くなっており、便利だと思う人がいる一方で店舗側のサービスダウンと感じている人もいるという。ある大手新聞社の掲示板サイトでも「昔は店員さんが袋詰めまでやってくれたのに」とぼやく高齢者の投稿が寄せられているそうなのだが、身近な場所のIT化にはどんな問題があるのか意見をピックアップしてみると子育て中の40代主婦は「最近の世の中が生きにくいのは、私だけですか」のタイトルで投稿して「疲れます」という。闘病中のため今は仕事をしていないのだが、入退院を繰り返していた数年間で自宅近くにあったスーパーやドラッグストアが閉店してしまったのだという。 これらの店舗は車で20分かかる大型ショッピングモールへと集約されてしまい、ネットスーパーだと配達料などがかかるため仕方なく自分で運転してモールに行くことが多いのだが、一連の投稿の中で「そこは店舗があまりにも広く、病人には歩くのがしんどいです。セルフレジがほとんどで、自分で商品のバーコードを探して、かごに入れなければいけません。昔は店員さんがやってくれたのに。店員さんも店舗に数人しかおらず聞きたいことが聞けません。人がどんどん減って、何をするにもネットで登録、と言われ、とうとう病院でも『現金でなく、できればカードで払ってください』と言われて驚きました」と訴え、「私には昔に比べてどんどん悪くなっているように思えるのですが、単に私が病気だからですか」と問いかけている。 スーパーにおけるセルフレジ機の設置店舗は人件費の削減や新型コロナ対策などを目的として業務の機械化や自動化を進めるスーパーマーケットが増えておち、中でも人気が高いのが導入しやすく多くのメリットが期待できるセルフレジの設置で、「スーパーマーケット白書」によると7年前から急激にセルフレジの設置率の増加が顕著になっていて、セルフレジの導入は店舗側の業務効率化というメリットだけでなく、顧客側から見ても利便性の向上というメリットがあるため今後もセルフレジ普及率は向上していくという。セルフレジはどのような仕組みで稼働し顧客自身が会計作業を行うことができるのかというと、商品情報を読み取る機器スキャナと顧客自身が会計操作を行うことが意図されるUIで構成されているという。 スキャナには商品情報をバーコードスキャンにより主動で読み取るタイプとICタグにより自動で読み取るタイプの2種類があるそうで、バーコードで読み取るタイプはスーパーやコンビニなどの小売店で導入が進められており、ICタグで読み取るタイプは「REID」と呼ばれる技術を用いていてアパレル業などで導入されているという。顧客自身が会計操作を行うことが意図されているUIなのだが、表示されているとおりに画面をタッチするだけで決済が可能で、年配者など機器の使用に不慣れな方でも利用できるように工夫されているというが、バーコード決済などのキャッシュレス決済にも対応できるためセルフレジ決済の利便性は高く消費者の満足度向上も期待できるように工夫されているそうなのだ。 セルフレジについては賛否が分かれており、「最初は戸惑いましたが、慣れたらセルフレジの方が早い。有人レジでは並んだレジの係が実習生だったり、財布の小銭をノロノロかき回しているお客がいたりするとイライラすることも多く、近所のユニクロではカゴに入れた商品をセンサーが一瞬で計算してくれてビックリです」という。セルフレジの操作に慣れた人にとってはナンセンスな話なのかもしれないが負担を感じている人もいて、「セルフレジ、私も嫌いです。使い方がお店によって違うので、必ず何かしらに引っかかります。それを店員さんに注視されているのも落ち着かないです」といった意見もあるという。それでも人手不足の続く日本ではこれからもあらゆる分野でIT化が進み戸惑うことが増えていくのはまちがいないことだという。
2024年03月16日
コメント(0)
日銀金融政策決定会合でマイナス金利を解除する公算が大きくなったそうで、集中回答日を迎えた今年の春闘で大幅な賃上げ回答が相次ぎ、日銀が大規模な金融緩和政策の変更に踏み切る材料が整いつつあるという。日銀は物価上昇に合わせて賃金が上昇し「好循環を確認できた場合には、安定的・持続的な物価上昇という目標達成を見通せると判断しマイナス金利を解除する姿勢だが、集中回答日の結果は大企業では経団連が目指す4%超の賃上げが実現する情勢となったという。「マイナス金利解除の環境が整った」と受け止める声が増えている一方で、大企業だけでなく中小企業の賃金動向を把握した上で「じっくり判断すべきだ」との慎重意見もあり、今後の賃上げ率の集計などの指標を精査して最終判断するという。 参議院財政金融委員会で日銀の植田総裁は日銀金融政策決定会合について「今週、追加的なデータや情報が入ってくると思う。総合的に判断するだけでなく点検して適切な判断を下していきたい」と述べてきたが、「今週入ってくる追加的なデータや情報」とは順次上がってくる大企業の春季労使交渉の仕上がりを指していたのだという。このほか植田総裁は「一部の統計に弱めの動きがみられるが、緩やかに回復している」と述べ、個人消費の弱さに言及しているがこれは賃上げによってカバーされてくるとの認識も口にしているという。実際に直近データである個人消費は前期比-0.3%と3期連続のマイナスであり、植田総裁の指す「弱めの動き」は危うい情勢にあり、日銀の景気認識は春闘次第と言わざるを得なかったのだという。 日銀8年前に金融機関が日銀に預ける当座預金の一部にマイナス0・1%の金利の適用を開始しており、世界の中央銀行ではスイス国立銀行がマイナス金利政策を終了してから唯一日銀だけが継続していた。日銀の金融政策を巡っては政策決定に関わる審議委員から政策変更に前向きな発言が相次いでおり、高田創審議委員は講演で2%の物価目標について「実現がようやく見通せる状況になってきた」と発言しており、中川順子審議委員は「着実に歩を進めている」と述べている。日銀は政策判断の具体的な時期を明言していないが「マイナス金利」解除後の金融環境についても情報を発信しており、植田氏は解除後も「極めて緩和的な金融環境が当面続く」と述べ急ピッチの利上げは想定していないことを明らかにしているという。 巷説ではマイナス金利を解除する公算は「春闘が注目」と言われるが、これはマイナス金利解除に関わるから注目というわけではなく、その先の「二の矢」や「三の矢」までを見越した上で注目と考えるべきであるという。端的に「連続利上げが行われるかどうか」を判断するための春闘と整理すべきでそのような展開に至る可能性がないわけではないのだが、春闘に関する市場予想の中心は3.85%前後となりそうだといわれており、この時点で30年ぶりの高い水準となった去年の3.6%を上回っているという。事実として「異例の賃上げムード」があるのは確かであるため、これを理由として日銀がマイナス金利解除後に少しずつの利上げに関心を寄せる可能性がないとは言えないが今年の円高リスクも考えられているそうなのだ。 全国銀行協会の加藤勝彦会長は日銀が政策転換の前提とする2%の物価安定目標が達成する確度は着実に高まっているとしたうえで、仮にマイナス金利が解除されたとしても経済や企業経営への影響は限定的だという。加藤会長は「ことしの春闘においては、昨年度以上の水準の賃上げが実現する見込みだ。企業の価格転嫁の姿勢はまちまちなものの、サービス価格は緩やかに上昇していて、物価目標達成の確度は着実に高まっている」と述べ、そのうえで仮にマイナス金利が解除された場合の影響について「急速な利上げは想定されず、当面は緩和的な金融環境が継続すると考えられることから金利の急激な上昇や急速な円高に進む可能性は低く経済や企業経営への影響は限定的と見込んでいる」と述べている。
2024年03月15日
コメント(0)
糖尿病になると痩せましょうと主治医から言われることが多いとのだが、糖尿病は血糖値が持続的に高くなった状態を指し、糖尿病には膵臓から産生される血糖値を下げるインスリンというホルモンが大きく関わっていて、「インスリンが不足している」もしくは「インスリンが効きにくい」ことが原因で血糖値を下げきれないため高血糖の状態が持続することで発病するとされてきた。そして肥満の場合は脂肪が原因でインスリンが効きづらくなり、最初は膵臓に鞭を打ちインスリンを無理して多めに出すことで血糖値を下げるのだが、次第にインスリンを出す能力が枯渇してインスリンが不足するようになってしまうという。ダイエットを行うことでインスリンの効きづらさを解消して膵臓に負担を減らしながら血糖値を下げることが可能になるという。 一般的に「糖尿病」といえば2型糖尿病を指すことが多いとされ、遺伝的要因や食生活・運動不足・肥満・ストレスなどの要因が重なって発症するいわゆる生活習慣病の1つなのだが、ここ10年ほどで食事だけで2型糖尿病を克服できると証明する研究が発表されてきたという。要するに体脂肪を十分落とし2度と個別脂肪閾値を超えないようにすればいいのだが、こうした研究を指揮しているのが個別脂肪閾値という考え方を最初に取り入れたロイ・テイラーで、研究では2型糖尿病になって4年以内の肥満気味あるいは肥満の人のグループを対象に、8週間にわたって600キロカロリーの流動食を摂ると同時に糖尿病の薬はすべてやめてもらうと、参加者は平均15.4キロの減量を示し最初の体重の約15%を落とすことができたという。 つまり極端なダイエットを8週間続けた結果落ちた重さの83%は体脂肪で、参加者たちは2型糖尿病を克服したというのだ。この研究として2型糖尿病患者の参加者にもう一度8週間にわたり600キロカロリーダイエットを行ってもらい、その後6か月をかけて徐々に普通の食べ物に戻していってもらった結果、わかったのは参加者が落とした体重をそのままキープできているかぎり2型糖尿病は再発しないことだったという。その人たちはカロリーや炭水化物の摂取量を増やしても問題は起きなかったが、かなり体重を落としたにもかかわらず糖尿病を克服できない人もいて、糖尿病になって4年経っていない人の87%が体重減少によってよい結果を得られたのに対し、4年以上経っている人たちは50%しか糖尿病を克服できなかったという。 この理由の1つは糖尿病患者として長い時間を過ごした人ほど膵臓にダメージを受けやすいことだとされていて、膵臓に大きな損傷や機能不全が起こるといくら体重を落としても糖尿病を克服するのが難しくなるという。それでも肥満がある糖尿病でダイエットを行うことで血糖値をコントロールすることはでき、糖尿病が完治したわけではなく体重がもとに戻るとまた血糖値が高くなるという。体重を落とした状態を維持することが一番大切でリバウンドをしたら意味がなく、血糖値をコントロールして人によっては薬なしで上手に付き合うことは可能だという。ダイエットを行なって肥満を是正することで薬を飲まずに糖尿病ではない人と同じような生活を送れる可能性もあり、そうでなくても薬の量を減らすなど多くのメリットがあるというのだ。 2型糖尿病は個別脂肪閾値を超えたときに起こるかなのだが、閾値は人によって違うというが、2型糖尿病を克服するためにどれほど体脂肪を減らせばいいかを起点と考えるかによるかで、この起点となるのは膵臓が正常な機能を取り戻しインスリンの産生を始める時点だという。食事制限というのは長年にわたって糖尿病患者だった人に対してなのだが、完全に病気を克服することはできないかもしれないといわれていても、体脂肪を減らすことで心と体の健康全般を大きく向上させられるのだという。残念ながらダイエットをしても糖尿病は治るわけではなくどんな食事パターンや食事法に従っても、炭水化物全体の摂取を減らせば血糖コントロールと血糖値の改善に大きな効果が見込めると多くの医師が認めているという。
2024年03月14日
コメント(0)
次期戦闘機など国際共同開発する防衛装備品の第三国への輸出をめぐり、自民党と公明党は無制限とならないことを条件に輸出を容認することで合意する方針を固めたそうだが、武器輸出ルールを定めた「防衛装備移転三原則」の運用指針では、殺傷能力のある「自衛隊法上の武器」の日本からの直接輸出の場合は、原則的に国家安全保障会議の4大臣会合で輸出の可否を審査ことになっている。今回は輸出案件ごとに全閣僚が出席する閣議決定を追加する方向で検討するというが、自民党と公明党はイギリス・イタリアと共同開発する次期戦闘機など防衛装備品の第三国への輸出を認めるか協議を重ねており、岸田総理と公明党の山口代表は輸出する場合の条件などについて意見を交わしたそうなのだ。 公明党の山口那津男代表は「政調会長間での議論をしていることに加えてですね、より厳格なプロセスを取っていくために閣議決定も含めて政府の方針を検討していきたい」としてうえで、岸田総理が装備品を輸出する際閣議決定をおこなうことを検討しているとしたことについて、より厳格な取り組みが国民に伝わるのではないか」と評価しまという。公明党関係者によると「閣議決定になれば手続きが与党の政調中心で進み、最終的には政府与党連絡会議あるいは与党政策責任者会議を通じて意思決定される。その過程で国会での議論の機会も得やすくなる」と意義を強調したというのだが、閣議決定を加えても政府・与党内のみの手続きに変わりはなく国会での議決が必要な法案とは異なってしまうという。 国際共同開発した防衛装備品の完成品を第三国輸出へ認めるか否かについて自民党と公明党の間で議論が進められているわけなのだが、具体的には日本がイギリス・イタリアと共同開発する次期戦闘機を第三国に直接輸出することを認めるかどうかが争いの焦点だとされ、これは表向きの話で自民党と公明党の間では事実上これを認める方向では暗黙の了解があり、それを公明党の顔が立つように決めていくプロセスで綱引きをしているという状況だという。現行ルールでは次期戦闘機の日本から第三国への輸出はできないとされており、輸出解禁に慎重だった公明の態度が軟化しているので防衛装備移転三原則の運用指針を改められ、これに伴い個別の輸出案件ごとに与党の事前審査も条件で輸出可能となるという。 日本の武器輸出政策と言えば誰もが思い浮かべるのが「武器輸出三原則」なのだが、これを正確にいうと昭和42年に当時の佐藤栄作首相が輸出貿易管理令の運用指針として国会で表明した「武器輸出三原則」と、昭和51年に当時の三木武夫首相が国会で表明した「武器輸出に関する政府統一見解」の二つからなるとされていて、これにより実質的に武器及び武器技術の全面禁輸措置が実施されていたのだが、これは法律ではないので時の政府の意向で如何様にも変更できるという弱点があったというのだ。安倍晋三元首相はその点をついて政府だけの判断で「武器輸出三原則等」を事実上廃止し「防衛装備移転三原則」を閣議決定しており、武器輸出を促進するためのものとして平和国家としての信用を危うくしたといわれている。 昨年末には岸田文雄政権が外国からライセンスを得て日本で生産した武器を元の開発国に供給できるようにするなど輸出ルールの緩和を決めているが、さらに次期戦闘機の解禁に政府が前のめりなのは第三国輸出をしないと調達コストが高くつくというのが大きな理由だという。共同開発を決めた際は輸出が前提とされていなかったが、岸田首相は、価格低下のため英・伊から同様に輸出するよう要請されたそうで、日本が共同開発で不利となり求める戦闘機の実現が困難とならないよう「貢献し得る立場を確保することが国益」と説明している。それでも日本産兵器が他国の人々を傷つけ紛争激化を招く恐れは否めないうえに、問題なのはこのような重大な政策転換を与党の協議だけで決めようとしていることだという。
2024年03月13日
コメント(0)
金は「有事の金」といわれ国際情勢が不安定化しているときなどに値上がりする傾向があり、日経平均株価が一時1100円以上値下がりするなか過去最高値となったのが金で、最高値を塗り替えたそうなのだ。金は過去に通貨として使われていた歴史があるため通貨との関連性がなくなった現在も価値の貯蔵手段とみなされているのが高騰の理由なのだが、現代社会では他の商品と金との交換はできないこともあって、金を保有している人のなかには現金化のタイミングを計っている方も多いという。日本国内における金価格は上昇傾向にあって、昨年の3月に9,000円台を突破して以来上昇傾向が続いており、特に一昨年に入ってから海外の金価格と日本の金価格は同じような動きを見せていたそうなのだ。 ところが4月以降は海外価格が横這いないしは下落傾向を示しているのに対して円建ての金小売価格は引き続き上昇トレンドにあり、直近で円建ての金小売価格は最高値が更新され続けていて高い水準で推移しているという。都内の買い取り店には金を売る人がぞくぞくと訪れていて、千葉県在住の 30代女性は「5~6点ぐらい金を持ってきました。値段があがっているというのはニュースで見かけたので、二十何万円、満足いく金額でした」 と語っていた。金の国内小売価格は1グラムあたり1万1380円と最高値を更新しているのだが、ちなみに10年前の3月の最高値は4791円と、現在はその2倍以上になっていて、その価値はあがりつづけていてこのトレンドは今年もある程度継続されるという。 金需要の大部分を占めるのは宝飾品と金投資なのだが、日本では金の買い手は若者よりも金の価値が上がった歴史を知る高齢者が多いというが、 一方で若者がどんどん金を買っているのがお隣の中国だという。空前の金ブームで若者が求めているのはボロ儲けより安心だということなのだが、現場を取材したTVの番組で「思わず買っちゃいました。これからは月に1粒ためる」と若い女性が紹介しているのは1粒1グラムの金だという。これは「金豆豆(じんどうどう)」と呼ばれる金の粒を毎月1粒ずつ貯めていく資金運用で、これが中国の若者の間で流行しているという。街中でも金の売り場は大忙しだそうで、レジには分厚い札束をもった若い客も多く12歳の女の子もプレゼントに金のペンダントをおねだりしているという。 金の価値が上がり続けているのは中国も日本と同じ状況なのだが、ではなぜ中国では若者の金ブームが起きているのか専門家は株も不動産も今や投資対象に期待出来ないので国民も中国政府も金相場に期待して買い増ししていてお客が急激に増えているという。東京財団政策研究所の柯隆主席研究員は「いま中国では景気が減速しているが、不動産や株・債券に投資するリスクは高いので、若者の間では金に対する投資はとても人気が高まって増えている」 と語り中国経済の低迷こそが「金ブーム」の要因だという。また各国の中央銀行は40年位前からは金の売り手だったが12年前からは買い手に転じており、中央銀行は対外債務の返済や緊急事態に物資を輸入するための備えとして一定の外貨準備を保有しているというのだ。 金は保有していても金利が付かないため金利が高い局面では債券などを保有すれば得られたはずの利益を逃してしまうのだが、コロナショックから立ち直るのにごく最近まで各国は低金利政策をとっており、低金利のために金保有によって逃す利益をさほど意識しなくて良かったことが金への需要を押し上げてきたという。そのうえロシアとウクライナの戦闘状態は世界経済にとって多大な影響を与えていて典型的な地政学リスクといえるのだが、地政学リスクとは特定地域の政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが、関係の深い地域に経済的な悪影響を与え世界経済などの先行きに不安をもたらすことで、これが「有事の金」といわれ国際情勢が不安定化しているときなどに値上がりしているのだという。
2024年03月12日
コメント(0)
私も永年建設現場で働いてきたのだが、建設作業員等には喫煙者が多く工事現場はタバコに関する苦情が多く寄せられることで知られており、日本では受動喫煙防止に努めなければならないことがルール化されていることもあって、屋内はもちろんですが屋外についても望まない受動喫煙を防止しなければならなくなっている。屋外でタバコに関する苦情が多いと言われているのが私の働いていた工事現場で、苦情は施主様や近隣住民の人や通行人の方などから指摘を受けることが多いそうで、最近ではせっかく質の高い工事を提供していたとしても、タバコに関する問題が起きると会社の信用はもちろん最悪の場合には工事の遅れが発生してしまう事例も発生しているそうで、苦情を減らすために有効な対策が考えられているという。 工事現場には様々な業者の人が出入りするので喫煙ルールを決めていてもすべての工事関係者に情報が伝達されないケースが多いといわれるが、大切なことは喫煙ルールを明確化し周知徹底することなのだという。喫煙が可能な場所はどこかということだけではなく、吸い殻をポイ捨てさせないとか周囲に十分な配慮を行うなどが大切となり、改修工事などですでに建物が存在している場合にはその建物の喫煙ルールに従い必要があるという。施設によっては敷地内全面禁煙となっている場所もあり、そのような場所で勝手に工事関係者が喫煙をしてしまえば違法行為となってしまし、違法行為をすれば謝罪では済まない状況にもなりかねない場合もあり、喫煙に関するルールを工事前に確認し周知徹底させるべきだという。 私は現役時代でも喫煙はしなかったのだが、世間では喫煙者の身は狭くなる一方ですが建設現場では喫煙者優位という声も聞こえており、かつては現場の作業員がくわえたばこで働く光景も珍しくなかったという。そこで建設現場で働く方々にタバコを吸っているかアンケートをした結果が業界紙の乗っていたのだが、すると女性の技術職が増えたせいなのか意外にも70%は非喫煙者であることが分かったそうなのだ。しかしこの結果はアンケート回答者の半数以上が施工管理に従事する技術者であったためだと推測され、回答者に個別質問したところ技術者よりも、職人とか作業員といった技能者等)のほうが圧倒的に喫煙率は高いという意見が複数聞かれ、やはり建設現場は「喫煙天国」のようだとされているようなのだ。 そのような中でたばこの受動喫煙から社員の健康を守ろうと、秋田県湯沢市の総合建設業は社員に「禁煙手当」を支給しており、人手不足に直面する建設業界で喫煙者が珍しくなかったかつてのイメージを変えより魅力的な職場としてアピールする狙いもあるという。7年前から導入した「禁煙手当」の支給対象者は現在では全社員の約半数に達しており、「さらに増やしたい」と意気込んでいるという。「室内全面禁煙」と社内の通用口にはこう書かれた紙が張られているそうで、社内での健康管理の取り組みを評価する「健康経営優良法人」の認定証も置かれているのだが、総務課長によると「禁煙手当」は喫煙しない社員全員に月額3000円を支給しており、休憩時間も含めて勤務中に電子たばこを含めて吸わないようにしているという。 ただし申請後に喫煙行為があった場合にはそれまでに支給を受けた全額を翌月給与から天引き返済することを承諾することが条件だそうで、申請書の提出が必要でこれまでに全社員約80人のうち約半数が提出しているのだが、禁煙区域は社内にとどまらず工事現場に一時的に建てるプレハブも該当するという。禁煙手当の導入から新卒若手社員の多くは非喫煙習慣が定着したばこ代の出費も減って家族も喜ぶなど前向きな効果が出ているというが、自宅などで喫煙する権利までは制限できないことから禁煙に踏み切れない社員もおり、禁煙率の急上昇には至っていないという。社長は「70歳まで働ける環境をつくりたい。それには健康が最も大切。禁煙手当の取り組みの評価は70点くらいでまだまだ手探り状態だ」としている。
2024年03月11日
コメント(0)
糖尿病の対策として運動療法と食事療法が大切だといわれるが、アメリカ糖尿病学会の運動療法のガイドラインで有酸素運動の項目には「少なくとも週3日以上、中強度か高強度の身体活動を連続して2日以上運動しない日をつくらないこと」となっているという。そしてこまめの運動のメリットはなにかというとこれはズバリ血糖値で、運動することによってインスリンが効きやすくなり血糖値が下がるという効果は長続きせず、1日~2日ほどでなくなってしまうため血糖値を下げるための運動としてはまとめてやるよりもコツコツするほうがよさそうだと言われている。もっとも運動することだけでなくなにをするにしても、コツコツ続けることはとても根気のいる難しいことで、特に運動に関しても毎日継続してすることが大切だという。 とくに食事との関係は重要で糖尿病をもっている人を対象とした研究ではないのだが、食前よりも食後の運動の方が血糖値を下げる効果は高かったとされていて、そのため糖尿病に限定しない世界保健機構の身体活動に関するガイドラインではこの「2日以上運動しない日をつくらないこと」という文言はないという。普段は仕事で忙しい人だけではないが、身体に少し負担がかかるような中等度以上の運動の場合は1週間分をまとめて実施しても普段と変わらない健康効果を得ることができるそうで、ウォーキングについては週に1日から2日でも8000歩以上歩くことで大きく死亡リスクを減らすことができるという。つまり「コツコツしないと意味がない」ということはなさそうなので、運動できる日があれば身体を動かすことが大切だという。 また朝食をしっかり食べる「朝型」の食事スタイルは2型糖尿病や肥満などのリスクを減少するのに有利であることが明らかになっていて、朝食を抜きその日の最初の食事が昼食で夕食を食べる時刻も遅いといった生活スタイルは体のリズムを狂わせるおそれがあるそうで、食事が「夜型」になっている人は不健康になりやすいことも示されているという。夜型になると食欲を刺激するホルモンである「グレリン」の分泌のピークが遅い時間になり、どうしても食べ過ぎにつながりやすいといわれるが、研究では9人の健康な成人に参加してもらい「食事が朝型(午前8時から午後7時までに3回の食事)」と、「食事が夜型(昼の12時から午後11時までに3回の食事)」の2つの食事スタイルで8週間を交互に過ごしてもらったそうなのだ。 その結果では「食事が夜型になっている人は、全般に生活スタイルが不健康であることも多いのです。食事をするタイミングも、糖尿病や肥満などに関わる代謝と関連しています」と、研究を行ったペンシルベニア大学体重・摂食障害センターの医師が語っている。とくに夜遅くに食事をすると食欲が亢進しやすく睡眠時間が短くなりやすいのだともいう。食事ではなるべく1日3食を規則正しく食べるのが40歳以上の成人にとって、やはり健康的であることを明らかになったという別の研究が発表されている。とくに食事の回数が1日1回のみで他の食事はスキップしていると、全死因による死亡リスクは1.3倍に心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患による死亡リスクは1.8倍にそれぞれ上昇するという。 朝食を抜くことと健康との関係に関する質の高い研究は多く存在しており、40歳〜75歳のアメリカ成人6550人の朝食抜きと心血管病及び全ての原因による死亡についての調査では、このうち5.1%が全く朝食を摂取せず10.9%がほとんど朝食を摂取せず25.0%がときどき朝食を摂取し、59.0%が毎日朝食を摂取していたそうなのだが、朝食抜きと糖尿病の関係について評価した8件の研究から10万6935人をまとめて分析した研究では、朝食を抜いていると糖尿病のリスクが1.2倍高かったと報告されており、朝食抜きと肥満について評価した45件の観察研究をまとめて分析した報告では、1週間当たりの朝食摂取頻度が低い人は高い人と比べて1.48倍肥満の頻度が高かったとされていう。
2024年03月10日
コメント(0)
私の住む愛媛県の中村知事は自転車好きで有名で「愛媛マルゴト自転車道」の推進をしているのだが、自転車といえばコロナ禍の中で混雑した電車に乗るのを避けるため、自転車通勤をする人が増えたといわれている。自転車は身近で便利な移動手段だが健康への効果も大きく、ジョギングに比べてひざや足首への負担が小さいなどの利点もあるというのだ。それではどのくらいの時間やどのように乗ればということだけでなく、どんな効果が期待できるのだろうかというと自転車を健康づくりに効果的に活用する方法について、数々の実験結果やデータに生理学の知見に基づいて紹介している本があって、自転車走行はとくに急がずにこいだ場合にも歩行に比べて心拍数が上昇しやすいという。 また同じ運動強度の歩行と自転車運動とでは自転車運動のほうが糖代謝の活性化が進み、血糖値を下げる効果が高いという実験結果も紹介されている。健康づくりのために運動が必要なことは誰もが知っているが、どの程度の運動が必要なのかというと米国スポーツ医学会は、健康づくりのための運動として「50%程度の運動強度で1日に30分間を週に5回、または70%程度の運動強度で1日に20分間を週に3回の有酸素運動を行う必要がある」としているそうなのだ。息が切れてもう動けないというときの運動強度を100%としその半分が50%の運動強度だと考えるのだが、その運動時間をつくるのが難しいという忙しい人も多いとされるが、そこでおすすめするのが自転車を通勤や通学・買い物などに取り入れることだという。 私もウォーキンググループを主宰していてよく歩くほうなのだが、歩行または自転車走行で1分間運動したときのエネルギー消費量を比較した結果があって、自転車でゆっくり走ると歩行と比べて1分間あたりの運動量は減っているが、スピードを上げ時速15キロメートルのあたりか、早歩きよりもエネルギー消費量が多くなり、時速18キロメートルでは大きな差が出てくるようになるという。標準的な体力を持つ40代の女性が若干のアップダウンのある約3.8キロメートルの道のりをとくに急ぐことなく歩行と自転車で走行した場合の心拍数の変化を比較すると、所要時間は歩行で44分間の自転車で16分間となるが、歩行では大半の運動強度が50%以下なので健康づくりにはもう少し高い運動強度がのぞまれる結果になるという。 一方で自転車では大部分の走行時間で運動強度が60%を超えており、このように自転車では推奨される「50%以上の運動強度」をそれほど無理することなく行うことができるという。どちらもとくに急ぐことなく運動を行ったのになぜ自転車では心拍数が上昇したのかというと、これは自転車の場合は発進や坂道で運動強度が大きく増加するためで、交差点の中央部は水がたまらないように少し高くなっているため信号などで交差点の手前に停止すると、そのたびに発進・加速を緩い上り坂で行うことになるのだが、日本の街中は信号機が多くそこでの停止・発進のさいには大きな筋力を使うことになる自転車では、運動強度を変動させるインターバル・トレーニングを自然に行うことができるからだといわれている。 歩行と自転車の糖代謝に対する効果を比較してみると、有酸素性のエネルギー代謝では糖質や脂質が酸素と反応して二酸化炭素と水ができるのだが、安静時には糖質と脂質は同じくらいの比率で使われており、運動を始めてその強度が強くなるにつれて糖質が使われる比率が高くなるという。糖質と脂質がどれくらいの割合でエネルギー源として使われているかは呼吸で排出された二酸化炭素と吸収された酸素の体積比で知ることができ、その比を「呼吸商」と呼びいずれの運動強度でも歩行より自転車運動の方が呼吸商の数値が高くなるという。同じ運動強度では歩行よりも自転車運動の方が糖をたくさん消費して血糖値を下げる効果があることを示していて、自転車のほうがウォーキングよりもより健康的なのだという。
2024年03月09日
コメント(0)
自民党の裏金事件をめぐり疑惑を抱かれた政治家が自ら釈明する場である政治倫理審査会が15年ぶりに衆議院で開かれたのだが、岸田文雄首相が誰からも求められていないのに名乗り出て歴代首相として初めて出席したことで注目を集めたというが、岸田首相が安倍派の裏金作りの経緯を知る由もなく予算委員会と同じように表面をなぞる答弁を繰り返すだけの内容となってしまっていた。肝心の安倍派幹部たちの答弁は食い違っていて疑惑は深まるばかりだったのだが、特に焦点となったのは安倍晋三元首相が派閥会長として復帰した後に政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分について長年続いてきたキックバックの廃止を提案した後の経緯で、誰がキックバックの維持を主導したのかは明らかにされなかった。 国会は今月になってから参議院予算委員会で新年度予算案の実質的な審議が始まりっているが、立憲民主党の辻元代表代行はパーティー収入のキックバックをやめる意向を示していた安倍元総理大臣の死後にキックバックが再開された経緯について、衆議院政治倫理審査会での幹部らの発言の整合性を追及している。野党側は先に行われた衆議院政治倫理審査会で安倍派の幹部らの説明を含め自民党の実態解明に向けた取り組みは不十分だと批判しているのだが、立憲民主党の安住国会対策委員長は「関係した議員の中には将来性のある議員もたくさんおり、ここでつまずかないためにも審査会で話したらどうか」と述べ、関係議員はみずから審査会で弁明することを申し出るべきだと指摘している。 特に政治倫理審査会で焦点となったのは安倍晋三元首相が派閥会長として復帰した後に政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分について、長年続いてきたキックバックの廃止を提案した後の経緯だったのだが、事務総長だった西村康稔氏ら幹部が協議して一度はキックバック廃止を決定し派閥所属議員に通知したものの、安倍氏が銃撃事件で急逝した後にはキックバックは一転して継続された事実なのだ。西村氏ら安倍派幹部は裏金づくりには一切関与していないと繰り返しているが、キックバック継続について協議したことを認めたもののその場では結論に至らなかったと証言し、会計責任者の元事務局長とすでに他界している派閥会長であった安倍氏や細田博之前衆院議長らに全責任を転嫁しているという。 安倍氏の提案を受けて一度は幹部協議で正式決定したキックバックの廃止を派閥職員である事務局長の一存で覆すことはあり得ないとされ、真実を隠しているか、誰かがウソをついているという疑念が膨らむもののキックバック継続が誰の責任でいつ決定したのかは依然として闇の中だという。ウソをついたら偽証罪に問われる証人喚問に彼らを引っ張り出さない限り真相究明は難しいというが、自民党は完全公開の政倫審開催で一定の説明責任は果たされたとして幕引きを図る構えで、自民党は政倫審の翌日に衆院の予算委員会と本会議で新年度予算案を可決して参院へ送付することに成功し、年度内成立を確実にしたことによって参院の予算審議で裏金疑惑の真相解明が進む可能性はほぼ消滅したといっていいからでという。 年度内成立が確実になれば自民党の国対は参院審議で野党に譲歩する必要がなくなるわけなのだが、野党国対が裏金議員の証人喚問を激しく求めて審議日程で抵抗しても受け流しておけば年度末までに予算が自然成立するからだというのだ。野党は参院で日程闘争しても意味がないため与党の要求通りに審議日程を受け入れそのレールに乗って質疑していくほかないというわけなのだという。自民党の国対が裏金疑惑が最大の焦点となる今国会で最終防衛ラインに据えたのは証人喚問の阻止だったといわれており、政倫審開催を最大の焦点に据えることで証人喚問をめぐる与野党の攻防に関心が高まらないようにする世論誘導策に、野党もマスコミも乗せられてしまい裏金議員の証人喚問は実現しそうにないのが現実だという。
2024年03月08日
コメント(0)
人手不足は深刻なのだが、社会における労働の供給量は今後数年の踊り場を経て急激に減少する局面に入るそうで、2年前には約6587万人であった労働供給量は現役世代人口の急減にともなって5年後には約6337万人へと減少していくそうで、労働供給不足の規模は2040年には1100万人以上に及ぶとされ、1100万人というのはおよそ現在の近畿地方の就業者数が丸ごと消滅する規模だという。このように労働供給が減少していくことによって発生する労働供給制約という問題は人手が足りなくて忙しいというレベルの不足ではなく、結果的に運搬職や建設職だけでなく介護・医療などの生活維持にかかわるサービスにおいて、サービスの質を維持することが難しいレベルでの労働供給制約が生じるという。 生産年齢人口比率の低下による影響が真に深刻化するのはこれからだが、すでに一部の地方の現場を皮切りに労働供給制約を背景としたさまざまな影響が出はじめており、各地で課題の一端でも把握しようと努めるとともに、試行錯誤に加わるべくワークショップを実施したり自治体と協働したりと調査研究に限らず活動がなされているという。労働供給制約という観点からいうと数多くの産業・職種で同時多発的に働き手が足りていない状況のなかで、地方の企業や自治体はどのような現場と向き合っているのかだが、地方の現場においてはもはや当たり前かもしれないし、とくに切迫した人手不足に直面する職種で働いている人にとっては「何を今さら」と感じるかもしれないが、地方の労働供給制約という課題が様々見えてくるという。 現在の地方企業の状況がよくわかる事例としてなのだが、東北地方で100人ほどの従業員を抱え創立から100年以上の歴史を誇りその市に住む人なら誰もが知るような地域の製造業では、代表取締役も代替わりしてこれまでにない規模の設備投資をおこない最新の機材を入れるなど大きな経営判断を経ているが、経営者として人手不足を「人手不足の問題は経営上優先順位が非常に高いです。デザイナー職や営業職はおかげさまで足りています。ただ問題は肝心の現場でモノをつくる作業をする人材です。全然採用はできていません。中途採用も多く採っていますが、現場職への応募はまったくないのです」として、モノづくりの根幹を支える生産工程に携わる人材がまったく採用できていないというのだ。 地方の中小企業が抱える人手不足の問題をどう解決するのか試行錯誤の様子が垣間見えさらに労働環境の改善だけでなく賃上げにも取り組んでいて、「社員の人数が減っても効率的にどう回すかも考えています。『賃金を上げましょう』という社会環境になってきたので、1人あたりの賃金を増やすためにも効率化が必要です。社長としても社員の賃金は上げたいしとくに若くて未来のある人や、がんばっている人にはしっかり報いたい。弊社でもベースアップはここ数年、毎年実施しています。今年は弊社として近年で最高水準の引き上げをしましたが、すべて人手不足対策のためです」としており、労働環境改善・賃上げ等こうした手を打ったうえで老若男女の多様な人材に魅力的な会社をつくろうとしている様子がうかがえるという。 さまざまな場で必要性が高まっている警備業の企業の現場で何が起こっているのかでは、建設工事において必須の道路などのインフラ工事の現場での交通誘導や工事警備を担う企業の声として「地域全体で警備員のなり手が減っています。かつては市内の警備会社で合計300人ほどいたのが、ここ3、4年で200人ほどに減っている。その影響もあって閑散期にもかかわらず毎日のように仕事を断っています。もっと言うと工事現場などはすでにうまく回っていない感覚もあります。これから10年後、20年後の現場を考えても、昨今話題のAIの導入がどれだけ私たちの現場の仕事に効果があるのかだと思います」と語るが、今警備の仕事はこれまで当たり前にできていたことができなくなってきているのだという。
2024年03月07日
コメント(0)
日本人に慣れ親しんだ発酵食品である納豆は栄養価が高く、そのまま食べるだけでもさまざまなメリットがあり、納豆は大豆を原料とした「植物性タンパク質」で、またかつお節は鰹をカビの力で発酵させた「動物性タンパク質」だという。両方とも高タンパク質で低脂質の発酵食品といった健康に良い優秀な食材だそうで、納豆には糖質の代謝に関わるビタミンB1が多く含まれていてごはんやパンなど糖質が多い食品をよく食べる人には、とくに意識して摂りたい栄養素だという。食品中の必須アミノ酸がバランスよく含まれているか数値化されたものを「アミノ酸スコア」というのだが、納豆もかつお節も「100」となっていてどちらも良質なアミノ酸バランスをもつタンパク質であるといえるそうなのだ。 納豆はうま味成分「グルタミン酸」が豊富に含まれており、納豆のネバネバの主成分の「ポリグルタミン酸」は主にグルタミン酸が鎖のように結合したもので、納豆をよくかき混ぜることでポリグルタミン酸がグルタミン酸に分離され、うま味が増すという。このグルタミン酸とうま味の相乗効果が発揮される組み合わせが「イノシン酸」と示唆されており、イノシン酸は肉や魚に多いといわれているが特にかつお節に豊富に含まれている。つまり納豆とかつお節を一緒に食べることで、うま味の相乗効果が発揮され、より一層美味しく食べることができるというのだ。ビタミンB1を効率よく摂るには納豆にネギやニラを合わせるのがおすすめで、ネギやニラの匂い成分である硫化アリルは納豆に豊富なビタミンB1の吸収を促進する作用があるという。 納豆には100gあたり91mgの「カルシウム」が含まれており、その含有量は牛乳コップ1/2杯分だというが、カルシウムは骨の健康のために欠かせない栄養素となっている。納豆はカルシウムだけでなく骨へのカルシウムの取り込みを助ける「ビタミンK」も多く含まれており、骨の健康維持をサポートする栄養素が豊富な食材だという。そして納豆とかつお節を一緒に食べることでかつお節に豊富に含まれている「ビタミンD」も摂取でき、ビタミンDは動物性食品に多く含まれる脂溶性ビタミンで小腸でのカルシウムの吸収を助け、血中カルシウム濃度を高めるはたらきをするのだが、そのことで強い骨や歯を作るサポートとなるというのだ。つまり納豆とかつお節の組み合わせは骨の健康維持の相乗効果が期待できるのだという。 納豆とかつお節は植物性と動物性の発酵食品でそれぞれ違ったうま味成分をもつ食材だとされるが、納豆に豊富なビタミンB1の吸収を促す「硫化アリル」は長ネギと青ネギどちらにも含まれていて、とくにネギの白い部分に豊富なので「硫化アリル」の作用を期待する場合は白い部分が多い長ネギを使うのがおすすめだという。小ねぎには長ネギよりもビタミンAやCが豊富というメリットがあることから、納豆の栄養を補いたいときは青ネギが適していて目的に合わせて使い分けるとよいという。特に長ねぎの白い部分はビタミンCが含まれる淡色野菜で緑の部分はビタミンCに加えβカロテンやカルシウムなどの栄養が含まれる緑黄色野菜なのだが、独特の強い香りは「硫化アリル」という成分は食欲を増進する働きがあるといわれている。 また納豆と白菜キムチはどちらも発酵食品で、納豆には納豆菌が白菜キムチには乳酸菌が含まれているためどちらも腸活に役立つ食材となっている。納豆菌が代謝する物質は乳酸菌のエサとなりその増殖を促すという特徴があり、納豆と白菜キムチを組み合わせて食べると効率よく腸内環境を整えることができるのだという。そのままでも栄養豊富な納豆だが「硫化アリル」が含まれるネギやニラと合わせるとビタミンB1を効率よく摂ることができ、乳酸菌が含まれる白菜キムチとも相性抜群だという。納豆はネギと鰹節とを混ぜてご飯にかけるだけではなく、納豆・ネギ・白菜キムチを混ぜて食べたり丼やチヂミなどを作ったりして、栄養を効率よく摂ることで大切な栄養食品だということのようなのだ。
2024年03月06日
コメント(0)
東京株式市場で日経平均株価は続伸して始まり取引時間中として初めて4万円の大台に乗せたそうで、一時は前週末比403円高の4万0314円まで上げる場面があったという。日経平均を未踏の領域に押し上げたのは生成AI(人工知能)の実用化に向けた需要増が期待される半導体関連で、半導体株がけん引する日経平均の急騰に遅れまいとする投資家の買いが買いを呼ぶ展開になったという。史上最高値を更新し日経平均株価が4万円台を突破したことを受け林官房長官は午前の記者会見で「株価の日々の動向にはコメントしない」と前置きしたうえで、「日本経済の変革に向けた取り組みに対して、マーケット関係者を含めて、ポジティブな評価があることは大変心強く思っている」と述べたそうなのだ。 バブル期の最高値をようやく更新し出した日経平均株価だが「実感を伴わない株高」と言われ続けており、これには「バブルじゃなくて実体経済の評価だと言われているけど、何でバブルのときよりも僕らの暮らしにかかわってこないのかな。それはやっぱり企業の賃上げを期待するしかないのか」と実態を伴わない株高に不思議がっている。また「むしろ30年間時計が止まっていたと言えるわけですよ。上がっていくのは大きな要因として円安もある。本当に日本経済が強くなっているのかとはまた違う問題かもしれない」とのコメントもあるという。政治評論家も「本来、株高になれば政権の経済政策への評価と見なされていいのですけど、そういう声が全く上がらない」と永田町の様子を伝えているそうなのだ。 史上最高値更新に沸くマーケットですが専門家は近い将来さらに高値を更新する可能性があると語り「株価は経済の最先行指標。これが高値を更新したということは日本の新時代、新しい繁栄の出発と考えることができる。今が登山のピークなのではない。むしろ壮大な株価上昇が始まる。ひょっとするとすぐに5万円、6万円となり、5~10年以内に10万円になる可能性がある。最高値を更新したことで市場参加者が妥当株価を測る物差しがなくなった」という。そのうえで「アベノミクス登場以降の10年間、日経平均は12~18倍の間で推移してきた。その中間値である15倍がコンセンサスで見た妥当株価と考えられている。現在は大恐慌直後の米国のように株式益回りが国債利回りを極端に上回る水準にある」という。 そのうえで「今後市場心理が改善し長期国債利回りの水準に向かって低下していき、どこかの時点で株式益回り=長期国債利回りいう均衡水準に行きつくのではないだろうか。それでも史上最高値を突破したことによって、市場心理凍結時代の株価尺度が投げ捨てられれば、日本株式は糸の切れた凧のように大きく舞い上がる可能性があり得る。日経平均10万円は遠い将来の話ではなく、今そこにある現実なのかもしれない」という。現在の日本景況の改善をもたらした半導体ブームと円安などはかねてから説明されてきているが、米中冷戦という地政学環境の変化抜きには考えられないこともあって米国筋書きの世界サプライチェーンからの中国排除から日本産業復活が進行しているということも考えられると分析している。 株価の高騰に街の人の声として50代の女性は「身内の人間は投資をやっているみたいだが私は全然わからない。株価の高騰は全然私たちには関係ないみたいな」とか、 20代男性は「物価高騰と賃金のアップが全然釣り合っていない。そこらへんを考えると身近な生活で手いっぱい」といったように株価高騰の実感はない」という声が聞こえてくるという。経団連の十倉会長は過去30年のデフレ経済下で国内投資などが伸び悩んできたとし、「いまや、モノの値段が上がり、賃金も上げようという動きになってきた」と指摘した。株高を実体経済に反映させるため、「国内投資を増やし、賃上げを通じて消費を活性化させるなど、成長と分配の好循環を実現していくことが大切だ」と述べている。
2024年03月05日
コメント(0)
私は退職するまでは建設業界にいたので様々な現場を経験しているのだが、橋の現場を経験していて自分で架設した橋も10橋といわないくらいあるのだ。日常生活に欠かせない存在の橋なのだがあらゆる河川で出会うことができるなか、よく見ると驚きの構造や歴史が隠されていたりまるで異世界のような雰囲気を放っていたりする橋を各地で見かけることができ、私も現役時代だけでなく退職後もいろいろな橋を見に行っている。橋の上から見る景色は格別で周囲に建物などがなく自然が生み出した地形と風景を堪能できるのだが、ある雑誌でも橋に詳しい専門家がのんびり歩いて渡りながら絶景が楽しめる橋として、「渡ってみたい 日本の橋ランキング」を選んで、思わず渡ってみたくなるような橋たちを紹介している。 その中の一つが「日本三名橋」や「日本三大奇橋」のひとつに名を連ねる山口県岩国市の「岩国錦帯橋」は錦川へと架かる「流されない橋」の完成に向けて1673年に岩国藩主・吉川広嘉公と技術者たちが、じっくりと研究を行ったのちに建造が行われており、その精巧さが印象的な5連のアーチは現代の力学でも驚くほどの強度を誇り2003年に架け替えが行われるまで現役で活躍していたのだという。機能と美しさを兼ね備えた完成度の高さは圧巻で国の名勝にも指定され、「継手」・「仕口」などの組木技術を駆使しなんと1本も釘を使用せずに作られていて「凌雲橋」とか「五竜橋」などの別名もあり、全長は約193mの幅は約5mで当時にタイムスリップしたような気持ちで渡ることができる名スポットとなっている。 他にランクインしたのは国の重要有形民俗文化財に指定されている徳島県三好市の「奥祖谷二重かずら橋」で、かつて平家の一族がこの地へと逃れ着いた際に架けられたといわれている伝説の橋だという。生活道としてもしっかり利用されていた橋は「男橋」と「女橋」の2つの橋で構成され素材には追っ手を振り切る際に切断できるよう「シラクチカズラ」の木の蔓が使用されているが、その質感は原生林に囲まれ秘境と呼ばれるこのエリアと抜群の相性が良く、その重みは約6トンといわれる橋はいざ歩みを進めてみるとスリル満点の足元に驚くという。私も歩いてみてちょっぴり恐怖を感じたのだが、橋そのものは3年毎に架け替えられているため安全で異世界へ繋がるような雰囲気がある夜間ライトアップの時間がおすすめだという。 観光目的で架けられる橋として静岡県川根本町の景勝地である大井川の「寸又峡」に架けられた「夢の吊り橋」がランクインしていて、その名称のとおり眼下に広がるエメラルドグリーンの湖を眺めながら歩くことができる夢のようなひとときを過ごせる橋だという。長さ90mの高さ8mの橋の真ん中で恋にまつわる願い事をすると叶うという伝承からパワースポットとしても人気が急上昇中だそうで、渡る人数は最大10名までとなり混雑のピーク時には2時間待ちになることもあるそうなのだ。湖はもちろんのこと渓谷に広がる壮麗な大自然の光景も見逃せない美しさは絶景で、湖がファンタジー世界のような色になるのは光の拡散で発生する「チンダル現象」によるものなのだが、そのため晴れた日を狙って訪れるのがおすすめだという。 私の住む愛媛県からも瀬戸内海を渡るしまなみ海道に架かる世界初の3連つり橋の来島海峡大橋が選ばれており、大島と今治の間約4kmの来島海峡に架かる総延長4.1kmの3つの吊橋の総称なのだが、来島海峡は昔から鳴門海峡、関門海峡と並んで海の難所として有名で、狭い海域に複雑な地形が作る潮の流れは速く複雑に変化をしており、最大潮流速は10ノットにも達するという。橋の上からは来島海峡の急な潮流や渦潮だけでなく瀬戸の島々の織りなす自然美が一望できる橋だという。このように思わず心が躍るような非日常の光景に包まれた名所がそろった「日本の橋」はまだまだあるというのだが、移動の際には車等で通るだけでなく渡るためだけに旅をしてみるのも良いのかもしれないとしている。
2024年03月04日
コメント(0)
政府が物価の上昇傾向を受け「デフレ脱却」を表明する検討に入ったことが複数の関係者への取材で分かったそうで、今年の春闘で物価高に見合う賃上げが実現するかどうかや物価の見通しなどを見極めて判断するそうなのだ。政府は日本経済がデフレにあるとの見解を今世紀になるとすぐに示しており、脱却を表明すれば23年にわたり安定成長を妨げてきた足かせが外れたと認めることになるという。一方で物価上昇を単純に喜んでもいられないというのも、最近の物価上昇は需要の増加に支えられているわけではなく、原油などのエネルギー資源や食料などの世界的な価格上昇と円安の影響による部分が大きく、わが国の経済の実力が高まり需要が増加してインフレになりつつあるわけではないからだという。 報道されている春闘の結果では賃上げ5%以上の要求に対して早期解決&満額回答が相次いでいるが、「賃上げできる会社」と「賃上げできない会社」は明確に分かれていて「2024年賃上げに関する緊急のアンケート調査」によると、「例年よりも高い賃上げを実施済み/実施を決めている」は4.6%だが、「実施に向けて検討中」は24.2%に「例年通りの賃上げのみ実施」が29.1%の「例年より低い水準」が2.3%や「賃上げを行わない」が8.6%だったという。賃上げに前向きな姿勢の企業は28.8%に留まるのに例年通りまたはそれ以下の企業が40%に達しており、規模別にみると「従業員50名未満」の企業では「例年通りの賃上げ」が36.4%の「例年より低い水準」が1.5%に「賃上げは行わない」が15.2%と合わせると5割を超えるという。 このようにみていくと賃上げのニュースが報道されているものの物価上昇分以上の賃上げとなり「生活が楽になる」と実感できるのは大企業が中心で、中小・零細企業にまでは到達していないことが浮き彫りになっているそうなのだ。そもそも賃上げには大きく「定期昇給」と「ベースアップ」の2つがあって、定期昇給は年に1回または2回などとあらかじめ決まったタイミングで行われる賃上げのことなのに対してベースアップは基本給を引き上げることで、定期昇給は従業員の勤続年数や成績などに応じて実施されるがベースアップは一律に実施され、よく耳にする賃上げ5%という目標には定期昇給2%前後という平均値を前提に、ベースアップ分として3%以上が上乗せされるカタチになっているといわれている。 しかも賃金の上昇は人口減少・高齢化などによって労働人口が減少して人手不足が起きていることが大きく、企業は人員を確保するためにやむを得ず賃金を上げざるを得なくなってきていて、企業の業績が拡大し前向きな形で賃金が増えたとは言い難いという。資源価格の上昇や人手不足による物価や賃金の上昇が今後も続くかどうかだが、中東情勢等により世界的にエネルギー資源や食料の価格が高止まりするとされ、急速に円高が進むことも考えにくいのでコストプッシュインフレ圧力は続き国内経済の縮小均衡懸念が一段と上昇すると想定されている。企業のコストアップ要因が増し賃金上昇を続けることは難しく、わが国経済の生産性を引き上げない限り賃金上昇と物価の緩やかな上昇の循環を続けることは不可能だという。 このような情勢の中で「デフレ脱却」を表明する検討しているわけだが、岸田文雄首相や関係閣僚が会議の場や記者会見でデフレ脱却を表明したり、景気動向に関する公式見解をまとめた月例経済報告に明記したりする案が浮上しているという。デフレ脱却の恩恵を幅広い世代や所得層に行き渡らせる政策が問われそうで、政府は2001年3月の月例経済報告に併せて公表した資料で「緩やかなデフレにある」と初めて記載したが、物価が下がり続けると企業収益の悪化で賃金が落ち込み個人消費は振るわなくなる。こうした悪循環が日本経済を苦しめてきたのだが、政府はデフレ脱却の判断に当たりこれまで重視してきた消費者物価をはじめとする4指標のほか幅広い経済指標を踏まえ総合判断するという。
2024年03月03日
コメント(0)
数年来の城ブームは新型コロナウイルスの流行によって一服していたが、昨年から各地の城に観光客が戻っているそうで、とくに外国人観光客は円安の影響もあって激増しすでにコロナ禍を上回っている城も多いという。私の知人モス路めぐりをしているのだが、観光客のお目当てはシンボルである天守であることが多いという。天守があるお城は日本国内でもけっこうあるのだが天守は大きくわけると4つに分類でき、「現存天守」・「復元天守(復原天守)」・「復興天守」・「模擬天守」なのだという。まず「現存天守」なのだがこれは日本に12城しかなく、江戸時代以前から残っているお城で、もちろん改修・修復等は随時おこなっており、ほんとうにそのままではないのだが約400年以上当時のままの姿で天守が残っているお城だという。 この「現存12天守」は「弘前城」・「松本城」・「丸岡城」・「犬山城」・「彦根城」・「姫路城」・「松江城」・「備中松山城」」・「丸亀城」」・「高知城」・「宇和島城」と私の住んでいる松山市の「松山城」の12城となっている。四国に多いのは長宗我部家が早期に四国統一を成し遂げたり、第二次世界大戦の米軍からの攻撃が少なかったりしたことが要因で、つまり戦乱に巻き込まれなかったことだという。あとは関西や中部に集まっていて青森県の弘前城だけちょっと離れているという。また丸岡城は戦後の福井大地震で完全に倒壊したのだが遺材を組み直して再建されたため現存扱いになっているそうなのだ。私もお城を見るのは好きなので四国に多く残っていることもあってこの「現存12天守」の城はすべて訪れている。 ほんとの意味での天守はこの12城だけなのだが、全国には当時の図面をもとに再建した「復元天守」というのもあって、なお復元天守は木造(復原天守)の城と鉄筋コンクリート造(外観復元天守)のふたつにわかれている。じっさいに木造で復元されているお城は愛媛県の「大洲城」など少ししかないのだが、太平洋戦争の空襲で焼失後に鉄筋コンクリート造で外観が復元された天守もニセモノとはいえないそうで、「名古屋城」・「大垣城」・「和歌山城」・「岡山城」・「福山城」・「広島城」の6か所はそれぞれに精度の差はあるがおおむね旧観を再現しているそうなのだ。特に策音に私が訪れた「福山城」はかなり改変されていたが、令和4年の改修で北側の鉄板張りをはじめ元来の姿に近づけられたという。 西南戦争で焼失した「熊本城」や戊辰戦争で被災したのちに取り壊された「会津若松城」も外観の精度は高いそうなのだが、平成時代に木造で建てられた福島県の「白川小峰城」や新潟県の「新発田城」もかなり本格的な復元だという。同様に木造で復元された静岡県の「掛川城」や宮城県の「白石城」は写真や平面図・立面図などがなく推定による部分もあるが、伝統工法による本格的な建築で復元考証がていねいに行われているそうなのだ。それ以外は復興天守」や「模擬天守」にわかれるのだが、現存天守は比較的有名なのでわかりやすいのだがその他のお城を訪問する際に、そのお城が復元天守なのか復興天守なのかあるいは模擬天守なのかを調べておくことが必要になってくるという。 例えば富山県の富山城は金沢の前田家の分家が城主を務めた城で、江戸時代に描かれた複数の絵図にはいずれも天守が描かれていないのだが、江戸時代の「万治四年築城許可書」には天守の建設計画が記され建てることが検討された形跡はあるが、結局は石垣による天守台も築かれなかったことが発掘調査でも確認されているという。市街地のほぼすべてが焦土と化した富山市に復興のシンボルが必要だったのは理解できるが、この天守は近代都市のシンボルにすぎず歴史や伝統を尊重しようという姿勢に裏づけられていないという。そんな「天守」が平成16年に「地域の景観の核」として国の登録有形文化財に登録されており、城ブームも歴史的な景色を誤解しかねないのが日本のお寒い実情なのだという。
2024年03月02日
コメント(0)
チーズに合う飲み物と聞くとどうしてもワインとかウィスキーをイメージするのだが、もちろんワインをはじめとする洋酒類とも相性が良いのですが、実はコーヒーもチーズによく合う飲み物なのだという。私も人に教えてもらうまではそうだったのだが、コーヒーとチーズの組み合わせは本当に美味しいのか疑問に思うかもしれないが、意外性のあるこの組み合わせはコーヒーの苦味とチーズのクリーミーさがそれぞれ引き立ち癖になる美味しさでよく試しているのだ。コーヒーに多種多様な銘柄があるのと同様にチーズにもさまざまな種類が存在しており、そのなかでも特にコーヒーにおすすめなのは口あたりが滑らかでフレッシュなものだそうで、コーヒーと一緒に食べると鼻に抜けるチーズの香りとミルクのような優しい風味を感じられるという。 しかもコーヒーにチーズを浸す食べ方が存在するそうで、ワインの場合だとチーズを浸けて食べることはないのでこの食べ方はコーヒーならではとも言えるそうなのだ。コーヒーチーズと呼ばれるこの食べ方北欧では伝統的なスタイルだそうで、日本でもコーヒーとチーズを組み合わせたドリンクを販売している店が存在するそうなのだ。「タピオカ」ブームではないがファッションのようにドリンクにもブームがあり、コーヒーチーズが流行となる日がいつか来るかもしれないともいわれているが、北欧ではコーヒーにチーズを入れた伝統的な飲み物があって、粗挽きのコーヒーを煮出して抽出しチーズを入れた「カフェオス」トと呼ばれるこの飲み物は、北欧の先住民族であるサーミ人が好んで飲んだと言われているそうなのだ。 この「カフェオスト」は豊かな独自の文化を築いてきた北欧少数民族サーミ人が生んだアレンジコーヒーで、サーミ人とはスウェーデン北部をはじめフィンランド北部とノルウェー北部だけでなくロシア北西部に居住する北欧の先住民族のことだという。18世紀にはスウェーデンとノルウェーの間で締結された国境条約に基づき多くのサーミ人たちが定住の道を歩みはじめてきたという。そして「オスト」はスウェーデン語でチーズを意味しており、カフェオストとはチーズ入りコーヒーのことなのだが、熱々のコーヒーにチーズを入れると溶けてカフェオレのようになると思うかもしれないが、しかし実際にはあまり溶けないチーズを使用するため「カフェオスト」はチーズの食感を楽しみながら味わうコーヒーだといわれているそうなのだ。 チーズにはさまざまな種類があってそれぞれ香りや味わいが大きく異なるので、コーヒーに合わせるにはどんなものが良いのか迷ってしまうのだが、おすすめは白くてきめが細かく滑らかなクリームチーズはコーヒーと特に相性が良いと言っても過言ではないという。そんなクリームチーズにおすすめなのはほのかな香ばしさに酸味をしっかりと感じられる浅煎りのコーヒーだそうなのだが、チーズのクリーミーさとコーヒーの酸味と苦味が合わさり豊かな味わいを感じさせてくれるという。スウェーデンで好んで飲まれているのはスッキリした後味の浅煎りのコーヒーなのだが、山岳に住むサーミ人たちは雪を溶かして水を用意し粗挽きにしたコーヒーを煮出して抽出する「焚き火コーヒー」と呼ばれる方法でコーヒーを淹れるという。 北欧の伝統的なコーヒードリンクは自宅でも作れるそうなのだが、作り方は簡単で角切りにしたチーズをカップに入れホットコーヒーを注ぐだけで完成だという。チーズはやわらかいものではなくコーヒーに溶けにくいタイプを選ぶとより本格的で、じわじわと時間をかけてチーズが溶けだしていきコーヒーの風味に変化を付けてくれるようになるという。コーヒーもドリップやインスタントではなく粗挽きにしたものを煮出すと北欧の伝統的なスタイルを再現できるのだが、伝統的な「カフェオスト」にはトナカイの燻製肉が欠かせないという。スカンジナビア半島北部地方で昔から使用されている木製のカップの「クサヤ」についで飲むのが本格的で、木製とはいえ丈夫で熱を伝えにくいカップなので熱々のカフェオストを入れるのにぴったりだという。
2024年03月01日
コメント(0)
全31件 (31件中 1-31件目)
1
![]()
