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鉄拳のエリカ:自分がシスターズだと知ってショックを受ける。爆裂のアンナ:シスターズの振る舞い、言動に苛々している。猛毒のローレン:彼女はシスターズであろうが敵には容赦をしない。21号:体感速度を操るシスターズ。13号:クリエイトの能力を持つシスターズ。12号:放射能を操る。15号:酸を操る。第188話【協力者】白ラッドスコルピオンに乗ったローレンと、ジョーとガボールに追い詰められる12号と15号。「おい15号・・・あの技を使っていいか?」「ちっ・・・この状況なら仕方ないか。もし私が死んだらちゃんと回収しろよ?」詰め寄る3人、だがわたしは嫌な予感しかしない・・・「喰らうがいい、ニュークリア・アノマリー!!」青白く輝きだす12号の体・・・「皆、伏せて!」わたしはとっさにそう叫んだ。そして次の瞬間、12号の体から凄まじい爆発が起きる。わたしの体を吹き飛ばし、強烈な光と音で視覚と聴覚にもダメージを受けた。12号の体が爆発した?何がおきたのか理解できないままわたしは地面に叩きつけられる。「みんな・・・」PIP-BOYのガイガーカウンターが急上昇している。あの爆発は核によるものと思われる。ヌカグレネードやヌカランチャーが炸裂した時のような爆発。そして放射能・・・体が軋む、重い・・・なんとか体を起こし周りを見渡すと・・・そこには瓦礫と倒れた人々。立っているのは爆発を起こしてアーマー、ヘルメットの飛んだ12号とボロボロの13号だけだった。「ふぅ・・・これをやると裸になるのが難点だな」「離れていた私はなんとかこらえたが・・・15号と21号はまともに喰らったようだな」「ん、生きてはいるようだが作戦の続行は不可能だと思うが。どうする?」「野良二人を回収するか、丁度死に掛けておとなしくなった事だしな。15号と21号の浴びた放射能は私が取り除いてやろう、12号お前は野良を回収しろ」「ああ、だがあそこにいるしぶとい野良の一人はどうする?」「奴と戦う力は今の我々には既に無い、今回は放っておけばいい」「そうか、野良二人を回収できただけでもマザーはお喜びになるだろう」体が重い・・・このままではアンナとローレンが連れ去られる。動けるのはわたし一人、何とかしなければ。もう家族を失うのは避けたい、いつもわたしは救いたい者を救えない。「あああああああっ」「何っ!?」全身の力を振り絞り12号に肉薄する。「パラライズパーム!」体が上手く動かず不完全なパラライズパームで12号を吹き飛ばす。「まだそんな力が・・・ごほっごほっ」「わたしは・・・もう失いたくない!」「しぶといやつめ・・・」13号がレーザーピストルを撃って来る。わたしは頭部と心臓をガントレットでガード、レーザーを浴びながら13号に接近する。わたしのコートはフェンディが改造してくれた特別製で特殊コーティングが施されている、少しの間ならレーザーも耐える事が出来る。「横拳!」わたしの右拳が13号のレーザーピストルを粉砕、更に一歩踏み込んで崩拳を打ち込む。「はぁっ」「ぐ・・・はぁっ」地面に転がる12号と13号。すでにわたしの全身は限界、悲鳴をあげている。「止めは差さない・・・帰って」「クソ・・・あと僅かと言うところで・・・」「早く行って、わたしも次は殺さない自信は無いから」シスターズが去るまでわたしは構えを解かずに警戒をする。わたしは彼女達が地平線から姿を消すのを確認し倒れこむ。動けない・・・精神的ショックと肉体的ダメージでわたしの体は限界に来ていた。目が覚めた時、わたしはベッドの上に居た。どこかの街?「あ、お目覚めだね。おはようエリカ」「アンナ・・・ここは?」「カンタベリーコモンズだよ。ほら、あのアンタゴナイザーとメカニストの街だよ」「カンタベリーコモンズ・・・どうしてここに?」「気がついたら皆倒れててね、スティムパックとRADアウェイを打って応急処置したんだよ。そっからローレンの操る白サソリに壊れたトラックを引かせてここまで運んだってとこさ」「そうだったの・・・」「二日も目を覚まさないから心配したんだよ・・・寝言を叫んだりうなされたり熱が出たりね」「心配をかけた・・・」「まぁ生きてたんだしね、気すんなって」「他の皆は?」「ローレンは・・・片足の骨折と軽い火傷、ジョーは火傷と打撲、ガボールは肋骨と鎖骨を折ったみたいだね。後はタロンの連中が3人生き残ったよ、まぁもう戦えない体になったけどね」「アンナは?」「手首の捻挫と打撲、擦り傷・・・まぁ後ちょっと火傷だよ。一番軽傷だよあたいが。あの爆発のあった時一番遠くに居たし、13号の奴が盾になってたしね」「良かった・・・無事で」「またポロポロ泣いてる・・・嬉しい事じゃないか、ニッコリしな」「・・・ええ」アンナがわたしを抱きしめる。「お前がシスターズを追い返してくれたんだろ?ありがと、そして生きててくれて嬉しいよ」「・・・・・・」彼女に抱きしめられてまた涙が出てきた。シスターズの事や今のウェイストランドの状況、わたしの無力さ、亡くなってしまったメガトンの皆、やるべき事など様々な思いが溢れてくる。しばらくの間わたしはアンナに抱きついて泣き続けた。落ち着いたわたしは食事を取り、カンタベリーコモンズを見て回る。街は以前訪れた時よりも活気づき行商人の数も増えていた。元アンタゴナイザーと元メカニストも警備や街の工事に精を出している。このまま発展していけばメガトンを超える街になるかもしれない。その為には・・・エンクレイヴ、スーパーミュータント、Dr.カイリーナをなんとかしなくてはウェイストランドに未来は無い。今のわたし達のやるべき事、それはオールドオルニーの発電所に行きテスラコイルを取ってくる事、対エンクレイヴの兵器開発に欠かせないものだから。カンタベリーコモンズを歩いていると杖をついたローレンと出くわした。「起きたのか。どうだ調子は?」「怪我は大したことない・・・ローレン生きててよかった」「ああ、爆発の瞬間白サソリを覆い被せて爆風の直撃を避けたからな。問題はオールドオルニーの探索だ。みんな満身創痍だ、デスクローの多いあの場所をどう抜けるかだな」そう。問題はそこにある。いくらローレンでも大量のデスクローは無理らしい。生物によって難易度も操れる数も違うらしくデスクローは2,3体が限度だときいた。どうすれば・・・「おやぁ?カンタベリーコモンズのヒーローが暗い顔をしてどうしたんだい?」「あ・・・」元メカニストの今はスコットと名乗っている彼が話しかけてきた。わたしは彼に事情を話す。「なんだそういう事なら私の警備ロボットを持っていってくれ!4体までならいいぞ」「いいの?ありがとうスコット・・・」「恩に着る」「良いって事よ!ターニャもアンタに協力してくれると思うぜ」ターニャとは元アンタゴナイザーの事。今二人は付き合っているらしい。「私が作っている装備だけど気に入ったのがあれば持っていってよ。蟻の甲殻を利用した物で軽くて丈夫で燃えにくいんだ。傭兵達にも人気があるんだよ」ターニャの持ってきた装備は以前着ていたアンタゴナイザースーツを改造したもの。手袋のブーツ、アーマーにヘルメットがある。わたしはボロボロになったブーツをターニャの持って来た物と交換し、ローレンはベストのように着込む防弾アーマーを選択した。「ギャラクシー・ニュース・ラジオであんた達のことは聞いてるよ、私達は街を離れる事はできないけど出来る限りの協力はさせてもらうからね。アンタがこの街に来なければ私とスコットはずっと街の厄介者だったし彼の魅力に気づく事もできなかったしね」「ああ、本当に感謝してるよ!それといつでも困った時はこの街に来てくれ」188話終 次回へ
Jun 30, 2010
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鉄拳のエリカ:21号の顔を見て雷に撃たれたような衝撃を受けている。爆裂のアンナ:13号と戦っている。猛毒のローレン:シスターズ襲撃から姿が見えないが・・・第187話【砦の攻防】わたしの目の前にわたしと同じ顔が・・・アンナ、ローレンとも同じ顔。21号のヘルメットの中から現れたのはわたし達と同じ顔だ。「フフフ・・・驚いているようだな?私だけでなく他のシスターズも同じだぞ。年齢的な差はあるが全員がこの顔だ」「・・・・・・クローンなの?」一度は否定したクローンの可能性を21号に聞いてみる。「半分正解だが・・・そんな単純なものではない。シスターズ、この名前が意味している」「じゃあ・・・姉妹とでもいうの?」「フフ・・・まぁ全員同じ血を引いているという点ではそうだな」そんな・・・彼女達はアンナ、ローレンと同じ・・・なのに命を狙ってくる。何故?どうして?わたしはシスターズと戦いたくない、殴りたくない。どうすれば彼女達と争わずにすむのだろうか。Dr.カイリーナとは一体・・・エデン大統領・・・ZAXが答えたDr.カイリーナの情報は・・・『検索中・・・カイリーナ・ミノーグが該当しました。この人物はエンクレイヴに在籍していた記録があります。2235年にエンクレイヴに入隊、2249年に行方不明になっています』この程度の情報では何もわからない。「21号、どうしてわたし達を狙うの?目的は何?」「フン、質問ばかりだな。」21号は腹部を押さえながら立ち上がる。わたしの一撃で肋骨は折れているはず。「・・・体感速度を操る私に攻撃を入れるとは見事だが。だが、こんな偶然は二度と起こらん」いくら体感速度を操れて時間を遅く感じようとも空中では動けない。わたしはそこを狙った。刀を構える21号、わたしは・・・左手を前に突き出して構える。「どうして狙うかだと?マザーの命令だからだ。マザーはお前たちの能力を見て回収する価値があると判断されたのだ」「・・・・・・」「おしゃべりはここまでだ、お前たちはここで殺され死体は回収される」動きの鈍くなった21号が攻撃を仕掛けてくる、先ほどの鋭さが無い。鋭さは無い・・・が、彼女に反撃ができない。顔を見てしまったわたしにはできない。横では13号とアンナが戦っている。「はぁはぁはぁ・・・どうなってるんだい、そのプラズマライフルは弾切れないのか?」「フフッ・・・これは私の能力によるもの。マザーに与えられし私の能力はクリエイト。エネルギーを生み出し、汚染物質を浄化し、生命力を与える事が出来る。数多くいるシスターズの中で最初の成功例が私だ」「なに・・・?クリエイト?成功例??」「私以降のシスターズには他の目的で違う種類の能力がつけられるようになった。ここに来ている12号は放射能を操り、15号は酸を操る破壊活動にはうってつけというわけだ。さらに」「オラァ!」13号が話をしている途中にアンナはショックソードで斬りかかった。「チィッ」プラズマライフルで受け止めるもショートを起こして壊れてしまう。「おしゃべりをして時間稼ぎかい?おまえがスタミナ切れしてるのはあたいには解んだよ」「フン・・・流石は戦闘特化系融合組か」「はぁ?」「おとなしくマザーの所についてくれば全てを話してやるがどうだ?」「はっ、どうせ無事に連れて行く気なんてないくせによ!」アンナの攻撃をかわしながら次の武器を背中から取り出す13号。リッパーのように見える。「それはお前たちの態度しだいだ。おとなしくついてくるというのならお前達の大切なお友達は攻撃しないと約束してやろう。なに、同じシスターズじゃないか嘘はつかんよ」13号の言葉に一瞬戸惑う。やはりわたし達もシスターズ・・・「同じだと?あたいたちはカイリーナも知らないしちゃんと名前もあって自分の意思で人生を生きてんだよ!お前らみたいにナンバーで呼び合って道具みたいな奴と一緒にすんな!」「野良シスターズが偉そうに!お前らもナンバーがあるのだぞ!?」「あたいはアンナ!ナンバーでなんか呼ばれたくないね!!」アンナと13号の攻防が続く、後ろでは小爆発が連続で起き、悲鳴が聞こえている。既にタロン社の砦は半壊している。ローレンはどうしたのだろうか?わたしは21号の攻撃をかわしながら周囲を見回しローレンの姿を探す。「よそ見している余裕がお前にあるのか?」突きを放つ21号、わたしはギリギリ回避しその腕を掴む。「くっ・・・」掴めた。21号の体感策度を操る能力は発動していなかったようだ。彼女鼻からは血が流れ、目は充血している。恐らくは能力の乱用とわたしの与えたダメージで限界が来たのだ。わたしは21号の刀を取り上げそのまま腕をねじ上げて地面に引き倒した。「くそ・・・こんなタイミングで限界が・・・さぁ殺せ、お前の勝ちだ!」「殺さない・・・」押さえ込んだ21号をわたしはどうする事も出来ない。どうすれば・・・その時砦の扉が吹き飛び中から巨大な白ラッドスコルピオンが現れた。「またせたな!寝起きの悪いこいつをなだめるのに少し手間取ってな」ローレンがその後ろに立っていた。白ラッドスコルピオンはローレンの命令で砦を破壊して回っている12号と15号を追う。12号の放射能、15号の酸を受けながらも意に介さず突き進み追い詰めていく。「ちぃ・・・ブリーチとは厄介な」「倒すのには少々骨が折れるな」駆け回る12号と15号に追いつくジョーとガボール。白ラッドスコルピオンの両側に位置し、銃を向けている。「はぁはぁぜぇぜぇ・・・や、やっと追い詰めたぜお嬢ちゃんたち・・・」「あ~疲れた・・・メディスティックアーマーのアシストがあってもつらいね~」後はアンナが13号を何とかすれば形勢逆転に・・・「ほらほらほらぁ」「くっ・・・」アンナの攻撃を防ぐのがやっとの13号、攻撃させてもらってない様子。「もうお前の癖とか動きは見切ったよ。あたいにはもう勝てないね。お前の能力は凄いけどこうやって戦うには向いてなかったみたいだねぇ」「黙れ!」アンナの一撃が13号のリッパーを弾き飛ばす。そしてそのまま首元にショックソードを突きつけるアンナ。「手こずらせやがって・・・」187話終 次回へ
Jun 28, 2010
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クロエ:初対面のロミルダとも人見知りせずにすぐに打ち解ける。ロミルダ:クロエの事は人懐っこくて小柄な人だなと思っている。アリス:濃いメンバーに振り回されながらも頑張る。戦士ギルドにいるときも同じ感じ。マルベリー:アリスにはいじわるをしない。彼女のいう事なら少しは聞く。第二十三話「ヴァータセンの秘密2」クロエとロミルダは魔術師の持っていた翻訳書と石版の文字を照らし合わせ読んでいく。”命は炎から、魔術は光から””知識を鎧として身につけよ””痛みによって学んだ知恵は、暗い時代の信頼できる道しるべとなる””追放のエルフたりし我らが祖先達は、小川とブナの木と星々の中に、平和という恵みが歓迎する声を聞いた。” ”祝福するものとされるもの”「ええっと・・・この石版に石盤に書かれているのは・・・この翻訳文の”命は炎から、魔術は光から”の命は炎からに当てはまるわね」「ほうほう、じゃあこっちの石版の文字は・・・av mafre nagaia・・・翻訳の中には見つからないね・・・後回しにする?ロミルダさん?」「そうね~・・・後二つの石版を解読してから考えましょう」地道に調査をするクロエ&ロミルダ、一方マルベリーとアリスは調査をしていた魔術師の記録を読んでいた。「ふぅん・・・反応する魔法はひとつの属性を持つものに限る・・・か。そして4枚の石版にはそれぞれ違う属性の魔法の事が書かれている・・・と」「さっき柱が変形したのは正解の内の一つを当てたからかな?」「恐らくそうね、火属性は当たり。でも柱に当てる順番も他の属性との関係も調べなきゃいけないわ・・・まずは火属性ね、フェーゴ!」「あっ!」マルベリーの放った火の玉は柱にぶつかり吸収、一部分が変形しせり上がる。「これでもう一回・・・フェーゴ!」「ああ・・・駄目だよマルベリー!」2発目の火の玉がぶつかると柱は元に戻り、部屋の四隅の反撃の水晶が光る。「なるほどね、パレッド・デ・ララーマ」魔法障壁で身を守るマルベリーとアリス、しかし石版の傍にいたクロエとロミルダは電撃に撃たれてしまう。「わあああああああああっ」「きゃああああああああっ」二人が電撃に撃たれるのもお構い無しに続けるマルベリー。「ん~・・・これで一回目の魔法が火属性という事はほぼ確定ね・・・さぁ次の魔法はなにかしら」「ちょっとマルベリー!わたくしはさっき声かけてって言ったわよね?」「そうだそうだー!」「あら、今度は警戒してるのかと思って遠慮無しにやったのだけど・・・謝るわ」「アナタばっかり試さないでくれる?わたくし達も調査してるのよ」「ん?勝負じゃなかった?だから私は手っ取り早い方法を取ってるのだけど?」「マルベリー!勝てば何でもしていいなんて考えは駄目だよ!」「うっさいわねチビクロ・・・あんたに私のやり方をごちゃごちゃ言われたくないわ」「ま、まぁまぁ・・・マルベリーここは一回クロエ達にさせてあげようよ」アリスが制止に入り何とかマルベリーの暴挙を止める。翻訳文をひったくるように念動魔法でロミルダから取り上げたマルベリーはふくれっつらで通路に出てそれを読んでいる。「アリスのお陰で助かった・・・あのままじゃ電撃に撃たれすぎてどうにかなりそうだったよ」「本当だわ、アイリスさん感謝するわ。じゃあクロエさん続きをしましょ」羊皮紙に翻訳文と石版の文字を照らし合わせたものを二人で見つめ確認しあう。「2番目の石版は不明だとして・・・3番目4番目はマジカの増減を意味してるようね」「うんうん、じゃあ試しに柱に当ててみる?」「いえ・・・2番目の謎を解かなければ3,4番目が解ってもきっと駄目ね」「ううーん・・・1番目が火・・・で3,4番目がマジカの増減ってことは1の逆が2かな?」「考えられるのは火属性減退か熱いの反対の冷たいで冷気魔法・・・かしら」「う~~~ん・・・冷気にしよう!もし間違ってたらロミルダさん魔法障壁お願い!」「解ったわ、じゃあクロエさんお願いね」「炎撃!」クロエの火の玉で音を立て変形する柱。「次は氷撃!」更に変形する柱、隙間から下に降りる階段が見える。「やったぁ!これで1,2番が解ったね!!」「運が良かったわ・・・次はマジカの増と減・・・クロエさんどっちだとお思い?」「えっとねぇ・・・あたしの勘では先に減退かなぁ。次はロミルダさんやって、あたしマジカ減退と増加できないの」「了解、それでは・・・!『愚者のため息!』」更に変形する柱、そして最後にロミルダはマジカ増加の魔法を放つ。「『賢者の知恵!』」柱は全て天井にあがり地下へと続く階段が現れた。「やったやったぁ!!」「やったわ!わたくし達の勝利ね!」はしゃぐクロエとロミルダ、その後ろでマルベリーが睨みつけている。「まだよ!この遺跡の謎はまだ全て解き明かしたわけじゃないでしょ!」「ほっほっほ!負け惜しみ?潔く負けを認めたらどうなのマルベリー?」「アリスの顔を立てて先を譲ったら運良くたまたま出来ただけじゃない!!あんたの手柄じゃなくてチビクロのおかげでしょっ!?」声を荒らげるマルベリー、どうしても納得が出来ない様子だ。「負けは負けよ!クロエさんと協力したのはわたくしだわ!この下にある仕掛けは次の勝負だからね、連続敗北させてあげるんだから」「く・・・デコルダ~この屈辱は必ず晴らすわよ」地下2階は迷宮になっていた。仕掛けを思わせるスイッチや踏み床が多数存在している。侵入者を攻撃するように設定された罠を切り抜けながら4人は迷宮を一回りする。「さささ寒いよう・・・」「クロエさん冷気の罠に掛かりまくってたからね・・・」「大丈夫クロエ?」「アホねチビクロは・・・調子に乗って先頭歩くからよ」「さて・・・どうするマルベリー?負けたあんた達に先を譲ろうとおもうけど?」「デコルダ・・・あまり私を怒らせないほうがいいわよ?先にやらせてもらうけどね」真剣な顔になるマルベリー、彼女はアリスを連れて迷宮を回る。いつもより慎重に丁寧に床や壁のスイッチを調べていく。「マルベリー・・・?」「なぁに?」「あの・・・さっきはクロエたちに先を譲ったばっかりに負けちゃって」「仕方ないわ。今回勝てば一勝一敗で引き分けだし問題ないわ」広いフロアーで足を止めるマルベリー、中央にある高台が気になる様子だ。「あの上に行く方法があるはずね・・・」「確かに怪しいね。あ、ほらあそこの床だけちょっと色が違う事ない?」アリスが指を刺した場所は何かがこすれた跡にも見える。マルベリーは横で鞄からとりだしたポーションを飲んでいる。身体能力強化のポーションだ。「はっ!」飛び上がり壁に手をかけて登っていく、普段の彼女からは想像も出来ない行動だ。アリスが下で心配そうに見つめる中マルベリーは高台に上りきる。そこには4本の柱があり、中央には何かを隠すように天井から吊り下げられた金属の蓋がしてあった。「さぁて・・・なにがあるのかしら。この蓋のスイッチは・・・きっとあれね」柱に設置されたスイッチを押すと蓋の下から眩い兜が現れた。「これを見せればデコルダも黙るわね・・・ん?」妙な気配を感じ下覗くと高台の回りが闇の精霊に囲まれているのが見えた。「アリスー!!マノディ・ディオ・・・」「あ、マルベリー!急に一杯出てきて・・・やぁっ!」剣を振る闇の精霊の攻撃を受けるアリス、念動魔法で自らのマントを持ち上げ落下速度を軽減させマルベリーが高台から降りてくる。「お宝を奪ったから渡すまいと出てきたのね・・・」「上級のアンデッドがこんなに・・・マルベリー、あたし聖騎士に変身するよ!ゴールドオーロラウェイブ・・・聖騎士ゴールド参上!!」黄金の光に包まれ聖騎士の装備を纏うアリス、クロエの影響か決めポーズまでしている。「・・・チビクロのアホが少しうつったみたいねアリス」「でも・・・こうやってノリノリになるのもモチベーション上がって悪くないよ?」銀の剣を振り闇の精霊と剣を交える。マルベリーは自分の腕ほどの長さの杖を構え火炎を飛ばし応戦する。闇の精霊の数は6体、一体一体が鍛え上げられた戦士並の動きをしている。「数が多いわね・・・アリスの必殺技で一掃できればいいのだけれど・・・パレッド・デ・ララーマ」闇の精霊が飛ばしてくる魔法を防ぐマルベリー、後方に下がりアリスの援護をする形を取る。「サングレ・イ・トレーノ!!」前に来る闇の精霊を電撃で押し返す。アリスはマルベリーに近寄る敵を食い止めている。「アリス、私が先頭の闇の精霊の動きを止めるからその間に必殺技をお願いね!」「解った!」「トラジェディア・イ・イェーロ!!」大きな冷気の塊が床に炸裂し半径3メートルほどが凍りつく。冷気に当てられた闇の精霊の動きは鈍り後続との距離が縮まる。玉突き状態だ。「今よ!」「ホ、ホーリーブレイドッ!!聖騎士・ゴールドキャリバァアアアアアア!!」上段から振り下ろされ放たれた黄金の閃光が闇の精霊らを切り裂いていく。アリスの必殺技ゴールドキャリバーは連発は出来ないものの、範囲、攻撃力に優れ上級アンデッドの闇の精霊ですら一撃で葬る力を持っている。「すさまじい威力ね・・・アリスをパートナーに選んでなければ危なかったわ」「はぁはぁ・・・やったね!」つづく
Jun 26, 2010
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アリス:マルベリーのペースに押さっぱなし。マルベリー:帝都でもある程度の顔が利くほどの人脈を持つ。クロエ:移動販売で売っていたリンゴご飯が気になる。ロミルダ:マルベリーに対抗心剥き出しの14歳。普通に優秀な魔術師。第二十二話「ヴァータセンの秘密」帝都でロミルダ・クラウゼヴィッツに出会った三人。マルベリーに勝負を挑むとさっさと行ってしまった。マルベリーはアリスとクロエのふたりに錬金術素材を集めるように言い、自分はロミルダとの遺跡調査の勝負に行くつもりだった。が、結局ふたりはついてきてしまった。「なんで付いてくるのよ」「いいじゃん、マルベリーの外での仕事見たこと無いし見学したいなぁって」「あ、あたしも興味があるし」「はぁ・・・まぁいいわ、そのかわり荷物もちしてよね。アリスは私の助手をしなさい」アルケイン大学から出てきたマルベリーは二人の姿を見るなり呆れた顔をしていた。マルベリーのすぐ後ろに居るのは白いドレスのロミルダだ。「なによマルベリーこの人たちは!一対一の勝負じゃないの?卑怯だわ!!」「ほらこう言うでしょ?だから面倒なのよ・・・」「ごめんねぇ、邪魔しないから見学させてよロミルダさん」「ええ、おとなしくしてますから!」「何者なのアナタたち、昨日もマルベリーの横にいたわね?」「あたしはクヴァッチの魔術師ギルド所属のクロエ・フェリージ」「コロール戦士ギルドのアイリス・グラスフィルです、よろしくお願いします」「クヴァッチて・・・あのフィービー・フェリージの?それにダンマーのアナタの名前・・・深遠の暁を倒した騎士じゃない!」「ま、そこそこ使える奴らよ。ふたりとも魔法と錬金術はてんでだめだけどね」「わ、わたくしにだって素晴らしい友人が沢山いるのだわ!」「あっそ、そんな事どうでもいいからさっさと遺跡調査に行くわよ」「ちょ、ちょっと少しぐらいわたくしの話をききなさいよ!」大学を出た4人は遺跡ヴァータセンに向かう。この遺跡の調査はマスターウィザードのラミナス・ポラスからロミルダに依頼したものだ。4人のマスターウィザードの直属の部下のウィザードはそれぞれ3人おり、ラミナスの部下の一人がロミルダなのだ。マルベリーは別のマスターウィザードのエリス・アインバッハの部下になっている。それぞれの特性、長所によって振り分けられている。「ねぇマルベリー、エリス様は最近大学に姿を現さないようだけどどうなの?」「さぁ?殆ど直接会うことないから知らないわね。たまに仕事依頼の手紙が来るくらいよ。普段はクヴァッチの退屈な仕事をしてるわ」「へぇ~じゃあバリバリ仕事をこなしてるわたくしの方がアークメイジに近づいてるわね」「数じゃないわ、質よ。現に私はアンタより早くウィザードになれたんだし」「むきぃー!」「またカッカしてるわね、そんなに熱くなると髪が抜けて益々オデコが広くなるわよ?」「ならないわ!マルベリーこそ背が低いくせに!」「私は平均的な10歳のダンマーの身長よ?後ろにいるチビクロみたいに19歳であんな身長ならチビって言われてもしかたないけどね」「アナタお友達の事なのにめちゃくちゃ言うわね・・・」「いいのよ現にチビなんだから、アンタはオデコ広いからデコルダね、クスッ」「なななななんですってぇー!!」マルベリーとロミルダのやり取りを聞いて顔を見合すふたり。「マルベリーとロミルダさんてキャラ濃すぎだね」「そうだね・・・あたしの周りは濃い人ばかりだけど。ママを始め魔術師はもうね・・・」途中洞窟の前で馬を降り、中に入る。炭鉱の途中で発見された遺跡の為に入り口は埋もれてしまっている。4人は明かりを燈して奥へと進む。遺跡ヴァータセンに到着すると入り口にはバトルメイジが二人立っている。アイレイドの遺跡は2000年以上たった今でも仕掛けや罠、照明が機能している。その為に野盗や犯罪者、ヴァンパイアの住処になりやすい。そういった者が中に入るのを防ぐ為に調査中の遺跡には帝都軍やバトルメイジが警備をしているのだ。「ああ、ロミルダさんにマルベリーさん、調査ですか?どうぞ中にお入り下さい」「警備ご苦労様です、後ろの二人はマルベリーの友人で見学希望者だそうですよ?」「解りました、では」炭鉱の壁に穴を開けた入り口をくぐる4人。そこはとても今まで人の手が入っていなかったことなど感じさせない遺跡が広がっていた。松明を照らさずとも魔力の篭ったヴァーラ石やウェルキンド石が見事な装飾を施された照明具に飾られ遺跡を照らしている。「遺跡の中のバケモノはバトルメイジの処理させたからまぁ安心よ」「ふぅん・・・この遺跡中々のものね。アイレイドの中でもここは上流階級の者が建てたのかも」「ほほー・・・綺麗なところだね~あんまりアイレイド遺跡は行ったことないけどここは凄い!」「あたしはちょくちょく仕事で潜るけど・・・こんな綺麗な遺跡滅多にないよ」「それでデコルダ、勝負はどうやってするのかしら?」「デ、デコ・・・おほん、この先にある遺跡の仕掛けの謎を先に解いた方が勝ちよ」「勝ったら何か褒美でもあるの?」「そうねぇ・・・負けたほうは勝った方のいう事を一つ聞くことにしない?」「いいわよ、どうせ勝つのは私だからね。さぁチビクロ、アリス、きりきりと働きなさい。私の荷物を持ってチビクロ、アリスは足元を照らしてくれない?」早速ふたりをこき使うマルベリー。その姿を見たロミルダは面白くなさそうだ。「ちょっとぉ!もう勝負は始まってるんだから自分でやりなさいよ」「うるさいわね・・・雑用くらいいいじゃない。それともアンタは一人だから僻んでるの?」「ち、ちがうわよ!ただちょっと卑怯と思っただけよ」「へぇ・・・じゃあ一人あんたに貸してあげるわ。私も公平に勝負したいしね」そう言うとマルベリーはクロエをロミルダの助手につける。「ブレトン同士仲良くやりなさい、デコとチビのデコチビブレトンチームでね」「ひどいネーミングだ!」「ひどい?ぴったりじゃない、デコチビコンビ!クスッ」「くぅぅっ・・・やりましょうクロエさん!マルベリーをギャフンと言わせましょう!!」「おおー!」先に下に降りて行くロミルダとクロエ。マルベリー、クロエ、ロミルダのテンションについていけず落ち着かない様子のアリス。基本真面目で戦士ギルドの体育会系で育った彼女には理解できない世界だった。「あ、あの・・・マルベリーあたしは何をすれば・・・」「そうねぇ、とりあえず私の指示に従ってればいいわ。アリスは真面目だしチビクロみたいにいらないことしないからね。チビクロはデコルダに押し付けられて良かったわ。まぁあいつの激運で奇跡が起こらないとも限らないけど」ヴァータセンの地下の中央には巨大な石柱が聳え立っていた。部屋の四隅にはアイレイド語で書かれた石版が壁に設置されている。調査に行き詰まっていた魔術師が4人と交代した。「アイレイド語の翻訳までは出来たのですがどうしても仕掛けが解けなくて・・・この先はウィザード殿にお任せします。この本をお役に立ててください」「ありがとうございます、大事に使わせていただきます」「気をつけてください、あの柱は魔力に反応して電撃を打ち返してきます。私も一度喰らって2時間ほど意識を失ってしまったので・・・」「そうですか・・・ご忠告感謝します」目の下にクマを作った魔術師は通路にある寝袋にもぐりこみあっという間に寝てしまった。「さぁって・・・中々やっかいそうな仕掛けだわね。クロエさん、早速はじめましょうアイレイド語の翻訳と石版を照らし合わせて読んで見ましょうか」「うん!」「私達も始めるわよアリス、まずは・・・火の玉魔法を柱に打ち込みなさい」「ええっ!?さっきあの人が電撃が飛んでくるから気をつけろって・・・」「気を失っただけでしょ?焦げるほどの出力でもないし死にはしないわよ、さぁやって」「う、うん・・・フェーゴ!」アリスが小さな火の玉を柱に打ち込んだ。すると火の玉は柱に吸収され一部分がせり上がり変形した。魔力を吸収して動力にする機構のように思われた。「ふぅん・・・じゃあ次は電撃でも撃って見て」「うう・・・気乗りしないなぁ・・・トレーノ!」アリスの放った電撃は柱に吸収される。すると柱は元の状態に戻り四隅にある石版の前の結晶が光り電撃を放った。「パレッド・デ・ララーマ!」マルベリーの魔法障壁が電撃を防ぐ。だが石版の近くにいたロミルダとクロエはまともに電撃を浴びてしまう。「きゃあああああああああああ」「うわあああああああああああ」「ああ・・・クロエとロミルダさんが・・・」「あは、大丈夫よあいつらブレトンだし魔法耐性高いしね。じゃあ次は冷気撃ってみて」クロエとロミルダが電撃に撃たれたのにも関わらず更に魔法を撃つように命じる。流石にアリスは気が引けクロエとロミルダに駆け寄る。「大丈夫クロエ、ロミルダさん!」「あぅぅ・・・痺れたよ」「ななな何?何が起こったの?」「ごめんなさい、魔法を当てちゃいまして・・・」「何やってんの!?忠告されたじゃない!・・・マルベリーの指示ね」「ちょっとマルベリー!やるなら声かけてよ!」「ええ、次からそうするわ」悪びれた様子も泣く少しの反省の色も感じないマルベリーの態度にロミルダは顔を真っ赤にして怒る。クロエはロミルダを宥めながら石版の文字を一つずつ解読していく。「ね、ねぇマルベリーせっかく資料があるんだし先にそれ読まない?」「面倒だけどそうしたほうがよさそうね」アリスの提案でマルベリーは先に調査をしていた魔術師の調査記録を読み始めた。つづく
Jun 23, 2010
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鉄拳のエリカ:不安になりながら21号と対峙する。シスターズ:Dr.カイリーナの特殊能力兵。個々をナンバーで呼び合っている。21号:シスターズの一人。体感速度を操る。彼女の刀の名は「EndBossSword」第186話【エリカVS21号】21号の刀がわたしに襲い掛かる。切っ先を避け踏み込むタイミングを伺う。「おまえが・・・おまえなんかがっ!」「・・・・・・」フェンディから貰ったガントレットで受け止めようかと考えた、しかし相手の刀はアダマンチウム、万が一強度を越えるものならわたしは大きなダメージを受けてしまう。受け止めないで回避に専念する。両手で刀を操る21号の剣は速い、斬りかえしが速くフェイントも混ぜてくる。「フフフ、お前の身体能力がいくら高かろうが徒手空拳である時点で負けは決定している!」「はっ!」わたしは刀の側面を蹴り21号に肉薄する。「見えていると言っただろうが!!」わたしの拳を紙一重の見切りで避ける21号、体勢を整え刀を構える。さっきとは違い右上に刀身を、上段からの斬撃に特化したような構えだ。「シィッ!!」猛烈な踏み込みから一気に振り下ろされる刀、後ろに飛んで回避するも追い撃ちの突きがくる。刀はわたしのコートをかすめ、後数センチで胸に突き刺さるところまで来ていた。「避けたか・・・だがいつまで無事でいられるだろうな」攻撃は鋭かった、何より触れてしまえばいけないというプレッシャーがあった。わたしは速度には自信がある。この距離で銃を撃たれようとも狙いをつける瞬間に拳を叩き込む事が出来る。21号の刀は間合いに入りさえしなければダメージを受ける事は無い・・・しかし間合いに入らなければわたしの攻撃も届かない。再び右上段に構える21号、次の攻撃も上段からだろうか?そう思い込ませて横斬りが来るかもしれないし突きが飛んでくるかもしれない。威圧感のある構えにわたしの体から汗がにじむ。「シャッ!!」鋭い踏み込みから21号が狙ってきたのは・・・わたしの足だった。「くっ」なんとか足を引き避けるもそのまま低い体勢から斬り上げを放つ21号、わたしの左太ももに切っ先が触れる。「うっ・・・」「浅かったか、まあいい徐々に削っていってやろう」このままではいけない、21号にのまれて斬られてしまう。あの刀を避けなくては・・・「どうした?もう一度さっきのように刀の側面を蹴ってみるか?今度は足がなくなるだろうな」「・・・・・・」今度は刀身を低くして正面に構える21号。「セヤァ!」倒れこむような動きで予備動作の無い踏み込みをする21号、マスターの動きに少し似ていた。水平にした刀身でわたしの喉を狙って突いて来た。ギリギリかわしたところに次の突きが首の皮を掠める、そして更に3発目の刺突はわたしのこめかみを浅く切り裂いた。「フフフ・・・私の三段突きを避けるとは。次はどうかな?」「はぁぁ・・・」左手を前に突き出しパラライズパームの構えを取る。「セヤァッ!」三段突きがわたしに襲い掛かる、一段目二段目の突きを避け三段目の突きを・・・「ううっ」「なに!?」左掌に突き刺して受け止める、止まった刀身の峰を右手で握り締めそのまま引き寄せる。「・・・っ!」引き寄せた21号の腹部を思い切り蹴り上げる。「がはぁっ」攻撃が当たった、彼女は体感速度を操るからどんな攻撃も見切れるといった。しかし・・・その能力は常時発動できるものではないらしい。わたしの蹴りが当たったのが証拠。「ゴホゴホ・・・」21号のヘルメットの隙間から血がにじむ。わたしの蹴りは彼女の内臓にダメージを与えた。「エンドボスソードを・・・はなせぇええええ!!」「あああああああああっ」刀身に電撃が走る、刀を放してしまった。21号は腹部を押さえ間合いを取っている。「まさかそんな捨て身の戦法をとるとはな・・・だが、2度は通じん!」ゆっくりと正面に刀を構える21号、徐々に間合いを詰める。「・・・・・・」さっきのように勢い良く踏み込まず、こちらの動きを読むようにゆっくりと近づいてくる。この状態で下手にわたしの方から攻撃を仕掛ければ体感速度を操る21号は簡単にカウンターをとってくるだろう。どうすれば・・・「どうした?動かないのか?それならこのまま突き刺してやるぞ?」肉を切らせて骨を断つ方法はもう通じない、あの刀には電撃が流される。電撃・・・ガントレットなら電気を流さないかもしれない、21号の動きにあわせ拳で刀を挟み込めば・・・「甘い!」その瞬間21号が刺突を放つ。ギリギリしゃがんで避け、拳で足を狙う。「ふんっ」飛び上がって避ける21号、わたしは全身のバネを使い無理矢理自分の体を跳ね上げる。アダマンチウムの骨格と常人離れした筋力を持つからこそ出来る動き。「炮拳!」21号の体が着地する瞬間全力で下から突き上げる拳を叩き込む。「ごぁっ・・・」わたしの右拳に肋骨を砕いた感触が伝わる。21号の体は数メートル後方に落下した。「はぁぁぁぁ・・・」「がはごほ・・・こんな・・・これほどの力とは・・・」四つんばいになり立ち上がろうとする21号、ヘルメットの隙間から血が落ちている。「くそ・・・血が・・・フェイスオープン・・・」ヘルメットの下半分が左右に開き21号の鼻と口が露になる。「ごほっごほっ・・・まだだ、私は負けんぞ・・・」「・・・・・・肋骨を砕いた、肺に突き刺さってるかもしれない。貴女はもう戦えない」「この程度勝負がついたなどと思わないことだ・・・」「・・・・・・」21号の声が鮮明に聞こえる。前に戦った68号と同じ声・・・おそらく他のシスターズも同じ声。「はぁ・・・はぁ・・・何を見ている?私の顔がそんなに気になるのか?」「!?」「いいだろう、見せてやるよ。その方がお前にはダメージを与えられそうだしな!」ヘルメットを外す21号。中から現れたのは・・・金髪のショートカット、赤い目・・・そして・・・右目の下のホクロ。嫌な予感が的中した。186話終 次回へ
Jun 20, 2010
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鉄拳のエリカ:シスターズに会う事を嫌がっている。爆裂のアンナ:エリカの不安を感じ取りいつもより気にかけている。猛毒のローレン:シスターズの事もだが、SMジェネラルの事も気になる。第185話【ショックバリュー】リバティプライムを失ったBOSはエンクレイヴの反撃に備え各拠点、要塞の防御に回る。戦闘ヘリ・ベルチバードへの対抗策を失ったBOSは兼ねてより開発中だった遠距離兵器を完成させるべくフェンディの協力と必要な部品テスラコイル調達の為、わたしたちにオールドオルニーの発電所探索を依頼する。わたしは壊れてしまったスチールナックルの代わりにとても頑丈で軽いメガパワーガントレットをフェンディから受け取った。「じゃあ行って来る」「はい、気をつけてくださいね」メンバーはわたし、アンナ、ジョー、ローレン、ガボールだ。タロン社の兵とフォークスは要塞に残り、スターパラディン・クロスの指示を受ける事になった。浄化プロジェクトで配達してい水の管理にすらBOSの人員をさけないらしい。「ローレン隊長、浄化プロジェクトの方はフォークスの旦那と俺たちに任せて下さい」「ああ、頼んだぞ」シャワーを浴び、着替えを済ませたわたし達はすぐにオールドオルニーへ向かう。道のりの途中、カイリーナのシスターズに襲われるか不安だった。シスターズとは戦いたくない嫌な予感しかしない。彼女達の素顔を知りたくない・・・トラックを走らせていると後方から二輪車が4台接近してきた。全身黒スーツの女性達・・・「ち・・・あいつらか、おいガボール!もっとスピードだしな!」アンナがショットガンを構える。運転席にはガボール、助手席にはローレン、荷台にはわたし、アンナ、ジョーが乗っている。「シスターズ・・・」バイクに乗ったシスターズは手に持ったサブマシンガンでトラックを攻撃してくる。荷台の壁面に銃弾を浴びせかけられる。アンナはショットガン、ジョーはミサイルランチャーで攻撃、わたしは手榴弾を投げつける。「くそ・・・こんなに揺れてちゃあたんないねぇ」「ホントだね~」「・・・」多少道路が残ってるとはいえウェイストランドの道は悪い、下手をすれば舌を噛んでしまう。「どうする?降りて戦うか?」「駄目だよ~どんな手を使ってくるか解んないし」「・・・おいローレン、どうするよ?」「この先にタロン社の駐屯地がある、そこまでおびき寄せてから戦う」ローレンとアンナは戦う気・・・わたしは・・・「エリカ、今度こそあいつらの正体ハッキリさせてやるよ」「え・・・」「モヤモヤしたままじゃ気持ち悪いからね!」トラックは荒地を跳ねる様に走りDC郊外に出る。シスターズも追いかけてくる。トラックに張り付かれないように応戦して距離を保つ。4人のシスターズは生き物のように二輪車を操りわたし達の攻撃を回避する。「そういやこないだの獣には乗ってこなかったんだねあいつら」「そういえばそうだね~」「あの時とはまた別のシスターズ?」あの時現れたのは68号、70号、59号、66号、今度のは一体・・・荒野の岩石が重なっている場所に作られたタロン社の砦にトラックを突っ込ませる。金網を弾き飛ばし大きな音を立てると砦の中からタロン社の兵が出てきた。「なんだ!わが社のトラックが突っ込んできただと?」「あれは・・・ローレン少佐のようです!」「なに!」トラックから飛び出すローレン、砦にいる兵に指示を出す。「後ろから追って来る二輪車を攻撃しろ!」サイレンが響き砦の兵が慌しく武器を構える。砂煙を上げながらシスターズが追って来る。「撃て!!」ローレンの号令と同時にシスターズの姿が消える。ステルスを発動したのだろう。残された二輪車はそのまま砦のバリケードに突っ込み炎上、わたしは神経を集中してシスターズの足音を聞く。隣ではアンナもシスターズの気配を感じ取ろうとしている。「近いね・・・エリカ、お前のほうにも来てるよ」「・・・・・・」後方で突然爆発が起こる。「ちぃっ!後ろか!!」砦の土嚢の上に立っているのは右腕に奇妙な銃火器を装備したシスターズの一人。「フフフ・・・私は13号」「私は15号」「私は12号」「私は21号」続いて次々に姿を現すシスターズ。21号を名乗る彼女の手には怪しい光を放つ刀剣が。「12号、15号、始めろ」13号の号令で12号、15号が散開する、タロン社の兵が彼女達に向けて銃弾を放っている。「この前は別のシスターズの部隊が世話になったな。アイツラの能力は暗殺向きだが我々の能力は破壊に特化している。マザーは大変お怒りだ、死体でも何でも貴様らを回収しろという事だ」「はっそうかい!逆にお前らを死体に変えてやるよ!」「フフフ・・・勝てるものか。21号、お前はそっちの奴をやれ」「ああ・・・」刀剣を構えた21号がわたしに迫る。13号はアンナと対峙している。「お前だけが何故・・・」「??」「なぜお前のような奴にマザーは目をかけているのだ」「言っている意味が解らない」「ならば解らないまま死んで行け!」剣を振りかぶり襲い掛かってくる21号、とっさに後ろに下がって回避する。剣はトラックの荷台をいとも容易く切り裂いた。「このエンドボスソードはアダマンチウムで出来ている・・・お前の骨とどっちが固いかな?」「アダマンチウム・・・」21号は柄の長い刀身が反り返った剣を両手で振り回している。本で見たことがあるカタナという物に似ている。21号の攻撃はわたしの動きを先回りするかのように鋭い。「エリカちゃん、手助けするぜ!」ガボールの44マグナムが火を噴く、大口径の銃弾が21号に襲い掛かる。「フフッ」21号は刀を振り回し銃弾を切り裂いた。「そんな馬鹿な・・・」「いくらでもやってみるがいい、私には銃弾の動きを見ることなど容易い」続けて4発の銃弾が21号に放たれるも全て刀で受け止められる。「フフフ・・・私は体感速度を操る能力を持つ。お前等に勝ち目など無い!」「・・・・・・」横では13号が右腕に装着した銃を乱射し砦を破壊していた。プラズマ弾を発しているようだ。「てめぇ!やめろってんだよ!!」「フフフッ止めたいのなら私を倒すしかないな」「ミンチになりな!!」ショットガンが火を噴くと同時に横に飛び回避する13号。「ほらほらどうした?」プラズマ弾を乱射する13号、リロードも無く無制限に放たれているように見える。「もう殆ど砦は火達磨になったな?雑魚どもは15号と12号に蹴散らされてるだろうよ。なんせアイツラは放射能と酸を操るからね」「だまれだまれぇ!!」腰にぶら下げたヌカグレネードを二つ投げつけるアンナ、一つは空中で打ち落とされるも、もう一つは13号の目の前で爆発する。「オラァ!!」爆炎の中からショックソードで襲い掛かるアンナ、13号は思わず右腕のプラズマガンで受け止めてしまい壊れてしまった。「チィ!マザーが作ってくれたエンドボスガンが・・・」「はっ!そんなに大事なら家にしまっとけば良かったのにねぇ!」ジョーとガボールは12号と15号の破壊活動をやめさせるべく追い回してる。ローレンは砦の中に入ったまま出てこない。「よそ見してていいのか?正々堂々勝負する気など私たちには無いのだぞ」「あなた達を・・・止める」185話終 次回へ
Jun 19, 2010
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猛毒のローレン:プライムの破壊に驚くもパニックを起こさず冷静に動く。フェンディ:目の前でプライムを破壊されショックを受けている。第184話【デスフロムアボーヴ3】切り札である巨大ロボットのリバティプライムを失ったBOS。原因を突き止めるべくエンクレイヴの衛星基地に乗り込むローレン達。パワーアーマーを装備したエンクレイヴ兵が待ち受けていたがフォークスの活躍で道を切り開く事ができた。「マダ安心はできない・・・気配がする」レーザーガトリングを構えるフォークスを先頭にローレン達タロン兵、BOSのナイト達が続く。エンクレイヴの死体からプラズマライフルを奪い取り装備を強化する。「通路の右奥に何人かいるぞ、フォークスに続いて一斉射撃を浴びせろ」アンナ、エリカに劣るもののローレンも気配の探知には優れている。ローレンの指示でエンクレイヴの先手を取り次々と撃破していく。一行は衛星施設の奥にあるコンピュータールームにたどり着く。「う~ん・・・多分これだなローレンちゃん」「誰かメモリは持っているか?このデータをダウンロードする」ガボールは手際よくエンクレイヴのコンピューターからデータを保存する。「驚いたな・・・猛毒のローレン率いるタロン社の実力がコレほどとはな」BOSのナイト達はローレン達の活躍に驚きを隠せない様子だ。施設の外にいるトリスタンに報告を済ませるとローレンはフェンディに声をかける。「フェンディ・・・このデータを持って帰るといい。ここで何が起こったのか解るかもしれん」「ローレンさん・・・ありがとうございます」「わたしはこれからエリカたちを迎えに行く。後で要塞で会おう」数名のBOS隊員を残しトリスタンとフェンディは要塞に向かい、ローレン達はエリカたちの待つリトルランプライトへ。衛星施設を占拠しデータを入手したもののBOSは大きな痛手を受けた。これまでのBOSの快進撃はリバティプライムの力によるものが大きかったからだ。特に戦闘ヘリ・ベルチバードの有力な対抗兵器が無い今BOSの勝利は揺らいでいる。フェンディとトリスタンは要塞に戻るとスクライブの統括であるロスチャイルドにリバティプライムが破壊された事を報告する。「なんだと!何年も研究してきた成果がたった一つのミスで破壊されたというのか・・・」「あの状況では誰もエンクレイヴがあんな攻撃を仕掛けてくるなんて事は予測できなかったさ」「ロスチャイルド、プライムのメインシステムは回収しました、きっと復活できます!」「だといいがな・・・これで我々はエンクレイヴに対抗する手段がなくなってしまった。後はエルダーに報告してくれ。私は少し休ませてもらう・・・」「ロスチャイルド、君にしっかりしてもらわなくては困るぞ!このデータを解析してくれ」「これは?」「エンクレイヴの衛星施設内のコンピューターに残されていたデータだ。これを解析すれば奴らの本拠地が割り出せるかもしれん」「なに!?早速取り掛かろう、プライムが壊れた今ぐずぐずしてられん」ロスチャイルドはデータを受け取ると慌しく研究室に駆け込んだ。トリスタンはすぐに要塞内の隊員に状況を説明して回る。フェンディは重い足取りでBOSの司令官エルダーリオンズの部屋に行き、エルダーに衛星施設で起こった事を説明する。エルダーは深いため息をつき皺の深い顔をしかめながらつぶやいた。「なんという事だ・・・この要塞に攻撃されなかっただけでも助かったと思うべきか。やはりエンクレイヴと戦う時期を誤ってしまったのか・・・プライムの起動を命じたのはワシだ。この先どうすればいいのか皆目見当もつかん、もっとも優秀な指揮官でワシの娘であるサラは未だに目を覚まさず人員は少ない。タロンの兵を借りてるとはいえこのままでは・・・」「エルダーしっかりしてください!皆あなたとBOSを信用しているのですよ!?」「ああ、そうだったな・・・正式な隊員でないお主が頑張っているというのにスマンかった。もはやこの戦いはBOSだけでは勝利することはできん、お主達に頼るしかない」「エルダー・・・」「トップであるワシが落ち込んでいてはいかんな。フェンディ、トリスタンに協力してやってくれ、彼の部下で兵器を開発してる者がいる」「解りました」次の日、エリカたちが要塞にもどってきた。「あ、エリカさんたちお帰りなさい!」「フェンディ、もう大丈夫なの?」「ええ、しょげていてもエンクレイヴには勝てませんから!」「そう、良かった」「あの・・・帰ってきて早々申し訳ないんですけど頼みたい事がありまして・・・対ベルチバード用の兵器を開発しててあと少しのところまできたのですけどその・・・部品が足りなくて」「探してきて欲しいの?」「ええ、テスラコイルって物なんですが一つも現物が無いので構造が解らないのです。戦前のデータから発電所で使われていたのだということですが・・・今でも稼動してそうなところはオールドオルニーくらいなんですよ」「オールドオルニー・・・」オールドオルニー。そこはウェイストランド北東の廃墟、パワーアーマーすら引き裂く凶暴なモンスターのデスクローの巣窟になっている場所だ。「すみません、あそこくらいしか当てが無くて・・・」「解った」「エリカさん・・・」ふたりの話を聞いていたトリスタンが割って入ってくる。「そういう事だ、今状況は非常に厳しい。兵力は全て要塞の守りにつかせている。あのプライムを破壊した攻撃が来ない事を祈るばかりだな。今こうしてる間にもエンクレイヴは次の手を考えているに違いない。グズグズしていると奴らに出し抜かれることになる、申し訳ないが早急にテスラコイルを入手してきてもらいたい。頼んだぞ?」「ええ」「フェンディ、心配するな。わたしはある程度ならデスクローも操れる任せておけ」「ローレンさん・・・」「じゃあ行って来るよメガネッ子」「アンナさん・・・」「じゃあフェンディ、行って来る」「あ、エリカさんちょっと待ってください・・・これをどうぞ・・・」「これは?」「デスクローガントレットを元に私の得意な電子工学を駆使して作ったメガパワーガントレットです。デスクローガントレットのように爪はついてませんが代わりに耐久力を上げました。エリカさんの筋力に耐えれるように、ショックソードでも受けれるようにしてあります。前にパワーフィストをお貸しした時から開発しててやっと完成しました。これがあればエリカさんならそう簡単に負けないはずです!」「ありがとうフェンディ」184話終 次回へ
Jun 17, 2010
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早速ロミルダを描いてみました。名前:ロミルダ・クラウゼヴィッツ種族:ブレトン星座:塔座職業:魔術師名家の育ちで父親は貿易商の経営者で母親は銀行を経営している一族。彼女が魔術師になったきっかけは護身の為。才能を発揮して14歳でウィザードになる。彼女がウィザードになった時、最年少ウィザードとして帝都で有名になった。自分より年下で才能溢れるマルベリーを強烈にライバル視している。すぐに熱くなりのめりこむ性格。空回りも多いが失敗を恐れずに突き進む。符呪が得意で彼女の作成する魔術師の杖はアルケイン大学でも高評価を得ている。魔法は破壊魔法に特化している。
Jun 14, 2010
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マルベリー:杖は持たない主義だったが最近小枝風の魔術杖を持ち出した。クロエ:クロエのアカヴィリ刀は通常のものより短くて軽い特注品。アリス:ルマーレの指輪と変哲の無い指輪を装備している。第二十一話「ロミルダ・クラウゼヴィッツ」騎士団の為のマントと旗を注文したクロエ、アリス、マルベリーは商業地区で不用品を売却していた。これまでの旅で拾ってきた金塊や宝石、アクセサリーなどを換金する。「うーん・・・まだまだマルベリーへの借金は減らないなぁ」「そうだね・・・あぅぅ」「簡単に減らないほうが私はうれしいんだけどね・・・コキ使えるし」雑貨店を出て錬金術店に足を運ぶ三人。店内には青みが掛かった長髪黒髪のブレトンの女性が錬金素材を購入していた。「・・・あっ!」マルベリーの顔を見て驚くブレトン女性、すぐに険しい表情に変わる。「マルベリー・サイラス!」「・・・面倒なのに会ったわねアリス、チビクロ行くわよ」「ちょ、ちょっと無視しないでよ!!」「ちっ・・・」「舌打ち!?相変わらずいい性格してるわね!」腰に手をあてマルベリーを指差すブレトン女性、リアクションが大きい。「ねぇ疲れない?そんな生き方してて・・・とても理解できないわ」「な、なんですって!きぃー!!」生ゴミを見るような目でブレトンを蔑むマルベリー。アリスとクロエはあっけに取られてる。「ね、ねぇマルベリーあの人だれ?」「何か凄くキャラが濃いそうな人だね・・・」「あいつの名前何だったかしら?あまりに嫌な事は忘れる事にしてるから」「な、何をこそこそと言ってるのよ!このロミルダ・クラウゼヴィッツを侮辱する気?」「あ、ほら自己紹介してくれたわよ?で、ロミルダ今日はどんなつまらない事で私の時間を無駄にする気なのかしら?あんたと違って私は暇じゃないのよ」「い、言ったわね!この前の評議会の後のアークメイジ様主催の懇親会での事よ!」「また過ぎた事を・・・」「よくもわたくしに恥をかかせてくれたわね!ラミラス様の前であんな・・・」「ああ、あれね。あんたがあまりにもみっともなくて見るに耐えれなかったからやったまでよ。私が悪いんじゃないわ、あんたがウザイからいけないのよ」「むきぃー!」大声で叫ぶロミルダ、マルベリーの目は益々冷たいものになっていく。「ねぇ・・・この人に何をしたの?」「ん?アリス聞きたいの?ワインに酔ったロミルダは猫撫で声を出してマスターウィザードのラミラスに擦り寄って盛りのついたメス猫のように見ぐるしい姿を見せるものだからスカートを落としてやったのよ」「そ、そうなんだ・・・(あいかわらず悪い子だなぁ)」「そんな事っ・・・ぺらぺら他の人間に言わないでくれる!?」「ああうるさい、邪魔だからどいてよ元・最年少ウィザードさん」「ななななななんですってぇ!!」ロミルダ・クラウゼヴィッツはつい数ヶ月前まで最年少ウィザードだった。彼女の魔術師の杖を作る能力が高く評価され14歳にしてウィザードに任命されたのだった。マルベリーが10歳でウィザードに任命された事によって最年少記録は塗り替えられた。魔術師の最高位はアークメイジ。次にマスターウィザード、ウィザードと続く。下にはウォーロック、マジシャン、コンジュラー、イヴォーカー、ジャーニーマン、アソシエイトで9段位。アークメイジは1名、マスターウィザードは4名、ウィザードは12名となっている。殆どの魔術師がウォーロック、マジシャンで引退をする。ウィザードになれるのは限られた一部の人間だけなのだ。「ああ暑苦しい、その無駄に多い毛量の長髪を見てるとイライラするわ。ロミルダ、あんたの相手は暇な時してあげるから今は邪魔しないで」「くぅぅぅぅぅ・・・じゃあこれに目を通しておきなさい!」ロミルダは羊皮紙をマルベリーに渡す。そこにはアイレイドの遺跡調査の通達が書かれていた。「ヴァータセンの遺跡調査で勝負しましょうよ!どっちが先にあの遺跡の謎を解くかね!」「ふぅん・・・これを私に見せる為にウロウロ探し回ってたの?本当にあんた私が好きね」「な、なに言ってんのよ!アンタなんか大嫌いよ!!いい、調査は明日から始めるからね!」「まぁどうせ騎士団の備品が揃うまで帝都に居るし・・・いいわよ、コテンパンにしてあげるわ」「明日の朝10時アルケイン大学のカイロナジウムで待ってるからね!」白いドレスをひるがえし逃げるように去っていくロミルダ。「ぽかーん・・・」「・・・・・・」「さぁ行くわよ。なにふたり揃ってアホ顔してるのよ、ロミルダの馬鹿がうつったの?」「い、いや魔術師って個性的な人が多いなぁと」「うんうん」「大学なんて普通の奴の方が少ないわよ?勉強は出来るけどアホな奴が殆どよ」「そ、そうなんだ」「あいかわらず口悪いね・・・アリスは同じダンマーなのに行儀いいのに」「あ、あたしは周りの人が口悪いから気をつけるようにしてるんだ・・・騎士にもなったし」「いいのよ!まだ子供だから今のうちに言いたい放題してるのよ、許されるしね」「うわ、可愛くない・・・」「備品が出来るまで4,5日は掛かると思うからあんた達も好きなことしてなさいよ」「といっても帝都は戦士ギルドも無いし・・・」「なにして過ごそっか・・・」「やる事無いなら錬金術の素材集めしておいてよね」「そうしよっか?最近戦いばっかりでゆっくりしてないしね」「そうだね、のんびりと観光しながら素材集めでもしとこ」そんな三人の様子を陰から見つめる者がいた・・・イソルドだ。「聖騎士どもめ・・・深遠の暁の恨み・・・必ず晴らしてやるぞ」そのつぶやきは男とも女とも取れない声で発せられた。深く被られたフードとローブの下に着込まれた鎧のせいで体格からも判別が出来ない。事実、ウマリルを復活させようとしている仲間の3人もイソルドが男か女か解らないでいた。◇ ◇ ◇ ◇暗い神殿の中で水晶玉を覗き込んでいる者がいる。胸に赤いドクロの刺繍を施したローブを着た高齢の男性だ。「フフフ・・・なんという対応の遅き事よ。今の魔術師ギルドは恐れるに足らんな」「楽しそうだな蟲の王よ」話しかけたのは黒いローブを纏った者。全身から冷たい殺気を放っている。「マシウか。どうだ、進んでおるか?」「勿論だとも、レヤウィンのブラックウッド団に人手不足を補ってもらったからな。おかげで新鮮な死体が数多く手に入ってきてる」「イソルドはどうした?純黒魂石の収集はどうなっている」「恨み深い奴でなぁ、まだ聖騎士を殺す段階ではないのだがつけ回しているようだ」「聖騎士の武装が全て揃った後に始末しなくてはならんというのに・・・」「ああ、今後聖騎士などが復活せぬように永遠に封印しなければならん」「ジャクベンの方はどうなってるのか・・・」「奴はいま黒弓盗賊団を丸ごとヴァンパイアに変えているところだ。邪魔な戦士ギルドを攻撃するつもりらしい」「フ・・・あの吸血鬼め下品だが行動力は賞賛に値するな。ワシの方もあと一息で魔術師ギルドをつぶすことが出来る。ウマリル様が復活されこの世が混沌に陥ればワシらが気持ちよく過ごせる世が来る・・・平和な世は進化を鈍らせ愚者を生む、混沌と闘争こそが生物を進化させるのだ」「ククク・・・そうなれば私はシロディールだけでなくタムリエル全土を血で染めてやろう」「世が混乱すればイソルドの悲願である深遠の暁の復活も容易いであろう。ジャクベンのような吸血鬼は食料に困る事はなくなるだろうな」「我らの目的は合致している。タムリエルの混乱、それこそが望むもの」「ああ、その為には障害は全て取り除かねばならん」つづく
Jun 13, 2010
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猛毒のローレン:上手く子供の相手が出来ない為BOSの作戦の方に参加する。ガボール・K:ローレンの心情を察して黙ってついて行ってる。フェンディ:リバティプライムを指揮する。BOSの階級スクライブを与えて貰っている。フォークス:強靭な肉体と高い知能を持つ。普段はアンダーワールドに居る。第183話【デスフロムアボーヴ2】ローレン達はエリカらを残しリバティプライム率いるフェンディのBOSの部隊と合流する。ウェイストランドの最南西端にある衛星中継施設ににエンクレイヴの基地の一つがあるのだ。「あ、ローレンさん今パラディン・トリスタンから連絡が合って突入の準備が整ったようです」「そうか、トリスタンの部隊は先行していたのだな」「ええ、施設に通じるトンネルを占拠して基地を構えてます。それで私達がリバティプライムで施設の周りにいるエンクレイヴ蹴散らし、パラディン・トリスタンの部隊が突入します」「解った」トラックに乗り込み巨大ロボットのリバティプライムの後を追うローレン達。途中現れたエンクレイヴのベルチバード(戦闘ヘリ)を打ち落としながら進軍する。「リバティプライムがある限りベルチバードなんて怖くありませんよ」リバティプライムの目から放たれる破壊光線は圧倒的破壊力でエンクレイヴを打ち砕いていく。最新鋭の武器と新型のパワーアーマーを有するエンクレイヴもリバティプライムの前では赤子も同然であった。程なくして基地にたどり着くローレンとフェンディ達。入り口にはBOSの隊員が待っていた。「おお来たか!ではさっそくこの基地の向こう側にある施設への攻撃を開始してくれ!俺はトリスタン殿にこの事を伝える」「解りました!ではリバティプライムで衛星施設への道を開きますね!」「フェンディ、ではわたし達はトリスタンに合流する」「お願いしますローレンさん」リバティプライム率いるフェンディと別れ、ローレンは基地の中に入りトリスタンに作戦の詳しい内容を聞く。この衛星施設を攻撃する目的は、エンクレイヴのウェイストランドにおける遠隔通信の遮断だという。既にエンクレイヴの基地は3つ破壊しておりこの衛星施設を破壊すればエンクレイヴの動きを大幅に制限する事が出来る。更に施設内のデータから本拠地を割り出す事も可能ではないかというのだ。「・・・という訳だ。これまで順調に作戦は進んでいるが戦場では何が起こるか解らん。君らのような優秀な兵士が加わってくれて非常に助かる」「で、わたしは何をすればいい?」「まずは何もしないでリバティプライムの様子を見ていてくれ。奴には施設の壁に穴を開けてもらう。そして周囲にいるエンクレイヴの掃除もやってもらう、それまではじっと見ているのだ」「了解」トリスタン率いるBOSとローレン、ガボール、フォークス率いるタロン社の兵は基地の反対側から出てリバティプライムの後を追う。「リバティプライム、目標は敵の軍事施設の突破口を開く事です!」『了解!民主主義に勝る物無し!!コミュニストは殲滅する!!』破壊光線を乱射しながら進撃するリバティプライム。目の前に大きな建物が現れる。『サーチ・・・侵入路を探索中』サーチした後壁を殴り穴を開けるリバティプライム。穴から出てきたエンクレイヴも破壊光線で蹴散らしていく。圧倒的火力の前にエンクレイヴはなすすべもない。後方からその様子を見つめている一行。「やった!これで突入できますよ」フェンディが喜びの声を上げたと同時にリバティプライムから警告音が鳴り出した。『警告!警告!上空の衛星から高エネルギー反応。総員退避せよ!総員退避せよ!』「どうしたのプライム!?」『総員退避!総員退避!!』リバティプライムの意外な言葉に一行は驚き後退する。「どうしたというのだ・・・」トリスタンがつぶやく、リバティプライムは上空を見上げ破壊光線を放っている。しばらくすると次々と上空からミサイルの雨が降り注ぎ辺りは爆発音に包まれた。「なんだ!どうしたというのだ!?」「プライム!リバティプライムは・・・」しばらく続いたミサイルの雨がやむ。煙の中からリバティプライムが這って出てきた。『深刻なダメージ。稼働率12%・・・』リバティプライムの下半身は破壊され上半身だけで動いている。『私が死すとも民主主義に敗北は無い!中国軍の勝利は・・・不可能!!』そう叫ぶとリバティプライムは崩れ、頭部が外れ完全に動作を停止した。「そんな・・・そんなぁ!!プライムがー!!」「なんという事だ・・・」膝を落とし愕然とするフェンディ、皆何が起こったのか理解できないでいた。「すぐに何が起こったのか調べるんだ!」「・・・了解」トリスタンが呆然とする一行に声をかける。冷静さを保っている。彼が歴戦の兵士であることを思わせた。その声に一番早く反応したローレン、彼女はすぐに自分の部下に声をかけ衛星施設への突入を開始した。「ローレンちゃん・・・あれは何が起こったのだと思う?」「衛星からのミサイル攻撃だな・・・攻撃の前に施設の屋根に設置されていたパラボラアンテナが動いているのをわたしは見た。ここで操作した奴がいるはずだ」「なるほどねぇ」「この施設から発信されたデータを解析する事が出来れば衛星が何処と通信していたか辿る事が出来るだろう。そうすればエンクレイヴの残りの基地も全て特定できるはずだ」「そっか、まぁハッキングは俺にまかせてくれよ」「ミンナ気をつけロ!常に周囲に気を配レ!!何かイルゾ?」フォークスの一声で武器を構え壁に張り付くタロン社の兵達。目の前のシャッターが開くと黒いパワーアーマーで身を包んだエンクレイヴ兵が現れた。「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!」レーザーガトリングであっという間に3人のエンクレイヴ兵を蹴散らすフォークス。「マタ勝った!」「おおぅ・・・頼もしいなフォークス」「気をつけろ、相手はエンクレイヴだ・・・」衛星施設の中に突入するローレン達、フェンディは破壊されたリバティプライムの前でうなだれている。トリスタンや他のBOS隊員は周囲を警戒している。「まだ・・・メインコンピューターは破壊されてない・・・プライムは絶対に私が直します!」「うむ・・・Dr.リーの居なくなった今お前とロスチャイルドが頼りだ・・・頑張ってくれ」183話終 次回へ
Jun 11, 2010
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アリス:深遠の暁の首魁マンカー・キャモランを倒した。褒章は騎士の称号。クロエ:錬金術は殆ど出来ない。マルベリーに小馬鹿にされる原因の一つ。マルベリー:深遠の暁を壊滅に追いやった功績でウィザードになった。本人は当然と言う。第二十話「騎士団結成!?」「マルベリーって元老院のメンバーとも知り合いなんだね~」「そうよ、そんな私と知り合いな事を喜びなさいよね!」ふんぞり返るマルベリー、アリスは感心しているがクロエはまたいつもの調子かと思っている。「流浪の騎士団って事になるから伯爵の支援は受けれないけどそれでいいのよね?」「えと・・・聖騎士なのでそれで良いと思います」「じゃあ装備とか馬とか厩舎の維持費も自腹ね」「はぅぅぅ・・・どうしよう」お抱えの騎士団やブレイズはそれぞれ伯爵、皇帝がが資金提供をしている。都市軍とは別の活動目的がある場合騎士団を設立する事が許されている。届出が無い騎士団は騎士団にあらず、ただの野盗集団と見なされ場合によっては帝都軍のターゲットとなる。そういう訳でアリス達が騎士団を作るには元老院の許可がいるのだ。「ねぇアリス、チビクロに雑用はやらせる?どうせオマケの方の聖騎士なんだし」「そ、それはちょっと・・・」「ひどい!ふたりで聖騎士なんだから!!あたしは留守番なんてしないよ」「ちっ・・・アホだけど家事は得意だから適役だと思ったのに」「クロエが居なかったら困るよ・・・協力してウマリルを倒さないと」「言ってみただけよ、いまだに私はチビクロが選ばれし者ってことに納得してないからね」「しつこいなぁ・・・」マルベリーたちが話していると奥の階段から豪華なローブに身を包んだ女性が降りてきた。「き、綺麗な人・・・」「あれがエリス・アインバッハよアリス」「綺麗だけど・・・なんか・・・」「なによチビクロ、スタイルも背も顔も負けてるからって嫉妬?」「違うよ!・・・なんか違和感を覚えただけ。それにしても今日のマルベリーよく絡むね・・・」「アンタを連れてるからよ、チビでアホで落ち着きの無い奴だからね」クロエとマルベリーのやり取りを見ていたエリスが声をかける。「もういいですかマルベリー?そちらのお嬢さん達始めまして、エリス・アインバッハです」「アイリス・グラスフィルです!」「クロエ・フェリージです」「アイリス・グラスフィル・・・ああ、貴女が」「きょ、恐縮です!」かしこまるアリスとクロエ、マルベリーは堂々としている。「ごめんなさい、見苦しいものを見せてしまったわね。態々呼び出したのはこれを渡すためよ」「これは騎士団の届出ですね、解りました預かりましょう。早速拝見しても?」「ええ、早い方が助かるわ」「・・・・・・・・・ほう・・・九大神を信仰する騎士団ですか。古代にペリナル・ホワイトスレークが率いてた騎士団ですね。その後は聖騎士の遺品を保護していたようですが今はもう無いようですね」「まぁ活動内容は最近起こったアンヴィル襲撃を指示した黒幕の退治と聖騎士の遺品集めね。それに昔あった騎士団を復活させるだと色々面倒じゃない、だからアリスの騎士団設立の資格を使おうと思ったのよ」「なるほど、相変わらず頭が回りますねマルベリー。最低人数の二人以上も満たしてますし明日の評議会に提出しましょう。私の推薦ならば明後日にでも認可が降りますよそれと・・・紋章ですがこのデザインで間違いはないですね?」「間違いないわ」マルベリーの提出した紋章とは九大神の騎士団の赤い菱形に金と銀で縁取りをした物だった。「既にある九大神の騎士団の紋章と酷似してますが・・・今は既に無い騎士団なのでこれでいいでしょう。名前は九大神の聖騎士団で間違いはないわね?」「ええ、それでお願い」「流浪の騎士の場合、月に一度この白金の塔に来て活動内容をまとめた書類の提出をお願いしますね。これが滞った場合騎士団は強制的に解散になります」「ええ、解ったわ」「後は・・・内密監査があるので書類提出が嘘の記載だった場合、厳重注意もしくは処罰の対象となるので気をつけてくださいね」「大丈夫よ」「もうちょっとゆっくりと話をしたかったのですが新皇帝のマーティン様が議会を長引かせてしまっていて・・・これからまた会議ですよ」「大変ねあんたも、まぁ後何年かしたらエリスをサポートしてあげられるわ」「ふふふ・・・楽しみに待ってますよ」書類を提出した後、三人は商業地区をぶらついていた。「あれでよかったでしょ?」「う、うん!凄いよマルベリー」「私が居なかったらあんた達だけで騎士団設立なんて無理だったわね」「あんな難しい書類書いたことなんてないもんで・・・」「でしょうね、戦士ギルドのオレインはそういう事もこなしてるのよ?アリスも一流の騎士を目指すなら少しは覚えたほうがいいわね」「そ、そうだね」「チビクロもクヴァッチのギルドである程度書いてるけど稚拙ね。フィービーはインクこぼしたりしてよく駄目にするし・・・」「ママこないだなんて書いたの忘れて裏にまた違う内容書いてたしねー」「だからいっつも私がチェックしてるのよ」「なんというか流石ですねフィービーさん・・・」三人は仕立て屋に入る。聖騎士団のマントと旗をオーダーに来たのだ。「お金足りるかなぁ・・・アリスはいくらくらい出せる?」「うう・・・150Gまでなら」「そんなはした金で作れるわけ無いでしょ・・・私が立て替えてあげるから後で返しなさい」「はぅぅ・・・10歳の子に借金するなんて」「チビクロもいいわ、立て替えてあげる。その代わり借金分コキ使うから覚悟しなさい」「げぇ~・・・」◇ ◇ ◇ ◇ジゼル:コンラートというダンマーを始末する依頼を帝国教団から受けた。スキングラードの酒造農家の隠し部屋にジゼルとグレイフォックスの弟子プラネシアは小声で話をしていた。「そうですか・・・それで・・・」「ええ、コンラートはスキングラード城の執務官メルカトール・ホシダスと落ち合ってました」「そのメルカトールという人物は死霊術師なのですよね?」「その可能性は非常に高いです。昨日も魔術師ギルドから人が派遣されてきてましたしね。ハシルドア伯爵が死霊術師との繋がりを持っているのか疑っているのかもしれないです」「死霊術師であるコンラートの素性を知っていて落ち合っていたとするのなら確実ですね・・・ありがとうございますプラネシアさん、グレイフォックスにも感謝の言葉をお願いします」「はい!ジゼルさんの事は師匠も応援してるので!」「わたしはこれからその魔術師ギルドから派遣されてきた人をつけようと思います。例の執務官が何か動きを見せるかもしれませんしね」ジゼルのターゲットはコンラート。この人物を始末する事。だが闇の一党のルシエン・ラシャンスから二週間の待機を頼まれている。その理由は闇の一党での裏切り者を炙り出すためだと言った。断ろうとしたジゼルだが約束するかわりに情報を聞き出していた。父親の腕を斬り組織の掟を破り飛び出した兄の行方をルシエンは知っていた。ジゼルの兄ジェイドはルシエンの部下となっていたのだ。「どうせ二週間何もする事ないですから・・・お姉様からの手紙と日にちを過ぎるのを待ってるだけですよ」「そうですか、また何かありましたらここで落ち合いましょう」「そうですね。・・・じゃあ一つ調べて欲しい事があるのですけど。ジャクベン・インベルという人物についてです」「解りました。それじゃ!」矢のような速度で走りさるプラネシア。ジゼルは早速派遣された魔術師を探す事にする。物乞いから情報を集め他の街からダンマーの女性魔術師と騎士風の男が来た事を突き止めた。「この街は警備が厳しいからあんまり屋根の上を飛び回れないんですよね・・・追跡が大変です。お姉さまみたいに魔術師ギルドに登録してないし・・・・・・・・・あ、その手がありましたか」屋根から降りて魔術師ギルドに入っていくジゼル。「あの、すみません。わたし、魔術師ギルドに入りたいのですけど」驚いた様子で一斉にジゼルを見るギルドの魔術師達。ジゼルの声が大きすぎたのだ。「誰です?大きな声を出しているのは?」「あ、はいわたしです!」「見かけない顔ね・・・私はスキングラードの支部長エイドリアン・ビリーンです。さっきギルドに入りたいといいましたよね?じゃあこの紙に名前と住所をお願いしますね」「あ・・・えっとこれを見て頂けますか?」ジゼルは組織から持たされたwirt(書)をエイドリアンに見せる。「ん?・・・・・・これは珍しい、帝国教団の印ですか。ではモロウィンドの政府の関係者・・・」「ええ・・・依頼主は帝国教団です。事情があって魔術師ギルドの登録させて欲しいのですけど」「いいでしょう。・・・ですが名前くらいは教えて欲しいですね」「ジゼルと呼んでください」そんなジゼルの様子を二人の男女が眺めていた。長い銀髪で顔立ちの整ったスレンダーなダンマーの女性魔術師のローブを着ている。もう一人は金髪で短く刈り込んだ凛々しい騎士風のブレトンの男性、鋼鉄の鎧に身を包んでいる。「エイドリアンさん、ハシルドア伯爵の身辺を調べている魔術師はどなたですか?」「そこで貴女のことを眺めてる二人がそうよ」「始めまして・・・レイラと言います」「ローランサン・リバルディです!」つづく
Jun 8, 2010
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鉄拳のエリカ:シスターズの事が気になっている。猛毒のローレン:68号を倒した後何ともいえない後味の悪さが残った。爆裂のアンナ:ゲッコーの事が気になる。第182話【デスフロムアボーヴ】カイリーナの部下『シスターズ』を撃退したわたし達は、リトルランプライトへ水を運ぶべくトラックを走らせていた。昨晩からずっと黙っていたローレンが口を開いた。「シスターズか・・・今回は4人だったが次はどうなんだろうな・・・」「え?・・・まだ沢山いるの?」「わたしがタコマ公園でガボールと目撃した時はかなりの人数が居た・・・そして全てのシスターズが何かしらの能力者だろう」「・・・多分」静かにしていたアンナも私とローレンの話し声を聞き起き上がってきた。「アイツラさぁ、回収とか言ってただろ?殺す気で来られてたらやばかったよなぁ」「ああ、確かに・・・奴らは数十人でタロンの砦を2つも何の犠牲も無く潰したほどだからな」「わたし達は狙われている・・・」「なーんとなく二人も解ってるだろうけど・・・カイリーナはあたい達の出生に関わってると思うんだ。どうして今まで出てこなかったのかは知らないけどね」わたしもアンナと同じ事を考えていた。同じ背格好のシスターズ。わたし達の事を知ってるカイリーナ・・・直接会って真相を聞きだしたい・・・。でも、それを知る事は怖い・・・わたしが以前のわたしではなくなるかもしれない。「厄介な事に奴はSMジェネラルと手を組んでいるという事だ・・・」「エンクレイヴとの戦いがまだ終わってないというのにねぇ」そう、障害はまだまだある。大きな障害の一つODは撃退した。ウェイストランドの平和の為にはエンクレイヴとSMジェネラルとカイリーナを何とかしなくてはならない・・・。「エンクレイヴの方は今のところメガネッ子&プライムとBOSがタロン社の連中と一緒に潰して回ってるけど・・・スーパーミュータントの方はあたいたちがなんとかしなけりゃね・・・」「圧倒的に兵力が足りん・・・プライムが居なければ浄化プロジェクトですら奪還はできなかっただろうな。ましてやスーパーミュータントなど・・・」「あ~もうやめやめ!これからガキ共に水をやるのに眉間にしわ寄せてたらダメだよ!」「・・・そうね」「確かにな。シスターズの事を考えていても仕方が無い」リトルランプライトが見えてきた。そこには・・・巨大なロボットが立っている。「あれは・・・リバティプライム」「お?メガネッ子もこの辺に来てたのか」リトルランプライトの前でキャンプを張ってるBOS、フェンディの姿が見える。「あ、エリカさんたち!こんな遠いところまでお水の配達お疲れ様です!」「フェンディ・・・この近くにエンクレイブの基地があるの?」「ええ、パラディン・トリスタンから連絡を受けましてここから南西にある衛星中継ステーションを攻めに行くんですよ。タロンの皆さんもいるので頼もしいです」「いつ出発するの?」「明日にはでますね。エリカさんたちはホワイトハウスの地下を探索に行くのでしょ?」「ええ・・・フェンディちょっと聞いてもらいたい事が」わたしはシスターズの事、シスターズの言ってた“ゲッコー”の事を聞いてみた。「そんな事が・・・シスターズや能力者の事は解りませんがゲッコーの事なら少しは。ゲッコーとは爬虫類の変異した生き物で獰猛でタフで皮膚が固く持久力に優れる種や熱を操る種がいるとデータで見たことがあります。ウェイストランドには生息していないようですが・・・」「なるほど」「エリカさんたちすぐ帰らないですよね?私達は明日の作戦が終わったら一旦ココにまた戻ってきますので一緒に要塞に戻りませんか?エリカさんたちのPIP-BOYのメンテナンスもしたいのでよろしくお願いします」「わかった」辺りを見回すとBOSの隊員とタロン社の傭兵が雑談をしている。どうやら上手い事やっているようだ。タロン社の中にはレイダー上がりの者ばかりでなくBOSに憧れていた者もいるのだとローレンは話していた。「エリカ・・・わたしはフェンディに付いてエンクレイヴ殲滅の作戦に参加しようと思うのだが」「そうなの?」「どうせここでフェンディの帰りを待ってるのだろ?ならばわたしはじっとしてるよりも自分の部下が混ざっている部隊の作戦に参加する」「じゃあわたしも・・・」「駄目だ、お前はここで子供の相手をしてやれ。それに68号に受けた傷が完全ではないだろう」「そうだよエリカ、ガキ共はお前に会えるのを楽しみにしてんだからね」「アンナ・・・」ローレンとガボール、フォークスはフェンディ達と一緒にエンクレイヴ殲滅作戦に参加、わたしとアンナとジョーはリトルランプライトで帰りを待つ事になった。リトルランプライトではマクレディ市長が歓迎をしてくれた。「良く来たな!あんたらはムンゴでも特別だからね、歓迎するよ!」集まってくる子供達、手を引かれてリトルランプライトの洞窟内を回っていく。「見てみてエリカ!この照明、よくできてるでしょ?これエリカなの」人型に配線された豆電球、子供達がわたしをイメージしてつくってくれた。「だからこの部屋はエリカの部屋、ムンゴだけどエリカはいつでもここに来て住んでもいいよ。ビッグタウンもなくなっちゃったみたいだし・・・」ODの襲撃でビッグタウンは壊滅した。今はスーパーミュータントとレイダーが縄張り争いをしていると聞く。「・・・大丈夫。綺麗な水が沢山使えるようになれば畑が作れる。そうすれば食べ物に困らなくなる、誰も大人になって出て行く必要など無くなる」「ホント!?ぼく達ずっとここに住んでもいいの?・・・でもマクレディはなんていうかな?」「きっと解ってくれる」「そっか!エリカが言うなら大丈夫だね!!あ、そうそうあっちに新しい特訓場つくったんだ」わたしは子供達に連れ回されアンナ達はあちこちで修理をしている。「アンナは器用だな~なんでそんなに器用なんだ?」「別に器用じゃないさ、ただ単に覚えてるだけだよ。あたい記憶力には自信あるからね!」「すっげぇ!じゃあさじゃあさ、プロテクトロンの作り方とか知ってる?」「最近覚えたよ。お前プロテクトロン作りたいの?」「うん!ちょっとづつ部品集めてるんだ。あっちにあるから見に来てよ!」「メガネッ子てダチがいるんだ。組み立てが完成したらそいつにプロテクトロンのプログラムを組んでもらおうな」「マジで!アンナの友達もスゲェんだな」ジョーは洞窟の中に建てられた小屋の修理をしている。「おじさんもっと右、そう、そこの板が外れそうなんだ」「あいよ~」こんな日がずっと続いて欲しい。こんな風に子供達が楽しく過ごせる街を増やしたい。楽しい時間はあっという間に過ぎていった。182話終 次回へ
Jun 6, 2010
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クロエ:ユニコーンに気に入られる。騎乗スキルは高い。アリス:聖騎士としての使命に燃えている。クロエのテンションに振り回される事も。マルベリー:評議会参加できるため人脈は広い。野望はアークメイジになること。第十九話「ゴーフィッシュ」ユニコーンを手なずけたクロエ。「うーん・・・でもずっと召還してられないしなぁ」ユニコーンはクロエに自分を呼び出す召還魔法を教えた。「ん?なになに?寂しいからちょいちょい呼んでくれって?一日一回だけど?解った」ユニコーンの声はクロエにしか聞こえていない。「なんだか良く解らんが君はユニコーンと契約を結んだのだな?」「はいバルザーさん!」「うーん・・・本当は僕が契約したかったんだけど男だしなぁ。まぁいいさ存在が証明されただけでも大きな収穫さ。今度は人魚の研究でもするかな・・・」クロエとアリス、マルベリーはバルザーと別れ帝都を目指す。「さぁ急がないと日が暮れるわよ」「うん」「あ、そうだカバンにつけるワッペンのデザインユニコーンにしよっと」「聞いてるのチビクロ!?」「聞いてるよ、急ぐんでしょ?」「あたしはモグラだしなぁ・・・」馬を走らせる3人、日が傾きかけた頃に帝都に続く大橋の前の宿屋にたどり着いた。「ここに泊まりましょうか?」「・・・嫌よ、私は大学の部屋で泊まるからあんた達は勝手にココに泊まりなさいよね」「はぅぅぅ」「マルベリーはウィザードだもんね・・・あたしらはお金も節約しなきゃいけないし帝都の中の宿よりこっちの街道の宿にしておくよ」「じゃあ明日正午に白金の塔の前で待ち合わせね」「りょうかーい」「じゃあまた明日」マルベリーが帝都に向かった後、クロエとアリスは馬にエサと水やりをしていた。「今日は随分走ったから一杯エサあげなきゃね」「そだね!・・・ん?ねぇアリス、あそこの柵に腰掛けてるオジサンなんか元気なくない?」「あ、本当・・・ちょっと話をきいてみよっか」宿のすぐ近くにある小屋で初老の男がうなだれていた。「あの・・・どうしたんですか?」「もう駄目だ、ワシはもう負け犬なんだ・・・あと少しという所で・・・」「足、どうしたの?」「ふ・・・漁師が魚に足をやられるなんてな、おかしいだろ?」「あ、あたしはアイリス・グラスフィル。戦士ギルドの者です」「あたしはクロエ・フェリージ、クヴァッチの魔術師ギルドの人間です」「元気な娘達だな、ワシはエイルウィン・メロウォルド、漁師だ。もう引退だがな・・・」「良かったら話してくれませんか?力になれるかもしれません」「ほう・・・じゃあ話だけでも聞いてくれるか?・・・ワシは長年漁師をしてきて老後のたくわえをしてきた、ある魔術師と契約してルマーレ湖に棲んでいるスローターフィッシュの鱗を集める事になったんだ。この仕事が終われば引退するするもりだったが・・・足をやられてな。あと12匹分の鱗が手に入れば契約の量が揃うんだが・・・」「スローターフィッシュ12匹を捕まえればいいのですね?」「ああ・・・もしかして手伝ってくれるのか?」「ええ!」「おお・・・じゃあ報酬を用意せねばな。我が家に伝わる魔法のアイテムがある、それを渡そう」「いいのですか?」「ああ、漁師を辞めれば使う事の無くなる物だ。売っちまうよりあんたらにやるよ」クロエとアリスはエイルウィンの魚獲りを手伝う事になった。次の日・・・早朝から宿の外で軽装になり準備体操をしている二人の姿があった。「アリスは泳ぎに自信がある?あたしはクヴァッチ出身であんまり泳いだ事ないんだけど」「そこそこ自信あるよ!叔父さんに魚を獲って来いとか時々言われてるしね」「さてどうしようか・・・マルベリーがいれば水中呼吸の薬もらえたんだけど・・・」「エサを撒いておびき寄せない?そうすれば潜らなくてすむかも」ふたりは宿屋で肉を買いエサでおびき寄せる作戦に出た。スローターフィッシュは獰猛で水辺にいる鹿も襲う事がある。スローターフィッシュの多いルマーレ湖では遊泳禁止になってるほどだ。「ううう・・・水が冷たい・・・アリス良く平気だね」「あたし結構寒いのに強いから・・・あ、クロエはそっちにお肉撒いて」肉撒いた途端子供の大きさもあろうかというスローターフィッシュが飛び掛ってきた。「わあああああああああっ」「うひゃあああああああっ」肉を掻っ攫い湖に消えていくスローターフィッシュ。「ななな・・・あれがエイルウィンさんの獲ってたスローターフィッシュ!?」「あ、あんな大きいの始めて見たよ・・・」再び肉を撒く二人、武器を構えて待ち受けるが・・・・・・。「わああああああああああっ」「うひゃああああああああっ」スローターフィッシュの体当たりで弾き飛ばされる二人。「こんなのが12匹もいるんだよね・・・」「はぅぅぅぅ・・・」「よーし・・・それならっシルバーオーロラウェイブ!」「あ、クロエ・・・」「聖騎士シルバークロエ参上!!さぁさぁアリス、エサをばら撒いて~」「あぅぅクロエってば聖騎士の装備乱用しすぎだよぉ」「いいのいいの、ジャンジャン使っておかないといざという時に力が発揮できないでしょ?」「そ、そういうものかなぁ・・・ってスローターフィッシュが来たっ!!」肉に向かって猛然と突進してくるスローターフィッシュ。「ホーリーブレイド&シールド!!やああああああっ聖騎士シルバーフラッシュ!!」盾を構えながら水に入っていくクロエ、スローターフィッシュに必殺技を放つ。水柱が上がり真っ二つになったスローターフィッシュが降って来る。「いぇい!一丁あがりぃ!!」「あ、あたしも!ゴールドオーロラウェイブ・・・」アリスも聖騎士に変身しスローターフィッシュを迎え撃つ。「聖騎士ゴールドキャリバー!!」「あっダメ、アリスの必殺技じゃ範囲が大きすぎて・・・」黄金の閃光が湖に炸裂し蒸発した水が霧となって辺りを覆う。その様子を見ていたガードが二人に駆け寄ってくる。「どうした!なにがあった!!」「あああ・・・いやちょっと魔法の練習で失敗しまして・・・えへへ」「そ、そうです別になんでもありません・・・ごめんなさい」「そうか・・・このあたりは獰猛なスローターフィッシュが居る、気をつけろよ」結局アリスは飛び掛ってくるスローターフィッシュを斬る役、クロエはえさを撒いておびき寄せる役に徹しなんとかマルベリーとの集合時間前に12匹を獲ることが出来た。「なんと、こんなに早く12匹を・・・ありがとうお嬢ちゃん達、これで引退できるよ」エイルウィンはそういうと指輪を差し出した。「これが報酬だ。水に潜る時があれば役に立つだろうよ」「ありがとうございます!」「オジサン元気でね!」エイルウィンは二人が帝都の大橋を渡りきるまで見送っていた。馬屋に預けた二人はマルベリーの待つ白金の塔を目指す。「この指輪どうする?一人分だけど・・・」「アリスがもってなよ、コロールに帰ったらまた魚獲りしなきゃいけないんでしょ?」「いいの?・・・じゃあ魚獲りに使わせてもらうね」帝都の中心にある天高くそびえるプラチナのごとき輝く塔は古代のエルフ種アイレイドが建設したもので、今はこの国の政治の中心となる施設として使用されている。皇帝一族に元老院のメンバーはこの中で生活をしている。白金の塔の前ではマントを羽織ったマルベリーが腕を組んで仁王立ちしていた。「ちょっと!遅れてんだから急ぎなさいよ!!」「あ、ごめ~ん」「はぅぅ・・・時計持ってないから」「まぁいいわ、早速騎士団設立の手続きに行くわよ」白金の塔の1階にある受付でマルベリーがガードに話をする。「これはこれは・・・マルベリー殿、今日はどういったご用件で?」「騎士団設立の書類を出したいのよ。そこにいるアイリス・グラスフィルを団長にしてね」「おお、あの深遠の暁を殲滅した騎士殿が!・・・では書類審査に回しておきます」「ダメよ」「は?」「評議会に直接提出するのよ。エリスに、エリス・アインバッハに渡して」「はぁ・・・しかし・・・」「・・・・・・いいわ、じゃあエリスに会わせて。それならいいでしょ?」「解りました、それではここでしばらくお待ち下さい」つづく
Jun 4, 2010
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猛毒のローレン:68号に勝つ策があるようだが・・・鉄拳のエリカ:熱を操る68号の猛撃の前にやられそうになる。爆裂のアンナ:別のカイリーナの部下と戦闘中。フォークス:善人の心を持つスーパーミュータント。電撃を浴びて痺れている。第181話【シスターズ】「さぁどうした?こないのか?」「ふふふ・・・消し炭にしてやるよ」挑発するローレン、ゆっくりと近寄る68号。手足の空気の揺らめきは益々大きくなり熱量が上がったのが解った。「この程度の水溜りなどすぐに干上がらせてやる」68号の素足が水溜りに入ると物凄い勢いで湯気が立ちのぼる。「ゴホッゴホッ・・・」咳き込む68号。隙を見逃さずローレンがボウガンを放つ。「ちぃっ!」矢を払いローレンに接近する68号、ボウガンを構えるも袖を掴み引き寄せられてしまう。「さぁ焼けてしまえ!!」「あああうう・・・」煙をあげるローレンの左袖口、ローレンは濡れた右手を振り飛沫を68号の手に付ける。飛沫は蒸発し湯気となって消え去った。「邪魔な手だな、右手も焼いてやろう・・・」「・・・・・・そう簡単にいくかな?」「この期に及んで挑発か!?・・・ウッ・・・ゴホッゴホッ・・・」膝を付く68号、左手を振り払い距離を取るローレン。「ク・・・さっきの水溜りに有害物質が入っていたか・・・ゴホッ」距離を取ったローレンが水溜りに手を浸している。「ゴホゴホッ・・・馬鹿が、お前は逃げるチャンスを逃したぞ!」「逃げる必要など無い。勝敗はまもなく決定する」「黙れ!!」水溜りを走りローレンに猛然と襲い掛かる68号、ローレンはしゃがんだままの体勢で手に水を掬い68号に浴びせかける。「多少の有害物質を浴びたところでお前を倒すまでの間耐えればいいだけのことだ!!」68号の攻撃を難なく回避するローレン、明らかに動きが落ちているのが解る。「どうした?鈍くなってるぞ?」「黙れ黙れぇ!!」再び手足に高熱を纏う68号、手足の水が一瞬で蒸発する。「ゴホゴホゴホッ・・・ガハァ・・・」激しく咳き込み吐血する68号。その場に倒れ込み喉を押さえて苦悶の表情を浮かべている。「勝負ありだな」「ガアアアッ・・・ナ・・・ゼ・・・」「水溜りに有害物質が含まれてると言ったな?この水溜りにはそんなもの含まれてはいない。いや、いなかった・・・わたしが水に毒を流し込んだのだ」「オ・・・オマエ・・・毒を操る・・・のか」「そうだ。毒水を蒸発させ吸い込ませる為にお前を水溜りに誘ったのだ」「クソ・・・私は・・・オマエとの相性は・・・最悪だったと・・・言う訳か・・・ガハッ・・・」沈黙する68号、左腕を押さえながらローレンがトラックに戻ってきた。「ローレン大丈夫?」「ああ・・・左腕に少し火傷を負ったがな。こういう面と向かっての戦闘はわたしにはつらいな、エリカやアンナのような強い体が羨ましいよ」「ローレンがいてくれて助かった。あのまま戦っていたらわたしは危なかった」「・・・・・・そうか。だがさっきのエリカは動きが鈍かったように思えたのだが・・・まだ本調子ではないのだろう、無茶はするな」「鈍かった?」「ああ、いつものキレがあったのならば68号にあそこまでいいようにされてないはずだ」「・・・そう」わたしは全力でやってるつもりだった。そして前よりも修練を積んで強くなってるはずだった・・・だけどローレンから見れば鈍くなっていたらしい。「遠慮をシテイルように見えたガ?」「遠慮?フォークスからはそう見えた?」「アア、何か躊躇しているような感じダッタ」「躊躇・・・あのカイリーナの部下達に手加減する理由なんて無いはずだけど・・・」フォークスの言葉にドキッとした・・・。「・・・・・・エリカ」「何ローレン?」「あの68号のヘルメットの中の顔は見ないほうが良い」「・・・それは・・・」それは気になっていた。あのヘルメットの中の顔・・・「不安が的中した場合、お前は今後カイリーナの部下と全力で戦えなくなる」不安?そう、わたしは何ともいえない嫌な感じがした。68号と戦いながらモヤモヤしていた。能力者。カイリーナの部下は恐らく全て能力者だろう。その事がどうしても引っかかる。もしかしたら・・・という気持ちがわたしの動きを鈍らせたのかもしれない。「私はモウ動ける、エリカとローレンはそこで休んでイロ」フォークスがスーパースレッジを構えてトラックから飛び出す。外ではアンナとジョー、ガボールがカイリーナの部下と戦っている。「この野郎!!なんてスタミナだい!!」「ふふふ・・・黄金のゲッコーの力を持つ私にスタミナでかなうものか」「なにぃ?オウゴンノゲッコー?なに言ってんだお前」アンナと黄金の剣をもつカイリーナの部下が戦っている。「ふん、私の名は70号。お前を切り刻んでマザーへの土産にしてやろう」横ではジョーが黒い剣をもったカイリーナの部下と戦っている。「おい、70号!68号が倒されたぞ・・・」「ちっ68号め、炎のゲッコーの力を持ちながら簡単に死ぬとは。奴は能力を過信しすぎたんだ」「どうする?」「我々シスターズの体は全てマザーのものだ、68号の死体を回収し一旦撤退するぞ66号!」黒い剣を持った66号、黄金の剣を持った70号はアンナとジョーから離れる。ガボールと戦っているカイリーナの部下に70号が声をかける。「59号!撤退するぞ」ガボールと戦っていた59号は手首から白い糸を飛ばして68号の死体を絡めとる。「おおっと、お嬢さん達奇妙な特技をしてるねぇ」「ガボール!感心してる場合かっ逃がすな!!」ガボールの銃弾は全て59号の持つ篭手に弾かれる。「ふん、また近いうちに会うことになるだろうよ」地雷のようなものを撒きながら乗ってきた生物に向かう70号、66号、59号。シスターズと言った彼女らはあっという間に去っていった。その後わたし達は高速道路跡のタロン社のテントにトラックを止め泊まることにした。火を囲み皆何ともいえない表情で焚き火を見つめている。「ミンナ寝ないのか?私はスーパーミュータントだから2,3日は起きてられる。夜番は任せておけ、今日は色々あって疲れただろうしナ」「ローレンちゃん、毒を使いすぎただろ?さぁあっちで休んできなよ」「・・・・・・」「アンナーもうそろそろ寝ようよ~」「あたいだって寝たいさ、けど・・・目が冴えて寝れないんだよ」「わたしも寝れない・・・」わたしはシスターズの事を考えていた。ローレンもアンナもきっとそうだろう。結局眠りにつけたのは日付が変わってからだった。181話終 次回へ
Jun 3, 2010
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ルドルフさんのレイラ編2部の為に描きました!!>黒を基調としているが、胸部にはサファイアやルビー、エメラルドを鏤めている。と、本編での記述でしたので出来るだけ再現をしようとイメージを膨らませて描きました。背景はレイラの魔法「ヴィンベルの暴風雷」をイメージしました^^
Jun 2, 2010
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