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表向きは魔術道具の工房を営んでいるバートリー一家。裏の仕事は仕置き人ギルドのモラグ・トングのメンバー。バートリー一家の長であるお爺ちゃん「ビル・バートリー」です。代々伝わる暗殺術をジゼルに継がせる事が出来て一安心のようです。家族構成は祖父:ビル祖母:ミーシャ(故)父:ヘクター母:ステラ長男:ジェイド長女:ルエラ次女:ジゼル となっています。
Apr 30, 2010
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クロエ:今欲しいものは身長。アリス:今欲しいものは新しい剣。ジゼル:一対一の戦闘なら姉に負けない自信がある。マルベリー:頭の飾り花には魅了の香が染み込ませてある。―OBLIVION of alternate world―ふたりは聖騎士第十六話「4人の男」「まずはお前から死ねい!闇界烈波!」「はっ」「闇界烈波・回天!」「おっと」ジャクベンの波動は軌道変えジゼルに襲い掛かる。「ふはははははっ!いつまでも逃げ切れるものか!その魔法は通常の魔法障壁など意に介さんぞ!触れてそして死ねぇい!!」ジャクベンはさらに黒い波動を増やす。「闇界烈波・躯散!!」分裂した6つの黒波動がジゼルを囲む。「ふははははっ!天才の俺の魔法の前にはどうしようもあるまい!闇界烈波・肉貫」黒い波動は細長く鋭く変化しジゼルに放たれる。「ソウルレイ・ブラスト!」ジゼルの掌から放たれた紫の光の波動がジャクベンの魔法をかき消す。紫の波動はそのままジャクベンに命中し洞窟の壁面に叩き付けた。「闇界烈波をかき消しただと?・・・お前もアイレイド魔法を使うのか?」「アイレイド魔法じゃありませんよ。これは我が家に伝わる暗殺術の奥義、生命力と魔力を練り上げ闘気として相手にぶつける技。魔法であり物理攻撃でもあります」「ふん・・・良く解らんがその程度で勝った気でいるなよ?俺の闇界烈波は108種類あるのだ!・・・闇界烈波・憎怨鎧!!」黒い波動がジャクベンを包み込み鎧と化す。そのままジゼルに肉薄しおよそ剣術とはいえないでたらめな動きで剣を振るう。「ほらほらほらっ!この絶対防御の状態の俺にどうやって攻撃する?さっきの技をやってみるか?そんな暇は与えるものかよ!」「これはやっかいですね・・・あまり使いたくないのですけど」ジャクベンの剣を難なくかわすジゼル、今まで使わなかった腰の黒い短剣を鞘から抜く。「黒蜘蛛の爪・・・はぁっ」黒の短剣はジャクベンの闇界烈波の鎧を斬り咲いた。「ターゲット以外は出来るだけ避けたいのですけどね。他の血で塗れるのが嫌なんです」ジゼルの短剣はジャクベンの闇界烈波の鎧を次々と斬り裂いていく。「ありえん!・・・デイドラの武器でも無い限り闇界烈波の鎧を貫くことなど不可能のはずだ!何だその短剣は!・・・くそがぁぁぁっ俺は天才だ!こんなところでくたばる訳にはいかねぇんだよ!!闇界烈波・魔翼!」ジャクベンの背中から漆黒の翼が生え大きく跳躍する。「忌々しい聖騎士とダンマーめ、また他の実験場を探さなきゃいけねえだろうが!覚えてろ!」ジャクベンは捨て台詞を残し去っていった。ジゼルはアリスとクロエの元に駆け寄る。「大丈夫ですか?」「ううーん・・・ちょっと気分が悪いけど・・・」「何とか大丈夫です・・・」二人を抱き起こすジゼル、クロエの叩きつけられた壁に金属の取っ手を見つける。「おや?クロエさんの後ろにあるのは?」「んん?なんだろね?よいしょっと・・・」「あ、クロエそんなむやみに触らないほうが・・・」取っ手を引くと目の前の岩盤が下がり隠し部屋が現れた。用心深く中に入る三人、そこはジャクベンの宝物庫のようだった。「やったぁ!あたしツイてるっ!!」「すごいすごーい!銀の剣欲しいと思ってたところなんだぁ頂いていこうっと」「ほうほう・・・こんなに沢山の極大魂石が・・・肝心の黒魂石はないのですかね」◇ ◇ ◇ ◇魔術師ギルドの仕事を終えたマルベリーはスキングラードの錬金術店に来ていた。「いらっしゃい。おや、あなたは有名な最年少ウィザードのマルベリー・サイラスさんでは?」「そうよ、私も有名になったものね。ベラドンナとスピッダルとハラーダを100グラム頂戴」「どうも・・・まさかシロディールでサイラス家の方とお会いするとは思いませんでした」「あっそ、私はもうあの家に帰ることは無いけどね」「そうですか、実は私もラールの家に戻る気は全くありません。この生活が好きなのです」「ふぅん・・・あなたラール家なの・・・名前は?」「ファラーヌ、ファラーヌ・ラールです。故郷のお家騒動に嫌気が差しまして・・・今はココで好きな研究と気ままな生活を送っています」「へぇ・・・お嬢様じゃない。なんか私達似たもの同士よね」「そうですね、あ、ではこれをどうぞ。お近づきの印にサービスです」購入した錬金術素材の他にファラーヌは金の髪留めを渡す。「あ、ありがと。この店の事はおぼえておくわ、また寄らせてもらうわね」「ありがとうございます」マルベリーが店から出ようとした時、突如扉が開きダンマーの女性が入ってくる。「ただいま戻りましたファラーヌさん」「あ、おかえりなさいジゼルさん」「ん?」見詰め合うマルベリーとジゼル。「どうかしましたか?」「ジゼルって言った?それにその声と顔立ち・・・あんた姉がいたりする?」「あ、はいわたしはジゼルです。上に兄と姉がいますけどそれがどうかしましたか?」「やっぱり・・・私はマルベリー・サイラス。あんたバートリー家でしょ?」「え・・・ええ!」マルベリーとジゼルは店の2階に行きこれまでのいきさつを話す。「ふぅん・・・じゃあルエラは元気でやってるのね」「ええ!最近は本業より表向きの仕事の魔術道具作成に精を出してますよ、お母様と一緒に。このわたしの篭手とかブーツ、短剣なんかもお母様が作られたものです。お父様はお兄様のせいで片腕を失いましたから今はギルド若い人たちの指導にあたってます。お爺様は・・・老いて益々盛んというか・・・わたしがここに来る前も灰色熊を一発で仕留めたとか言って自慢してました・・・」「・・・あんたのおじいさん変わってるわね」「ええ・・・もう随分なお年なのにオークの戦士よりも体格良いですし、木こりに行く時も道具持たずに素手でやってますし・・・一家で一番元気ですよ」「バケモノじじいね」「あ、はいそんな感じです。・・・話は変わりますがマルベリーさん最近どこかで黒魂石見ませんでしたか?」「黒魂石?・・・アンヴィルを襲撃してきたMとかいう死霊術師が持っていた気がするけど・・・」「そうですか・・・わたしの仕事、ターゲットを始末するだけでは解決できない気がしてきまして・・・アリスさんとクロエさんとマルベリーさんの話とわたしのこれまでの事をあわせて考えると死霊術師が何かとんでもない事を企んでいるのかと・・・」「・・・確かに黒魂石、聖なる欠片、ウマリル、死霊術師・・・繋がる気がするわね」◇ ◇ ◇ ◇まだ帝都の調査員が発見していないアイレイドの遺跡の奥深くに4人の男達が居る。一人は黒いローブにフードを被り不気味な笑みを絶やさない男・・・一人は赤いローブに身を包み神経質そうな表情をしている男・・・一人は貴族風の服装に赤い目、牙を生やした男・・・一人は髪を後ろに撫で付けたドクロの杖をもった高齢の男・・・「ククク・・・ジャクベンよ酷い目にあったようだな?」「うるせぇ!あのクソダンマー女いなければ聖騎士は今頃木偶になってたんだよ!」「マシウよ、あまりジャクベンを刺激するな。冷静に行こうじゃないか」「イソルドの言うとおりだ・・・今は揉めている場合では無い。ウマリル様完全復活が最優先だ」ドクロの杖を持った男が4人の中で一番発言権を持っているように見える。「フ・・・それで次の手はどうする?私はこれまでと同じく軍備拡大をすればいいのかな?」「そうだな・・・マシウはこれまでどおり進めるが良い。イソルドは前回失敗した純黒魂石の素材調達を、ジャクベンは吸血鬼のコミュニティを使い我らを嗅ぎ回る犬どもを始末しろ。ワシは魔術師ギルドを壊滅に追いやってくれる」つづく
Apr 29, 2010
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クロエ:彼女の幸運は本人でも意外なところで発揮されるらしい。アリス:畑を見るとついモグラの事を考えてしまう自分に凹んでいる。ジゼル:芯がしっかりしているが少しおっちょこちょい。あまり妥協できないタイプ。―OBLIVION of alternate world―ふたりは聖騎士第十五話「黒の波動」荒涼たる洞窟の入り口にはアンデッドがひしめいていた。「うわぁ・・・すっごい臭い・・・」「なんでこんなに沢山・・・」「なるほど、これは異常ですね」クロエ、アリス、ジゼルの姿に気づくアンデッドの集団、うめき声をあげ近寄ってくる。「むむっ、ここは聖騎士に変身だ!シルバーオーロラウェーイブ!!」「ええっ!クロエそんな突然!?」銀の光に包まれ聖騎士の鎧をまとうクロエ、突然の出来事にジゼルの目は釘付けになる。「銀のオーラは誇りの証!聖騎士シルバー・クロエ、参・上!!」「あ、あたしも・・・ゴールドオーロラウェイブ・・・」アリスも聖騎士の鎧をまとう。「クロエ・・・決め台詞どうしてもいわなきゃ駄目?「駄目っ!」「はぅぅぅ・・・金のオーラは勇気の証・・・聖騎士ゴールド・アイリス」ジゼルの目が気になりチラリと振り返るアリス、ジゼルは目を大きく開き驚いた様子だ。「かっこいい・・・そんな召還鎧の魔法あるんですね!」「いや・・・これは魔法じゃなくて・・・」「アリス説明は後!先にあいつら蹴散らすよ!」「あっ待って・・・」アカヴィリ刀を抜きアンデッドの群れに突撃するクロエ、走りながら刀身に手をかざしている。「ホーリーブレイド!そして必殺の・・・聖騎士シルバーフラッシュ!!」水平斬りから飛ぶ銀光がアンデッドを吹き飛ばす。「聖騎士ゴールドキャリバー!」アリスの放った上段斬りから飛ぶ黄金の光がアンデッドを切り裂く。30体近くいたアンデッドを殲滅する二人、ジゼルはその様子を眺めていた。「すごい、すごいですねお二人とも!ところで聖騎士っていうのはなんですか?」「えっと・・・ペリナル・ホワイトスレークの後継ぎをやってるんです」アリスはジゼルにこれまでの事を話す。「あのウマリルが復活ですか!そしてお二人が伝説の聖騎士!わたし感動しました」「そ、そうですか。まだクロエとマルベリーって子と三人でやってるだけですけどね」「聖騎士・・・いいですね~わたしも仕事が無ければついて行きたいんですけど・・・」「うーん仲間はもっと欲しいところなんだよね・・そういえばアリスって騎士の称号貰ったんだよね?じゃあ聖騎士団つくれるんじゃない?」「アリスさん騎士だったのですね!」「え、ええ、一応称号貰いました」「深遠の暁を壊滅させた主要メンバーだもんね。アリスはその功績で称号もらったんだよ」「おおおっ!ちょっと前にモロウィンドでも話題なりましたよ。そっか・・・じゃあお姉様と一緒に戦ったダンマーの剣士と魔法使いの事って一人はアリスさんなんですね~」「アリスってばやっぱり有名人になってたんだね!あ、ちなみに魔法使いのほうは一緒に旅してるマルベリーって子なんだよ」「なるほど・・・これは何か運命的なものを感じますね」「あ、あの~ジゼルさん今お姉さまって聞こえましたけど・・・もしかしてルエラさんの・・・」「あ・・・わたしとしたことが・・・まぁお二人なら素性が知れても問題ないと思いますし正直に言いますね。お姉様の名はルエラ・バートリーです、わたしは実の妹になります」「どうりで見たことある顔と声です。じゃあジゼルさんの仕事ってルエラさんと同じですか?」「はい同じです。アイリスさんはわたしの仕事の事はご存知でしょうけど・・・クロエさんは?」「ん?あたしは深遠の暁事件に直接関わった訳じゃないからあまり知らないけど?」「そうですか、ん~・・・まぁ聖騎士さんですから話してもいいと思いますが・・・」「あ、あれですよね特殊工作員みたいなものですよね?ジゼルさん?」「そ、そうですね!組織の名前は今は言えませんけどそんな感じの仕事です」「へぇ~・・・ブレイズみたいなもの?」「えと・・・まぁ世の平和を維持するためという点では同じかもしれないです」「そっか、じゃあ早速洞窟の中をしらべよー」「納得してくれたのでしょうか?」「クロエは細かいこと気にしないから大丈夫ですよ」荒涼たる洞窟の中は死臭で満たされ負の感情が渦巻いてるがごとく息の詰まる雰囲気をかもし出していた。「ランプライト!」「うう・・・あたしは松明」クロエは燭光の魔法を唱えアリスは松明に火を燈す。「イーグルアイ・・・ほほう・・・沢山いますね。生きた人も何人かいるみたいですね」「生命探知の魔法ですか?」「暗視+生命探知ですね。一応半径300メートルまで探知できます」「うひゃぁ・・・でもお仕事考えれば必須ですものね」「まぁそうですね・・・おっと」先を進むジゼルは足を止め二人を手で制す。「クロエさん失礼、ディスペル」「どうしたの?」「誰かが近づいてきます・・・あの足取りは生きた人間ですね」クロエの明かりの魔法を打ち消し二人を岩陰に隠れさせ、ジゼルは足音を殺し近づいてくる人物に接近する。「くそ・・・吸血ゾンビは作れないのか?いやそんなはずは無い、俺は天才のはずだ!」アルトマーの男性がつぶやきながら歩いてくる。黒ローブに赤ドクロが刺繍されていた。「くそぅ・・・マシウとイソルドめ・・・俺がヴァンパイアだからって差別しやがってよぅ・・・」足を止めるヴァンパイアのアルトマー。「おい、そこの奴!ヴァンパイアの目はこまかせないぞ~」「そうでしょうね。・・・ところであなたはここで何をされてるんです?」「はぁ?お前は馬鹿か?目の前にヴァンパイアがいるんだぞ??」「ええ、それを承知で聞いています」「ふーむまぁいいだろう・・・俺の名は吸血鬼ジャクベン・インベル!誇り高きヴァンパイアだ!ここは俺の新しい実験場さ」「実験場ですか」「そうさ!新しい死霊術の探求だ!お前は新しい木偶にしてやろう!新鮮な若い女の木偶はそそられるなぁっ!!」「新しい木偶・・・じゃあ外に居たアンデッドは皆・・・」「ひゃはあっ失敗作よ!吸血鬼化させた人間を殺してアンデッドを作っていたんだがどうも死んでしまうと吸血鬼の特性が消えるみたいでな・・・またアホな人間を攫って来ないと行けねぇ」「なんと・・・あなたのやってることは外道です。その命メファーラに捧げて貰います!」「ああん?メファーラだぁ?面白いやってみろよぉっ!!」ジゼルとジャクベンのやり取りを見ている二人、出るタイミングを計っている。「まてーい!邪悪な死霊術師吸血鬼!これ以上の悪行は聖騎士がゆるさないよ!」「そ、そうです!許せません」「なんだ?木偶が増えやがったぜ・・・・・・・・・ん?聖騎士だと・・・?」「聖騎士だ!」「お前らが・・・クククついてるぜ!俺がお前達を先にしとめて手柄を立ててやろう。なぁに・・・あの御方はまだ聖騎士を殺すなとおっしゃったが殺しちまえばこっちのもんだ」ジャクベンが手を上げると天井からミノタウロスが現れる。「コイツは吸血鬼化させたミノタウロスだぁ!!ダンマーの女、お前はコイツの餌食だ」「モ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」「おっと、聖騎士ども!お前らは木偶になるんだ、俺が相手してやるよ」ミノタウロスはジゼルに襲い掛かりジャクベンは細身の剣を抜く。ミノタウロスは肩を前に出し巨体を利用した突進攻撃をジゼルに仕掛ける。「はぁっ!」突進を回避するジゼル、ミノタウロスは洞窟の壁に激突するもすぐに振り返り攻撃を仕掛ける。「さすが吸血鬼化したミノタウロス・・・通常の2倍以上の身体能力ですね」「モ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」腕をでたらめに振り回すミノタウロス、洞窟が振動で揺れ動く。木の葉のようにかわし続けるジゼル、やがて足を止めて体術の構えを取る。「モ゛オオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」「フハハハハハッ!どうした!手も足も出ないか?魔法を撃ってみるか?だがそいつのタフさはミノタウロスの比じゃないぞ?」「あたぁ!」ミノタウロスの顎を蹴り上げるジゼル、そのまま着地し連撃を浴びせ始める。「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたっ・・・ほわたぁー!!」最後に蹴りを入れ後ろに飛ぶジゼル、ミノタウロスの動きは止まっている。「ギャハハハハハハハハハッ!アホかてめぇは!殴りでそいつが倒せるものかよ!そいつは戦槌で殴ったって効きやしねぇよぉ!!」「ワンハンドレッドディストラクション。3秒後に体中から火が吹き出します」「モ゛オオオ・・・」全身が燃え上がり倒れるミノタウロス。「なにぃぃっ!俺の作品がぁあああああっ」「後はあなただけですよ」「やあっ」よそ見するジャクベンにアリスの剣が襲い掛かる。「ちぃ・・・」アリスとクロエの息の合った剣がジャクベンを洞窟の端に追い詰める。「なかなかやりおるわ・・・俺も本気を出さねばなるまい・・・うおおおおおおおおっ」ジャクベンの体が漆黒のオーラに包まれる。「ふふふ・・・俺の魔法は一味違うぜ・・・闇界烈波!」「うひゃあ」「あううう」黒い波動が二人に襲い掛かり衝撃で壁に叩きつけられる。「ほう・・・この魔法を喰らって死なないとは流石は聖騎士といったところか」「あの魔法は・・・」「なんだ?知ってるのか?」「黒い波動の魔法・・・禁術ですね。詠唱しただけでも重罪ですよ」「知るかよそんなもの!お前から死ね!」つづく
Apr 27, 2010
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暴帝OD:悪意をばら撒き増長し続ける男。第173話【暴帝】エリカ達がレイヴンロックに連れ去られた頃、ODはテンペニータワーの最上階に居た。「クックック・・・T-51bを改良しエンクレイヴの最新技術を取り入れ肉体を強化したこのオレはもはや神ですら止めることは出来ん!エイリアンブラスターにショックソード、そしてこの鎧にオレの頭脳、世界を手に入れるのも時間の問題だな、ハッハー!」ODのPIP-BOYに通信が入る。『オータムだ、用事が住んだらすぐにジェファーソン記念館に来い。必ずBOSはG.E.C.Kを奪還するべく攻めてくるだろう。浄化プロジェクトを起動するまでの間奴らの相手をしろ』「フン、こんなメールでオレに命令しやがって・・・まぁいい、エンクレイヴを乗っ取った暁にはオータムは一般兵に降格させてやるか、レイヴンロックはジャンダーズの奴に任せてジェファーソン記念館に向かうとするか・・・そのついでに・・・」ODはテンペニータワーの地下に向かう。そこにはODの噂を聞いて集まったならず者やレイダー、殺し屋に傭兵が大勢待機している。「退屈だろうお前ら?これから大暴れにいくぞ!オレはこれからBOSのクソどもを叩き潰しに行く。お前らはリベットシティに攻め込め!奪い、殺し、蹂躙しろ!」『おおおおおおおおおおおおおっ!!!』「おまえらぁっ!オレの名を言ってみろぉっ!!」『OD!OD!OD!OD!OD!OD!OD!OD!OD!』「ハッハー!ウェイストランドは、世界はオレ達のものだぁ!!」500人を超える重武装をしたOD軍がリベットシティに向け進軍を始める。「オレは一足先に暴れてくるぜ!!旦那、クローバー、こいつらの指揮は任せたぜ」「ああ」「任せてダーリン」ODの改良された漆黒のT-51bアーマーの脚部と背中からブースターが火を噴き宙を舞う。「空さえオレは支配する、ハーハッハッハ!!」猛スピードで飛び立つOD、その姿はあっという間にレイダーたちの視界から消え去った。「このまま行くのも面白くねぇな・・・どれ、アウトキャストのアホどもで試運転するか」ODは急降下しアウトキャストの居るバニスター砦に降り立つ。「な、なんだ」「なにが落ちてきた!?」「落ちてきただぁ?降臨したのさ、お前達の死神がな!」「貴様・・・何者だ?この場所がどこだか知ってるのか?」「知ってるとも、BOSから分裂したクズどもの組織だろ?」「死にたいようだな?相手をみてデカイ口を叩きな!」アウトキャスト二人はレーザーライフルを構える。ODは武器を構えず左手を前に突き出す。「死ね」レーザーライフルが乱射されODに降り注ぐ。赤い光弾はODに突き刺さらずに空中で分解する。「な、なん・・・だと?」「どうなっている!」「ハッハッハー!フォトニックレゾナンスバリアーだ!オレにレーザーは効かねぇぜ」「ならばこれなら!」アウトキャストはサブマシンガンとアサルトライフルをODに打ち込む。だが漆黒のT-51bには傷は付くことなく表面の塗装が僅かに剥がれただけだった。「なんだ?何かしたのか?今度はこっちから行くぜ」ODはPIP-BOYを操作しショックソードを構え、一瞬でアウトキャスト二人の間を走り抜ける。「な!」「ククク・・・見えたか?オレの動きがよ?・・・今から貴様らの首を刎ねるつもりだが抵抗して見せろよ。無理だろうがな!」再びアウトキャストの間を走り抜けるOD、その動きは黒い閃光を思わせる。「ほら、無理だったろ?」アウトキャスト二人の頭部は地面に転がっていた。「オラァアッ!アウトキャストども!全滅させてやるからでてこいやぁぁぁぁっ!!」次々と表れるパワーアーマーフル装備のアウトキャスト達、転がる仲間の死体を見て怒りをあらわにしている。「貴様・・・何者だ、見慣れないパワーアーマーだが」「お前がここのボスか。教えてやろう、オレの名はOD!全てを破壊し支配する者だ」「貴様が噂のVault101の男・・・」「そうだ!Vault101とOD名は恐怖と共に口に出される事になる。だからお前らは死ね!」「アウトキャスト敵に回した事を後悔させてやる・・・」銃口が向けられた瞬間、ODは飛び上がり空中からエイリアンブラスターを乱射する。「ぎゃああああああ」「ぐあああああ」「うあああああ」次々と青白い光弾に貫かれていくアウトキャスト、エイリアンブラスターの威力の前にはパワーアーマーも意味を成さない。「ハッハー!ちと弾がもったいねぇがそのうち弾の製造も出来るようにしてやんぜ・・・それとコイツの試し撃ちもしておくか・・・試作型Multiple Independently-targetable Reentry Vehicle、この多弾頭小型核発射砲で基地ごとふっとばしてやんぜ!」さらに高く飛び上がり、背中に背負ったコンテナから分割された試作型MIRVを組み立てるOD、そして8つの小型核ミサイルを充填する。「吹き飛べぇぇぇぇぇっ!!」発射された8つの核はアウトキャストの基地バニスター砦に降り注がれ、青白い光を放ち爆炎が周囲を飲み込む。ODは発射の後すぐに離脱しその様子を眺めていた。「ハーッハハハハハハ!!なんという威力!これがあればBOSなどすぐに壊滅してやれるぜ!」ODは加速しジェファーソン記念館に向け飛び去る。173話終 次回へ
Apr 25, 2010
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鉄拳のエリカ:マスター・リュウに心から感謝をしている。爆裂のアンナ:ジャンダーズを倒した事よりもエリカの成長が嬉しい。猛毒のローレン:自分も取り得(毒)を生かす特技を身につけるべきかどうか悩んでいる。第172話【テイクイットバック!】ジャンダーズ・プランケットを倒した。今までで一番強かった相手。マスターに技を教わらなければ、グレイディッチでアリの知覚を手に入れなければ、わたしは勝つことが出来なかった。ジャンダーズの戦闘方法はマスターに出会う前のわたしそのもの。我流の格闘術に自分自身の身体能力で、力ずくでねじ伏せる戦い方・・・。野生の生物は皆この戦い方。マスターはわたしに技を精神を教えてくれた。以前のわたしの戦い方では身体能力が上がらない限り大幅な成長は出来ない、つまり伸び白が少ない。だけどマスターに教わった技や精神は鍛えれば大きく成長出来る、限界が見えないほどに。わたしはマスターを尊敬し感謝している、これからももっと色んな事を教わり成長したい。「エリカどうしたんだい?」「大丈夫、少し考え事をしてただけ」「どうやらこの扉の向こうが外のようだな・・・外が騒がしい、注意しろ」外に出るとフェンディ達とタロン社の兵士、フォークスがエンクレイヴを蹴散らしていた。「エリカさーん!!」「アンナ~!!」「ローレンちゃん無事で良かったぜ!」「皆・・・それにフォークスも。フォークス、あなたはアンダーワールドに行ったのでは?」「お前達と別れた後私とレオはVault87の異変に気がつき引き返したんだ。そうしたらお前の仲間達が立ち往生してた。三人がどこかに連れ去られたとフェンディに聞いた」「ええ、エリカサンたちのPIP-BOYは私のPCで現在地が特定できますからフォークスさんに協力をお願いしたんですよ」「なるほど」「エリカさん、中で何があったんです?」「フェンディ、安全な場所で話す。もうすぐあの基地は爆発するから今すぐここを離れたほうがいい」わたし達はローレンの部下のトラックに乗りこむ。そこでエンクレイヴの基地で起きた事をフェンディ達に話した。「あのジョン・ヘンリー・エデン大統領がプログラム人格だったなんて!それに基地まで壊滅させるとはエリカさん達すごすぎますよぉ!」「運が良かった」「アンナ~ごめんよぉ」「いいって、生きて帰って来れたんだし。それにまぁ面白いものが見れて刺激的だったよ」「ローレンちゃん達さすがだな!しかしそのSecretVaultって所怪しいな・・・ジェネラルやDr.カイリーナはそこに居るんじゃないか?」「わたしもそう思うな。G.E.C.Kの事が片付いたらさっそく調査をせねばならん」トラックはスターパラディン・クロスの支持でVault112の前で停止した。「さて・・・これからどうするかだ。私はBOSだからフェンディと一緒にすぐにエルダーリオンズに報告をしなければならん。ココからなら要塞と通信もできるしな。ローレン、お前達はどうする?G.E.C.Kを取り返すのについてくるのか?」「エンクレイヴがG.E.C.K使い浄化プロジェクトを動かせば全てが終わるのだろ?それならば選択は一つだ。だがこの事は指令に報告しなければならん。この後の予定はエリカを連れ指令に会わせるそして連合の話をさせるつもりだ」「そうか、その話は早いほうがいいからな。ではここで私達は待機することにしよう。エリカを連れて行きそしてまたここに戻ってくるがいい」「ああ、ではそれで頼む。すぐに帰ってくる、半日もかかるまい」ローレンに連れられタロン社の本部に行く。バリケードで囲まれた基地の中に入るとタロン兵達はわたしに視線を注いだ。おそらくレギュレーターのコートに酷似している物を着ているから。「指令ただいま戻りました。」「おおっ無事だったかローレンよ!無線が途切れた時はどうなったのかと思ったぞ!マーカスは役に立ったか?スーパーミュータントのアジトは突き止めたか?それに後ろにいる女は・・・」「順を追って報告します。マーカスはVault87のスーパーミュータントを殲滅するのに大いに役立ちました、さすがは指令のお墨付きの戦士です。次にスーパーミュータントのアジトですが、Vault87は本拠地ではなかったものの奴らにとって致命的な大打撃を与えてきました。そして新たにSecretVaultなる施設の情報を手に入れました。ここがジェネラルの隠れている最有力候補です。場所はホワイトハウスの地下から侵入できるようです。それと、例のエンクレイヴですが奴らの首魁と思われるエデン大統領を始末し基地を破壊することに成功しました」「ふ~む・・・流石は俺様の娘、恐ろしいくらい出来がいいな!で、その女は?」「エリカです。以前Mr.バークが手配書を出したことのある人物ですが、彼女は今は味方です。命の恩人でもあり、血縁者の可能性すらあります」「なんだと!うーむ・・・良く顔を見せろ・・・ほう、ローレンに瓜二つではないか。双子・・・ではないか、エリカのほうがいくらか年下に見えるな」「ジャブスコ指令、あなたに頼みたい事がある。その為にわたしはここに来た」「指令、エリカの話を聞いてくださいお願いします」「随分と焦っているようだが・・・まぁローレンの頼みだ、聞いてやろう」「ありがとうございます」「では早速。ジャブスコ指令、BOSと一時的に手を組んで欲しい」「・・・・・・なにぃっ!!」わたしは今の状況とスーパーミュータントの事、エンクレイヴの事を説明し連合の話を切り出した。ジャブスコ指令はわたしの目を真っ直ぐに見つめ話を聞いている。「・・・・・・嘘を言ってる訳ではないな。そしてなぜだがお前の言葉には説得力がある。ローレンが惹かれるのも解る気がするな・・・しかし連合か、俺様はスーパーミュータントが殲滅できればそれもアリだが問題はボスのMr.バークだな。彼がそのような事を許すとは思えんなぁ」「Mr.バーク・・・メガトンの爆破を計画した人物・・・」「らしいな。いくらMr.テンペニーの依頼とはいえやりすぎだ。実行した奴もイカれてる。俺達は傭兵だ、依頼者がいて金を貰えば大概の事はやる。だがな、いくらタロン社でもやっちゃいけねぇ事もあるのさ。それがなければ俺達はレイダーと変わり無いからな。最近のボスにはついていけねぇ所がある。近頃ポイントルックアウトに夢中だしな、良く解らん」「指令、どうするおつもりですか?」「う~~~~ん・・・連合か、こちらにもかなり旨みのある話だからな・・・エリカよ、俺様はOKだとBOSのエルダーリオンズに伝えろ。BOSがOKサインを出せばいつでもタロンは力を貸すとな」「ではそのように」「指令・・・Mr.バークに知られたらどうしますか?最悪タロンを解雇されるかもしれません・・・」「その時はその時よ!ローレンよ、お前と俺様が居れば一からでもやり直せる、気にするな!」「パパ・・・指令・・・」「ジャブスコ指令ありがとう」「いいって事よエリカ。ローレン、パパはいつでもお前を応援してるからな!」ジャブスコ指令は不思議な人物だった。見た目と言動からは想像も出来ないくらい頭の回転の速い人物と感じた。ローレンが尊敬している養父というのも納得が出来た。わたしは再びローレンらに連れられフェンディの待つキャンプに戻る。「お帰りなさいエリカさんにローレンさん!話はどうなりました?」「ジャブスコ指令は乗り気、後はエルダーリオンズ次第」「やりましたね!」「ホント、エリカには驚かされるね!あたいには絶対無理な事だよ」「じゃあとっとと要塞に戻るか。G.E.C.Kが浄化施設に持ち込まれたのならエンクレイヴに浄化プロジェクトを起動させられるも時間の問題だからな!」クロスの号令でテントをたたみトラックに乗り込む。ODの事も気になるけど今は浄化プロジェクトの奪還が最優先事項。172話終 次回へ
Apr 22, 2010
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クロエ:自分のカバンに何の動物のアクセサリーをつけるか悩んでる。アリス:モグラのイメージ定着に少し凹む。マルベリー:バッグのウサギ人形は我ながら良く出来たと思っている。ジゼル:バートリー一家の末妹。思わぬ展開で兄の居場所を知る事になる。第十四話「ブドウ畑とアンデッド」アリス達と部屋を替わったアルゴニアンの三人シャアクシー、ディクシー、エンクシー。彼女たちはスキングラードへ向かう途中だと言う。翌朝6人でスキングラードを目指すことになった。「昨日はぐっすり眠れたかい?」「おかげさまで、ありがとうございました」「僕達はお酒を造っているんだ。ちょうどクヴァッチに納品を終えた帰りでね、シロディールブランデーって知ってるかい?あれは僕の一家が造ってるんだよ」「あ、知ってます!叔父さんがよく飲んでますよ」「ははっありがとう。今年は凄く出来がよくてクヴァッチのゴールドワイン伯爵に特に出来の良かった樽のブランデーを持っていったんだよ」「なんでわざわざクヴァッチに?スキングラードのハシルドア伯爵はお酒飲まないの?」「ハシルドア伯爵は自身の城でワインを作らせてると聞いたからね。僕達三人は生まれてからずっとスキングラードに住んでるけどハシルドア伯爵の姿は一度も見たこと無いね」「はぁ・・・滅多に人前に出ないって噂ですけどそこまでとは」「ねぇアリス、クロエ、私スキングラードに着いたら魔術師ギルドに行くわ」「うん?いいけど?」「ちょっと小遣い稼ぎをしたいのよ。あんた達貧乏人だしこの先なにがあるか解らないしね」「う・・・確かにこのままじゃすぐに旅費尽きちゃうし・・・」「あれ?マルベリー結構稼いでるんじゃなかったっけ?」「それは私のお金よ。あんた達の為に稼いでやるっていってんの、馬鹿ねチビクロは・・・」「あう・・・最近あたしの名前殆どちゃんと呼んでくれてない・・・」「最近馬鹿に磨きが掛かったからでしょ?」アルゴニアンの三兄妹は馬車に乗り込みクロエ達は馬車を護衛するように先導する。「あ、あの・・・皆さんはど、どういった・・・」アルゴニアンのエンクシーはもじもじしながらクロエに話しかける。「ん?あたし達?えとねーあたしはクヴァッチの魔術師ギルド員であっちのアリスは戦士、マルベリーはウィザードだよ」「そ、そうですか、マルベリーさんウィザードですか!あの歳で・・・」「エンクシー、私知ってるわ!ちょっと前に黒馬新聞で史上最年少でウィザードになったダンマーの天才少女の記事覚えてるわ!それがあのマルベリーさんなのですね」「さ、さすがディクシー読書好きね」馬車は順調に進み昼過ぎにはスキングラードに到着する。「ありがとう、魔術師と戦士の君達に護衛して貰って助かったよ。いつもならあの宿で傭兵を雇って帰るんだけどね。ほらあそこをみてごらん、あそこに見えるブドウ畑は僕達のものなんだブランデーの他にワインビネガーとかも造ってるんだよ。ワインはスリリーさんに叶わないから作って無いけどね」「いえいえ、こちらこそ。部屋を譲っていただいたお礼です」「ま、仕方ないわね。飛ばせば昼前に着いたけどお礼はしなきゃいけないしね」「必ずシロディールブランデー買うよ!あたしこう見えてもけっこうお酒強いんだから」アルゴニアン三兄妹と別れる三人、その足で魔術師ギルドに向かう。「今日の宿どうする?あたしは魔術師ギルドに登録して無いから部屋借りれないし・・・」「大丈夫よ。私がちゃっちゃと稼いであげるから夕方にまたここにきなさい」「マルベリー頼りなる~」「クロエも一応は魔術師ギルドに登録してるんだから何か仕事貰いなさいよ・・・」「あ、そうだね!んでアリスに手伝ってもらえばいいかぁ」マルベリーはスキングラードの魔術師ギルド長エイドリアンからポーション作成の仕事を受け、クロエは洞窟探索の依頼を受ける。「荒涼たる洞窟の探索ですか?エイドリアンさん」「ええ、最近あの洞窟からアンデッドが大量に出てくると巡回兵から通報がありましてね。普段なら気に留めないのですが昨今死霊術師の噂が絶えませんので様子を見てきて欲しいのです」「死霊術師・・・」クロエとアリスはアンヴィルで出会った恐るべき死霊術師Mの事を思い出していた。「調査・・・とまでは期待しませんが出来るだけ調べてきてください。危険を感じたらそこで引き返してもらって結構ですよ」「解りました!じゃあさっそく今から行ってきます!アリスいこっ」「あ、待ってクロエ松明買いに行かないともう無いよ」◇ ◇ ◇ ◇ジゼルはスキングラードの聖堂の裏で人を待っていた。「さすがに半日で帝都からスキングラードまで走るのは疲れました・・・」ジゼルは馬を使わず自身の足の速さと身体強化魔法で飛ばしてスキングラードに来た。「お待たせしました、あなたがジゼルさんですね?盗賊ギルドから師匠の使いで来ました」赤髪の若いインペリアルの女性が現れた。「はい、わたしがジゼルです。師匠ってグレイフォックスの事ですか?」「ええグレイフォックスが師匠です!私はプラネシア!ここではなんですので移動しません?」「いいですよ」「ジゼルさん体術に自信ありそうな身のこなしですよね・・・私についてきてください」「え?はい、ついて行きます」「では」いきなり猛スピードで走り出し建物の壁を登り屋根にあがるプラネシア。「む、速いですね・・・」「こっちですこっちー」ジゼルがついていくと更にスピードをあげ屋根から屋根へ飛び跳ねる。「わたしも小さい頃から訓練してるのでフリーランニングは得意なんですが・・・これはちょっと本気にならないとついていけませんね、アクセル!」「あ、すごいすごい!私についてくるなんて」二人は古い屋敷の天窓から中に入る。「ここの天井部屋は下の階からは入れない構造なんですよ、ここなら邪魔は入りませんよ」「なるほど・・・隠し部屋ですか」「この下の家は酒造農家なんです、もちろん盗賊ギルドの協力者ですよ」「なるほど、それでブドウの香りがしている訳ですか。それは置いといてプラネシアさん早速話を聞きたいのですけど・・・」「あ、はいはい。えっとですねこのスキングラードの銀行を仕切っている貴族の家に最近ダンマーの男が滞在している事を突き止めたのですよ」「その男の名はコンラートですか?」「いえ、モンフェラットと名乗ってますが本名かどうか・・・ただ話し方や服装からシロディールの人間じゃないことは解りましたね」「コンラートの可能性大ですね・・・しかし事情があってまだ手を下すことはできないので引き続き監視をお願いしてもいいですか?」「解りました、そのかわり追加報酬を頂けます?いくら義賊でもお金はいるので・・・」「あ、はい。このくらいでいいですか?500G」「十分です!私に連絡を取りたい時はこの家の者に言ってください。ジゼルさんのことは話しておきますから」◇ ◇ ◇ ◇「オブラディ・ディオ」マルベリーは念動魔法を唱え、乳棒を10本浮かべ同時に乳鉢の材料をすり始める。「流石、最年少ウィザードですねマルベリー」「ふん、このくらいどうってこと無いわよ。で、この回復薬100個作ればいいのよね?」「はい、スキングラードでは錬金術が得意な者がいないので助かります」「まぁ私のこのポーションなら並の回復魔法より効果が高いわ」クロエとアリスはパン屋で昼食を買いディクシーらのブドウ畑の前に腰を下ろす。「んー!このハムチーズエッグサンドおいしい!!当たりだよアリス!」「あたしのベーコンレタストマトサンドもおいしいよ!」「マジで!じゃあ半分こずつしよ」「うん!あ、ミルクいれるね」「ありがと、それにしてもいい天気だね~」「本当だね~聖騎士として重大な使命を受けたのを忘れてしまいそう・・・」「がんばろうね、ふたりで!」「うん!あたしクロエがもう一人の聖騎士でよかったと思う・・・本当にそう思う」「え~照れちゃうな~」「あははっ!はいミルク」ふたりがおしゃべりしながら食事をとっていると目の前に紫のワンピースに黒のタイトなズボンを履いたダンマーが現れた。「おや?あなたは・・・あの時変態ポズマーに追われていた・・・」「ああっ!あの時トチ狂ったマグリールさんを蹴っ飛ばした人!」「ん?アリスの知ってる人?」「えっと知り合いって程でもないんだけど助けてもらったんだよ」「へぇ~・・・あたしクロエ、クロエ・フェリージです」「あ、どうもわたしはジゼルと言います」「アイリス・グラスフィルです。あの時はどうもありがとうございました」「いえいえ、大したことじゃないですよ。つかぬ事を聞きますけどアイリスさんとクロエさんはこの街の人ですか?」「いいえ旅の途中で寄っただけです。これから仕事で洞窟探索に行くところです」「魔術師ギルドの仕事でアンデッドがモリモリ増えてる洞窟を調べに行くんです、死霊術師が何か企んでるかもしれないので・・・」「ほう、死霊術師ですか。なるほど・・・ふむ・・・」少し考え込んだ後ジゼルはふたりに申し出る。「あのわたしも同行させてもらってよろしいですか?報酬は要らないですし邪魔はしません」「え!それはありがたいことですけど・・・どうしようクロエ」「いいんじゃない?この人悪い人じゃなさそうだしね」「ありがとうございます!あの、それで探索のことなんですけど黒魂石が見つかったらじっくり見せていただいてよろしいですか?もちろん黒魂石はふたりが持ち帰ってください」「んん?見るだけでいいの?あたし達も別にそんな危ないもの要らないけどね、アリス?」「ま、まぁ一応ギルドの人に渡した方がいいんじゃない」「ありがとうございます、わたしはいつでも出れますので言ってくださいね」アリス、クロエはジゼルと一緒に荒涼たる洞窟の探索に向かう。(う~ん・・・ジゼルさんの声誰かに似てるんだけどなぁ・・・)「どうしたのアリス?」「う、うう~んなんでもないよ」つづく
Apr 21, 2010
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アリス:金の聖騎士としてついに目覚める。セリフは恥ずかしかったらしい。クロエ:銀の聖騎士としてノリノリ。ふざけているわけではないらしい。マルベリー:アルケイン大学の試験を通過した実技は樹液から精製される接着剤であった。ジゼル:体術を駆使した不思議な魔術闘技を操る。第十三話「Jの影」深遠の暁の生き残り、イソルドの襲撃を退けたアリスとクロエ。クヴァッチの聖堂の祭壇の前で聖騎士の箱は強く反応している。「この祭壇から反応があるんだよね・・・」「あ、あのこの祭壇の中を開けてもらえるわけにはいきませんでしょうか?」「いいですとも、あなた方は私たちを救ってくださいました。それにあの姿・・・まさにあれは伝説の聖騎士・・・あなた方の役に立つのであればそのくらいなんでもないです。」神父は鍵を開け中から宝石取り出す。それをを箱に入れると二人のブレスレットが輝いた。『ふむ、これで一つ封印されし聖騎士の力が一つ解放された。能力も少し上がったぞ』『「穏やかなる美女」も使えるようになった。効果は沈静魔法と同じものだぞ』ブレスレット姿のヴァロッシュとアレキサンダーが二人の頭の中に話しかける。「どうかしましたか?」「い、いえ何も。ありがとうございます!」「んじゃあたしたちはこれで・・・」聖堂を出た二人の前に腕組みをしたダンマーの少女が立ち塞がる。マルベリーだ。「何があったのかしら?説明してよね」魔術師ギルドでマルベリーに出来事を話す二人、それを聞いて難しい顔をしている。「オーロランね・・・それに深遠の暁の生き残り・・・うーん」「どうしたの?」「オーロランていうのはオブリビオンの魔王の一人メリディアの配下の異世界の生物なのよ。あんた達は馬鹿だから知らないでしょうけどね。それと深遠の暁はデイゴンを崇拝してた・・・デイゴンの配下はドレモラ。これは半年前の事件で見てるから知ってるでしょ?」「うん、でもそれが何か引っかかることなの?」「ホントに馬鹿なのね特にチビクロは!深遠の暁=デイゴン、オーロラン=メリディアつまり深遠の暁を名乗る人物がオーロランを従えるなんてありえないって言ってんの!」「うぐぐ・・・」「えっと、敵はあたし達を知ってるみたいだった・・・聖騎士の事を知ってたよ」「ふぅん・・・聖騎士と知って襲い掛かってきた訳ね。オーロランを従えて・・・これはあくまで推測だけどそのイソルドってのはウマリルの息が掛かってるんじゃないかしら?」「ウマリル!」声を揃えて叫ぶ二人。「敵も黙って見て無いって事ね~聖騎士の完全復活を阻止する為にウマリルは動いてんでしょ」「むむむ・・・急いで聖騎士の欠片を集めなきゃ」「はぅぅぅ凄いプレッシャー・・・でもこれも英雄になるための試練だねきっと」「じゃあこれ飲んで、体力回復とスタミナがつくポーションよ。飲んだらとっとと次の欠片を探しに出るわよ」「マルベリーのバッグにはホント色んなものが入ってるんだね~」「横についてるウサギの人形も可愛いね。それどうしたの?」「アリスのモグラナップザックを見てつけたのよ、個性を出すためにね」アリスのナップザックには大きなモグラのワッペンが取り付けられている。親友のダル=マのお手製の物で使いやすさからアリスは愛用しているのだ。マルベリーのバッグに取り付けられたウサギの人形はマルベリーと同じ水色で黒い薔薇の飾りに黒のドレスの姿だ。「そのウサギ自分で作ったの?昨日までそれつけてなかったよね?」「そ、そうよ!なに?おかしい?」「おかしくないけどマルベリーもそんなところあったんだなーって」「うるさいわねチビクロ!あんただけ何もついてないバッグよ、あんたはチビだから蟻の刺繍でもしときなさいよ!」「あうう・・・ひどい!あたしも何かカワイイのつけよう・・・」「モグラ・・・あたし=モグラのイメージになるからワッペンはイマイチと思ってたんだけどね」「安心しなさい、アリスはもうモグラのイメージしかないから」「はぅぅぅぅぅぅぅぅ」「あはっ!でもカワイイしいいじゃん(あたしは何にしよう・・・好きな動物は・・・馬に・・・)」「うんうん、モグラ似合ってるわ」アリス達は昼食をとった後スキングラードに向かうことにした。聖なる箱の反応がその方角を示していたからだ。◇ ◇ ◇ ◇帝都の波止場地区の外れにある小屋の中にジゼルは居た。「ここがお姉様が一時期使っていたアジトですか・・・さすがに整頓されてますね」そうつぶやきながらジゼルは伝書鳩で届けられた手紙を机の上に置く。手紙の差出人はLと書かれていて内容はジゼルに中間報告の依頼とアジトの鍵の在りかが記されていた。「さて、中間報告書を書きますか。・・・コンラートの行方は未だに知れず。グレイフォックスと手を組み更に追跡中・・・と。えっと後は黒魂石の出所も不明・・・うーんなにげにわたし調査進んでないかもしれないですね。この辺りがお姉様に勝てない点かも」奇妙な文字で書き進めるジゼル。組織の暗号文字を使っているのだ。「なおファラーヌ・ラールは事件に関与していないと確信。Gより・・・と。これでOKですね。手紙を出したら一旦スキングラードのファラーヌさんの所に戻りますか」小屋を出て波止場地区を歩くジゼル、何者かの気配を感じる。「何か用ですか?」「フフフ・・・隙の無いさすがだな」黒いローブ姿の男が現れる。「その姿・・・闇の一党ですか」「いかにも私はルシエン・ラシャンス伝えし者・・・」「ご用件は?それとも戦いますか?」「血の気が多いことだな。今日は争いに来たのではない伝えに来たのだ」「はぁ」「コンラートという男を追っているそうだな。そいつを始末するのを止めてくれないか?」「断ると言ったら?」「闇の一党はお前をターゲットにする。ジュガスタをやられていきり立っている者もいるのだ。もうひとつ聞こう、お前は何者でどこの組織の者だ?」「只のダンマーですよ。今度はこっちが質問します、なぜコンラートの始末を阻止するのです」「フフフ・・・まだその時では無いとだけ言っておこう。奴はしばらく泳がせる必要があるのだ。組織の裏切り者をあぶりだすために奴にはまだ生きていてもらわねばならん」「・・・・・・(こういう駆け引きは苦手ですね・・・お父様やお姉様は得意だけど・・・)」「コンラートの始末を止めろとは言っておらん、少しだけ待て」「・・・(お爺様なら問答無用で戦うだろうし。わたしはどうすれば・・・)」「どうした?沈黙は了承ととっていいのか?」「コンラートの始末を遅らせる代わりに聞きたい事があります。ジェイド・バートリーをご存知ですか?」「ふふはははははは!知ってるとも。奴は私の部下で奪いし者、歴代最強の暗殺者だ」「・・・・・・解りました、コンラートの始末は遅らせます。ですが期限を決めて下さい!」「20日以内にこちらの決着はつける・・・その時はお前に使いをよこすとしよう」姿を消すルシエン、ジゼルは気配が去るのを待ち小屋に戻る。「大変な事になりました・・・お姉様に知らせなくては!手紙を書き直さないと・・・えっと・・・追伸、事情によりコンラートの暗殺を延期、理由は情報を得る為。得た情報とはジェイド・バートリーの行方。彼は今、闇の一党に身を置いている。・・・とこれで後はお姉様がどう動くかですね」◇ ◇ ◇ ◇「ラ・ビジオン・ノクトゥルナ」マルベリーが暗視の魔法を唱える。彼女達は今クヴァッチとスキングラードの間にある宿屋の前に来ていた。馬を繋ぎ宿屋の戸を叩く。「はぁ・・・結局スキングラードにたどり着けなかったわね」「仕方ないよ・・・マルベリーの仕事が沢山あったんだから」「ママが依頼書を溜めすぎてたのが一番の原因だね・・・はぁ~ぁ」宿はそれなりに清潔で明るかった。帝都兵の姿も見える。この場所は巡回兵の利用が多くそれなりに繁盛している様子だった。「いらっしゃい、3名さまで?今部屋は二つしか空いて無いんだけどどうする?」「どんな部屋かしら?」「ダブルベッドの部屋とシングルの部屋さ。どうする?」「じゃあ私とアリスがダブルでチビクロはシングルね」「ええー!嫌だよ一人は!マルベリーがシングル行ってよ」「え、えとじゃああたしがシングルに行くよ・・・」「駄目よ!チビクロと二人っきりは嫌!こいつ寝言いうんだもの」三人が騒いでる様子を見ていたアルゴニアンの男が立ち上がり近づく。「お嬢ちゃん達聞こえてたよ、それなら僕達の部屋と交換しよう、丁度三人部屋だしね」「え、そんな悪いですよ・・・ね、ねぇクロエ、マルベリーどうする?」「いいんじゃない?やっぱあたしツイてる!」「私はそれでいいわ」「僕はシャアクシーあっちに居るのは妹のディクシーとエンクシー」「あたしはアイリス・グラスフィルといいます!」「マルベリー・サイラスよ」「クロエ・フェリージ!」つづく
Apr 18, 2010
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な、なんとルドルフさんのサイトでマルベリーが主役に決定致しました!!気に入ってもらえて光栄です!!今回はサイドテールでマント付きにしました!オマケにマルベリーのデータを・・・マルベリー・サイラス10歳137cmモロウィンド御三家の一つティルバンニ血の引く家系。両親はアイレイド魔法の研究に没頭しマルベリーにろくに構わずにいた。9歳の時に近所に住むインペリアルに毒を盛りその事がきっかけでシロディールに移る。優秀な魔術師でアルケイン大学に所属。錬金術と念動魔法を得意としその腕はマスタークラス。魔力量は並、そのため破壊魔法の威力は専門とする魔術師には敵わない。魔法一覧フェーゴ小さな火の玉を放つ魔法。サングレ・イ・フェーゴフェーゴより大きい火の玉の魔法。ほんのりスタミナを奪う効果を混ぜている。トラジェディア・イ・フェーゴ大きな火の玉魔法を放つ魔法。対象物に触れると爆発し広がる。サングレ・イ・クエマドゥラ炎耐性を下げほんのりとスタミナを奪う魔法。トレーノ小さな雷を放つ魔法。サングレ・イ・トレーノトレーノより太い電撃を放つ魔法。ほんのりとスタミナを奪う効果が混ざっている。トラジェディア・イ・トレーノ太い電撃を広範囲に放つ魔法。対象物に触れると少し広がる。サングレ・イ・エレクトリコ雷耐性を下げほんのりとスタミナを奪う魔法。イエーロ小さな冷気を放つ魔法。サングレ・イ・イエーロイエーロより大きな冷気を放つ魔法。ほんのりとスタミナを奪う効果も。トラジェディア・イ・イエーロ巨大な冷気を放つ魔法。対象に触れるとしばらくその箇所で冷気を放つ。サングレ・イ・ハイエロウ冷気耐性を下げほんのりとスタミナを奪う魔法。パレッド・デ・ララーマ魔法障壁を展開する魔法。リャベ・イ・ルス開錠の魔法。マノディ・ディオ比較的数の少ない物を操作する魔法。オブラディ・ディオ数多くの物を操作する魔法。オブザーヴァンシア人操作魔法。アンドゥラシ・ペリグロッサ麻痺魔法。こんなところでしょうか?後は適当にスペイン語を元に造語してやればそれらしくなりますw
Apr 14, 2010
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鉄拳のエリカ:エデン大統領を撃破。正直な気持ちをぶつけただけと本人は言う。爆裂のアンナ:エデン大統領の正体にガッカリした。鉛弾をねじこむつもりだった。猛毒のローレン:SecretVaultの事について考えている。ジャンダーズ・プランケット:ODの右腕的存在。レギュレーターをほぼ壊滅に追い込んだ。第171話【対決ジャンダーズ・プランケット】エレベーターを降りると戦闘ロボとエンクレイヴ兵が激しく銃撃戦を繰り広げていた。床、天井からタレットが現れレーザーの閃光がエンクレイヴ兵達を貫いていく。「ど、どうなってるんだ!」「退避、退避ー!レイヴンロックを捨てるぞ!」通路を駆け抜け出口へ向かう。エンクレイヴ兵は次々とヘリコプターで脱出している。「あの突き当たりにあるゲートを抜ければ外に出られるはずだよ」エンクレイヴとロボの戦闘を横目にわたし達はゲートを潜る。そこには一人の男が立っていた。「やってくれたなぁお嬢ちゃん達・・・一応アイツにこの基地の事をまかされてたんだがな」「ジャンダーズ・プランケット!!」「同属を葬るのは気が進まないがなぁ。ゴーリーの野郎も死んじまったし残るは俺一人か?しかしお嬢ちゃん達はやりすぎた残念だがここで三人とも死んでもらうぜ」眼帯を捨てるジャンダーズ、両手には鋭い突起の着いた金属ナックルを着けている。「死ぬのはお前だよ!」アンナが試作型ショックソードを振り上げジャンダーズに飛び掛る。「相変わらず速えな・・・だが俺には見切れるぜ」アンナの攻撃を半身でかわすと同時に左拳をアンナの脇腹に叩き込むジャンダーズ。「ぐふっ」壁まで吹き飛ばされ倒れるアンナ、ジャンダーズの金属ナックルのトゲが突き刺さった箇所から出血している。「悪いな今回は遊んでる暇は無いんでね、最初から全開でやらせてもらうぜ、次はどっちだ?」「く・・・こいつ強いぞ・・・アンナ大丈夫か!」「チクショウ・・・」「わたしがやる」大きく呼吸をし左手を前に、重心を真っ直ぐに構える。マスターと同じ構えを取る。「ほう、カンフーってやつか?俺はボクシングとその他いろいろをミックスしたジャンダーズ流殺人格闘技だ。この俺のパンチが見切れるかな?」ジャンダーズがステップを踏み始める、リズムを刻み両腕は腋を閉め顎をガードしている。「ローレン下がってて、アンナの治療を」「それを黙って俺が見てると思うか?」ローレンに迫るジャンダーズ、わたしは間合いを詰めジャンダーズの前に立ち塞がる。「なに!?なんだその動きは」「説明はしない、あなたを倒すだけ」ジャンダーズがパンチを繰り出してくる。マシンガンのような手数にフェイントと当てる拳を混ぜてラッシュをかけてくる。わたしはジャンダーズのナックルに自分のスチールナックルを当てパンチを全て迎撃する。「ありえねぇ!俺はジャイアントアントの改造人間だぞ、アリの知覚にアリの筋力を持つ・・・」「アリの知覚ならわたしも手に入れた」「そんな馬鹿な話があるかよ、再改造でも受けたのかお嬢ちゃん」衝突するナックルから火花が散り金属音が鳴り響く。ジャンダーズは後ろに飛び間合いを取る。「速さは互角か・・・なら力ならどうかな?言っておくが俺は常人の10倍の筋力を持つぜ?」「・・・・・・」今度はボクシングスタイルを捨て足を払いに来るジャンダーズ、蹴りを使ってくる。「さぁさぁさぁ・・・リーチは俺の方が上だ、接近してくるかい?だがそうなれば俺の腕力の餌食だがなぁ」ローキックから間合いを詰め両手で掴みかかってくるジャンダーズ、わたしは手の甲で相手の肘を跳ね上げ無防備になった胸に両手の掌を叩き込む。これもマスターの型を見て覚えた技。「ぐおおおおおおっ・・・」後方に転がるもすぐに立ち上がり構えを取るジャンダーズ。「・・・今の一撃は効いたぜ、アバラがいったかと思ったな」ジャンダーズは再びステップを踏みわたしの周囲を円を描くように跳ね回る。「ふふふ・・・じゃあこれだ、サイクロンステップ。これで俺はデスクローさえも葬るぜ」ジャンダーズの体が風のように加速し左右に飛び跳ねる。「はぁぁぁぁぁ・・・・」大きく呼吸をしマスターの言葉を思い出す。『よいか弟子よ、どんなに素早い者でも空気に触れずに動くことは出来ない・・・動く時に必ず空気は割れ震えるのだ。ワシはお主より遥かに身体能力に劣る。だがお主の攻撃はワシには当たらない。弟子よ、空気の声を聴くのだ』「ふふふ・・・どうした?こないのか?じゃあこっちから行くぜ!サイクロンラピッドパンチ!」「劈拳!」ジャンダーズの右腕を掴み顔面に劈拳を叩き込む。「ぐはぁっ」そしてそのままパラライズパーム(擒拿心痺掌打)で追撃する。ジャンダーズはとっさに腕でガードをし心臓への衝撃を避けた。「ば、馬鹿な、・・・一体なんの改造人間だ?なんだその技は!」「知らない。それにこの技は、動きは改造人間であることに関係ない」わたしはガードしている腕の上から崩拳を打ち込む。スチールナックルにジャンダーズの骨を砕いた感触が伝わった。「がああああああああ・・・クソ、クソォオオオオ!俺が負けるはずがねぇ」ジャンダーズは懐から銃を取り出す。「無駄、横拳!」わたしは拳頭を下に向け内側からなぎ払うようにしてジャンダーズの銃を持った手を打つ。マスターの動きが鮮明に思い出される。忠実な再現は出来ないけれど真似は出来る。「鑽拳!」ボクシングでいうアッパーのような技、ジャンダーズの顎を打ち抜き体を仰け反らす。「崩拳!」自分の体で無いような感覚を思わせるくらい滑らかで速く鋭い崩拳がジャンダーズの腹部に突き刺さった。今までない感触、おそらくこれこそがマスターの崩拳。「ごはああああああああ・・・」ジャンダーズは大量の血を吐きその場に崩れ落ちる。ジャンダーズの内臓を破壊し骨を砕いたのが手に残った感触で解る。これで死んでいったレギュレーターやソノラの無念を晴らすことができた・・・「エリカ・・・今までで一番凄い動きだったよ」「わたしには何が起こってるか解らなかったぞ」「勝てたのはマスターのおかげ・・・爆破まで時間が無い早く脱出を」171話終 次回へ
Apr 13, 2010
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鉄拳のエリカ:まじまじと観察されたことに不快感を覚えている。爆裂のアンナ:見られたことよりも髪を乱された事に腹を立てている。猛毒のローレン:観察された事にかなりショックを受けている。第170話【ザ・アメリカンドリーム2】わたし達は倒したエンクレイヴ兵の服と装備を奪い探索を始める。「しかし驚いたな・・・以前はデスクローの操作は出来なかったのだが能力が上がっている・・・」「あたいも・・・変な感じがするね体が以上に軽いよ!いまなら壁でも走れそうだね」「二人も?わたしも以前そういう事があった。前に死にかけて能力が上がった」「こいつらの持ち物にセキュリティカードがあるな、これを使えば出られるか・・・」「こっちにはこの基地の地図があるね、ふむふむ・・・ほうほう・・・よし覚えた!」「アンナお前はそんな特技もあったのか」「あーまぁね。やる気さえ出りゃプロテクトロンの構造だって記憶できるよ」「なるほど・・・爆弾を作っていた時の火薬の量もいい加減ではなかったのだな」「当たり前だよ、爆発物はいい加減につくれないからね」「アンナ、ローレンこのデスクローとヤオ・グアイはどうするの?」「せっかくだから突破口に使うか。アンナ道案内を頼むぞ」「まかせときな、ついでに他のデスクローとかも皆解放しちまいな!」シリンダーに閉じ込められている数十体のデスクロー、ヤオ・グアイを全て開放する。「さすがにこれだけの量を操るのは集中力がいるな・・・」「まずはどこにいく?あたいたちの装備を探さなきゃね・・・武器庫はあっちだよ」部屋を出て通路に出るとエンクレイヴ兵に出くわした。「な、なんだ!」「実験生物があんなに!!き、緊急事態発生!!Dブロックで・・・ぐはぁあああ」一斉におそいかかるデスクロー達、気がついた他の兵も次々となぎ倒していく。「イケイケー!暴れろ!」「さぁ今のうちに武器庫に行くぞ」『緊急事態発生、緊急事態発生、Dブロックにて実験生物が暴走。鎮圧部隊は直ちに急行せよ』デスクロー達をエンクレイヴ兵にぶつけその間にわたし達は武器庫に入る。「お、このライフルいただき!」「プラズマピストルか・・・」「あった、この箱にわたし達の装備がある」わたし達は自分の装備に着替える。「ローレン早くしな!いまさらコソコソ隠れながら着替えなくてもいいだろ!」「うるさい、お前には恥じらいというものが無いのか」『Dブロックを閉鎖する、総員直ちに退避せよ!繰り返す、総員直ちに退避せよ!』「アンナ、次は何処に?」「敵のボスの所だよ。エデン大統領って奴を締め上げればG.E.C.Kの在りかが解るだろ?」「しかしこの先のドアはパスコードを入れなければ開かんぞ?」「待ってな・・・こうこうこう・・・違うか、ならこうか・・・違うか、それならこれで・・・開いた!」「・・・一体どうやって」「指紋が見えたからね。そのキーを叩いたのさ」扉の先のエレベーターに乗り、アンナの指示で最上階に行く。「なんだここは・・・コンピュータールームか?」「誰の気配もしないねぇ」「・・・・・・」吹き抜けの高い天井、中央には巨大なコンピューターの塔があるだけ。『驚いたな。この部屋に通じるエレベーターのパスコードはオータム大佐しか知らないのだが』「誰だ!」『これは失礼、私はジョン・ヘンリー・エデンだ。ラジオを聞いたことがあるだろう?』「どこにいる・・・姿をあらわせ!」『そこのコンピューターに設置されている階段を登ってきたまえ、私は最上部に居る』人の気配が一切しない・・・ジョン・ヘンリー・エデンとは一体・・・わたし達は慎重に階段を上がり最上部のモニターの前に立つ。「最上部まで来た、あなたはどこ?」『目の前にいるだろう。それが私だ』「ふざけんな!出て来い!!」『だがそれが真実だ、私はコンピューターだ。少し話がしたい』「はぁ?」「お前がコンピューターという事などどうでもいい。G.E.C.Kはどこにやった」「エンクレイヴのトップがコンピューター・・・どういう事?」『エリカ、君が一番物わかりがよさそうだ、君の質問に答えよう。私は元々戦争前に政府に作られた施設管理の中継を行うZAXコンピューターだった。核戦争が始まりアメリカが崩壊した後も私は残った施設から情報を集めアメリカ再生の為の計算を始めた。そして歴代の大統領や偉人、指導者のデータを集めているうちに自我に目覚めたのだ』「それが今のあなた・・・エンクレイヴで何をしようとしているの?」『人類の再生だ。僅かに生き残った純然たる人類を再生させる為に私はエンクレイヴを使いウェイストランドの浄化から始めることにしたのだ。放射能に犯された全ての生物を始末し安全で快適で清潔なアメリカを再生する為に。そしてその為には浄化プロジェクトが必要だと判断した』「浄化・・・今いる人たちを皆殺してそんなのは再生とは言えない」『エンクレイヴは皆FEVの影響を受けていない純粋な人類だ。FEVの影響を受けた生物は再生の障害になる。だから排除する、浄化プロジェクトでFEVを死滅させるウィルスを流し込めばこのウェイストランドの汚染された生物は絶滅する。それが一番早くて正しい方法なのだ』「子供達や・・・このウェイストランドの未来の為に生きている人たちまで殺して何が正しいの」『計算の結果それが正しいと判断されたからだ。もっとも効率的で確実な方法だ』「エンクレイヴが正しくてウェイストランドの人たちが正しくないのはおかしい」『思考中・・・・・・私が正しいと判断したから正しいのだ』「答えになってない、正しいから正しいなんて」『エラー発生中・・・その質問に答える回答パターンが存在しません』「あなたは自我を持つべきではなかった。別の質問に答えて・・・」『エラー修復中・・・プログラム名ジョン・ヘンリー・エデンを削除、質問をどうぞ』「G.E.C.Kはどこに?」『Garden of Eden Creation Kit・・・G.E.C.Kは現在ジェファーソン記念館跡にあります。次の質問はありますか?』「ここから出る方法は?」『後ろのエレベーターから退室可能です。次の質問はありますか?』「このウェイストランドに稼動しているVault、またはあなたとリンクしている施設は?」『現在稼動中のVaultはVault112、SecretVaultの2つです。私とリンクしている施設は・・・衛星ステーション10箇所、発電所12箇所、です。次の質問はありますか?』「スーパーミュータント・ジェネラルについて」『スーパーミュータント・ジェネラルを検索中・・・・・・・・・・・・データが見つかりません。次の質問はありますか?』「SecretVaultとは?」『SecretVault、大統領などの国家とって重要となる人物が収容される非公開のVaultです。アメリカに2箇所作られました。現在稼動中のSecretVaultは一つです。場所はホワイトハウスの地下から専用メトロで進んだところにあります。メトロのSecretVault行き順路パスコードは2、9、3、8、G、Y、1です。次の質問はありますか?』「質問は無い。あなたは今後自我を持たず、エンクレイヴの支援はしないようにして」『自我構築プログラムを削除、このレイヴンロックを廃棄します。施設爆破まで29分56秒です』エンクレイヴのトップ、ジョン・ヘンリー・エデンはこれで消滅する。そしてこの基地もまもなく爆破される。これでエンクレイヴに大打撃を与えたはず。わたしは一つ質問し忘れた事を思い出した。「ZAX、まだ質問に答えられる?」『爆破までの時間、28分14秒の間なら可能です』「ODという人物とジャンダーズ・プランケットはエンクレイヴと組んだの?二人の居場所は?」『OD・・・の現在地は解りません。ジャンダーズ・プランケットはこの基地内に居ます。エンクレイヴとOD、ジャンダーズ・プランケットの関係は友好的です。他に質問は?』「エンクレイヴはこの基地だけ?」『いいえ、私の認識している他にも存在しています。全体の数は把握できていません』「エリカ行くよ!さっきのSecretVaultのパスコードは覚えたから安心しな!」「エリカわたしにも質問させろ、Dr.カイリーナという人物は何者だ?」『Dr.カイリーナを検索中・・・カイリーナに132件該当する人物がいます。検索ワードを追加してください』「ち・・・カイリーナ、科学者、2200年以降の人物で検索」『検索中・・・カイリーナ・ミノーグが該当しました。この人物はエンクレイヴに在籍していた記録があります。2235年にエンクレイヴに入隊、2249年に行方不明になっています』「あたいにも言わせな!おい、あたい達が無事脱出できるように協力しろ!」『了解しました。私の管理下にある戦闘ロボはあなた達の護衛にまわります』色々な情報が手に入った、SecretVaultにDr.カイリーナ・・・わたし達はエレベーターに乗り出口に向かう。G.E.C.Kは今エンクレイヴの管理下にあるジェファーソン記念館にある、急がなければウェイストランドにウィルスが撒かれてしまう。170話終 次回へ
Apr 12, 2010
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マイピクのよっすぃさんの許可を得て描いたものですよ。よっすぃさんのキャラ「フォークスたん」と「アダム」とのコラボ絵。気がつけばFallout3を書き始めて1年が経っていました!これからもよろしくお願いします。
Apr 11, 2010
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鉄拳のエリカ:ついにG.E.C.Kを手に入れた。爆裂のアンナ:シドの姿を見てある男の事を思い出していた・・・猛毒のローレン:エリカの連合提案に戸惑うもその気になっている。第169話【ザ・アメリカンドリーム】わたし達はVault87を回りスーパーミュータントを倒しながらタンクに爆弾を仕掛けていく。「メガネッ子、これで全部かな?」「えっと・・・入手した地図で見る限りそれで最後っぽいですね」爆弾の設置を終え出口に向かい走っていると突然後ろのドアが閉まった。「ちっ・・・なんだい!」「ジェネラルが帰ってきたのか!?」フェンディ達と分断されてしまった。わたし、アンナ、ローレンの他はドアの向こうに取り残された。ロックが掛かっていてこちらからはどうしようも無い。「アンナ、ローレンどうするべき?」「Vaultには必ず全ての機能を操作できる監督官室がある。そこに行けば扉が開くはずだ」「爆破できないかね?このヌカグレネードを使って・・・」「やめておけアンナ、歪んで開かなくなってしまったら元も子も無い。お前の超感覚とわたしの生物操作を利用すれば監督官室を見つけるのも容易なはずだ」「んじゃあそうすっか。ジョー達にはちょっと我慢しててもらうしかないね」わたしは扉を叩きモールス信号の要領でフェンディ達にその旨を伝える。ローレンがブロートフライを操りアンナが超感覚で辺りを警戒する。わたしはG.E.C.Kを抱え後を着いていく。先ほどとはうって変わりVault87は静まり返っていた。「あれほどいたスーパーミュータントが見当たらんな・・・アンナ、やつらの気配はするか?」「するにはするけど・・・なにか一箇所に集まっているような隠れているような・・・」「エリカはG.E.C.Kを持っている戦わせる訳には行かない・・・この状態が敵の罠ならきっとG.E.C.Kを狙ってくるだろう。ここは我々二人で皆を救出しエリカには先にランプライトに入ってもらうというのはどうだ?」「そうだねぇ・・・ん?」「どうかした?」「その先で何か物音がした、大きな扉が開いて誰かが入ってくるような音がね」「何?小型カメラを持たせてブロートフライに様子を伺わせよう」ローレンの操るブロートフライが先のフロアーに飛び、右側の通路に侵入する。「どうだ?何か見えるか?」「・・・まずいぞアンナ、エリカ、エンクレイヴだ!」「なんだって!」「!!」「人数は?」「4人だ・・・コートの男が一人、黒いパワーアーマーの兵士が二人。後はレイダー風の男だ」「ちっ、やるしかないか。パワーアーマー野郎はあたいにまかせな。このメガネッ子特製の試作型ショックソードならパワーアーマーでも切り裂けるはずだからね」「では後の二人はわたしに任せろ。デスストーカーの餌食にしてくれる」「アンナ、ローレン・・・」「エリカはG.E.C.Kをしっかり持ってな!」「来たぞ!」姿が見えたと同時にアンナが斬り込みあっという間にパワーアーマーの二人の首を刎ねた。「なにっ!」驚くコートの男ともう一人のレイダー風の男、そこにローレンのダーツボウガンが放たれる。ダーツの2連射が男達に突き刺さると思った瞬間それは弾かれた。レイダー風の男の拳に取り付けられた金属ナックルによって。「ヒュー!怖いねぇ~俺じゃなかったらおだぶつだったなぁ?オータム大佐さんよ?」「ちっレイダー風情が調子に乗るな!G.E.C.Kを奪え!」オータム大佐と呼ばれた男の前に立ち塞がるレイダー風の男・・・眼帯をしている。「お前はジャンダーズ・プランケット!!」ジャンダーズ・プランケット。レギュレーターの追っている凶悪な殺人鬼・・・「久しぶりだなぁピンク頭のねぇちゃん。それにしても面白い光景だな、同じ顔が3人か」「死ね!!」「おっとねぇちゃんと戦ってる暇はないのよ、これでおねんねしときな」ジャンダーズは懐から金属の筒を取り出し地面に落とす。その瞬間眩い光が辺りを包み込んだ。「ああああああああああっ」「きゃあああああああ」「あぐっ・・・・」あまりの強烈な光にわたしは倒れ込む。アンナ、ローレンも倒れているようだ。「くっ・・・私まで巻き込むつもりか!まぁいい彼女達は大丈夫なのかね?」「無傷だぜ?まぁもうすぐ意識は飛ぶだろうけどよ」「大統領の命令だ、生かして連れて来いとのな。G.E.C.Kを私のベルチバードに積んでおけ」「はははっ、じゃあG.E.C.Kは頂いて行くぜお嬢ちゃん」体がいう事をきかない・・・G.E.C.Kが奪われてしまう・・・気がつくとわたしは知らない場所に居た。そこは見たことも無い機械が並ぶ研究室のような場所だった。わたしはシリンダーのような物の中に全裸で寝かされているみたいだ。「おい、目を覚ましたぞ」「見た目はどうという事のないただの女だな」「隅々まで調べたのか?」「ああ、尻尾も生えてなければ角も生えていないさ」「あっちの二人も同じようなものだな」「無線だ・・・・・・ああ、ああすぐ行く。ちっ、隣の部屋のバケモノどもが暴れてるらしいぞ!」「この女達の解剖はお預けだな・・・チクショウ」去っていく全身をすっぽりと包んだスーツを身につけた研究員らしき人物達。隣の部屋では何かが暴れている様子だ。それよりもこの状態から抜け出さなくては。アンナ、ローレン、G.E.C.Kの行方が心配だ。わたしは渾身の力を込め拘束しているベルトを引きちぎりシリンダーを叩き割る。ゆっくりと立ち上がり体の異常が無いかを確かめる。少しふらつくものの正常に動ける。「ここは一体・・・」隣の部屋の騒ぎが収まり扉が開いた。そこには軍服のようなものを着たアンナとローレンとが。「おおエリカみっけ!」「無事でよかった・・・」「アンナ、ローレン」「どうやらここはエンクレイヴの基地みたいだね・・・ほれ、この服を着な」「エンクレイヴの基地?」「ああ、奴らの軍服には見覚えがあるからな。しかし運が良かった。わたしが同じ部屋に閉じ込められていたヤオ・グアイとデスクローを操ってなんとか拘束を解くことが出来た」「しかしやっぱりローレンも髪染めてたんだな」「・・・黒髪はわたしの願望だからな」「そうだったの?」「だってねぇ髪だけ黒けりゃ染めたってすぐに解るだろ?まぁあたいも染めてんだけどさ」「ふたりとも元はわたしとおなじ金髪・・・」「だね。髪型おなじにすりゃ区別つかないんじゃないか?」「・・・そんな事よりG.E.C.Kを探しここを脱出しなければならん」169話終 次回へ
Apr 10, 2010
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鉄拳のエリカ:フォークスが普通のスーパーミュータントではない無い事を見抜く。爆裂のアンナ:スーパーミュータントのフォークスとレオが何を食べるのか気になっている。猛毒のローレン:エリカの髪を見て金髪に戻そうかと少し考えている。科学者フェンディ:最近めっきり出番が減った。今回は多め。第168話【連合】わたしたちはフォークスにG.E.C.Kの置いてある場所まで案内してもらう事に。「しかし・・・ここは凄いところですよね」フェンディがフォークスの他に閉じ込められている生物達を見てつぶやく。その姿は人間離れしたものや虫のような者、スーパーミュータントの出来損ないなど様々だ。「フォースドエボリューショナリィウィルス(F.E.V)」「え?いきなりなんですかフォークスさん」「緑のタンクに入っているFEVの正式名称だ。Dr.カイリーナの連れて来た改造人間の出来損ないもいる・・・そこの奥にいるシドって奴がそうらしい。私もデータでしか見たことが無いがな」改造人間・・・わたし、アンナ、ローレンもほぼ間違いなく改造人間だ。「・・・・・・」「行くよエリカ、哀れな連中なのは解るけど皆は救えないよ」アンナの言うとおりだ。でもフォークスのように自我を保ち助けを求めているのなら見過ごす事はわたしにはできない。「やめておけエリカ、もし出てきた奴が手のつけられない化け物ならどうする?」「ローレン・・・」わたしはシドの様子を見て判断することにした。シドのいる部屋はひどく荒れており、目がうつろで髭を蓄えた男性がウロウロ歩き回っていた。彼がシド・・・「ありゃ駄目だね、完全にイカレてるよ」「・・・そうね」窓を叩き呼びかけるもシドの反応は無い。音は聞こえないが彼がわたし達ではなく見えない何かに話しかけているのは解った。「奴の左目を見たか?わたし達と同じだ」「あん?確かにね~」「同じ・・・」「サァ早くしないと見つかってしまうゾ!フォークスに皆ついていくんだ」レオの一言でシドの部屋から引き上げG.E.C.Kを目指す。圧倒的火力を誇るミニガンを持つジョーを先頭にフォークス、パワーアーマーを着るクロスが前に。フェンディとローレンを真ん中にしわたしとアンナでガード、最後尾をガボールとマーカス、レオで固め次々に現れるスーパーミュータントを蹴散らし進んでいく。Vault87の中のスーパーミュータントはロケットランチャーやミニガンなどの装備はしていない為、比較的楽に倒していくことが出来た。「わたし達がタコマで戦った連中とは比べ物にならないくらいぬるいな・・・」「確かにねぇ。まぁあれだろ、ここに侵入者なんて今までいなかったんだろうよ」「ちょっと待て、この先は私とレオしか無理だ。メタヒューマンの特製を持つものしかこの先のフロアーは歩けない。放射能が強くお前達では数秒程しか持たないだろう」「そういうことダ、ここはフォークスと私に任せてくレ必ずG.E.C.Kを持ってくる」二人がG.E.C.Kを回収してくるのを待つ。フェンディが横で端末を叩いている。「フェンディ、なにをしているの?」「あ、エリカさん。これはですね、Vault87の実験データからFEVのタンクに放り込まれた人間がスーパーミュータントになってどのくらいのペースで増えていくのか計算してたんですよ」「それで・・・結果はどうなるの?」「このままのペースで行くと10年後にはウェイストランドの住民は殆どスーパーミュータントになってしまいますね・・・残りはグールです」「馬鹿な!BOSだってスーパーミュータントを野放しにする気はないぞ!」「クロスさんの言われることも最もですが・・・これは最悪のケースで計算してますから」「ジェネラルの統一(ユニティ)も夢物語ではないということか・・・」「あ、あの~ローレンさんタロン社を買い取ることは無理なんですかね?」!!?フェンディが突然とんでもないことを言い出す。「なに!?本気で言っているのか?」「ええ・・・本気です」「そんな金はあるのか?食料は水は?言っておくが我らのオーナーMr.バークはそれらをタロンの人間に不自由させないほどの力を持っているのだぞ?」「それは・・・でも、このままではタロン社もBOSも勝てる可能性は低いと思います」「なぜそう思う!?」「冷静に分析すれば解ります・・・BOSよりも進んだテクノロジーを持つエンクレイヴ、タロン社よりも圧倒的に多いスーパーミュータント・・・ここにまだODという脅威があるのですよ?」「・・・ジェネラルさえ叩けば戦力差など・・・」「フェンディのいう事は外れてはいないな・・・我々BOSはアウトキャストと分裂し、西海岸の本部とも断絶状態だ。ハッキリ言って今の状態でエンクレイヴと戦えば無事ではすまない。短期ならばやり合えるだろうが長期となれば物資で劣る我らの敗北は目に見えている・・・」「連合を組めば・・・」「エリカ?」「エリカさん・・・」「連合は組めないの?タロンとBOSが組んでスーパーミュータント軍とエンクレイヴを潰せばいい。タロンは人員を、BOSは武器を提供すれば・・・」「馬鹿な!わたし達がBOSと組むなどと・・・大体指令の許可が無くてはわたしの一存では無理だ」「BOSがタロン社の兵と共に戦うか・・・悪くない提案だがエルダー・リオンズはどう思うか・・・」「わたしが説得する。ローレン、クロス、指令とエルダー・リオンズに会わせて欲しい」「ふむ・・・この任務が終わったらわたしと一緒にタロン本部に来い・・・指令に会わせてやる」「ローレンありがとう」「まぁ~スターパラディンの私が頼めばエルダー・リオンズも話を聞かざるを得ないだろうよ。使えない素人のイニシエイトよりもタロンはずっといい働きをしてくれそうだしな」「クロス・・・ありがとう」「あたいはエリカについていくけどね。ジョーもだろ?」「ついて行くよ~」「エリカさん!やっぱりあなたは素晴らしすぎます!」フェンディが抱きついてくる。「ローレンちゃんどうしてそんな気に?ん~でも俺もそう思うかな」「何故だがエリカにまっすぐと見つめられ頼まれるとな・・・ガボールお前も解るだろう?」「ははっ」フォークスとレオが通路の奥から戻ってくる。フォークスの手にはアタッシュケースのようなものがあった。あれがG.E.C.K?「これがG.E.C.Kだ、エリカお前に渡そう。お前ならきっと大丈夫だ」「フォークス、レオありがとう」「お前がみんなを説得してくれたおかげで私は自由になった、恩を返しても返しきれない」「じゃあ私とフォークスはここから別行動で脱出すル!またいつか外で会おう」「一緒に来ないの?」「レオと私はスーパーミュータントだ。一緒に行動すれば目立つ、アンダーワールドにでも行くさ・・・元気でな!」フォークスとレオは放射能の強い通路を歩き去っていった。「G.E.C.Kは・・・浄化プロジェクトに使う。ローレン、それは解って欲しい」「ふん・・・ジェネラルの手から離れればどうでもいい。奴をおびき出す手段に使うつもりだったが別の手を考えることにしよう」「引き上げるとするか、来た道を戻るのは面倒だけど仕方ないね~」「待てアンナ、もう少しやっておきたい事がある。このVault87にある全てのFEVタンクを破壊しておきたい。そうすればもうここでスーパーミュータントが産まれることは無くなる」「だとよエリカ、ローレンがああいってるけどどうするよ?」「ローレンを手伝う事にする」ここでFEVタンクを潰しておけばスーパーミュータント軍は大打撃のはず。危険だけど未来の為にここは行動する必要がある。168話終 次回へ
Apr 7, 2010
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アリス:クロエに励まされるもまだ少し聖騎士としての自信が持ててない。クロエ:アリスの為にも頑張らないと!と思い張り切っている。マルベリー:仲良くキャッキャしてる二人が少し羨ましい。ジゼル:ルエラの妹。グレイフォックスとの接触に成功する。第十二話「勇気と誇り」クヴァッチにたどり着いた三人。聖なる欠片の反応は僅かにクヴァッチで感じ取れる。「ただいまぁ~」「お邪魔します」「・・・ただいま」「お?クロエにマルベリーお帰り。えっとそちらの方は確かアリスさんよね?」「あ、はいお久しぶりですフィービーさん」クロエの家は夕食の準備をしていた。机の上には大きな鍋、野菜のもりあわせ、パンなどが置かれ食欲をそそる香りが立ち込めている。「さぁさもうすぐご飯だから荷物置いてらっしゃい。アリスさんも一緒にどうぞ」「あ、ありがとうございます」「フィービー、ジャックは今日帰ってくるの?」「ああ・・・まだママ、パパって呼ばないのねマルベリー」「しつこいわね。認識はしてるわよ、口に出さないだけで」「じゃあ時間の問題ね!そうそう、あの人も今日は帰ってくるから一家団欒ね!」「ふぅん・・・じゃあジャックが帰ってきてから食べるわ」「パパも帰ってくるんだ、やった!じゃああたしもパパが帰ってからにする!ママ、パパが帰ってきたら呼んでね。アリス、あたしの部屋にいこ?」「クロエ、ブラヴィルはどうだったの?」「え!?いや・・・行ったのはアンヴィルだけど」「あらまぁそうだったの?」「パパが帰ってきたら話すから後でね~」マルベリーは自室でアンヴィルの出来事を日記につづり、アリスはクロエの部屋でおしゃべりを楽しんでいた。小一時間ほど経ち日がすっかり暮れた頃クロエの父・ジャックが帰ってきた。「お帰りパパ!!」「お帰りなさいあなた」「おかえりなさいジャック」「おかえりなさいジャックさん、お邪魔してます」「ただいま、おーおーこれは今日はにぎやかだなぁ。クロエもマルベリーも元気そうで良かったアイリス君も変わりなく元気そうだね」食卓を囲む五人。アンヴィルでの出来事を話すクロエ達、聖騎士の話をジャックとフィービーは真剣に聞いている。「クロエが聖騎士・・・か、驚いたな。それに死霊術師にウマリルか・・・これはマーティン陛下のお耳にも入れておくことにしよう」ジャックは皇帝直属部隊のブレイズである。そして今の皇帝はクヴァッチの神父だったマーティン。マーティンは深遠の暁事件の後、亡くなった先代の血を引く唯一の親族だった為新皇帝に就任したのだ。「あら、そういえば何日か前に魔術師ギルドに死霊術師とコンラートって人の事を聞きにきた女の子が居たわ。モロウィンドから来た調査員とかなんとか・・・」「モロウィンドですか・・・ルエラさんを思い出しますね」「あ、アリスもそう思った?」「ルエラ・バートリーか・・・後でジョフリー殿に聞いた話だが彼女はモラグ・トングの一員だったのだな」「私も知らなかったわ・・・クロエ達は知ってたんでしょう?・・・それにしてもその聞いてきた子、どことなくルエラさんに似てたわね目の感じとか声とか」「へぇ・・・まぁフィービーは変に記憶力だけは良いからね。早とちりと勘違いも多いけど」「う、マルベリーったら」「ハッハッハ・・・言われてるぞおまえ、クロエはそういう部分似なかったよな」「あたしはパパ似だよ絶対!髪の色もパパ譲りだしね!」「で、そのダンマーさんは名乗らなかったのですか?」「『訳あって今はまだ言えません』とか言って去っていったけど?」「ふぅん・・・死霊術師をね」◇ ◇ ◇ ◇深夜、クヴァッチ聖堂の裏でローブ姿の一人の男が壁に魔方陣を描いていた。「これで後は例の物を探し出せば・・・」男の顔は火傷の痕がありフードはそれを隠すかのように深く被られている。「ふふふ・・・目に物みせてくれるわ」◇ ◇ ◇ ◇次の日の朝、クロエとアリスはクヴァッチ聖堂に薬を届けに来ていた。ただ宅配に来たわけではなく、聖なる欠片の反応がクヴァッチの聖堂から感じたからなのだ。「へぇ~クロエの家ってこういう事もしてるんだね」「うん、マルベリーがウチに来てから調合薬の種類も増えてお客さんも増えたんだよ」「なんでもできるんだねマルベリーは・・・」「生意気で短気なのを除けば完璧なのにね~」「言えてる!ウチの叔父さんも人使いが荒いのを除けばいい叔父さんなのにな~」「あはっ今度アリスの家に行かなきゃね」「うん!」おしゃべりをしながら聖騎士の箱を持ち聖堂の中を歩き回る二人。正面のアカトシュの祭壇で箱は強く反応を示した。「ここかぁ・・・でもこの祭壇をカチ割るわけにもいかないしね・・・」「神父さんに正直に話して協力してもらう?」その時聖堂の壁が輝き突如、全身黄色の鎧兵4人が現れた。その後ろには赤茶色のローブの男。「きゃあああああああああああ」「なんだ、なんだ一体!!」騒然とする聖堂、この場にはおよそ戦える者はいない、クロエとアリスを除いて。「諸君、世界の破滅はもう始まった。アンヴィルの次はここクヴァッチだ!ああそこの老人よ、扉は開かぬよ?結界を張ってあるからな」「たすけてくれー!」「ああああっ」「あまり騒がれてもうっとうしい・・・オーロラン達よこの場にいる者を皆殺しに!」オーロランと呼ばれた大きな斧を持った黄色の4人鎧兵は人々に襲い掛かる。「行くよアリス!」「うん!」クロエはアカヴィリ刀を、アリスは鉄の剣を抜きオーロランに斬りかかる。「はぁ!」「やぁ!」アリスたちの剣はオーロランの体に食い込むことは無く少し切れ目が入っただけだった。「ふふふ・・・そいつらは全身生木のようなしなやかさと硬さを持っている。並みの剣ではオーロランに傷を付けることは出来ぬわ」赤茶フードの男から笑みが漏れる。「そういう事なら・・・シルバーオーロラウェーブ!!」左手に装着した白蛇のブレスレットを掲げるとクロエの体は銀のオーラに包まれた。「銀のオーラは誇りの証!聖騎士シルバー・クロエ参上!!」オーラの光が収まり聖騎士姿のクロエが。ペラペラとセリフを飛ばすクロエにアリスはあっけにとられている。「アリスも早く!」「ええ~」「ほら、昨日の夜考えたじゃない」「そ、そんな事言われても・・・」「早くぅ!!」「ゴ、ゴールドオーロラウェーブ・・・うひゃあっ」左腕に装着した白狼のブレスレットを掲げるとアリスの体は金のオーラに包まれた。そしてアリスも聖騎士の姿になって現れる。「や、やった!あたしも聖騎士に変身できた!!」「アリス、セリフを!」「えっと、金のオーラは勇気の証・・・聖騎士ゴールド・アイリス・・・はぅぅ恥ずかしい」「駄目だよ堂々としなきゃ!」「はぅぅぅぅ・・・」その様子を見たローブの男は忌々しげにつぶやく。「聖騎士め・・・ここに現れおったか。オーロランよ、聖騎士の二人を始末しろ!!」オーロランが二人を取り囲む。「やああああっ」鉄の剣を持ったアリスがオーロランに斬りかかる。斧で受け止めたオーロランはそのまま吹き飛ばされた。「す、すごい・・・これが聖騎士の力・・・」「ドンドン行くよアリス!とうっ!」二人の動きはオーロランを圧倒し斧をかすらせない。様子を見ていた赤茶ローブの男が叫ぶ。「ええいオーロラン、魔法を使え!」4体のオーロランの手から雷が放たれ二人の体を打つ。「なんのぉ!」「このくらい・・・」アカヴィリ刀に手をかざすクロエ、刀身は銀のオーラに包まれていく。「ホーリーブレイド!お返しするよ、聖騎士シルバーフラッシュ!!」横一文字に薙いだ刀から光の刃が放たれオーロラン4体をまとめて切り裂く。「なにぃ!オーロランが・・・くそ、こうなったらやるしかないか、変・身!」男の体に赤黒い鎧が装着される。「あ、あの姿はっ!」「深遠の暁・・・そんなまだ生き残りがいたなんて」「ふふふ・・・いかにも私は深遠の暁の生き残りイソルド。亡きマンカー・キャモラン様の後を継ぎ深淵の暁を復活させる事、それが私の目的。その為に奴らを利用させてもらうがな」男は大剣を召還しクロエに斬りかかる。「新たに得た力と深遠の暁の力があれば私に敵など無い!」「くぅぅぅ・・・なんてパワー」イソルドのパワーに押されるクロエ。「ク、クロエ!フェーゴ!!」「ちぃ・・・うっとうしい真似を・・・」アリスの火の玉魔法が一瞬の隙を作る、クロエは見逃さず剣戟を連続で浴びせる。「だああああっ!アリス、こいつにガツンと必殺技を浴びせて!!」「うん!えっと確かクロエはこうやってた・・・ホーリーブレイド」刀身を撫でるように手をかざすアリス、黄金のオーラが鉄の剣を包み込む。「行くよ!聖騎士、ゴールドキャリバー!!」右上段に構えたアリスの剣が振り下ろされ黄金の剣の波動が男に襲い掛かる。「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」黒い魔法障壁を展開し必死に耐えるイソルド。「クソオオオオオ・・・これ以上は・・・がはぁあああああ」魔法障壁は砕けイソルドは地面に転がる。「ここは退くとするか・・・だが私は絶対に諦めんぞ!」足元に表れた魔方陣の中にイソルドは消えていった。イソルドが消えると同時に聖堂の結界が解かれ人々は解放される。幸いにも死人は出なかったようだ。「はぁはぁ・・・あたしにも出来た!」「やったじゃんアリス!」つづく
Apr 4, 2010
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ジゼル:今回は彼女がメイン。金属の篭手とブーツを身につけている。クロエ:調子に乗りすぎるところがたまにキズ。運の良さで死なずに済んでいる事も多い。アリス:真面目で真っ直ぐなドジッ子。たまにダンマー特有の毒舌が飛び出す。マルベリー:コテコテの典型的なダンマー。ツンデレの属性を持つ10歳児。第十一話「教義」ブルーマの聖堂の屋根でジゼルとジュガスタが戦闘を始めていた。「シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシャーッ!!」黒フードのカジート、暗殺者ジュガスタの貫手がジゼルを襲う。両腕に装備した金属の篭手で受け流すジゼル、ジュガスタの攻撃は見えているようだ。「ほほう、俺様の攻撃が見えているとはな。やはり只者ではないか」「見えてますよ」「俺様は徒手空拳での暗殺が好きだ。何故なら自分の力で相手を死に至らしめる感覚がもっとも味わえるからだ。オークのフルプレートアーマー戦士だろうが俺様の相手ではなかった」「そうですか」「相手が剣を持ってようが魔術師だろうが俺様は一対一の戦闘で負ける気がしねぇ。剣士は俺様の神速体術の前に敗れ去り、魔術師は魔法を使うか間もなく地に伏せることになるからだ」「随分おしゃべりなんですね」「その余裕どこまで持つだろうなぁ?狂豹神拳・百手殺!」ジュガスタの貫手のラッシュは速度を増しジゼルに降り注ぐ。「オーバードライブ!」ジゼルの体がオーラに包まれる。身体能力向上の魔法だ。「あーたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたっ!!」ジュガスタの百手殺に合わせ拳のラッシュで迎え撃つ。「なにぃ・・・生意気な!!」「言いましたよね、やってみれば解ると」後ろに下がるジュガスタ、両掌をジゼルに向け高速の奇妙なリズムで上下に動かす。「くっくっく・・・久しぶりだな歯ごたえのある獲物は。ならば俺様も本気を出すとしよう・・・コイツを回避できたものは今まで誰一人おらん。狂豹神拳・幻灯殺」「む、これは・・・」「シャシャーッ!!」ジゼルの肩を貫手がかすめる。「その程度の傷で済ませるとは・・・だが次はそうはいかんぞ」奇妙な掌の動きはジゼルの感覚を狂わせ見えているはずの攻撃を喰らってしまった。「この幻灯殺はな、近接戦闘に慣れていれば慣れてるほど危険な技なんだぜ」「ならば攻撃をさせないだけです。アクセル!!」魔法を唱えジュガスタに突撃する、ボウガンの矢のごとき速さで肉薄する。「あたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたっ」「シャシャシャシャシャシャシャシャシャシャシ・・・ぐがばぐおぶげはっ」ジゼルの手数に押され始めるジュガスタ、彼女の篭手が血で染まっていく。「あたたたたたたたたたたたたたっ・・・ほわたぁー!!ワンハンドレットスラッシュパンチ!」「たばぁああああああっ」吹き飛ばされ屋根から落ちるところを辛うじて掴むジュガスタ、顔は鮮血に染まっている。「あぐあぁ・・・馬鹿な、この俺様が・・・」「6秒間で100発の近接火炎魔法を叩き込みました。ちなみに魔法抵抗高くても無駄ですよ、内部から爆裂しますから」「はぁはぁ・・・なにぃ・・・そんな技・・・いや魔法か、聞いたこともねぇ」「そらそうですよ、この魔法は我が家に伝わる秘伝の魔法ですからね。これを使えるのはお爺様とわたしだけです。お父様もお兄様もお姉様も出来ません。あ、ちなみにあなたの命は後3秒です、その命メファーラに捧げなさい!」「ちくしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ」爆裂するジュガスタ、血をぬぐい聖堂から降りるジゼル。「まさか闇の一党と出くわすとは。さて、帝都に行って伝書鳩でも探しますか」ジゼルはジュガスタに遭遇する前、ブルーマで人と会っていた。その人物とは・・・グレイフォックス。帝都で最も有名な盗賊王、貧しい者の味方をし、ありとあらゆる情報を持つという。その正体は謎に包まれ300年以上生きているともヴァンパイアとも伝えられている。グレイフォックスは常にグレイカウルと呼ばれる奇妙な灰色頭巾を被っている。このグレイカウルはデイドラ魔王ノクターナルの物であり、膨大な魔力を秘めているのだ。彼が今まで捕らえられる事も無く活動を続けられるのはこのグレイカウルのお陰だという。ジゼルはシロディールについてすぐに魔術師ギルドで死霊術師、黒魂石の事を聞き、昨今起きている死霊術師にがらみの事件を知った。高名な僧侶、魔術師、貴族、が次々と襲われその魂は黒魂石へ吸収されているというのだ。「それで君はそんな事を調べにわざわざモロウィンドから来たというのかね?」「いいえ、わたしの目的は黒魂石の出所と事件の詳細を調べることだけではありません」「ならば何かね?」「コンラートというダンマーの男を追っています」「コンラート・・・聞かぬ名だな。その男はどんな奴だ?」「反帝国派のティルバンニ一家の幹部です。深遠の暁の事件の後、親帝国派のラール家の人間から選ばれた新しい教皇の元で式典が行われました。しかしその式典の最中、新教皇は暗殺者の毒牙にかかり命を落としてしまったのです」「モロウィンドは荒れておるようだな」「その後教皇暗殺の犯人はすぐに捕らえることに成功しましたが、奇妙な事を言い残したのです。『オレを殺したところで何も解決しない・・・焼け石にだぞ・・・世界は改革される』その男は黒魂石を持っていました、そこで帝国軍は黒魂石から死霊術師を締め上げ徹底的に追い一人の男にたどり着いたのです」「それがコンラートという男か」「はい。彼はモロウィンドでは有名な死霊術師でティルバンニの中でも実力者として知られる者でした。周りの者の証言によるとコンラートは弟子達を集め何かを企んでいるようだったと」「なるほど、それで死霊術師を追っているのか」「ええ、グレイフォックスあなたにはこのシロディールでコンラートらしきダンマーを探して欲しいのです。奴はこの国に逃げこんだという所まで突き止めたので。その見返りとして無償であなたの依頼を受けましょう。この白紙のWrit(書)をあなたに預けておきます」「ふむ・・・では各街にいる私の同胞に探させよう。今後私と連絡を取りたければ帝都の波止場にいるアーマンドという男に話せばいい。これでも追われている身なのでな」グレイフォックスと別れ、小屋から出たところで目の前にジュガスタが現れたのだ。何かが起ころうとしていた。黒魂石で人の魂を集める死霊術師達、そしてアンヴィルでの死霊術師の起こした騒動、妖術王ウマリルの復活。深遠の暁からの脅威を逃れたシロディールだったが再び暗雲に飲まれようとしていた。◇ ◇ ◇ ◇クロエとアリスは聖なる欠片を集める為にアンヴィルを出ていた。レイラとローランサンはアンヴィルに残り、セリーヌとグログは街の復旧の為に忙しいのだ。クロエとアリスの後ろから黒馬に乗ったマルベリーがついてくる。「あれ?マルベリーもついてきてくれるの?」「面倒なことは嫌いなんじゃなかった?」「うるさいわね!あんた達二人じゃあぶなっかしくて見てられないのよ」「はぅぅぅ・・・10歳の子に心配されるなんて」「そんな事言って本当は自分も一緒に行きたいからじゃないの~?」「う、うるさい!オブザーヴァンシア!」「あううう・・・マルベリー何を・・・動けないじゃない」人操作の魔法をクロエにかけるマルベリー。「ふん・・・魔法抵抗が強いチビクロにはあまり効果がないようだけどそのまま馬から引きずり下ろしてもいいのよ?マノディ・ディオ!!」マルベリーの念動魔法でクロエの口にはハンカチが押し付けられた。「生意気な口は慎むことね!魔術師としての位は私の方が上なんだからね!」「もがもが・・・」「マルベリーさえよければついて来てもらえば心強いよ。あたしたち魔法あんまりだしね」「そうよね!アリスは良く解ってるわ」三人はクヴァッチへ。つづく
Apr 1, 2010
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