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猛毒のローレン:ジェネラルを倒すためにVault87を目指す。傭兵ガボール:ローレンを守り、ジェネラルを倒すことが今の彼の目的。第161話【マーカス】ワシントンDCに張り巡らされている地下鉄は現在動いていない。200年も前から運行を停止している。動力を生み出す発電施設、整備する人員、運転手など全てが失われたからだ。わたしとガボールは奇妙なスーパーミュータントのアンクル・レオに命を救われた。そのレオが地下鉄が動いているというのだ。「私はこの首都のどこかでジェネラルと一緒にDr.カイリーナが地下鉄に乗りどこかに移動しているという話を聞いた」「まさか・・・」「200年の間に密かに復興が進んでいたということかねぇ」「Dr.カイリーナ・・・あのグールの研究者のつれている全身黒のボディスーツは何者だ?」「ナンバーズと呼ばれているDr.カイリーナの護衛役だ。何人いるのかどんな顔をしているのか誰も知らない。解っていることは一人一人が特別な能力を持っているとだけだな」「・・・俺とローレンちゃんに斬りかかって来た子は銃弾を剣で弾いてたもんな」特殊能力を持つ集団か・・・わたしも人とは違う能力を持っているが・・・フードにコートを着たレオとわたしとガボールはタロンの駐屯地を目指す。タコマ公園での大敗はタロンの今後に影響する。わたしは自分の至らなさで多くの部下を失ってしまった。自分の命さえもガボールとレオがいなければ落としていた。わたしは弱い。生物を操り、猛毒を体内で精製することが出来ても大きな力の前には敵わない。わたしが指令の為、タロンの為に動くのはなにも育ててもらった恩を返すためだけではない。ウェイストランドの復興の為だ。他の地域に比べるとこの地は200年もの歳月が経っているのにも関わらず文明的なものは殆ど復興していない。ただの無法地帯だ。その理由はいろいろある。放射能、これは取り除くことが出来ない。時間だけが解決する。人間の繁殖力、これは病気や怪我で命を落とすものが多く子供の成長もままならないためだ。ミュータントの存在、人間を蹂躙し破壊を続ける最も復興に邪魔な存在。根絶する必要がある。タロンは目的の為には手段を選ばない組織ではある。しかし力が無ければ人間は立ち上がることが出来ない。このウェイストランドでは力のある者が勝つのだ。エンクレイヴラジオではないが、わたしはこの地が再び200年前のように人間の社会になる事を望んでいる。そうなった時にわたしのような能力者の居場所はあるか解らないが・・・。「どうしたローレンちゃん?もうすぐ駐屯地に着くぜ?」駐屯地から煙が見える。ここもスーパーミュータントに襲われたのか・・・駐屯地には引き裂かれた者や黒焦げになった者などほぼ原型をとどめていないタロン兵の死体が転がっていた。「ひでぇな・・・誰も生き残っちゃいないのか」「あそこにダレか倒れているぞ!?」頭から血を流し瀕死状態の女性兵を発見した。「どうした、ココで何があった?」「そ・・・その声はローレン少佐、無事だったんですね・・・昨晩イキナリ襲われたんです。数人の黒いスーツの連中に・・・何が起こったのか解らないままここは爆破されました・・・」「・・・・・・Dr.カイリーナか」「マチガイないだろう」「ガボール、スティムパックを!」わたしは重傷を負った兵に応急手当を施しレオに背負わせる。車は全て破壊されていた為、徒歩で首都を抜ける。途中タロンの巡回兵と合流し、無線を使って指令に連絡を入れる。「こちらローレン。指令、定時連絡が出来なかったことを謝ります」「なにがあったローレン!怪我はないか?部隊はどうなった?」「詳しいことはバニスター砦に戻ってから報告します。ブラックスコルピオン隊は敗北、わたしとガボールの生存しか確認できていません。指令、車をこちらに回して欲しいのですが」「よし、すぐにそちらに向かわせる!」数時間後、迎えに来たのトラックに乗りこみバニスター砦に帰還する。レオの異様な格好が皆気になるようだ。「ローレンよぉおおおおっ!!」わたしの両肩を掴み、鼓膜を破りかねない大声が司令室に響き渡る。わたしはタコマ公園であった事を全て指令に報告した。意外にもレオのことはすんなりと受け入れてくれた。指令は容姿に惑わされず、その人間がどんな性格なのか見抜く能力がある。「良くぞ無事だった!!さぁ今日はゆっくりと休むが良い!!」「いえ、ゆっくりなどしていられません。すぐにでもVault87に行きG.E.C.Kの回収をしなくてはジェネラルに勝つことはできません。それに・・・Dr.カイリーナの動向も気になります」「おまえがそこまでしなくとも他の者に向かわせれば良いではないか」「わたしのこの能力は作戦本部に引きこもっていて生かされるものではありません。それに・・・今度はストックしておいたデスストーカーを全て持って行きます。白サソリ(ブリーチラッドスコルピオン)の出撃の許可もお願い致します」「ローレンよぉ・・・お前は頑固だ、俺様のいうことなど聞いてはくれないのだな。仕方ない、ブリーチの出撃を許可しよう。それと、俺様の秘蔵っ子を連れて行くがいいガボールだけでは心配だからな。おい、マーカス!」「ここに・・・」「ローレンを命に代えても守りぬけ」「御意・・・」真っ黒の全身タイツに金属片ををくっつけた様なアーマー。顔に傷のある男が前に出てくる。マーカスは指令の護衛をしているタロン最強の男だ。体を半分以上機械で強化している強化人間という存在らしい。「ジャブスコ指令の命により、ローレン少佐の護衛を開始する」「よろしくな、マーカスさんよ」手を差し出すガボール、マーカスは一瞥し応じなかった。「ローレンよ、それとこいつももって行くがいい、PIP-BOY3000だ。コレがあればお前がどこにいるか本部で位置がわかる、それに電波の受信も出来る。無線の代わりに使うが良い」「ありがとうございます、必ずやジェネラルの野望を打ち砕きます」「うむ、俺様もお前を全力でサポートする!さぁ今日はゆっくりと休むのだ娘よ」「はい、おやすみなさい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・パパ」わたしは久しぶりにその言葉を口にした。161話終 次回へ
Feb 27, 2010
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ジゼル:負けず嫌い。三人兄弟姉妹の末っ子らしい。第七話「渡る世間は〇〇ばかり!?」ブラヴィルの調査を終えたジゼルはシロディールの最南端にあるレヤウィンの街にいた。レヤウィンは隣国ブラックマーシュとエルスウェイルに近く、アルゴニアンやカジートの住民が多く住む。降水量の多い地域で街周辺は深い森と数多くの沼が点在する。「ふむふむ、噂どおりアルゴニアンとカジートが多いですね・・・さっきから目を合わせてくる野蛮な人も多いし・・・ブラックウッド団という傭兵団も気になりますね」街を一回りし、門を出て街の外周を見て回る。西門の近くに家が建っていた。柄の悪そうな男達が家の前に立っている。ジゼルの姿を見ると一人のレッドガードの男が近寄ってきた。「ようネェちゃん、何見てんだ?それとも買いにきたのか?甘~いお薬をよ?」「・・・・・・あなた達は?」「聞いて驚けよ?俺たちはかの有名な極悪犯罪シンジゲート、カモナ・トングのメンバーだ!」「なんですって・・・じゃあそちらに居る人や中に居る人も?」「ククク・・・その通り。スクゥーマの客じゃなきゃたまたま通りがかったマヌケな旅人か?」スクゥーマとは帝都で売買が禁止されている強烈な依存性のある甘味の強い薬。麻薬の類だ。「ほう、スクゥーマですか。じゃあ中でスクゥーマが買えるんですか?」「ああタンマリあるぜ・・・だが知った以上買うか金を置いて去るかしか選択はないがな。・・・待てよ、ガードにチクられたら面倒だな・・・買うか死ぬかどっちかにしてもらおうか?」「どっちも選びませんよ?」「なんだとこのアマ・・・カモナ・トングの恐ろしさを知らねぇのか?」「あたぁっ!!」胸倉を掴もうとした男の顔面にジゼルの重い金属篭手の拳がめり込む。「ぶがぁっ・・・て、てめぇブチ殺してやる!!」「それは出来ません、何故ならあなたは既に死んでいます」「なにを馬鹿げた事を・・・がっがあああああああ顔が、顔が熱い!うぎゃああああああああっ」男の顔から炎が噴出し黒焦げになる。後ろに立っていたもう一人男が剣を抜きジゼルに近づく。「てめぇ何をしやがった!」「体内に直接炎の魔法を打ち込みました。魔法抵抗高くても無駄ですからそのつもりで」「魔術師か・・・だがお前はすでに俺様の剣の間合いに入ってるぜ・・・どりゃああっ」「はっ!ツーハンドアルティメットキャッチ!!」ジゼルは男の振り下ろした剣を両手で挟んで受け止める。真剣白刃取りだ。「ほわたぁっ!!」金属が取り付けられたブーツのつま先で男の腹を蹴り上げる。「ぐぼぁ・・・馬鹿な・・・あばばばばばばばばばばばばばばばばばばばばっ」男に電流が走り体を痙攣させ全身から血を流す。「さて・・・仕事じゃないですけどサービスで中の人たちも始末しときましょうか。・・・こういう余計な事をするからわたしはNO.1になれないのかもしれないですね・・・」ジゼルは扉を力いっぱい蹴り開ける。「こんにちわ、カモナ・トング及びスクゥーマのお客さん!」「何だてめぇは・・・こんな小娘が中に入ってくるとは表の二人は何をしてるんだ?」「死体になってますよ?」「ちっ腕に自信のあるとかぬかしてやがった癖に・・・おい、誰の差し金だ・・・ガードか?いやそのナリでそれはねぇな・・・何者だ」「悪党に答える必要はありません!」「ふざけやがって・・・カモナ・トングを舐めるとどうなるか思い知らせてやる!!」「カモナ・トングの人に明日はきませんよ。えっと・・・その命メファーラに捧げなさい!」◇ ◇ ◇ ◇アリス:聖騎士の事は気になるも今は仕事に専念。マグリール:金の事の他は食う寝る遊ぶしか頭に無い。港街アンヴィル戦士ギルドの依頼でアリスとマグリールはレレス良品店の警備をしていた。一階の明かりは全て消し、2階から下の様子を伺っている。クロエは眠気に勝てず途中で宿に引き返していた。「閉店してから大分立ちますよね・・・もうすぐ日付かわりますよ」「そうだな!これが自給制なら深夜手当てが出るところなんだがな!」その時、鍵が静かに開き、覆面をした3人の男達が忍び足で店に侵入してきた。「あ、あれが例の泥棒ですかね・・・」「アリス先に突っ込め!俺が援護する」3人の男達は慣れた手つきで高価な金品を袋に詰め込んでいる。「へっへっへ・・・あのレレスの野郎俺たちが犯人だとは思うまい」「だな・・・全くマヌケなおっさんだぜ」「今日が最後にするぞ。こういうのは引き際が肝心だからな。」男達が袋を担ぎ扉に向かおうとすると後ろから声をかけられる。「見ましたよ!泥棒の現行犯で逮捕します!!抵抗するなら容赦はしませんよ」「金をくれるなら見逃してやらんでもないぜ!ただし一人3000G以上な!」「なんだ?女とチビ男か・・・レレスの雇った用心棒か?」「ちっ・・・見られたからには生かしてはおけねぇな」「やっちまえ!」狭い店内で剣を抜く3人の男、ショートソードにダガーといった装備だ。それに対しアリスとマグリールはロングソードを装備している。「ヒェヘッヘ・・・狭い店内じゃ小回りの聞く俺たちの武器の方が有利だぜ~」男の言うとおりにアリス達が不利に思われたが・・・「やぁっ!たぁっ!!はぁーっ!!」「金、銀、プラチナー!!」アリスたちは体を半身に構え突きで男達を攻め立てる。この戦術は狭い屋内でも戦えるように叔父であるモドリン・オレインが教えたものだった。「くそ・・・こいつら戦いなれてやがるぜ。おい、逃げるぞ!!」「待ってくれ・・・ぎゃああっ」アリスの鋭い突きが男の喉に突き刺さる。「マネーキャッチダイブ!!」「があああああっ」床に倒れこむように足を狙ったマグリールの剣先がもう一人の男の大腿に深々と突き刺さる。「ちくしょー・・・俺だけでも逃げ切ってやる」「あっ!追いますよマグリールさん!!」店を飛び出す覆面の男、夜の港を駆ける。慌てて発光の魔法をかけ追いかけるアリスとマグリール。覆面の男の前にダンマーの少女とブレトンの男が。「どけどけっ!!」「おっと・・・」金髪のブレトンの若い男は体を避けながら覆面の男の足を払う。「ってぇ・・・何しやがんだこの小僧!」「あんた悪い奴だろ?目を見たら解るよ」アリスとマグリールが男に追いつく。「どなたか存じませんがありがとうございます!その男泥棒なんです!」「な、なに言ってやがる・・・濡れ衣はやめてもらおうか!」「だったらその袋の中身を出してください!レレス良品店の物かすぐに解りますよ」「ち・・・それならこうだ!」男は袋を海に投げ込む。「な、なんてことを!」「これで証拠は残るまい!あばよ!!・・・オラどけジジイ!!」男は歩いていた老人を突き飛ばす。「あの人を止めれば良いんですよね?」アリスに聞く目鼻立ちが整った銀髪の華奢なダンマーの少女。「そ、そうです!」「死なない程度にできるかしら・・・暴風雷!」「あぎゃああああっ」少女の放った凄まじい電撃が覆面男の背中を撃ちぬく。「助かりました、お二人のお陰でなんとか犯人を全員やっつけることができました」「謝礼は払わないからな!」「いやぁお金なんて要らないよ。まぁ騎士道って奴に背きたくなかったのさ」「手加減できなくて殺しちゃいましたけど・・・」「や、あれは仕方ないぜレイラちゃん、ガードに見つかってもあいつは同じ目に会ってたさ」「あたしは戦士ギルドのアイリス・グラスフィル。こちらはマグリールさんです」「俺は騎士見習いのローランサン・リバルディ、こっちの可愛いダンマーはレイラちゃん」「ロ、ローランサンてばっ」「ところでこんなに夜遅く何をしていたのですか?」「うーん・・・遅くなってしまったんだね。色々とあってさその帰りだったのさ」「・・・確かに色々あったわね」「おっとレイラちゃんそれ以上は他の人には秘密だぜ?ばらすとレイラちゃんの持ってる下着の種類を大声でいっちゃうぜ?」「なっ!!」「あ・・・あの夜ももう遅いのでこれで失礼しますね。明日もまだこの街に居ますので」「ああ、それじゃあ俺達も宿に帰るか。おやすみっ!」別々の方向に分かれるアリス達とローランサン達。その様子を船から見ている者がいた。「あのダンマー・・・しばらくマークする必要があるな」その言葉はアリスに向けてのものかレイラに向けてのものか・・・つづく
Feb 24, 2010
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クロエ:持ち前の運の良さでなんとかピンチを乗り切った。アリス:マグリールに振り回されながらもどうにかアンヴィルに到着。ジゼル:仕事でシロディールに来ているようだが・・・第六話「クロエとアリス、聖騎士の資格とは?」ジゼルはブラヴィルの街に居た。ブラヴィルは帝都の南の湿地帯にあり、主な産業は漁業に植物の栽培である。街の中心には川が流れている。この川は下水を流されている為に悪臭が漂い病も良く発生している。領主の伯爵は無能なのかこういった状況に手を打つことはせず、街全体の雰囲気も決していいものではなかった。他の街がしっかりとした建築方法で建てられた家が多いのに対しブラヴィルは木造の増築を重ねた集合住宅が目立つ。町全体が貧しい為に見栄えも悪く富裕層の人間化より着かず、仕事が増えない、さらに貧しくなるといった悪循環に陥っている。ジゼルは集合住宅の屋根に座り黒馬新聞を広げていた。「ふむふむ・・・夜母について・・・暗殺組織の記事ですか。それにしても最後のこの一文『どうしても抑えがたい殺意を覚え行動を起こしたいのならモロウィンドに移り住み政府公認の組織モラグ・トングに依頼してはどうか』うんうんそーですよね~!わかってるなぁこの記事書いた人。さてと・・・あの広場の真ん中の怪しい像に人が来ないか見張らなければ」◇ ◇ ◇ ◇港街アンヴィルアリスと再会を果たしたクロエは魔術師ギルドにカミナルダ討伐の報告の後、仲間と一緒にアンヴィルの宿屋で少し遅い昼食をとっていた。「それにしてもこんな偶然があるなんてね!やっぱりクロエは運が強いんだね~」「え?やっぱりそう??いや~照れるな~えへへ・・・」「馬鹿じゃないの?運が良いからって有頂天になって・・・たまたまじゃない」「あ、相変わらずだねマルベリーは・・・」「金ー!金こそ全て!!この世で一番大事なもの、それは金だ!!」「ガッハッハー!俺は酒だ!酒が全てだ!!」「え~?私は知識が全てだと思いますけど~」アリスはスキングラードであった謎の白狼ヴァロッシュの事をクロエに話した。「まじでっ!選ばれし者はアリスだったんだ!あたしは白蛇さんに選ばれし者のような存在だって言われたよ。ねぇアリス、後でアンヴィル聖堂の近くにいるって預言者を探しに行こうよ」「そうだね、戦士ギルドでアザーンさんに仕事の内容を聞いたら今日は用事終わりだし、その後行こう。あ、マグリールさんはちゃんと置いていくから」「だね、あの人ちょーウザそうだもん」昼食を終えたアリスはマグリールと戦士ギルドに足を運び、アンヴィルの支部長アザーンに仕事の話を聞いていた。アザーンは険しい顔の中年男性だ。「良く来たなヒヨッコども!いいか!お前たちは自分のケツもふけねぇハナタレの新人野郎だ!泣きべそをかいてションベン漏らして母ちゃんのオッパイを吸うような奴はこの戦士ギルドに必要無い!解ったら俺の耳に届くように返事をしろっ!!」「う・・・あ、はいっ!」「金ー!!」「何だその返事は?コロールはオレインが指導していると聞いたからどんなものかと思えば・・・まぁいい、ネズミのクソよりも役にたたん挨拶はここまでだ、仕事の内容を言ってやるから耳の穴かぽじってよーく聞けよ!」(ううう・・・この人、口が悪すぎるよう・・・ダンマーのあたしでもこれは引く・・・)「港にあるレレス良品店って店がこのところ泥棒の被害に悩まされているらしい!ガードの連中は現行犯じゃなきゃ動かない役立たずどもだ!だからその代わりに戦士ギルドがレレスの店に行き一晩中見張りをする、勿論犯人を見つけたならブチ殺せ!いいな!!質問はあるか!?」「あ、あの~犯人が見つからない場合は次の日も見張りするのですか?」「そのとおりだ!一応一週間の契約になっている!!」「金はどうなんだ?日数に応じて貰えるのか?」「犯人逮捕しなきゃお前たちの取り分は無い!一日目でも七日目でも関係ない」「なにっ!・・・日数が立てばたつほど雑費がかかり金を消費するじゃないか!」「そんなこと俺が知るか、嫌なら他の奴にこの仕事を回すぞ?」「・・・わかった、それで手を打とう。俺には金が必要なんだ」港にあるレレス良品店の店主に話を聞きに行くアリスとマグリール。「おお、あなた達が戦士ギルドの。お待ちしておりました、じゃあ早速今日からこの店に居てもらえますか?営業時間は店に居なくとも良いので閉店から翌朝開店までの時間お願いしますね」「はい!お任せ下さい。こうみえてもあたし騎士の称号持っていますから(キリッ)」「そうですか、それは頼もしい。それじゃあまた後で閉店時間に会いましょう」「アリス、もう少し金を貸してくれ!あと10ゴールドでいい」「嫌ですよ!戦士ギルドでおとなしくしててください」マグリールを戦士ギルドに押し込みクロエの待つ宿屋に向かう。宿屋にはマルベリーとグログの姿は無くクロエが一人で本を読んでいた。「お待たせクロエ、あれ?何読んでるの??」「うわっとぉ・・・コレはちょっと見せらんないよ・・・えへへ」「変なの・・・じゃ聖堂に行こう」「行こ行こ!」「マルベリーとグログナックさんは?」「ん~?セリーヌさんと一緒に港の方に行ったよ?」「あ、そうだアリス。先にトイレ行っていたほうがいいよ。アンヴィル聖堂今閉鎖されてるから中に入れさせてくれないしね!」二人がアンヴィル聖堂の前に行くと茶色のローブを着た老人が駆け寄ってきた。「おおおおおっ!その輝き正に選ばれし者!!しかも二人も・・・アレキサンダー殿が驚かれるのも解る。ワシは預言者と呼ばれておる、そなた達の名を聞かせてくれるか?」「え?え?あの・・・あたしはアイリス・グラスフィルと言います」「クロエ・フェリージ!!」「ではアイリスにクロエ、わしの話を聞いてくれるかの?」預言者は二人に英雄ペリナル・ホワイトスレークと妖術王ウマリルの話をした。ペリナルとはその昔アイレイドと呼ばれるエルフに世界が支配されていた時代の奴隷側の人間種の男の名。奴隷解放に動き出した聖アレッシアと協力しアイレイドに戦いを挑むもアイレイドは魔王の一人メリディアを味方につけることに成功する。そしてメリディアと契約を結び人ならざる力を得たものが妖術王ウマリル。アイレイドはメリディアの軍勢とウマリルと協力し聖アレッシアとペリナルを追い詰めていく。聖アレッシアは当時まだタロスが加わる前の九大神、その当時は八柱神と呼ばれていた神に救いを求めた。聖アレッシアの求めに応じた八柱神はペリナルに自分達の力の一部を封じ込めた武具を手渡した。聖騎士の武具。ペリナルは聖騎士の武具を纏いアイレイドの軍勢を徹底的に叩き潰していった。そしてついにウマリルはペリナルの前に倒れアイレイドは敗北した。しかし力尽きたペリナルは捕らえられ生きたまま体を八つに引き裂かれ聖騎士の武具と共に世界中にばら撒かれた。魔法をかけられたペリナルはすぐに死ぬことは出来ず長い時間をかけて死んでいった。その後アイレイドは人間種に押されて滅び、平和が訪れた。「じゃが・・・ウマリルは滅んでいなかったのじゃ!奴の肉体は滅びたが魂はオブリビオンに逃げ肉体の復活を待っていた。そしてつい先日、アンヴィルの聖堂にメリディアの配下の兵士が突如現れ修道士達を殺し聖堂を血で汚した・・・わしはなんとか難を逃れることが出来たがの」「それで・・・わたしたちが英雄ペリナルと何が関係あるのでしょうか?」「そうそう、どういう事?」「ウマリルが復活したという事は伝説の聖騎士が復活するという事。当時ペリナルの最も信頼できる僧侶であったヴァロッシュ殿とアレキサンダー殿は子孫であるわしに聖騎士を導く事を任命されたのじゃ。そしてお二人は聖騎士に相応しい者を見つけられた。聖騎士には誰でもなれるものではない、九大神とよりシンクロできる者でなければ力を発揮できない」「良くわかりませんが・・・あたしがやるしかないって事ですか?」「そうじゃ!アイリス、ウマリルから世界を救うことが出来るのはお前だけじゃ!」「ええっ!!そ、それじゃあクロエは・・・?」「ふむ・・・通常同じ時代に相応しい者は一人しかいないものなのじゃが・・・コレも何かの運命のいたずらか・・・。ともかく英雄ペリナル本人に選んでもらうしか無い。この地図に書かれた場所に今は使われいない修道院がある。わしが手入れしておるから荒れてはいないぞ?ここに行きなさいそうすれば解る」「ほほ~・・・じゃあ行ってみよっかな?アリスは?」「クロエってば行動的・・・あたしは仕事があるからもうちょっと待って」「じゃああたしも待ってるよ。なんなら手伝うよ?」つづく
Feb 21, 2010
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鉄拳のエリカ:GNRで一緒に戦ったBOSに顔を覚えられていた。科学者フェンディ:スクライブになっていた可能性もある。爆裂のアンナ:エアコンが効いている室内に驚いている。BG・ジョー:クロスから色々とアドバイスを受けている。第160話【Vault87へ】シャワーを浴びた後、着替えているとフェンディがわたしのコートを眺めていた。「エリカさんコレ・・・以前着ていたものよりずっと重いですよね?」「防弾防刃耐熱耐火仕様で20キロ近くあるらしい。ピットで貰った物」「そうなんですか・・・これに例のコーティングを施せばレーザーも怖くなくなりますよ」「それはありがたい」いくらアリの知覚を手に入れたとはいえレーザー兵器を見てから避けるのは不可能。フェンディの言っているコーティング剤は大いにわたしの助けになる。わたしは用意されたベッドに横になる。フェンディはロスチャイルドと呼ばれていた研究員風の男性と話があるとかで出て行った。アンナたちは知り合いがいるらしくスターパラディン・クロスと言う女性と話をしていた。・・・・・・・・・。知らない間に眠っていた。起こされたときには日付が変わっていた。「良く寝ていたねエリカ、腹は減ってないの?」「おはようエリカさん、コーティング剤持って来ましたよ」「アンナ、フェンディおはよう。ジョーはどこに?」「アイツはメディスティックアーマーの調整をしてもらっているよ。飯食べにいくよ?」「じゃあその間にコーティングをしておきますね」「ありがとう」食堂で見たことも無い盛り合わせの料理を見た。草?や植物の根?のようなものが色とりどり。「アンナ、コレは?」「生野菜のサラダだってさ。エリカは多分好きだろこういうの」わたしは一口大に切られた緑色の植物を齧ってみる。シャリシャリとした歯ざわり、口の中を抜ける衝撃的な香り。わたしはこの植物が一口で気に入った。「それは・・・レタスって書いてあるね。あたいはこっちのトマトってやつが気に入ったよ」「それも食べてみたい」真っ赤で噛むと酸味の利いた汁が口の中に広がる。このあじはポークビーンズに似ている?わたしは今までメガトンでこういう物を食べたことが無かった。本で見たことはあった、けどメガトンで育てられていた作物は芋と麦くらいで後は少量のトウモロコシくらい、このような色鮮やかな野菜は見たことが無かった。「なーんかエリカは肉よりもこういうもんの方が好きそうな気がしてね」「気に入った。でもこの野菜はなぜここにあるの?」「えっと・・・フェンディの友達がリベットシティで研究してて戦前の野菜を復活させたんだよ」「それは凄い・・・」わたしは野菜盛りとスープを食べフェンディの待っている研究室に向かう。「あ、エリカさん丁度終わったところですよ!これでレーザーも通しません」「フェンディありがとう・・・」袖を通してシャドーボクシングをしてみる。「全然動きやすさは変わってない」「良かった~」「良かったね~エリカ、それでメガネッ子あたいたちは今後どう動けばいい?」「あ、そうでした。えっと・・・スクライブ・ロスチャイルドと話をしてG.E.C.Kの事をBOSのPCで調べてみたらVault87に使用されてることが解りました!それで、Vault87を調査する事になったのですが・・・問題は放射能でして・・・侵入方法を探さなくてはなりません」「侵入方法?RAD-Xで無理なほどなのかい?」「らしいです・・・以前BOSも立ち寄ったことがあるそうですがあそこはスーパーミュータント達くらいしか無理とか。調査の結果地下に空洞を発見したのですが詳しい調査に時間を割けなくてそのままVault87には侵入できずに放置と聞きました」「わたし達だけでVault87を調べるの?」「いえ・・・スターパラディン・クロスも着いてきてくれる予定ですがエンクレイヴの対応に追われていて人数を出せないとか」「そう・・・」「そういやさ、テスラハンマー壊れたんだけど」「あら・・・じゃあ持ってきたこれ使います?試作型ショックソード。本物みたいにコンパクトじゃないですけど、こっちのベルト型制御装置から出力調整にフォトンブラスト放射、瞬間的なバリア展開とかできます。かなり重量もありますけど・・・どうですか」「お?じゃあそれを使わせてもらうかな?」「マイクロフュージョンセルを消費するので気をつけてくださいね」わたしは気になっていた事を聞いてみる。「フェンディ、例の友人とは話をした?名前はソフィーだった??」「あ・・・それはですね・・・昨日の夜ちょっとショックなこと言われてしまいました」「??」「『私は足が無くなって不幸だとは思わない、だからその研究は他の体の不自由な人に使って。あなたの研究は私の足を作るだけで終わらせるべきではないわ』と・・・」「それがショックだったの?」「・・・ソフィーが自分のことよりもウェイストランドの困ってる人たちの事を考えてて凄く前向きに生きてるなーと・・・勝手に彼女を不幸だと決め付けてた自分が恥ずかしくて」「そう・・・・・・」「あ、ごめんなさい。じゃあエリカさん、アンナさん、一緒について来て下さい。スクライブ・ロスチャイルドがVault87の場所について詳しいことを教えてくれるそうなので」スクライブというのはBOSの研究員や技術者の事を指すらしい。つまり戦闘要員ではない者。ロスチャイルドの説明を聞くわたし、フェンディ、アンナ、ジョー、クロス。5人でVault87の調査をし、G.E.C.Kを手に入れる事になった。「君たちの位置はスターパラディン・クロスの持っている通信機で特定できる。大した援護は出来ないが何か聞きたい事があったらいつでも連絡してくれ」わたしは手榴弾に加え、プラズマグレネードを補充、フェンディは特殊改造したロングバレルのレーザーライフルにレーザーピストル、アンナはショットガンにグレネードに試作型ショックソード、ジョーは、特殊44マグナムのブラックホークにミニガン、クロスはスーパースレッジにプラズマピストルといった装備でトラックに乗りVault87を目指す。160話終 次回へ
Feb 20, 2010
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鉄拳のエリカ:ガルザをおんぶして逃走中。科学者フェンディ:エリカの前を歩き逃走中。爆裂のアンナ:ゴーリーを倒しエリカ達に追いつくべく疾走中。BG・ジョー:ゴーリーと戦いアンナと一緒に走っている。Dr.マディソン・リー:体力はいたって普通の中年女性。そろそろ限界が近い。第159話【ブラザーフッドオブスティール(BOS)】わたしはガルザを背負い走る。わたし達がタフトンネルをぬけるとそこにはパワーアーマーを着たBOS隊員がバリケードをつくり待機していた。「おおーい、エリカ、メガネッ子~」「オイラたち無事だよ~」アンナとジョーが追いついてきた。良かった、無事のよう。「誰だお前達は!・・・・・・ん?そこにいるのはDr.リー、それにフェンディ!」「緊急事態なの!私達を追ってくる者がいるわ、すぐにこの通路を閉鎖して頂戴!」「一体何事なんですかDr.リー!」「詳しい事情は後で!エンクレイヴが現れたのよ、早くその扉を閉めて」「エンクレイヴ!?まさか・・・」戸惑いながらもBOS隊員は大きな扉にロックをかけ封鎖する。何か言いたげなBOS隊員を残し、わたし達は地下道を抜けマンホールから地上に出る。「要塞・・・」「おーこんな近くで見るのははじめてだね~」地上から出たわたし達の目の前にBOSの基地である要塞が現れた。わたし達が要塞に近寄るとゲートの前に立っていたミニガンを装備したBOS隊員が行く手を阻む。「民間人は立ち入り禁止だ」「Dr.マディソン・リーよ!そこをどきなさい!!」「リオンズの許可が出ていない、お引取り願おうか」Dr.リーはゲートに設置してあるインターコムに顔を近づける。「聞こえてるんでしょ、リオンズ!開けなさい!!緊急事態なの!!怪我人もいるのよ」しまっていた鉄のゲートがせり上がる。渋い顔をしたBOS隊員の横を通り抜け中に入る。建物の扉を開けると広い中庭に出た、様々な訓練施設があるようでBOSの隊員が訓練をしているのが見える。ここは戦前、国防総省ペンタゴンの在った場所で、今はBOSが改修し基地として使用している。中央に立っていた深い青色のローブを纏った老人とパワーアーマーを着た若い女性がこちらに近づいてくる。「リオンズ!大変よ!!エンクレイヴが現れたの、浄化プロジェクトも乗っ取られたわ」「慌てておるようじゃなマディソン。エンクレイヴが現れたとは驚いたな・・・しかし浄化プロジェクトなど過去に凍結されたもの、今更彼らが何の目的で占拠したのか・・・」「浄化プロジェクトは動くのよ!ジェームスのお陰でね。でも・・・そのジェームスはエンクレイヴの手によって命を落としてしまったわ」「なんじゃと!惜しい男を亡くした・・・エンクレイヴが現れたとなれば事態は深刻じゃ、全てを話してくれるかねマディソン、力になろう」「ええ・・・でも今は休ませて、きつすぎるわ」Dr.リーの顔色が優れない、他の研究員達も皆つかれきった顔をしている。「あ、お久しぶりですエルダー・リオンズ」「おお、フェンディか久しぶりじゃのう。そちらの三人はお主の連れかな?」「はい、とても大切な人たちです」「エリカ・・・」「あたいはアンナ、こっちのはジョー」「わしはリオンズ、このBOSの総責任者じゃ。」この老人がエルダー・リオンズ・・・30年前ピットを襲撃したBOSのリーダー・・・「わしの顔に何かついておるのかの?」「いえ・・・」わたしはピットにいた時アッシャーからBOSの事を聞いていた。彼らの目的は人類復興の為のテクノロジーを集め、再生すること。やり方はとてもシンプル、邪魔するものは排除し必要な物は拾っていく、それだけ。「さぁ中に入ってゆっくりと休むがいい、ここなら安全じゃ」優しい笑顔でわたし達に話しかけるリオンズ。わたしのイメージしていた人物とは違う。「フェンディ元気にしてた?そちらのあなたも」「サラさんもお元気で!」金髪の女性がフェンディと話している。確か・・・GNRで会ったことがある。「腹減ったねジョー、ここなら旨い物沢山ありそうだよ」「そうだね~何食べようか?」わたし達は医務室に通される。Dr.リーと研究者達はすぐに横になりアンナとジョーは食堂に出かけていった。「はぁ~・・・やっと緊張から開放されました~」「わたしも」「それにしてもエリカさんが生きてて良かった・・・本当に良かった」「フェンディ・・・」「エリカさん、どうしてすぐに戻ってきてくれなかったんです?何かあったんですか?」「・・・・・・色々と」わたしはリベットシティでODに敗れた後、気がつくと記憶を失っていてピットに奴隷として送り込まれそこでアッシャーとサンドラに気に入られマリーのガードをしていた事やワーナーの事メガトンの跡地でグールになったモイラを見つけた事などを話した。「そんな・・・そんな大変な事に・・・私があの時ODに捕まらなければ・・・」「気にしないで。わたしも弱かったから・・・」わたしはPIP-BOYのスイッチをいれアガサの音楽を流す。「これはアガサの放送曲。バイオリンと五線紙を見つけて持っていったらラジオを始めたの」「そうなんですか!エリカさんがいなくなった後私も探してたんですが見つからなかったんですよ、でもエリカさんが自分で見つけて良かったです」フェンディから色々な事を聞いた。浄化プロジェクトの事、亡くなったジェームスの事、首都で起きているスーパーミュータントの不穏な動きなど色々と起きたようだった。「ああ疲れた~。ねぇエリカさん、シャワーでも浴びに行きましょう」「ええ」フェンディの案内でシャワー室に向かう。以前、彼女はここに出入りしていたらしく中のことにかなり詳しい。「よぉフェンディ」「あ、こんにちはロスチャイルドさん」「お前の事を良く思っていなかった連中はもうここには居ないからないつでも来ていいぞ」「あ・・・キャスディンさんたちの事ですか」「ああ、アウトキャストだがナンダが知らんがね。リオンズとキャスディンのどっちが正しいかなんて俺には解らんが私はリオンズのやり方が気に入ってる」「もう・・・仲直りはできないのでしょうか」「そうするべきだと思うが・・・どっちも頑固だからな。後で私の部屋に来てくれないか?君の意見が聞きたい問題があってね、待ってるよ」「はい、後で寄らせていただきます」シャワー室は個室ではなく大きな部屋にいくつもシャワーヘッドが設置されていて小さな仕切りがあるだけだった。眼鏡を外し髪を解いたフェンディの顔を見るのはこれで2度目。「ん~・・・不思議ですよね・・・私とそんなに変わらない体格なのにあのパワー・・・傷も無いですねぇ・・・本当にエリカさんてキレイ傷治りますよね~うらやましい」眼鏡をかけなおし観察するようにわたしの周りを歩いて体を眺めるフェンディ。「あ・・・ごめんなさい、ついいつもの癖が出てしまって」この好奇心旺盛さが彼女を電子工学のエキスパートにまで育てたのだろう。159話終 次回へ
Feb 17, 2010
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爆裂のアンナ:運動神経に関してはエリカよりも上。BG・ジョー:スモールガンも実は得意らしい。ゴーリー:ホッケーマスクは特別製、彼の友人ドクターが作ったもの。第158話【爆裂のアンナVS凄烈のゴーリー】「いいぜいいぜ~燃えてきたぜ、バーニーング!!」力任せに金属製のホッケースティックを振り回すゴーリー、受け止めずに回避するアンナ。「うりゃああっ」ステックが壁を走っている金属パイプを直撃、中から水が漏れ出す。「逃げてばかりじゃ勝てないぜ~?ホッケーの試合でもそうだ、攻めなきゃ勝てない」「あたいは学んだんだよ、むやみやたらと突っ込むだけじゃ勝てないってね」「へぇ~見た目とは違い冷静なんだなぁ」「言ってろよ仮面野郎!」アンナがしゃがむと後ろに控えていたジョーがロックIT!ランチャーでゴーリーを狙う。撃たれた金属片や岩石をスティックで弾くゴーリー。「足元がお留守だよ!!」アンナのテスラハンマーが足元をすくい倒れこむゴーリー、そこに渾身一撃が振り下ろされる。「おおっとぉ!惜しかったなぁ!!」「何・・・素手で受け止めた!?」「ハッハッハ、俺は腕力には自信があってね、ジャンダーズにも腕相撲では負けたことが無い」ゴーリーはテスラハンマーの一撃をキャッチボールをするかのように受け止めていた。「そんな奴知るか!コイツをくらいな!!」グレネードを投げつけるアンナ。「!!この距離でそれを投げるか?」二人の間でグレネードが爆発、両者共に壁に叩きつけられる。「アンナー!」「あつつつ・・・」「いってぇ・・・ムチャクチャだなお前・・・イカレてやがんぜ」「ジョー!!やっちまいな」「はいよー」ジョーのロックIT!ランチャーが連射されゴーリーに襲い掛かる。飛び交うガラクタを弾くゴーリー、グレネードの一撃がダメージとして残って防ぐのがやっとの状態。「くそ・・・この二人かなり戦闘なれしてやがんぜ・・・こうなったらあれを使うか」大きく息を吸うゴーリー。次の瞬間・・・「GYIIIIIIIIIIIIIIYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!」「あああああっ」「うぐぐぐぐっ・・・」凄まじい破壊音波が二人を襲う。「どうだい?俺のスーパーウルトラグレートバーニングボイスは?」「こいつ・・・ミレルークキングかよ・・・」ゴーリーの放った破壊音波はミレルークキングのものと似ていた。「おおっ!?解るか?いかにも、俺はミレルークの改造人間。・・・らしいぜ?」「は、カニ人間もどきかい・・・」「おーおー言ってくれるじゃない。お前だってなんかの改造人間だろ?その目、俺といっしょじゃないか。あの女に改造されたクチなんだろう?」「何言ってんだお前!寝言は寝てから言いな!!」「知らないってのか?・・・まぁ知らない方が幸せかもな」「・・・・・・」「アンナ、こんな奴の言葉に惑わされちゃ駄目だよ!!」攻撃を加えるジョー、ゴーリーは軽く体を捻りかわす。「・・・・ウルトラジェット」「アンナそれは駄目だよ・・・」強力なドーピング薬を打つアンナ、薬に耐性がある彼女でもウルトラジェットの負担は大きい。「死ねオラアアアアアアアアアアアアアアっ!!」テスラハンマーの出力を最大にし、コマのように回転するアンナ、その様子はまるでサイクロン。ゴーリーに襲い掛かる。サイクロンと化したアンナの一撃を受け止めようとスティックを両手で持つゴーリー。「ぐうっ!!」跳ね飛ばされるゴーリー、アンナのサイクロンは益々スピードを上げゴーリーに迫る。「なるほど・・・コイツは厄介だな。じゃあこれだ、GIIIIIIIIIIIIIIIIIYAAAAAAAAAAAA!!」破壊音波を発生させサイクロンのアンナを押し返す。「オイラもいるぞ!!」ジョーの打つ鉄片がゴーリーの脇腹と足に命中する。「っぐうう・・・GIIIIIIIIIIIIIIIIYAAAAAAAAAAAAA・・・」破壊光線を浴び部屋の外まで吹っ飛ばされるジョー。避けられたアンナはパイプに激突する。「なかなかやるなお前ら・・・楽しいぜ!!バーーーーーーーニーーーーーーーーーーング」「はぁはぁはぁ・・・本当にバーニングするのはこれからだよ」パイプにめり込んだテスラハンマーから手を離し反対側のドアの外に行くアンナ。「ああん?大事な武器を捨てて逃げるのか?彼氏は反対側だぜ?」「死ねよカニ野郎・・・そのテスラハンマーはリミッターカットしてあって壊れやすいんだよ」アンナがそういったと同時にテスラハンマーはショートを起こしスパークを始める。「何・・・ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああっ」部屋一面に漏れた水、電気スパークはゴーリーに伝わる。「地獄へ行きなクソ野郎」最後のヌカグレネードをゴーリーに投げつける。「あああああああああああああああああああああああ!!」スパークが収まり、ただのハンマーとなったテスラハンマーを抜き、ジョーに駆け寄るアンナ。「ジョー、大丈夫かい?」「ちょっと頭がくらくらするけど・・・大丈夫だよ~」「じゃあ行くよ、エリカたちに追いつかなくっちゃね」158話終 次回へ
Feb 15, 2010
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クロエ:アホの子と思われることが多い。頭は良くないのも確かだが。マルベリー:努力を他人に見られたくないタイプ。グログ:見た目どおりの大雑把な性格。セリーヌ:熱くならないタイプ。あまり他人に影響されない。アリーレ:しっかり者で通っている。第五話「大決戦!?氷の魔術師」宿を出て街道を進むクロエ、グログ、セリーヌ。商人を装う為に装備はしていない。「あんまりキョロキョロしないほうがいいですよ~」「うん・・・解ってるけどいつ襲ってくるか気になってね・・・」宿から離れた山に差し掛かるところで正面から青いローブの女が近づいてくるのが見えた。「あれ?あの人さっきの宿屋にいたアルトマーのおばさんだよね?」不敵な笑顔を浮かべクロエ達の前に立ち塞がる「お前たちはここで朽ち果てるのよ!最近は獲物に苦労しないねぇ・・・死体は凍らせて砕いて野犬にでも食わせるとするわ」「やはりあなたでしたか~カミナルダさん、宿で見たときから怪しいと思ってました~。私達はアンヴィルの魔術師ギルドから来ました。支部長キャラヒルの命であなたを始末します」「ふふふ・・・そうかい魔術師ギルドか、キャラヒルの奴には昔世話になったからねぇお前たちの首を送りつけてやるかね」「サングレ・イ・フェーゴ!!」草陰から飛び出したマルベリーが火球を放つ。「なんのぉ!アイスウォール!!くくくっ援軍かい、じゃあこっちも・・・お前たち出番だよ!」「おうっ」「よっしゃ」「お呼びで」「はい・・・」フードを被った男達が木の陰から現れる。ブレトン、インペリアル、ノルド、レッドガードの四人は腰から剣を抜きクロエ達に襲い掛かる。「はあっ」アリーレの剣がブレトンの男の剣を受け止める。「くそっこんなにきつく包むんじゃなかったぜ・・・オラァ!!」ノルドの男の強烈な一撃を毛布に包んだままのクレイモアで受け止めるグログ。「くらえガキ!超雹弾・五月雨吹雪!!」「サングレ・イ・イエーロ!!」インペリアルを迎え撃つマルベリー、同じ系統の氷の魔法で相殺する。「どりゃー!!死ねアルトマー」「おっとぉ~ファイヤーボール!」レッドガードの男の接近を魔法でけん制しつつ距離をとるセリーヌ。「ふふふ・・・そこのチビ女、お前は私が相手してやるよ、フロストダイバー!!」「はっ!」地を走る氷の魔法を跳躍し避けるクロエ、腰のアカヴィリ刀に手をかけ突進する。「やぁ!!」鞘から刀身を滑らせて抜刀斬りをカミナルダに放つクロエ。「ふん」右腕に氷の篭手をまとわせアカヴィリ刀を受け止める。「なにこの貧弱な剣は?お前のようなチビ女の力で私が斬れるものか!」「むむっ、だったら・・・これならどう!?ファイヤーエレメント!!」カミナルダの横に召還された炎の妖精、火の玉が放たれる。「こんな程度・・・ダイアモンドダスト!!」カミナルダの両手から放たれた吹雪でファイヤーエレメントは凍りつき砕け散る。「ええ~!?」「ふふっおまえもすぐに砕いてやるよダイアモンドダスト!!」「ああああっ」「くくく・・・いくら魔法耐性の高いブレトンでも私の氷には耐えれないでしょう?」再び距離を取るカミナルダ、膝を付くクロエに追撃の魔法を放つ。「フロストダイバー!!」地を走る氷撃がクロエに迫る。「パレッド・レ・ララーマ!なにやってんのよチビクロ!!」マルベリーの展開した魔法障壁によって氷は防がれる。「マルベリー!自分の敵は?」「あんな馬鹿っぽい魔法の名前をつける賊に負けるわけ無いでしょ?」「そ、そうなんだ・・・あたしにはなにが馬鹿っぽいとかわかんないけど・・・」「なにをごちゃごちゃと・・・フロストアロー!!」「サングレ・イ・フェーゴ!!」マルベリーの魔法は氷の矢を砕きカミナルダに襲い掛かる。「ちぃ・・・この程度の火で私が倒せるものか!」「ふぅん・・・ただの火の玉魔法じゃないわよ?続けてくらいなさい、サングレ・イ・フェーゴ」氷の篭手でガードするカミナルダ、マルベリーは連続で同じ魔法を放つ。「はぁはぁ・・・これは・・・」「スタミナを奪う効果もあるのが解った?オバサン?」「こんなガキが合成効果魔法を操るなんて・・・ハァ・・・ハァ」「魔力はあんたの方が上でしょうけど魔法はそれだけじゃないの。魔法は才能が必要なのよ?」汗をたらすカミナルダ、彼女の前にグログ、アリーレ、セリーヌも駆けつける。「お前の部下は始末したぜ!!」「後はあなただけです!!」「覚悟してください~」「くそ・・・役に立たない部下どもだ!ここは引かせてもらうよフロストダイバー!!」自分の足元を凍らせ山道を滑走し逃走するカミナルダ。「しまった!速いわね・・・」「あ、あたしにまかせて!クランフィアー!!」二足歩行の恐竜型モンスターのクランフィアーを召還するクロエ。「とぅっ!」クランフィアーに飛び乗るクロエ。「ゴーゴー!!」猛スピードで走り出すクランフィアー。カミナルダを追う。「クロエさん・・・クランフィアーに乗れるなんて・・・手綱も無しに」「アイツは物凄く騎乗スキルが高いのよ。その気になれば何でも乗りこなすんじゃない?」「つまり騎乗兵(ライダー)としての才能があると言うことですねマルベリーさん?」「そうよ、アリーレ」山道を滑走するカミナルダ、クランフィアーに乗り追いかけるクロエ。「しつこい奴だね・・・だがチビ女、お前一人で来たのが運のつきだよ!!」クロエに魔法を叩き込もうと足を止めるカミナルダ。手をかざし氷の魔法を放つその瞬間、突如現れたポズマーの男性が体当たり、カミナルダの体勢を崩した。「金ー!!」「くそ、邪魔だ!!」転んだカミナルダにクランフィアーが迫る。「ええい、ダイアモンドダスト!!」「ジャンプ!そしてそこから更に2段ジャンプ!!」高く飛ぶクロエ、手にはアカヴィリ刀が握られている。「フロスト・・・くっ・・・逆光が・・・」偶然にもクロエは太陽を背にしていた。この日は快晴で日差しも一層強かった。「やああああっクロエ・スラッシュ!!」落下の勢いを利用し渾身の真っ向斬りをカミナルダに放つ。とっさにかざした氷の篭手を砕き右腕を落とし脳天にまで刀身が突き刺さる。「ああああああああああああああっ」カミナルダは絶叫しその場に倒れる。「はぁはぁ・・・やったぁ~」「おいアリス!やっぱり1ゴールド落ちてたぞ!!ほらっ見ろ!」「マグリールさん馬を下りてまで飛びつくなんて・・・」「1ゴールドを馬鹿にする奴は1ゴールドに泣くんだぞ!」「はいはい・・・あれ?そこにいるのはもしかして・・・クロエ?」「え!?あ、アリスだ!わーい!!元気だった??」つづく
Feb 14, 2010
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クロエ:召還魔法の他に回復魔法も使える。マルベリー:念動魔法が一番得意、破壊魔法と錬金術も学んでいる。グログ:力任せにクレイモアを振り回す戦い方。魔闘士になり回復魔法を覚えた。セリーヌ:アルトマー、魔術師の階級はマルベリーより下のウォーロック。アリーレ:美人で評判の魔闘士、剣の腕はかなりのものらしい。第四話「黄金街道の氷の魔術師を退治せよ!」クロエ、マルベリー、グログ、アリーレ、セリーヌの五人は黄金街道に現れるという氷の魔術師を退治するべく作戦を練っていた。「大人数で動くと怪しまれます、ここは役割を決めてバラバラに動くのがいいかと」「私も~そうしたほうがいいと思います~」「まぁそうね、それでどうするのかしら?」アリーレの申し出に賛成するセリーヌとマルベリー。「顔は誰も知らないの?特徴は??」「誰もその姿を見たものはいないので解りません・・・ただ凍らされた死体があるだけで・・・キャラヒルの調べで魔術によるものだということしか確認できてません」「う~ん・・・難しいなぁ・・・あ、そういえばどんな人が狙われたんですか?」「クロエさん、いい質問ですね。狙われた犠牲者はみんな黄金街道のブリナ・クロスと名の宿に泊まっていた事が解りました。冒険者や魔術師の被害者は無く、商人や運送業の人たちばかりが狙われていることが解っています」「ほぉ~」「チビクロにしてはいい質問ね」「チビは余計だってば・・・」「じゃあ~何人かは商人としてその宿に泊まって怪しい人物を探るのはどうですか~?」「いい考えねセリーヌ」「じゃあ私と・・・マルベリーさんで先に宿に向かいましょう、半日ずらしてクロエさん、グログさん、セリーヌさんは来て下さい。商人のふりをするのを忘れないでくださいね」「おっけー」「了解です~」「いいぜ。だがよぅ、俺は剣士だぜ?鎧と武器はどうするんだ?」「商人のふりですから・・・売り物を持ち歩いてるということにして装備は布に包んでください」「チビクロと馬鹿グログ、足引っ張らないようにね!」「引っ張らないよ!むしろ後押しするよ!」「お前こそ、しくじんじゃあねぇぞ?」アリーレとマルベリーは先に宿屋ブリナ・クロスに向かった。残されたクロエ、グログ、セリーヌ。グログはアンヴィルの魔術師ギルドで回復魔法の練習を、セリーヌはグログの練習に付き合い、クロエはアンヴィルの街をぶらつくことした。「う~ん、クラシックな建物が多くて何ともいえない雰囲気の街だね。それにしても廃屋多くない?港町で栄えてるんじゃなかったの?」クロエが目にしたようにアンヴィルは昔ながらの美しい建築様式の建物が多い。しかし近年、出稼ぎの者が増え街は高齢化、柄の悪い船乗りと海賊によって街の治安も悪化、アンヴィルを離れスキングラードやクヴァッチに移り住む者も多いため空き家が目立ってきているのだ。アンヴィルの聖堂の前に差し掛かると真っ白い蛇がこっちを見つめているのに気づいた。「お?珍しい蛇だ、目が赤い!それに背中に赤い菱形の模様?」『お前・・・私の姿が見えるのか?』「んん?誰?今何か言った?」『お前の目の前にいる蛇の私がお前の心に直接話しかけている』「おおー!マジでっ!?喋る白蛇さんかぁ~」『選ばれ者の到着を待っていたのだが・・・お前は・・・そうなのか?だがしかしヴァロッシュの言う娘とは特徴が一致せん・・・どういうことか』「ねぇ白蛇さん、にょろーんて言ってみて、にょろーん」『話を聞かない娘だな・・・しかしその白銀のオーラ、ヴァロッシュがスキングラードで黄金のオーラの娘を先に見つけなければお前を選ばれし者と認識してだろうな』「え?何々?選ばれ者ってなぁに?あたしクロエ、白蛇さんの名前は??」『私の名はアレキサンダー。クロエよ私の声が聞こえ姿が見えるのならこの先にある聖堂の前で叫んでいる男と話をするがいい』「その後は?あたし仕事があるんだけど・・・」『お前が選ばれし者としてペリナル・ホワイトスレークに認められたのならまた会おう』「ああー、ちょっと白蛇さん消えないで・・・」『アレキサンダーだ・・・さらばだ・・・』「選ばれし者かもしれない者?モヤモヤするなぁ・・・む、トイレ行きたくなってきた・・・」クロエはアンヴィルのディベラ聖堂でトイレを借りようとするとガードが立ち塞がった。「待て!今この中は事件の調査中だ。中に入れるわけにはいかん」「ええ~!!」◇ ◇ ◇ ◇アリス:アンヴィルの戦士ギルドを目指しているが・・・マグリール:金に対する執着心は異常。何が彼をそうさせているのかは不明。アリスとマグリールは予定より遅れアンヴィルには到着できず、今だクヴァッチにいた。「マグリールさんのせいでクヴァッチに泊まることになったじゃないですか~・・・」「アリス、前向きに考えろ、クヴァッチには金儲けのチャンスがあるかもしれないだろ?それに遅れたのは俺のせいじゃない、蹴り飛ばした奴が悪い!賠償金を要求する!」「はぅぅぅ・・・ウザイよぅ・・・クロエとマルベリーも出かけていなかったし良い事ないなぁ・・・」「元気出せアリス!上手いものでも食おうじゃないか、勿論お前の金でな!」「食べません!明日は日の出と共に出発しますから、遅れを取りもどさなきゃ」◇ ◇ ◇ ◇夕方、黄金街道の宿屋ブリナ・クロスにクロエ、グログナック、セリーヌは訪れていた。横目でチラリと宿屋の食堂にいるマルベリーとアリーレを確認するセリーヌ。「いらっしゃい、今日は珍しく客が多いな。3人かい?」「ええ、三名でお願いします~」クロエとグログは黙って後ろに立っている。二人には自然な演技が出来ないためセリーヌが極力話さないようにと事前に言っておいたのだ。「なぁ、お前さんたちは商人かい?」「そうです~クヴァッチに武具を納品するところなんですよ~」「そうか・・・なにもおこらなきゃいいんだがな。最近ここの宿を利用した商人が次々と黄金街道で襲われて命を落としているんだ。傭兵を雇った方がいいんじゃないかね?」「それは怖いですね~・・・でも私たち運はいいほうですから大丈夫だと信じてます~」鍵を受け取るセリーヌ、2階の部屋に向かおうとした時、カウンターに座っていたアルトマーの中年女性が話しかけてきた。「私はカミナルダ、盗み聞きしたみたいで申し訳ないけど聞こえたわ、あなたたち商人なんですって?なにも起こらなきゃいいけど・・・」「ああ、さっき店主がおっしゃってた黄金街道の賊の話ですか~?」「ええ、それが怖くて私はもう2週間もこの宿にひきこもっているの」「そうなんですか~大変ですね~」2階に上がりクロエ達が部屋に入るとドアがノックされた。「アリーレです、いいですか?」「どうぞ~」誰にも見られて無い事を確認し、扉を閉めアリーレとマルベリーが部屋に入る。「怪しまれるといけないからさっと説明するわよ、アリーレと二人で考えたんだけど、あんた達3人には氷の魔術師を釣るエサになってもらいたいの」「マルベリーさんと私は明日の朝先に宿を出ます、そして街道の脇で待機してます。あなた達もその後に宿を出てください、私達を見ても知らない顔をして黄金街道を進んでくださいね」「おいおい・・・丸腰でかよ俺は格闘得意じゃねぇぞ・・・」「馬鹿ね、その為に私達がいるんでしょ!氷の魔術師が出たらさっさと始末するわよ」「む・・・ぐ」「ねぇマルベリー、アカヴィリ刀くらい持ってても・・・いいよね?」「そうね、チビのクロエが剣一本差してた所で怪しむ奴はいないわ。だけどグログ、あんたは駄目よ。いかにも近接戦闘が得意な戦士ですって顔と体格だからね」「私はぁ~このままでいいのですよね~?」「ええ、気取ったアルトマーの魔術師には見えないしいいんじゃない?」「マルベリーさん、そろそろ戻りましょう」「じゃあ明日の朝6時に私達は出るから30分後に出なさいよ」「りょうかーい」つづく
Feb 13, 2010
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鉄拳のエリカ:ジェームスとは話をせず終い。メガトンですれ違ったのが最初で最後。科学者フェンディ:もっとジェームスと話をしたかったと思っている。爆裂のアンナ:ジェームスのことはいい雰囲気のおっさん程度の認識。BG・ジョー:ジェームスのことは凄い人だと認識していた。第157話【凄烈のゴーリー・レドックス】わたし達はDr.リーの案内でジェファーソン記念館の地下から下水道に入り外を目指す。わたしフェンディ、アンナ、ジョー、Dr.リー、助手の二人、科学者達のメンバー。戦闘を出来るのは半数もいない為、先頭はわたしとフェンディ、最後尾をアンナとジョーに任せることにした。「この先にあるタフトンネルはBOSの要塞の目の前の水路に繋がっているのよ」「・・・止まって。何かがいる」タフトンネルの入り口で何かが動いてるのが見えた。「フェラルグール」うめき声をあげ襲い掛かってくるフェラルグールを殴りつけ頭部を砕く。「なんて威力なの・・・フェンディに聞いていたけど」後続の科学者達からも声が漏れる。「おーい、足が止まってんよ~?急げ急げ!」アンナの一声で再び走り出す。タフトンネルに入りしばらく進むと目の前に鉄の扉が現れた。「ここの扉を通ればもうすぐよ、ちょっと待ってね」Dr.リーは端末に向かいセキュリティの解除に取り掛かる。「んん~?あっちの部屋から何かが来るよしかもかなりの数」右側にある大きな部屋の反対側の扉からエンクレイヴ兵が現れた。「うわああああああああああああっ早く!!早くしてくれよDr.リー!!はやくううううう!」「騒ぐんじゃないよ!ここで踏ん張らなきゃ全員助からないよ!!」「武器を使えない人は隠れてて下さい!オイラ達がここは通させません!」混乱する科学者達を一括し武器を構えるアンナとジョー、流石傭兵慣れている。扉から現れたエンクレイブは足を止めレーザー兵器を乱射、壁に身を隠しながらこちらを狙い打ちしてくる。アンナはショットガン、ジョーはブラックホークを、フェンディはレーザーピストルを壁から銃口だけを出して撃つ。「くそ~レーザー兵器とは厄介な・・・」撃ち合いが続く。エンクレイヴの数は5人、全員がレーザー装備をしている。「ヌカグレネードを投げてもこの距離じゃ届かないし・・・」「アンナ、わたしに投げさせて」わたしは一瞬だけ壁から体を出し、自分のグレネードを全力で部屋の中のエンクレイヴ目掛けて投げつける。グレネードは一直線に飛びエンクレイブ兵のヘルメットに命中、爆発する。「いいねエリカ!その調子でヌカグレネードも頼むよ」ジョーがブラックホークでけん制、レーザーの途切れ目を狙ってヌカグレネードを投げる。反対側の扉の向こうまで届いたヌカグレードは凄まじい爆発を起こしトンネルを揺らす。「流石にこれは効いただろ、静かになったね。リー!扉はまだ開かないの?」「あと少し・・・」煙が晴れ部屋の中を覗くと反対側の扉にホッケーのマスクをつけた男が立っているのが見えた。『みつけたぜぇ・・・逃げ回ってる奴らをよ~。いかにも科学者って奴だけ生かせばいいよな?』無線に向かって叫んでいる。男の手には長い金属の妙な形をした棒が握られている。「ああん?なんだお前は!!」ショットガンを構えたアンナが前に出る。『イヤッホー!!最初の獲物はアイツに決めたぜ!いきのよさそうな女だ!!』男がこちらに接近してくる。「俺はゴーリー・レドックス!!楽しませてくれよー?」「ミンチになりな!!」ショットガンを放つアンナ、ゴーリーと名乗った男は跳躍してかわし金属棒を振り下ろす。「イヤッハー!!」「ちぃっ!コイツ・・・」あの目・・・少し前に戦ったラズロと同じ色・・・そしてわたしとアンナとも同じ・・・「アンナさぁん!!」「アンナー!!」「アンナ・・・」「メガネッ子、エリカは先に行きな!ジョーはあたいを援護しな!」「みんな、開いたわよ!!」アンナの叫び声と同時にDr.リーのセキュリティ解除も完了した。「ヘッヘッヘー!お前アンナというのか?」「黙れよ仮面野郎!!」アンナは左手で背負ったテスラハンマーを抜き、横薙ぎに振る。「おおっと、物騒なものもってんな~?おっともう一人いたのか・・・」「オイラも相手になるぞ~」ジョーのロックIT!ランチャーから飛び出した鉄片がゴーリーを掠める。「ジョー、最初から全開で行くよ・・・サイコ、ジェット、モルパイン・・・」「アンナさん、ジョーさん・・・」「フェンディ、ここは二人に任せるべき」足を止めているフェンディの手を引きわたしはDr.リーについて行く。一刻も早くここを抜けなくてはならない。戦闘をできない人たちを危険にさらす事になる。フェラルグールを始末しながらタフトンネルを進む。途中二人のエンクレイヴに遭遇する。アリの知覚を手に入れたわたしは、指の動きと銃口の角度を読みレーザーライフルをよけ、グレネードで吹き飛ばし、フェンディにレーザーピストルで止めを指してもらう。「エリカさん・・・レーザーが見えるんですか?」「予測してるだけ」「それにしても凄いです!今度そのコートに対光学兵器のコーティング剤を塗ってあげますね」「そんな凄いものを?」「たまたま出来たものでして・・・今量産に向けて研究中です。これが完成すれば重たいフォトニックレゾナンスバリアー発生装置を使わなくても良くなりますからね」「フォトニック・・・それは何?」「えっと・・・リバティプライムって人型巨大ロボットがBOSにはありまして、そのロボットに装備されてる装置がフォトニックレゾナンスバリアーなんですよ。これはとっても重くて人が使えるものじゃないし大きいんです。似たようなのでテスラフィールドを発生させるパワーアーマーも研究されたのですが出力不足でお蔵入りになりました。どこかで実用化されてるかも知れないですけどね~」「フェンディ、ペラペラと重要機密をもらすんじゃないの!」「すみません、Dr.リー!」わたしにはあまり理解できない分野だけど生き生きとしたフェンディの顔を見れて嬉しかった。フェラルグールの攻撃をかいくぐりタフトンネルを走っているとDr.リーの助手の一人が胸を押さえてうずくまってしまった。「ガルザ!大丈夫!?」「はぁはぁはぁ・・・く、苦しい・・・心臓が・・・」「ガルザ!」「ガルザさんしっかりしてください!」「ガルザは心臓が弱いのよ、だれかスティムパックを持ってないかしら?」「10個ほどなら持ってる。Dr.リーこれを使って」「エリカ・・・だったわね?じゃあ5個ほど遠慮なく使わせてもらうわよ」「ハァハァハァ・・・すまねぇお嬢ちゃん・・・すまねぇDr.リー・・・」Dr.リーがスティムパックを打つ。ガルザの容態は落ち着いたようだった。「発作はおさまったが・・・歩けそうに無い、俺を置いていってくれ。迷惑はかけたくない・・・」「何言ってるのよガルザ!少し休めばきっと大丈夫よ」「だがこのままではエンクレイヴに追いつかれちまう・・・」「それなら、わたしがあなたを背負う」「お嬢ちゃん・・・」「大丈夫、あなたの体重を背負うくらいなんでもない」157話終 次回へ
Feb 12, 2010
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悪夢を呼ぶ者OD:エンクレイヴと共にジェファーソン記念館に来た。ジャンダーズ:あまりハイテク過ぎるのも好きではないらしい。ゴーリー:とにかく暴れたい騒ぎたいホッケーがしたい。第156話【ピッキングアップザトレイル】「オータムめ・・・オレにこんな現場作業をさせるとはよ・・・」今オレがエンクレイヴ兵と共に設置しているのはチタン合金製のバリアー発生装置だ。こいつをジェファーソン記念館の周囲に展開させ確保するらしい。「ジャンダーズ、ゴーリー、そっちはどうだ?」「できたぜ」「楽勝だぜ!!」ベルチバードに戻り待機しているとドームの方から爆発音が聞こえた。「派手にやってるみてぇだな?どうする?」「ここで馬鹿見てぇに待ってる必要はねぇ、行こうぜ」オレはジャンダーズとゴーリーを連れジェファーソン記念館に突入する。館内は警告音が鳴り響きエンクレイヴ兵どもが慌しく走り回っている。「なんだ!なにがあった?」「貴様は大統領の客人OD!この先にあるドームでメンテナンスルームの機械が爆発した!!」「オータムは?」「解らん、今確認中だ」ドームに踏み込むとPIP-BOYのガイガーカウンターメモリが急上昇する。これはやべぇ・・・RADーXを飲みメインシステムに近づくと透明の壁の向こうにVaultスーツの男とオータムが倒れているのが見えた。このVaultスーツの男・・・親父か!?「ち・・・ジャンダーズ、ゴーリー下がってろ。この扉を破壊する、エイリアンブラスター!!」透明の扉をぶち抜きVaultスーツの男を起こす。間違いない・・・親父だ!脈は・・・無え。くそっ、何で親父がこんなところで死んでるんだ!聞きてぇことが山ほどあったのよぉ!!「う・・・」ん?オータムの野郎はまだ生きてるのか・・・よしここで恩を売っておいて損はねぇ。「OD、お前の親父さんは・・・死んでるのか?」「ああ・・・残念なことにな。オレは親父の事は尊敬していた、甘ちゃんな所は嫌いだったがな」親父の懐には若い頃の親父とお袋、赤ん坊のオレの写真が入っていた。裏には詩が書かれてる。「黙示録21章6節『私はアルファでありオメガである。最初であり最後である。私は渇く者には命の泉から値無しに飲ませる』・・・か」「なんだそりゃ?」「親父が好きだった言葉さ。ガキの頃から良くつぶやいていた・・・」「そうか・・・ところで早くここから離れねェと放射能でグールになっちまうぜ?」「そうだな、ジャンダーズ、オータムをベルチバードまで運んでやれ。ゴーリーはオレと来い」一体ここでなにがあったんだ?エンクレイヴ兵が記念館の地下に続く階段へ次々と向かっているのが見えた。何かを追っているのか?「おい、何を追ってるんだ?」「研究者どもだ、なるべく連れて帰れと大統領の命令なのでな」「ほう・・・おい、ゴーリー、お前も奴らと一緒にいって一人でもとッ捕まえて来い」「へへへへへー!ぶっ殺しちまっても文句言うなよ!!」ゴーリーに無線を持たせオレは親父の亡骸を抱えジェファーソン記念館を出る。外に転がっていたドラム缶に親父を入れ近くを流れるポトマック川に流す。「じゃあな親父・・・浄化プロジェクトは息子のオレが必ず手に入れてやるぜ」ベルチバードに乗りオータムの様子を伺う。「どうだオータムの様子は?」「とっさの判断で薬を打たれたようだ、状態は安定している」「そいつは良かったな」「OD、貴様に礼を言わなくてはならんな。お前の仲間が連れてこなかったら大佐は死んでいた」「ハッハ、礼はたっぷりしてもらうぜ?」さぁ・・・ゴーリーの方はどうなったか。『みつけたぜぇ・・・逃げ回ってる奴らをよ~。いかにも科学者って奴だけ生かせばいいよな?』「ああ、後のヤツラは勝手に好きにしろ」『へっへっへー!頭ねじ切ってホッケーのパックにしてやんぜー!!』「おいおい・・・アイツにまかせて大丈夫かよ?」「何心配してんだジャンダーズ?ここで失敗しても大した問題じゃねぇさオレらはオータムを助けた、その手柄があれば十分だ。後のはオマケにすぎないぜ」「なるほどな、まぁ俺はそれなりに裕福な生活ができて適度に刺激があればなんの文句もねぇ」『イヤッホー!!最初の獲物はアイツに決めたぜ!いきのよさそうな女だ!!』156話終 次回へ
Feb 11, 2010
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科学者フェンディ:リベットシティに住んでいる電子工学関連のエキスパート。ジェームス:ODの父親で科学者で在り医者でもある。浄化プロジェクトの立案者。Dr.マディソン・リー:リベットシティの研究者をまとめている。広い分野に精通している。第155話【ザ・ウォーターズオブライフ3】エリカたちがジェファーソン記念館に到着する少し前、フェンディはDr.リーとジェームスの指示で電源回路の修理と清掃に奔走していた。『聞こえるかフェンディ、それが終わったらメインシステムまで来てくれ』インターコムからジェームスの声が響く。「解りました!」電源は供給された、後はG.E.C.Kがあれば浄化プロジェクトを再開できる。彼女は親友のソフィーの義足を作るべくこれまでアンドロイドの研究を進めていたが中断することになった。浄化プロジェクトが再開され自身の研究の時間が取れれば再開するつもりでいた。「おや?あれはヘリコプター・・・しかも4機も」メインシステムに戻る途中、窓から外を見るとエンクレイヴのヘリが降りてきたのだ。『あれは・・・ベルチバード・・・エンクレイヴだ!マディソン、すぐに扉をロックしろ!フェンディ早く戻ってくるんだ!!』「エンクレイヴ!?あれが・・・西海岸でBOSと対立していた組織・・・」フェンディは腰の改造レーザーピストル「プロテクトロンビーム」を手にし走る。階段を駆け上がるフェンディ、ドームの扉を開けメインシステムに到着すると、そこには黒パワーアーマーの兵が数人、コートの男が一人Dr.リーとジェームスに銃を向けていた。「フェンディ!」「ふん・・・研究者か?ここは我々エンクレイヴが占拠する。抵抗すれば容赦はしない」「あなた達は一体・・・」「私はアウグストゥス・オータム、エンクレイヴでの階級は大佐だ。この地区のエンクレイヴは私が仕切っている。大統領の命によりこの施設はエンクレイヴが管理し使用する事になった」「大統領・・・ジョン・ヘンリー・エデンですか!」「そうとも、ラジオでおなじみだろう?エンクレイヴはずっとこの地を監視していた。そしてついにこの元ヴァージニア州を救うことが出来る方法を大統領は見つけたのだ。西部とは違いこの東部はホワイトハウス、ペンタゴンが存在していた為に核の攻撃が激しかった。そして無能なるブラザーフッドオブスティールによって長い間発展を妨げられてきた。だがそれも今日までだ、エンクレイヴがアメリカを救う、世界を救うのだ!その第一歩として浄化プロジェクトの管理運営をエンクレイヴが行う!!」その言葉にジェームスが反応する。「何を馬鹿な!浄化プロジェクトは皆の為のものだ!誰かが独占したり支配を目的の為に使用してはならない!!綺麗で安全で美味しい水は誰でも平等に使えるようにするべきだ大佐!!」「ほほう・・・君がこのプロジェクトの立案者かね?是非とも協力してもらおうじゃないか。邪魔者が入らないようにそこの扉を閉めてくれたまえ」「ジェームス!」「マディソン・・・今は大佐の指示に従ってくれ」メインシステムの透明の扉が閉められ中にはエンクレイヴ兵二人とオータム大佐、ジェームスと植物学者のジャニスが閉じ込められる。「Dr.リー!!」「フェンディ・・・悔しいけれど私たちにはどうすることも出来ないわ。でも浄化プロジェクトはまだ完成していない、G.E.C.Kを取り付けるまでは動かないのよ・・・」オータム大佐はジェームスに銃を突きつけながら静かに威嚇するようにつぶやく。「ジェームスといったかね。早速浄化プロジェクトやらを起動させてくれないか?」「待ってくれ大佐、まだ完全に準備が整っていない。試運転のテストもしてないんだ」「では、今すぐ試運転を兼ねた起動をしたまえ」「無理だ、こんな状態で起動させれば何が起こるか解らんぞ?」「ほう・・・こうすれば解ってもらえるかな?」銃声が響き植物学者のジャニスが倒れる。「ジャニスさあああああああん!!」「落ち着いてフェンディ!!」オータム大佐の銃口は再びジェームスに向けられる。「・・・解った。これ以上暴力を振るう必要はない・・・じゃあ今から起動コードを打ち込む」「解ればいい」ジェームスがコードを打ち込むも何も起きる様子は無い。「何をしている?早く起動したまえ」「20年近くも動かしていなかったんだもう少し待ってくれ・・・」突如メインシステムのパネルがショートし天井のパイプが破裂、警告音が響きガイガーカウンターが急上昇を始めた。ジェームスはエネルギー供給を過剰にしオーバーロードさせたのだ。「貴様・・・何を・・・」「お前たちに渡すくらいなら・・・ここでもう一度中止にさせてやるさ・・・」「ぐああああああ・・・」「た、大佐・・・」メインシステム内は煙で充満する。「ジェームス!なんて事を・・・ああ・・・ジェームス・・・」「マディソン・・・後のことは頼んだぞ・・・」「ジェームスさんっ!!」「フェンディ・・・君には息子のことで随分と迷惑をかけたな・・・済まなかった・・・」「ジェームス・・・あなた馬鹿よ・・・」「二人とも・・・早く行け・・・そこにも有毒ガスが・・・漏れ出す・・・ぞ・・・」「そんな・・・ジェームスさん・・・Dr.リー、扉を開けてください、今ならまだ・・・」「出来ないわ・・・そんな事をすればこの記念館にいるみんなを命の危険にさらすことになるわ」「・・・うううっ」うなだれる二人、警告音だけが鳴り響いている。その時鍵の掛かっていた扉のノブを無理矢理ねじ切りこじ開け何者かがドームに侵入してきた。緑のコートを着た金髪で赤目の10代の少女。右手にはねじ切ったノブが握られている。「・・・フェンディ」「おーい!メガネッ子、帰ったよ!!」「Dr.リーさん、フェンディさん無事ですかー!?」振り向いたフェンディは言葉が出なかった。緑のコートを着た少女の姿を見て驚いている。「エ・・・エリカ・・・さん?」「そう。久しぶりフェンディ」「うわああああああああああああああ・・・エリカさん・・・エリカさん・・・」エリカに抱きつき号泣するフェンディ、エリカの目にも涙が浮かんでいる。「良かった、本当に良かった・・・エリカさんが生きてて良かった・・・」「心配をかけた・・・わたしは何とか無事。・・・ここで何があったの?」「えっと・・・えっと・・・」「フェンディ、感動の再開を喜ぶ暇はないわよ、すぐに脱出しないと危ないわ」「おいババァ!どういうことだよ?」「!!口の悪い・・・とにかくここを脱出しなきゃ皆放射能でお陀仏なのよ、解った!?」「緊急事態ってことかい、エリカ、メガネッ子。喜ぶのは後にした方が良いみたいだよ!」「解った。フェンディ、行ける?」「ええ、だ、大丈夫です」155話終 次回へ
Feb 10, 2010
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鉄拳のエリカ:やっと一つ願いがかなった。爆裂のアンナ:姉パワー全開。エリカのことがかわいくて仕方が無いらしい。BG・ジョー:エリカをかわいがるアンナを暖かい目で見ている。第154話【ザ・ウォーターズオブライフ2】『みなさん始めまして。私はアガサ、とっても素敵な友人にプレゼントを貰ったお陰でこの放送曲を開設することができたの。エリカ、聞いてる?今から弾く曲は貴女に捧げるわね』わたしはPIP-BOYから流れるバイオリンの音色に耳を傾ける。これからは周波数を合わせるだけでアガサの奏でるバイオリンの音を聞くことが出来る。「エリカ、嬉しいのはわかるけど警戒は解いちゃ駄目だかんね?」「ええ」わたし達三人は首都には入らずにリベットシティに戻ることにした。アガサの家を出て丸一日。レイダーともスーパーミュータントともタロン社とも出会うことは無かった。「変な静けさだねぇ・・・何かが起ころうとしてんかな?」「う~ん・・・アンナの勘は良く当たるからねぇ~」アーリントン地区を横切らずポトマック川に沿って南下。BOSの要塞と呼ばれる場所が見える所で大きな橋を渡りそこから首都に侵入する。「さぁ日暮れる前にリベットシティに行くよ!」早足でリベットシティを目指す。途中見慣れない物が数機、空を通り過ぎた。「なんだあれ?」「人が乗ってそうだねぇ~」「ヘリコプター・・・?」本で読んだヘリコプターとは形が違っていた。それでも上部のプロペラの形状からそう考えられた。あんなものがまだ世界に残っていたなんて・・・ヘリコプターが飛んでいったのはジェファーソン記念館の方。浄化プロジェクトが再会されようとしている場所。「アンナ・・・」「ん?気になるねぇ・・・けどまぁ優先するべきはお前の無事をメガネッ子に伝えることだよ」「そうだね~きっとフェンディさん喜ぶよ~」フェンディ・・・きっと心配している・・・ヘリコプターから不愉快な気配を感じたもののフェンディに会うべくリベットシティへ。久しぶりに見る軍艦を利用した街リベットシティは変わっていなかった。相変わらずどこかで船を修理する音、武装した警備兵が狭い廊下を行きかいし、子供たちは走り回っている。わたしたちはそのまま研究所に直行する。「おーいメガネッ子!帰ったよ!!」研究員の数が少ない・・・黒ブチ眼鏡の男性研究員が近づいてくる。「おや?あなたたちは確か・・・フェンディの雇った傭兵さんですよね?フェンディはDr.リーや他の研究員と一緒にジェファーソン記念館に行ったまま戻ってませんよ」「む、じゃあそっちに行くか」「あ、傭兵さん。ちょっと気になってることがあるんですが・・・いつもなら定時連絡がある時間なのですがこちらから無線を呼びかけても誰も出ないんです。何かあったのではないかと・・・」その言葉でさっきのヘリコプターが頭に浮かぶ。「アンナ、ジョー、すぐにジェファーソン記念館に行くべき!」「だね!」「行きましょう!!」幸いリベットシティに来る途中で行商人から医療品と弾薬を買っておいたので準備はしなくてすんだ。わたし達は駆け足でジェファーソン記念館へ向かう。「お、エリカは力だけじゃなく走るのも速いんだね?でもあたいも足には自信あるんだ」「わたしも足の速さには自信がある」「二人も速すぎるよ~」ジェファーソン記念館の入り口の前にはヘリコプターが数機止まっている。その近くに黒いパワーアーマーを来た人物が3人見える。「動くな!これよりこの施設は我々エンクレイヴが管理する!去らない場合は射殺する」黒いパワーアーマーの3人はレーザー兵器を装備している。「エンクレイヴ~?あのラジオの??」「聞こえなかったか?今すぐ立ち去れ」「オイコラ、あたいは質問してんだよ!」「どうやら死にたいようだな!ウェイストランドのクズが!!」エンクレイブが銃を構える前にわたしは接近し真ん中の男のレーザーライフルを叩き落す。「なっ!?速い!!」「劈っ」わたしはレーザーライフルを叩き落したエンクレイブの右腕を掴み劈拳を顔に叩き込む。「がはっ」のけぞり倒れかけるエンクレイヴの体を腕を引いて起こす。「崩っ」崩拳を腹部に叩き込み隣に立っていたエンクレイヴもろとも吹き飛ばす。「貴様ぁ!!」残った一人のエンクレイヴの銃口がわたしに向けられる。とっさにしゃがみこみレーザーの光弾を避けエンクレイヴの銃を支えてる手に左拳を叩き込む。「がっ」体を反転させ遠心力を利用して右腕に体重を乗せた裏拳をエンクレイヴの頭部に叩き込む。エンクレイヴは頭から地面に叩きつけられる。振り返ると、崩拳を叩き込んだ時に一緒に倒れたエンクレイヴが立ち上がりかけている。「化け物め・・・」わたしは跳躍し飛び前蹴りでエンクレイヴを蹴りぬく。「ぐぉっ」エンクレイヴは3人とも沈黙する。「はぁー・・・」「なんだい今の早業!あんな動きどこで覚えたんだい?」「エリカさんは拳闘がメインだとばっかり思ってましたよ~」「・・・ただの見よう見まね。昨日行商人から買った本に載っていた動きを試してみた」「本・・・ってあんな字だけの本を見てよくもまぁ・・・」「イメージ」パワーアーマーを着ている者にもわたしの攻撃が効果があることがわかって良かった。命を絶つ所までか意識を飛ばしただけなのかは解らない。わたし達はそのままジェファーソン記念館に足を踏み入れる。そこには血まみれて倒れている白衣の研究員達の姿があった。「なにがあったんだい!!」「の、のっとられた・・・エンクレイヴと名乗る奴らに・・・ジェームスさんと・・・Dr.リー達はまだメインシステムのあるドームに・・・居る」・・・フェンディもそこに居るに違いない。「そこに誰か居るのか?」「オラァアアアアアアッ」柱の影からエンクレイヴが姿を現したところをアンナのテスラハンマーが襲い掛かった。「ぎゃっ」「もう一丁!!」アンナの振り下ろしの一撃でエンクレイヴは倒れ体を痙攣させる。わたしは記念館ドームと書かれた鍵のかかった扉をノブを引き千切り中に入る。中央のメインシステムの前にはうなだれたDr.リーとフェンディの姿があった。そして透明の壁で仕切られたメインシステムの機械の前にはエンクレイブ数人と研究者一人、コートを着た男性とVaultスーツを着た男性が倒れているのが見えた。154話終 次回へ
Feb 9, 2010
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第三話「調査と交流会と変態?」「ありがとうございました。助かりましたです」「良い旅を」ダンマーの少女は帝都警備兵にスキングラードまでの道を聞いていた。「さて、ここをまっすぐですね。飛ばします!オーバードラーイヴ!!」全身が光に包まれ風のような速度で駆け出す。街道を走る馬を追い越し、通行人を飛び越えスキングラードに到着した。夕暮れのスキングラードの街は街灯と建物の灯で何ともいえない雰囲気だ。「ほ~、見事な街です。錬金術店はどこですかね・・・ん?」「おわりだ・・・もう俺はお終いだ・・・金が・・・アリスはどこに行った・・・」「・・・話しかけないほうがよさそうですね」涙目になり肩を落として独り言をつぶやいてるのはマグリールだ。「金・・・チクショウ・・・どこで落としたんだ。誰かにすられたか・・・」マグリールと目を合わせないように少女は通り過ぎていく。オール・シングス錬金術店。ここはダンマーの女性店主が経営している。そこにダンマーの少女は入って行く。「いらっしゃい、もうすぐ閉店だから急いでね」「ん~?ふむふむ・・・間違いなさそうです・・・コホン、貴女がファラーヌ・ラールさんですね?」「そうだけどどうかしたのお嬢さん?」「モローウインドから来ましたです!ラール家の使いとして!!」「あら、モロウィンドから?で、あなたは何者?実家が今更なんの用なのかしら?」「これは失礼しました!わたしはジゼル・バートリーと言います。手紙を持って来ました」「へぇ、珍しいわね。どれどれ・・・」腰のポーチから手紙を渡すジゼル。ファラーヌは封蝋のラール家の紋章を確認し手紙に目を通し始めた。「ふぅ~ん・・・虫の王ねぇ。こんな手紙わざわざ送ってこなくても大丈夫なのに・・・。ご苦労さんジゼル、あなたはこの手紙の為だけにモロウィンドから来た訳?」「えっと・・・それは秘密です。あの、手紙に書いてあると思うんですがわたし・・・」「しばらくここに寝泊りするんでしょ?いいわよ、空き部屋もあるし」「ほっ・・・あ、そうだ!こういうのは手っ取り早く聞くのが一番ですから・・・はいっ」ファラーヌの手の上に黒い石を置くジゼル。満面の笑顔だ。「・・・これは黒魂石。珍しい物を持ってるわね」「ファラーヌさんこれと同じ物持ってます?」「いいえ」じっとファラールの目を見つめるジゼル。笑顔ながらも鋭い視線でファラーヌを指す。「そ~ですか、どうもありがとうございます」ジゼルは黒魂石をしまい、両手の篭手を外し椅子に腰を下ろす。「あ、そうそうもう一つだけ聞いていいですか?魔術師ギルドに知り合いはいますか?」ジゼル:駿馬座。これまで馬を使わず走って旅をしてきた。◇ ◇ ◇ ◇クロエ:酒は強い方。辛いものが苦手らしい。グログ:出物腫れ物構わず。前はレヤウィンの戦士ギルドにいたらしい。マルベリー:ニンジンの他にタコも苦手。ヌルヌルしたものはNGらしい。「最悪ね」マルベリーは朝から不機嫌だった。クロエとグログが寝ぼけた顔で酒の臭いをプンプンさせているからだ。昨晩クロエとグログは泥酔するまで酒を飲みそのまま宿で潰れてしまったのだ。「おはよ~マルベリー。今日も良い天気だよー」寝癖がつきクヴァッチのキュイラスにはワインの染みが見られる。「おええええっぷ、おう、もう行くのか?」口から悪臭を放ちながらグログがヨロヨロと着いてくる。「・・・もはや怒る気すらなくしたわ。さっさと行くわよ」チェックアウトしアンヴィルの魔術師ギルドに向かう三人。クロエは大きなあくびを繰り返し、グログは何度もえづいている。「・・・しゃっきっとしなさいよ!氷漬けにされたいの?」アンヴィルの魔術師ギルドにはやり手と評判の支部長キャラヒルが居る。アルトマー(ハイエルフ)特有の高飛車な態度も彼女には殆ど見られず所属している魔術師達から支持を受けている。三人が中に入るとキャラヒルが姿を現した。「こんにちは、私はキャラヒル。アンヴィルの魔術師ギルドに何か用ですか?」「あーどもどもー!キャラヒルさんクロエです。ふぁ~あ・・・」「ちょっとチビクロ!」「クロエ?はて、私の記憶にはあなたの顔はありませんが・・・どこかで見た気もしますね」「クヴァッチ支部長フィービーの娘です!」「ああ、なるほど。あのフィービーの・・・ではあなた達が今回の交流会のメンバーですね」「ねぇ、キャラヒル。手紙届いてないの?私とクロエがここに来るって事知らなかった?」「あなたは確か・・・マルベリー・サイラスですね。いいえ、クヴァッチからは手紙は来てませんが・・・あのフィービーの事ですから出し忘れたか宛先を書き間違えたんでしょうね」「やれやれね」「ここでも有名なんだママ・・・えっと、キャラヒルさんもう一人着いて来たんですけど」「グログナック・グロ・フレールだ!一応魔闘士だ!うっぷ・・・」キャラヒルは三人を食堂に通し朝食を用意させた。キャラヒルの隣にはオレンジ掛かった金髪のアルトマーの女性、その隣には女性の魔闘士が席に着く。「そちらのお二人は調子が悪そうなので薬草スープを用意しましたよ」「すみません・・・」「ありがてぇっ!」「イライラ・・・」スープにがっつくグログ、クロエもちびちびと飲み始める。「さて、それじゃさっそく今回の交流会を始めましょうか?まずはアンヴィルのメンバーから紹介しますね。順に自己紹介しましょう」キャラヒルの隣のアルトマーが立ち上がる。「セリーヌです~。サマーセット島で生まれ育ちましたぁ~。得意な魔法は破壊魔法です~」気の抜けそうな声にクロエはクスクスと笑い声を漏らす。「緊張感の無い声って良く言われます~。よろしくお願いしま~す」「こんな話し方だけど彼女は几帳面でとても仕事が丁寧なのよ」「ふぅ~ん・・・天然キャラだと思ったわ」「マルベリー・・・それはちょっと失礼じゃないかな・・・」「チビクロだって笑ってたでしょ」セリーヌの横の女性が立ち上がる。「私はアリーレ、魔闘士です。どちらかというと剣が得意です。よろしくお願いします」「彼女はとても真面目でアンヴィルの魔闘士のリーダーよ。その容姿から男性からの人気も高いわね。彼女目当ての志望者も少なくないのよ」「ふぅ~ん・・・アイドル魔闘士って訳ね」「ちょっと!マルベリーってば!」「はは、そう言われないように実力で認めさせますよ」三人も自己紹介を済ませ交流会の任務の説明をキャラヒルが始める。「今回あなたたち5人で取り組んでもらう任務とは・・・黄金街道の氷の魔術師の調査です」◇ ◇ ◇ ◇アリス:白い狼にアンヴィル聖堂に行けと言われる。選ばれし者らしい。マグリール:あまりのウザさにアリスにウザリールとあだ名される。アリスは宿で朝食を取りながら昨日の白い狼の事を考えていた。(選ばれた者・・・アンヴィル聖堂へ向かえ・・・運命にあがらう事はできない・・・か)「まぁどっちみちアンヴィルに用事があるからついでに見てこよう。おっともうすぐ8時だウザリールさんを待たしたらお金取られそうだから早く行かなきゃ」アリスがスキングラードの馬小屋に到着すると馬小屋の柵の傍で倒れているマグリールを発見した。ブツブツと独り言をつぶやいている。「ウザリー・・・じゃなかったマグリールさん!どうしたんですか?」「金、金、金、金、金・・・ん?金・・・じゃなかったアリス!!待ってたぞ!!」「うひゃあああっ」アリスに飛び掛るマグリール、彼女のモグラナップザックを奪い取ろうとする。「なにするんですか!」「金だよ!金を失くしたんだ!!だからお前の金をよこせ!!金ー!!!」「やめてください!!」マグリールを突き飛ばすアリス。マグリールの目は正気を失っていた。「カネエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!」「ひゃあああああああっ」アリスを追い掛け回すマグリール。二人は馬小屋の周りをグルグルと駆け回る。「そこまでです変態!あたぁっ!!」突如マグリールの体が宙を舞う。アリスが振り返ると金髪のダンマー少女が立っていた。「か・・・ね・・・ガク」「あ、マグリールさん!」「もう大丈夫です!一応手加減して蹴りましたから死んではいないはずですよ」「いや、あの・・・」「わたしはジゼル!通りすがりのダンマーです、それじゃ!!」「あ、ちょっと待ってくださ・・・い」あっという間に走り去るジゼル。アリスはあっけにとられ目が点になる。マグリールが目を覚ますのを待ち、スキングラードを出発した時には昼を過ぎていた。「すまないアリス!朝のことは謝る、だが金を借してくれ!!」「はぅぅぅぅ・・・50ゴールドならいいですけど絶対に返してくださいね!!」つづく
Feb 7, 2010
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第二話「謎の少女と謎の声」コロールとクヴァッチの間にある城塞都市と呼ばれるスキングラード近郊には戦争時に使われた砦の廃墟が数多くの存在していた。今や領主、帝都の管理を離れる場所が殆どで、見捨てられた砦にはモンスターや盗賊が住み着いていた。街道沿いの砦は帝都警備兵が駐屯地として利用している為、旅人の休憩所にもなっている。街道から少し離れた砦の前で盗賊風の男と旅人風の女が対峙していた。「うぇーはっはー!!命か金かどっちか選びな、オネエちゃん!」手入れのされてない鉄の鎧を来たカジート(猫科獣人)がボウガンを構え叫ぶ。目の前にいるのは若いダンマーの女性。金髪に紫のワンピース。腰には黒いダガー、腕には鋼鉄の篭手、ブーツには金属部品が取り付けられている。「やめた方がいいですよ?そんなの当たりませんです」「ヘッへッへ・・・強がるなよ。金がねェなら身包み置いていけば許してやるよ。勿論身につけているもの全てここに置いていくんだぜ?布キレ一枚も全部だ!うへへへへ」カジートはダンマーの女性を舌なめずりしながら全身を舐めるように見る。「早くしろよ、じゃないとその形のいい乳にボウガンをぶっさすぞ?」「・・・やってみればいいです、その瞬間あなたは右目を失うですよ?」「舐めんじゃねぇ!」数メートルの距離からボウガンが放たれる。だが・・・その矢をダンマーの女性は左手の人差し指と中指で挟んで受け止める。「ツーフィンガーソニックブーム!」手を返しそのまま矢を投げつけカジートの右目に突き刺す。「ぎゃああああああああああああああああああああああっ」転げまわるカジート。「だから言ったじゃないですか。うるさいので死んでください」右目に突き刺さった矢を蹴りぬき後頭部まで貫通させるダンマー。悲鳴は止み痙攣する。「全く・・・それにしてもここは何処なのですかね?迷ってしまいましたぁ・・・」◇ ◇ ◇ ◇アリス:アンヴィルの戦士ギルドに仕事をしに行くことになった。騎士の称号を持つ。マグリール:守銭奴のポズマー。金のことしか頭に無く金の為に生きる。妻子が居るらしい。「アリス、腹が減ったぞ。昼飯を奢ってくれ!」「なんでですか!?自分で買ってくださいよ・・・」アリスとマグリールは城塞都市スキングラードに到着していた。「俺には金が必要なんだ!仕事中の経費はギルド側が持つのが筋だろう?だから金くれ!」「この人露骨に金欲しいって言った!あの、アンヴィルに行くまでは自腹ですよ?」「ギルドが払わないならお前が払え!騎士の称号を持って有名人なんだろ?だから金くれ」(はぅぅぅぅ・・・ウザイよ~この人ウザすぎる~。ウザリールさんと心の中で呼ぼう)「嫌ですよ~、お金使いたくないのなら水でも飲んでいてください」「なにっ!なんと薄情な!!これだからダンマーは・・・」アリスは馬を休ませるためにもこの日はスキングラードに泊まることにした。宿を探し街を歩く「アリス、なるべく安い宿に決めるぞ?金は大切だ」「ええ~・・・疲れを取るためにもちゃんとしたところに泊まりたいです」「解った、じゃあ俺は自分で宿を探す。お前も勝手に探せ」「え!?・・・ま、まぁそうしましょうか。じゃあ明日の朝8時に馬小屋で会いましょう」「おう!ウロチョロして無駄遣いするなよ?金は貸さないからな!」「大丈夫です、そんな事ありえませんから」アリスはマグリールと別れ武器屋に足を運んでいた。店内に並べられた剣を吟味するように眺め考え事をしていた。(う~ん・・・深遠の暁と戦った時のような感覚が取り戻せないなぁ。やっぱりあれはゴールドブランドの力だったのかなぁ・・・)「なにかお探しで?」「あ、ちょっとどの剣が自分に合うかなーって思ってまして」「ふぅ~ん・・・お客さん戦士だね?盾を使わない戦い方がメインなら・・・これはどうかな?」店主が取り出したのは刀身が長めの銀のロングソードだ。「これはただの銀製の剣じゃないよ?火の魔法が込められているんだ。昨日借金に困った旅人が売りに来てね。状態もいいしオススメの品だよ、値段は1000G」「ひゃあっ!か、買えません・・・」「それは残念、じゃあもうちょっと安いのを・・・これはどうだい?魔術師の女性が作った雷の鋼鉄剣、これなら500Gだ」「う・・・あたしの全財産200Gです・・・」「なんだ・・・じゃあエンチャント武器は買えないね。ま、適当に見てってよ」アリスにとって200Gは大金だった。モグラ退治だけでなく戦士の仕事もするようになったが半年かかってようやくここまで貯めたのだ。やりくりをしてどうにか貯めた金額だった。アリスの持つ鉄のロングソードは戦士ギルドにある中古の品でかなり年季が入っている。決して良い切れ味とはいえないが、重心のバランスが良く、手入れも簡単なため愛用しているのだ。アリスは武器屋を出て教会前の広場でロバが荷台を引いているパン屋でパンを買いベンチに腰を下ろした。行きかう人々は皆それなりの身なりをし、表情も明るい。この街の品の良さを表しているようだった。「コロールと全然違った雰囲気なんだよねここ。あたしはのどかなコロールの方が好きかも」干し肉を挟んだパンを齧りながら空を眺めていると足元に真っ白な犬が擦り寄ってきた。「ん?どうしたのワンちゃん?飼い主とはぐれた?それともこのパンが目当て?」じっとアリスを見つめる白い犬。首輪には赤い菱形の宝石が付けられている。『犬ではないぞ・・・狼だ』「え?誰ですか?」『私だ、目の前にいるだろう』「え・・・?もしかしてワンちゃんが話している・・・とか?まさかね・・・」『そのまさかだ』「うひゃあああああああああああああああああああああああああああああっ」アリスの大きな声にガードが駆け寄ってくる。「どうした!!なにがあった」「い、犬が声を出したので驚いて・・・」「犬?そんなもの何処にいるんだ?」「へ?ほらそこに・・・あれ居ない」「なんだ、夢でも見たんじゃないか?あまり騒がないでくれよ、ただでさえグラアシアの件で面倒なことが増えたんだからな」「は、はい、すみません」グラアシアの事は何のことか解らないアリスだったがさっきまで居た白い犬の事が気になった。『やれやれ・・・大げさだな。ここでは人目につく、教会の裏まで来い』「また声が!教会の裏に来いって?・・・・・・はぅぅぅ怖いけど気になるし・・・」恐る恐る教会の裏に行くアリス。そこには先ほどの白い犬が座っていた。「わ、ワンちゃんは何者?」『狼だ。ここならば落ち着いて話が出来るな。ようやく探しだしたぞ。相応しい者をな・・・私の名はヴァロッシュ、この姿は魂を具現化しているに過ぎない』「え、ええ?意味が解りません」『今は解らずとも良い。娘よ、アンヴィルの聖堂へ向かうのだ。そこで己が何をすべきか導いてくれる者が居るだろう。よいか、これは運命だ。あがらうことはできん、選ばれたのだ』「あ、ちょっと待って・・・」白い狼はアリスの持っていたパンをくわえて姿を消した。「ああああっパンまで一緒に・・・」◇ ◇ ◇ ◇クロエ:召還魔法が得意でアカヴィリ刀を使った剣術を学んだ。グログ:細かいことは気にしない考えない性格。真の魔闘士の道は遠い。マルベリー:今回はツインテール仕様。ヴァンパイアが怖いらしい。クロエとマルベリー、グログナックはアンヴィルに到着、宿屋で食事をしていた。「げええええええっぷ」豪快なゲップを放つグログ、マルベリーは嫌な顔をする。「下品ね!あっちで食べてくれる?仲間だと思われたくないわ」「ああん?出るものは仕方ねぇだろう?ガッハッハー!」「ゴキュゴキュゴキュ・・・プハーーーー!もういっぱーい」クロエはタンブラーのはちみつ酒を一気に飲み干す。「チビクロ!調子に乗って飲みすぎないでよね!恥ずかしいから」「なんでカリカリしてんの?あ、解った、よその土地にきてソワソワしてんでしょ?」「違うわよ!明日魔術師ギルドに挨拶に行くのに馬鹿と酔っ払いが来たんじゃクヴァッチの品格が問われるでしょ!」「大丈夫だよきっと。ママがあんなんだからアンヴィルの人も解ってくれるよ」「ガッハッハー!ちげぇねぇ!!さぁ飲め飲めクロエ!」「勝負する?あたし強いよ~?」「まけねぇぜ!!」「ああもう!」店の隅にある小さなテーブルに座る男は三人の様子をじっと見つめていた。つづく
Feb 6, 2010
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鉄拳のエリカ:Vault92で他に使えそうな楽器を探したが見当たらなかった。爆裂のアンナ:最近音楽に興味を持ち出した。激しいテンポの曲が好き。BG・ジョー:カントリー・ミュージックが好き。だが物凄い音痴。第153話【ソイル・ストラディバリウス】『ウェイストランドの皆、元気かい!スリードッグだ!!・・・靴は靴でも暇な時に履く靴ってなんだか解るか?・・・・・・タイクツだ!さぁってオチがついたところで最新ニュースだ。行商人の街、カンタベリーコモンズでおかしな二人組みが暴れてるって話は知ってるよな?その二人の事だがメガトンから来たあの子とその仲間達が解決したらしい。街はまた静けさを取り戻した、一体どんなトリック使ったんだ?あの子事だ暴力的な解決ではないことは確かだな。それともう一つ、最近君達は空を飛ぶ乗り物を見たか?もし見たなら興味本位で近づかない事をオススメする。そいつは美味しいお菓子をくれたり楽しいお芝居を見せてくれるなんて事は決してない。スリードッグからの忠告だ、肝に命じて置いてくれ。じゃあここで曲をかけよう』今日の曲はWay Back Homeだ。心地よいメロディーで落ち着く。「お?コレあたいたちのことじゃん!?有名になったもんだね~」「ホントだね~」アンナとジョーは上機嫌だ。わたし達はVault92から真っ直ぐアガサの家へ向かう。途中何回か岩陰で食事休憩をした。わたしはマスターから習った技を練習する。わたしは弱い。だから練習する。筋力は常人の何倍もある。改造人間の可能性があると聞かされてる。これだけの能力を持ちながらわたしは守りたい人々を守れなかった。OD。この男だけは許さない。ODは暴力と恐怖で全て解決できると思っている、そこが許せない。弱者が殺されてもいいなんて理由は何も無い。弱くても歌が上手、料理が上手、裁縫が上手、バラモンの世話をするのが上手、客の相手をするのが上手、優しい笑顔で迎えてくれる、そんな人たちが何の理由も無く殺されるなんて。今度は負けない、パワーアーマーごとあの男を砕いてみせる。「エリカ、エリカ!!また怖い顔してる」「ごめん・・・」「なに悩んでんのさ?このおねえさんになんでも相談しな、姉妹だろ?」「そうね」「一人じゃないんだよ?家族は助け合わなきゃね」アンナのおかげでまた救われた。わたしの心の中にあるドス黒いものが渦巻いているのを沈めてくれた。彼女は家族を失ったわたしを妹として迎えてくれた。わたしの新しい家族。「オイラは義理のお兄さんだね~」ジョーは癒される。やさしいだけじゃなく細かいところに気が利き上手く諭してくれる。アンナが彼の事を好いているのも解る。わたし達は早歩きで進み、夕方にはアガサの家に着くことができた。ノックをすると中から返事が返ってきた。アガサは中に居るみたいだ。「おやまぁ!あなただったのね。さあさもうすぐ日が暮れるから今日は泊まっていきなさい」アガサは元気そうだった。高齢だから少し心配をしていた。「そちらはあなたの家族?そっくりだねぇ?このまえのメガネの子は元気かい?」「こちらはわたしの姉アンナと・・・相方のジョー。フェンディはリベットシティで元気」わたしはこれまでの事をアガサに話した。「まぁ~そうだったの・・・たいへんだったわねぇ」「アガサ、コレを」「これはソイル・ストラディバリウス!ああ何てことでしょう、この日をずっと待っていたわ、それに五線紙まで!!主人が亡くなってから大していいことは無かったけど今日は最良の日ね」「あたいたちも協力したんだからねっ」「ありがとうね、元気なお嬢さんと彼氏さん」「いや~それほどでも~」アガサはケースからストラディバリウスを取り出し嬉しそうに眺めている。「アガサ、それで音楽はできるようになる?」「ええ!あなた達のおかげですばらしい音楽を甦らせることが出来るわ。夫が残してくれたラジオ局の機械もあるしね!そうそう、あななた達に放送局の周波数を教えておくわ」わたしはアガサがバイオリンを構えるのをじっと待った。「アガサ、今弾くことはできる?」「ええ、ちょっと待ってね」アガサは音を確かめるようにゆっくりと弾き始めた。なんという美しい音色、ラジオで聞くどんな音楽よりも素晴らしい。生演奏がこんなにも心を打つ物だなんて!わたしは気がつくと涙を流していた。「おやおや、ありがとうね。こんな老婆の演奏でそこまで喜んでくれるなんて」「こんなに・・・感動したのは初めて」「なにかお礼をしないとね・・・えっと確か夫がしまっていたものが・・・」アガサはそういうと金庫の中から銃を取り出した。「主人がとても大事に手入れをしていたものよ。古い物だけどきっとあなた達の旅の役に立つと思うわ、ブラックホークと言うそうよ」「いいの?こんなに大事なものを」「いいのよ、あなたたちはもっと大切なものを探してきてくれたのだから」「ほほー、コレは良い銃だね!ジョー、これ使いなよ。お前なら片手でも撃てるだろ?」「いいのかい?うれしいなぁ~」わたしはアガサから手作りのバイオリンの作り方を教えてもらった。落ち着いたらわたしも音楽を始めよう。「エリカさん、また着てね。素晴らしい音楽を伝えられるのを楽しみにしているわ」わたしは決してこの日の事を忘れることはないだろう。153話終 次回へ
Feb 4, 2010
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第一話「ふたりの始まり」クロエ:小柄なブレトンの少女。ポジティブで少しお調子者なところがある。深遠の暁の事件から半年。クロエとアリスは手紙でやり取りをしていた。アリスは相変わらずモグラ退治と雑用に追われているらしい。そのうちモグラ騎士と呼ばれるかもしれないと心配をしていた。「・・・うーんモグラかぁ。カワイイし良いんじゃないかなぁ?」クロエは手紙を書きながらつぶやいていた。「アリスがんばってるなぁ・・・あたしは目指す道は決まったけどまだ足掻いてる感じ。パパのような凄い剣士になってブレイズとして活躍したいと思うし、ママのようにクヴァッチの魔術師ギルドを盛り立てて生きたいとも思うし」クロエはアルケイン大学に入るべく受験勉強を始めていた。各街の魔術師ギルドの支部長から課題を貰い推薦状を書いてもらうか、筆記試験と面接を受けるか。そのどちらかで合格できなければアルケイン大学に入学することはできない。「チビクロ!ボケッとしてないで行くわよ!」「なっ!またチビクロって言った!!」背が低いからチビクロエ、略してチビクロ。そう呼んでいるのは10歳の少女マルベリーだ。マルベリーは10歳にしてアルケイン大学に受かった天才児。ダンマー初のアークメイジを目指してるとか。クロエの家で養女として迎え入れたので彼女は義妹という事になる。「ふん、呼んでも返事しないからよ。」急かすマルベリー。頭には黒い薔薇の造花、ワンピースにブーツ肩からはバッグを提げていた。「もう行くの?まだ準備できてないよ~」「速めに出てアンヴィルの街の品揃えを見に行くの!」二人はアンヴィルの魔術師ギルドの交流会に参加する予定。マルベリーは深遠の暁事件の活躍でウィザードの称号を得ている。これは上級魔術師として他のウィザードとマスターウィザードで行われる会議に参加でき、アルケイン大学の運営に意見を言うことが出来る立場なのだ。クロエは慌ててクヴァッチの紋章の入ったキュイラス装着しアカヴィリ刀を差しバッグを持つ。バッグには水筒、非常食、ポーション、タオル、ブランケット、下着などが詰め込まれている。「ママー、アンヴィルに行って来るね~」「え?今日だっけ?」「・・・今日だけど」「あらら、ケーキ焼いちゃったけど・・・いいわ、がんばって食べるわ!いってらっしゃーい」「あいかわらずね・・・フィービー」「ああっ、マルベリー、ウチに来てもうすぐ一年になるというのにまだママと呼んでくれないのねっ!かなしいわぁ・・・」「顔笑ってるじゃない」「いこ、マルベリー。ママの相手なんかしてたら時間の無駄無駄」階段を下りてきた二人の前に強面のオークが立ち塞がった。彼の名はグログナック・グロ=フレール。通称グログ、魔闘士見習いの元戦士だ。「俺も行く!!この前の事件の時は出張してて残念だった!!居たなら俺も英雄だった!!」「声でかいよグログ・・・着いてきてもいけど、呼ばれてないから何言われても知らないよ?」「ええ~・・・めんどくさいわ」クヴァッチの魔術師ギルドには10人ほど魔術師が登録している。メンバーは全員個性的。支部長のフィービーからして個性が強い、クヴァッチは非常に濃い魔術師ギルドになっている。マルベリー曰く変人変態の集まりらしい。「お前たちチビどもだけじゃ心配だから着いていってやるんだよ。ガッハッハー!」グログは鋼鉄の鎧にクレイモアを背負い青いフードを被っている。三人は街の馬小屋に寄り魔術師ギルドで飼っている白馬に乗る。(オークは馬鹿だから嫌いなのに・・・)マルベリーは不機嫌な顔したまま馬にまたがる。「しゅっぱーつ!いざアンヴィルへ!!」「うおおおおおおおおおっ」「は~ぁ・・・」◇ ◇ ◇ ◇アリス:黒髪のダンマーの少女。少しドジだがやさしく努力家で強い意思を持つ。「アリス!モグラ退治は終わったのか!?」「お、終わったよ叔父さん!」こそこそと日記をつけていたアリスは大きな声を出され驚いた。大きな声の主は戦士ギルドのNo.2オレイン。彼は最近忙しい日々を送っていた。深遠の暁の事件でアリスが活躍した事が良い宣伝となり戦士の志望者が殺到、新人の教育に追われているのだ。「アリス!新人のメシの準備は出来てるのか?」「朝に仕込みはしといたから後は鍋を火にかけて~」「アリス!弓の的用の藁はどうなってる?」「切って置いたから後は台に取り付ければ完成だよ~」アリスは現在戦士ギルドで寝泊りしている。幼い頃はオレインと一緒に暮らしていたが彼の家は仕切りが無いワンフロアーの間取りだ。年頃になったアリスの為にオレインは戦士ギルドの一部屋を彼女に与え、その家賃代わりとして雑用係としたのだ。「はぅぅぅ・・・最近人使い荒すぎるよぉ・・・」噂を聞きつけた新人はアリスを見てどんなに凄い戦士だろうと期待を寄せてやってきた。そこで見たものは雑用でこき使われるダンマーの少女だった。アリスは尊敬とは違った目で見られるようになりイジられるようになっていった。「騎士の称号持ってるのに・・・モグラ騎士とか呼ばれるようになったらどうしよう」アリスは腐ることなく誰よりも練習し真面目に魔術の勉強もしていた。「クロエとマルベリーの手紙面白いなぁ~。毎日楽しそう」6人の新人が食い散らかした食事の後片付けをしているとオレインが話しかけてきた。「アリス、明日アンヴィルに行って来て欲しいんだが予定はないよな?」「へ?何、どうしたの?」「実はアンヴィルのアザーンから人手不足で困ってると手紙があったんだ。コロールは仕事は大したものが無く人手も今は足りている。アリス、経験を積んで来い」「本当!?あたし頑張ってくる!!」「新人も一人連れて行ってやってくれ、腕は未知数だが傭兵の経験があるそうだ。おーい!」「失礼、オレインさん呼びましたか?特別手当の話ですか?」「違う、仕事を与える。アリスと一緒にアンヴィルに行け。詳しいことは向こうにいるアザーンに聞くが良い。報酬もアザーンからもらうんだぞ」「仕事か!俺には金が必要なんでね!家族がいるもんで」「・・・はぁ。よろしくお願いします・・・あのお名前は?」「マグリールだ!よろしくなアリス!!がっぽり稼ごうぜ」マグリールと名乗るポズマー(ウッドエルフ)の青年は自信満々にそう言った。だがアリスは一抹の不安を覚えていた。(この人大丈夫なのかなぁ・・・)「今回は任務だから馬を貸してやる。ありがたく思えよ?」「叔父さん、あたしアンヴィル行くの初めてなんだけど・・・」「ん?それがどうした?街道沿いに進めばいいだろ?迷ったら警備兵に聞け」「そうだぜアリス!そんな事じゃ金持ちにはなれないぞ!!」「あぅぅぅぅ」(マグリールさん新人なのに偉そうだよぅ・・・)次の日、鉄の鎧を装備し腰には鉄のロングソード、モグラのナップザックを持ったアリスと、全身鉄のフル装備をしたマグリールは馬に乗りコロールを出発した。「行くぞアリス!」「は、はい・・・」つづく
Feb 2, 2010
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レイン:シーザーのことが気になる。双剣が得意な正直者。羽月:シーザーに一目ぼれ気味。ただいまクビがかかって大ピンチPJ:同じく・・・ハンマーを使うポジティブな関西弁ハンター。二人とは知り合い。ネミコ:現在モガの村に出張中。豚レウス装備をペットに着せてご満悦らしい。オンドゥル:羽月の兄。主に突っ込み役でPJとネミコの友人。一応上級ハンター。シーザー:超イケメン。弓使いでギルドマスターと知り合いらしい。シェリー:PJとベタな出会いをする。色白で透明感のある少女。↑シーザー様!※今更XBOX360でモンスターハンターフロンティアってどうよ・・・しかも夏、誰得?どうせならトライにしといて欲しかったなぁ・・・これは買わないだろうね。フロンティア興味ないし。だってGと一緒なんでしょう?モンスター増えただけで。それにリアル友でXBOX360持ちでモンハンする人いないものwHLAもんはん!第九話「森竜じゃないよ轟竜だよ」役立たずではないと証明する為にダイミョウザザミに再戦を挑む事にした羽月。レイン、PJ、オンドゥルはサポートに回ることに。4人は砂漠の狩場にテントを張り準備をしていた。羽月「絶対に・・・絶対に証明する!!」オンドゥル「まぁ・・・駄目でも村に帰るだけだしな。腕が上がってからまた戻ったらいいだろ」羽月「駄目!」オンドゥル「そうか、じゃあしっかりと証明してもらわんとな」レイン「あの・・・羽月にきびしくないですか?」オンドゥル「こいつは甘やかしたら駄目なんだよ・・・昔は泣き虫でなんでもかんでも俺や村の大人に言ってきて自分で何とかしようとしなかったんだよ」PJ「人見知りも激しかったような・・・」羽月「ううう・・・」レイン「ほら、半泣きになってる場合じゃないでしょ。やれば出来るって!」PJ「浮き沈みが激しい性格やなぁ・・・」オンドゥル「ほら、泣いてる場合じゃないぞ!さっさと肉を焼くんだ」レイン「羽月は褒めて伸ばした方がいいと私はおもうけどなぁ」その日の砂漠は恐ろしいほど静かだった。ダイミョウザザミは食事の邪魔をするゲネポスやガレオスが居ないので上機嫌だった。ダイミョウザザミの食事は上機嫌のまま終わるかに思われたが巨大な影がそれを阻止した。巨大な影はダイミョウザザミの目の前に着地し敵対心を剥き出しにする。発達した尻尾、逞しい前足、岩をも噛み砕くであろう牙。ディアブロスの他に気をつけなければならない巨大生物がもう一体いる。ティガレックス。食事の邪魔をされ怒りに燃えるダイミョウザザミはティガレックスに襲い掛かった。オンドゥル「おかしいな・・・ダイミョウザザミが見当たらない」レイン「他のモンスターも全然いませんね」PJ「なんか不気味やなぁ」羽月「・・・・・・・・・」レインに慰められなんとか持ち直した羽月。メンタル面が弱いのも彼女の弱点だ。レインはメンタルが強い分頑固で融通が利かないところがある。PJは調子に乗りすぎるところが欠点。三人はそれぞれ弱点を補っているチームなのだ。レイン「ほら羽月、いつもの元気はどうしたの?縮こまってちゃ駄目じゃない」羽月「うんー」PJ「おい、あそこ・・・ザザミちゃうか?」オンドゥル「そのようだな・・・」レイン「でも・・・なにか様子がおかしいですよ?」こちらを向いているのにもかかわらずピクリとも動かないザザミ。羽月「見てくる」レイン「ちょっと!」全力で走りザザミの右側に回りこむ羽月、抜刀斬りを放とうと太刀に手をかけた時ザザミが死んでいる事に気がついた。羽月「むむ・・・」レイン「これは・・・一体何者が・・・」PJ「これはまたゴッツイ傷やなぁ」オンドゥル「なに・・・ちょっと待て」オンドゥルはザザミの死骸を調べて回る。オンドゥル「この噛み傷・・・ディアブロスの顎はココまで大きくない、ティガレックスで間違いなさそうだな」レイン「え!この時期にですか?」PJ「ティガって・・・やば過ぎるやん」オンドゥル「実は最近マオウと呼ばれる恐ろしく凶暴なディアブロスがこの近くの砂漠に現れてな、そいつのせいで生態系が変わっているという事は聞いていたんだが・・・こんな所まで影響を及ぼしているとはな。ギルドに報告しなければならん」レイン「じゃあすぐに戻りましょう。オンドゥルさん以外の私たちにはティガレックスはまだキツイです」PJ「せやな・・・くやしいけど無理して死んだらなんにもならんもんな」諦めて帰り始める4人。羽月はむくれている。テントの前の崖に何かがいるのが見える。オンドゥル「警戒しろ!」何かは真っ直ぐにこちらに突進してくる。ティガレックスだ。左右にわかれすれすれで突進を回避する。PJ「クソ・・・やるしかないみたいやな!」グワアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!あまりの咆哮の衝撃に3人は吹っ飛ぶ。オンドゥルはなんとか大剣で体を支えている。羽月「ティガだって・・・やってやるぅ!!」レイン「そうね、やらなきゃやられるものね!」ティガレックスが物凄い勢いでPJに突進する。PJ「オレかい!」回避をするも前足の爪が引っかかり数メートル吹っ飛ばされる。ターンし再びPJに襲い掛かるティガレックス。PJとティガの目の前に閃光玉が投げ込まれる。羽月「これでも食らえ!」カッ!眩い閃光が走りティガの目をくらます。オンドゥル「オラー!」大剣の重い一撃が尻尾に炸裂、横ではレインが鬼人化している。レイン「羽月よくやった!たあああああああああああっ」ティガの前足に連続斬りを叩き込むレイン。PJは立ち上がり力を溜めている。羽月「気刃斬り、斬り返し、連続気刃斬り!!」狙い済ました斬撃がティガの顔面を襲う。ガアアアアアッ!ティガは堪らず大きく後ろに飛びのいた。体表が赤く変化している。オンドゥル「怒りやがったか・・・みんな、ここからが本当の地獄だぞ・・・」ゴアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!天を劈く唸り声、正にそれは轟竜の何に相応しい咆哮だった。つづく
Feb 1, 2010
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