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爆裂のアンナ:謎の円盤に攫われてしまう。第216話【ノットオブディスワールド2】謎の円盤を発見したアンナは正体不明の生物に拉致されていた。目覚めると目の前にはウェイストランド人と思わしき女性が立っていた。「おまえ誰よ?なんでこんなところに一緒に居るんだ?」「逆よ、アナタが私と一緒にいるの。この小さな楽園は私の物、アナタのじゃないわ・・・なんて冗談言ってる場合じゃないわね。奴らがアナタと私を一緒にした理由なんて解らない、新たな実験かもしれないし・・・それは奴らにしか解らないわ。ともかく、私はソマーよ。名前以外の事はここから出られなきゃ教えても意味ないでしょ?」「ソマーね、あたいはアンナ。さぁって・・・どうやってここから出るかね?」「アナタ落ち着いてるわね・・・相当な修羅場を潜って来たとか?まぁいいわ、私はしばらくここに監禁されてるけど出口らしきものは無いわね」「まぁ~そこそこ色んな事あったね。そんな事はどうでもいいか、この部屋をざっと見た感じ・・・あのバリアーをどうにかするか天井の穴から出るしか無いようだね」アンナは壁のレールを走っている移動カメラに手をかけようとする。「チッ、聞こえた?またくるわ・・・壁にへばりついて早く!」「機械音?ロボットか?」アンナとソマーの上空に大きな鉄の爪が通り過ぎていった。「ここじゃなかったみたいね・・・」「あれに捕まれば出れるんじゃないかい?」再び機械音が響き鉄の爪が上空を通り過ぎる、それには男が掴まれていた。「うわあぁぁぁぁぁぁっ」男の悲鳴は消えていく。「あれに捕まってどこかに連れてかれて何かの実験をされるのでしょうけど・・・それを突き止めようとは思わないわ、早くここから出ないと」「あたいだってこんな真っ裸でいつまでもここに居る気はないよ。で、ソマーお前は何かいい考えがあるってのかい?」「簡単には出られないわね。調べたのよ徹底的にね、どこもこじ開けられようにないしドアはご覧の通りバリアーだしね・・・上から出ようにも届かないしどんな罠が仕掛けられてるか・・・」「何か使えそうな物は?」「ないわね、この服しか持ち物はないわ。あなたはそれすらもないけど」「くそ・・・あたいの能力じゃこのバリアーは解除できそうにないし・・・」「ねぇ、アンナ。多分だけど連中は何か目的があって私達を同じ部屋に入れたんだと思うのよ。それは好都合よ、私達は見られてる、それを利用するのよ」「ほう?言ってみな」「やつらは理由があって私達を生かしてるのよ、だから死んでしまっては困るわけだから私とアナタで喧嘩を始めてどちらかが死ぬかもしれないって思わせるのよ」「へぇ・・・中々いい考えじゃないかいいけどあたいは強いよ?」「適度に手加減してよね、骨でも折ったらシャレにならないわ」「ああ、解ってるよ。仲裁にきたアイツラをぶち殺せばいいんだよな?まかせとけよ」殴りかかってくるソマー、アンナはエリカの動きを思い出しソマーのパンチをガードした後掴みかかり軽く押して足払いをかけて転げさす。「っつ・・・」「早く立てよ、もっと本気でやって見せなきゃ芝居がばれちまうよ?」「解ってるわよ!」再び殴りかかってくるソマー、アンナは彼女の足の付け根を蹴りよろけさせその後手首を捻って地面に叩き付けた。「うぐっ・・・ちょっと・・・もう少し手加減して!それにその技なんなの?」「悪い悪い・・・これはたしか『チュウゴクケンポウ』って言うんだよ。妹が得意なんだ、本来ならここで顔面を踏み抜いたり喉に突きを入れるみたいだね」「アナタ傭兵か何か?動きが只者じゃないわね・・・」「まぁ~似たようなもんかな?・・・おいソマー誰か来るよ?」バリアーが解除され光り輝くバトンを持った小柄な人型生物(エイリアン)が二匹入ってくる。「oiduv@vmremrokp@al;ls,]c]」「来たよホラ!」攻撃してくるエイリアンの手を蹴り上げてバトンを奪うアンナ、力いっぱい殴りつけエイリアンを始末する。もう一匹はソマーが何とか倒していた。「なんだ、貧弱な奴らだね。ソマー怪我は?」「一発もらったけど大した事無いよ。さぁいきましょ」部屋を出るアンナとソマー。通路には同じような部屋が並んでいる。「出れたのはいいけどこの後どうするよ?真っ裸のままってのもかっこつかないしねぇ」「とりあえず一歩踏み出せた事には違いないわ。その辺りを探索しましょ」「ソマー、お前のズボンよこせよ。下着穿いてるんだろ?奴らのは小さすぎて無理だしね」「・・・それだけ堂々としてるから気にしてないのかと思ったわ。・・・ちょっと待ってアンナ、あそこに人が倒れてるわ、あれを頂きましょうよ」ソマーが指差した部屋にはエンクレイヴの軍服を着た女性が倒れていた。「これがスイッチっぽいね・・・ほら開いた」「死んでる・・・?」「あー呼吸音も脈拍も聞こえないね。まぁコイツの服頂くか」エンクレイヴの服に着替えるアンナ。ソマーは通路の様子を伺っている。「アンナ!また奴らが来たわよ!」「あん?こっちには武器があるんだぶち殺してやんよ!」光るバトン(ショックバトン)をかかげて襲い掛かってくるエイリアン2匹、ソマーが動くよりも早くアンナはエイリアンに肉薄しあっという間にショックバトンで打ち殺す。「雑魚が!これならモールラットの方がマシだね!」ショックバトンを拾い両手に持つアンナ、クルクルと振り回し感触を確かめる。「まぁ頑丈そうだしこれで武器はなんとかなるか」通路を進み次々と部屋のロックを解いて行く二人、その部屋の一つにリベットシティのガードが捕らえられていた。「うそよ・・・これは夢よ!エイリアンなんて・・・」「さぁ逃げるよ!」「いやああああああああああああああっ」アンナが触ると気が触れたように叫び後ずさり部屋の端でガタガタと震え始めた。「・・・・・・その子はもう駄目ね。精神が壊れてしまってるわ」「ちっ・・・おい、ここの扉は開いてるから着いて来るなら勝手にしな!」リベットシティガードを置いて先に進む。通路の先には機械で出来たトンネルがあった。「なんだぁ?何かのセンサーか?」「ちょっと足を踏み入れるの怖いわね・・・」「じゃあちょっと待ってろ・・・」アンナはひきかえしエイリアンの死体を引きずってくる。「オラァッ!!」機械のトンネルの中にエイリアンの死体を放り込む。すると機械は光り輝きボロボロになったエイリアンの顔を修復していった。「おや?死んでるのにまたキレイに治ってくね・・・どういう仕掛けだ?」「さぁ・・・ともかくこれは罠とかじゃなく医療器械のようね」機械を通り抜け体が軽くなるのを実感する二人。少し拾いフロアーに出る。「凄いわね・・・これほどの機械を見たことが無いわ」「どれもこれも訳のわからない文字で書いてあるねぇ・・・」しばらくフロアーを探索して回る。「行き止まりのようね・・・どうにかしてあの扉をあけなきゃ先に進めないわ」「だね。適当にぶっ壊して見るか?このままじゃ埒があかないよ・・・おや?」アンナが目の前にあるスイッチを押すと小さな円盤型の機械が出てきた。「なにそれ?」「何か出てきたね・・・これがスイッチか?」アンナがスイッチを押すと音声が流れてきた。『なんだ?これに向かって話せばいいのか?』『mhuigihjvoiropeopoe@w:/\.』『ぐああああっヤメロ!言うとおりにするから!!・・・俺はアンドリュー・エンディコット1697年5月17日の夜・・・俺は攫われた・・・』「これは・・・捕まえられた奴のログか?しかし1679年て・・・598年前か。随分前だねぇ」「そんなに前から奴らは誘拐を繰り返してるって?ゾッとしないわね」『他の時代?からも連れて来られてるのか?何人かは冷凍付けにされた、俺もそうなるのか?』「冷凍かぁ・・・Vaultみたいに何かを研究してるのだろうね。こういうのメガネッ子なら目を輝かせて大喜びではしゃぎそうだな」「なんでもいいから脱出方法を考えないとね・・・」「おいソマー!こっちの扉は開くよ」恐る恐る進む二人。すると小さな声がどこからともなく聞こえてきた。「ちょっと、ねぇ!こんにちわ、ここから出して!!」「ん?ガキの声?」「あっちにある機械を止めて。そうすればオーバーヒートを起こしてショートするから」「出してあげないと・・・」「わかってるよ!」215話終 次回へ
Sep 30, 2010
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爆裂のアンナ:エリカにべったりと思いきや彼女が無茶をしない状態になったので別行動に。BG・ジョー:BOSのナイトの称号をもらうも今はフリーの状態。アンナと旅をする事に。第216話【ノットオブディスワールド】エンクレイヴが去り、スーパーミュータント数が激減したウェイストランドは交易が盛んになりつつあった。浄化プロジェクトのもたらしたキレイな水は作物を育てる事を容易にした。人々は荒れた大地を耕し、リベットシティの研究者の指導の下食糧確保の為に汗を流した。ギャラクシーニュースラジオではエリカ、アンナ、ローレン達の活躍を本にする計画があると言っている。彼女達はそれぞれ自分の道を歩み始めていた。エリカはエレナの世話、ローレンはタロン社の改革に乗り出している。そしてアンナは・・・オアシスを探していた。ある程度のまとまった弾薬、薬、キャップを手に入れたアンナとジョーはカンタベリーコモンズを後にする。「さぁオアシス探し再開だよ!北の岩場を歩いてた時に見つけたってスリードッグの野郎は言ってたけどこのウェイストランドの岩場って沢山ありすぎてわかんないよなー」「そうだねー・・・空でも飛べれば見つけるの簡単そうなんだけどね~」「う~んメガネッ子に空飛ぶ機械作ってもらえばよかったかなぁ・・・」「まぁ焦らないでじっくり探そうよ」二人は雑談をしながらも周囲への警戒は怠らない。アンナの装備はレザーレベルにエンドボスソード、コンバットショットガンにヌカグレネードが6つ。ジョーはメディスティックアーマーにレーザーガトリング、ブラックホーク、ショックソードだ。途中野犬とレイダーの襲撃を受けたが傷一つ負うことなく撃退をした。日が暮れる頃オールドオルニーの近くにある岩陰で休む事にした。「あれ?なんか電波を受信したみたい」「お?どれどれ?」ジョーのPIP-BOYが電波を受信する。彼は情報を得る為に受信範囲を広げていたのだ。『”!”#$%&’sdfghzxcvb△m、』「なんだろうね~?」「声・・・かな?」それはおよそ聞いたこの無い声だった。機械的にも聞こえるそれは同じ音を繰り返している。『”!”#$%&’sdfghzxcvb△m、』「あれかな?戦前の暗号が流れてるとか?」「うーん・・・そうかもしんないねぇ。ジョー、コレどこから流れてるか解る?」「えっと・・・ここから北西の・・・なにもなさそうなところからだね」「どうする?明るくなってからにする?」「だねぇ、夜動くのは危険だし」アンナとジョーは交代で睡眠をとり日が昇るのを待ってから電波を辿る事にした。電波を辿りながら進んでいくとPIP-BOYのガイガーカウンターが鳴り出す。「む?何かある?」「なんか地面をがりがりッと削ったような後があるね。向こうに続いてるねぇ」二人の目の前には地面をえぐった後が続いている。何か大きなものが地面をこすりながら移動したように見える。この地面のえぐれた後は電波の方向に向いている。「この先にある何かがその電波を流してるに違いないね、ジョー」「だね~、何がいるが解んないし注意しよう」経験豊富な二人はこの先に何か危険なものがあると予感していた。「生き物の気配は・・・しないね。ロボかも・・・」「何か見えてきたよ?」岩に隠れながら進む二人の目の前に巨大な金属製の円盤が。「んん?あそこに人が乗りそうなスペースがあるねぇ、なんかの乗り物か?」「電波はあの円盤から出ているよ~」「ジョー、武器を構えてな。あたいがちょっとあの乗れそうな場所見てくるよ」「アンナ気をつけて」身軽に岩を飛び跳ね円盤に飛び乗るアンナ。「そんなに前からここにあったわけじゃなさそうだね・・・・・・・・・む!?なんだこの光は!!」円盤に乗った瞬間、上空から青い光が降り注ぎアンナを照らす。「ちっ!」飛び降りようとするアンナ、しかしその体は岩の上に乗らず空中で止まっている。「なに!?くそっ・・・なんだこれは?」「アンナー!」「ジョー!これ、なんだよ!?」アンナの体は徐々に空中に上がっていく。「アンナァ!!」手を伸ばすジョー、しかし彼女の体はもう10メートル以上浮き上がっていた。「くそおおおおおおおおおっ!!」なすすべも無く空中に攫われるアンナ。眩い光が辺りを包み込む。意識を失うアンナ。朦朧とした意識の中で彼女は目が覚める。するとそこには子供くらいの背丈の痩せたミュータントのような生物が立っていた。彼らの目は大きく真っ黒、耳はなく頭髪も生えていない。緑の生物は意識の朦朧としたアンナをベッドに固定し何かを注入した。(なんだこいつら・・・何を打ち込みやがった?)再び意識を失うアンナ。「ちょっ、ちょっと大丈夫?やっとお目覚めね、やつらに脳みそを焼かれちゃったかと思ったわ。頭痛がするのね?大丈夫じきに治まるわ。何か重要な事かもしれないけどじきに治まるのよ」(あつつ・・・あのキモイやつら今度あったらただじゃおかないよ!)アンナは体を起こし部屋全体を見渡す。机一つ、椅子一つ無い金属製の無機質な部屋だった。「あなたよっぽど気に入られたみたいね・・・私は服を脱がされなかったけど、あなたは丸裸にされちゃったみたい」「あ?・・・・・・ちっ、本当に丸裸じゃないか。髪もぐちゃぐちゃだし・・・で、お前何?」アンナ目の前には傭兵っぽい肌の黒い女が立っている。「私?アナタと同じよ、行ってはマズイ場所に足を踏み入れて今、そのツケをはらってここにいるって訳。私達は監禁されてるの。やつらが私達をいたぶるか・・・処分するかを決める間ね」「はっ、お前も捕まったという訳か。くそぅあたいとした事が捕まるなんてね・・・でもまさか空に連れて行かれるとは思わなかったねぇ」「ホント信じられないわ。こういうの皮肉な運命っていうのかしら?よくわかんないけど・・・」(よくしゃべる女だ・・・まぁギャーギャーパニック起こして泣き叫ぶ馬鹿よりはいいか。さてどうするかな・・・まずはこっから出ない事にはどうにもならないね。)215話終 次回へ
Sep 26, 2010
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久遠さんのサイトの小説、騎士道邁進編の九大神の騎士編で大活躍のダンマー、アリスの妹ハーマン!アリスも黒髪なのでハーマンも黒髪です。薄緑色のローブいう記述から緑の衣装にしました。マントは勝手なアレンジです。黒魔術師ということなのでマントがいいかなーと・・・w
Sep 25, 2010
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アリスです!コレでクロエとセットで顔絵の更新が出来ますw受難体質なアリス、最近産みの親の久遠さんの小説で実の妹が登場しました!その妹がまたウチのマルベリーと同じ系統でドSで自己中でえらそうでツンデレでw色々と容姿を想像しているところです。
Sep 22, 2010
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今回は101学園で起こった事件の話です。1キャップ1ドルと思って頂ければ幸いです。
Sep 19, 2010
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アリス:実は血の繋がった妹が居るらしい。本人はまだその事を知らない。クロエ:自分ではパパ似だと思っている。周りからはママ似だといわれる。マルベリー:ロミルダのことは嫌いではないらしい。ロミルダ:生意気だと思っていてもマルベリーのことは嫌いではない。―OBLIVION of alternate world―ふたりは聖騎士第二十七話「なんかおかしいね・・・」「うん、クロエのいうとおりなんか嫌な感じ」「おかしいわね、魔術師ギルドの連中の姿が見えないわ」「確かに・・・いつもならこの辺りに一人は待機しているはずなのに・・・」「ともかく進んで岩山の上に出るわよ」洞窟を抜け岩山の頂上に出る4人、そこに立っていたのは3人の黒ローブの男女だった。胸には赤いドクロの刺繍が施されている。「おんやぁ~まだ魔術師が残ってたのね?いいわすぐに死体に変えてあげる」真ん中のリーダーらしき女性がニタニタと笑いながらつぶやいた。「サングレ・イ・フェーゴ!!」相手が何者かもわからないままの状態でマルベリーは火炎魔法を女に放った。「ぐっ!?」女はとっさに腕でガードする。「マルベリー!?」「そいつらは死霊術師よ!さっさと攻撃しなさい!!」その言葉を聞いたクロエ、アリス、ロミルダは構える。「あつ~い・・・オチビちゃん容赦ないわネェ・・・威勢のいい子は好きよ、死体にした時いい動きをするもの、ダンスを踊るようにねぇええええ!!」飛び掛ってくる女死霊術師、後方の二人の男は何かを詠唱している。「きえええええええええい!」死霊術師の女はナイフ一本でクロエ達に肉薄する。「やぁっ!」「たぁっ!」クロエのアカヴィリ刀とアリスの銀の剣が女に振るわれる。しかしその刃を腕で受け止めた。「え!?」「あははははっその程度の攻撃効くもんか!七日七晩拷問漬けにして絶望の中死んで行ったガキどもの髪と、生きたまま取り出した胎児の血をたっぷりと吸ったナイフを融かして作ったワイヤーをより合わせて作ったこの鎖帷子にねぇぇぇぇぇ!!」女はクロエとアリスを蹴り飛ばし不気味な笑みを浮かべる。「げ、外道・・・」アリスは女を睨みつけている。「行くよクロエ!!」「がってん!!」ふたりの体を爆発的な金銀の光が包み込む。「金のオーラは勇気の証・・・聖騎士ゴールド・アイリス!!」「銀のオーラは誇りの証!聖騎士シルバー・クロエ、参・上!!」聖騎士の装備を纏うふたり。「なんだお前ら聖騎士だったのかぁ~?丁度いい、ここで始末してやるわ!」後ろの二人の死霊術師は大きな骸骨の戦士を召還していた。「フハハハ!オーガののスケルトンだ!アンデッドは痛みを知らぬ、疲れを知らぬ、恐怖を知らぬ!!貴様ら小娘にどうする事ができる?」息巻く死霊術師に呆れ顔で見合わせるマルベリーとロミルダ。「はぁ~あ・・・どうして小物ってこういう低脳なセリフしかはけないのかしら?」「低脳だから小物なのよ」「それもそうね。じゃ、デカブツの方よろしくね」「またおいしいところを取るつもりねマルベリー!」2体のオーガ・スケルトンがロミルダに襲い掛かる。「ああもうっ!」ロミルダの両袖から細い杖が飛び出す。「炎杖・龍角、雷杖・飛天!!さぁ粉々に吹き飛びなさい!!」ロミルダの2本の杖の先から大型の火球、雷撃が連射される。オーガ・スケルトンは連打をまともに浴び粉々に砕け散った。「そんな馬鹿な!オーガ・スケルトンがあっさり・・・」「ちぃ・・・」驚く二人にマルベリーの魔法が襲い掛かる。「トラジェディア・イ・イエーロ!!」「があっ・・・」「くそ・・・」巨大な冷気が二人を包み込む。強烈な冷気を浴びせかけられた二人はそのまま凍りつく。「死霊術師には念を入れておくわ。マノディ・ディオ!」足元に転がっていたスイカ大の石を念動魔法で凍りついた死霊術師にぶつける。死体は粉々に砕け散り、起き上がってくる気配は見せなかった。「うわ・・・本当に容赦ないわねマルベリー・・・」「ふん、こいつらはこのくらいしないと背後からやられかねないのよ」一方クロエとアリスは絶妙なコンビネーションで女死霊術師を圧倒していた。「ハァハァハァ・・・馬鹿な、この私が何もできないだと?ダークブラザーフッドで100人を暗殺してきた殺しのエキスパートの私が??」「たあああっ!!」アリスの逆袈裟斬りが女のナイフを跳ね飛ばす。「チャンス!!」「クロエ行って!」「やあああああっ聖騎士シルバーフラッシュ!!」銀光一閃、聖なるオーラを纏ったアカヴィリ刀から水平斬りが放たれる。「ぎゃあああああああ・・・」女死霊術師はクロエの必殺技をくらいそのまま爆発、沈黙する。「そっちも終わったようね。まったく・・・ウィザード二人に聖騎士二人のパーティーにこの程度で相手になると思ったのかしら」「こんなに表立って死霊術師が行動を起こすなんて・・・何かの前触れかしら?」「確かにね。・・・そういえばウマリルの復活を叫ぶ預言者が現れてから死霊術師を良く見るようになったわね。なにか関係があるのかもしれないわ、ともかくアークメイジに報告ね」「杖はどうするの?」「もちろん作るわよ。ロミルダお願いね」◇ ◇ ◇ ◇アルケイン大学のアークメイジの塔の中ではマスターウィザードの一人であるエリスとアークメイジのトレイヴンが話し合っていた。「そうか・・・ハシルドア伯爵は確かにそういったのだな?」「はい、私の信頼できる部下の調査報告ですから間違いないかと」「マニマルコか・・・」「いかが致しますか?」焦るトレイヴンに対しエリスは冷静に問う。彼女の目は氷のように冷たかった。「ムシアナスの報告を待つことにしよう」「ああ、あの方ですか。確か今日お目見えになる予定ですよね?」ムシアナスとはトレイヴンが密かに潜入させている魔術師だ。大学から死霊術師が去った時に彼らの行動を監視する為にムシアナスを送り込み週一回報告させているのだった。「私がアークメイジに就任した時に出て行った魔術師は死霊術師が大半だった。私が死霊術を禁じたからだ。あの魔法は破壊と混沌を産む、危険なのだ・・・ましてや伝説の死霊術師マニマルコなど・・・よいかエリス、この事は帝都民に知られてはならぬ。黒馬新聞の他に吟遊詩人にも口止めをしておいてくれ。タダでさえウマリルの噂で帝都はもちきりなのだ」「は、解りました」アークメイジの塔を去るエリス、その顔には笑みが。「ふふ・・・これは面白い事になってきましたね。さぁてトレイヴンの腕前を拝見いたしますか」◇ ◇ ◇ ◇日が落ち帝都には衛兵の手によって街灯が燈される。帝都で一番豪華だと言われているホテルの食堂でレイラ、ローランサン、ジゼルは食事をしていた。エリスの計らいで無料で一晩利用する事になったのだ。「こ、こんな豪華なところ緊張します・・・」「お、俺は平気だぜ?騎士はこんな事で動揺しないんだ」レイラにそう言うローランサンのスプーンはカタカタと揺れていた。「ジゼルさんは・・・食べないんですか?」「食べますよ、ただちょっと気になる視線がありまして」「え?」「それと無しに扉の横の席に座っているインペリアルを見てください」レイラとローランサンはジゼルの言う方向をチラ見する。男は食事をせず飲み物だけを呷り目をギラつかせていた。「なんか異様ですね・・・」「まさか死霊術師の刺客か?」「どうでしょうか・・・あの感じは吸血鬼だとは思いますがハッキリとは解りません。ただこちらに注がれる視線に殺気を感じるのですよ」男は立ち上がりこっちに向かって歩いてくる。手には何も持っていない。ジゼルが立ち上がり距離が数メートルというところで声をかける。「何か用ですか?」「はぁ?何だお前は・・・邪魔だ、俺は便所にいきてぇんだよ」「そうですか、でも御手洗いはこちらじゃありませんよ?」ジゼルははっきりとそういった。彼女はこのホテルに来た事も無いというのに。「何行ってんだ、便所はその奥にあるんだ!」「そうですか、じゃあわたしが勘違いしていたのですかね?」指摘されても堂々とするジゼル。彼女はインペリアルの男に強烈な殺気をぶつける。「・・・・・・・・・ねぇちゃん、アンタ只者じゃねぇなぁ」「先に殺気をぶつけてきたのはアナタですよ。もう一度聞きます何の用ですか?」ジゼルの声のトーンが変わる。先ほどまでホテルの食堂は楽しい歓談で賑やかだったが今は静寂に包まれ人々の視線はジゼルと男に向けられていた。「ちっ・・・」男はそのまま振り返える。「御手洗いじゃなかったのですか?」「うるせぇ!ひっこんじまったんだよ!!」男はホテルを出て行った。「あの・・・ジゼルさん」「喧嘩はだめだぜ・・・」すこし困った表情のレイラとローランサン。「あ、すみません・・・こういうところがお姉様に勝てない所なんですよねぇ」「でもさっきの男の人何か変でしたよね。本当に吸血鬼なのかも」「寝るときは大蒜と結界を忘れないようにしないとな・・・」「えっとわたしは波止場地区に姉が購入した家があるのでそっちで休みます」「じゃあ明日またここで落ち合いましょう」「あれ、ジゼルさん食べていかないのですか?」「あ、そうですね。頂きます」◇ ◇ ◇ ◇次の日の朝ロミルダとマルベリーはアルケイン大学のカイロナジウムに居た。「で、できたわ!これでどうマルベリー!文句無いでしょ?」「ん~どれどれ・・・これならいいわね、アホのチビクロとドン臭いアリスの役にたちそう」ロミルダは一晩中杖の作成をしていた。アリスには炎の杖、クロエには念動の杖を。「アリスは剣に頼りすぎだから破壊魔法、チビクロは運の良さを利用するのに念動の杖ね」「それでいいのよね?クロエさんに念動ってのがイマイチ解らないけど・・・」「アイツはあれで結構信じられない発想したりするから応用の利く念動でいいのよ。アイツの母親のフィービーとそう言うところはそっくりね」「そう、じゃあこれでわたくしの枷は無くなったわけね。流石に疲れたわ、3時間ほど寝かせてくれない?マルベリーは平気なの?」「そうね・・・アンタとは違って平気だけど美容の事を考えたら少し寝ておくのがいいわね」なんだかんだでマルベリーはロミルダの手伝いをする為に一緒に徹夜をしていた。二人が机を片付けていると一人のダンマー少女がカイロナジウムに入ってきた。「あ、あのマルベリーさん、エリス様からこれを・・・」黒髪で少しくせっ毛のセミロング、優しい顔立ちの魔術師だった。「マリアじゃない、最近大学に姿を見せないからどうしてたのかと思ったわ」「あ、ちょっと色々ありまして・・・でももう大丈夫です」「ふぅん・・・あ、そうだマリア暇?」「ええ、今のところ引き受けてる仕事はないですけど?」「じゃあやって欲しい事があるんだけど」つづく
Sep 17, 2010
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クロエ:銀が好き。自分の髪、自分の聖騎士のカラーがシルバーなのに満足している。アリス:金色は嫌いではない。祖先のチャイマーにゴールドブランドもゴールドだからか。マルベリー:好きな色は黒。派手な色は嫌い。アリスの黒髪が羨ましい。ロミルダ:好きな色は白。嫌いな色は濁ってる色。クロエの銀髪が羨ましい。―OBLIVION of alternate world―ふたりは聖騎士前回はこの文字から飛べます第二十六話「謎の依頼と魔術師の杖」クロエとアリスはマルベリーとロミルダを待っていた。すると中年のダンマーの女性に声をかけられ「私の旦那の仕事を手伝って欲しい」と言われた。突然の事に驚いたクロエとアリスだが、ダンマーの中年女性は深遠の暁を壊滅したアリスの名声を聞きつけてのことだと言う。「どうするアリス~?」「ううーん・・・聖なる欠片を一刻も早く集めないといけないし・・・かといってこのまま無視するのも後味悪いしどうしよう」「とりあえずマルベリーとロミルダさんが来てから相談しよっか?」「そだね」ベンチに座りマルベリーとロミルダを待つクロエとアリス。人ごみの中から視線を浴びせかけられている事には気づいていない。二人の事を見ているのは魔術師のローブを着た人物だった。その人物は人ごみに紛れ消えていった。その後に二人の前にダンマーの女性が現れた。「おや?アイリスさんとクロエさんじゃないですか!ここで何をされてるのですか?」軽い癖毛を左右のクリップで留め、紫のワンピースに黒のレギンス、両手両足には金属の防具を付け腰には黒い短剣が差されていた。「ジゼルさん!」「スキングラードであって以来ですね、どうです?着々と進んでますか?」「あう・・・それが今足止め中で・・・帝都って人が多いから探すの大変なんです」「なるほど・・・あ、そうそう、アイリスさん、クロエさん、この先の旅でわたしに雰囲気の似た金髪ダンマーの男性を見たら警戒してください。そして絶対に戦おうと思わないで下さい」「え?え?どういうことですか?」「それは何者?」「わたしの兄で名はジェイド。バートリー家歴代最強で最恐で最悪の人なんです」「お兄さん!?」「なんでジゼルさんのお兄さんが?」「えっと・・・話せば長くなりますがアンヴィルでふたりに襲い掛かってきた連中と兄は繋がっていると思われるんです。あと12日程でその辺もスッキリとするのですけど万が一のことがあってはいけないと思いまして・・・」「12日程でスッキリ・・・?」「あ・・・クロエさん今のは忘れてください。とにかく兄には気をつけてください」そう言うとジゼルは波止場地区の方に去っていった。「ジゼルさんのお兄さんかぁ・・・」「ジェイド・・・さんか(前にルエラさんが言ってたお兄さんだねきっと)」アリスはルエラと戦った日々を思い出していた。彼女がもらした話を記憶から呼び覚まして整理をしている。クロエはその場に居なかった為にルエラの身の上話は知らない。モロウィンドの帝国教団公認の暗殺ギルド、モラグ・トングに属するバートリー家。その家の長男がジェイド、長女がルエラ、末妹がジゼル。掟を破り、実の父の腕を切り落とし出て行ったジェイド、そのジェイドの命を狙うルエラ。ジゼルはジェイドを許せないと考えるものの姉のルエラのように執拗に追う事は考えていない。ジゼルは姉の復讐劇を手伝う気ではあるのだ。「なにボーッとしてるのよアリス」「あ、マルベリー!それにロミルダさん」いつの間にかクロエとアリスの横に立っているふたり。マルベリーは黒、ロミルダは白を基調としたドレスに身を包んでいる。「ごきげんよう、ではこれから早速二人に杖の材料を取りに行くのを付いて来てもらうわよ」「へ?」「マルベリーとの約束でお二人に特別に特例で特殊な杖を作る事になったので」「おお、そうだった!」「ありがとうございます!」「忘れてたの!?・・・ま、そういうわけだからちゃっちゃと杖の材料取りに行くわよ、アリスとチビクロは魔法が貧弱だから魔法の杖も持っておかないといざという時困るでしょ?」「でもあたし達剣士だから杖は邪魔だよ?」「はぁ?何も知らないのねチビクロ。サイズなんてデコルダ程の熟練の作杖魔術師なら自由自在よ?サイズがコンパクトになればなるほど繊細な技術を要求されるのだけどね。小枝ほどの大きさの杖なら邪魔にならないでしょ?私が使ってるみたいなのならね」そういうとマルベリーは小枝ほどの杖を取り出して見せる。「そうなんだ~」「やけに今日はわたくしの事持ち上げるじゃないマルベリー」「ふん・・・いいもの作らなきゃまた扱き下ろすわよデコルダ?」「解ってるわよ!文句の言いようの無い杖つくってあげるわ!」帝都の近くにある切り立った岩山の上に魔術師ギルドの保有している土地がある。そこでは良質の杖を作る為の木が育てられている。4人はその岩山の上を目指す。「あの岩山の上ってそんな風になってるんだね」「・・・チビクロ、あんた魔術師ギルドの一員でしょ?知っておきなさいよ」「あう・・・」「泉の洞窟と呼ばれる湖の横にある洞窟から上にあがるのですわ」呆れ顔でクロエに答えるマルベリー。ロミルダは笑顔でクロエに答える。「ね、ねぇ。さっき街中で女の人に頼まれごとしたんだけど・・・」「ああ、さっきのオバサンね。アリスに何言ってたの?」「えっと・・・手伝って欲しい仕事があるんだって。あたしと見込んでの事らしいよ?」「ふぅん・・・アリスと見込んでのね・・・直接頼むのが怪しいわね」「本当ですわ。ギルドなり通せば正規の仕事として世間的にもいいでしょうに」「なにか事情があるのかな?」「かも知れないわね。まぁなんにせよ先に杖を作りに行くわよ。戦力は早くそろえるに越した事はないからね」帝都を出て周囲を流れる湖を渡り洞窟の前まで来る4人。「それにしても随分歩いたわね・・・早くあの魔法完成させたいわ」「あの魔法って?」「マルベリーが少し前から試している魔法です。まだ誰も出来てないとか」「空中浮遊よ。言うのは簡単だけど現代魔法でこれに該当するのはないのよ?でも工夫すればそれも実現可能って訳」「念動魔法でやるつもりなんでしょ?」「そうよ。今でも浮き上がったりゆっくりと着地する程度なら出来るけどね。でもその方法だと長く飛べないし何よりスピードが出ない、飛べる範囲が限られてるの」「確かにそうですわね・・・支点となる魔力をどうするかが最大の問題になりそうね」「ふふふ・・・デコルダ、私はその問題を解決する方法を既に見つけ出しているのよ」「なっ!!」「これが完成して学会で認められればマスターウィザードになる日も近いわね」クロエとアリスは話についていけずにポカーンとしている。「どういうことなの?」「あたしにもさっぱりだね」「馬鹿ね、本当に馬鹿馬鹿コンビね。念動魔法のねの字も知らないんじゃないの?いいわ馬鹿でも解るように今現在、魔術師ギルドで使われている念動魔法での空中浮遊の方法を説明してあげるわ。まずはそこの馬鹿馬鹿コンビ、自分で自分を持ち上げて空中に浮かせて見せなさい」「え?・・・そんなの出来ない・・・よ?ほら・・・」「うんうん、どんなに力持ちでもそれは無理かと・・・」「そうでしょ?それと同じで念動魔法で自分を持ち上げる事は無理なの。でもちょっと使い方を工夫すれば・・・」そういうとマルベリーの体がゆっくりと浮き上がった。「あ、浮いてる!」「ふふっ・・・これはタネがあって私の魔力の一部を足元に置いてそこから念動魔法を発動させてるのよ」「悔しいけど今マルベリーがやって見せてる念動浮遊ってかなり高度なのです。自分の魔力を念動で地面に置き、地面に置いた魔力から念動を発動させてるからかなりの集中力と魔力コントロールが要求されるのです」「さすがウィザード・・・」「なに?今頃凄いって解ったのアリス?ふふん、もっと褒めなさい、称えなさい!そういう訳で支えになる魔力の源がなければ念動で物を持ち上げる事は出来ないのよ。」「ロミルダさんは念動浮遊できないの?」クロエが質問する。「で、できないことはないですよ!でも念動魔法は余り得意じゃないので・・・でもわたくしは杖が作れます!これだって念動浮遊と理屈は同じなんですから!」「そうなの?」「ええ、杖を作るには慎重にゆっくり、波打たないように魔力の充填をしなければいけないのです。最初の魔力の器を中に仕込む時も正確に刻まないといけないのです」「ほほ~・・・それはマルベリーは出来ないんだよね?」「・・・・・・出来ない事はないわよ!ただデコルダの方が上手いってだけ。杖が小さくなればなるほど魔力の充填コントロールも器のルーンを刻むのも難しいのよ」「奥が深いですね・・・魔法・・・あたしももうちょっと覚えてみようかな」アリスが感心してつぶやく。「魔法って威力さえあればいいとか思ってたけど・・・そうでもないんだねマルベリー」「そうよ、ドカドカドンパチ撒き散らすのは美しくないわ。まぁバーサーカーのように敵を蹴散らして大暴れしたいだけならそれでもいいかもしれないけど応用が利かないじゃない?魔力が高ければ高威力の魔法は確かに唱えられるわ。でも私にしたらそれは浅いわ、古いの。いい、応用の例をやってあげるから良く見てなさいアリス」そういうとマルベリーは左手で杖を持ち近くの岩に向ける。「この杖からは電撃が出るわ。でもあの岩を砕くほどの威力は無い・・・でも工夫次第では・・・」マルベリーの魔法の杖から電撃が飛び出す、しかし杖のすぐ先で球体になり停滞している。雷の球体は徐々に小さくなっていき小指ほどになる。しかしそのきらめきは数倍になっている。「エーテル・イ・トレーノ!」その瞬間雷撃は線となり岩を貫き砕いた。「え!ええ!?今の凄い・・・」「でしょ?これは念動魔法で雷撃を圧縮して放ったのよ。コストは二つの魔法分だけどこの威力を破壊魔法だけで出そうと思ったら6発分はいるわ。魔法は魔力じゃないの、工夫なの」「そっかぁ・・・使い方次第なんだね」「アリスは剣士だけど自分のスタイルに合った魔法を覚えて工夫すれば格段に強くなれるわ。本当に強い剣士って上手く魔法も使うものだしね」「あたしに合った魔法かぁ」「さぁさぁ講義はこの辺にして杖を作りに行くわよマルベリー」「そうね、大学の講義でもないのに・・・」洞窟の中を進む4人、すぐに妙な空気を感じ取った。つづく
Sep 13, 2010
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鉄拳のエリカ:15歳年下の妹エレナを育てる決意を固める。親子にも見える。猛毒のローレン:彼女の戦いは続くらしい。ウェイストランドの治安の為に。爆裂のアンナ:オアシス探しの旅を再開しようと考えている。第215話【岐路】要塞には人が溢れていた。BOS隊員だけでなくアウトキャストにタロン兵、レギュレーターまでがいる。彼らは冗談を口にしたり笑ったりとまるで友人のように話している。価値観や立場が違うもの同士がこれほど打ち解けたのは一つの目標に向かって団結したからだと言える。ウェイストランドの組織は一丸となってエンクレイヴ、スーパーミュータントに立ち向かって追い返すことに成功したのだ。Secret-Vaultから帰還したエリカ達は要塞の司令室でエルダーリオンズに報告をしていた。「本当に、本当に良くやってくれた・・・サラも回復し要塞に活気が戻ってきた。お主達には礼をしてもしつくせん・・・今後の事はまた後で話し合おう、今はゆっくりと休むがいい」司令室から出て休憩室に向かうエリカたち、そこにはアダムス空軍基地に行っていたフェンディたちがくつろいでいた。「エリカさんたちお帰りなさい!!良かったです無事で!!」「ただいまフェンディ」「おや?そこの子は誰です?」「・・・わたしの妹。名前はエレナ」「へぇ~・・・妹さんですかぁ。可愛いですね!やっぱりエリカさんたちみたいに凄い力を持ってるのでしょうか?」「きっとそう。あ、フェンディこれなんだけど・・・」「これはG.E.C.Kじゃないですか!!凄いです!!」「これを使ってメガトンの跡地に緑を生やしたいのだけど手伝ってくれる?」「もちろんです!G.E.C.Kをいじれるなんて科学者として名誉な事ですよ!!」エリカとフェンディの横にではローレンとガボールが話をしていた。「ご苦労だったなガボール。これでまた昇進だな」「いやぁローレンちゃんこそ無事でよかった。昇進なんていいから別の褒美が欲しいなぁ」「む、何を望む?大儀を成し遂げたのだ、なんなりと言うが良い」「そうかい?・・・・・・じゃあこれからもずっとローレンちゃんの傍に置いてくれないか?」「なんだそんな事か。もちろんこれからも働いてもらうぞ?」「いや・・・今のはそういう意味じゃなくてねぇ。ずっと一緒に居たいという意味で・・・」「ふむ、居たければ居ればよい。わたしの気が変わらない限りな」「・・・・・・知ってて言ってるのか天然なのか・・・まぁいいさ、慌てないで行くのみだな」その様子をアンナとジョーは笑いながら眺めていた。「あっはっは・・・ローレンの奴相変わらずドSだな、あの男の言いたい事解ってるだろうに」「ホントだね~」要塞内は勝利の祝宴で盛り上がっていた。それから数日後・・・「世話になったな」「バニスター砦に帰るのかね?」「ああ、どうやら色々と厄介な仕事があるらしい。指令からのメッセージを見た。リトルホーンとボスがタロン社のこれからについて言いたいことがあるそうだ。・・・まぁ場合によっては分裂するだろうな・・・そうなればPITTにでも逃げ込むかな」「もし行くところがなければBOSに入ってくれてもかまわんぞ?ワシだけでなくほかの連中もおぬしの部隊には感謝しておるからの」「そうだな・・・行き場を失った部下達がレイダーとなるよりはここに入ったほうがいいしな」「はっはっは・・・確かにの、それじゃローレン達者での」「エルダーも元気で」エルダーリオンズはローレン率いるタロン社の兵を見送った。同じくしてアンナ&ジョーも要塞から出て行く。フェンディがそれを見送る。「もうちょっと居てもいいんですよ?」「いやぁ・・・堅苦しくってさ。メガネッ子、お前には一杯助けてもらったね、ありがとうよ」「ありがとね~」「また会えますよね?」「会えるよ、リベットシティは第二の故郷だからね!」アンナとジョーは笑顔を浮かべ要塞を去っていた。フェンディはアンナ達が見えなくなるまで見送っていた。フェンディが要塞の中に戻ろうとするとエレナを抱いたエリカが出てくる。「エリカさんどこに?」「しばらくアンダーワールドに行ってくる。マスターやモイラ達にエレナの顔を見せたい」「そうですか、じゃあその間G.E.C.Kの研究進めておきますね!」「お願い」エリカの後ろからBOSのコートを着たフォークスが出てくる。「アンダーワールドまで一緒に行こう。ワタシもみんなに会いたいからな」「フォークスさんがいれば心強いです、エリカさんたちをよろしくお願いします」「ああ、任せておけ」エリカとフォークスはアンダーワールドに向かって歩き出す。道中でエリカはPIP-BOYのラジオをつけた。放送局はギャラクシー・ニュース・ラジオ(GNR)だ。『俺はスリードッグだ。DJで、真実の伝道者さ。ウェイストランドが誇る放送局、GNRの所有者であり、主人だ。さぁて・・・ここでニュースだ。エンクレイヴ、学園祭のキング程度の大統領、ジョン・ヘンリー・エデン。そして、殺人鬼のアウグゥストゥス・オータム大佐。そしてDCを我が物顔でキャンプしている緑のフランケンシュタイン。そのイカれた連中のリーダージェネラル。ああなんて恐ろしい連中だ、ウェイストランドはおしまいだぁ~・・・なんて事を言ってたのはもう過去の事だ。ブラザーフッドの連中を中心に噂のあの娘、そしてウェイストランドの組織が一丸となって連中を追い出すことが出来た。これで家の前に仕掛けたトラップの数を減らしも大丈夫、以前よりはずっといい夢が見られるようになった訳さ!良くやったな!!聞いてくれて感謝するよ、俺はスリードッグ、ワォ~ン!こちらはギャラクシー・ニュース・ラジオだ!』キャピタル・ウェイストランドは残酷で荒れ果てた場所であった。 しかし一人の少女が、悪に立ち向かうことを人々に主張した。 価値観は人々に受け継がれる。無欲、哀れみ、敬意。高貴な精神は数え切れない勝利と試練によって導かれたのだ。Vault101から放たれた悪魔によって壊滅に向かっていたウェイストランドは救われた。しかし人類の物語はここで終結したわけではない、人類は生きるためにあがく・・・・戦いである。そして戦い・・・そう、戦いは変わることは無い・・・・。人は過ちを繰り返す・・・数ヵ月後・・・アンナ達はカンタベリーコモンズで警備の仕事とハンティングで小銭を稼いでいた。スーパーミュータントの数が減った代わりに野生動物の活動が活発になったのだ。「まぁ銃弾が飛び交わないだけましかな~食べれるし」「そうだね~」「それにしてもさぁ・・・オアシスって見つかんないよね」「スリードッグさんの話ではどこか岩山を歩いてたら入り口を見つけたって行ってたけど・・・その情報だけじゃ中々ねぇ~。お金も少したまってきたしまた探索に行こうよ」「そだね、見つけるまで諦めないよあたいは!」215話終 次回へ
Sep 12, 2010
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PIXVで上げた4コマ漫画です。教室って描くの難しいですよね。なので全体図はきっと登場しませんwにわかもいいところなのに「けい〇ん!」のネタ入れたり、水泳部に入ったことも無いのに水泳部のネタとかw
Sep 11, 2010
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鉄拳のエリカ:エレナという名をよほど気に入ってたらしい。第214話【エリカとエレナ2】最後の通信が終わったあと、しばらくするとSecret-Vaultに警報が鳴り響いた。『緊急事態発生、緊急事態発生、施設でLV5の災害が発生しました。施設を維持する事が困難と判断、機密事項漏洩防止の為、本施設はこれより自爆します。爆破までの時間は15分です。住民は速やかに退去してください。繰り返します・・・』シスターズ達はザ・マスターを倒す事に成功したようだ。「さぁ行くぞエリカ」「もうちょっと待って・・・もしかしたらまだ誰か来るかもしれない」「・・・・・・シスターズか?・・・いいだろう後10分待つとしようか」「ありがとうローレン・・・」もしかしたらまだ誰か生き残ってるかもしれない、もしそうなら置き去りには出来ない・・・。「・・・・・・」10分間待った。誰もここに来る事は無かった・・・「さぁ時間だ、これ以上は我々も危ない」「ええ・・・」メトロの扉が閉まり動き出す。わたしはまた大切な家族をたくさん失った。おかあさんにおねえさんたち・・・一体誰が悪かったのだろうか?何がいけなかったのだろうか?わたしが戦う理由は大切な人、物を守るため。でも・・・殆ど守りきれてない・・・失った数のほうが多い。わたしはエレナを抱きしめて泣きそうになるのをこらえる。こらえ切れなかった涙がエレナの顔に落ちる。彼女はわたしの顔をじっと眺める。「あう~ああ・・・・うあああああああっ」エレナが泣き出した。ずっとおとなしくしてたのに急に泣き出した。「エリカが悲しんでるのを感じてエレナも泣いてるんだよ・・・」アンナの一言にドキッっとした。この子は不思議な力を持っている、まだ言葉も話せないけどわたしの感情を感じ取っているのかもしれない。「エレナ泣かないで・・・わたしも泣かないから」「ひっくひっく・・・うう~・・・あああああああああ」「エレナ・・・」エレナはそのまま数十分泣き続け疲れて寝てしまった。皆疲れきって口を開かない。わたしはエレナを抱いたまま居眠ってしまった。・・・・・・・・・・・・・・・・夢を見た。大きな白いテーブルに皆座っている。正面にはおかあさんが。グールの姿ではなく綺麗な肌をしている。おかあさんが何かを言うとテーブルからシスターズが何人か離れる。離れる前にわたしに目を合わせ立ち去っていく。次の合図でまた何人か去っていく。「みんなどこに行くの?」シスターズは答えず笑顔を浮かべて去っていく。テーブルにはわたし、アンナ、ローレンと数人のシスターズ。やがておかあさんも立ち上がる。「待っておかあさん!」「あなたはまだ来てはいけないわ。その子をよろしく頼むわね・・・エリカ」いつの間にか膝の上にエレナが。「エレナ・・・」笑顔のエレナ、わたしの顔を見つめている。彼女の体が温かい、抱いていると気持ちが安らぐ。・・・・・・・・・・・・・・「エリカ」「エリカ起きな、着いたよ!」「・・・・・・アンナ」ホワイトハウスの地下に到着していた。わたしはエレナを抱えて駅を出る。地上ではBOSのメンバーが待っていた。「君たちが無事に帰ってきたという事は・・・スーパーミュータントの親玉は・・・」「倒した・・・」「よくやった!!アダムス空軍基地の攻撃作戦も成功したんだ、半日ほど前に潜入作戦を成功させたメンバーは要塞に帰った、さぁ君たちも送ろう」良かった、フェンディたちは無事に作戦を成功させた。彼女達は生き残った。ベルチバードに乗り込むわたし達、しかし4人のシスターズは乗らなかった。「どうしてこないの?」「色々ややこしい事になりそうだからな、私達はアンダーワールドにでも行くよ。落ち着いたら家を建ててひっそりと暮らすつもりだがな」「せっかく家族が増えたのに・・・」「永遠の別れじゃないさ、私達もエレナの顔を見たいしな」「そう・・・じゃあまた・・・」「ああ、元気でな」シスターズはそのまま街の中に姿を消していった。「あいつらなりに気を使ってんだよ。ま、簡単に死ぬ連中じゃないし会えるだろうよ」「そうだな・・・わたしとしてはタロンに入ってもらいたかったのだが・・・」「ははっ同じ顔が4人も増えたら部下が困るだろうに」「そうかもな、それに指令が何を言い出す事か」険しい顔をしていたアンナとローレンはようやく笑顔になった。エンクレイヴにスーパーミュータント、ウェイストランドを恐怖のどん底に陥れていた二つの勢力をほぼ壊滅に追いやる事が出来た。これで少しは平和になるはず。「あ~疲れた・・・しばらくはダラダラして過ごしたいね~。ジョーもそうだろ?」「そうだね~のんびりと過ごしたいねぇ」「リベットシティでしばらく休んでからオアシス探索に行くか!」「だね~」「そうか・・・てっきりBOSに正式入隊するのかと思っていたが・・・」ローレンが意外だな、という表情でアンナにつぶやいた。「まぁそれも悪くないけどねぇ~好き勝手できないからもうちょっとこのままでいいさ。そういうローレンはどうすんだい?オーナーの意向を無視してBOSと連合してしまったんだろ?」「ああ、指令の独断でな。今頃ボスは殺し屋リトルホーンに頼んでわたし達を探しているかも知れん・・・だが後悔はしていない。これからのタロンは単なる傭兵集団ではいけない、どこに行っても恥じる事の無い軍隊にしなくてはならない。ウェイストランドの他に移転して指令とわたしで新たな組織を立ち上げるかもしれないな」「へぇ~・・・色々考えているんだねぇ。じゃあエリカはどうするんだい?」「わたしは・・・」わたしはどうすればいいのか。当面の目標はエレナを育てる事・・・「アンダーワールドで考えたいと思う・・・マスターにも会いたいし」「そっか、もう無理して戦うなよ?怪我したりしたらエレナが泣くぞ?」「・・・・・・そうね」エレナがいる。もうわたしは一人で行動は出来ない。落ち着いたらPITTのサンドラに手紙を出そう。それとアガサに楽器作りも教えにもらいに行こう。エレナに一杯音楽を聞かせたあげたい、楽しませてあげたい。リトルランプライトの子供達にも会いに行きたい、元気でやってるだろうか?カンタベリーコモンズの人たちは喧嘩せずに仲良くやっているだろうか?マスターにはこれからも沢山の事を教わりたい、エレナの為にもきっといいはず。メガトンはなくなってしまったけど、おかあさんから貰ったG.E.C.Kがあれば跡地に綺麗な緑の公園が作れるはず。フェンディに相談してみよう。「さぁそろそろ要塞に着くぞ」ベルチバードは要塞の横に着陸した。214話終 次回へ
Sep 10, 2010
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鉄拳のエリカ:112号の不思議な力によって完全回復。気力も充実している。第213話【エリカとエレナ】「ウガアアアアアアアアアッ」弾丸のような勢いで飛び込んでくるゾンビコマンダー、わたしはその速度を上回る踏み込みで接近し、相手の反応よりも早く拳を叩き込む。「讃拳・・・」わたしの拳は顎をとらえ肉片を飛び散らす。今の一撃でゾンビコマンダーの顔半分は損失した。「崩拳」わたしの左拳がゾンビコマンダーの腹部に突き刺ささる。そこを中心に肉が飛び散り、胴体に大きな穴を開ける。ゾンビコマンダーはただの肉片となりその場に崩れ落ちた。これこそがマスターに習った技の本来の威力。いつでもこれができるとは限らないけど完成型を目の当たりにする事ができた。「・・・たった二発であのバケモノを!?」「アンナ、偶然とは思うけどできた・・・」「さぁ、行くよ!メトロを確保しなきゃいけないからね!!」ジェネラルの取り付いたゾンビコマンダーは撃破した、でも本体を破壊したわけじゃない。この広大なSecret-Vaultの中のどこかに隠れている。だからこの施設ごと爆破してジェネラルとスーパーミュータント始末する。今地下の原子炉に戦闘系のシスターズが向かっている。爆弾を仕掛ける為に。わたし達は脱出路を確保して彼女達の帰りを待つしかない。わたしも手伝いたかったけどおかあさんから預かった赤ん坊の112号を守る約束をした。わたし達はメトロのある最上階を目指して走る。追いかけてくるスーパーミュータントのゾンビを蹴散らしながら進み最上階の公園のフロアーにたどり着く。このフロアーにはまだジェネラルの触手が伸びていない、警戒しつつも素早く通路を駆ける。わたし、アンナ、ジョー、ローレン、シスターズと数匹の動物達。犠牲を出さずにメトロの前まで来る事が出来た。「・・・・ローレン隊長、なんとかここを確保しておきました」「マーカス!」メトロの中からボロボロになったタロンの傭兵マーカスが出てきた。辺りを見渡すとスーパーミュータントの死体が転がっていた。おそらくマーカスが倒してくれてたのだと思われる。「・・・どういう経緯か知りませんがそちらの方々は味方になったのですね?」「ああそうだ・・・家族だからな」「・・・なるほど」メトロに乗り込むわたし達、シスターズのリアがPIP-BOYのような機械を触っている。「こちらリア、応答しろカテジナ!原子炉の方はどうなった?」『・・・・・・・・・だめだ・・・わたし達は失敗した』「なに!?・・・どういうことか説明しろ」『奴は・・・ザ・マスターを名乗る奴は原子炉の制御コンピューターと一体化している・・・奴を引き剥がし時限爆弾を仕掛けるなど不可能だ、今ジャンヌが時限爆弾を仕掛ける方法を考えてはいるが・・・』そこまで言うと音声は乱れカテジナと名乗るシスターズの声は聞こえなくなった。「カテジナ!応答しろ!!ジャンヌでもいい誰か応答しろ!」リアの声に応えるものはいない。シスターズ達に一体何が・・・「失敗と聞こえたが?」ローレンがリアに質問する。「ああ・・・だが彼女らを信じるしか無い・・・20名の精鋭がそう簡単に負けるものか」その時フロアーから一匹の犬が走ってきた。「ワンワン!」「あの犬は・・・」「ハァハァハァ・・・」白と黒の毛並みの中型の犬はローレンに飛びつく。「おまえも何とか逃げてきたのか、大した怪我もしてないようだな」「クゥーン・・・」「わたしが幼い頃バニスター砦で飼っていたドッグミートに似ているな同じオスだし」「ハァハァハァ」犬は嬉しそうにローレンに甘えている。「じゃあ今日からお前の名前はドッグミートだ」「ワン!」「そうか気に入ったか」動物達に取り付けたアーマーを外し水を飲ませているローレン、本当に動物達はローレンになついている。アンナとジョーはマーカスの手当てを、シスターズは武器の確認と原子炉にいる仲間たちとの連絡を試みている。わたしは112号を抱いてメトロの座席に腰を下ろす。「なぁエリカ、そいつの名前112号じゃ言いにくいしなんかかわいそうだよねぇ。いい名前考えてやんなよ?」アンナが112号を見ながら笑顔でそう言う。「ええ・・・そうね。実はもう考えてある。自分に子供が出来たら絶対この名前にしようという名前が。この子は妹でわたしの子供じゃないけどその名前にしようかと思っている」「へぇ~・・・そうなんだ。で、なんていう名前だい?」「エレナ」「エレナか、いい名前じゃないか。なにか由来はあるのか?」「ええ、とてもいい名前。この名前はもう一つのわたしの名前でもある、とても大事な名前」そう、この『エレナ』という名前はわたしにとって忘れられない名前。PITTで記憶を失ったわたしにサンドラがつけてくれた名前。サンドラの娘のマリーが生まれたときに候補に挙がっていた名前。この事を聞いたわたしは全力でマリーとサンドラの護衛を努めた。記憶を失ったわたしはエレナと言う名前をもらうことでサンドラと家族になれた気がした。わたしはアンナにエレナの由来を話した。「あ~例のPITTの!なるほどねぇ・・・じゃあいつかエレナを連れてサンドラに会いに行かないとね、あたいもあって見たいしね」「ええ、アンナはきっとPITTが気に入ると思う」「なにやら楽しそうだな?」動物に水をやり終えたローレンがエレナの顔を覗き込む。「・・・ほう、エレナか。ふむ、いい名前だ」「でさぁ、コイツいつ生まれたからわかんないから名づけた今日を誕生日にしようと思うんだ」「今日がエレナの誕生日・・・」「よろしくな、エレナ!」「お?反応したぞ、自分の名前だと解っているのかもな」アンナが名前を呼ぶとエレナはうれしそうな反応を示した。「エレナ・・・」今度はわたしの顔を見る。エレナを囲んで和んでいると後ろでリアが声を上げた。「なんだと!?カテジナ、それは本当なのか!?」『ああ・・・もうこれしか方法が無い、シスターズももう後私と二人しか残っていない・・・私の命も後どのくらい持つか・・・』「く・・・」『だが他のお前達を守り、マザーと同じ場所で死ねるのなら悔いは無い・・・私との通信が切れたらお前たちはメトロを発進させろ。爆発に巻き込まれないようにな・・・』「ありがとうカテジナ・・・お前たちの事は決して忘れない・・・」『ふふ・・・では行くか・・・ジャンヌ、ナタリー、オリヴィア協力してくれ・・・』「シスターズ・・・」『そこにいるのは101号・・・エリカか?お前たちとは命のやり取りをしたがゆっくりと話し合いをしたかった・・・』「カテジナあなたは・・・」『またの名を12号だ。ジャンヌは21号、ナタリーは70号、オリヴィアは13号だ・・・』「・・・・・・せっかく敵同士じゃなくなったのに・・・」『だな・・・元気でなエリカ、112号を守ってやってくれ』「112号はエレナと名づけた・・・」『そっか・・・いい名だ。きっとマザーもそういってくれるさ。今から私はオリヴィアの力を借りて限界まで力を高め最後のニュークリア・アノマリーを放ち爆弾ごとザ・マスターと原子炉を吹っ飛ばす。ジャンヌとナタリーが気を引いていてくれるがもうそろそろ限界だ』「さよなら・・・おねえさん達・・・」『さよならだ妹達よ』その一言を最後に通信は途絶えた。213話終 次回へ
Sep 6, 2010
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PIXIVで参加してるFallout3の学園パロディです。原作とは違い復興は進み現代よりも文明は進んでいるっぽいです。そんな世界観。メガトン、それは不発弾を模した像を街の中心に置く首都郊外の最大の街。様々な職業、人種が集まるこの場所でエリカ(学パロ)は育ちました。水道局に勤める養父ウォルター、大学に通う長女ローレン、雑貨店を営む次女アンナ、そして9月から101Vault学園に入学するエリカ。PIXIVに載せたものをそのまま持ってきました。
Sep 3, 2010
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鉄拳のエリカ:112号を見てPITTで世話をしたマリーの事を思い出している。猛毒のローレン:ジェネラルが生きていた事が許せない。爆裂のアンナ:カイリーナの死で落ち込むエリカをどう慰めて良いかわからない。BG・ジョー:後ろで見ていた。話の内容を聞きつつも三人を守る為に警戒していた。第212話【チルドレン・オブ・カテドラル】「ひどい・・・」倒れている動物達、折られた植物、あれだけ綺麗だったフロアーが台無しになっていた。ジェネラルの肉の触手によって・・・「行けるかいジョー?」「行けるよアンナ~」アンナとジョーがショックソードを手に前に出る。「アンナ・・・ジョー・・・」「ここはあたいたちに任せろ、エリカはその赤ん坊をしっかりと守ってやりな!」「わかった」それを聞いていたローレンがダーツとプラズマピストル構えて前に出てくる。「わたしもやろう。出口までの突破口を開くぞ!シスターズ4人、お前たちの能力は?」「私はリア、透視ができる」「私はメロ、音波を操れる」「私はローザ、植物を操れる」「私はルナ、金属を操れる」「・・・・・・なるほど、戦闘系ではないとはいうが予想以上に凄いな」「で?どうする?メトロにたどり着くにはここを通らないといけないのだが?」「・・・・・・少し待て、動物達をここに寄せている」「なに?」「ルナ、お前はどの程度金属を操れる?この床を自在に加工できるほどか?」「できるとも、何をさせたいのだ?」「ここに集める動物達に鎧を着させろ、リア、お前はこの触手の元を探してくれ、ローザは植物でジェネラルの触手の動きを止め、ここでエリカと待機、メロはわたし達と一緒に来い」ローレンが指示を出し一斉に動き出すシスターズ、わたしは112号を抱きしめて警戒する。「エリカ・・・だったか?私のそばを離れるなよ?」「ありがとうローザ」植物の蔓が延びわたしの周囲を覆う、迫ってくるジェネラルの肉触手を蔓のトゲが切り裂き迎撃する。場所限定の能力とはいえローザの能力は強いとおもった。アンナ、ジョー、ローレン、リア、メロは真っ直ぐフロアーの上階に続く扉に走り、ルナは集まってる動物達に鎧を着せていっている。しばらくの間ジェネラルの猛攻が続いたが、金属を操るルナと植物を操るローザの活躍で動物達と112号は全くの無傷ですんだ。わたしは112号抱いているうちに体が楽になってくるのがわかった、エレインに打ちのめされた打撲痕は消え、疲労もなくなっている。怯えて気を張っていた動物達もみんな落ち着きおとなしくしている。112号の影響だろうか?「む?ジェネラルの動きが止まったな。ローレン達がやったのか?」肉触手は増殖を停止、襲い掛かってくるのは全て始末する。周りに動く触手が無くなり待機しているとローレン達が戻ってきた。「やったぞ、これで上の階へ行ける」「どうやったの?」「ふむ・・・歩きながら説明しよう」ローレンから説明を受ける。あの後上階へ通じる扉の前に到着したローレン達は扉に張り付いている巨大な顔を見つけた。ジェネラルがここを通すまいとして自分の分身を置いていったのだと。口から吐き出される肉弾をアンナとジョーが防ぎ、透視のできるメロがジェネラルの弱点を探し、音波を操るメロの破壊音波で扉に張り付いた巨大な顔のジェネラルの脳を破壊したという。「だがこれで奴が死んだわけではない・・・本体はどこかに居るはずだ」「地下にいった連中がきっとやってくれるさ」そう、シスターズがSecret-Vaultを爆破すべく原子炉に向かっている。皆無事に脱出できればいいとわたしは思った。戦って命のやり取りをしたこともあったけど今はもう敵じゃない、シスターズはわたしの家族、おかあさんに112号も託された。居住区に上がるとそこはさっきの階よりもひどかった。倒したはずにスーパーミュータントはジェネラルの細胞を受けてフェラルグールのような生物となり徘徊していた。その中に一際大きいスーパーミュータントが・・・「ちぃ・・・こいつら死体を乗っ取られて動いてんのか。ぶっ殺すのが面倒そうだね!」「もうガトリングレーザーの充電パックも残量も少ないよ~」「倒して進むしかあるまい、エリカは動物達と一緒に陣形を組んで戦うな」「駄目ローレン、今度はわたしが戦う。112号のお陰でもうわたしは平気。あなたが112号を抱いていて。きっと良くなる」「・・・・・・そうか、正直意識を保っているのがやっとだ。休ませてもらう」わたしはローレンを下がらせてアンナとジョーに並ぶ。「お?なんかすっきりしてるねエリカ、やれそうな感じだね?」「やれる」「おし、じゃああのゾンビミュータントどもをブチのめすか!厄介な奴が一匹いるけどね」そう、一際大きいゾンビミュータントは巨大剣を持ったスーパーミュータントコマンダーのゾンビ化した姿。もう一度あの強敵を相手にしなくてはならない・・・「うおおおおおおっ」ジョーがレーザーガトリングを乱射してゾンビミュータントを破壊していく。「アンナ、あなたはまだお腹の傷が完全に治ってない、ジョーのサポートをして。ゾンビコマンダーの相手はわたしがする」「エリカ・・・」「大丈夫、今のわたしの体調は万全。心も落ち着いている」解る、今のわたしのアリの知覚は絶好調。視界の外の事まで空気の流れと音で手に取るように把握できる。自分自身がデスクローとアダマンチウムの能力と理解する事でより一層力が沸いてくる気がした。アダマンチウムの骨格ゆえに通常では脳がブレーキをかけてしまうほどの力が出せる。それがデスクローの筋力ならなおさらの事。わたしはおかあさんの残したデータの中から自分のことが書いてある項目をコピーした。それを読んでわたしは自分の体の事を知った。それによるとわたしの筋力は常人の100倍、頑丈さもデスクローの比ではないという。ゾンビコマンダーに負ける気がしない。おかあさんにもらったこの体。育ててくれたメガトンの皆、様々な経験、アリの知覚、マスターリュウの教えてくれた拳法。今のわたしは今迄で一番力がみなぎっている。こちらに気がついたゾンビコマンダー、わたしに近づいてくる。「誰一人ニガサナイ!このSecret-Vaultと一体化した私ハ『ザ・マスター』の名を継ぐにフサワシイ!ワタシの本体は既にこのSecret-Vaultのメインシステムと融合した、ここから全世界の全生命統一(ユニティ)が始まる!今日この日を持ってワタシは『ザ・マスター』を名乗り、我々スーパーミュータントの組織をチルドレン・オブ・カテドラル(COC)と名付ける!!」コマンダーの死体にジェネラルの分身が取り付き叫んでいる。「・・・なぜおかあさんを殺したの?」「ナゼだと?ここを完全に支配するのに邪魔なソンザイだからだ!だが、シスターズはまだ利用価値がある、COCに加わり協力するというのなら殺さずに置いてやろう。無知でオロカナニンゲンどもは核戦争で世界を汚染シタ、ダカラ人間はモウイラナイ、ワタシが統一し世界を変える!さぁどうする?統一か?死か?統一か?死か?」「どちらも無い。わたしたちは生きる」ゾンビコマンダーを前にわたしは構える。212話終 次回へ
Sep 2, 2010
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